JPH11314993A - 浮遊帯域溶融法における半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

浮遊帯域溶融法における半導体単結晶の製造方法

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JPH11314993A
JPH11314993A JP13760098A JP13760098A JPH11314993A JP H11314993 A JPH11314993 A JP H11314993A JP 13760098 A JP13760098 A JP 13760098A JP 13760098 A JP13760098 A JP 13760098A JP H11314993 A JPH11314993 A JP H11314993A
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Tsutomu Suzuki
務 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮遊帯域溶融法による半導体単結晶の製造に
おいて、高精度に晶出結晶径を自動制御し、単結晶の品
位を向上させる。 【解決手段】 半導体単結晶を所定の形状に形成するた
めの、浮遊帯域溶融法による半導体単結晶の製造方法に
おいて、素材8又は晶出される単結晶11の少なくとも
いずれか一方の形状に基づいて、誘導加熱コイル2に印
加されるコイル印加電圧Vを決定し、このコイル印加電
圧Vを印加した際の、高周波発振器1内の真空管9Aの
グリッド電流Gを検出するとともに、この電流値Gm と
所定の目標電流値との差ΔGに基づいて前記コイル印加
電圧Vを補正し、晶出される単結晶11の形状を制御す
る。特に、単結晶11のトップ11Aを形成する際に
は、素材8の溶融状態に応じて、前記コイル印加電圧V
の決定方法を変更することにより、トップ11Aの形状
を正確に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮遊帯域溶融法に
よる半導体単結晶の製造において、誘導加熱コイルに印
加する電圧を制御して晶出された単結晶を所定の形状に
制御する、単結晶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、浮遊帯域溶融法による半導体
単結晶の製造方法において、素材である多結晶や形成さ
れる単結晶の形状に基づいて、誘導加熱コイルに印加さ
れる電圧を制御する方法が知られている。
【0003】図9は、本願出願人が特開平9−7758
8号公報に開示した技術の一例であり、浮遊帯域溶融法
により半導体単結晶を製造する製造装置の説明図であ
る。この製造装置は、高周波発振器1、誘導加熱コイル
2、上軸駆動機構3及び下軸駆動機構4を備えており、
誘導加熱コイル2に、制御器7よりの指令に基づいて前
記高周波発振器1から発振電圧を印加して多結晶の素材
8を溶融させ、その下部に単結晶11を晶出させる。上
軸駆動機構3及び下軸駆動機構4は、制御器7よりの指
令に基づいてそれぞれ素材8及び単結晶11を駆動して
おり、単結晶11を所定の形状に形成する。また、前記
誘導加熱コイル2の近傍にはCCDカメラ5が設置さ
れ、CCDカメラ5で撮像された画像は画像処理装置6
を経て制御装置7に入力される。また、制御装置7の信
号は、高周波発振器1に出力される。
【0004】この製造装置を用いて単結晶11を製造す
る際に、晶出された単結晶11に結晶の欠陥が生じた
り、メルトダウンを起こして単結晶11が溶け崩れたり
するのを防ぐために、単結晶11を所定の形状に形成す
る必要がある。そのため、前記従来技術では、素材8及
び晶出された単結晶11の形状をCCDカメラ5で撮像
し、その画像を画像処理装置6によって画像処理し、単
結晶11が所定の形状となるように、高周波発振器1の
前記発振電圧を制御するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平9−77588号公報に開示された従来技術には、
次に述べるような問題点がある。
【0006】即ち、前記高周波発振器1から誘導加熱コ
イル2に印加される発振電圧を制御しているにも拘ら
ず、誘導加熱コイル2に流れる電流値が変動することが
ある。この結果、素材8に加えられる熱量が変動して、
晶出された単結晶11の形状が所定の形状に形成され
ず、単結晶11に結晶の欠陥が生じたり、前記メルトダ
ウンを起こしたりして、その生産性が劣化する。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、晶出される単結晶を正確に所定の形状に
形成し、その生産性を向上させることのできる半導体単
結晶の製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1方法の発明は、高周波発振器
から誘導加熱コイルに印加されるコイル印加電圧を制御
して晶出される単結晶の棒を所定の形状に製造する、浮
遊帯域溶融法による半導体単結晶の製造方法において、
前記コイル印加電圧を印加したときの、高周波発振器内
の真空管のグリッド電流を検出するとともに、このグリ
ッド電流の検出値に基づいて、前記コイル印加電圧を補
正している。
【0009】第1方法に記載の発明によれば、コイル印
加電圧を印加した際の、高周波発振器内の真空管のグリ
ッド電流を検出するとともに、このグリッド電流の検出
値に基づいて、前記コイル印加電圧を補正している。こ
れにより、グリッド電流が変化して誘導加熱コイルに流
れる電流の量が変化しても、その変化を正確に補正する
ことができるので、単結晶を正確に所定の形状に形成す
ることができる。
【0010】また、第2方法の発明は、第1方法記載の
半導体単結晶の製造方法において、前記コイル印加電圧
を、素材又は晶出される単結晶の少なくともいずれか一
方の形状に基づいて決定するようにしている。
【0011】第2方法記載の発明によれば、前記コイル
印加電圧を、素材又は晶出される単結晶の少なくともい
ずれか一方の形状に基づいて決定するようにしている。
これにより、コイル印加電圧を正確に制御できるので、
単結晶の形状を正確に所定の形状に形成することができ
る。
【0012】また、第3方法の発明は、第2方法記載の
半導体単結晶の製造方法において、単結晶のトップ形成
時に、素材が溶融を起こす直前の部位の径である素材径
が一定径に達しているか否かを判別し、素材径が一定径
以上であれば晶出した単結晶の結晶長に、また一定径に
達していなければ前記素材径にそれぞれ基づいて、前記
コイル印加電圧を決定するようにしている。
【0013】第3方法記載の発明によれば、単結晶のト
ップ形成時に素材径が一定径に達しているか否かを判別
し、素材径が一定径以上であれば晶出した単結晶の結晶
長に、また一定径に達していなければ前記素材径にそれ
ぞれ基づいて、前記コイル印加電圧を決定するようにし
ている。これにより、形状が複雑であるトップの形成時
に、より細やかな制御が可能であり、トップをより正確
に所定の形状に形成することができるので、前記メルト
ダウンや結晶の欠陥の発生が少なくなり、単結晶の生産
性を向上させることができる。
【0014】また、第4方法の発明は、第2方法記載の
半導体単結晶の製造方法において、単結晶の直胴部形成
時に、素材の一定径に基づいて前記コイル印加電圧を決
定するようにしている。
【0015】第4方法記載の発明によれば、単結晶の直
胴部形成時に、前記少なくともいずれか一方の形状を、
素材の径一定部の径である一定径としている。これによ
り、直胴部形成時には複雑な画像処理や制御を行なうこ
となくコイル印加電圧を決定できるので、複雑な制御プ
ログラムを必要とせずに単結晶を製造可能である。
【0016】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、図を参照しなが
ら、本発明に係わる実施形態を詳細に説明する。なお、
前記図9と同一要素には同一符号を付し、重複説明は省
略する。
【0017】まず、図1〜図6に基づいて、第1の実施
形態を説明する。図1は、第1の実施形態に係わる単結
晶製造装置の構成図である。製造装置は、高周波発振器
1と誘導加熱コイル2、上軸駆動機構3、下軸駆動機構
4、視覚センサ5、画像処理装置6及び制御装置7を備
えている。高周波発振器1は、真空管9Aを含む発振回
路9を備えており、制御器7よりの指令に基づき、誘導
加熱コイル2にコイル印加電圧V(従来技術の発振電圧
に相当する)を印加して素材8を溶融させ、その下部に
単結晶11を晶出させる。
【0018】また、前記上軸駆動機構3及び下軸駆動機
構4は、それぞれ素材8及び単結晶11を駆動し、単結
晶11を所定の形状に形成する。上軸駆動機構3又は下
軸駆動機構4には、駆動距離をカウントするカウンタ1
2が備えられており、晶出された単結晶11の長さ(以
下、結晶長と呼ぶ)を検出して制御器に出力している。
このとき、前記誘導加熱コイル2の近傍には視覚センサ
5(従来技術のCCDカメラ5に相当する)が設置さ
れ、素材8又は単結晶11の少なくともいずれか一方の
形状を撮像している。視覚センサ5で撮像された画像は
画像処理装置6を経て制御装置7に入力され、制御装置
7はこの画像に基づいて前記コイル印加電圧Vを制御し
ている。また、高周波発振器1は、真空管9Aのグリッ
ド9Bに流れるグリッド電流Gを検出する電流検出器1
3を備えており、この電流値Gm を制御器7に出力して
いる。
【0019】図2は、誘導加熱コイル2に前記画像に基
づいて決定されたコイル印加電圧Vを印加した場合の、
前記グリッド電流Gの値を示す説明図である。コイル印
加電圧Vとグリッド電流Gとの関係を以下V−G曲線と
呼び、高周波発振器1内の回路や真空管9A、誘導加熱
コイル2等の特性によって決定される。このV−G曲線
を実線で表し、本来のV−G曲線と呼ぶ。ところが同図
に点線で表すように、このV−G曲線が、製造装置の周
囲温度や高周波発振器1に入力される電源電圧の変動等
の原因によって変化することがある。そのため、コイル
印加電圧値Vを電圧値Vt としているにも拘らず、グリ
ッド電流Gが目標電流値Gt から電流値Gm に変化して
しまい、誘導加熱コイル2を流れる電流が変動して溶融
される素材8の温度が変動し、晶出された単結晶11が
所定の形状に形成されなくなる。本実施形態では、グリ
ッド電流Gの変動をモニターし、目標電流値Gt と電流
値Gm との差ΔGに基づいて電圧値Vt を補正すること
によって、晶出された単結晶11を所定の形状に形成し
ている。
【0020】以下、図3〜図6に基づいて、本実施形態
に係わる単結晶のトップ11Aを形成するための手順を
説明する。まず図3に、素材8の形状の一例の模式図を
示す。同図において、素材8はテーパを有するテーパ部
8Aと、一定径Dc を有する径一定部8Bとで構成され
ている。また、図4に、晶出された単結晶11の形状の
一例の模式図を示す。同図において、単結晶11は結晶
径が連続的に増加するトップ11A(先端部)、径が等
しい円筒形の直胴部11B、及び径が連続的に減少する
ボトム11Cから構成されている。図5に、単結晶11
のトップ11A形成時の、誘導加熱コイル2周辺の模式
図を示す。同図において、トップ11Aを形成するに
は、まず素材のテーパ部8Aを溶融させ、その後径一定
部8Bを溶融させて形成する。このとき、誘導加熱コイ
ル2近傍の素材8が溶融を起こし始める直前の部位の径
を素材径Dm 、晶出された単結晶11の長さを結晶長L
m とする。
【0021】図6に、単結晶のトップ11Aを形成する
ための手順の一例をフローチャートで示す。なお、ここ
では各ステップ番号にSを付して表している。まず、視
覚センサ5で素材8の誘導加熱コイル2近傍の画像を撮
像し(S1)、その画像を画像処理して素材8の前記素
材径Dm を検出し(S2)、この素材径Dm が所定の値
である一定径Dc に達したか否かを判断する(S3)。
このとき、素材径Dmが一定径Dc に達していない場合
は、予め設定された関数式或いはテーブルを参照し、素
材径Dm に基づいてトップ11A形成時のコイル印加電
圧の電圧値Vtを算出する(S5)。そして、高周波発
振器1内の回路や真空管9A、誘導加熱コイル2等の特
性から求められた前記本来のV−G曲線を参照し、電圧
値Vt に基づいて目標電流値Gt を算出する(S8)。
また、素材径Dm が一定径Dc に達している場合には、
前記カウンタによって晶出された単結晶11の結晶長L
mを検出し(S6)、予め設定された関数式或いはテー
ブルを参照し、この結晶長Lm に基づいて前記電圧値V
t を算出し(S7)、S8に移行する。なお、本実施形
態では素材径Dm 又は結晶長Lm に基づいて電圧値Vt
を算出するように説明しているが、例えば誘導加熱コイ
ル2と素材8の溶融面との距離や、晶出された単結晶1
1のトップ11Aの径など、素材8又は単結晶11の少
なくともいずれか一方の形状に基づいて決定されるもの
であればよい。
【0022】そして、前記電圧値Vt を誘導加熱コイル
2に印加し(S9)、このときのグリッド電流Gの電流
値Gm を検出し(S11)、前記目標電流値Gt と電流
値Gm との差ΔGt を算出する(S12)。そして、予
め定められた関数式又はテーブルを参照し、前記差ΔG
t に基づいてコイル印加電圧Vの補正値ΔVt を算出し
(S13)、電圧値Vt にこの補正値ΔVt を加えて、
誘導加熱コイル2に印加される補正電圧Vh を算出する
(S14)。そして、この補正電圧Vh を誘導加熱コイ
ル2に印加して(S16)、S1に戻るようにしてい
る。以上の方法は、ボトム11Cを形成する場合にも同
様である。
【0023】以上説明したように本実施形態によれば、
単結晶11の形成時に、コイル印加電圧を印加した際の
高周波発振器1内の真空管9Aのグリッド電流Gを検出
し、この電流値Gm と所定の目標電流値との差ΔGに基
づいて、前記コイル印加電圧Vを補正している。これに
より、グリッド電流Gが変化して誘導加熱コイル2に流
れる電流の量が変化しても、その変化を正確に補正する
ことができるので、単結晶11を正確に所定の形状に形
成することができる。
【0024】また、前記コイル印加電圧Vを、素材8又
は晶出される単結晶11の少なくともいずれか一方の形
状に基づいて決定するようにしている。これにより、コ
イル印加電圧Vを正確に制御できるので、単結晶11の
形状を正確に所定の形状に形成することができる。
【0025】また、単結晶11のトップ11A形成時
に、素材径Dm が一定径Dc に達しているか否かを判別
し、その各々の場合に応じて、前記コイル印加電圧Vを
決定するようにしている。これにより、形状が複雑であ
るトップ11Aの形成時に、より細かな制御が可能であ
り、トップ11Aをより正確に所定の形状に形成するこ
とができるので、メルトダウンや結晶の欠陥が起きにく
くなり、単結晶11の生産性を向上させることができ
る。
【0026】次に、図7、図8に基づいて、第2の実施
形態を説明する。第2の実施形態は、単結晶11の前記
直胴部11Bを形成するための方法の一例である。図7
に、第2の実施形態に係わる単結晶11の直胴部形成時
の、誘導加熱コイル2周辺の模式図を示す。同図におい
て、直胴部11Bは、素材の径一定部8Bを溶融させる
ことによって形成される。
【0027】図8に、単結晶の直胴部11Bを形成する
ための手順の一例をフローチャートで示す。まず、予め
設定された関数式或いはテーブルを参照し、素材の一定
径Dc に基づいて直胴部11B形成時のコイル印加電圧
の電圧値Vp を算出する(S21)。そして、高周波発
振器1内の回路や真空管9A、誘導加熱コイル2等の特
性から求められた本来のV−G曲線を参照し、前記電圧
値Vp に基づいて目標電流値Gp を算出し(S22)、
電圧値Vp を誘導加熱コイル2に印加する(S24)。
【0028】次に、このときのグリッド電流Gの電流値
Gm を検出し(S25)、前記目標電流値Gp と電流値
Gm との差ΔGp を算出する(S26)。そして、予め
定められた関数式又はテーブルを参照し、前記差ΔGp
に基づいてコイル印加電圧Vの補正値ΔVp を算出し
(S28)、電圧値Vp にこの補正値ΔVp を加えて、
誘導加熱コイル2に印加される補正電圧Vj を算出する
(S29)。そして、この補正電圧Vj を誘導加熱コイ
ル2に印加して(S30)、S25に戻るようにしてい
る。なお、前記電圧値Vp を決定するに当たっては、素
材8又は単結晶11の少なくともいずれか一方の形状に
基づいて決定すればよく、例えば誘導加熱コイル2と素
材8の溶融面との距離などに基づいていてもよい。
【0029】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、単結晶11の直胴部11B形成時に、コイル印加電
圧Vを印加した際の、高周波発振器1内の真空管9Aの
グリッド電流Gを検出し、このグリッド電流Gの電流値
Gm と所定の目標電流値Gp との差ΔGに基づいて前記
コイル印加電圧Vを補正している。これにより、グリッ
ド電流Gが変化して誘導加熱コイル2に流れる電流の量
が変化しても、その変化を正確に補正することができる
ので、単結晶11の直胴部11Bを正確に所定の形状に
形成することができる。
【0030】また、単結晶11の直胴部11B形成時
に、素材の一定径Dc に基づいて前記コイル印加電圧V
p を決定している。これにより、コイル印加電圧Vp は
常に一定となるので、直胴部11B形成時に、複雑な画
像処理や制御を行なうことなくコイル印加電圧Vp を決
定でき、複雑な制御プログラムを必要とせずに単結晶1
1を製造可能である。
【0031】なお、前記製造装置が、素材のトップ11
Aを形成しているか直胴部11Bを形成しているかの判
別は、例えば視覚センサ5によって撮像された画像を画
像処理して行なえばよい。或いは、前記カウンタ12の
値によって判断してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる、単結晶製造装
置の構成図。
【図2】コイル印加電圧とグリッド電流との説明図。
【図3】素材の模式図。
【図4】単結晶の模式図。
【図5】誘導加熱コイル周辺の模式図。
【図6】単結晶のトップを形成するための手順の一例を
示すフローチャート。
【図7】第2実施形態に係わる誘導加熱コイル周辺の模
式図。
【図8】単結晶の直胴部を形成するための手順の一例を
示すフローチャート。
【図9】従来技術による、単結晶製造装置の説明図。
【符号の説明】
1…高周波発振器、2…誘導加熱コイル、3…上軸駆動
機構、4…下軸駆動機構、5…視覚センサ、6…画像処
理装置、7…制御装置、8…素材、8A…テーパ部、8
B…径一定部、9…発振回路、9A…真空管、9B…グ
リッド、11…単結晶、11A…トップ、11B…直胴
部、11C…ボトム、12…カウンタ、13…電流検出
器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波発振器(1) から誘導加熱コイル
    (2) に印加されるコイル印加電圧Vを制御して晶出され
    る単結晶(11)の棒を所定の形状に製造する、浮遊帯域溶
    融法による半導体単結晶の製造方法において、 前記コイル印加電圧Vを印加したときの、高周波発振器
    (1) 内の真空管(9A)のグリッド電流Gの電流値Gm を検
    出するとともに、この電流値Gm と所定の目標電流値と
    の差ΔGに基づいて前記コイル印加電圧Vを補正するこ
    とを特徴とする半導体単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体単結晶の製造方法
    において、 前記コイル印加電圧Vを、素材(8) 又は晶出される単結
    晶(11)の少なくともいずれか一方の形状に基づいて決定
    したことを特徴とする半導体単結晶の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体単結晶の製造方法
    において、 単結晶(11)のトップ(11A) 形成時に、素材(8) が溶融を
    起こす直前の部位の径である素材径Dm が一定径Dc に
    達しているか否かを判別し、 素材径Dm が一定径Dc 以上であれば結晶長Lm に、ま
    た一定径Dc に達していなければ前記素材径Dm にそれ
    ぞれ基づいて、前記コイル印加電圧Vt を決定したこと
    を特徴とする半導体単結晶の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体単結晶の製造方法
    において、 単結晶(11)の直胴部(11B) 形成時に、素材の一定径Dc
    に基づいて前記コイル印加電圧Vp を決定したことを特
    徴とする半導体単結晶の製造方法。
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