JPH11315065A - スルホン誘導体およびその製造法 - Google Patents

スルホン誘導体およびその製造法

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JPH11315065A
JPH11315065A JP11011742A JP1174299A JPH11315065A JP H11315065 A JPH11315065 A JP H11315065A JP 11011742 A JP11011742 A JP 11011742A JP 1174299 A JP1174299 A JP 1174299A JP H11315065 A JPH11315065 A JP H11315065A
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JP
Japan
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halide
formula
group
sulfone
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JP11011742A
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English (en)
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Toshiya Takahashi
寿也 高橋
Atsushi Furuya
敦史 古谷
Shinzo Seko
信三 世古
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レチノールの中間体となりうるスルホン誘導
体およびその製造法を提供すること。 【解決手段】 一般式(1) (式中、Arはアリール、Xはハロゲン、Rは水酸基の
保護基を示す。)で示されるスルホン誘導体または一般
式(2) (式中、Ar、RおよびXは前記と同じ意味を表わ
す。)で示されるスルホン誘導体およびその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬や飼料添加剤
の分野で有用なレチノールの製造における重要な中間体
およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、レチノール誘導体の製造法としてはC13のアルデ
ヒド(β―ヨノン)を鍵中間体として、側鎖を増炭する
手法が用いられてきた。しかし、β―ヨノンの合成には
多段階のプロセスを要し、市場では非常に高価な原料で
ある。本発明は、安価な原料を用いてC10とC10の
カップリングからなる下記一般式(3)で示されるスル
ホン化合物を得、該化合物を用いて下記一般式(1)ま
たは(2)で示されるスルホン誘導体を提供し、またこ
れを用いてレチノールを工業的有利に得ることができる
製造法を提供しようとするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果本発明に至った。す
なわち、本発明は、一般式(1) (式中、Arは置換基を有していてもよいアリール基を
示し、Xはハロゲン原子を示し、Rは水酸基の保護基を
示す。)で示されるスルホン誘導体または一般式(2) (式中、Ar、RおよびXは前記と同じ意味を表わ
す。)で示されるスルホン誘導体およびその製造法およ
びこれを用いるレチノールの工業的有利な製造法を提供
するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の一般式(1)または(2)で示されるス
ルホン誘導体は、一般式(3) (式中、Arは置換基を有していてもよいアリール基を
示し、Rは水酸基の保護基を示す。)で示されるスルホ
ン化合物とハロゲン化物とを反応させることにより得る
ことができる。
【0005】一般式(1)、(2)、(3)で示される
化合物のArは置換基を有していてもよいアリール基を
示し、例えばフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、置
換基としては、C1からC5のアルキル基、C1からC
5のアルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基等が挙げられ
る。Arの具体例としては、フェニル、ナフチル、o−
トリル,m−トリル,p−トリル、o−メトキシフェニ
ル、m−メトキシフェニル、p−メトキシフェニル、o
−クロロフェニル、m−クロロフェニル、p−クロロフ
ェニル、o−ブロモフェニル、m−ブロモフェニル、p
−ブロモフェニル、o−ヨードフェニル、m−ヨードフ
ェニル、p−ヨードフェニル、o−フルオロフェニル、
m−フルオロフェニル、p−フルオロフェニル、o−ニ
トロフェニル、m−ニトロフェニル、p−ニトロフェニ
ル等が挙げられる。
【0006】一般式(1)、(2),(3)で示される
化合物のRは水酸基の保護基であり、具体的にはアセチ
ル、ピバロイル、ベンゾイル、p−ニトロベンゾイルな
どのアシル基、トリメチルシリル、t−ブチルジメチル
シリル、t−ブチルジフェニルシリルなどのシリル基、
テトラヒドロピラニル、メトキシメチル、メトキシエト
キシメチル、1−エトキシエチルなどのアルコキシアル
キル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、トリチ
ル基、メチル基、t−ブチル基、トリクロロエトキシカ
ルボニル基、アリルオキシカルボニル基等が挙げられ
る。
【0007】上記反応に用いられるハロゲン化物として
は、例えば第4属遷移金属のハロゲン化物、硫黄のハロ
ゲン化物またはリンのハロゲン化物が挙げられる。第4
属遷移金属のハロゲン化物の具体例としては、四塩化チ
タン、四塩化ジルコニウム、四塩化ハフニウム、ジクロ
ロチタニウムジイソプロポキシドなどが挙げられ、特に
四塩化チタンが好ましく用いられる。また、硫黄もしく
はリンのハロゲン化物の具体例としては塩化チオニル、
オキシ塩化リン、三塩化リン、五塩化リン等が挙げられ
る。
【0008】かかるハロゲン化物の使用量はスルホン化
合物(3)に対して、通常、0.3〜1.5モル倍程度用いら
れる。
【0009】上記反応には、通常、有機溶媒が用いら
れ、かかる溶媒としては、ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、アニソール等のエーテ
ル系溶媒 、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ペン
タン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、モ
ノクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン
系溶媒、またはN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキ
サメチルホスホリックトリアミド等の非プロトン性極性
溶媒が挙げられる。
【0010】反応温度は、通常、−78℃から使用する
溶媒の沸点の範囲であり、好ましくは−10℃〜50℃
程度の範囲である。また、反応時間は、反応で用いる触
媒の種類ならびに反応温度によって異なるが、通常1時
間から24時間程度の範囲である。
【0011】反応終了後、通常の後処理操作をすること
によりスルホン誘導体(1)、(2)を得ることがで
き、必要に応じて、シリカゲルクロマトグラフィーなど
により精製することができる。
【0012】原料のスルホン化合物(3)はEまたはZ
幾何異性体のいずれであってもよく、その混合物であっ
てもよい。また、ラセミ体でも光学活性体であってもよ
い。なお、原料のスルホン化合物(3)はゲラニオール
より数ステップで合成することができる。
【0013】つぎに、上記で得られた一般式(1)また
は(2)で示されるスルホン誘導体と塩基とを反応させ
ることにより、また場合によっては塩基との反応の後、
常法により二重結合の異性化をさせることによりレチノ
ールを工業的有利に製造することができる。
【0014】この反応に用いることができる塩基として
は、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金
属の水酸化物、アルカリ金属の水素化物、アルカリ土類
金属の水素化物、アルカリ金属のアルコキサイド、アル
カリ土類金属のアルコキサイドであり、具体的には、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、ナトリウムメトキサイド、カリウ
ムメトキサイド、カリウムt−ブトキサイド等が挙げら
れる。かかる塩基の使用量はスルホン誘導体(1)、
(2)に対して通常、2〜20モル倍程度である。
【0015】上記反応には、通常、有機溶媒が用いら
れ、かかる溶媒としては、 n−ヘキサン、シクロヘキ
サン、n−ペンタン、トルエン、キシレン等の炭化水素
系溶媒、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、アニソール等のエーテル系溶媒、または
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミド等の非プロトン性極性溶媒が挙げら
れる。
【0016】上記反応の温度は、通常、−78℃から使
用する溶媒の沸点の範囲であり、好ましくは20℃〜5
0℃程度の範囲である。また、反応時間は、反応で用い
る塩基、触媒の種類ならびに反応温度によって異なる
が、通常1時間から24時間程度の範囲である。反応
後、通常の後処理操作をすることによりレチノールを得
ることができる。また、必要に応じて、晶析、各種クロ
マトグラフィーなどにより精製することができる。
【0017】またスルホン誘導体(1)、(2)はEま
たはZ幾何異性体のいずれであっても、その混合物であ
ってもよい。また、ラセミ体でも光学活性体であっても
よい。また、得られたレチノールは常法に従い水酸基の
保護基を導入することができ、例えばアセチル化するこ
とによりレチノールアセテートを得ることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、β―ヨノンを経由せず安価な
原料を用いて得られるスルホン化合物(3)を用いてス
ルホン誘導体(1)、(2)を提供することができ、ま
た該誘導体を用いるレチノールの工業的有利な製造法を
提供することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらにより限定されるものでは
ない。
【0020】(実施例1)乾燥した4つ口フラスコに窒
素下、1−アセトキシ−5−ヒドロキシ−3,7−ジメ
チル−9−(2,6,6−トリメチルシクロヘキセ−1
−エン−1−イル)−9−(4−メチルフェニルスルホ
ニル)−ノナ−2,6−ジエン(以下、化合物(g))0.
5g(0.995mmol)、THF10mlを仕込み、溶解後、四塩化
チタン0.095g(0.497mmol)を室温でゆっくりと添加し
た。室温で12時間攪拌後、原料が消失しているのをT
LCにて確認して1%水酸化ナトリウム水溶液に注加し
エーテルで抽出した。有機層は無水硫酸マグネシウムで
脱水後、溶媒を留去することにより粗製物を得た。得ら
れた粗製物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、1−アセトキシ−5−クロロ−3,7−ジメチ
ル−9−(2,6,6−トリメチルシクロヘキセ−1−
エン−1−イル)−9−(4−メチルフェニルスルホニ
ル)−ノナ−2,6−ジエンと1−アセトキシ−7−ク
ロロ−3,7−ジメチル−9−(2,6,6−トリメチ
ルシクロヘキセ−1−エン−1−イル)−9−(4−メ
チルフェニルスルホニル)−ノナ−2,5−ジエンの混
合物(以下、化合物(i))を淡黄色オイルとして、収
率61%で得た。 [1H-NMR δ(CDCl3)]0.78(3H,d,J=14Hz) , 0.95
(3H,d,J=14Hz) , 1.40(3H,s) , 1.69(3H,s) 1.99(3H,s) , 2.01(3H,s) , 2.42(3H,s) , 2.63-2.95(2
H,m) 3.82-3.86(1H,m) , 4.54(1H,d,J=7Hz) , 4.58(1H,m) ,
5.20(1H,d,J=9Hz) ,5.42(1H,d,J=9Hz),7.33(2H,d,J=8
Hz) , 7.76(2H,d ,J=8Hz) [ 13C-NMR δ(CDCl3)]15.8, 16.0 , 18.9 , 1
9.0 , 20.9 , 21.4 , 23.0 , 28.3 , 29.2 , 35.5 , 3
9.8 , 40.4 ,48.6 , 55.8 , 60.8 , 66.1 , 72.1 , 72.
3 , 118.9 , 122.5 ,124.9 , 126.4 , 128.5 , 129.2 ,
130.5 , 135.7 , 137.1 , 137.6 , 137.9 ,140.8 , 14
4.0 , 169.8 , 170.9 (5-Cl体を示唆するピーク)1 H-NMR δ(CDCl3) 4.58(1H,s)13 C-NMR δ(CDCl3) 55.8 (7-Cl体を示唆するピーク)13 C-NMR δ(CDCl3) 72.1 , 72.3
【0021】(実施例2)実施例1で得られた化合物
(i)0.02g(0.041mmol)とシクロヘキサン5mlを乾燥
した4つ口フラスコに窒素下仕込み、溶解後、カリウム
メトキシド0.058g(0.825mmol)を仕込み40℃で6時間
攪拌した。原料が消失したのをTLCにて確認後飽和塩
化アンモニウム水溶液に注加し、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層は再度飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去す
ることにより淡黄色オイルの粗製物を収率90%で得
た。得られた粗製物は、全トランスレチノール(j)を
主成分とすることがNMRにより確認された。
【0022】(実施例3)化合物(g)0.40g(0.80mmo
l)とトルエン5mlを乾燥した4つ口フラスコに窒素下
仕込、溶解後、塩化チオニル0.10g(0.80mmol)を0℃で
滴下し、室温で8時間攪拌した。原料が消失したのをT
LCにて確認後、炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、
酢酸エチルにて抽出した。有機層は飽和塩化ナトリウム
水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
溶媒を留去することにより淡黄色オイルの粗製物を収率
90%で得た。得られた粗製物はシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、化合物(i)を淡黄色オイル
として、収率55%で得た。
【0023】(参考例1)酢酸ゲラニル40g(0.204mol)
をn−ヘキサンに溶解し、トリクロロイソシアヌル酸1
7.1g(0.071mol)を徐々に仕込み−10℃〜0℃で6時
間保温した。反応後、過剰のトリクロロイソシアヌル酸
および副生するイソシアヌル酸は濾過により系外に除去
した。濾液は炭酸水素ナトリウム及び水で順次洗浄し
て、無水硫酸マグネシウムで脱水した後、溶媒を留去す
ることにより粗製物を得た。得られた粗製物は、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、6−クロロ−
3,7−ジメチル−オクタ−2,7−ジエン−1−アセ
テート(以下、化合物(d))を淡黄色オイルとして、
収率86%で得た。
【0024】(参考例2)乾燥した4つ口フラスコに窒
素下、微粉末の水酸化ナトリウム6.8g(0.17mol)、トリ
フェニルホスフィン2.2g(8.5mmol)、テトラn−ブチ
ルアンモニウムクロライド1.4g(5.1mmol)、アリルパ
ラジウムクロライドダイマー0.62g(1.7mmol),THF
100mlを加えた。そこへ、攪拌下、化合物(d)40g(0.
17mol)のTHF溶液150mlを室温で1時間かけて滴下し
た。室温で3日間攪拌後、TLCにて原料の消失を確認
して、反応混合物を水にあけ、エーテルで抽出した。有
機層は飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで脱水後、溶媒を留去することにより、粗製
物を得た。得られた粗製物はシリカゲルクロマトグラフ
ィーにて精製し、3,7−ジメチル−オクタ−2,5,
7−トリエン−1−アセテート(以下、化合物(e))
を65%の収率で得た。1 H-NMR δ(CDCl3) 1.70(3H,s) , 1.85(3H,s) , 2.08(3H,s) ,2.81(2H,d,J
=7Hz) , 4.58(2H,d,J=7Hz) ,4.90(2H,s) , 5.37(1H,t,
J=7Hz) ,5.61(1H,td,J=16,7Hz) , 6.16(1H,d,J=15Hz)
【0025】(参考例3)化合物(e)20.1g(0.1mo
l)と酢酸100mlを仕込み、室温でN−ブロモスクシンイ
ミド18.3g(0.1mol)をゆっくりと添加する。室温で1
0〜15分で反応マスは均一になり、2時間後、TLC
にて原料の消失を確認後、反応混合物を水にあけ、トル
エンで抽出した。有機層は無水硫酸マグネシウムで脱水
後、溶媒を留去することにより、8−ブロモ−3,7−
ジメチル−オクタ−2,6−ジエン−1,5−ジアセテ
ート(以下、化合物(b))と8−ブロモ−3,7−ジ
メチル−オクタ−2,5−ジエン−1,7−ジアセテー
ト(以下、化合物(f))の約1:1の混合物を95%
の収率で得た。得られた混合物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーにて分離精製し、化合物(b)を淡黄色オイル
として収率29%で、化合物(f)を淡黄色オイルとし
て収率30%で単離し、混合物としても収率31%で得
た。1 H-NMR δ (CDCl3) 化合物(b) 1.77(3H,s) , 1.82(3H,s) ,1.98((3H,s) , 2.02(3H,s)
,2.29(2H,ddd,J=35,8,6Hz) , 3.89(2H,s) ,4.55(2H,
d,J=7Hz) , 5.37(1H,t,J=7Hz) ,5.48〜5.62(2H,m) 化合物(f) 1.65(3H,s) , 1.68(3H,s) ,2.05(3H,s) , 2.06(3H,s)
,2.78(2H,d,J=6Hz) , 3.75(2H,dd,J=26,11Hz) ,4.57
(2H,d,J=7Hz) , 5.35(1H,t,J=7Hz) ,5.61〜5.77(2H,m)
【0026】(参考例4)β−シクロゲラニル−p−ト
リルスルホン(以下、化合物(a))0.53g(1.8mmol)
とTHF20mlを仕込み、溶解してから−60℃まで冷却
した。同温度でn−ブチルリチウムのヘキサン溶液を1.
13ml(1.8mmol)をゆっくりと滴下し、3時間保温し
た。その後、化合物(b)0.3g(0.9mmol)のTHF溶
液5mlを1時間かけて滴下した。同温度で3時間攪拌
後、TLCにて原料の一方が消失しているのを確認し
て、反応マスを飽和塩化アンモニウム水溶液にあけ、エ
ーテルで抽出した。有機層は飽和塩化ナトリウム水溶液
で洗浄して、無水硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を
留去することにより、粗製物を得た。得られた粗製物は
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、1,
5−ジアセトキシ−3,7−ジメチル−9−(2,6,
6−トリメチルシクロヘキセ−1−エン−1−イル)−
9−(4−メチルフェニルスルホニル)−ノナ−2,6
−ジエン(以下、化合物(c))を淡黄色オイルとして
収率74%で単離した。(Rf値 0.38 : n−ヘキサ
ン/酢酸エチル=3/1)1 H-NMR δ(CDCl3) 0.76(6H,d,J=14Hz) , 0.95(6H,d ,J=14Hz) , 1.39(3H,
s) , 1.70(3H,s) 2.00(3H,s) , 2.01(3H,s) , 2.03(3H,s) , 2.44(3H,
s) , 2.66〜2.95(2H,m) 3.?82-3.86(1H,m) , 4.53(2H,d,J=7Hz) ,5.10(1H,d,J=
9Hz) , 5.20(1H,d,J=9Hz),5.34(1H,br) , 5.56(1H,br
s) , 7.33(2H,d,J=8Hz) , 7.76(2H,d ,J=8Hz)13 C-NMR δ(CDCl3) 15.1, 16.0 , 16,1 , 16.6 , 18.8 , 20.8 , 20.9 , 2
1.4 , 28.2 , 29.0 , 35.5 , 40.5, 44.6 , 60.8 , 65.
3 . 65.5 , 65.7 , 68.3, 68.5 , 68.8 , 121.9 ,127.1
, 128.3 , 129.4 , 130.5 , 130.6 , 136.2 , 137.1 ,
137.6 , 137.7 ,138.4 , 144.0 , 169.8 , 170.0 , 17
0.7
【0027】(参考例5)参考例4で得られた化合物
(c)を通常の加水分解反応に供し得られた1,5−ジ
ヒドロキシ−3,7−ジメチル−9−(2,6,6−ト
リメチルシクロヘキセ−1−エン−1−イル)−9−
(4−メチルフェニルスルホニル)−ノナ−2,6−ジ
エン(以下、化合物(h))60mg(0.13mmol)をヘキサン
20mlに溶解させ、塩化n−ドデシルトリメチルアンモニ
ウム3.4mg(0.013mg)と炭酸ナトリウム14mg(0.13mmol)を
仕込み、これに無水酢酸14mg(0.13mmol)を添加し、室温
で20時間攪拌後、TLCにて原料が消失したのを確認
して、反応混合物中に水を注加した。エーテルで抽出し
た後、有機層は塩化アンモニウム水溶液、飽和塩化ナト
リウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水
後、溶媒を留去することにより、粗製物を得た。得られ
た粗製物はシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し淡
黄色オイルとして、1−アセトキシ−5−ヒドロキシ−
3,7−ジメチル−9−(2,6,6−トリメチルシク
ロヘキセ−1−エン−1−イル)−9−(4−メチルフ
ェニルスルホニル)−ノナ−2,6−ジエン(以下、化
合物(g))を収率92%で得た。1 H-NMR δ(CDCl3) 0.82(6H,s) , 1.00(6H,s) , 1.42(3H,s) , 1.73(3H,s)
, 2.01(3H,s) , 2.05(3H,s) , 2.45(3H,s) , 2.58-3.
01(2H,m) , 3 89(1H,t,J=7Hz), 4.29-4.37(1H,m), 4.58
(1H,d,J=7Hz) ,5.14(1H,d,J=8Hz) , 5.23(1H,d,J=8Hz)
, 5.41(1H,t,J=7Hz) , 7.31(2H,d,J=8Hz) , 7.75(2H,
d,J=8Hz)
【0028】以下に実施例および参考例の化合物の構造
式を記す。但し、Tsは、p−トリルスルホニル基を示
す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、Arは置換基を有していてもよいアリール基を
    示し、Xはハロゲン原子を示し、Rは水酸基の保護基を
    示す。)で示されるスルホン誘導体または一般式(2) (式中、Ar、RおよびXは前記と同じ意味を表わ
    す。)で示されるスルホン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(3) (式中、Arは置換基を有していてもよいアリール基を
    示し、Rは水酸基の保護基を示す。)で示されるスルホ
    ン化合物とハロゲン化物とを反応させることを特徴とす
    る請求項1記載の一般式(1)および/または一般式
    (2)で示されるスルホン誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】ハロゲン化物が、第4属遷移金属のハロゲ
    ン化物、硫黄のハロゲン化物またはリンのハロゲン化物
    である請求項2に記載の製造法。
  4. 【請求項4】第4属遷移金属のハロゲン化物がチタンの
    ハロゲン化物である請求項3に記載の製造法。
  5. 【請求項5】チタンのハロゲン化物が四塩化チタンであ
    る請求項4に記載の製造法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の一般式(1)または一般
    式(2)で示されるスルホン誘導体と塩基とを反応させ
    ることを特徴とするレチノールの製造法。
  7. 【請求項7】塩基がアルカリ金属の水酸化物、アルカリ
    土類金属の水酸化物、アルカリ金属の水素化物、アルカ
    リ土類金属の水素化物、アルカリ金属のアルコキサイド
    またはアルカリ土類金属のアルコキサイドである請求項
    6に記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000024713A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Sumitomo Chemical Company, Limited Technique de preparation du retinol et de ses intermediaires

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WO2000024713A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Sumitomo Chemical Company, Limited Technique de preparation du retinol et de ses intermediaires

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