JPH11315300A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH11315300A
JPH11315300A JP7992599A JP7992599A JPH11315300A JP H11315300 A JPH11315300 A JP H11315300A JP 7992599 A JP7992599 A JP 7992599A JP 7992599 A JP7992599 A JP 7992599A JP H11315300 A JPH11315300 A JP H11315300A
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JP
Japan
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derivative
acid
inhibitory action
cleaning composition
protease inhibitory
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Application number
JP7992599A
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English (en)
Inventor
Taiichi Nakayama
泰一 中山
Kanemoto Kitamura
謙始 北村
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】肌荒れ防止・改善効果を有すると同時に、安全
性が高く、かつ洗浄力に優れる洗浄剤組成物を提供する
こと。 【解決手段】特定のプロテアーゼ阻害作用を有する化合
物を配合した洗浄剤組成物が優れた皮膚の荒れの防止・
改善作用を有するという新規な事実に基づいて、上記の
特定のプロテアーゼ阻害作用を有する化合物から選ばれ
る一種又は二種以上の化合物を含有する洗浄剤組成物を
提供することにより、上記の課題を解決し得ることを見
出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用や業務用に
おいて用いられる洗浄剤組成物に関する技術分野の発明
である。
【0002】
【従来の技術】洗浄剤は、物体の表面又は内部に付着し
た汚れを除去することを目的として用いられるものであ
り、洗浄剤に含まれる界面活性剤は、洗浄剤本来の性質
である洗浄力、起泡力を発現する薬剤であるが、半面、
皮膚に影響を及ぼすことが知られている。皮膚に直接接
触する洗浄剤には、皮膚や目に対する刺激性が弱いこと
が要求されている。
【0003】ところが現在でも、人体の洗浄以外の洗浄
には、洗浄力は強力であるものの、皮膚や眼に対する刺
激性が認められる、アニオン性界面活性剤が主である。
手袋等の防護具を用いて作業したり、作業が終了した後
に手入れをしたりして、安全性の向上には努力されてい
るものの、作業の内容によっては、指先の感覚が鈍くな
るため手袋を着用することが不適当な場合があったり、
時には着用した手袋によって肌荒れが発生することも報
告されている。また、作業終了後に手入れを実施するこ
とは重要であるが、作業中からすでに薬剤が作用してい
る方が有用性が高いと考えられる。
【0004】一方、皮膚の構造及び機能の恒常性を保つ
上で、皮膚には多くのプロテアーゼの存在が知られてお
り、それらの重要な役割が近年注目を浴びている。プロ
テアーゼ又は蛋白分解酵素は、ペプチド結合の加水分解
を触媒する酵素を総称した名称である。このプロテアー
ゼは、ペプチダーゼ及びプロテイナーゼに分類される。
前者は、蛋白質又はペプチド鎖のアミノ基末端やカルボ
キシル基末端の外側より、ペプチド結合を切り離してい
く酵素で、後者のプロテイナーゼはペプチド鎖の内部の
特定の結合を切断する酵素である。また、このプロテイ
ナーゼは習慣的に広義の『プロテアーゼ』の名称で呼ば
れることが多く、さらにこれらはその活性部位の性質に
より、1)セリン系、2)チオール(システイン)系、
3)カルボキシル系及び4)金属系プロテイナーゼの4
種類に大別され、それぞれ、特異的な阻害剤が存在して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記の
事情に鑑み、従来、全く行なわれていなかった洗浄剤そ
のものに有効な薬剤を配合して肌荒れを防止・改善する
ことを目的に、様々な薬剤と肌荒れ防止・改善との関連
について鋭意研究を重ねた結果、プロテアーゼ阻害作用
を有する化合物を配合した洗浄剤が、優れた皮膚の荒れ
の防止・改善作用を有するという新規な事実を見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、第1に、特定のプロ
テアーゼ阻害作用を有する化合物(後述する)から選ば
れる一種又は二種以上の化合物を含有する洗浄剤組成物
(以下、本発明洗浄剤組成物という)を提供する発明で
あり、第2に、洗浄剤組成物に、プロテアーゼ阻害作用
を有する化合物から選ばれた一種又は二種以上の化合物
を配合することにより、前記洗浄剤組成物において、肌
荒れ防止・改善効果を発揮させる、前記プロテアーゼ阻
害作用を有する化合物の使用方法(以下、本発明使用方
法という)を提供する発明である。
【0007】なお、本発明における「洗浄剤組成物」と
しては、例えば、家庭用洗濯洗剤、業務用洗濯洗剤(ラ
ンドリー洗剤、ドライクリーニング洗剤)、洗濯助剤
(柔軟剤、漂白剤、のり剤、撥水剤)、しみ抜き剤、カ
ーペットシャンプー、さび落とし、台所用洗剤(野菜・
果物・食器・調理用具等用)、オーブンクリーナー、フ
ロアーポリッシュ、フロアーワックス、フロアークリー
ナー、フロアーワックスリムーバー、床のしみ抜き剤、
窓ガラス洗浄剤、ブラインドクリーナー、便器洗浄剤、
陶磁器洗浄剤、大理石洗浄剤、石壁洗浄剤、壁紙洗浄
剤、壁紙及びラベル剥離剤、ペイント面洗浄剤、ペイン
ト剥離剤、プラスチッククリーナー、金属面洗浄剤、家
具つや出し剤、戸・障子のすべり剤、自動車車体洗浄
剤、カーポリッシュ、自動車部品洗浄剤(タイヤクリー
ナー・エンジン内カーボン除去剤・ラジエタークリーナ
ー・機械部品洗浄剤・電気絶縁体洗浄剤、ブレーキライ
ニングクリーナー等)、航空機洗浄剤、金属洗浄剤(鉄
・鋼及び一般金属洗浄剤・ステンレス及びクロム面洗浄
剤・アルミニウム洗浄剤・銅及び銅合金洗浄剤・銀洗浄
剤等)、印刷用プレス・ロール・インクつぼ等の洗浄
剤、乳業関係の洗浄剤、タンク洗浄剤、排水管・下水溜
洗浄剤、皮製品洗浄剤、くつクリーナー、シューポリッ
シュ、メガネ・レンズクリーナー、入歯クリーナー、冷
蔵庫洗浄剤、消臭剤、道路洗浄剤等が挙げられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 A.本発明洗浄剤組成物の必須含有成分について 本発明洗浄剤組成物 本発明におけるプロテアーゼ阻害
作用を有する化合物とは、前記プロテアーゼ又は蛋白分
解酵素の加水分解作用を、可逆的もしくは不可逆的に阻
害し得る全ての化学物質を意味する。
【0009】具体的には、以下の物質が挙げられる。 (1)動物又は植物由来の化合物 好ましくは、ウシ膵塩基性トリプシンインヒビター、ア
プロチニン、ダイズトリプシンインヒビター、リマ豆プ
ロテアーゼインヒビター、トウモロコシプロテアーゼイ
ンヒビター等である。
【0010】(2)微生物由来の化合物 好ましくは、アンチパイン、プラスミノストレプチン、
さらには下記の一般式で表わされるロイペプチンと総称
される化合物等である。
【0011】
【化4】 〔式中、R5 は、アセチル基又はプロピオニル基を、R
6 は、互いに同一であっても異なってもよく、L-Le
u、L-Ile、L-Val(ただし、Leuは、ロイシン
残基を、Ileは、イソロイシン残基を、Valは、バ
リン残基を表す。なお、本明細書においては、「L-Xa
a(Xaaは、アミノ酸残基全般を表す)」は、L型の
アミノ酸残基を、「D-Xaa」は、D型のアミノ酸残基
を表す。単に「Xaa」とした場合は、L型とD型の双
方のアミノ酸残基を意味するものとする)を表す〕
【0012】(3)ベンザミジン及びその誘導体 好ましくは、べンザミジン、p−アミノべンザミジン、
m−アミノペンザミジン、フェニルグアノジン、(2
R,4R)−4−メチル−1−[N2 −(3−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−8−キノリンスルホニ
ル)−L−アルギニル]−2−ピペリジンカルボキシリ
ックアシッドモノヒドレート、ダンシルアルギニンN−
(3−エチル−1,5−ペンタネジル)アミド等であ
る。
【0013】(4)アセタミド及びその誘導体 好ましくは、アセタミド、2−フェニルアセタミド、シ
クロヘキシルカイオキサミド等である。
【0014】(5)グアニジン及びその誘導体 好ましくは、フェニルグアニジン、シクロヘキシルグア
ニジン等である。
【0015】(6)ω−アミノ酸類 好ましくは、トラネキサム酸、p−アミノメチル安息香
酸、4−アミノメチルビシクロ(2.2.2.)オクタ
ン−1−カルボン酸、5−[トランス−4(アミノメチ
ル)シクロヘキシル]テトラゾール、3−[トランス−
4(アミノメチル)シクロヘキシル−2−オキソプロピ
オネート、トランス−4−(アミノメチル)シクロヘキ
シル グリオキサル モノヒドレート、トランス−4−
(アミノメチル)シクロヘキサン ヒドロキサミックア
シッド、又は下記一般式において、「n=1〜8」であ
る物質等である。
【0016】NH2 (CH2 n COOH 本発明において用いられ得るω−アミノ酸類は、これら
に限定されるものではないが、これらω−アミノ酸の中
で、「n=5」の場合の、ε−アミノカプロン酸、トラ
ネキサム酸、p−アミノメチル安息香酸に、特に優れた
効果が認められる。
【0017】(7)フルオロリン酸及びその誘導体 好ましくは、ジイソプロピルフルオロリン酸である。
【0018】(8)フルオロスルホン酸及びその誘導体 好ましくは、フェニルメタンスルホニルフルオリド、
[(p−アミジノフェニル)メタンスルホニルフルオリ
ド等である。
【0019】(9)グアニジノ安息香酸及びその誘導体 好ましくは、p−ニトロフェニル−p' −グアニジノ安
息香酸、3' ,6' −ビス(4−グアニジノベンゾイロ
キシ)−5−(N' −4−カルボキシフェニル)チオウ
レイドスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9' −
(9H)キサンゼン]−3−オン等である。
【0020】(10)リジン及びその誘導体 好ましくは、下記一般式で表される化合物等である。
【0021】
【化5】 〔式中、R1 は、水素原子、Phe−Ala若しくはA
la−Phe(ただし、Alaはアラニン残基を、Ph
eは、フェニルアラニン残基を表す)を表し、R2 は、
水酸基若しくは塩化メチル基を表し、R3 は、水素原子
若しくは、基:
【0022】
【化6】 を表す〕 本発明において用いられ得るリジン誘導体は、これらに
限定されるものではないが、上記式において、R2 が塩
化メチル基のリジン誘導体に、特に優れた効果が認めら
れる。
【0023】(11)アルギニシ及びその誘導体 好ましくは、下記一般式で表わされる化合物等である。
【0024】
【化7】 〔式中、R2 及びR3 は、いずれも前記と同様であり、
4 は、水素原子、D-Phe−Pro、Glu−Gl
y、Ile−Glu−Gly、Pro−Phe、Ala
−Phe(ただし、Proはプロリン残基を、Gluは
グルタミン酸残基を、Glyはグリシン残基を表す)を
表す〕 本発明において用いられ得るアルギニン誘導体は、これ
らに限定されるものではないが、上記式において、R2
が塩化メチル基のアルギニン誘導体に、特に優れた効果
が認められる。
【0025】以上の物質については、それぞれがプロテ
アーゼ阻害作用を有していることが知られているだけ
で、肌荒れ防止・改善作用をもつことは勿論知られてい
ない。本発明においては、上記のプロテアーゼ阻害作用
を有する化合物の中から一種又は二種以上を併用して用
いることができる。
【0026】本発明においてプロテアーゼ阻害作用を有
する化合物の洗浄剤組成物への配合量は、洗浄剤組成物
全量中0.0001〜20.0重量%が好ましく、同
0.001〜5.0重量%がより好ましい。洗浄剤全量
中0.0001重量%未満では本発明の効果が十分では
なく、20.0重量%を超えると製剤上好ましくなく、
かつコスト的にも不利である。
【0027】このようにして、肌荒れ防止・改善効果を
有する、本発明洗浄剤組成物が提供される。なお、本発
明でいう「肌荒れ防止・改善効果」とは、具体的には、
従来の洗浄剤を使用することによって生ずる角層の剥が
れ、皮溝・皮丘の消失又は不鮮明化を改善することを示
すものである。
【0028】また、前述したことにより、「洗浄剤組成
物に、プロテアーゼ阻害作用を有する化合物から選ばれ
た一種又は二種以上の化合物を配合することにより、前
記洗浄剤組成物において、肌荒れ防止・改善効果を発揮
させる、前記プロテアーゼ阻害作用を有する化合物の使
用方法」である、本発明使用方法が提供される。
【0029】B.本発明洗浄剤組成物の具体的な態様 本発明洗浄剤組成物には、プロテアーゼ阻害作用を有す
る化合物の他に、本発明の効果を損なわない範囲内で、
本発明洗浄剤組成物が、洗浄剤組成物としての洗浄効果
を発揮するために必要な成分や、その他、製薬上許容す
ることのできる諸成分を配合させることができる。
【0030】具体的には、界面活性剤(アニオン性、カ
チオン性、非イオン性、両性、半極性)、助剤(ビルダ
ー)、研磨剤、蛍光増白剤、色剤、防腐剤、金属封鎖
剤、帯電防止剤、漂白剤、沈澱防止剤、酸化防止剤、香
料、油分、保湿剤、抗炎症剤、殺菌剤、ビタミン等を配
合することができる。
【0031】界面活性剤のうち、アニオン性界面活性剤
としては、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パ
ルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(以下POEと略
す)ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリ
ル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル
塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサ
ルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナ
トリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、
ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸ア
ミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナト
リウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エ
ステル塩、ラウリルヒドロキシエーテルカルボン酸ナト
リウム等のアルキルヒドロキシカルボン酸塩、ジ−2−
エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロ
イルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコ
ハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコール
スルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニ
アドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデ
シルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニア
ドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスル
ホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウ
ム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−
ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN
−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン
硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸塩、ロート
油等の硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸、
POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸
塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキ
ロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノー
ルアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパ
ラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム
等を挙げることができる。
【0032】カチオン性界面活性剤としては、脂肪族ア
ミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アン
モニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等を
挙げることができる。
【0033】非イオン性界面活性剤としては、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビ
トール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、POE
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコ
ール脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE
アルキルフェニルエーテル、POE硬化ヒマシ油誘導
体、マンニトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル
グルコシド脂肪族エーテル等を挙げることができる。
【0034】両性界面活性剤としては、N,N−ジメチ
ル−ラウリル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタ
イン、N,N−ジメチル−N−オレイル−N−カルボキ
シメチルアンモニウムベタイン等のカルボキシベタイ
ン、2−ラウリル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ラウリル−
N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン等のイミダゾリン誘導体、N−ヤシア
ルキル−β−アミノプロピオン酸ナトリウム塩、N−ヤ
シアルキル−β−イミノジプロピオン酸ナトリウム塩等
のアミノカルボン酸塩、スルホベタイン、アミノベタイ
ン等を挙げることができる。
【0035】半極性界面活性剤としては、ラウリルジメ
チルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシ
ド、ビス−(2−ヒドロキシエチル)ラウリルアミンオ
キシド等を挙げることができる。
【0036】研磨剤としては、メタケイ酸ソーダ等のケ
イ酸塩、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等の塩、シリ
カ、ホウ砂、タルク、ケイソウ土、ベントナイト、コロ
イド粘土、ホタル石、石英、砂等が挙げられる。
【0037】油分としては、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、コレステロール等の高級アルコール、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の炭素数C8 〜C
22の高級脂肪酸、固形パラフィン、マイクロクリスタリ
ンワックス、ポリエチレンワックス、キャンディラロ
ウ、ビースワックス、硬化ヒマシ油、カルナバロウ、バ
リコワックス等のワックス、牛脂、豚脂、羊油、スクア
ラン、ヤシ油、パーム油、パーム核油、大豆油、オリー
ブ油、綿実油、ホホバ油、ヒマシ油、ラノリン等の動植
物油脂、流動パラフィン、ワセリン等の鉱物油、トリメ
チルプロパントリイソステアレート、イソプロピルミリ
ステート、グリセロールトリ2エチルヘキサネート、ペ
ンタエリスリトールテトラ2エチルヘキサネート、シリ
コーン油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンペ
ンタエリスリトールエーテル等の合成油を挙げることが
できる。
【0038】保湿剤としては、例えば、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3
−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
オキシエチレンメチルグリコシドエーテル、ポリオキシ
アルキレンジグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレ
ンポリグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンデカ
グリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンペンタエリ
スリトールエーテル、ソルビット、マルチトール、ラク
トース、D−マンニット、ムコ多糖類、ピロリドンカル
ボン酸塩等が挙げられる。
【0039】殺菌剤としては、塩化セチルピリジニウ
ム、塩化ベンゼトニウム、塩化デカリニウム、塩化ベン
ザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、カルバニ
リド、フェノール、ハロゲン化サリチルアニリド等が挙
げられる。
【0040】本発明の洗浄剤組成物の剤形は、洗浄剤と
しての目的を達するのに適した剤形であれば任意の形態
でよく、例えば、液状(ローション、乳液)、クリーム
状、固型状、細粒状、粉末状等の剤形を挙げることがで
きる。
【0041】
【実施例】以下に、実施例を示して本発明を詳述するが
本発明はこれにより限定されるものではない。また、配
合量は、配合される対象全体に対する重量%である。実
施例に先立ち、本発明洗浄剤組成物の必須含有成分であ
る、プロテアーゼ阻害作用を有する化合物の、肌荒れ防
止・改善効果を明らかにするために行なった試験法、評
価方法を説明する。
【0042】<実使用試験>皮膚が弱く、通常の台所用
合成洗剤を連用すると『肌荒れ』を生じやすい40〜6
0歳の専業主婦60名を被験者として、10名ずつ6群
に分けた。5群の被験者には第1表に示す各実施例を、
残りの1群の被験者には比較例1を使用させた。4週間
連用テストを行ない、4週間後にレプリカ法にて手甲部
の肌状態を観察し、第2表の判定基準に従い評価した。
なお各処方は、常法に従い液体状の台所用合成洗剤を得
た。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】 表中の数字は、各評点を示した被験者の人数を示す。
【0046】第3表の結果に示されたように、本発明洗
浄剤組成物(実施例1〜5)は、対照の洗浄剤組成物
(比較例1)に比べ、明らかな有効性を示した。
【0047】 〔実施例6〕 衣料用液体洗剤 (1)POE(3モル)ラウリルエーテル硫酸Na 15.0 (2)POE(15モル)アルキルエーテル 20.0 (3)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 2.0 (4)アプロチニン 0.5 (5)漂白剤 適量 (6)精製水 残余
【0048】 〔実施例7〕 衣料用粉末洗剤 (1)LAS−Na 15.0 (2)Na2 SO4 30.0 (3)2−フェニルアセタミド 2.0 (4)CMC(66%) 1.5 (5)メタケイ酸ソーダ(無水) 20.0 (6)蛍光増白剤 0.2 (7)Na2 CO3 残余
【0049】 〔実施例8〕 固型せっけん (1)牛脂 20.0 (2)ヤシ油 12.0 (3)ヒマシ油 5.0 (4)オリーブ油 3.0 (5)苛性ソーダ 6.0 (6)エタノール 20.0 (7)グリセリン 5.0 (8)ショ糖 10.0 (9)シクロヘキシルグアニジン 3.0 (10)EDTA 0.1 (11)香料 適量 (12)色素 適量 (13)精製水 残余
【0050】 〔実施例9〕 液体石けん (1)ラウリン酸 3.0 (2)ミリスチン酸 7.0 (3)パルミチン酸 3.0 (4)オレイン酸 2.5 (5)ラウロイルジエタノールアミド 6.0 (6)プロピレングリコール 11.0 (7)グリセリン 4.0 (8)ショ糖 5.0 (9)苛性カリ 3.0 (10)EDTA 0.1 (11)p−アミノべンザミジン 1.0 (12)香料 適量 (13)精製水 残余 以下の実施例において用いられる各化合物は、下記一般
式で表わされる化合物
【0051】
【化8】 において、R2 、R3 、R4 が、それぞれ第4表に示さ
れるものを用いた。
【0052】
【表4】 (表中、Pheは、フェニルアラニン残基を、Pro
は、プロリン残基を、Gluは、グルタミン酸残基を、
Glyは、グリシン残基を表す)
【0053】 〔実施例10〕 台所用洗剤 (1)α−オレインスルフォン酸Na 20.0 (2)POE(15モル)アルキルエーテル 8.0 (3)ラウリルアミドプロピルベタイン 5.0 (4)エタノール 1.5 (5)化合物1 3.5 (6)色素 適量 (7)香料 適量 (8)精製水 残余
【0054】 〔実施例11〕 台所用洗剤 (1)N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム 25.0 (2)POE(15モル)アルキルエーテル 5.0 (3)ラウリルジメチルアミンオキシド 8.0 (4)エタノール 1.0 (5)化合物2 7.0 (6)色素 適量 (7)香料 適量 (8)精製水 残余 実施例6〜11の洗浄剤組成物は、いずれも肌荒れ防止
・改善効果に優れ、安全性に優れ、かつ洗浄力にも優れ
るものであった。
【0055】
【発明の効果】本発明により、肌荒れ防止・改善効果を
有すると同時に、安全性が高く、かつ洗浄力に優れる洗
浄剤組成物が提供される。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下に掲げるプロテアーゼ阻害作用を有す
    る化合物から選ばれる一種又は二種以上の化合物を含有
    する洗浄剤組成物: 1.動物又は植物由来のプロテアーゼ阻害作用を有する
    化合物(ただし、ダイズトリプシンインヒビターを除
    く); 2.微生物由来のプロテアーゼ阻害作用を有する化合物
    (ただし、アンチパイン及びロイペプチンを除く); 3.ベンザミジン又はその誘導体; 4.アセタミド又はその誘導体; 5.グアニジン又はその誘導体; 6.ω−アミノ酸類; 7.フルオロリン酸又はその誘導体; 8.フルオロスルホン酸又はその誘導体; 9.グアニジノ安息香酸又はその誘導体; 10.リジン又はその誘導体; 11. アルギニン又はその誘導体。
  2. 【請求項2】動物又は植物由来のプロテアーゼ阻害作用
    を有する化合物(ただし、ダイズトリプシンインヒビタ
    ーを除く)が、ウシ膵塩基性トリプシンインヒビター、
    アプロチニン、リマ豆プロテアーゼインヒビター及びト
    ウモロコシプロテアーゼインヒビターからなる群のプロ
    テアーゼ阻害作用を有する化合物から選ばれる一種又は
    二種以上である、請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】微生物由来のプロテアーゼ阻害作用を有す
    る化合物(ただし、アンチパイン及びロイペプチンを除
    く)が、プラスミノストレプチンである、請求項1又は
    2記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】ベンザミジン又はその誘導体が、べンザミ
    ジン、p−アミノべンザミジン、m−アミノペンザミジ
    ン、フェニルグアノジン、(2R,4R)−4−メチル
    −1−[N2 −(3−メチル−1,2,3,4−テトラ
    ヒドロ−8−キノリンスルホニル)−L−アルギニル]
    −2−ピペリジンカルボキシリックアシッドモノヒドレ
    ート及びダンシルアルギニンN−(3−エチル−1,5
    −ペンタネジル)アミドからなる群のプロテアーゼ阻害
    作用を有する化合物から選ばれる一種又は二種以上であ
    る、請求項1ないし3のいずれかの請求項記載の記載の
    洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】アセタミド又はその誘導体が、アセタミ
    ド、2−フェニルアセタミド及びシクロヘキシルカイオ
    キサミドからなる群のプロテアーゼ阻害作用を有する化
    合物から選ばれる一種又は二種以上である、請求項1な
    いし4のいずれかの請求項記載の記載の洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】グアニジン又はその誘導体が、フェニルグ
    アニジン及び/若しくはシクロヘキシルグアニジンであ
    る、請求項1ないし5のいずれかの請求項記載の記載の
    洗浄剤組成物。
  7. 【請求項7】ω−アミノ酸類が、トラネキサム酸、p−
    アミノメチル安息香酸、4−アミノメチルビシクロ
    (2.2.2.)オクタン−1−カルボン酸、5−[ト
    ランス−4(アミノメチル)シクロヘキシル]テトラゾ
    ール、3−[トランス−4(アミノメチル)シクロヘキ
    シル−2−オキソプロピオネート、トランス−4−(ア
    ミノメチル)シクロヘキシル グリオキサル モノヒド
    レート、トランス−4−(アミノメチル)シクロヘキサ
    ン ヒドロキサミックアシッド及び一般式: NH2 (CH2 n COOH においてn=1〜8である物質からなる群のプロテアー
    ゼ阻害作用を有する化合物から選ばれる一種又は二種以
    上である、請求項1ないし6のいずれかの請求項記載の
    記載の洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】フルオロリン酸又はその誘導体が、ジイソ
    プロピルフルオロリン酸である、請求項1ないし7のい
    ずれかの請求項記載の記載の洗浄剤組成物。
  9. 【請求項9】フルオロスルホン酸又はその誘導体が、フ
    ェニルメタンスルホニルフルオリド及び/若しくは(p
    −アミジノフェニル)メタンスルホニルフルオリドであ
    る、請求項1ないし8のいずれかの請求項記載の記載の
    洗浄剤組成物。
  10. 【請求項10】グアニジノ安息香酸又はその誘導体が、
    p−ニトロフェニル−p' −グアニジノ安息香酸及び/
    若しくは3' ,6' −ビス(4−グアニジノベンゾイロ
    キシ)−5−(N' −4−カルボキシフェニル)チオウ
    レイドスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9' −
    (9H)キサンゼン]−3−オンである、請求項1ない
    し9のいずれかの請求項記載の記載の洗浄剤組成物。
  11. 【請求項11】リジン又はその誘導体が、下記一般式: 【化1】 〔式中、R1 は、水素原子、Phe−Ala若しくはA
    la−Phe(ただし、Alaはアラニン残基を、Ph
    eは、フェニルアラニン残基を表す)を表し、R2 は、
    水酸基若しくは塩化メチル基を表し、R3 は、水素原子
    若しくは、基: 【化2】 を表す〕で表されるリジン誘導体である、請求項1ない
    し10のいずれかの請求項記載の記載の洗浄剤組成物。
  12. 【請求項12】アルギニン又はその誘導体が、下記一般
    式: 【化3】 〔式中、R2 及びR3 は、いずれも前記と同様であり、
    4 は、水素原子、D-Phe−Pro、Glu−Gl
    y、Ile−Glu−Gly、Pro−Phe、Ala
    −Phe(ただし、Proはプロリン残基を、Gluは
    グルタミン酸残基を、Glyはグリシン残基を表す)を
    表す〕で表されるアルギニン誘導体である、請求項1な
    いし11のいずれかの請求項記載の記載の洗浄剤組成
    物。
  13. 【請求項13】洗浄剤組成物に、プロテアーゼ阻害作用
    を有する化合物から選ばれた一種又は二種以上の化合物
    を配合することにより、前記洗浄剤組成物において、肌
    荒れ防止・改善効果を発揮させる、前記プロテアーゼ阻
    害作用を有する化合物の使用方法。
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