JPH0657630B2 - 半導体棒熔融帯域制御装置 - Google Patents

半導体棒熔融帯域制御装置

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JPH0657630B2
JPH0657630B2 JP10408387A JP10408387A JPH0657630B2 JP H0657630 B2 JPH0657630 B2 JP H0657630B2 JP 10408387 A JP10408387 A JP 10408387A JP 10408387 A JP10408387 A JP 10408387A JP H0657630 B2 JPH0657630 B2 JP H0657630B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、FZ法による半導体単結晶製造装置に適用さ
れ、熔融帯域の晶出結晶径を制御する半導体棒熔融帯域
制御装置に関する。
[従来の技術] この種の半導体棒熔融帯域制御装置では、第6図に示す
如く、誘導加熱コイル12へ高周波電流を供給して熔出
側半導体棒16と晶出側半導体棒18との間に熔融帯域
20を形成し、この熔融帯域20及びその周辺を工業用
テレビカメラ30により監視して、その合成映像信号か
ら晶出界面24の位置およびその晶出結晶直径Dsiを検
出するともに、晶出界面24の外周の点Cにおける接線
Aと半導体棒14の軸Xとのなす角αを検出していた。
そして、この角αの値に応じて熔出側半導体棒下降速度
を調節することにより晶出結晶直径Dsiを制御して
いた。
この晶出結晶直径Dsiは、晶出界面24の位置に相当す
る走査線の、第7図に示すような輝度振幅のパルスP
のパルス幅Wに比例した値として求まる。また、角α
は、この走査線およびこれより一本上の走査線の輝度振
幅のパルスP、Pのパルス幅W、Wの差により
求まる(特公昭52−33042号公報)。
しかし、極めて接近した隣合う走査線についてのパルス
幅Wとパルス幅Wの差を求める必要があり、この差
が小さいので、該差には大きな相対誤差が含まれ、角α
の検出精度が悪かった。しかも、晶出界面24の位置に
対応する走査線の検出誤差は、走査線の間隔の50%も
あるので、さらに角αの検出精度が悪くなる。加うる
に、点C付近に晶癖線が存在する場合には、さらに角α
の検出精度が低下する。
このため、角αにより一定時間後の晶出結晶直径Dsi
予測しても、予測精度が悪く、晶出結晶直径Dsiの制御
性が悪かった。
そこで、熔融帯域20の軸方向長さであるゾーン長L及
び晶出結晶直径Dを検出し、検出したゾーン長Lが目
標値になるように、熔出側半導体棒16と晶出側半導体
棒18との軸方向間隔を調節し、検出した晶出結晶直径
が目標値になるように、実験式P=A(D 1/2
BLD)に基づき誘導加熱コイル18に供給する電力
Pを調節する方法が提案されている(特開昭56−45
888号公報)。ここに、A及びBは定数である。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記実験式は定常状態で成立する式であり、実
際には、例えば、供給電力Pを増加させると一時的に晶
出結晶直径Dが増加するが、次にゾーン長Lが遅れて
増加し、これに伴って晶出結晶直径Dが減少して元の
値に略等しくなる。すなわち、供給電力Pと晶出結晶直
径Dとゾーン長Lとの間の関係が時間的に変化するに
も拘らず、上記方法はこのような時間的変化を無視して
制御しているので、予測性が充分でなく、制御の速応性
や安定性に欠けることになる。
本発明は、上記問題点に鑑み、一定時間後の晶出結晶径
を高精度で予測することにより、安定性かつ速応性
にすぐれた晶出結晶直径Dの制御を行うことができる
半導体棒熔融帯域制御装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明では、 半導体棒の一部分を加熱熔融して熔融帯域を作る加熱手
段と、 熔出側半導体棒および晶出側半導体棒を該加熱手段に対
し相対的に軸方向へ移動させて該熔融帯域を軸方向へ移
動させる熔融帯域移動手段と、 該熔融帯域の幾何学量を検出する幾何学量検出手段と、 該幾何学量の目標値を設定する目標値設定手段と、 該検出値と目標値との偏差に応じて、該加熱装置に供給
する電力または該熔融帯域の移動速度を調節し、晶出結
晶径Dを制御する制御手段と、を有する半導体棒熔融
帯域制御装置において、 前記幾何学量検出手段は、熔融帯域の晶出側肩部径Dmi
を検出する晶出側熔融肩部径検出手段と、晶出結晶径D
siを検出する晶出結晶径検出手段と、該晶出結晶径Dsi
と該晶出側熔融肩部径Dmiとの差ΔDを算出する径差
演算手段とを備え、 前記目標値設定手段は、晶出結晶径Dに関する、該差
ΔDの目標値ΔDを設定する径差目標値設定手段で
あることを特徴としている。
[実施例] 図面に基づいて本発明の実施例を説明する。第1図には
半導体棒浮遊熔融帯域制御装置の全体構成が示されてい
る。
発振器10から誘導加熱コイル12へ高周波電流が供給
されて、半導体棒14の一部が加熱熔融され、熔出側半
導体棒16と晶出側半導体棒18との間に熔融帯域20
が形成される。
晶出側半導体棒18は鉛直に配置されており、昇降用可
変速モータ22により下方へ速度Vで移動される。ま
た、晶出側半導体棒18は図示しないモータにより一定
速度で回転され、晶出側半導体棒18と熔融帯域20の
晶出界面24の付近の温度分布が回転対称になる。
一方、熔出側半導体棒16も鉛直に配置されており、昇
降用可変速モータ26により下方へ速度Vで移動され
る。また、熔出側半導体棒16は、図示しないモータに
より一定速度で回転され、熔出側半導体棒16と熔融帯
域20との熔出界面28付近の温度分布が回転対称にな
る。
熔融帯域20及びその周辺は、固定された工業用テレビ
カメラ30により監視されており、その合成映像信号が
画像処理回路32へ供給されて、晶出界面24における
直径D、熔融帯域20の晶出側融液ネック部36の直
径D及び晶出側融液ネック部36と晶出界面24との
間の晶出側融液肩部34の直径Dが検出される。
この融液ネック部直径Dは、誘導加熱コイル12の下
面から下方へ一定距離h離れた位置に於ける晶出側融
液ネック部36の直径である。
また、融液肩部直径Dは、晶出界面24から上方へ一
定距離h離れた位置における晶出側融液肩部34の直
径である。
これら融液肩部直径D及び融液ネック部直径Dは、
輝度振幅が基準値より大きい走査線の長さにより測定さ
れる。また、晶出界面24及び誘導加熱コイル12の下
面の位置は、走査線の垂直方向の輝度振幅が急変する位
置として検出される。さらに、距離h及びhは、そ
れぞれ誘導加熱コイル12の下面及び晶出界面24に対
応した走査線から一定本数離れた走査線までの距離に対
応している。
《融液肩部直径Dと晶出結晶直径Dの関係》 本発明者は、融液肩部直径Dが、一定時間後の晶出結
晶直径Dと一定の関係にあり、その相関関係が大きい
ことを発見した。
したがって、晶出結晶直径Dを直接制御するよりも、
融液肩部直径Dを制御することにより間接的に晶出結
晶直径Dを制御した方が、応答性が速くなり、安定し
た制御を行うことができる。
また、晶出界面よりも晶出側融液肩部34での横断面の
方が、融液の表面張力により、真円に近い。このため、
晶出結晶直径Dよりも融液肩部直径Dを用いた方
が、より正確な制御を行うことができる。
このようなことから、融液肩部直径Dを制御すること
により、コーン部の製造においては、商品として利用で
きないコーン部の長さをできるだけ短くしつつ、熔融帯
域の融液が滴下するのを防止することが可能となる。
ここで、上述の距離hの値は、実験の結果、好ましく
は3〜5mmであり、その前後の値であってもよいこと
がわかった。
《融液ネック部直径Dとゾーン長Lの関係》 本発明者は、融液ネック部直径Dが、一定時間後のゾ
ーン長Lと一定の関係にあり、その相関関係が大きいこ
とを発見した。
したがって、ゾーン長Lを直接制御するよりも、融液ネ
ック部直径Dを制御することにより間接的にゾーン長
Lを制御した方が、応答性が速くなり、安定した制御を
行うことができる。
このため、直胴部の製造時においては、融液ネック部直
径Dを一定に制御することにより、熔融帯域20の表
面積をより一定にすることができるので、ガスドーピン
グにおける不純物注入速度や真空法における不純物除去
速度をより一定にすることができ、晶出側半導体棒18
の抵抗率を軸方向に関しより均一にすることができる。
ここで、上述の距離hは、ゾーン長Lの変化量に対す
る融液ネック部直径Dの変化量が大きく、すなわち感
度が高く、かつ、測定値が安定しているという条件のも
とに決定される。具体的には、最小径であるくびれ部分
に近い方が好ましく、誘導加熱コイル12の下面から数
mm以内がよい。
《ゾーン長制御》 次に、熔融帯域のゾーン長Lの制御について説明する。
第1図において、ネック部直径設定器40により、融液
ネック部目標直径Dnoが設定される。この融液ネック部
目標直径Dnoは、コーン部製造時には晶出結晶直径D
の増大とともに徐々に増大し、直胴部へ移る少し前に一
定の値となり、直胴部製造時には晶出結晶直径Dsiによ
らず該一定の値である。
熔融ネック部検出直径Dni、熔融ネック部目標直径Dno
は、それぞれ画像処理回路32、ネック部直径設定器4
0から差動増幅器42へ供給され比較・増幅されて、P
ID調節器43へ供給される。差動増幅器44は、速度
検出器45による昇降用可変速モータ26の回転速度の
検出値とPID調節器43の出力値とを比較増幅し、動
作信号として速度調節器46へ供給する。これによっ
て、駆動回路47を介し、昇降用可変速モータ26の回
転速度が調節され、融液ネック部直径Dniが目標直径D
noになるよう制御される。したがって、直胴部製造時に
は間接的にゾーン長Lが一定になるよう制御される。
ここで、融液肩部直径Dmiと融液ネック部直径Dniの測
定ラインは平行になっているので、両者共同一方法で直
径を測定することができる。
そのうえ、走査線の数が限定されているので、工業用テ
レビカメラ30をその走査線が水平になるように配置す
ることにより、融液肩部直径Dmi及び融液ネック部直径
niの測定精度がいずれも高くなる。
《コーン部晶出結晶径制御》 次に、コーン部に於ける晶出結晶直径Dsiの制御につい
て説明する。
直胴部目標直径Dは直胴部直径設定器48により設定
され、径差設定器50へ供給される。径差設定器50
は、晶出結晶直径Dの関数として目標径差ΔDを設
定するようになっており、第2図にその一例が示されて
いる。この目標径差ΔDの曲線は、直胴部直径設定器
48から供給される、パラメータとしての直胴部目標直
径Dにより定まる。径差設定器50は、画像処理回路
32から供給される晶出結晶検出直径Dsiに応じて、こ
の目標径差ΔDを差動増幅器52へ出力する。
一方、融液肩部検出直径Dmiと晶出結晶検出直径Dsi
画像処理回路32から減算器54へ供給されて比較さ
れ、その差が検出径差ΔDとして差動増幅器52へ供
給され、前記目標径差ΔDと比較される。
そして、目標径差ΔDに対する検出径差ΔDの偏差
が動作信号として調節器56へ供給され、次いで調節器
56の出力信号が切換接点58を介して発振器10の制
御端子へ供給され、発振器10から誘導加熱コイル12
へ供給される電力Pが調節される。
ここで、目標径差ΔDは、無転位が保たれる範囲内で
出来るだけ大きく設定することにより、商品部分である
直胴部へ速く移行することができる。しかし、目標径差
ΔDが大きい程融液滴下が生じ易いので、調節器56
の入出力特性が特に重要となる。
第3図には調節器56の入力信号と誘導加熱コイル12
へ供給される電力Pとの関係の一例が示されている。こ
の例では、ΔD>ΔDからΔD<ΔDに移行す
るときのΔD=ΔDとなる時点で、供給電力Pが
(イ)で示す如くステップ状に一定値増加する。その後
ΔD=ΔDになるまでは、(ロ)に示す如く一定の
傾斜で供給電力Pが増加する。このような電力調節
(イ)、(ロ)により、検出径差ΔDの速応性を期し
ている。
次にΔD<ΔDからΔD>ΔDに移行するときの
ΔD=ΔDとなる時点で、(ハ)に示す如く供給電
力Pがステップ状に一定値減少する。そして次の一定時
間は、(ニ)に示す如く供給電力Pが一定になり、該一
定時間経過後もΔD>ΔDであれば、(ホ)に示す
如く供給電力Pが更にステップ状に一定値減少する。次
に(ヘ)に示す如く、一定時間供給電力Pの値を一定に
して様子をみる。該一定時間以内にΔD=ΔDとな
れば、前記(イ)と同様に供給電力Pがステップ状に一
定値増加する。該一定時間以内にΔD=ΔDとなら
なければ、(ニ)、(ホ)、(ヘ)と同様に、ステップ
状に供給電力Pの値が更に一段階減少する。このような
電力調節(ハ)〜(ヘ)により、速応性を期すとともに
融液滴下の防止を図っている。
さて、第1図において、直胴部目標直径Dと晶出結晶
検出直径Dsiの値は切換回路62へ供給され、Dsi=D
になると切換接点58が動作して、調節器56の出力
端子と発振器10の入力端子が遮断されPID調節器6
0の出力端子と発振器10の入力端子とが接続され、直
胴部における晶出結晶検出直径Dsiの制御へ移行する。
《直胴部晶出結晶径制御》 次に、直胴部に於ける晶出結晶直径Dの制御について
説明する。
融液肩部直径設定器64は、直胴部直径設定器48から
供給される直胴部目標直径Dの値よりも一定値小さい
融液肩部目標直径Dmoを出力する。差動増幅器66は画
像処理回路32、融液肩部直径設定器64からそれぞれ
供給される融液肩部検出直径Dmiと融液肩部目標直径D
moとを比較・増幅し、これを動作信号としてPID調節
器60へ供給する。PID調節器60の出力信号は切換
接点58を介し発振器10へ供給され、誘導加熱コイル
12への供給電力Pが調節されて、融液肩部直径Dmi
一定値に制御され、間接的に晶出結晶直径Dsiが一定値
に制御される。
なお、融液肩部目標直径Dmoを晶出結晶直径D又は晶
出側半導体棒18の長さYの関数としてプログラム設定
器で設定することにより、直胴部のみならずコーン部に
ついても同一方式で制御することができる。
この場合、第1図において、構成要素48〜58、62
を除去し、PID調節器60の出力端子を発振器10の
制御端子に接続する。また、径差設定器50と同様に融
液肩部直径設定器64を晶出結晶直径D又は晶出側半
導体棒の長さYに関するプログラム設定器とし、晶出結
晶直径Dsi又は晶出側半導体棒18の長さYを該プログ
ラム設定器へ供給して、対応する融液肩部目標直径Dmo
を該設定器から差動増幅器66へ供給する。この晶出側
半導体棒の長さYは、晶出側半導体棒18の下降速度V
を積分することにより得られる。
《制御特性》 次に、誘導加熱コイル12への供給電力Pの調節と熔出
側半導体棒(上棒)下降速度Vの調節による晶出結晶
直径Dとゾーン長Lの制御特性について説明する。な
お、晶出側半導体棒18の下降速度Vは一定であると
する。
第4図に示す如く、上棒下降速度Vを一定にし、供給
電力Pをステップ状に増加させると、一時的に晶出結晶
直径Dが増加するが、次にゾーン長Lが遅れて増加
し、これに伴って晶出結晶直径Dsiが減少して元の値に
略等しくなる。すなわち、供給電力Pを増加させただけ
では、Dsiは実質的に変化しない。
第5図には供給電力Pを一定にして上棒下降速度V
ステップ状に増加させた場合が示されている。この場
合、ゾーン長Lが比較的速く減少する。同時に晶出結晶
直径Dsiは増加する。しかし、上棒下降速度Vのみを
増加させた場合、晶出結晶直径Dsiは増大するものの、
ゾーン長Lが短くなり過ぎて結晶乱れまたは上記固着が
生ずる危険がある。
本実施例では、供給電力Pにより晶出結晶直径Dsiを制
御し、上棒下降速度Vによりゾーン長Lを制御してお
り、効果的な直径制御が可能となる。
そのうえ、融液肩部直径Dを用いて晶出結晶直径D
を間接的に制御し、融液ネック部直径Dを用いてゾー
ン長Lを間接的に制御しているので、応答速度が速くな
り、かつ、晶出結晶直径Dの測定の不正確さを排除で
き、さらに、正確な直径制御を行うことができる。
このため、融液肩部直径Dの変動幅が小さくなり、ま
た応答速度が速いので、融液滴下の発生を防止すること
ができる。
ここで、供給電力Pを増加させて晶出結晶直径Dsiを増
加させれば、ゾーン長Lも増加しようとするので、上棒
下降速度Vを増加してゾーン長Lを一定にする必要が
ある。上棒下降速度Vを増加すれば、晶出結晶直径D
siが増加するので供給電力Pを減少する必要がある。こ
のように、晶出結晶直径Dsiの制御とゾーン長Lの制御
は相互関係を有し複雑である。
しかし、実際にこのような制御を行ってみたところ、相
互関係がうまく働き、さらに上記理由が加わって、応答
速度が速く安定性のよい制御を行うことができた。この
ため、ハンチングを低減でき、したがって、融液滴下を
防止することができるとともに、品質の良い単結晶を得
ることができた。
なお、上記実施例では、熔融帯域の融液ネック部直径D
を制御することにより間接的にゾーン長Lを制御する
場合を説明したが、本発明はこれに限られず、直接ゾー
ン長Lを検出してこれを制御してもよい。
また、上記実施例では熔出側半導体棒16と晶出側半導
体棒18の垂直回転軸の相対位置について触れなかった
が、回転軸が同軸であってもよいし、また、偏芯されて
いても本発明は有効である。
さらに、光センサは、工業用テレビカメラ30に用いら
れる撮像管の代りに、イメージセンサを用いてもよいこ
とは勿論である。
[発明の効果] 本発明では、晶出結晶径Dsiと晶出側熔融肩部径Dmi
の差ΔDが目標値ΔDになるよう制御しており、融
液滴下と直接関係する径差ΔDを制御量としているの
で、融液滴下の発生を防止しつつ、製品として利用でき
ないコーン部の長さを特に短くすることが可能であると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の半導体棒熔融帯域制御装置の
ブロック図、第2図は径差設定器50の入出力特性を示
す線図、第3図は調節器56の入出力特性を示す線図、
第4図は供給電力Pをステップ状に増加させた場合の晶
出結晶径Dsi及び晶出側ゾーン長Lの応答特性を示す線
図、第5図は熔出側半導体棒(下棒)の下降速度V
ステップ状に増加させた場合の晶出結晶径Dsi及び晶出
側ゾーン長Lの応答特性を示す線図である。第6図及び
第7図は従来例に係り、第6図は制御方式の説明図、第
7図は角αの検出精度を説明する輝度振幅信号の波形図
である。 12:誘導加熱コイル 14:半導体棒 16:熔出側半導体棒 18:晶出側半導体棒 20:熔融帯域 24:晶出界面 28:熔出界面 34:晶出側融液肩部 36:晶出側融液ネック部 38:晶出側融液急傾斜部 V:熔出側半導体棒下降速度 V:晶出側半導体棒下降速度 L:ゾーン長 Dni:融液ネック部検出直径 Dno:融液ネック部目標直径 Dmi:融液肩部検出直径 Dmo:融液肩部目標直径 Dsi:晶出結晶検出直径 ΔD:検出径差 ΔD:目標径差 D:直胴部目標直径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−45888(JP,A) 特開 昭50−38147(JP,A) 特開 昭54−18478(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体棒の一部分を加熱熔融して熔融帯域
    を作る加熱手段と、 熔出側半導体棒および晶出側半導体棒を該加熱手段に対
    し相対的に軸方向へ移動させ該熔融帯域を軸方向へ移動
    させる熔融帯域移動手段と、 該熔融帯域の幾何学量を検出する幾何学量検出手段と、 該幾何学量の目標値を設定する目標値設定手段と、 該検出値と目標値との偏差に応じて、該加熱装置に供給
    する電力または該熔融帯域の移動速度を調節し、晶出結
    晶径Dを制御する制御手段と、を有する半導体棒熔融
    帯域制御装置において、 前記幾何学量検出手段は、熔融帯域の晶出側肩部径Dmi
    を検出する晶出側熔融肩部径検出手段と、晶出結晶径D
    siを検出する晶出結晶径検出手段と、該晶出結晶径Dsi
    と該晶出側熔融肩部径Dmiとの差ΔDを算出する径差
    演算手段とを備え、 前記目標値設定手段は、晶出結晶径Dに関する、該差
    ΔDの目標値ΔDを設定する径差目標値設定手段で
    あることを特徴とする半導体棒熔融帯域制御装置。
JP10408387A 1987-04-27 1987-04-27 半導体棒熔融帯域制御装置 Expired - Lifetime JPH0657630B2 (ja)

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JP2017193461A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 株式会社Sumco 単結晶の製造方法および装置

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