JPH11311221A - 角パイプの接続構造 - Google Patents

角パイプの接続構造

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JPH11311221A
JPH11311221A JP10115798A JP11579898A JPH11311221A JP H11311221 A JPH11311221 A JP H11311221A JP 10115798 A JP10115798 A JP 10115798A JP 11579898 A JP11579898 A JP 11579898A JP H11311221 A JPH11311221 A JP H11311221A
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pipe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角パイプに中子を嵌入することにより角パイ
プ同士を接続する構造において、機械的にかつ容易に接
続でき、接続部の外面は滑らかな面一となると共に曲げ
やねじれの外力に対しても外れることなく確実に保持固
定でき、外観的に見苦しくない角パイプの接続構造を提
供する。 【解決手段】 2本の角パイプ1、1の接続部4のパイ
プ内壁2に介在させた中子6により接続する角パイプ接
続構造で、角パイプ1の長手方向21に垂直な断面にお
ける角パイプ中心部に位置するパイプ径より短小な平板
からなる底板7と該底板7の両端から同一側に曲りかつ
角パイプ隅部3に向いてS字状に曲成して延びる左右対
称の左右の側板11とから第1中子素子8、第2中子素
子9を形成し、該中子素子の複数個を各側板が拡開状に
放射方向に向けて背中合わせに対向配置して当接一体化
して中子6に形成し、中子6を角パイプ1の接続部4に
嵌入して各側板11の端面を角パイプ1の隅部3に当接
押圧せしめて締めつけ係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角パイプの接続部
を接合する構造に関し、特に角パイプの接続部内面に中
子を嵌入することにより有機的に角パイプ同士を接合す
る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、角パイプ同士を接続する手段とし
ては、一般的に溶接により溶着されているが、この溶接
手段では溶接設備を必要とするため大がかりになる上
に、又、溶接時に角パイプの接続部を合致させて接合端
に段部が表出しないようにしなければならず、更に溶接
後のバリ・焼け後等の後処理のため研削や研磨を行わな
ければならないなどの不都合がある。
【0003】上記不都合を解決するために、特開平8−
68405号に開示されているパイプジョイントを用い
る接続構造がある。
【0004】このパイプジョイントを用いる接合構造
は、角パイプ同士の接続において、当接部材である背中
合わせに対向配置した2個のパイプ内側面当接片の本体
をボルトで接続し、パイプ内側面当接片の本体から拡開
状に四方に延びる先端縁はそれぞれ角パイプの隣接する
2面で形成され軸線方向に伸延する隅部に当接するよう
になっており、ボルトを回転させて2枚のパイプ内側面
当接片を相対的に離隔する方向へ移動することにより角
パイプの内側面を押圧して角パイプ同士を接続する構造
である。
【0005】しかしながら、この接続構造においては、
ボルトを利用するものであるから、角パイプの外側面に
ボルト用の孔を穿設しなければならず、該ボルト用の孔
が角パイプの外側面に表出するため外観上見苦しいとい
う不都合がある。
【0006】又、ボルトの回転量によりパイプ内側面当
接片による押圧量を加減して、角パイプの接続部のズレ
を調節して、角パイプの外側面を面一状態にしなければ
ならないという煩わしさによる不都合もある。
【0007】更に、接続部に角パイプを切断した時の切
断面が現れるため、その切断面により手や指にケガを負
ってしまうのを防ぐために、切断面の面取りを確実に実
施しなければならないという不都合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
角パイプの接続部に中子を嵌入することにより角パイプ
同士を接続する構造において、機械的にかつ容易に接続
でき、その接続部の外面は滑らかな面一の接続状態とな
ると共に曲げやねじれの外力に対しても接続部が外れる
ことなく確実に保持固定でき、かつ外観的に見苦しくな
い角パイプの接続構造を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の手段は、請求項1の発明では、2本の角パ
イプ接続部のパイプ内壁に介在させた中子により相互に
接続する角パイプ接続構造において、角パイプ長手方向
に垂直な断面における角パイプ中心部に位置するパイプ
径より短小な平板からなる底板と該底板の両端から同一
側に曲りかつ角パイプ隅部に向いてS字状に曲成して延
びる左右対称の左右の側板とから中子素子を形成し、該
中子素子の複数個を各側板が拡開状に放射方向に向けて
背中合わせに対向配置して当接一体化して中子に形成
し、該中子を角パイプの接続部に嵌入して各側板の端を
角パイプ隅部に当接押圧せしめたことを特徴とする角パ
イプの接続構造である。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の手段に付
加して、中子の底板の板面を長手方向にコの字状切り抜
きを形成した切り抜き板を底板から外方向に立ち上がる
立上部と該立上部から曲成して内方向底板側に折り返す
内縁部に連設させた凹陥底部とし、この凹陥底部から再
び立ち上がる外縁部に形成して切起部とし該切起部を角
パイプ接続部の接合端の位置決め当接受け具としたこと
を特徴とする角パイプの接続構造である。
【0011】請求項3の発明では、請求項1の手段に付
加して、中子の底板をコの字状に切り起こして長手方向
に垂直な突出片を形成し、該突出片に当接するフランジ
を内設しかつ角パイプ外側面を被覆する大きさの外周部
を有する目隠部材を形成し、中子の中央部上の角パイプ
の接続部を目隠部材の外周部で被覆したことを特徴とす
る角パイプの接続構造である。
【0012】請求項4の発明では、請求項1の手段に付
加して、中子の側板をコの字状に切り欠き長手方向に係
止溝を形成し、該係止溝に嵌合する幅のフランジを内設
しかつ角パイプ外側面を被覆する大きさの外周部を有す
る目隠部材を形成し、中子の中央部上の角パイプの接続
部を目隠部材の外周部で被覆したことを特徴とする角パ
イプの接続構造である。
【0013】請求項5の発明では、請求項1の手段にお
ける中子は、任意角度に曲折した角部を有し、該角部に
対称に底板を2分して第1底板と第2底板とし、第1底
板と第2底板の交差部近傍の側板を欠如した構造とした
ことを特徴とする請求項1の手段における角パイプの接
続構造である。
【0014】本発明の上記の手段は次のように作用す
る。中子の側板は、底板の両端から同一方向に曲折して
角パイプ隅部に向けてS字状に曲成して延びる左右対称
の左右の側板から形成されている、即ち,左右対称に内
方に傾けた第1側板とこれに続く第2側板が、左右対称
に外向きに屈曲させて略S字形状に成形されているた
め、中子に2本の角パイプの各接続部を嵌入すると、略
S字形状の側板の先端部が角パイプ内面で形成される隅
部に当接することとなるから強制的に上記側板が縮小さ
れることとなり、これが嵌入後において生じる側板の弾
撥力即ち復元力により角パイプの両接続部の隅部を押圧
して生じる抗力により角パイプの両接続部同士が中子で
接続され、かつ、角パイプと中子との位置関係が適正に
保たれ、角パイプと中子の同軸性が保たれる。
【0015】又、底板に切起部を形成したことにより、
一方の角パイプに中子に嵌入した場合に、角パイプの先
端を前記切起部に当接するまで押込むと、角パイプが所
定の位置に自動的に位置決めされることとなる。
【0016】更に、中子の外周に角パイプの外側面を被
覆する目隠部材を具備させることにより、角パイプの両
接続部に中子を嵌入した時、上記目隠部材に内設するフ
ランジと中子に立設した突出片を当接させることによ
り、2本の角パイプの両接続部が嵌入される深さのバラ
ンスがとれ、接続部の強度の均一化が図れ、又、角パイ
プの両接続部の切断端側周面を被覆することにより、切
断端面の面取り、角度切り等を正確に仕上げなくてもよ
いこととなる。
【0017】更に、中子の側板をコの字状に切り欠き長
手方向に係止溝を形成し、この係止溝の幅を目隠部材の
フランジの幅としているので、目隠部材は該係止溝にフ
ランジが嵌合することにより位置決めされ角パイプの接
続部を確実に被覆することができる。
【0018】更に、中子を任意角度に曲折した角部を有
するものとしたので、2本の角パイプは中子の有する任
意の角度に曲折する向きに角部を形成して接合すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態の角パ
イプ接続構造は、図1に示すように、接続すべき2本の
角パイプ1、1の内面2の接続部4、4相互間に中子6
を嵌装した構造よりなるものである。中子6は2個の中
子素子の組み合わせから構成される。これらの中子素子
は、角パイプ1の内径より短小な平板からなる底板7
と、底板7の左右両端から同一側に曲って続く左右両側
の第1側板12と、第1側板12に続く第2側板16か
らなっている。左右の第1側板12はそれぞれ左右対称
に外方に膨出した湾曲部14と、この湾曲部14から内
方に傾けた傾斜部15よりなっている。第1側板12に
続く第2側板16は、左右対称に外向きに曲って延びる
板体よりなり、第1側板12と第2側板16により略S
字状の側板を形成し側板11はS字状部13を有してい
る。そして側板11は先端部17を押すことによりこの
S字状部13の部分で弾性的に撓んで外方に押圧力を生
じる。角パイプ1が断面矩形である場合、この略S字状
の側板11を左右両端に有している中子素子の2個を1
組にして、各側板11を拡開状に放射方向に向くように
各中子素子の底板7、7を背中合わせに当接して一体化
して中子6とする。そしてこの当接一体化した中子6の
一方の中子素子を第1中子素子8とし、他方の中子素子
を第2中子素子9とする。第1中子素子8及び第2中子
素子9の底板7、7は上記のとおり背中合わせに対向さ
せ、第1中子素子8及び第2中子素子9に穿設した透孔
19にリベット20を挿着して当接一体としている。な
お、第1中子素子8及び第2中子素子9を当接一体とす
る手段としては、底板7をスポット溶接により溶着して
もよい。
【0020】ところで、中子6の第2側板16の先端部
17の長手方向の両端近傍は底板7側に向いて両端に近
づくにつれてテーパー状に形成してテーパー部18とな
っている。側板11は第2側板16の先端部17が角パ
イプ1の軸線の長手方向21に伸びる隅部3に当接する
長さに設定している。さらに、上下に拡開している2枚
の側板からなる中子の上下幅22を対応する角パイプ内
面の上下幅23より僅かに大きく設定している。中子6
を角パイプ1に嵌入する場合、嵌入当初は第2側板16
のテーパー部18が隅部3に当接することとなるので挿
入が容易に行われ、挿入が進むに連れて第2側板16の
先端部17が角パイプ1の内面の隅部3を押圧して嵌入
されることとなり、側板11全体が角パイプ1の隅部3
から反作用による抗力を受け内方に押されてS字状部1
3で撓んで変形することとなる。このため嵌入最終時点
で中子6の側板11の先端部17が角パイプ1の内面の
隅部3に強く嵌合し、中子6と角パイプ1の接続強度も
向上することとなり、かつ接続した両角パイプ1は偏心
することなく同軸性が確保されることとなる。
【0021】次に上述のように構成した接続構造の2本
の角パイプ1、1の接続方法を説明する。まず、両角パ
イプ1、1の接合端5、5を対向させて配置し、接合端
5、5間に中子6を介在させた状態とし、一方の角パイ
プ1に中子6の長さの半分までを嵌入する。続いて他方
の角パイプ1に、残りの長さの中子6を嵌入し、両角パ
イプ1、1の接合端5、5同士が当接するまで嵌入して
両角パイプ1、1の接続は完了する。この場合、中子6
の第2側板16の先端部17を角パイプ1の内面の各隅
部3に当接させて嵌入することより両角パイプ1、1と
中子6は、同軸的に位置することとなり偏心することが
なく装着されるので、両角パイプ1、1の接合端5、5
がズレて段差を生じることがない。
【0022】また、嵌入状態の中子6と角パイプ1の関
係は、図1の(a)に示すように、中子6は両角パイプ
1、1の接続部4、4の内面に、中子6の長さの半分づ
つを嵌入すると共に角パイプ1の内面の隅部3に中子6
の側板11の先端部17を押圧することにより、角パイ
プ1と中子6は圧着状態で接続されることになる。
【0023】次に、第2の実施の形態として図3に示し
たもので説明する。上述の第1の実施の形態の中子6の
底板7にコの字状に切り抜きし、切り抜き板25を形成
し、底板7に突出した切起部26を一体に付設したもの
である。この切起部26は、底板7と連続した立上部2
7から斜め上方に傾斜した細長い舌片状でその上下幅3
2は、中子6を角パイプ1に挿入したとき角パイプ1の
上下壁の内面より僅か突出する高さに設定してある。切
り抜き板25に配設した縁部31は立上部27と下方に
突設させた内縁部28に連続する凹嵌底部29を有し、
該凹嵌底部29から上方に立設した外縁部30を有して
なるものであって、該外縁部30の先端は、側板11の
先端部17より突出していると共に内縁部28の上下幅
32と外縁部30の上下幅33は、内縁部28の上下幅
32≧外縁部30の上下幅33の条件とするものであ
る。
【0024】また、外縁部30は中子6の長手方向21
に対して垂直な向きの中子の中心線上に一致するものと
し、従って、角パイプ1へ中子6を嵌入した場合、角パ
イプ1の接合端5は外縁部30と当接して自動的に固定
位置を決定することとなる。なお、立上部27は長手方
向21の内外方向に弾性変形可能な素材、例えば金属か
ら形成している。
【0025】上述の切起部26を付設した中子6を使用
して2本の角パイプ1、1を接続する方法を説明する。
接続状態は、2本の角パイプ1、1の接合端5、5を対
向させた間に中子6を介在させた状態に有るようにす
る。上述しているように角パイプ1の嵌入位置を自動的
に決定する位置決め用の外縁部30を有する切起部26
を中子6に付設しているので、先ず、切起部26の外縁
部30側の一方の角パイプ1を嵌入し、その接合端5が
切起部26の外縁部30に当接するまで押し込むと、角
パイプ1は中子6の所定の位置、即ち中子6の中心位置
に自動的に位置決めされることになる。
【0026】次に、切起部26の立上部27側の他方の
角パイプ1を中子6に嵌入すると、その接合端5は切起
部26を底板7方向に押下げて切起部26の外表面を角
パイプ1の内面に接触しながら嵌入が進行し、外縁部3
0に当接していた一方の角パイプ1の接合端5の当接状
態が解除されたと同時に該他方の角パイプ1の接合端5
が、一方の角パイプ1の接合端5に当接して両角パイプ
1、1の接続が完了する。この最終状態では切起部26
は角パイプ1の内面に内装された状態にある。このよう
に本実施の形態によれば、両角パイプ1、1の接続部
4、4の各嵌入長さは自動的に設定されることになる。
【0027】さらに、第3の実施の形態を図4及び図5
により説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態
における中子6に目隠部材34を嵌装した構成のもので
あって、目隠部材34の材質は金属及び硬質性合成樹
脂、例えばステンレス及びポリアセタールなどとする。
尚、角パイプ1の長手方向に垂直な方向を目隠部材34
の長手方向36とするものである。
【0028】目隠部材34は外周部35の全体形状を角
パイプ1の外周形状に対応する相似形状とし、この目隠
部材34の長手方向36の内周面の各内壁40の中心域
に隔壁37を全周にわたって垂設していると共にその四
隅の隅部38には、中子6の側板11の先端部17が当
接しないための溝39が円弧状に形成されている。そし
て、目隠部材34の各内壁40に設けられている隔壁3
7から延出して目隠部材34の外周部35に平行でかつ
目隠部材34の各内壁40の長さより短小な板状のフラ
ンジ41が設けられている。このフランジ41は、目隠
部材34の長手方向に平行でかつ外側方向に傾斜して突
設している突設部43と、この縁である端縁42とを有
している。そして、角パイプ1の四辺の接合端5が嵌め
合うための凹溝44が隔壁37を挟んで両側に目隠部材
34の内壁40とフランジ41の間で形成されている。
以上の構成であるので、フランジ41は、中子6の左右
及び上下の第2側板16同士の間に挿嵌できる幅で目隠
部材34の内周面上に対向状態で設けられている。
【0029】他方、目隠部材34のフランジ41が当接
する突出片53が中子6の底板7の板面から切り起こさ
れて設けられている。突出片53が切り起こされて曲折
して立ち上がる位置は中子6の長手方向21に対して垂
直でかつ中子6の長手方向の略半ばの線上に一致する位
置に設けられている。また、必要に応じ、図5に見られ
るように、目隠部材34の外周部35の角パイプ1の長
手方向の端部45側の周囲は外面側を面取りして肉厚を
薄くして角パイプ1上に突然に突出することのないよう
にしている。
【0030】以上のとおりに構成した目隠部材34と中
子6を用いて2本の角パイプ1、1を接続する方法を説
明する。中子6の突出片53に目隠部材34のフランジ
41の端縁42が当接するまで目隠部材34に中子6を
嵌挿しておき、接合する2本の角パイプ1、1の接合端
5、5を対向させた間に、上記状態の中子6を介在させ
る。そして先ず、目隠部材34のフランジ41の端縁4
2と中子6の突出片53が当接している側と反対側に位
置している一方の角パイプ1の内面に中子6を嵌入させ
て、角パイプ1が目隠部材34の凹溝44に嵌入した
後、角パイプ1の接合端5が目隠部材34の隔壁37に
当接するまで角パイプ1を押し込む。
【0031】次に、他方の角パイプ1に中子6の他端を
嵌入させ、かつ目隠部材34の凹溝44に角パイプ1の
接合端5を嵌入させ、その接合端5が隔壁37に当接す
るまで嵌入を進める。以上により2本の角パイプ1、1
の接続は完了する。
【0032】本実施の形態によれば、2本の角パイプ
1、1の両接続部4、4に中子6が嵌入する深さは何れ
も略同一でバランスがとれるため、接続部4、4の強度
は均一となり、さらに、接合端5、5の継目46は目隠
部材34の外周部35で包囲するので隠れて見えること
がない。従って、2本の角パイプ1、1の接合端5、5
を綺麗に見せるために、切断面の正確な仕上げ或いは面
取りは省略できる。
【0033】次に、図6に示す第4の実施の形態につい
て説明する。第4の実施の形態は、第3の実施の形態の
目隠部材34の変形例であり、材質は軟質性合成樹脂、
例えばエチレンプロピレンゴム、或いはニトリルゴム等
のゴム或いはエラストマーとするのが好ましい。本実施
の形態は、目隠部材34の四内周面の隅部38を除く部
分にフランジ41をそれぞれ設けた第3の実施の形態に
示したものと異なり、隔壁37と同様に全内周面にわた
ってフランジ41を設けたものである。
【0034】その構成について説明すると、目隠部材3
4の外周部35の形状は接続すべき2本の角パイプ1、
1に対応する相似形状とする。そして外周部35の内周
面に角パイプ1の長手方向に対して垂直な中心域に細幅
の隔壁37を全内周にわたって垂設すると共に、この隔
壁37の内面に隔壁37の両外側に端が突出している幅
広のフランジ41を設ける。このように構成したことで
角パイプ1の接合端5の4辺を嵌入する凹溝44が外周
部35とフランジ41間に隔壁37を挟んだ両側に設け
られている。
【0035】他方、中子6の第2側板16には、中子6
の長手方向に対して垂直な向きの中心線を跨いで、目隠
部材34のフランジ41の先端が係止する係止溝47を
切欠いて設ける。この係止溝幅49はフランジ41のフ
ランジ幅48と略同幅に設けてある。
【0036】上記の構成の中子6と目隠部材34を使用
して2本の角パイプ1、1同士を接続する方法を説明す
る。先ず、中子6を目隠部材34の4周のフランジ41
内に通して、中子6の係止溝47に目隠部材34のフラ
ンジ41を係止させた状態とする。次いで、2本の角パ
イプ1、1の接合端5、5を対向させた間に、上記状態
の中子6を介在させて一方の角パイプ1に中子6を嵌入
し、角パイプ1の接合端5を目隠部材34の凹溝44に
嵌入させ、さらに目隠部材34の凹溝44の奥の隔壁3
7に当接するまで角パイプ1を押し込む。次に以上と同
様にして、他方の角パイプ1に中子6を嵌入させて、目
隠部材34の凹溝44に角パイプ1の接合端5を嵌入
し、さらに、隔壁37に当接するまで押し込むことによ
り、2本の角パイプ1、1の接続を完了する。本実施の
形態は、第3の実施の形態と同様の作用効果を有する。
しかし、2本の角パイプ1、1の嵌入順序に制限はな
い。
【0037】最後に、図7に示す第5の実施の形態は、
本発明の第1の実施の形態の中子6の形状を変更して2
本の角パイプ1、1を直角に接続するものである。その
構成は、第1の実施の形態と同様に、底板7から連設し
た左右対称な第1側板12と第2側板16より形成され
る略S字状の側板11を具備する第1中子素子8と第2
中子素子9の各底板7、7を背中合わせにして当接一体
としたものである。底板7は第1底板50から90度折
曲して対称に第2底板51が連接している形状であっ
て、第1底板50と第2底板51の交わる交差部52近
傍において、上記側板11は分割されている構成からな
る。
【0038】上記構成の第5の実施の形態の中子6を用
いて2本の角パイプ1、1を接続する方法を説明する。
先ず、2本の角パイプ1、1の一端をそれぞれ45度の
角度に切断して接合端5を形成する。一方の角パイプ1
の接合端5側に中子6を上記交差部52まで嵌入してお
き、次に、他方の角パイプ1に中子6を嵌入し、既に嵌
入している一方の角パイプ1の接合端5に他方の角はパ
イプ1の接合端5が当接するまで嵌入することにより2
本の角パイプ1、1同士の接続は完了する。
【0039】なお、本実施の形態によれば、第1の実施
の形態の有する作用効果と同様の作用効果を有し、そし
て、2本の角パイプ1、1同士はコーナー部における直
角方向の接続を可能とする。
【0040】さらに、本実施の形態において、第2の実
施の形態における切起部26及び第3及び第4の実施の
形態における目隠部材34も図示しないがコーナー形状
に変形することにより適用でき、その作用効果も同様の
ものとなる。
【0041】最後に、第1〜第5の各実施の形態に記載
している構成部品の寸法・材質・形状、その相対配置な
どは、特に特定的な記載がない限り、本発明の範囲のそ
れのみに限定するものではない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の拡開状の
側板で角パイプの内面隅部を押圧する中子による角パイ
プの接続構造とすることにより、(1)ボルトを全く使
用しないので、角パイプの外周面にボルトヘッドが現れ
たり或いは角パイプ内の中子とのボルト締めのための孔
が外周面に形成されることがなく、角パイプの外観の見
苦しさが解消でき、(2)角パイプの内面隅部を押圧す
るため同軸性が保たれるたるため、角パイプの接合端相
互間にズレや段差を生じることがなく、面一状態で接続
でき、(3)角パイプの接続部の中子の嵌入深さが所定
の位置に自動的に位置決めでき2本の角パイプの接続部
長さが均等となるので、曲げやねじれの外力に対して均
等で十分な強度を有するものとなり、(4)目隠部材を
具備したことにより、切断面の確実な仕上げが不要とな
り、かつ、角パイプの接合端の切断角度も正確な切断加
工を必要としないため、汎用の角パイプをそのまま採用
でき、(5)構造が簡単であるからコスト面で安価であ
る等、従来にない優れた作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角パイプの接続構造を示す図で(a)
は斜視図、(b)は長手方向に垂直な断面図である。
【図2】中子の斜視図で、(a)は組み立ての説明図、
(b)は組み立てた中子を示す図である。
【図3】切起部を有する中子を示し、(a)は全体の斜
視図で、(b)は切起部の側面形状を示す切断図であ
る。
【図4】目隠部材を用いた角パイプの接続構造を説明す
る図で、(a)は組上がり図、(b)は分解斜視図で、
(c)は目隠部材近傍の接続構造の一部断面で示す説明
図である。
【図5】図4に示す目隠し部材を示す図で、(a)は正
面図で、(b)は切断平面図で、(c)は切断側面図で
ある。
【図6】さらに他の目隠部材を用いた角パイプの接続構
造を説明する図で、(a)は分解斜視図、(b)は組上
がり図で、(c)は目隠部材近傍の接続構造の一部断面
で、(d)は目隠部材と角パイプの接続状態を説明する
断面図である。
【図7】コーナー部を接続する中子及びコーナー部の角
パイプの接続状態を説明する図で、(a)は中子構造、
(b)は組上がり図で、(c)は他の中子構造を示す図
である。
【符号の説明】
1 角パイプ 3 隅部 4 接続
部 5 接合端 6 中子 7 底板 8 第1中子素子 9 第2中子素子 11 側
板 12 第1側板 13 S字状部 16 第
2側板 26 切起部 31 縁部 34 目
隠部材 35 外周部 37 隔壁 38 隅
部 39 溝 41 フランジ 42 端
縁 44 凹溝 47 係止溝 53 突
出片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 請求項3の発明では、請求項1の手段に
付加して、中子の底板をコの字状に切り起こして長手方
向に垂直な突出片を形成し、該突出片に当接するフラン
ジを内設しかつ角パイプ外側面を被覆する大きさの外周
部を有する目隠部材を形成し、角パイプの接続部を目隠
部材の外周部で被覆したことを特徴とする角パイプの接
続構造である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 請求項4の発明では、請求項1の手段に
付加して、中子の側板をコの字状に切り欠き長手方向に
係止溝を形成し、該係止溝に嵌合する幅のフランジを内
設しかつ角パイプ外側面を被覆する大きさの外周部を有
する目隠部材を形成し、角パイプの接続部を目隠部材の
外周部で被覆したことを特徴とする角パイプの接続構造
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の角パイプ接続部のパイプ内壁に介
    在させた中子により相互に接続する角パイプ接続構造に
    おいて、角パイプ長手方向に垂直な断面における角パイ
    プ中心部に位置するパイプ径より短小な平板からなる底
    板と該底板の両端から同一側に曲りかつ角パイプ隅部に
    向いてS字状部に曲成して延びる左右対称の左右の側板
    とから中子素子を形成し、該中子素子の複数個を各側板
    が拡開状に放射方向に向けて背中合わせに対向配置して
    当接一体化して中子に形成し、該中子を角パイプの接続
    部に嵌入して各側板の端を角パイプ隅部に当接押圧せし
    めたことを特徴とする角パイプの接続構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の角パイプの接続構造に付
    加して、中子の底板板面を長手方向にコの字状切り抜き
    を形成した切り抜き板を底板から外方向に立ち上がる立
    上部と該立上部から曲成して内方向底板側に折り返す内
    縁部に連設させた凹陥底部とし、この凹陥底部から再び
    立ち上がる外縁部に形成して切起部とし該切起部を角パ
    イプ接続部の接合端の位置決め当接受け具としたことを
    特徴とする角パイプの接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の角パイプの接続構造に付
    加して、中子の底板をコの字状に切り起こして長手方向
    に垂直な突出片を形成し、該突出片に当接するフランジ
    を内設しかつ角パイプ外側面を被覆する大きさの外周部
    を有する目隠部材を形成し、中央部上の角パイプの接続
    部を目隠部材の外周部で被覆したことを特徴とする角パ
    イプの接続構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の角パイプの接続構造に付
    加して、中子の側板をコの字状に切り欠き長手方向に係
    止溝を形成し、該係止溝に嵌合する幅のフランジを内設
    しかつ角パイプ外側面を被覆する大きさの外周部を有す
    る目隠部材を形成し、中子の中央部上の角パイプの接続
    部を目隠部材の外周部で被覆したことを特徴とする角パ
    イプの接続構造。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の中子は、任意角度に曲折
    した角部を有し、該角部に対称に底板を2分して第1底
    板と第2底板とし、第1底板と第2底板の交差部近傍の
    側板を欠如した構造としたことを特徴とする請求項1記
    載の角パイプの接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4414283Y1 (ja) * 1965-01-23 1969-06-17
JPS5035734B1 (ja) * 1970-07-11 1975-11-18

Patent Citations (2)

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