JPH0586321A - 溶剤型塗料用組成物 - Google Patents
溶剤型塗料用組成物Info
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- JPH0586321A JPH0586321A JP27671191A JP27671191A JPH0586321A JP H0586321 A JPH0586321 A JP H0586321A JP 27671191 A JP27671191 A JP 27671191A JP 27671191 A JP27671191 A JP 27671191A JP H0586321 A JPH0586321 A JP H0586321A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】フッ化ビニリデン単量体単位、クロトン酸ヒド
ロキシアルキル単量体単位およびカルボン酸ビニル単量
体単位を必須構成単位とし、必要に応じて上記単量体単
位以外のラジカル重合性単量体単位を含有してなる含フ
ッ素共重合体および硬化剤からなる溶剤型塗料用組成
物。 【効果】低温硬化が可能で、鉄、ブリキまたはアルミニ
ウム等の金属板に塗装した塗装板の加工性が良好で、し
かも塗膜が高光沢である。
ロキシアルキル単量体単位およびカルボン酸ビニル単量
体単位を必須構成単位とし、必要に応じて上記単量体単
位以外のラジカル重合性単量体単位を含有してなる含フ
ッ素共重合体および硬化剤からなる溶剤型塗料用組成
物。 【効果】低温硬化が可能で、鉄、ブリキまたはアルミニ
ウム等の金属板に塗装した塗装板の加工性が良好で、し
かも塗膜が高光沢である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機溶剤に可溶でかつ
水酸基を有する含フッ素共重合体を主成分とする高耐候
性の硬化型塗料に関するものである。
水酸基を有する含フッ素共重合体を主成分とする高耐候
性の硬化型塗料に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】含フッ素共重合体は、耐候
性および耐薬品性に優れるため、近年塗料として多く用
いられており、例えばクロロトリフルオロエチレン、シ
クロヘキシルビニルエーテル、アルキルビニルエーテル
およびヒドロキシアルキルビニルエーテルからなる含フ
ッ素共重合体(特開昭57−34107号公報)、また
クロロトリフルオロエチレン、脂肪族ビニルエステルお
よびヒドロキシル基含有アリルエーテルからなる含フッ
素共重合体(特開昭61−57609号公報)のような
含フッ素共重合体が、硬化型の耐候性塗料として注目さ
れている。しかしながら、上記の塗料はいずれも、建造
物の外装等に用いられるプレコートメタル用塗料として
使用する場合、得られるプレコートメタル板が加工性に
劣り、折り曲げ加工等により塗膜が破損するという問題
があった。
性および耐薬品性に優れるため、近年塗料として多く用
いられており、例えばクロロトリフルオロエチレン、シ
クロヘキシルビニルエーテル、アルキルビニルエーテル
およびヒドロキシアルキルビニルエーテルからなる含フ
ッ素共重合体(特開昭57−34107号公報)、また
クロロトリフルオロエチレン、脂肪族ビニルエステルお
よびヒドロキシル基含有アリルエーテルからなる含フッ
素共重合体(特開昭61−57609号公報)のような
含フッ素共重合体が、硬化型の耐候性塗料として注目さ
れている。しかしながら、上記の塗料はいずれも、建造
物の外装等に用いられるプレコートメタル用塗料として
使用する場合、得られるプレコートメタル板が加工性に
劣り、折り曲げ加工等により塗膜が破損するという問題
があった。
【0003】これに対して、フッ化ビニリデン重合体を
ポリメチルメタクリレート系重合体溶液に分散させた塗
料を金属板に塗装した後焼き付けるという方法が、プレ
コートメタル用として知られているが(特公昭43−1
0363号公報)、この場合焼付け温度が高温であり、
また光沢が上がらないため、塗装基材や場所が限定され
るという問題があった。
ポリメチルメタクリレート系重合体溶液に分散させた塗
料を金属板に塗装した後焼き付けるという方法が、プレ
コートメタル用として知られているが(特公昭43−1
0363号公報)、この場合焼付け温度が高温であり、
また光沢が上がらないため、塗装基材や場所が限定され
るという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、フッ化ビニリデン、ク
ロトン酸ヒドロキシアルキル、カルボン酸ビニルエステ
ルを共重合させて得られた含フッ素共重合体と、多価イ
ソシアネート化合物等の硬化剤からなる溶液型塗料は、
低温硬化が可能で、鉄、ステンレス、ブリキまたはアル
ミニウムなどの金属板に塗装した塗装板の加工性が良好
であり、また高光沢であることを見出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、フッ化ビニリデン
単量体単位、クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位
およびカルボン酸ビニルエステル単量体単位を必須構成
単位とし、必要に応じて上記単量体単位以外のラジカル
重合性単量体単位を含有してなる含フッ素共重合体およ
び硬化剤からなる含フッ素共重合体系塗料である。
を解決すべく鋭意検討した結果、フッ化ビニリデン、ク
ロトン酸ヒドロキシアルキル、カルボン酸ビニルエステ
ルを共重合させて得られた含フッ素共重合体と、多価イ
ソシアネート化合物等の硬化剤からなる溶液型塗料は、
低温硬化が可能で、鉄、ステンレス、ブリキまたはアル
ミニウムなどの金属板に塗装した塗装板の加工性が良好
であり、また高光沢であることを見出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、フッ化ビニリデン
単量体単位、クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位
およびカルボン酸ビニルエステル単量体単位を必須構成
単位とし、必要に応じて上記単量体単位以外のラジカル
重合性単量体単位を含有してなる含フッ素共重合体およ
び硬化剤からなる含フッ素共重合体系塗料である。
【0005】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明に用いられる含フッ素共重合体におけるフッ
化ビニリデン単量体単位の割合は30〜80モル%が望
ましい。フッ化ビニリデン単量体単位が30モル%未満
であると、プレコート金属板の加工性および耐候性が低
下する。一方80モル%を越えると、有機溶剤に対する
溶解性が低下する。フッ化ビニリデン単量体単位のより
好ましい割合は、40〜70モル%である。
る。本発明に用いられる含フッ素共重合体におけるフッ
化ビニリデン単量体単位の割合は30〜80モル%が望
ましい。フッ化ビニリデン単量体単位が30モル%未満
であると、プレコート金属板の加工性および耐候性が低
下する。一方80モル%を越えると、有機溶剤に対する
溶解性が低下する。フッ化ビニリデン単量体単位のより
好ましい割合は、40〜70モル%である。
【0006】クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位
の割合は、3〜30モル%が望ましい。クロトン酸ヒド
ロキシアルキル単量体単位が3モル%未満であると、基
材への付着性が低下するとともに、架橋性が低下し、塗
膜の硬化が不十分となる。一方30モル%を越える共重
合体は、フッ化ビニリデンとクロトン酸ヒドロキシエス
テルの共重合性に制限があるため、合成自体が困難であ
る。クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位のより好
ましい割合は5〜20モル%である。クロトン酸ヒドロ
キシアルキル単量体としては、クロトン酸2−ヒドロキ
シエチル、クロトン酸2−ヒドロキシプロピル、クロト
ン酸3−ヒドロキシプロピル、クロトン酸3−ヒドロキ
シブチル、クロトン酸4−ヒドロキシブチル、クロトン
酸5−ヒドロキシペンチルおよびクロトン酸6−ヒドロ
キシヘキシル等が挙げられる。
の割合は、3〜30モル%が望ましい。クロトン酸ヒド
ロキシアルキル単量体単位が3モル%未満であると、基
材への付着性が低下するとともに、架橋性が低下し、塗
膜の硬化が不十分となる。一方30モル%を越える共重
合体は、フッ化ビニリデンとクロトン酸ヒドロキシエス
テルの共重合性に制限があるため、合成自体が困難であ
る。クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位のより好
ましい割合は5〜20モル%である。クロトン酸ヒドロ
キシアルキル単量体としては、クロトン酸2−ヒドロキ
シエチル、クロトン酸2−ヒドロキシプロピル、クロト
ン酸3−ヒドロキシプロピル、クロトン酸3−ヒドロキ
シブチル、クロトン酸4−ヒドロキシブチル、クロトン
酸5−ヒドロキシペンチルおよびクロトン酸6−ヒドロ
キシヘキシル等が挙げられる。
【0007】カルボン酸ビニルエステル単量体単位の量
は10〜67モル%が望ましい。カルボン酸ビニルエス
テル単量体単位が10モル%未満であると、製造時の重
合体の収率が低下し、67モル%を越えると耐候性が低
下する。カルボン酸ビニルエステル単量体単位のより好
ましい割合は15〜55モル%である。カルボン酸ビニ
ルエステルとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、
ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、ラウリル
酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニルおよ
び、p−t−ブチル安息香酸ビニル等が挙げられ、好ま
しくは脂肪族カルボン酸ビニルエステルである。
は10〜67モル%が望ましい。カルボン酸ビニルエス
テル単量体単位が10モル%未満であると、製造時の重
合体の収率が低下し、67モル%を越えると耐候性が低
下する。カルボン酸ビニルエステル単量体単位のより好
ましい割合は15〜55モル%である。カルボン酸ビニ
ルエステルとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、
ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、ラウリル
酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニルおよ
び、p−t−ブチル安息香酸ビニル等が挙げられ、好ま
しくは脂肪族カルボン酸ビニルエステルである。
【0008】また、この共重合体は、必要に応じて上記
の単量体と共重合可能な他のラジカル重合性単量体を用
いることができ、その使用量は共重合体の全構成単位を
基準にして30モル%以下が好ましい。かかる単量体と
しては、フッ化エチレン、三フッ化エチレン、四フッ化
エチレン、塩化三フッ化エチレン、六フッ化プロピレン
等のフルオロオレフィン類、エチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類、シ
クロヘキシルビニルエーテル等のシクロアルキルビニル
エーテル類、エチレン、プロピレン、イソブチレン等の
オレフィン類、アリルグリシジルエーテル、アリル酢酸
等のアリル化合物、クロトン酸エステル類およびクロト
ン酸等が挙げられる。含フッ素共重合体の耐候性および
耐汚染性をより一層向上させる点で、フッ化エチレン、
三フッ化エチレン、四フッ化エチレン、塩化三フッ化エ
チレンおよび六フッ化プロピレンが好ましく、また顔料
の分散性を良好にする点で、クロトン酸が好ましい。
の単量体と共重合可能な他のラジカル重合性単量体を用
いることができ、その使用量は共重合体の全構成単位を
基準にして30モル%以下が好ましい。かかる単量体と
しては、フッ化エチレン、三フッ化エチレン、四フッ化
エチレン、塩化三フッ化エチレン、六フッ化プロピレン
等のフルオロオレフィン類、エチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類、シ
クロヘキシルビニルエーテル等のシクロアルキルビニル
エーテル類、エチレン、プロピレン、イソブチレン等の
オレフィン類、アリルグリシジルエーテル、アリル酢酸
等のアリル化合物、クロトン酸エステル類およびクロト
ン酸等が挙げられる。含フッ素共重合体の耐候性および
耐汚染性をより一層向上させる点で、フッ化エチレン、
三フッ化エチレン、四フッ化エチレン、塩化三フッ化エ
チレンおよび六フッ化プロピレンが好ましく、また顔料
の分散性を良好にする点で、クロトン酸が好ましい。
【0009】本発明に用いる含フッ素重合体の製造法と
しては、溶液重合、懸濁重合、乳化重合または塊状重合
等により、以下に示すラジカル発生型重合開始剤の存在
下に、重合温度20〜100℃程度で、圧力1〜200
kg/cm2の条件で、上記各単量体を共重合させる方法が採
用できる。ラジカル発生型重合開始剤としては、ジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート、ターシャリーブチ
ルパーオキシピバレート、ベンゾイルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド等の過酸化物、またはアゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル等
のアゾ化合物等の油溶性重合開始剤、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム等の水溶性開始剤、並びにレドック
ス開始剤が使用できる。溶液重合を採用する場合の重合
溶媒としては、炭化水素系溶剤またはフッ素系有機溶剤
等が適当であり、また懸濁重合を採用する場合の懸濁剤
としては、部分ケン化ポリビニルアルコールまたはメチ
ルセルロース類等が適当である。
しては、溶液重合、懸濁重合、乳化重合または塊状重合
等により、以下に示すラジカル発生型重合開始剤の存在
下に、重合温度20〜100℃程度で、圧力1〜200
kg/cm2の条件で、上記各単量体を共重合させる方法が採
用できる。ラジカル発生型重合開始剤としては、ジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート、ターシャリーブチ
ルパーオキシピバレート、ベンゾイルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド等の過酸化物、またはアゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル等
のアゾ化合物等の油溶性重合開始剤、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム等の水溶性開始剤、並びにレドック
ス開始剤が使用できる。溶液重合を採用する場合の重合
溶媒としては、炭化水素系溶剤またはフッ素系有機溶剤
等が適当であり、また懸濁重合を採用する場合の懸濁剤
としては、部分ケン化ポリビニルアルコールまたはメチ
ルセルロース類等が適当である。
【0010】上記共重合によって得られる含フッ素共重
合体の好ましい分子量は、GPCによるポリスチレン換
算の数平均分子量で2000〜100000であり、更
に好ましくは5000〜50000である。数平均分子
量が2000未満であると、塗膜の機械的物性が低下
し、一方100000を越えると、溶剤への溶解性が低
下する。
合体の好ましい分子量は、GPCによるポリスチレン換
算の数平均分子量で2000〜100000であり、更
に好ましくは5000〜50000である。数平均分子
量が2000未満であると、塗膜の機械的物性が低下
し、一方100000を越えると、溶剤への溶解性が低
下する。
【0011】含フッ素共重合体を溶解する溶剤として
は、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
化合物;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ピリジン等の含窒素系化合物;トリクロロエタン、トリ
クロロエチレン等の含ハロゲン化合物等が挙げられる。
は、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
化合物;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ピリジン等の含窒素系化合物;トリクロロエタン、トリ
クロロエチレン等の含ハロゲン化合物等が挙げられる。
【0012】本発明において、前記含フッ素共重合体と
共に使用される硬化剤は、水酸基と反応性の官能基を1
分子中に2個以上有する化合物であり、具体的には、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート等のイソシアネート類およびそのビウ
レット、アダクト、イソシアヌレート等の多量体、イソ
シアネート基をフェノール、メチルエチルケトオキシ
ム、カプロラクタム等のブロック化剤でブロックしたブ
ロックイソシアネート類等の多価イソシアネート類;メ
チル化メラミン、ブチル化メラミン、メチロール基型メ
チル化メラミン、イミノ基型メチル化メラミン、混合ア
ルキル化メラミン、メチロール基型混合エーテル化メラ
ミン、イミノ基型混合エーテル化メラミン等のメラミン
樹脂;ベンゾグアナミン樹脂、グリコールウリル樹脂、
カルボキシル変成アミノ樹脂、尿素樹脂等のアミノ化合
物が挙げられる。硬化剤の好ましい使用量は、含フッ素
共重合体100重量部当たり、1〜100重量部であ
り、さらに好ましくは10〜50重量部である。
共に使用される硬化剤は、水酸基と反応性の官能基を1
分子中に2個以上有する化合物であり、具体的には、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート等のイソシアネート類およびそのビウ
レット、アダクト、イソシアヌレート等の多量体、イソ
シアネート基をフェノール、メチルエチルケトオキシ
ム、カプロラクタム等のブロック化剤でブロックしたブ
ロックイソシアネート類等の多価イソシアネート類;メ
チル化メラミン、ブチル化メラミン、メチロール基型メ
チル化メラミン、イミノ基型メチル化メラミン、混合ア
ルキル化メラミン、メチロール基型混合エーテル化メラ
ミン、イミノ基型混合エーテル化メラミン等のメラミン
樹脂;ベンゾグアナミン樹脂、グリコールウリル樹脂、
カルボキシル変成アミノ樹脂、尿素樹脂等のアミノ化合
物が挙げられる。硬化剤の好ましい使用量は、含フッ素
共重合体100重量部当たり、1〜100重量部であ
り、さらに好ましくは10〜50重量部である。
【0013】塗料の調製に際しては、含フッ素共重合体
および上記硬化剤以外に、その他通常塗料に配合される
レベリング剤、消泡剤、紫外線吸収剤および着色剤等を
配合してもよい。また、本発明の目的を損なわない範囲
で、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂等の他の合成樹脂を配
合してもよい。得られた塗料は、鉄、ブリキまたはアル
ミニウム等の材質からなる基材表面に、刷毛塗りまたは
ロール塗り等により、乾燥後の膜厚が10〜50μm程
度になるように塗布した後、常温または加熱下で乾燥さ
せると、塗膜内での架橋反応が進行し、硬化塗膜が得ら
れる。
および上記硬化剤以外に、その他通常塗料に配合される
レベリング剤、消泡剤、紫外線吸収剤および着色剤等を
配合してもよい。また、本発明の目的を損なわない範囲
で、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂等の他の合成樹脂を配
合してもよい。得られた塗料は、鉄、ブリキまたはアル
ミニウム等の材質からなる基材表面に、刷毛塗りまたは
ロール塗り等により、乾燥後の膜厚が10〜50μm程
度になるように塗布した後、常温または加熱下で乾燥さ
せると、塗膜内での架橋反応が進行し、硬化塗膜が得ら
れる。
【0014】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明をさらに具
体的に説明する。
体的に説明する。
【実施例1】攪拌機を備えた1リットルのオートクレー
ブに酢酸エチル400g、ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート4g、ピバリン酸ビニル(以下VPVと略
す)40g、クロトン酸2−ヒドロキシエチル(以下H
Eと略す)13gを仕込んだ。窒素置換して減圧脱気後
に、フッ化ビニリデン(以下VDFと略す)220gを
導入し、徐々に昇温し、50℃に達したら、VPV10
0g,HE33gの混合液を6時間かけて添加する。添
加終了後さらに2時間重合を行った後、未反応のVDF
をパージし、オートクレーブを開放して共重合体溶液を
得た。得られた溶液を水/メタノール中に投入し、洗浄
乾燥し330gの共重合体を得た。重合収率は81%で
あった。
ブに酢酸エチル400g、ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート4g、ピバリン酸ビニル(以下VPVと略
す)40g、クロトン酸2−ヒドロキシエチル(以下H
Eと略す)13gを仕込んだ。窒素置換して減圧脱気後
に、フッ化ビニリデン(以下VDFと略す)220gを
導入し、徐々に昇温し、50℃に達したら、VPV10
0g,HE33gの混合液を6時間かけて添加する。添
加終了後さらに2時間重合を行った後、未反応のVDF
をパージし、オートクレーブを開放して共重合体溶液を
得た。得られた溶液を水/メタノール中に投入し、洗浄
乾燥し330gの共重合体を得た。重合収率は81%で
あった。
【0015】得られた共重合体のGPCで測定したポリ
スチレン換算の数平均分子量は、10000であり、水
酸基価は59mgKOH/g 、アリザリンコンプレクソン
法による比色定量法によりフッ素含量25%と定量され
た。以上のデータに基づき、得られた共重合体の単量体
単位の割合(モル%)はVDF/VPV/HE=60/
31/9であった。次に共重合体50gに、キシレン7
5g,メチルイソブチルケトン75gおよび酸化チタン
25gを加えてペイントコンディショナーで1時間混合
した。上記溶液に、サイメル303〔三井サイアナミッ
ド(株)製メチル化メラミン〕を20gを添加し更に1
0分混合した。得られた塗料をクロメート処理した0.
6mmのアルミ板上に塗布し、170℃で30分乾燥し、
厚さ20μmの塗膜を得た。得られた塗膜の60度光沢
は82%、T折曲げ試験結果はゼロT、デュポン衝撃試
験(1kg,1/2インチ)50cm以上であった。
スチレン換算の数平均分子量は、10000であり、水
酸基価は59mgKOH/g 、アリザリンコンプレクソン
法による比色定量法によりフッ素含量25%と定量され
た。以上のデータに基づき、得られた共重合体の単量体
単位の割合(モル%)はVDF/VPV/HE=60/
31/9であった。次に共重合体50gに、キシレン7
5g,メチルイソブチルケトン75gおよび酸化チタン
25gを加えてペイントコンディショナーで1時間混合
した。上記溶液に、サイメル303〔三井サイアナミッ
ド(株)製メチル化メラミン〕を20gを添加し更に1
0分混合した。得られた塗料をクロメート処理した0.
6mmのアルミ板上に塗布し、170℃で30分乾燥し、
厚さ20μmの塗膜を得た。得られた塗膜の60度光沢
は82%、T折曲げ試験結果はゼロT、デュポン衝撃試
験(1kg,1/2インチ)50cm以上であった。
【0016】
【実施例2】実施例1で得られた共重合体50gに、キ
シレン75g,メチルイソブチルケトン75gおよび酸
化チタン25gを加えてペイントコンディショナーで1
時間混合した後、コロネートHX〔日本ポリウレタン
(株)製ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌ
レート〕を10.4gを添加しよくかき混ぜ、塗料を調
製した。上記塗料を脱脂処理した0.6mmのアルミ板上
に塗布し、常温で7日間放置し、厚さ20μmの塗膜を
得た。得られた塗膜の60度光沢は84%、T折曲げ試
験結果はゼロT、デュポン衝撃試験(1kg,1/2イ
ンチ)50cm以上であった。
シレン75g,メチルイソブチルケトン75gおよび酸
化チタン25gを加えてペイントコンディショナーで1
時間混合した後、コロネートHX〔日本ポリウレタン
(株)製ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌ
レート〕を10.4gを添加しよくかき混ぜ、塗料を調
製した。上記塗料を脱脂処理した0.6mmのアルミ板上
に塗布し、常温で7日間放置し、厚さ20μmの塗膜を
得た。得られた塗膜の60度光沢は84%、T折曲げ試
験結果はゼロT、デュポン衝撃試験(1kg,1/2イ
ンチ)50cm以上であった。
【0017】
【実施例3】初期仕込をVPV30g、HE10g、V
DF280gとし、後添加をVPV80g、HE30g
とした以外は実施例1と同様に重合を行い、285gの
共重合体を得た。重合収率は66%であった。得られた
共重合体の平均分子量は9000であり、水酸基価は5
3mgKOH/g 、フッ素含量32%と定量された。以上
のデータに基づき、得られた共重合体の単量体単位の割
合(モル%)はVDF/VPV/HE=70/22/8
であった。実施例1と同様に評価した塗膜物性は、光沢
80%、T折曲げ試験ゼロT、デュポン衝撃50cm以
上であった。
DF280gとし、後添加をVPV80g、HE30g
とした以外は実施例1と同様に重合を行い、285gの
共重合体を得た。重合収率は66%であった。得られた
共重合体の平均分子量は9000であり、水酸基価は5
3mgKOH/g 、フッ素含量32%と定量された。以上
のデータに基づき、得られた共重合体の単量体単位の割
合(モル%)はVDF/VPV/HE=70/22/8
であった。実施例1と同様に評価した塗膜物性は、光沢
80%、T折曲げ試験ゼロT、デュポン衝撃50cm以
上であった。
【0018】
【実施例4】初期仕込を酢酸ビニル(以後VACと略
す)25g、HE12g、VDF200gとして、後添
加をVAC75g、HE36gとした以外は実施例1と
同様に重合を行い、268gの共重合体を得た。重合収
率は77%であった。得られた共重合体のの平均分子量
は12000であり、水酸基価は59mgKOH/g 、フ
ッ素含量30%と定量された。以上のデータに基づき、
得られた共重合体の単量体単位の割合(モル%)はVD
F/VAC/HE=61/31/8であった。実施例1
と同様に評価した塗膜物性は、光沢83%、T折曲げ試
験ゼロT、デュポン衝撃50cm以上であった。
す)25g、HE12g、VDF200gとして、後添
加をVAC75g、HE36gとした以外は実施例1と
同様に重合を行い、268gの共重合体を得た。重合収
率は77%であった。得られた共重合体のの平均分子量
は12000であり、水酸基価は59mgKOH/g 、フ
ッ素含量30%と定量された。以上のデータに基づき、
得られた共重合体の単量体単位の割合(モル%)はVD
F/VAC/HE=61/31/8であった。実施例1
と同様に評価した塗膜物性は、光沢83%、T折曲げ試
験ゼロT、デュポン衝撃50cm以上であった。
【0019】
【実施例5】初期仕込をVAC30g、HE15g、ク
ロロトリフルオロエチレン(以後CTFEと略す)10
0g、VDF180gとし、後添加をVAC60g,H
E35gとした以外は実施例1と同様に重合を行い、3
35gの共重合体を得た。重合収率は80%であった。
得られた共重合体の平均分子量は13000であり、水
酸基価は51mgKOH/g 、フッ素含量35%、塩素含
量8%と定量された。以上のデータに基づき、得られた
共重合体の単量体単位の割合(モル%)はVDF/CT
FE/VAC/HE=49/20/23/8であった。
実施例1と同様に評価した塗膜物性は、光沢81%、T
折曲げ試験ゼロT、デュポン衝撃50cm以上であっ
た。
ロロトリフルオロエチレン(以後CTFEと略す)10
0g、VDF180gとし、後添加をVAC60g,H
E35gとした以外は実施例1と同様に重合を行い、3
35gの共重合体を得た。重合収率は80%であった。
得られた共重合体の平均分子量は13000であり、水
酸基価は51mgKOH/g 、フッ素含量35%、塩素含
量8%と定量された。以上のデータに基づき、得られた
共重合体の単量体単位の割合(モル%)はVDF/CT
FE/VAC/HE=49/20/23/8であった。
実施例1と同様に評価した塗膜物性は、光沢81%、T
折曲げ試験ゼロT、デュポン衝撃50cm以上であっ
た。
【0020】
【比較例1】攪拌機を備えた1リットルのオートクレー
ブに酢酸エチル400g、ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート4g、エチルビニルエーテル(以下EVE
と略す)53g、シクロヘキシルビニルエーテル(以下
CHVEと略す)99g、ヒドロキシブチルビニルエー
テル(以下HBVEと略す)43gを仕込んだ。窒素置
換して減圧脱気後に、CTFE200gを導入し、徐々
に昇温し、50℃で8時間重合後、CTFEをパージ
し、オートクレーブを開放して共重合体溶液を得た。得
られた溶液を水/メタノール中に投入し、洗浄乾燥し3
16gの共重合体を得た。重合収率は80%であった。
得られた共重合体のGPCによるポリスチレン換算の数
平均分子量は12000であり、水酸基価は51mgKO
H/g 、アリザリンコンプレクソン法による比色定量法
によりフッ素含量26%と定量された。また、13C−N
MRによりEVEおよびCHVEの各含有量を分析した
結果、共重合体の単量体単位の割合(モル%)はCTF
E/EVE/CHVE/HBVE=51/19/20/
10であった。これを実施例1の方法で塗膜評価したと
ころ、光沢82%と良かったが、T折曲げ試験3T、デ
ュポン衝撃40cmと加工性が不良であった。
ブに酢酸エチル400g、ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート4g、エチルビニルエーテル(以下EVE
と略す)53g、シクロヘキシルビニルエーテル(以下
CHVEと略す)99g、ヒドロキシブチルビニルエー
テル(以下HBVEと略す)43gを仕込んだ。窒素置
換して減圧脱気後に、CTFE200gを導入し、徐々
に昇温し、50℃で8時間重合後、CTFEをパージ
し、オートクレーブを開放して共重合体溶液を得た。得
られた溶液を水/メタノール中に投入し、洗浄乾燥し3
16gの共重合体を得た。重合収率は80%であった。
得られた共重合体のGPCによるポリスチレン換算の数
平均分子量は12000であり、水酸基価は51mgKO
H/g 、アリザリンコンプレクソン法による比色定量法
によりフッ素含量26%と定量された。また、13C−N
MRによりEVEおよびCHVEの各含有量を分析した
結果、共重合体の単量体単位の割合(モル%)はCTF
E/EVE/CHVE/HBVE=51/19/20/
10であった。これを実施例1の方法で塗膜評価したと
ころ、光沢82%と良かったが、T折曲げ試験3T、デ
ュポン衝撃40cmと加工性が不良であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の含フッ素共重合体系塗料は、低
温硬化が可能で、鉄、ステンレス、ブリキまたはアルミ
ニウムなどの金属板に塗装した塗装板の加工性が良好
で、しかも塗膜が高光沢であり、プレコートメタル用と
して特に好適である。
温硬化が可能で、鉄、ステンレス、ブリキまたはアルミ
ニウムなどの金属板に塗装した塗装板の加工性が良好
で、しかも塗膜が高光沢であり、プレコートメタル用と
して特に好適である。
Claims (1)
- 【請求項1】フッ化ビニリデン単量体単位、クロトン酸
ヒドロキシアルキル単量体単位およびカルボン酸ビニル
エステル単量体単位を必須構成単位とし、必要に応じて
上記単量体単位以外のラジカル重合性単量体単位を含有
してなる含フッ素共重合体および硬化剤からなる溶剤型
塗料用組成物
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27671191A JPH0586321A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 溶剤型塗料用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27671191A JPH0586321A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 溶剤型塗料用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586321A true JPH0586321A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17573264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27671191A Pending JPH0586321A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 溶剤型塗料用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586321A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6551297B2 (en) | 1996-06-04 | 2003-04-22 | Kao Corporation | Absorbent article |
JP2015500378A (ja) * | 2011-12-13 | 2015-01-05 | ソルベイ スペシャルティ ポリマーズ イタリー エス.ピー.エー. | ハイブリッドポリマー |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP27671191A patent/JPH0586321A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6551297B2 (en) | 1996-06-04 | 2003-04-22 | Kao Corporation | Absorbent article |
JP2015500378A (ja) * | 2011-12-13 | 2015-01-05 | ソルベイ スペシャルティ ポリマーズ イタリー エス.ピー.エー. | ハイブリッドポリマー |
US10920006B2 (en) | 2011-12-13 | 2021-02-16 | Solvay Specialty Polymers Italy S.P.A. | Hybrid polymers |
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