JPH11311947A - 果物等のラベルおよびその貼着方法 - Google Patents

果物等のラベルおよびその貼着方法

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JPH11311947A
JPH11311947A JP13443898A JP13443898A JPH11311947A JP H11311947 A JPH11311947 A JP H11311947A JP 13443898 A JP13443898 A JP 13443898A JP 13443898 A JP13443898 A JP 13443898A JP H11311947 A JPH11311947 A JP H11311947A
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JP
Japan
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label
release sheet
base material
stuck
fruit
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JP13443898A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamaguchi
口 保 博 山
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
Original Assignee
Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面でない貼着面に沿って貼着することがで
きるとともに、被貼着物の貼着面から剥がしやすいラベ
ルおよびそのラベルの貼着方法を提供する。 【解決手段】 このラベルは、平面でない貼着面に貼着
されるもので、接着剤層14,54がその裏面に形成さ
れたラベル基材12,52の外周縁より内側に向けて、
複数の切込部18,58がラベル基材12,52に形成
されて、貼着面の形状に沿って切込部18,58近傍の
ラベル基材12,52が重なりおよび/または離間し得
るように形成され、このラベルの貼着方法は、複数のラ
ベル10,50が適宜な間隔をおいて仮着された前記剥
離シート16,56を進行させ且つ分断部分22,62
において剥離シート16,56を離間させるとともに、
進行方向とは交差する方向に向けて剥離シート16,5
6を折り曲げて、ラベル10,50のみをそのまま進ま
せ、剥離されたラベル10,50を一旦他物体に変移さ
せ、且つ他物体より変移させて被貼着物Mに貼着する、
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被貼着物の表面
にその裏面に形成された接着剤層で接着されるラベルに
関し、特に、たとえば果物等のような球面や凹凸面を備
える被貼着物の表面に沿って貼着することができる、ラ
ベルおよびその貼着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の果物等のような球面や凹凸面等の
多い被貼着物に貼られるラベルとしては、16ないし2
0μmの極薄いフィルムからなるラベルがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の極薄いフィルム
からなるラベルは、果物等の被貼着物の球面や凹凸面等
の平面でない貼着面に沿って貼り付けたとき、貼着面が
個々ばらつきがあるために、美麗に密着させることがで
きず、また、果物等を購入した者が、それを食しようと
してラベルを剥がそうとすれば、そのラベルは薄いため
に剥がしにくく、また爪等で剥がしても途中で破れる等
の問題があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、被
貼着物の平面でない貼着面に沿って美麗に貼着すること
ができるとともに、被貼着物の貼着面から剥がしやすい
ラベルおよびそのラベルの貼着方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の果物等のラベ
ルは、被貼着物の球面および凹凸面等の平面でない貼着
面に貼着されるもので、軟質系プラスチックからなる薄
いラベルであって、接着剤層がその裏面に形成されたラ
ベル基材の外周縁より内側に向けて、複数の切込部がラ
ベル基材に形成されて、被貼着物の貼着面の形状に沿っ
て切込部近傍のラベル基材が重なりおよび/または離間
し得るように形成された、果物等のラベルである。この
発明の果物等のラベルの貼着方法は、被貼着物の球面お
よび凹凸面等の平面でない貼着面に貼着されるもので、
軟質系プラスチックからなる薄いラベルを被貼着物に貼
着する方法であって、その略々中央においてその剥離方
向に沿って分断された剥離シートにラベル基材が剥離シ
ートの分断部分にまたがって、複数のラベルが適宜な間
隔をおいて仮着され、ラベル基材は、その外周縁より内
側に向けて複数の切込部が形成され、被貼着物の貼着面
の形状に沿って切込部近傍のラベル基材が重なりおよび
/または離間し得るように形成された、ラベルを準備
し、剥離シートを進行させ且つ分断部分において剥離シ
ートを離間させるとともに、進行方向とは交差する方向
に向けて剥離シートを折り曲げて、ラベルのみをそのま
ま進ませ、剥離シートより剥離されたラベルを一旦他物
体に変移させ、且つ他物体より変移させて被貼着物に貼
着する、果物等のラベルの貼着方法である。
【0006】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によれば、接着剤
層がその裏面に形成されたラベル基材の外周縁より内側
に向けて、複数の切込部がラベル基材に形成されて、被
貼着物の貼着面の形状に沿って切込部近傍のラベル基材
が重なりおよび/または離間するように形成されている
ので、被貼着物の球面および凹凸面等の平面でない貼着
面に沿って、ラベルが貼着される。また、切込部がラベ
ル基材の外周縁より内側に向けて形成されているので、
ラベルを剥がすとき、ラベル基材をその部分で摘みやす
くラベルを容易に剥がすことができる。また、たとえラ
ベル基材が被貼着物の貼着面に沿って切込部近傍におい
て重なっても、軟質系プラスチックの薄いものからなる
ので、外見からはその重なりがわからず、美麗に貼られ
たラベルとしてその役割を果たすことができる。請求項
2の発明によれば、ラベル基材の裏面には、感圧型接着
剤層が形成され、且つ前記感圧型接着剤層の裏面には、
剥離シートが仮着されているので、軟質系プラスチック
からなる薄いラベルであっても、ラベルが仮着された剥
離シートによってラベルが担持され、感圧型接着剤層に
より被貼着物に簡易に貼着することができる。請求項3
の発明によれば、ラベルを担持する剥離シートは、その
略々中央においてその剥離方向に沿って分断され、且
つ、剥離シートには、ラベル基材が前記剥離シートの分
断部分にまたがって適宜な間隔をおいて複数のラベルが
仮着されているので、剥離シートを剥離方向に進行させ
ながら、剥離シートを剥離方向と交差する方向に分離し
且つラベル基材の表裏面に交差する方向に向けて進行さ
せて剥離シートよりラベルを剥離することができる。請
求項4の発明によれば、前記ラベル基材の内側におい
て、前記切込部に連続して前記切込部と交差する方向に
向けて第2の切込部が形成されているので、平面でない
被貼着物の貼着面に沿ってラベル基材の内部においても
密に貼着することができる。請求項5の発明によれば、
前記ラベル基材の内側において、前記ラベル基材の径方
向に向けて第2の切込部が形成されているので、平面で
ない被貼着物の貼着面に沿ってラベル基材の内部におい
ても密にラベルを貼着することができる。請求項6の発
明によれば、剥離シートを進行させ且つ分断部分におい
て剥離シートを離間させるとともに、進行方向とは交差
する方向に向けて剥離シートを折り曲げて、ラベルのみ
をそのまま進ませ、前記剥離シートより剥離されたラベ
ルを担持していた剥離シート上における形状にて一旦他
物体に変移させその後さらに被貼着物の貼着面に他物体
よりラベルを変移させて貼着することができるので、軟
質系プラスチックからなる薄いラベルであっても、貼着
時において不用意にしわ等をよらせることなく、美麗に
且つ密に平面でない被貼着物の貼着面に貼着することが
できる。
【0007】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態で
あるラベルの平面図解図であり、図2は図1X−X断面
図解図であり、図3は図1Y−Y断面図解図である。
【0009】このラベル10は、たとえばポリプロピレ
ン、ポリオレフィンなどのような軟質で伸びる素材で、
厚さ30ないし50μmの軟質系プラスチックフィルム
からなる、ラベル基材12と、そのラベル基材12の裏
面に形成された粘着剤を塗工してなる接着剤層14とを
備え、前記接着剤層14の裏面すなわちラベル基材12
側の面とは反対側の裏面において剥離シート16に複数
のラベル10が適宜な間隔をおいて仮着されてラベル連
続体Lが形成されている。
【0010】ラベル基材12は、ラベル基材12の外周
縁より内側に向けて複数の切込部すなわち第1の切込部
18が形成されて、果物等の被貼着物Mの貼着面の形状
に沿って第1の切込部18近傍のラベル基材12が重な
りまたは離間することができるように形成されている。
【0011】この実施の形態においては、さらにラベル
基材12の内側において前記第1の切込部18に連設し
て前記第1の切込部18と交差する方向に向けて第2の
切込部20が形成されている。この第1の切込部18お
よび第2の切込部20は、ラベル基材12の表面から裏
面にわたってラベル基材12が切断されて形成される。
第1の切込部18は、ラベル基材12の外周縁よりラベ
ル基材12の中心に達することなく、もちろん反対側端
縁にも達することなく、途中で止まっている。
【0012】このラベル10は、略々楕円形状に形成さ
れ、複数の第1の切込部18が適宜な間隔をあけて放射
状にラベル基材12の外周縁より内側に向けて形成さ
れ、第2の切込部20は第1の切込部18の終端におい
てすなわちラベル基材12の内側において、第1の切込
部18の終端と連続してラベル基材12の外周縁に沿っ
てすなわち周方向に向けて左右に連続して形成されてい
る。また、複数の第2の切込部20は、前記第1の切込
部18にそれぞれが連続して形成されているために、第
2の切込部20の終端間においては適宜な間隔があけら
れ、貼着前においてラベル基材12が完全に第2の切込
部20によって分断されるようなことがないように形成
されている。
【0013】剥離シート16は、その略々中央において
その剥離方向(剥離シートの長手方向)に沿って分断さ
れており、剥離シート16には、複数のラベル10が適
宜な間隔をおいて仮着されているが、そのラベル基材1
2が前記剥離シート16の分断部分22をまたがって位
置するように仮着されている。また、第1の切込部18
が形成された部分が前記剥離シート16の分断部分22
に位置しないように、ラベル10が剥離シート16に仮
着されており、この構成によって、後述するように剥離
シート16からラベル10が剥離されるとき、すなわち
剥離シート16をその長手方向に進行させ、且つ分断部
分22において剥離シート16を左右に離間させるとと
もに、剥離シート16の前記進行方向とは交差する方向
に向けて進行させることができるように構成されてい
る。一方、剥離シート16を折り曲げたときラベル10
のみはそのまま進行方向に直進する。もし、第1の切込
部18が形成された部分が剥離シート16の分断部分2
2に位置していると、剥離シート16を分断部分22に
おいて左右に分離したとき、ラベル基材12が第1の切
込部18から引き裂かれるおそれがある。そこで、前記
位置関係をもってラベル10を剥離シート16に仮着し
ている。
【0014】ラベル10が貼られる被貼着物Mの貼着部
の形状に沿ってラベル10が密着されるが、第1の切込
部18はその貼着時あるいは経年変化により若干ラベル
基材12が伸びたり縮んだりしてもその伸縮を逃がすよ
うに形成されている。すなわち、ラベル基材12の第1
の切込部18近傍において、ラベル基材12が若干重な
ったりあるいは離間して伸縮を逃がすことができるよう
に形成されている。第2の切込部20は、ラベル10が
被貼着物Mの貼着部に貼着されたときに、ラベル10が
浮き上がったりあるいはラベル基材12に若干縮みがで
きても伸縮を吸収し密に被貼着物Mに貼着できるように
形成されている。また、第2の切込部20で囲繞された
中央部24は、この実施の形態ではたとえばレモン等の
比較的尖鋭な角をもったものに貼着しても、平面的な形
状を維持することができるように形成されており、平面
状の方がよいと思われるデザインを印刷するデザインエ
リアとすることができる。
【0015】引き続き、第2の実施の形態のラベルにつ
いて、そのラベルの平面図解図を示す図3ならびにその
断面図解図を示す図4および図5に基づいて説明する。
【0016】このラベル50は、たとえばポリプロピレ
ン、ポリオレフィンなどのような軟質で伸びる素材で、
厚さ30ないし50μmの軟質系プラスチックフィルム
からなる、ラベル基材52と、そのラベル基材52の裏
面に形成された粘着剤を塗工してなる接着剤層54とを
備え、前記接着剤層54の裏面すなわちラベル基材52
側の面とは反対側の裏面において剥離シート56に複数
のラベル50が適宜な間隔をおいて仮着されてラベル連
続体Lが形成されている。
【0017】ラベル基材52は、ラベル基材52の外周
縁より内側に向けて複数の切込部すなわち第1の切込部
58が形成されて、果物等の被貼着物Mの貼着面の形状
に沿って第1の切込部58近傍のラベル基材52が重な
りまたは離間することができるように形成されている。
【0018】この実施の形態においては、さらにラベル
基材52の内側において前記第1の切込部58とは適宜
な間隔をあけて前記第1の切込部58と同様に放射状に
第2の切込部60が形成されている。この第1の切込部
58および第2の切込部60は、ラベル基材52の表面
から裏面にわたってラベル基材52が切断されて形成さ
れる。第1の切込部58は、ラベル基材52の外周縁よ
りラベル基材52の中心に達することなく、もちろん反
対側端縁にも達することなく、途中で止まっている。第
2の切込部60は、ラベル基材52の外周縁よりやや内
側からラベル基材52の中心に達することなく、もちろ
ん反対側端縁にも達することなく、途中で止まってい
る。
【0019】このラベル50は、略々楕円形状に形成さ
れ、複数の第1の切込部58が適宜な間隔をあけて放射
状にラベル基材52の外周縁より内側に向けて形成さ
れ、第2の切込部60は第1の切込部58の中間におい
てすなわちラベル基材52の内側において、ラベル基材
52の外周縁と第1の切込部58との中間から連続して
ラベル基材52の径方向に向けて複数形成されている。
また、複数の第1の切込部58および複数の第2の切込
部60は、貼着前においてラベル基材52が完全に第1
の切込部58および第2の切込部60によって分断され
るようなことがないように形成されている。また、4本
の第1の切込部58の間の周縁部64は、この実施の形
態ではたとえばりんご等のような比較的なだらかな曲面
をもったものに貼着しても、その平面的な形状を維持す
ることができるように形成されており、平面状の方がよ
いと思われるデザインを印刷するデザインエリアとする
ことができる。
【0020】剥離シート56は、その略々中央において
その剥離方向(剥離シートの長手方向)に沿って分断さ
れており、剥離シート56には、複数のラベル50が適
宜な間隔をおいて仮着されているが、そのラベル基材5
2が前記剥離シート56の分断部分62をまたがって位
置するように仮着されている。また、第1の切込部58
が形成された部分が前記剥離シート56の分断部分62
に位置しないように、ラベル50が剥離シート56に仮
着されており、この構成によって、後述するように剥離
シート56からラベル50が剥離されるとき、すなわち
剥離シート56をその長手方向に進行させ、且つ分断部
分62において剥離シート56を左右に離間させるとと
もに、剥離シート56の前記進行方向とは交差する方向
に向けて進行させることができるように構成されてい
る。一方、剥離シート56を折り曲げたときラベル50
のみはそのまま進行方向に直進する。もし、第1の切込
部58が形成された部分が剥離シート56の分断部分6
2に位置していると、剥離シート56を分断部分62に
おいて左右に分離したとき、ラベル基材52が第1の切
込部58から引き裂かれるおそれがある。そこで、前記
位置関係をもってラベル50を剥離シート56に仮着し
ている。
【0021】ラベル50が貼られる被貼着物Mの貼着部
の形状に沿ってラベル50が密着されるが、第1の切込
部58はその貼着時あるいは経年変化により若干ラベル
基材52が伸びたり縮んだりしてもその伸縮を逃がすよ
うに形成されている。すなわち、ラベル基材52の第1
の切込部58近傍において、ラベル基材52が若干重な
ったりあるいは離間して伸縮を逃がすことができるよう
に形成されている。第2の切込部60は、ラベル50が
被貼着物Mの貼着部に貼着されたときに、ラベル50が
浮き上がったりあるいはラベル基材52に若干縮みがで
きても伸縮を吸収し密に被貼着物Mに貼着できるように
形成されている。
【0022】引き続き、このラベル10を被貼着物Mに
貼り付ける方法について、図7ないし図12に示すラベ
ル貼り機100に基づき以下説明する。図示するラベル
貼り機100は、複数のラベル10が適宜な間隔をおい
て剥離シート16に仮着されてなるラベル連続体Lから
順次ラベル10を剥離して、被貼着物Mにその剥離され
たラベル10を貼着するものである。このラベル貼り機
100は、図7に示すように、フレーム102の前方の
腕の先端に回転ヘッド104が回動自在に取り付けられ
ており、フレーム102の上方にはロール状に巻き付け
られたラベル連続体Lを回転自在に支持するリール10
6が設けられており、前記回転ヘッド104の下方には
被貼着物M,Mを保持し移動させるベルト200が配置
されている。
【0023】前記回転ヘッド104の周縁を5等分した
位置で前記周縁の幅方向の中心には、ラベル吸着保持具
108,108が、回転ヘッド104の放射線方向に向
けて取り付けられている。このラベル吸着保持具108
は、図10に示すように、伸縮自在の弾性ゴム製の蛇腹
筒部110の先端頂面部をラベル吸着部112としたも
のであり、前記ラベル吸着部112は前記蛇腹筒部11
0内に連通する複数の吸引孔114を貫通させている。
そして、前記蛇腹筒部110の前記ラベル吸着部112
の内面側には逆止弁部116を内蔵している。
【0024】前記回転ヘッド104は、空気吸引部11
8および空気圧供給部120を内蔵した軸部を中心にし
て回転し、駆動装置としてのサーボモータ122によっ
て前記回転ヘッド104が回転駆動されるように形成さ
れている。そして、前記軸部と回転ヘッド104とのま
わり対偶部には、図11に示すように、ロータリーバル
ブ124が介在されており、回転ヘッド104の回転に
ともなってラベル吸着保持具108と前記空気吸引部1
18および空気圧供給部120との連通状態が切り替え
られるようになっている。具体的には、回転ヘッド10
4の回転域の上側の所定の範囲ではラベル吸着保持具1
08と前記空気吸引部118とだけが連通してラベル吸
着保持具108内が吸引状態に維持されており、そして
ラベル吸着保持具108が下側にあってラベル貼付け作
業部Bに位置している区間ではラベル吸着保持具108
と前記空気圧供給部120とだけが連通してラベル吸着
保持具108内が加圧状態にある。なお、前記ラベル吸
着保持具108の構成、回転ヘッド104と複数のラベ
ル吸着保持具108およびラベル吸着保持具108と前
記ロータリーバルブ124との組み合わせはすでに知ら
れた公知の構成である。
【0025】前記サーボモータ122には1サイクルS
毎に回転ヘッド104の回転時の周速度を変化させるた
めの制御信号が制御装置Cから入力されている。なお、
ラベル連続体Lは前記サーボモータ122とは別のサー
ボモータにより各ラベル10が所定の時間間隔(以下、
1間隔時間という)で順次ラベル吸着作業部Aに位置す
るように駆動されている。そして、前記1サイクルSの
経過時間は前記1間隔時間に等しい。前記制御装置Cか
らの制御信号は、前記1サイクルSを吸着区間S1 と貼
付け区間S2 とに区分して、この制御信号入力によって
サーボモータ122が作動したときの回転ヘッド104
の回転による周縁部の周速度が図12に示す経過で変化
するようにしてある。具体的には、吸着区間S1 の信号
入力時には何れかのラベル吸着保持具108がラベル吸
着作業部Aにあり、ラベル吸着保持具108がラベル連
続体Lの走行速度と一致する第1速度V1で回転ヘッド
104を回転し、その後先行するラベル吸着保持具10
8(この例では隣接するラベル吸着保持具108を挟ん
でさらに先行するラベル吸着保持具108)がラベル貼
付け作業部Bの手前に位置したタイミングから開始する
貼付け区間S2 では第2速度V2で回転ヘッド104を
回転するように、1サイクルSの前記制御信号を決定し
ている。特に、この例ではベルト200に載せられた被
貼着物M,Mの1ピッチの距離、ベルト200の周速
度、ラベル吸着保持具108の蛇腹筒部110の伸長度
合い等を勘案して良好な貼付け作業ができる条件に基づ
いて決定される。
【0026】上記実施の形態の装置の作動について説明
する。ラベル吸着作業部Aでは、回転ヘッド104は1
サイクルSの吸着区間S1 の動作をしてこの回転ヘッド
104の上端部に移動してきたラベル吸着保持具108
が、空気吸引部118と連通していることからこの部分
でラベル連続体Lから剥離されたラベル10を吸着す
る。この時点直後に回転ヘッド104の下方では前記ラ
ベル吸着保持具108に対して先行する二つ目のラベル
吸着保持具108がベルト200に載せられた被貼着物
Mと対応している。そして、前記吸着時点以降では、回
転ヘッド104は、1サイクルSの貼付け区間S2 の区
間の作動を実行する。この結果、図13に示すように、
前記被貼着物Mの動作に同期するようにして蛇腹筒部1
10が伸長した状態で回動する。みかんやりんごにラベ
ル10を貼り付ける場合、通常は、前記ラベル連続体L
のラベル10,10の配列ピッチに比べてベルト200
に配列される被貼着物M,Mの配列ピッチが大きくな
る。したがって、その分前記被貼着物Mは高速で移動す
るが、前記貼付け区間S2 での回転ヘッド104による
ラベル吸着保持具108の移動は前記条件に適合したも
のに設定されているから、ラベル10が確実に且つ良好
に貼り付けられる。各ラベル吸着作業部Aについて上記
動作が繰り返されるから、ラベル10,10を被貼着物
M,Mに高速で且つ連続的に良好な貼付け作業が実行で
きることとなる。
【0027】なお、上記例では、本発明をラベラーに実
施したが、他の作業装置に実施することができることは
と言うまでもない。また、後順位の作業対象部での作業
所用時間が先順位の作業対象部での作業所用時間よりも
長い場合には、先順位の作業対象部に達する手前の位置
に達した時点からこの部分での作業が開始されるように
前記吸着区間S1 を設定すればよい。前記例では、2つ
の作業対象部に対応して5つの作業出力部としてのラベ
ル吸着保持具108を設けたが、3つ以上の作業対象部
に所定数の複数の作業出力部を対応させるようにしても
よい。上記例では、ラベル吸着作業部Aからラベル貼付
け作業部Bまで吸引状態を継続したが、ラベル吸着作業
部Aで吸引状態とした後、非加圧状態としてその後ラベ
ル貼付け作業部Bで加圧状態としてもよい。
【0028】なお、上記例では、図7に示すように、ラ
ベル連続体Lは、フィードローラ126とピンチローラ
128との組み合わせによって往復走行される。そし
て、図8に示すように、フレーム102の先端に設けた
剥離板130で折り返される時点では、前記ラベル連続
体Lはそのスリット部分で剥離シート半体16a,16
bに分離されるから、ラベル10,10の剥離シート1
6からの剥離が確実である。すなわち、リール106が
引き出されたラベル連続体Lは、テンションローラ13
2を経て、フィードローラ126に至る。フィードロー
ラ126はサーボモータ134によって駆動され、制御
装置Cで制御されて回転するサーボモータ134の駆動
力によって駆動されるフィードローラ126によってラ
ベル連続体Lは、剥離板130の内側V字エッジ130
aに送られる。そして、V字エッジ130aによって剥
離シート16がその中央の分断部分22で分断されてな
る剥離シート半体16a,16bは、一旦剥離板130
の下側に折り返され、再びエッジ130bにて折り返さ
れて剥離板130の上側をスライドして、再びフィード
ローラ126の外周面に送り込まれる。そこから、剥離
シート半体16a,16bは排紙孔136に送られ、排
気エアーにて排紙孔136から排紙される。そして、前
記剥離シート半体16a,16bは前記ラベル連続体L
の両側を逆走帰還する。
【0029】前記サーボモータ122,134の回転数
も制御可能になっているから、この例では、図12のよ
うに制御されるサーボモータ122と前記サーボモータ
134の制御との組み合わせによって、ラベルリング作
業のためのさらに複雑な制御も可能となるが、剥離板1
30のV字エッジ130a側より前方に向けてラベル1
0が繰り出されるとき、すなわちラベル10が繰り出さ
れ始めたとき、ラベル吸着保持具108がラベル10を
吸い着ける位置にきていることが必要であるので、その
ようにサーボモータ122およびサーボモータ134が
制御装置Cで制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるラベルの平面図解
図である。
【図2】図1X−X断面図解図である。
【図3】図1Y−Y断面図解図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態であるラベルの平
面図解図である。
【図5】図4X−X断面図解図である。
【図6】図4Y−Y断面図解図である。
【図7】ラベルを被貼着物Mに貼り付ける方法を示すラ
ベラーの全体図である。
【図8】図7図示ラベラーの右側面図解図である。
【図9】ラベル連続体Lの走行部を示すフレームFの背
面図である。
【図10】ラベル吸着保持具の断面図である。
【図11】ラベル吸着保持具と回転ヘッドとの関係を示
す断面図である。
【図12】制御装置Cによって制御される回転ヘッドの
1サイクルSにおける回転速度の変化度合いを示す説明
図である。
【図13】ラベルの貼り付け動作の説明図である。
【符号の説明】
10,50 ラベル 12,52 ラベル基材 14,54 接着剤層 16,56 剥離シート 16a,16b 剥離シート半体 18,58 第1の切込部 20,60 第2の切込部 22,62 分断部分 100 ラベル貼り機 102 フレーム 104 回転ヘッド 106 リール 108 ラベル吸着保持具 110 蛇腹筒部 112 ラベル吸着部 114 吸引孔 116 逆止弁部 118 空気吸引部 120 空気圧供給部 122 サーボモータ 124 ロータリーバルブ 126 フィードローラ 128 ピンチローラ 130 剥離板 132 テンションローラ 134 サーボモータ 136 排紙孔 200 ベルト L ラベル連続体 M 被貼着物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 3/10 G09F 3/10 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被貼着物の球面および凹凸面等の平面で
    ない貼着面に貼着されるもので、軟質系プラスチックか
    らなる薄いラベルであって、 接着剤層がその裏面に形成されたラベル基材の外周縁よ
    り内側に向けて、複数の切込部がラベル基材に形成され
    て、被貼着物の貼着面の形状に沿って切込部近傍のラベ
    ル基材が重なりおよび/または離間し得るように形成さ
    れた、果物等のラベル。
  2. 【請求項2】 前記ラベル基材の裏面には、感圧型接着
    剤層が形成され、前記感圧型接着剤層の裏面には剥離シ
    ートが仮着されている、請求項1に記載の果物等のラベ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記剥離シートは、その略々中央におい
    てその剥離方向に沿って分断され、 前記剥離シートには、ラベル基材が前記剥離シートの分
    断部分をまたがって、複数のラベルが適宜な間隔をおい
    て仮着された、請求項2に記載の果物等のラベル。
  4. 【請求項4】 前記ラベル基材の内側において、前記切
    込部に連続して前記切込部と交差する方向に向けて第2
    の切込部が形成され、複数の第2の切込部間においては
    適宜な間隔があいている、請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載の果物等のラベル。
  5. 【請求項5】 前記ラベル基材の内側において、ラベル
    基材の径方向に向けて第2の切込部が形成され、複数の
    第2の切込部間においては適宜な間隔があけられてい
    る、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の果物等
    のラベル。
  6. 【請求項6】 被貼着物の球面および凹凸面等の平面で
    ない貼着面に貼着されるもので、軟質系プラスチックか
    らなる薄いラベルを被貼着物に貼着する方法であって、 その略々中央においてその剥離方向に沿って分断された
    剥離シートにラベル基材が前記剥離シートの分断部分に
    またがって、複数のラベルが適宜な間隔をおいて仮着さ
    れ、ラベル基材は、その外周縁より内側に向けて複数の
    切込部が形成され、被貼着物の貼着面の形状に沿って切
    込部近傍のラベル基材が重なりおよび/または離間し得
    るように形成された、ラベルを準備し、 前記剥離シートを進行させ且つ分断部分において剥離シ
    ートを離間させるとともに、進行方向とは交差する方向
    に向けて剥離シートを折り曲げて、ラベルのみをそのま
    ま進ませ、 前記剥離シートより剥離されたラベルを一旦他物体に変
    移させ、且つ他物体より変移させて被貼着物に貼着す
    る、果物等のラベルの貼着方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002114211A (ja) * 2000-10-11 2002-04-16 Toyota Motor Corp シール剥離装置、シール剥離方法およびシール台紙
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US10696440B2 (en) 2016-03-24 2020-06-30 Labelpac Incorporated Labeller and method of using the same

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