JPH1131308A - Mr複合ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

Mr複合ヘッドおよびその製造方法

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JPH1131308A
JPH1131308A JP9182279A JP18227997A JPH1131308A JP H1131308 A JPH1131308 A JP H1131308A JP 9182279 A JP9182279 A JP 9182279A JP 18227997 A JP18227997 A JP 18227997A JP H1131308 A JPH1131308 A JP H1131308A
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width
upper magnetic
recording gap
thickness
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Hiroshi Furusawa
宏 古澤
Mitsugi Yamazawa
貢 山沢
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NEC Ibaraki Ltd
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NEC Ibaraki Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドフリンジを最小化し、オフトラック性
能を改善するため、同一面内に位置合わせされた側壁を
有するMR複合ヘッドにおいて、媒体に信号を記録する
際に必要な磁界を発生させるだけの厚さを有し、その幅
が2μm以下である上磁極を有するMR複合ヘッドを提
供する。 【解決手段】 上磁極5の幅5wよりもわずかに広い幅
1wを有し、記録ギャップ厚さ3t以上の高さ1hを有
する下磁極兼上シールド台座部1を記録ギャップ3を形
成する前に形成することにより、記録ギャップ角部4の
厚さが薄くなることを利用して、上磁極5をマスクにし
て、上磁極5と同じ幅で上磁極5と同一面10内に位置
合わせされた側壁を持つ下磁極兼上シールド台座部1の
切り欠き部8をイオンミリングにて形成する際の上磁極
5の厚さの減少量を減らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置合わせされた
磁極端を有するMR複合ヘッドおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置では、記憶媒体である
磁気ディスク媒体と、この磁気ディスク媒体の高速回転
に伴って生じる空気軸受け効果によって浮上支持される
浮動スライダに搭載された電磁変換素子を備える磁気ヘ
ッドとを用いてデータの読み書きを行っている。
【0003】ところで、近年のパーソナルコンピュータ
等への内蔵記憶装置として、あるいは外部記憶装置とし
ての需要は飛躍的に増加しており、磁気ディスク装置に
対しては小型化,高速化および高記録密度化への強い要
請がある。
【0004】このため、磁気ディスク装置の主要部であ
る磁気ヘッド,磁気ディスク媒体,位置決めサーボおよ
び信号処理等については高性能化のための改善がはから
れているが、特に、磁気ヘッドにおいては、これまで1
つの電磁変換素子により書き込み(記録)と読み出し
(再生)を行っていたのに対し、最近では、データ書き
込みには、従来方式によるインダクティブ素子を用い、
また、データの読み出しには、出力が磁気ディスク媒体
との相対速度に依存しない磁気抵抗効果を利用したMR
素子を用い、それらを一体化して1つの浮動スライダに
搭載した、いわゆる記録再生分離型のMR複合ヘッドを
用いるのが主流になりつつある。
【0005】このMR複合ヘッドは、半導体の製造プロ
セスと同様のフォトリソグラフィや微細加工技術を利用
して製造されるが、例えば、特開平7−262519号
公報には、MR複合ヘッドおよびその製造方法に関する
技術が開示されている。
【0006】ここで、従来のMR複合ヘッドおよびその
製造方法について図面を参照して説明する。図5は、従
来のMR複合ヘッドおよびその製造方法の一例を示す図
であって、MR複合ヘッドにおいて、空気軸受け面に露
出するMR複合ヘッドの磁極端の形状をその製造工程順
に示したものである。
【0007】従来のMR複合ヘッドは、記録中に発生す
るサイドフリンジ磁界を低減するため、上磁極と同じ幅
で側壁が同一垂直面上に位置合わせされた記録ギャップ
と下磁極兼上シールドの台座部とを有している。
【0008】また、従来のMR複合ヘッドの製造方法で
は、上磁極と同じ幅に記録ギャップと下磁極兼上シール
ドの台座部分を形成するために、まず、イオンミリング
および化学エッチングを用いて記録ギャップを上磁極の
幅に画定し、次に、イオンミリングにて上磁極をマスク
として下磁極兼上シールドに上磁極と同じ幅で上磁極側
面と同一垂直面上に位置合わせされた側面を持つ下磁極
兼上シールドの台座部分を形成する方法をとる。
【0009】図5(a)〜同図(c)は、記録ギャップ
を上磁極の幅に画定する際にイオンミリングを用いる場
合の製造方法を示したものであって、まず、下磁極兼上
シールド22の上に記録ギャップ23を形成した後、上
磁極24をフレームメッキ法により記録ギャップ23の
上に形成し、上磁極24付近以外をフォトレジスト26
によりカバーしたのち、イオンミリングにより記録ギャ
ップ23を上磁極の幅に画定する。
【0010】ここで、記録ギャップ23がイオンミリン
グにより削られる速度は、上磁極24が削られる速度よ
りも小さいため、記録ギャップ23を上磁極の幅に画定
する際に上磁極24の厚さ(高さ)は大幅に減少する。
すなわち、図5(a)は、記録ギャップ23がイオンミ
リングにより削り取られる前の状態を示し、図5(b)
は、上磁極8をマスクとして記録ギャップ23をイオン
ミリングにより画定した後の状態を示している(図中の
鎖線はエッチングによって削り取られる部分を表す)。
そして、図5(a)に示す工程から図5(b)の示す工
程に進むと、上磁極24の厚さが薄くなっていることが
判る。
【0011】次に、図5(c)を参照して、下磁極兼上
シールド22に上磁極24の幅で上磁極24の側面24
sと同一垂直面に位置合わせされた下磁極兼上シールド
台座部21を、上磁極24をマスクにしてイオンミリン
グにて形成する。その際に、上磁極24の厚さはさらに
減少する。
【0012】すなわち、図5(b)は、下磁極兼上シー
ルド22に上磁極24の側面と同一垂直面に位置合わせ
された下磁極兼上シールド台座部21を、上磁極24を
マスクにしてイオンミリングにて画定する前の状態であ
り、図5(c)は、上磁極24をマスクにして下磁極兼
上シールド22に下磁極兼上シールド台座部21を画定
した後の状態を示している。
【0013】また、図5(c)において、上磁極24の
側壁24sと記録ギャップ23の側壁23sと下磁極兼
上シールド台座部21の側壁21sとは、同一面25内
に位置合わせされている。同様にして、図中、反対側
(左側)のそれぞれの側壁についても、同一面内に位置
合わせされている。
【0014】次に、図6は、従来のMR複合ヘッドおよ
びその製造方法の別の例を示す図であって、図6(a)
〜同図(c)は、図5の場合と同様に、空気軸受け面に
露出するMR複合ヘッドの磁極端の形状をその製造工程
順に示したものである。
【0015】図6(a)〜同図(c)を参照すると、ま
ず、下磁極兼上シールド32の上に記録ギャップ33を
形成した後、上磁極34をフレームメッキ法により記録
ギャップ33の上に形成し、次に、化学エッチングによ
り記録ギャップ33を上磁極34の幅に画定する。
【0016】この場合、記録ギャップ33はエッチング
されるが、上磁極34はエッチングされないような化学
エッチング液を選択することができるので、上磁極34
の厚さ(高さ)は減少しない。続いて、下磁極兼上シー
ルド32に上磁極34の幅で上磁極34の側面と同一垂
直面に位置合わせされた下磁極兼上シールド台座部31
を、上磁極34をマスクにしてイオンミリングにて形成
する。その際に、上磁極34の厚さは減少する(図中の
鎖線はエッチングによって削り取られる部分を表す)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のMR複
合ヘッドの製造方法では、MR複合ヘッドが磁気記録媒
体に信号を記録する際に、上磁極が十分な磁界を発生さ
せるために必要となる厚さよりも上磁極膜厚が薄くなっ
てしまうという欠点がある。
【0018】その理由として、サイドフリンジ磁界の低
減のために記録ギャップおよび下磁極兼上シールドの台
座部分をイオンミリングにて形成する場合は、あらかじ
めイオンミリングの際のマスクとなる上磁極を、イオン
ミリングにより厚さが減る分だけ厚く形成する必要があ
るが、そのためには上磁極をフレームメッキ法により形
成するためのフォトレジスト膜厚を、必要となる上磁極
の膜厚よりも厚く、かつ、上磁極の所望の幅に形成する
必要があるが、高密度対応となって上磁極の幅が小さく
なるに従い、このようなフォトレジストの形成は困難と
なっている。
【0019】まず、前者(従来例1)の場合、図5
(a)〜同図(c)に示すように、記録ギャップ23を
上磁極24の幅に画定するために、イオンミリングによ
り記録ギャップを削る方法を用いると、記録ギャップ2
3がイオンミリングにより削られる速度は、上磁極24
が削られる速度よりも小さいため、記録ギャップ23を
上磁極24の幅に画定する際に上磁極24の厚さは大幅
に減少する。すなわち、図5(a)から図5(b)に進
むに従って、上磁極24の厚さが大幅に薄くなる。
【0020】次に、下磁極兼上シールド22に上磁極2
4の幅で上磁極24の側面24sと同一面25に位置合
わせされた下磁極兼上シールド台座部21を、上磁極2
4をマスクにしてイオンミリングにて形成する。その際
に、上磁極24の厚さはさらに減少する。このため、磁
気記録媒体に信号を記録する際に記録に十分な磁界を発
生するために必要な上磁極の厚さが確保できなくなる場
合がある。
【0021】特に、上磁極24の幅が2ミクロン(μ
m)以下となると、フレームメッキにより形成できる上
磁極24の厚さは5μm程度が最大であり、この場合に
記録ギャップ23および下磁極兼上シールド台座部21
の部分を上磁極24をマスクとしてイオンミリングを行
うと、上磁極24の膜厚は3μm以下となり、必要とな
る膜厚4μmよりも薄くなるという問題がある。
【0022】次に、後者(従来例2)の場合の製造方法
では、記録ギャップの側壁および下磁極兼上シールド台
座部分の側壁が上磁極の側壁と同一面上に形成できない
という問題があることである。
【0023】その理由は、上述した前者(従来例1)の
問題点を回避するために、記録ギャップを上磁極の幅
で、かつ上磁極の側壁と同一垂直面内に側壁ができるよ
う化学エッチングにより形成しようとする場合には、化
学エッチング速度のばらつきにより、記録ギャップ膜の
側壁が上磁極の側壁と同一面となった時点でエッチング
を停止するのは困難であるからである。
【0024】すなわち、図6(a)〜同図(c)に示す
ように、記録ギャップ33を上磁極34の幅に画定する
ために、化学エッチングにより記録ギャップ33を削る
方法を用いると、化学エッチング液による記録ギャップ
33のエッチング速度のばらつきにより、上磁極34の
側面34sと同一面37a,同一面37b内まで記録ギ
ャップ33の側面が達した際に、化学エッチングを停止
することが困難で、図6(b)に示すように、上磁極3
4の側面34sと同一面37aよりも外側に記録ギャッ
プ33の側面がはみ出てしまうエッチング残り35や、
上磁極34の側面34sと同一面37bよりも内側まで
記録ギャップ33の側面が後退してしまうオーバーエッ
チング36が発生する。
【0025】次に、上磁極34をマスクとして下磁極兼
上シールド32に上磁極34の側壁34sと同一面37
a,37bを有する台座部分をイオンミリングにより形
成するが、エッチング残り35の部分では、はみ出た記
録ギャップ33がマスクとなるため、下磁極兼上シール
ド台座部31の側壁31s(図中左側)は、図6(c)
に示すように、上磁極34の側壁34sと同一面37a
よりも外側の面38に形成される。このため、サイドフ
リンジ磁界の低減がなされないという問題が生じる。
【0026】さらに、記録ギャップ33のオーバーエッ
チング36の発生した部分では、下磁極兼上シールド台
座部31の側壁31sは、上磁極34の側壁34sと同
一面37a,37bに形成できるが、記録ギャップ33
のオーバーエッチング36の箇所がその後の工程におい
ても埋め込まれずに穴となって残り、その穴を通して保
護膜により覆われた素子部分まで異物が入り込み、素子
が腐食する恐れがある。
【0027】本発明の目的は、上述した課題を解決し上
磁極の側壁および下磁極兼上シールド台座部の側壁が同
一面上となるように位置合わせを行い、特に、高密度磁
気記録に必要となる上磁極の幅が2μm以下であるMR
複合ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明のMR複合ヘッド
は、空気軸受け面を有する浮動スライダと、この浮動ス
ライダの空気流出端の側面に下シールド,下シールドギ
ャップ,MR素子,上シールドギャップ,下磁極兼上シ
ールド,記録ギャップ,コイル,コイル絶縁層,および
上磁極を順次積層してなるMR複合ヘッドにおいて、前
記下磁極兼上シールド上の前記空気軸受け面を含む部分
に前記上磁極よりも広い幅で台座を形成し、この台座の
前記空気軸受け面を含む近傍の側壁を前記上磁極の側壁
と同一面を形成するように切り欠かれた形状を有するこ
とを特徴とする。
【0029】そして、下磁極兼上シールド上の台座部の
幅が、上磁極の幅よりも0.1μmから2.0μm広
く、下磁極兼上シールド上の台座部の高さが、記録ギャ
ップの厚さの2倍以上であることを特徴とする。また、
下磁極兼上シールド上の台座部の切り欠きの深さが、記
録ギャップの厚さの2倍以上であることを特徴とする。
【0030】さらに、上磁極の幅が2.0μm以下、上
磁極の厚さが4.0μm以上、記録ギャップの厚さが
0.1μmから0.4μmの範囲にあり、前記上磁極の
側壁と同一面を形成する下磁極兼上シールド台座部の切
り欠き深さが0.2μmから1.2μmの範囲にあるこ
とを特徴とする。
【0031】次に、上磁極の記録ギャップ側に、飽和磁
束密度が上磁極の主材料よりも大きな高飽和磁化材料を
積層することを特徴とし、下磁極兼上シールド上の台座
部の記録ギャップ側に、飽和磁束密度が前記下磁極兼上
シールドの主材料よりも大きな高飽和磁化材料を積層す
ることを特徴とする。
【0032】続いて、MR複合ヘッド製造方法は、記録
ギャップを形成する前に、下磁極兼上シールド上の空気
軸受け面を含む近傍に上磁極の幅よりも0.1μmから
2.0μm広い幅で台座を形成し、前記上磁極の形成後
に前記上磁極をマスクとして前記台座をエッチングによ
り形成することを特徴とし、このエッチングとして、イ
オンミリング法を用いることを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0034】図1は、本発明によるMR複合ヘッドの製
造方法の第1の実施の形態を示す図であって、製造工程
に従ってMR複合ヘッド(素子)の空気軸受け面に相当
する側から見た磁極端の形状を表し、図1(a)〜図1
(e)は、下磁極兼上シールド2よりも上の形状を製造
工程順に示したものである。また、図1(f)は、MR
複合ヘッド素子の完成後の空気軸受け面に相当する面か
らみた磁極端の形状を示す図である。
【0035】MR複合ヘッドは、まず、下シールド7を
形成し、MR素子6を形成した後、下磁極兼上シールド
2を形成する(図1(f)を参照)。次に、上磁極5の
幅5wよりもわずかに広い幅1wを有し、記録ギャップ
厚さ3t以上の高さ1hを持つ下磁極兼上シールド台座
部1を形成する(図1(a)を参照)。
【0036】さらに、記録ギャップ3を下磁極兼上シー
ルド2および下磁極兼上シールド台座部1の上に形成す
る。このとき、上磁極兼下シールド2は、下磁極兼上シ
ールド台座部1を有するため、記録ギャップ3は下磁極
兼上シールド台座部1の角部の上すなわち記録ギャップ
角部4の厚さが薄くなる(図1(b)を参照)。
【0037】次に、下絶縁層,コイルおよび上絶縁層
(図示せず)を形成する。その際に記録ギャップ角部4
の厚さはさらに薄くなる。続いて、上磁極5をフレーム
メッキ法にて形成する(図1(c)を参照)。
【0038】続いて、上磁極5をマスクにして、イオン
ミリングにより記録ギャップ3および下磁極兼上シール
ド台座部1を上磁極5の幅5wと同じ幅で切り欠く(図
1(d)を参照)。
【0039】ここで、図中の鎖線はエッチングによって
削り取られる部分を表すものとする(以降の図面につい
ても同様)。そして、上磁極5の側壁5sおよび記録ギ
ャップ3の側壁3sおよび下磁極兼上シールド台座部1
の側壁1sが同一面10内となるように形成する(図1
(e)を参照)。
【0040】次に、本発明の実施の形態について、図1
(a)〜図1(e)を再度参照して詳細に説明する。
【0041】まず、記録ギャップ3を下磁極兼上シール
ド2の上に形成する前に、上磁極5の幅5wよりもわず
かに広い幅1wを持つ下磁極兼上シールド台座部1を、
下磁極兼上シールド2の上にフォトレジスト等をマスク
としてイオンミリングにより形成する(図1(a)を参
照)。
【0042】このとき、下磁極兼上シールド台座部1の
幅1wを上磁極5の幅5wよりもわずかに広い幅で形成
する理由は、上磁極5をフレームメッキ法で形成する際
のフォトレジストフレームの位置に多少のばらつきがあ
っても、フォトレジストフレームの端が下磁極兼上シー
ルド台座部1上に形成されるようにするためである。そ
して、下磁極兼上シールド台座部1の幅1wは、前記ば
らつきを考慮すると上磁極5の幅5wよりも0.1μm
から2.0μm広いことが望ましく、特に、1.0μm
広い場合が最も望ましい。
【0043】その理由は、図1(c)〜同図(e)の説
明の際に詳細に述べるが、図1(c)に示すように、記
録ギャップ角部4を上磁極5の側壁の下部横に露出させ
るためである。
【0044】一方、下磁極兼上シールド台座部1の高さ
1hは、記録ギャップ厚さ3tよりも大きいことが望ま
しい(図1(a),(c)を参照)。例えば、記録ギャ
ップ厚さ3tが0.1μmから0.5μmの範囲にある
場合、下磁極兼上シールド台座部1の高さ1hは、0.
1μmから2μmの範囲にあることが望ましい。
【0045】また、特に、下磁極兼上シールド台座部1
の高さ1hは、記録ギャップ厚さ3tの2倍以上あるこ
とが望ましい。例えば、記録ギャップ厚さ3tが0.3
μmから0.4μmの場合、下磁極兼上シールド台座部
1の高さ1hは1.0μm以上であることが望ましい。
【0046】その理由は、図1(e)の説明の際に詳細
に述べるが、上磁極5と同等の幅で、上磁極5の側壁と
同一面内に位置合わせされた側壁を有する下磁極兼上シ
ールド台座部1の切り欠き部高さ8を記録ギャップ厚さ
3tの2倍以上に形成することが容易となるためであ
る。
【0047】次に、図1(b)に示すように、記録ギャ
ップ3を下磁極兼上シールド2および下磁極兼上シール
ド台座部1の上に形成する。その際、下磁極兼上シール
ド2には下磁極兼上シールド台座部1による段差がある
ため、下磁極兼上シールド台座部1の角部の上の記録ギ
ャップ角部4の厚さ4tは、下磁極兼上シールド台座部
1の上の記録ギャップ3よりもその厚さが薄くなる。例
えば、記録ギャップ厚さ3tが0.3μmから0.4μ
mの範囲の場合は、記録ギャップ角部4の厚さ4tは、
0.2μmから0.1μmまで薄くなる。
【0048】続いて、下絶縁層およびコイルおよび上絶
縁層(図示せず)を形成した後、上磁極5をフレームメ
ッキ法により形成する。上磁極5をフレームメッキ法に
て形成した後、フレームとなったフォトレジストを除去
した後の空気軸受け面側からみた磁極端の形状を図1
(c)に示す。
【0049】ここで、上磁極5の幅5wが2μm以下の
場合、上磁極5の厚さ5tは、最大5μmまでしか形成
できない。その理由は、上磁極5をフレームメッキ法を
用いて形成する際に、上磁極5の幅5wを2μm以下の
幅で形成する際のフレームとなるフォトレジストの膜厚
は、もっとも薄くなる部分で最大5μmまでしか形成で
きないからである。
【0050】すなわち、フレームとなるフォトレジスト
の膜厚を、最も薄い部分の膜厚が5μm以上となるよう
にすると、上磁極5の幅5wとなる部分のフォトレジス
トの厚さが10μm以上となり、上磁極5の幅5wが2
μm以下に形成できないためである(図示せず)。
【0051】一方、下絶縁層およびコイルおよび上絶縁
層(いずれも図示せず)を形成する工程で、コイルの形
成の際に実施するイオンミリング加工によって、記録ギ
ャップ角部4の厚さ4tは、記録ギャップ厚さ3tの1
/5から1/6程度まで薄くなる。例えば、記録ギャッ
プ厚さ3tが0.3μmから0.4μmの範囲では、記
録ギャップ角部4の厚さ4tは0.08μmから0.0
5μmまで薄くなる。
【0052】その理由は、コイルの形成の際に実施する
イオンミリングは、コイル間の膜を削るために、下磁極
兼上シールド2に対して垂直方向もしくは垂直に近い方
向からイオンビームが入射されるが、その際に、記録ギ
ャップ角部4は、下磁極兼上シールド台座部1があるた
めに、表面の角度が図1(b)に示すように斜めに傾い
た形状となり、イオンビームは、記録ギャップ角部6に
は斜めに入射することになる。
【0053】ここで、記録ギャップを形成する材料、例
えば、酸化アルミニウムのイオンビーム入射角度に対す
るイオンミリング速度は、垂直方向よりも斜めの方が大
きいので、記録ギャップ角部4は下磁極兼上シールド2
上の記録ギャップよりも多く削り取られるからである。
【0054】また、図1(c)に示すように、下磁極兼
上シールド台座部1の幅1wを、図1(a)の説明の際
に述べたように、上磁極5の幅5wよりもわずかに広い
幅に形成したので、上磁極5の左右の側壁の下には、記
録ギャップ角部4が露出する。
【0055】次に、図1(d),図1(e)に示すよう
に、記録ギャップ3および下磁極兼上シールド台座部1
を、上磁極5をマスクとしてイオンミリングにより上磁
極5の幅に画定する。
【0056】ここで、イオンミリングにより削られる記
録ギャップは、図1(c)に示すように、上磁極5の幅
5wよりもわずかに広い幅1wにて形成された下磁極兼
上シールド台座部1の角部が上磁極5の下部横にわずか
にはみ出し、記録ギャップ角部4が上磁極5の側壁5s
の下部横に露出する。従って、下磁極兼上シールド台座
部1の上の記録ギャップ厚さ3tよりも1/5から1/
6の厚さの記録ギャップ角部4を削り取るのみで、記録
ギャップ3の幅を上磁極5の幅5tに画定できる。
【0057】特に、図1(a)の説明の際に述べたよう
に、下磁極兼上シールド台座部1の幅1wを上磁極5の
幅5wよりも0.1μmから2.0μmの幅だけ広く形
成することにより、上磁極5の側壁5sの下部横に記録
ギャップ角部4を露出させることができる。さらに、下
磁極兼上シールド台座部1の幅1wを上磁極5の幅5w
よりも1.0μmだけ広く形成することにより、最も確
実に上磁極5の側壁5sの下部横に記録ギャップ角部4
を露出させることができる。
【0058】すなわち、記録ギャップ3を形成する前
に、下磁極兼上シールド台座部1を上磁極5の幅5wよ
りもわずかに広い幅に形成することにより、下磁極兼上
シールド台座部1上の記録ギャップ厚さ3tよりも1/
5から1/6の厚さの記録ギャップ角部4を上磁極5の
側壁5sの下部横に露出することができる。従って、上
磁極5をマスクにして記録ギャップ3を上磁極5の幅5
wにイオンミリングにて画定する際のイオンミリング時
間を、従来の1/5から1/6に低減でき、それに伴っ
て記録ギャップ3を上磁極5の幅5wにイオンミリング
により画定する際の上磁極5の厚さ5tの減少量を、従
来の1/5から1/6に低減できる。
【0059】次に、記録ギャップ3を上磁極5の幅5w
にイオンミリングにて画定した後、引き続いて、イオン
ミリングにより下磁極兼上シールド台座部1を上磁極8
をマスクにして上磁極5の幅5wに画定する。
【0060】図1(e)は、上磁極5をマスクにして記
録ギャップ3および下磁極兼上シールド台座部1を上磁
極5の幅5tにイオンミリングにて画定した後の形状を
示す図である。
【0061】図1(e)を参照すると、上磁極5をマス
クにして記録ギャップ3および下磁極兼上シールド台座
部1をイオンミリングによって画定することにより、上
磁極5の側壁5sと記録ギャップ3の側壁3sと下磁極
兼上シールド台座部1の切り欠き部の側壁1sは、同一
面10内に形成することができる。同様に、図中、反対
側(左側)のそれぞれの側壁についても、同一面内に形
成することができる。
【0062】また、図1(e)において、下磁極兼上シ
ールド台座部1と記録ギャップ3を上磁極5をマスクに
して上磁極5の幅5tに画定する際に、下磁極兼上シー
ルド台座部1の切り欠き部の高さ8は、記録ギャップ厚
さ3tの2倍以上に形成することが望ましい。その理由
は、記録時におけるフリンジング磁界の広がりを低減で
きるからである。
【0063】次に、上磁極5をマスクにして記録ギャッ
プ3および下磁極兼上シールド台座部1をイオンミリン
グによって画定する際の上磁極5の膜厚の減少量は、記
録ギャップ3を除去する際の減少量と、下磁極兼上シー
ルド台座部1を上磁極5と同じ幅に切り欠く際の減少量
の和となる。記録ギャップ厚さ3tが0.3μmから
0.4μmの場合、記録ギャップ3を除去する際の上磁
極5の膜厚減少量は、残っている記録ギャップ3の膜厚
(初期値の1/5から1/6)と、記録ギャップの材料
と磁極材料のイオンミリング時のレート比(約2倍)か
ら、およそ0.1から0.2μmとなる。
【0064】また、下磁極兼上シールド台座部1を切り
欠く際の上磁極5の膜厚減少量は、切り欠き部の高さ8
を記録ギャップの2倍以上に設定すると0.6μmから
0.8μmとなる。従って、初期の上磁極5の膜厚を5
μmとすると、記録ギャップ3および下磁極兼上シール
ド台座部1をイオンミリングによって画定し、下磁極兼
上シールド台座部1を上磁極5と同じ幅に切り欠いた後
の上磁極5の膜厚は、4.0μmから4.3μmとな
る。
【0065】本発明のMR複合ヘッドの製造方法を用い
ることにより、上磁極5の幅5wが2μm以下で、上磁
極5の厚さが4.0μm以上あり、かつ、記録ギャップ
厚さ3tが0.1μmから0.4μmの範囲にあり、か
つ記録ギャップ3および下磁極兼上シールド台座部1の
切り欠き部の側壁1sが、上磁極5の側壁5sと同一面
に位置合わせされ、かつ下磁極兼上シールド台座部1の
切り欠き部の側壁1sが、上磁極5の幅5wに形成され
た高さが記録ギャップ厚さ3tの0.5倍から4倍の範
囲にあるMR複合ヘッドを提供できる。
【0066】特に、上磁極5の幅5wが2μm以下であ
り、上磁極5tの厚さが4.0μm以上あり、かつ記録
ギャップ厚さ3tが0.3μmから0.4μmの範囲に
あり、かつ、記録ギャップ3および下磁極兼上シールド
台座部1の切り欠き部の側壁1sが上磁極5の側壁5s
と同一面に位置合わせされ、かつ、下磁極兼上シールド
台座部1の側壁1sが上磁極5の幅5wに形成された切
り欠き部の高さ8が、0.6μmから0.8μm以上あ
るMR複合ヘッドを提供できる。
【0067】図2は、本発明によるMR複合ヘッドの製
造方法の第2の実施例を示す図であって、MR複合ヘッ
ド素子の空気軸受け面に相当する側から見た磁極端の形
状を製造工程順に表したものである。なお、図中、図1
と形状および機能が同じものについては、同じ符号,名
称を用いるとともに、重複を避けるため説明を省略した
(後述する図3,図4の説明についても同様)。
【0068】図2は、図1に示す第1の実施例と同様の
製造方法であるが、本実施例の上磁極は、上磁極5a,
5bと2つの部材から形成されており、記録ギャップ3
側の上磁極5b(図中下部のもの)は、例えば、ニッケ
ル鉄合金よりも飽和磁束密度の大きい材料からなり、具
体的には、コバルト・ニッケル・鉄合金、もしくはコバ
ルト・タンタル・ジルコニウム合金、もしくはコバルト
・ニオブ・ジルコニウム合金、もしくは窒化鉄、もしく
は鉄・アルミ・シリコン合金を用いている。
【0069】次に、図3は、本発明によるMR複合ヘッ
ドの製造方法の第3の実施例を示す図であって、MR複
合ヘッド素子の空気軸受け面に相当する側から見た磁極
端の形状を製造工程順に表したものである。
【0070】図3は、図1に示す第1の実施例と同様の
製造方法であって、上磁極は図2に示す第2の実施例と
同様に、上磁極5a,5bと2つの部材から構成されて
おり、記録ギャップ3側の上磁極5bは、例えば、ニッ
ケル・鉄合金よりも飽和磁束密度の大きい材料からな
り、具体的には、コバルト・ニッケル・鉄合金、もしく
はコバルト・タンタル・ジルコニウム合金、もしくはコ
バルト・ニオブ・ジルコニウム合金、もしくは窒化鉄、
もしくは鉄・アルミ・シリコン合金を用いている。
【0071】そして、第3の実施例では、さらに、下磁
極兼上シールド台座部1の部分が、上磁極5bのよう
に、ニッケル・鉄合金よりも飽和磁束密度の大きい材料
からなる下磁極兼上シールド台座部1aから構成されて
おり、例えば、コバルト・ニッケル・鉄合金、もしくは
コバルト・タンタル・ジルコニウム合金、もしくはコバ
ルト・ニオブ・ジルコニウム合金、もしくは窒化鉄、も
しくは鉄・アルミ・シリコン合金を用いている。
【0072】次に、図4は、本発明によるMR複合ヘッ
ドの第4の実施例を示す図であって、MR複合ヘッドの
空気軸受け面に相当する側から見た磁極端の形状を表し
た図である。
【0073】図4(a)は、図1と同様の製造方法にて
製造されたMR複合ヘッドの空気軸受け面形状であり、
上磁極5と同一の幅に切り欠かれた下磁極兼上シールド
台座部の切り欠き部高さ8が下磁極兼上シールド台座部
高さ11と異なっており、初期の下磁極兼上シールド台
座部1の幅と上磁極5と同一の幅に切り欠かれた下磁極
兼上シールド台座部1の幅が異なるために角部12が生
じている。また、下磁極兼上シールド台座部1をイオン
ミリングにより形成する際に生じる下磁極兼上シールド
2の上磁極によるシャドウに伴い、テーパー部13が生
じている。
【0074】ここで、図1(d)および図1(e)に示
した上磁極をマスクとして実施するイオンミリングの時
間を、上磁極5の厚さが所望の厚さよりも薄くならない
範囲で長く採ることにより、図4(b)に示すように、
上磁極5と同一の幅に形成された下磁極兼上シールド台
座部1の切り欠き部高さ9を、下磁極兼上シールド台座
部高さ11に近づけ、下磁極兼上シールド台座部1をイ
オンミリングにより形成する際に生じる下磁極兼上シー
ルド2の上磁極5によるシャドウに伴うテーパー部13
との間に、図4(a)に示すような角部12を生じない
形状を製造することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録ギャ
ップを形成する前に、上磁極の幅よりもわずかに広く、
かつ記録ギャップの厚さ以上の高さを有する下磁極兼上
シールド台座部を形成することにより、下磁極兼上シー
ルド台座部の角部の記録ギャップの厚さを、下磁極兼上
シールド台座部上の記録ギャップの厚さの1/5から1
/6に薄くし、かつ、記録ギャップの角部を上磁極の側
壁の下部横に露出させることができた。
【0076】具体的には、上磁極をマスクとして記録ギ
ャップを上磁極の幅で上磁極側壁と同一面内に側壁が形
成されるように、イオンミリングにて画定する際のミリ
ング時間を従来の1/5から1/6に低減し、その際の
上磁極の厚さの減少量を従来の1/5から1/6に低減
した。これにより、上磁極をマスクとして記録ギャップ
および下磁極兼上シールド台座部を上磁極の幅で、その
側面が同一面に位置合わせされた形状にイオンミリング
にて形成する際の上磁極の膜厚の減少量を大幅に低減で
きた。
【0077】また、上磁極の厚さをあらかじめ薄く形成
できることから、上磁極をフレームメッキ法により形成
する際のフォトレジストの膜厚を薄くすることができ、
それに伴い上磁極の幅のばらつきを低減できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるMR複合ヘッドの製造方法の第1
の実施例を示す図である。
【図2】本発明によるMR複合ヘッドの製造方法の第2
の実施例を示す図である。
【図3】本発明によるMR複合ヘッドの製造方法の第3
の実施例を示す図である。
【図4】本発明によるMR複合ヘッドの製造方法の第4
の実施例を示す図である。
【図5】従来のMR複合ヘッドの構造およびその製造方
法の一例を示す図である。
【図6】従来のMR複合ヘッドの構造およびその製造方
法の別の例を示す図である。
【符号の説明】
1,21,31 下磁極兼上シールド台座部 1s,21s,31s 側壁 1h 高さ 1w 幅 2,22,32 下磁極兼上シールド 3,23,33 記録ギャップ 3s,23s 側壁 3t 記録ギャップ厚さ 4 記録ギャップ角部 4t 厚さ 5,24,34 上磁極 5s,24s,34s 側壁 5w 幅 6 MR素子 7 下シールド 8,9 切り欠き部高さ 10,25,37a,37b 同一面 11 下磁極兼上シールド台座部高さ 12 角部 13 テーパー部 26 フォトレジスト 35 エッチング残り 36 オーバーエッチング 38 外側の面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気軸受け面を有する浮動スライダと、
    この浮動スライダの空気流出端の側面に下シールド,下
    シールドギャップ,MR素子,上シールドギャップ,下
    磁極兼上シールド,記録ギャップ,コイル,コイル絶縁
    層,および上磁極を順次積層してなるMR複合ヘッドに
    おいて、前記下磁極兼上シールド上の前記空気軸受け面
    を含む部分に前記上磁極よりも広い幅で台座を形成し、
    この台座の前記空気軸受け面を含む近傍の側壁を前記上
    磁極の側壁と同一面を形成するように切り欠かれた形状
    を有することを特徴とするMR複合ヘッド。
  2. 【請求項2】 下磁極兼上シールド上の台座部の幅が、
    上磁極の幅よりも0.1ミクロンから2.0ミクロン広
    いことを特徴とする特許請求の範囲請求項1に記載のM
    R複合ヘッド。
  3. 【請求項3】 下磁極兼上シールド上の台座部の高さ
    が、記録ギャップ層の厚さの2倍以上であることを特徴
    とする請求項1または2に記載のMR複合ヘッド。
  4. 【請求項4】 下磁極兼上シールド上の台座部の切り欠
    きの深さが、記録ギャップの厚さの2倍以上であること
    を特徴とする請求項1,2または3のいずれか1項記載
    のMR複合ヘッド。
  5. 【請求項5】 上磁極の幅が2.0ミクロン以下である
    ことを特徴とする1から4のいずれか1項記載のMR複
    合ヘッド。
  6. 【請求項6】 上磁極の厚さが4.0ミクロン以上、記
    録ギャップの厚さが0.1ミクロンから0.4ミクロン
    の範囲にあり、前記上磁極の側壁と同一面を形成する下
    磁極兼上シールド台座部の切り欠き深さが0.2ミクロ
    ンから1.2ミクロンの範囲にあることを特徴とする請
    求項5記載のMR複合ヘッド。
  7. 【請求項7】 上磁極の記録ギャップ側に、飽和磁束密
    度が上磁極の主材料よりも大きな高飽和磁化材料を積層
    することを特徴とする1から6のいずれか1項記載のM
    R複合ヘッド。
  8. 【請求項8】 下磁極兼上シールド上の台座部の記録ギ
    ャップ側に、飽和磁束密度が前記下磁極兼上シールドの
    主材料よりも大きな高飽和磁化材料を積層することを特
    徴とする請求項1または7記載のMR複合ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項記載のM
    R複合ヘッド製造方法であって、記録ギャップを形成す
    る前に、下磁極兼上シールド上の空気軸受け面を含む近
    傍に上磁極の幅よりも0.1ミクロンから2.0ミクロ
    ン広い幅で台座を形成し、前記上磁極の形成後に前記上
    磁極をマスクとして前記台座をエッチングにより形成す
    ることを特徴とするMR複合ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 エッチングとして、イオンミリング法
    を用いることを特徴とする請求項9記載のMR複合ヘッ
    ドの製造方法。
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