JP2512886B2 - 含フッ素共重合体および該共重合体からなる塗料 - Google Patents

含フッ素共重合体および該共重合体からなる塗料

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、有機溶剤に可溶でかつ水酸基を有する含フ
ッ素共重合体、および該共重合体を主成分とする高耐候
性の硬化型塗料に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
含フッ素共重合体は、耐薬品性および耐候性に優れる
ため、近年塗料用樹脂としての検討が盛んになり、例え
ばクロロトリフルオロエチレン、シクロヘキシルビニル
エーテル、アルキルビニルエーテルおよびヒドロキシア
ルキルビニルエーテルを共重合して得られる含フッ素共
重合体(特開昭57-34107号公報)、またはクロロトリフ
ルオロエチレン、脂肪酸ビニルエステルおよびヒドロキ
シル基含有アリルエーテルを共重合して得られる含フッ
素共重合体(特開昭61-57609号公報)のような溶剤可溶
型の樹脂からなる塗料が、特に注目されている。
上記公報に記載の含フッ素共重合体は、いずれも分子
中にヒドロキシル基を有しており、該ヒドロキシル基に
より多価イソシアネート化合物と反応して常温硬化し、
しかもクロロトリフルオロエチレン単位の含有量を50モ
ル%程度と高い割合で有するため、耐薬品性および耐候
性等に優れている反面、顔料分散性、溶剤への溶解性ま
たは基材への密着性等に劣る傾向があるため、なお一層
の改良が望まれている。
(ロ) 発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、溶剤に可溶で常温硬化性のフッ素系樹
脂の基材への密着性を改良するために、従来含フッ素共
重合体においてヒドロキシル基を導入する目的で使用さ
れていた、ヒドロキシル基含有ビニルエーテルまたはア
リルエーテル等のエーテル系単量体に代えて、ヒドロキ
シル基を有するエステル系単量体を使用することを思い
つき、代表的なヒドロキシル基含有エステル系単量体で
ある(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルを含む、
多数のヒドロキシル基含有エステル系単量体についてフ
ルオロオレフィン特にクロロトリフルオロエチレンとの
共重合性を検討した結果、クロトン酸ヒドロキシアルキ
ルが、従来知られているその共重合性からは全く予想出
来ない程、フルオロオレフィン特にクロロトリフルオロ
エチレンと効率良く共重合し得ること、さらに特定な単
量体、すなわち、カルボン酸ビニルエステル、アルキル
ビニルエーテルまたはシクロアルキルビニルエーテルが
存在すると、より一層効率的であることを見出し、本発
明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、全単量体単位の合計量を基準と
して、各単量体単位の割合が以下のとおりであり、かつ
30℃における固有粘度が0.1〜2.0dl/gである含フッ素共
重合体であり、 (a) フルオロオレフィン単量体単位 :30〜60モル% (b) 炭素数2〜6のヒドロキシアルキル基を有する
クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位 :3〜30モル% (c) 上記以外のビニル単量体単位 :10〜67モル% さらには、上記含フッ素共重合体および下記架橋剤か
らなる硬化型塗料である。
架橋剤:ヒドロキシル基と反応性の官能基を有する多価
イソシアネート、メラミン、尿素樹脂または多塩基酸も
しくはその無水物からなる架橋剤。
なお、本発明において単量体単位は、重合体の構造単
位としての単量体単位を意味する。
以下本発明について、更に詳しく説明する。
本発明の含フッ素共重合体におけるフルオロオレフィ
ン単量体単位の割合が、30モル%未満であると、目的と
する耐薬品性および耐候性等が得られず、一方60モル%
を越えると、有機溶剤に対する溶解性が低下する。フル
オロオレフィン単量体単位のより好ましい割合は、40〜
60モル%である。
フルオロオレフィン単量体としては、モノフルオロエ
チレン、ジフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、
クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロプロピレン等が挙げられ、好ましく
はクロロトリフルオロエチレンおよびテトラフルオロエ
チレンであり、クロロトリフルオロエチレンが特に好ま
しい。
クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位は、共重合
体中にヒドロキシル基を導入させるために必要な単量体
単位であり、その量が3モル%未満であると、塗膜の硬
化が不十分となり、また基材密着性が劣る。一方30モル
%を越える共重合体は、フルオロオレフィンとクロトン
酸ヒドロキシアルキルの共重合性に制限があるため、合
成自体が困難である。
クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体としては、クロ
トン酸2−ヒドロキシエチル、クロトン酸2−ヒドロキ
シプロピル、クロトン酸3−ヒドロキシプロピル、クロ
トン酸3−ヒドロキシブチル、クロトン酸4−ヒドロキ
シブチル、クロトン酸5−ヒドロキシペンチルおよびク
ロトン酸6−ヒドロキシヘキシル等が挙げられ、フルオ
ロオレフィンとの共重合性に特に優れる点で、好ましく
はクロトン酸2−ヒドロキシエチルである。
上記フルオロオレフィンおよびクロトン酸ヒドロキシ
アルキル以外のビニル単量体(以下第三単量体という)
単位の量は、前記のとおり10〜67モル%であり、好まし
くは10〜57モル%である。
第三単量体としては、以下に例示するカルボン酸ビニ
ルエステル、アルキルビニルエーテルおよびシクロヘキ
シルビニルエーテルが好ましい。カルボン酸ビニルエス
テル、アルキルビニルエーテルまたはシクロヘキシルビ
ニルエーテルは、フルオロオレフィンとクロトン酸ヒド
ロキシアルキルとの共重合に使用されると、クロトン酸
ヒドロキシアルキルの共重合収率が著しく向上する。
また、含フッ素共重合体に顔料、特に有機顔料の良好
な分散性を具備させるために、上記カルボン酸ビニルエ
ステル、アルキルビニルエーテルまたはシクロヘキシル
ビニルエーテルと共に、クロトン酸を併用することも好
ましい。
カルボン酸ビニルエステル、アルキルビニルエーテル
またはシクロヘキシルビニルエーテルと共に、クロトン
酸を使用する場合、含フッ素共重合体におけるクロトン
酸単量体単位の好ましい量は5モル%以下であり、さら
に好ましくは1〜5モル%である。また、この場合、ク
ロトン酸以外の第三単量体からなる単位の好ましい量
は、10〜50モル%である。
カルボン酸ビニルエステルの具体例としては、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン
酸ビニル、ラウリン酸ビニルまたはステアリン酸ビニル
のような脂肪族カルボン酸ビニルエステル;シクロヘキ
サンカルボン酸ビニルのような脂環式カルボン酸ビニル
エステル;安息香酸ビニル、桂皮酸ビニルまたはp−te
rt−ブチル安息香酸ビニルのような芳香族カルボン酸ビ
ニルエステル等が挙げられ、より好ましくは、ピバリン
酸ビニルおよび酢酸ビニルであり、最も好ましくはピバ
リン酸ビニルである。
アルキルビニルエーテルおよびシクロヘキシルビニル
エーテルの具体例としては、エチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテルおよびシクロヘキシルビニルエーテ
ル等が挙げられる。
本発明においては、所望により上記単量体以外のビニ
ル単量体を、含フッ素共重合体における含有割合が40モ
ル%以下の範囲内で使用でき、使用し得る単量体として
は、例えばエチレン、プロピレン等のオレフィン;塩化
ビニル、塩化ビニリデン等の塩素化オレフィン;アリル
アルコール、アリルグリシジルエーテル等のアリル基含
有化合物;クロトン酸チメル、クロトン酸エチルおよび
ジエチレングリコールモノクロトン酸エステル等のクロ
トン酸エステル等が挙げられる。
本発明においては、クロトン酸を使用することによ
り、容易にカルボキシル基を有する単量体単位からなる
含フッ素共重合体が得られるが、それが可能となったの
は、本発明において採用された単量体の組合せがクロト
ン酸の共重合にも適するものであったからと推測する。
なお、従来はフルオロオレフィン、特にクロロトリフ
ルオロエチレンと不飽和カルボン酸を直接に共重合する
実用的な方法が知られていなかったため、含フッ素共重
合体にカルボキシル基を導入するには、共重合体に予め
導入されたヒドロキシル基と無水コハク酸を反応させる
という手間のかかる方法等が一般的に用いられていた。
次に上記単量体の共重合について説明する。
上記単量体の共重合方法としては、溶液重合、懸濁重
合、乳化重合または塊状重合等により、以下に示すよう
なラジカル発生型重合開始剤の存在下に、重合温度30〜
80℃程度かつ圧力1〜100kg/cm2好ましくは3〜10kg/cm
2の条件で共重合させる方法が好ましい。
ラジカル発生型重合開始剤としては、ジイソプロピル
パーオキシジカーボネート、ターシャリーブチルパーオ
キシピバレート、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイド等の過酸化物、またはアゾビスイソブ
チロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ化
合物等の油溶性重合開始剤、過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウム等の水溶性開始剤、並びにレドックス開始剤
が使用できる。
溶液重合を採用する場合の重合溶媒としては、有機炭
化水素系化合物またはフッ素系有機溶媒等が適当であ
り、また懸濁重合を採用する場合の懸濁剤としては、部
分ケン化ポリビニルアルコールまたはメチルセルロース
類等が適当である。
上記共重合によって得られる本発明の含フッ素共重合
体は、テトラヒドロフラン溶液で30℃で測定される固有
粘度が0.1〜2.0dl/gのものであり、好ましい含フッ素共
重合体は、同粘度が0.2〜0.8dl/gのものである。共重合
体の固有粘度が0.1dl/g未満のものであると、塗料とし
て用いた場合塗膜の機械的物性が低下し、一方2.0dl/g
を越えると、溶剤への溶解性が低下する。
含フッ素共重合体を溶解する溶剤としては、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素化合物;酢
酸エタル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン類;ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ピリジン等の含窒素系化合物;1,1,1−ト
リクロロエタン、トリクロロエチレン等の含ハロゲン系
化合物等が挙げられる。
含フッ素共重合体をワニスとして用いる場合には、上
記溶剤によって固形分濃度50〜60重量%程度にすると良
い。
本含フッ素共重合体は、多価イソシアネート化合物の
併用により、常温硬化型塗料として使用できる。常温硬
化型塗料の調製方法は、常法に拠れば良く、例えば含フ
ッ素共重合体を溶解した溶液中に、日本ポリウレタン工
業(株)製コロネートEH或いはコロネート2507等の多価
イソシアネート化合物を添加することにより得られる。
得られた塗料を基材に塗布し、常温下で溶剤を乾燥さ
せると、塗膜内での硬化反応が進行し、硬化塗膜が得ら
れる。
又、本含フッ素共重合体は、ヒドロキシル基と反応性
の官能基を有する架橋剤、例えばメラミン、尿素樹脂、
多塩基酸あるいはその無水物を併用して、加熱硬化型塗
料として使用される。
塗料の調製に当たっては、含フッ素共重合体の溶液中
に、顔料、流動調製剤、紫外線吸収剤、分散安定剤およ
び酸化防止剤等の各種添加剤、並びに必要に応じて他の
樹脂等を加えても良い。
〔実施例〕
以下に、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説
明する。
実施例1 攪拌機を備えた1リットルのオートクレーブに脱イオ
ン水600g、メトローズ60SH50(ヒドロキシプロピルメチ
ルセルローズ、信越化学工業(株)製)0.5g、炭酸カリ
ウム3.5gおよびターシャリーブチルパーオキシパビレー
ト(以下t−BPPVと略す)3.5gを仕込んだ後、ピバリン
酸ビニル(以下VPVと略す)100g、エチルビニルエーテ
ル(以下EVEと略す)18.7gおよびクロトン酸2−ヒドロ
キシエチル(以下2−HECRと略す)33.8gを仕込む。
窒素置換して減圧脱気後に、クロロトリフルオロエチ
レン(以下CTFEと略す)151.4gを導入し、徐々に昇温す
る。60℃で8時間重合を行った後、未反応のCTFEを除去
し、オートクレーブを開放して、共重合体懸濁液を得
た。懸濁液を濾過、水洗、乾燥して、258gの共重合体を
得た(重合収率85%)。
得られた共重合体のテトラヒドロフラン中30℃で測定
した固有粘度は、0.39dl/gで、DSC-TGによる熱分解温度
は258℃、ガラス転移温度(Tg)は57℃であった。ま
た、この共重合体の13C−NMRスペクトルは添付第1図の
とおりであり、元素分析によって得られた共重合体の元
素の重量%は、 C:51.9%,H:3.3%,Cl:15.2% であった。
また、アリザリンコンプレクソン法による比色定量法
によってフッ素含量は24.5%であった。以上の実験デー
タに基づき、得られた共重合体の単量体単位の割合(モ
ル%)は、 CTFE/VPV/EVE/2−HECR=50.1/31.2/9.4/9.1 であった。
次に共重合体50gをキシレン50gに溶解した溶液に、キ
シレン25g、メチルイソブチルケトン75gおよび酸化チタ
ン25g(或いは、カーボンブラック3gを加えてペイント
コンディショナーで1時間混合した。上記溶液に、ジブ
チル錫ジラウレート0.26mgおよびコロネートEH(日本ポ
リウレタン工業(株)製)7g〔NCO/OH=1/1(当量
比)〕を添加し、斯くして得られた溶液をクロメート処
理した0.6mmのアルミ板に塗布し、常温で1週間自然乾
燥し、厚さ20μmの塗膜を得た。
塗膜の評価をJIS-K5400及び通常行われている各種方
法で行い、表−3のとおりの結果を得た。光沢について
は、酸化チタン配合系およびカーボンブラック配合系の
両方について測定した。顔料分散性以外の性能評価は酸
化チタン配合系について行った。
実施例2〜3 表−1に示される様に単量体組織、触媒及び重合媒体
等を変更した以外は、実施例1と同様に重合を行い、そ
れぞれ表−1に示される特性を有する重合体を得た。そ
れらの重合体の塗膜の評価も実施例1と同様に行い、表
−3に示される結果を得た。
表1または後記した表2において、使用された単量体
の欄に記載の数値は、重合における仕込み量であるが、
各例で採用された重合方法によれば、それらは、前記実
施例1または以下に示す実施例4のように、重合体を構
成する各単量体単位の割合と近似している。
実施例4 攪拌機を備えた1リットルのオートクレーブにターシ
ャリーブタノール(以下t−BuOHと略す)460g、炭酸カ
リウム3.9g、t−BPPV3.5gを仕込んだ後、シクロヘキシ
ルビニルエーテル(以下CHVEと略す)98.3g、EVE18.7g
および2−HECR33.8gを仕込む。
窒素置換して減圧脱気後に、CTFE151.4gを導入し、徐
々に昇温する。60℃で8時間重合を行った後、未反応の
CTFEを除去し、オートクレーブを開放して、共重合体溶
液を得た。得られた溶液を濾過した後、10倍量のメタノ
ールで重合体を沈澱させ、60℃の真空乾燥器で一昼夜乾
燥して、256gの共重合体を得た。更に、得られた共重合
体50gを50ccのアセトンに溶解し、メタノールで再沈澱
精製し、乾燥させたものについて、実施例1と同様にそ
の特性を測定した。
共重合体の固有粘度は、0.25dl/g、熱分解温度は258
℃、ガラス転移温度(Tg)は34℃であった。また、元素
分析によって得られた共重合体の元素の重量%は、 C:51.9%,H:3.3%,Cl:15.2% であり、フッ素含量は24.6%であった。
以上の実験データおよびこの共重合体の13C−NMRスペ
クトルに基づき、求められた重合体の単量体単位の割合
(モル%)は、 CTFE/CHVE/EVE/2−HECR =50.1/30.4/10.4/9.1 であった。
又、実施例1と同様にして塗料性能を測定し、表−3
にその結果を示した。
実施例5〜11、比較例1〜8 表−1又は表−2に示される様に単量体組成、触媒及
び重合媒体等を変更した以外し、実施例4と同様に重合
を行い、それぞれ表−1又は表−2に示される特性を有
する重合体を得た。それらの重合体の塗膜の評価を実施
例1と同様に行い、表−3に示される結果を得た。
(ハ) 発明の効果 本発明の含フッ素共重合体は、有機溶剤に良好な溶解
性を示すとともに、顔料特に有機顔料の分散性に優れ、
鉄、アルミ等の金属製基材に塗付した場合、密着性に優
れる高光沢の塗膜を形成する。
また該共重合体からなる硬化性塗料は、上記金属以外
に、コンクリート、木材等にも好ましく塗布することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたクロロトリフルオロエチレ
ン/ピバリン酸ビニル/エチルビニルエーテル/クロト
ン酸2−ヒドロキシエチル四元共重合体の13C−NMRスペ
クトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 129/10 PFP C09D 129/10 PFP 131/02 PFT 131/02 PFT 201/06 PDJ 201/06 PDJ (72)発明者 高橋 衛 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東亞合成化学工業株式会社名古屋総合研 究所内 (72)発明者 坂本 幸也 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東亞合成化学工業株式会社名古屋総合研 究所内 (72)発明者 青山 真理 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東亞合成化学工業株式会社名古屋総合研 究所内 審査官 林 美穂 (56)参考文献 特開 平2−240154(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全単量体単位の合計量を基準として、各単
    量体単位の割合が以下のとおりであり、かつ30℃におけ
    る固有粘度が0.1〜2.0dl/gである含フッ素共重合体。 (a) フルオロオレフィン単量体単位:30〜60モル% (b) 炭素数2〜6のヒドロキシアルキル基を有する
    クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位:3〜30モル% (c) 上記以外のビニル単量体単位:10〜67モル%
  2. 【請求項2】全単量体単位の合計量を基準として、各単
    量体単位の割合が以下のとおりであり、かつ30℃におけ
    る固有粘度が0.1〜2.0dl/gである含フッ素共重合体。 (a) クロロトリフルオロエチレン単量体単位:40〜6
    0モル% (b) 炭素数2〜6のヒドロキシアルキル基を有する
    クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位:3〜30モル% (c) カルボン酸ビニルエステル単量体単位:10〜50
    モル% (d) クロトン酸単量体単位:0〜5モル% (e) 上記以外のビニル単量体単位:0〜40モル%
  3. 【請求項3】全単量体単位の合計量を基準として、各単
    量体単位の割合が以下のとおりであり、かつ30℃におけ
    る固有粘度が0.1〜2.0dl/gである含フッ素共重合体。 (a) クロロトリフルオロエチレン単量体単位:40〜6
    0モル% (b) 炭素数2〜6のヒドロキシアルキル基を有する
    クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位:3〜30モル% (c) 炭素数1〜6のアルキル基またはシクロアルキ
    ル基を有するシクロアルキルビニルエーテルまたはアル
    キルビニルエーテル単量体単位:10〜50モル% (d) クロトン酸単量体単位:0〜5モル% (e) 上記以外のビニル単量体単位:0〜40モル%
  4. 【請求項4】請求項第1項、第2項または第3項記載の
    含フッ素共重合体および下記架橋剤からなる硬化型塗
    料。 架橋剤:ヒドロキシル基と反応性の官能基を有する多価
    イソシアネート、メラミン、尿素樹脂または多塩基酸も
    しくはその無水物からなる架橋剤。
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