JPH11310419A - ガラスゴブ及びその製造方法 - Google Patents

ガラスゴブ及びその製造方法

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JPH11310419A
JPH11310419A JP10120347A JP12034798A JPH11310419A JP H11310419 A JPH11310419 A JP H11310419A JP 10120347 A JP10120347 A JP 10120347A JP 12034798 A JP12034798 A JP 12034798A JP H11310419 A JPH11310419 A JP H11310419A
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JP
Japan
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glass
glass gob
gob
holding
holding means
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JP10120347A
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English (en)
Inventor
Kazunari Kagawa
一成 賀川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/14Transferring molten glass or gobs to glass blowing or pressing machines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス成形への搬送の際にガラスゴブを持ち
替える必要なく、位置決めする。 【解決手段】 坩堝内に収納されている溶融ガラスを筒
状の流出管から流出させ搬送材2及び受け型1によって
受け取ることよりガラスゴブ3を成形する。搬送材2の
上面2aによって保持面3bを形成して搬送材2に対す
る位置決めを行い、この状態で上下の成形型に搬送して
上下面3a、3cをプレス成形する。搬送材2に対する
位置決めがなされているため、ガラスゴブ3を持ち替え
ることなく、精度良くプレス成形することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ、プリズム等
の高精度な光学ガラス素子を、精密プレスによって成形
する際に使用するガラスゴブとその製造方法に関し、特
に、カメラ、ビデオ、顕微鏡等の光学機器の光学系レン
ズとしての球面レンズ、非球面レンズ或いはレーザ用レ
ンズなどへの適用が可能なガラスゴブ及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−127955号公報には、従
来のガラスゴブの製造方法が開示されている。その方法
は溶融ガラス炉の底面に溶融ガラスの流出口を設け、そ
の下方に、ガラスとの塗れ性が異なる2種類以上の材料
で製作した受け皿を配置するものである。そして、受け
皿によって溶融ガラス塊を受け取り、溶融ガラス塊を受
け取った受け皿をコンベアで搬送しながら押圧シリンダ
によって押圧し、さらに取り出しシリンダによって成形
型へ取り出して光学素子を成形している。
【0003】この従来の方法では、溶融ガラスが受け皿
における塗れ性の良い材料と接触する部分では、受け皿
の平滑度が面精度良く溶融ガラス塊に転写されるため、
自由面と同等の鏡面加工を行うことができる。又、濡れ
性の悪い材料と接する外周部分では溶融ガラス塊が濡れ
ないために、所望の面積だけ受け皿の平滑面をガラス素
材に転写することができる。また、この方法では、受け
皿への溶融ガラス塊の滴下箇所を変更することによっ
て、溶融ガラス塊と受け皿の濡れる面積を制御すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、受け皿の受け面にガラスゴブを載置した状態で搬送
している。しかしながら、凹凸などの搬送中における位
置決め手段を有していないため、ガラスゴブが搬送中に
受け皿の受け面上でスリップしたり、受け皿の振動によ
り位置ずれを起こす問題を有している。
【0005】又、ガラスゴブの上下面をプレスして成形
するためには、受け皿からガラスゴブを取り出す持ち替
え作業が必要となり、このため工程が増えている。又、
ガラスゴブを持ち替える際にはガラスゴブの保持姿勢を
規制することができず、そのため再加熱(リヒート)を
行って上下の成形型でプレス成形を行う必要があるばか
りでなく、リヒートによって良品率が極端に低下する問
題を有している。
【0006】そこで本発明は、搬送中や加熱軟化の際に
ガラスゴブの持ち替え作業を不要として、持ち替えに起
因する上述の問題点を解消したガラスゴブ及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、溶融ガラスを筒状の流出管から
流出させることにより形成されるガラスゴブにおいて、
少なくとも一方の面が表面張力により形成される上下面
と、中空状の保持手段によって保持可能な前記上下面以
外の保持面と、を有することを特徴とする。
【0008】この発明では、上下面以外に保持手段によ
って保持される保持面をガラスゴブに設けるため、搬送
中や加熱軟化中にガラスゴブの位置及び姿勢を規制する
ことができる。このためガラスゴブを精度良くプレス成
形に搬送することができ、ガラスゴブを持ち替えてプレ
ス成形する必要がなく、プレス成形を短時間で行うこと
ができる。又、再加熱によってガラスゴブを加熱軟化し
ても高精度にプレス成形することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記保持面は、前記中空状の保持手段に係止さ
れた凹凸面であることを特徴とする。
【0010】この発明では、凹凸状の保持面が保持手段
に係止されるため、保持手段が確実にガラスゴブを保持
し、ガラスゴブの位置や姿勢を規制することができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記保持面は、前記保持手段との位置決めを兼
ねることを特徴とする。
【0012】この発明では、ガラスゴブの保持面が保持
手段に対する保持のみならず、保持手段との位置決めを
行うため、ガラスゴブが位置ずれすることがなくなる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記上下面は、一方の面が表面張力の自由面で
あり、他方の面が前記中空状の保持手段内に挿入可能な
受け型との接触面であることを特徴とする。
【0014】この発明では、ガラスゴブの上下面の内、
一方の自由面に比べて接触面は受け型との接触によっ
て、ある程度、表面が成形された状態となっている。こ
のため、その後のプレスでの成形を高精度に行うことが
でき、成形性が向上する。
【0015】請求項5の発明は、容器内に収納されてい
る溶融ガラスを容器の流出口に設けた筒状の流出管から
流出させることよりガラスゴブを製造する方法におい
て、前記筒状の流出管の下方に中空状の保持手段を位置
させる工程と、前記溶融ガラスを前記流出管から流出さ
せて前記保持手段に係止させることにより、保持手段に
係止された保持面と前記保持面以外の表面張力により形
成される面とを有するガラスゴブとする工程と、を有す
ることを特徴とする。
【0016】この発明は、溶融ガラスを保持手段に係止
させることにより、保持手段に保持される保持面を有し
たガラスゴブを形成できるため、保持面を成形するため
の操作が不要となる。このため、ガラスゴブを簡単に製
造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1に使用されるガラスゴブの製造装置を示
す。白金からなるガラス溶融坩堝12の外周に、最高1
500℃まで加熱することができるコイル状の坩堝ヒー
タ9が配置されている。このガラス溶融坩堝12内に
は、BAL45などの硝材からなる溶融ガラス8が充填
されている。
【0018】ガラス溶融坩堝12の底面からは、ガラス
流出管6が連通状態で垂下している。ガラス流出管6は
内径6mm等の白金管が用いられる。このガラス流出管
6の直上には、白金からなるノズル弁10が上下動可能
に配置されており、その上下動によってガラス流出管6
の入り口を開閉する。又、ガラス流出管6の外周には、
最高1500℃まで加熱することができるコイル状のノ
ズルヒータ7が配置され、ガラス流出管6内部の溶融ガ
ラスを加熱するようになっている。
【0019】ガラス流出管6の下方には、受け型1及び
搬送材2が配置されている。受け型1はSUS304な
どのステンレスやカーボンなどによって外形10mm程
度に成形されており、上面の受け面1aによってガラス
流出管6から落下する溶融ガラス8を受け取る。搬送材
2はカーボンによって外形20mm、内径10.03m
mなどの中空なリング状に成形されている。この搬送材
2はその中心軸が受け型1の中心軸と一致した状態で受
け型1の上部に設けられる。受け型1はシリンダなどの
上下動手段(図示省略)に連結されており、上下動手段
の駆動によって搬送材2に挿入されると共に搬送材2か
ら分離される。
【0020】搬送材2はコンベアなどの搬送部材5に取
り付けられ、搬送部材5の駆動によって受け型1及び上
下の成形面型21,22の間を往復移動する。上下の成
形面型21,22は対向している成形面21a、22a
によってガラスゴブ3をプレスして成形するものであ
る。又、この実施の形態において、受け型1及び中空状
の搬送材2は、後述するようにガラスゴブ3の保持を行
う保持手段を構成している。
【0021】図2〜図5は、以上の製造装置を用いてガ
ラスゴブ3を製造する手順を示す。まず、図1に示すよ
うに、ノズル弁10を0.5mm〜8mm程度上昇させ
てガラス溶融ルツボ12とガラス流出管6の入口を開口
する。溶融ガラス8は101〜104 ポアズ程度の粘性
を有しており、圧力差によってガラス溶融ルツボ12か
らガラス流出管6に流入する。そして、ガラス流出管6
内を流れ、図2に示すようにガラス流出管6の先端から
流れ出る。この溶融ガラス8は次第に塊が大きくなって
ガラス流出管6の先端から流れ出て、図3に示すように
受け型1の受け面1aと接触する。
【0022】図3の状態となったとき、ノズル弁10を
降下させ、ガラス流出管6の入口を閉鎖して溶融ガラス
8の流れを遮断する。溶融ガラス8はその流れが遮断さ
れているため、流出するガラス量はガラス粘度とノズル
弁10の開閉時間により制御される。この実施の形態に
おいて、ノズル弁10の上昇量が1mm程度で1秒間開
放した場合は、溶融ガラス8の重量は0.5〜2g程度
となり、自重と流れの勢いにより図4に示すように受け
型1と搬送材2へと流れる。この溶融ガラス8は受け型
1の受け面1a及び搬送材2が形成する中空々間を充満
した後、搬送材2の上面2aと接触する。
【0023】そして、受け型1及び搬送材2上の溶融ガ
ラス8と、ガラス流出管6先端の溶融ガラス8はガラス
重量に耐えきれなくなった表面張力により自然に分離さ
れる。これにより受け型1及び搬送材2上には、図5に
示すように溶融ガラス8から分離したガラスゴブ3が成
形される。
【0024】このガラスゴブ3は図6に示すように、表
面張力によって形成された上面3aと、搬送材2の上面
2aと接触することにより搬送材2に保持される保持面
3bと、受け型1の受け面1aに接触することにより一
時的に受け型1に保持される保持面(下面)3cとによ
って囲まれた塊となっている。
【0025】なお、下面側の保持面3cは受け型1が搬
送材2から抜けた後、受け型1による保持が解除され、
その後に、上下の成形面型21,22によってプレス成
形される。このようにガラスゴブ3の下面3cを受け型
1に接触させることにより、上面3aに比べて下面3c
の曲率半径を小さくすることができる。これにより、ガ
ラスゴブ3の成形と同時に下面3cをある程度の曲率半
径となるように成形することができるため、その後の成
形面型21,22による成形を高精度に行うことができ
るメリットがある。
【0026】このようにしてガラスゴブ3を形成した
後、受け型1を下方に移動させて分離することにより搬
送材2から退避させる。これによりガラスゴブ3は保持
面3bを介して搬送材2に保持された状態となる。この
状態で搬送部材5を駆動して図7に示すように、上側成
形面型21及び下側成形面型22の間にガラスゴブ3を
搬送する。このとき、搬送部材5は搬送材2で保持され
ているガラスゴブ3を、上下の成形面型21,22の軸
心14とガラスゴブ3及び搬送材2の軸心15とが同一
軸になる位置に搬送する。搬送されたガラスゴブ3の上
下面3a、3cに対しては図8に示すように、上下の成
形面型21,22の成形面21a、22aでプレス成形
することにより光学素子を成形する。
【0027】このような実施の形態では、プレス成形さ
れる上下面3a、3c以外に、外側に突出する凹凸面を
ガラスゴブ3に形成し、この凹凸面を保持面3bとして
いる。この保持面3bはガラスゴブ3を保持してガラス
ゴブ3の回転を規制するため、ガラスゴブ3が回転方向
(図6の矢印A)に位置ずれすることがない。従って、
上下面3a、3cをプレスする際にガラスゴブ3を持ち
替える必要なく、そのままでガラスゴブ3を上下の成形
面型21,22の成形位置まで搬送することができる。
このため、搬送を効率良く行うことができ、光学素子の
製造を高速化することができる。又、プレス成形位置で
のガラスゴブ3の状態のままで成形するため、良品率を
向上させることができる。さらに、従来搬送できなかっ
た小さな曲率の球に近いガラスゴブを搬送することがで
きるため、曲率の小さな光学素子を製造することもでき
る。
【0028】図9〜図12はこの実施の形態の変形例を
それぞれ示す。図9においては、リング状の搬送材2内
面に断面L字形の段部を形成するための切欠き面2b、
2cが形成されており、ガラスゴブ3には表面張力によ
って形成された上面3a及び受け型1に接触する下面3
cの外に、搬送材2の切欠き面2bと接触して保持され
る保持面3d及び切欠き面2cと接触して保持される保
持面3eが凹凸状に形成されている。この凹凸状の保持
面3d、3eにより、ガラスゴブ3は図6と同様な回転
が規制されるばかりでなく、矢印Bで示す水平方向にも
位置ずれが規制されている。このため、ガラスゴブ3の
位置ずれをさらに防止することができ、ガラスゴブ3を
持ち替えることなく、プレス成形することができる。
【0029】図10においては、搬送材2の内面が円錐
状のテーパ面2dとなっている。従って、ガラスゴブ3
には、表面張力によって成形された上面3a及び受け型
1と接触する下面3cの外に、テーパ面2dと接触する
ことにより搬送材2に保持されるテーパ状の保持面3f
が形成されている。この保持面3fによって、ガラスゴ
ブ3は矢印Aで示す回転方向が規制されると共に、矢印
Bで示す水平方向が規制され、さらに、矢印Cで示す上
下方向が規制されている。従って、搬送中にガラスゴブ
3の軸心が回転方向A、水平方向B、垂直方向Cのいず
れにおいても位置ずれを起こすことがなく、そのままの
状態で成形位置に搬送することができ、プレス成形での
良品率を向上させることができる。
【0030】図11においては、受け型1が中空状のパ
イプ状となっており、ガラスゴブ3はその下面3cが受
け型1に接触することがない。このためガラスゴブ3の
下面3はガラスゴブ3の表面張力によって形成されてお
り、表面張力によって形成された上面3aと同様となっ
ている。このガラスゴブ3では、搬送材2の上面2aと
接触している保持面3bが搬送材2に対してガラスゴブ
3を保持している。この場合でも、保持面3bによって
ガラスゴブ3が搬送材2に保持されるため、ガラスゴブ
3を持ち替えることなく上下面3a、3cをプレス成形
することができる。
【0031】図12においては、搬送部材5の先端部分
に貫通孔5aが形成されている。この貫通孔5aを覆う
ようにガラスゴブ3を形成することにより、ガラスゴブ
3には搬送部材5と接触して保持される保持面3bが形
成される。従って、保持面3bによってガラスゴブ3が
搬送材2に保持されるため、ガラスゴブ3を持ち替える
ことなく上下面3a、3cをプレス成形することができ
る。又、搬送部材5がガラスゴブ3を保持する保持手段
となっているため、搬送材2が不要となり、構造を簡単
とすることができる。
【0032】(実施の形態2)図13〜図15は、本発
明の実施の形態2を示し、実施の形態1と同一の部分に
は同一の符号を付して対応させてある。この実施の形態
では実施の形態1に加えて、鍔型4を用いるものであ
る。鍔型4はガラス流出管6と受け型1(図1参照)と
の間に配置されるものであり、図14に示すように中空
なリング状となっている。この鍔型4は上側成形面型2
1の成形面21aの外径よりも大きく、受け型1の受け
面1aの外径よりも小さくなった内径4aを有してい
る。これにより鍔型4の下面4bに、ガラスゴブ3を押
圧してガラスゴブ3に外方に突出した鍔部25を形成す
ることができる。
【0033】この実施の形態では、実施の形態1と同様
にノズル弁10を上昇させてガラス流出管6の入口を開
放し、溶融ガラス8を受け型1の受け面1aに接触させ
る。そして、ノズル弁10を降下させ、ガラス流出管6
を閉じて溶融ガラスの流れを遮断する。溶融ガラス8は
自重と流れの勢いにより受け型1に供給される。受け型
1の受け面1aと溶融ガラスの重量との関係により、ガ
ラス重量が受け面1aより小さい場合は図13に示すよ
うに球状のガラスゴブ3が受け型1上に形成される。
【0034】次に、ガラスゴブ3に対して、上面から鍔
型4を下降することにより、ガラスを押圧し、これによ
り図14に示すように、ガラスを搬送材2の上面2a上
に流動させる。この押圧によってガラスゴブ3には、搬
送材2の上面2aと接触した接触面3g及び鍔型4の下
面4bと接触した接触面3hとを上下面に備えた鍔部2
5が形成される。その後における上下の成形面型21,
22の間に搬送する手順は実施の形態1と同様である。
【0035】このような実施の形態では、表面張力で形
成されたガラスゴブ3の外周の一部を鍔型4によってプ
レスすることにより、外周に突出して搬送材2に保持さ
れる鍔部25を上下面3a、3c以外に形成することが
できる。この鍔部25の形成によって、搬送中のガラス
ゴブ3の位置及び姿勢を規制することができる。このた
めガラスゴブ3を持ち替える必要がなくなる。又、鍔部
25によってガラスゴブ3を確実に保持することができ
るため、上下面3a、3c表面の曲率形状を自在に形成
でき、凹凸の厚みも自在に成形できるため、上側成形面
型に近い曲率形状のガラスゴブを製造できる。
【0036】さらに、この実施の形態では鍔型4の内径
4aを上述した関係で設定しているため、図14及び図
15に示すように、鍔型4が接触した上面3aが下面3
よりも小さな曲率半径となる。このため成形面型21,
22によるプレス成形の際には、上面3aを高精度に成
形することができる。
【0037】以上の説明から明らかなように、本発明は
次に記載される発明を包含するものである。
【0038】(1)溶融ガラスを筒状の流出管から流出
させることにより形成されるガラスゴブにおいて、少な
くとも一方の面が表面張力により形成される上下面を有
しており、前記下面を曲面に近似したときの曲率半径
は、前記上面を曲面に近似したときの曲率半径よりも小
さいことを特徴とするガラスゴブ。
【0039】この発明では、ガラスゴブの下面が上面に
比べて小さな曲率半径となっているため、下面のプレス
成形を良好に行うことができる。
【0040】(2)溶融ガラスを筒状の流出管から流出
させることにより形成されるガラスゴブにおいて、少な
くとも一方の面が表面張力により形成される上下面と、
前記上面と前記下面との間に形成された外方に突出した
鍔部とを有しており、前記上面を曲面に近似したときの
曲率半径は、前記下面を曲面に近似したときの曲率半径
よりも小さいことを特徴とするガラスゴブ。
【0041】この発明では、鍔部を介してガラスゴブの
位置ずれを防止することができる。又、上面が下面より
も小さな曲率半径となっているため、上面を良好にプレ
ス成形することができる。
【0042】(3)ガラスゴブの製造方法において、加
熱された球状のガラスゴブを受け型上に供給する第1の
工程と、前記球状のガラスゴブの直径よりも小さい内径
を有する筒状の鍔型を下降させ、前記受け型上のガラス
ゴブを押圧する第2の工程と、を有することを特徴とす
るガラスゴブの製造方法。
【0043】この発明では、鍔型によって鍔部がガラス
ゴブに形成されるため、ガラスゴブの保持及び位置決め
を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、保持手段によって保持される保持面をガラスゴ
ブに設けるため、搬送中や加熱軟化中にガラスゴブの位
置及び姿勢を規制することができ、ガラスゴブを精度良
くプレス成形に搬送することができると共に、ガラスゴ
ブを持ち替えてプレス成形する必要がなく、プレス成形
を短時間で行うことができる。又、保持面を有している
ため、ガラスゴブの成形される面の曲率半径を小さく、
しかも球に近い形状としても、搬送中及び加熱軟化時に
ガラスゴブが落下することがなくなる。さらに、このよ
うに曲率半径の小さなガラスゴブを使用することができ
ることから、成形を行う型とガラスゴブとの間に空気を
抱き込むことがなく、小さなレンズを高精度の製造する
ことができる。
【0045】請求項2の発明によれば、保持手段が確実
にガラスゴブを保持するため、ガラスゴブの位置や姿勢
を規制することができる。
【0046】請求項3の発明によれば、ガラスゴブの保
持面が保持手段との位置決めを行うため、ガラスゴブが
位置ずれすることがなくなる。
【0047】請求項4の発明によれば、プレスでの成形
を高精度に行うことができ、成形性が向上する。
【0048】請求項5の発明によれば、溶融ガラスを保
持手段に係止させるだけで保持面を有したガラスゴブを
形成できるため、保持面を成形するための操作が不要と
なり、ガラスゴブを簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に使用されるガラスゴブ
製造装置の断面図である。
【図2】溶融ガラスを落下させる初期状態の断面図であ
る。
【図3】溶融ガラスが受け型と接触した状態の断面図で
ある
【図4】溶融ガラスが受け型及び搬送材と接触した状態
の断面図である。
【図5】ガラスゴブを成形した状態の断面図である。
【図6】ガラスゴブの状態を示す断面図である。
【図7】ガラスゴブをプレス成形するための初期状態の
断面図である。
【図8】ガラスゴブをプレス成形する状態の断面図であ
る。
【図9】実施の形態1の第1の変形例を示す断面図であ
る。
【図10】実施の形態1の第2の変形例を示す断面図で
ある。
【図11】実施の形態1の第3の変形例を示す断面図で
ある。
【図12】実施の形態1の第4の変形例を示す断面図で
ある。
【図13】実施の形態2におけるガラスゴブ成形当初の
断面図である。
【図14】実施の形態2による鍔型の作用を説明する断
面図である。
【図15】鍔型によって成形されたガラスゴブの断面図
である。
【符号の説明】
1 受け型 2 搬送材 3 ガラスゴブ 3a 上面 3b 保持面 3c 下面 4 鍔型 5 搬送部材 6 ガラス流出管 8 溶融ガラス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融ガラスを筒状の流出管から流出させ
    ることにより形成されるガラスゴブにおいて、 少なくとも一方の面が表面張力により形成される上下面
    と、 中空状の保持手段によって保持可能な前記上下面以外の
    保持面と、を有することを特徴とするガラスゴブ。
  2. 【請求項2】 前記保持面は、前記中空状の保持手段に
    係止された凹凸面であることを特徴とする請求項1記載
    のガラスゴブ。
  3. 【請求項3】 前記保持面は、前記保持手段との位置決
    めを兼ねることを特徴とする請求項1記載のガラスゴ
    ブ。
  4. 【請求項4】 前記上下面は、一方の面が表面張力の自
    由面であり、他方の面が前記中空状の保持手段内に挿入
    可能な受け型との接触面であることを特徴とする請求項
    1記載のガラスゴブ。
  5. 【請求項5】 容器内に収納されている溶融ガラスを容
    器の流出口に設けた筒状の流出管から流出させることよ
    りガラスゴブを製造する方法において、 前記筒状の流出管の下方に中空状の保持手段を位置させ
    る工程と、 前記溶融ガラスを前記流出管から流出させて前記保持手
    段に係止させることにより、保持手段に係止された保持
    面と前記保持面以外の表面張力により形成される面とを
    有するガラスゴブとする工程と、 を有することを特徴とするガラスゴブの製造方法。
JP10120347A 1998-04-30 1998-04-30 ガラスゴブ及びその製造方法 Withdrawn JPH11310419A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012082096A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Ohara Inc ガラス成形体の製造方法、ガラス成形型及びガラス成形型用部品

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