JPH11315121A - 官能基含有含フッ素共重合体 - Google Patents

官能基含有含フッ素共重合体

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JPH11315121A
JPH11315121A JP10122384A JP12238498A JPH11315121A JP H11315121 A JPH11315121 A JP H11315121A JP 10122384 A JP10122384 A JP 10122384A JP 12238498 A JP12238498 A JP 12238498A JP H11315121 A JPH11315121 A JP H11315121A
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hydrocarbon
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Nobuhiko Tsuda
暢彦 津田
Takahiro Kitahara
隆宏 北原
Ryuji Iwakiri
龍治 岩切
Masaru Nagato
大 長門
Ryoichi Fukagawa
亮一 深川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材への密着性に優れ、架橋も容易に行なう
ことのできる含フッ素共重合体を提供する。 【解決手段】 官能基含有炭化水素系ビニルエーテル単
位とテトラフルオロエチレン単位とを含み、フッ素含有
量が10重量%以上であり、テトラヒドロフランに実質
的に溶解しない官能基含有含フッ素共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は官能基を含有する含
フッ素共重合体に関する。さらに、耐薬品性、耐溶剤
性、耐水性、耐候性、耐汚染性、密着性などに優れた積
層用フィルム、共押出し積層チューブ用途などに好適に
使用できる含フッ素共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化水素系の官能基を有するビニル系単
量体単位を含有する含フッ素共重合体は特開平1−10
3670号、特開平8−41131号などの各公報で知
られており、硬化剤と併用することにより架橋型の塗料
用樹脂として有用であることが知られている。またフッ
素系のビニル系単量体を含有する含フッ素共重合体とし
てパーフルオロブテン酸やフッ素系の官能基を有するビ
ニルエーテルを共重合した含フッ素共重合体が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが炭化水素系の
官能基を有するビニル系単量体単位を有する含フッ素共
重合体で、実質的にテトラヒドロフラン(THF)に不
溶の含フッ素樹脂は知られていない。THF可溶の樹脂
であれば、耐溶剤性を実現するためには、架橋構造を形
成しうる硬化剤の併用が必須であったが、成形用材料と
して考えたばあいには、硬化剤の併用は成形と硬化反応
を非常に狭い温度範囲で制御する必要があり、実質的に
熱成形が非常に困難であった。
【0004】また、フッ素系の官能基を有する単量体
は、テトラフルオロエチレン(TFE)などのフルオロ
オレフィンとの反応性がよいためエチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(ビニル
エーテル)共重合体(PFA)などのTHF不溶性の溶
融成形が可能な樹脂に官能基を導入することができる
が、単量体の製造プロセスが多段階にわたり経済的に不
利である。
【0005】本発明者らは、官能基を有する炭化水素系
ビニル化合物単量体、特に官能基含有ビニルエ−テル単
量体が特定組成範囲のTFE単位を有する共重合体に反
応し、THF不溶性の樹脂を製造しうることを見出し、
本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、官能
基を有する炭化水素系ビニル単位およびTFE単位を含
有し、フッ素含有量が10重量%以上であり、THFに
実質的に溶解しないことを特徴とする官能基含有含フッ
素共重合体に関する。
【0007】官能基を有する炭化水素系ビニル化合物単
位およびTFE単位を含有する樹脂としては、テトラフ
ルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン
(HFP)、エチレン(ET)およびこれらと共重合可
能な官能基含有炭化水素系ビニルエーテル単量体が好ま
しい。
【0008】好ましい官能基を有する炭化水素系ビニル
化合物としては官能基含有ビニルエーテルがあげられ、
特にヒドロキシル基またはエポキシ基を含有する単量体
があげられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の含フッ素共重合体
について説明する。
【0010】本発明の含フッ素共重合体は、つぎの
(1)〜(4)の特性を有するものである。
【0011】(1)TFE単位を有する。TFE単位を
有することにより耐薬品性、耐溶剤性、耐水性、耐候
性、耐汚染性に優れた樹脂がえられる。TFE単位は共
重合体中に5モル%以上、特に10〜95モル%含まれ
ていることが好ましい。
【0012】(2)フッ素含有量が10重量%以上であ
る。TFEおよび/または他の含フッ素単量体に由来す
るフッ素含有量であり、前記(1)の理由と同じ理由か
ら10重量%以上、好ましくは20〜75重量%であ
る。
【0013】他の含フッ素単量体としては、たとえばヘ
キサフルオロプロペン、フッ化ビニリデン、トリフルオ
ロエチレン、モノフルオロエチレン、クロロトリフルオ
ロエチレンなどがあげられる。これらの他の含フッ素単
量体単位は任意単位であり、その含有量は30モル%以
下、通常0〜10モル%である。
【0014】(3)THFに実質的に溶解しない。TH
Fに溶解しないことは、耐溶剤性に優れるということで
ある。公知のTHFに溶解する樹脂では、耐溶剤性を実
現するために架橋構造をとりうる硬化剤の併用が必須で
あったが、成形用材料として考えたばあいには、硬化剤
の併用は成形と硬化反応を非常に狭い温度範囲で制御す
る必要があり、実質的に熱成形が非常に困難であった。
【0015】実質的に溶解しないとは、THFに0.5
重量%未満の濃度で溶解するばあいも含む。実質的にT
HF溶液中での樹脂の固有粘度[η]を測定するばあい
には、0.5重量%程度以上の溶解度がなければ信頼で
きる固有粘度[η]を測定することはできないからであ
る。
【0016】(4)官能基を有する炭化水素系ビニル化
合物単位、好ましくは官能基を有する炭化水素系ビニル
エーテル単位を有する。官能基は含フッ素共重合体に硬
化部位を与え、硬化剤と反応して熱硬化したフィルムを
与えるという作用のほかに、種々の基材への密着性を上
げるという作用を有する。さらにこれらの官能基と反応
性を有する部位を有する樹脂と積層、共押出しすること
により界面の接着性が向上する。
【0017】本発明において官能基としては、たとえば
化学式群(i):
【0018】
【化1】
【0019】(式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基)
のような官能基があげられる。
【0020】前記官能基のうちでも、化学式群(i
i):
【0021】
【化2】
【0022】が好ましい。
【0023】本発明において官能基を有する炭化水素系
ビニルエーテル単位としては、たとえばヒドロキシル基
含有ビニルエーテル、エポキシ(グリシジル)基含有ビ
ニルエーテル単位などがあげられる。
【0024】かかる官能基を導入しうる単量体として
は、ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)、ア
リルアルコールなどのヒドロキシル基含有単量体;グリ
シジルビニルエーテル(GVE)などのエポキシ(グリ
シジル)基含有単量体などが例示される。
【0025】これらのうちフルオロオレフィンとの反応
性の点からHBVE、GVEなどの官能基を有する炭化
水素系ビニルエ−テル単量体が好ましい。
【0026】官能基は硬化剤を使用したときの硬化性、
密着性の観点から、その量は官能基の反応性、硬化剤の
種類によって変化するが、含フッ素共重合体全体で酸価
が1〜300mgKOH/g、または水酸基価が1〜2
00mgKOH/g、またはエポキシ当量が5〜150
00当量であることが好ましい。
【0027】以上の点から官能基を与える単位は、含フ
ッ素共重合体の0.1〜30モル%、特に1〜20モル
%の範囲内で選定すればよい。
【0028】官能基を有する含フッ素共重合体は前記各
単量体を共重合することによってえられる。重合法は乳
化重合、懸濁重合、溶液重合などの通常の重合法でよ
い。また、共重合体に官能基を有する単量体をグラフト
重合してもよい。
【0029】さらに本樹脂は、DSCによって測定した
融点の範囲が160℃以下であることが好ましい。融点
が160℃を超えると、たとえば粉体塗料としたときの
焼付けの際にフロー性が低下し、柚肌などの塗膜外観不
良が生じる。
【0030】本樹脂をフィルム用途に使用するばあい
は、230℃、2.1kg荷重におけるMFRが1〜1
00g/10分の範囲にあることが好ましい。
【0031】また、パイプなどのライニング、エンジニ
アリングプラスティックとの共押出しなどの用途のばあ
いには、160℃、2.1kg荷重におけるMFRが1
〜100g/10分の範囲にあることが好ましい。
【0032】本発明の官能基含有含フッ素共重合体とし
ては、たとえばつぎの単量体の組合せのうち前記の要件
(1)〜(4)を満たすものがあげられる。ただし、こ
れらの組合せに限られるものではない。
【0033】 (I)パーフルオロオレフィン 5モル%以上 他の含フッ素単量体 0〜95モル% 他の非フッ素単量体 0〜95モル% 官能基含有炭化水素系ビニルエーテル単量体 0.1モル%以上 (II)TFE、HFPの少なくとも1種 5モル%以上 他の含フッ素単量体 0〜95モル% 非フッ素オレフィン類 0〜95モル% 前記化学式群(i)の官能基含有炭化水素系 ビニルエーテル単量体 0.1モル%以上 (III)TFE、HFPの少なくとも1種 10モル%以上 他の含フッ素単量体 0〜20モル% 非フッ素オレフィン類 10〜70モル% 前記化学式群(i)の官能基含有炭化水素系 ビニルエーテル単量体 0.1モル%以上 (IV)TFE、HFPの少なくとも1種 20モル%以上 他のフッ素単量体 0〜5モル% エチレン(ET) 20〜50モル% 前記化学式群(ii)の官能基含有炭化水素系 ビニルエーテル単量体 0.1モル%以上 より具体的には、つぎの共重合体があげられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0034】TFE/HFP/ET/HBVE共重合体
(モル比。25〜40/10〜20/35〜48/0.
1〜10)、TFE/HFP/ET/GVE共重合体
(モル比。25〜40/10〜20/35〜48/0.
1〜10)。
【0035】本発明において、官能基と反応可能な硬化
剤を併用することも可能であり、架橋によってえられる
フィルムの硬度、応力変形などを改善することができ
る。
【0036】使用可能な硬化剤としては、たとえば脂環
式エポキシ樹脂、GMAアクリル、アクリファティック
オキシラン、トリグリシジルイソシアヌレート(TGI
C)、テレフタル酸ジグリシジル、パラオキシ安息香酸
ジグリシジル、スピログリコールジグリシジルエーテ
ル、ヒダントイン化合物などのエポキシまたはグリシジ
ル化合物;イソホロンジイソシアネート、トリレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネートまたはこれらの二量体、アルコール変
性ポリイソシアネートのイソシアネート基をブロック化
剤(たとえばε−カプロラクタム、フェノール、ベンジ
ルアルコール、メチルエチルケトキシムなど)でブロッ
クしたブロックイソシアネート類;βヒドロキシアルキ
ルアミドなどの多塩基酸の硬化剤;フマル酸、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
二酸(DDA)などの脂肪族二塩基酸や無水フタル酸、
無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの酸無水
物などの多価カルボン酸;テトラメトキシメチルグリコ
ールウリル、イソシアネート変性シランカップリング
剤、その他特公平6−104792号公報、特開平7−
188587号公報、特開平1−103670号公報に
記載されている硬化剤などが幅広く使用できる。
【0037】これらのうち、官能基含有含フッ素共重合
体中の架橋性官能基との組合せで特に相溶性の点から好
ましいものはつぎのとおりである。
【0038】 (1)官能基:ヒドロキシル基 硬化剤:ブロックイソシアネート、ポリウレトジオン (2)官能基:カルボキシル基 硬化剤:トリグリシジルイソシアヌレート、βヒドロキシアルキルアミド 、GMAアクリル (3)官能基:グリシジル基 硬化剤:脂肪族二塩基酸
【0039】硬化剤の使用量は含フッ素共重合体に含ま
れる官能基量に対して0.1〜1.2当量、特に0.5
〜1.0当量とするのが好ましい。
【0040】硬化剤に加えて硬化触媒を配合してもよ
い。硬化触媒としては、たとえばテトラブチルアンモニ
ウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイ
ド、テトラブチルアンモニウムヨージドなどの4級アン
モニウム塩;エチルトリフェニルホスホニウムアセテー
トなどの4級ホスホニウム塩;トリフェニルホスフィン
などのホスフィン類;2−メチルイミダゾールなどのイ
ミダゾール類;ジブチル錫ジラウレート、オクタン酸第
一錫などの有機錫化合物;メチルトリルスルホンイミ
ド、メタンスルホン酸錫などがあげられる。硬化触媒は
官能基含有含フッ素共重合体100部に対し0.1〜3
部程度配合すればよい。
【0041】本発明の該含フッ素共重合体は基材への密
着性にも優れている。基材としては、たとえばステンレ
ススチール、アルミニウム、鋼板、亜鉛処理鋼板など各
種金属のほか、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキ
シド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサル
フォン、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケト
ンなどの耐熱性エンジニアリングプラスティックなども
あげられる。
【0042】また、本発明の含フッ素共重合体はフィル
ムの形状で種々の用途に用いられ、土木建築資材、電気
通信機器、車両、道路資材、水道およびガス資材、金属
製品、家庭用品、機械、工具、計器、医療、保安器具、
農業資材、船舶、スポーツレジャー用品などの用途が例
示されるが、これらに限られるものではない。
【0043】
【実施例】つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるも
のではない。
【0044】実施例1 内容量4リットルの攪拌機付耐圧反応容器に、脱イオン
水1000ml、炭酸カリウム1gを入れ、チッ素圧
入、脱気を繰返し、溶存酸素を除去したのち、クロロフ
ルオロエタン(HCFC−141b)550gとヒドロ
キシブチルビニルエーテル(HBVE)7.2g、ヘキ
サフルオロプロぺン(HFP)650gを順次仕込ん
だ。テトラフルオロエチレン(TFE)/エチレン(E
T)の82/18モル%比の混合モノマーにより、35
℃で12kgf/cm2まで加圧した。つぎにシクロヘ
キサン1g、イソブチリルパーオキサイドのフロン22
5の25%溶液48gを仕込み、槽内圧力が12kgf
/cm2で一定となるようにテトラフルオロエチレン
(TFE)/エチレン(ET)/ヘキサフルオロプロペ
ンの37/43/20モル%比の混合モノマーを連続供
給し、反応開始から3時間ごとにイソブチリルパーオキ
サイドのフロン225の25%溶液8gを3回追加しな
がら12時間反応を行なったのち、槽内を常温、常圧に
戻し、反応の終了とした。えられた固形分を洗浄脱水
後、80℃で真空乾燥しTFE/HFP/ET/HBV
E共重合体(白色パウダー)183gをえた。この含フ
ッ素共重合体のポリマー組成、融点(Tm)、MFR、
THF溶解性を以下に示す方法で測定した。
【0045】融点:Thermal analysis System(パーキ
ンエルマー社製)を用い、10mgのVdF系重合体を
−25〜200℃の温度範囲で昇温スピード10℃/分
で熱収支を測定し、ピークトップを融点とした。
【0046】MFR:160℃、2.1kg荷重、10
分間および230℃、2.1kg荷重、10分間の条件
で測定した。
【0047】THF溶解性:10mlのTHFに室温で
0.5gの粉末状の樹脂を入れ、72時間放置後、溶解
状態を目視で観察した。
【0048】結果を表1に示す。
【0049】実施例2〜3 実施例1において、モノマー組成、シクロヘキサン量、
重合時間を表1に示すように変えたこと以外は実施例1
と同様に重合を行ない、えられた含フッ素共重合体につ
いて、実施例1と同様の測定を行なった。結果を表1に
示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明の官能基含有含フッ素共重合体
は、基材への密着性や共押出し性に優れ、また架橋も容
易に行なうことができる。
フロントページの続き (72)発明者 岩切 龍治 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 長門 大 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 深川 亮一 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 官能基を有する炭化水素系ビニル化合物
    単位およびテトラフルオロエチレン単位を含有し、フッ
    素含有量が10重量%以上であり、テトラヒドロフラン
    に実質的に溶解しないことを特徴とする官能基含有含フ
    ッ素共重合体。
  2. 【請求項2】 融点範囲が160℃以下である請求項1
    記載の官能基含有含フッ素共重合体。
  3. 【請求項3】 テトラフルオロエチレン単位、ヘキサフ
    ルオロプロピレン単位およびエチレン単位を必須として
    含む請求項1記載の官能基含有含フッ素共重合体。
  4. 【請求項4】 炭化水素系ビニル化合物単位が、ヒドロ
    キシブチルビニルエーテル単位またはグリシジルビニル
    エーテル単位である請求項1記載の官能基含有含フッ素
    共重合体。
JP10122384A 1998-05-01 1998-05-01 官能基含有含フッ素共重合体 Pending JPH11315121A (ja)

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JP2016044231A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 旭硝子株式会社 含フッ素共重合体、含フッ素共重合体からなる粉体、粉体を含む含フッ素共重合体組成物および塗装物品
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