JPH07206455A - 光学素子の成形方法及び装置 - Google Patents

光学素子の成形方法及び装置

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JPH07206455A
JPH07206455A JP35255293A JP35255293A JPH07206455A JP H07206455 A JPH07206455 A JP H07206455A JP 35255293 A JP35255293 A JP 35255293A JP 35255293 A JP35255293 A JP 35255293A JP H07206455 A JPH07206455 A JP H07206455A
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JP
Japan
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glass
molding
sleeve
molten glass
viscosity
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JP35255293A
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Toshiaki Hayashi
俊明 林
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07206455A publication Critical patent/JPH07206455A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/14Transferring molten glass or gobs to glass blowing or pressing machines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/70Horizontal or inclined press axis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/71Injecting molten glass into the mould cavity
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/72Barrel presses or equivalent, e.g. of the ring mould type

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度かつ低コストの光学素子を成形するこ
とができる方法と装置を提供する。 【構成】 成形型1a、1bの下方に位置する溶融ガラ
ス供給ノズル12にてガラスゴブ8を10〜103 ポア
ズに加熱溶融する。その後、ガラスゴブ押し上げ棒9に
より上スリーブ、5a、下スリーブ5bからなる分割可
能な成形スリーブ5内に供給する。そして、成形スリー
ブ5の内部で溶融ガラスゴブ17を103〜108 ポア
ズまで冷却した後、水平かつ対向する位置に配置した一
対の成形型1a、1bにてプレスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスを溶融もしくは
軟化して成形型管に供給し、成形型にて押圧成形するこ
とにより表面欠陥がなく高い表面品質を有するガラス成
形品、特に光学素子を成形する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非球面レンズの製造方法として、
研磨加工されたプリフォームを加熱軟化し、一対の成形
型間に搬送してプレス成形する方法がとられている。し
かし、最近ではコスト低減のためルツボ内でガラスを溶
融もしくは軟化し、オリフィスから排出してシャーによ
り切断した後、一対の成形型間に搬送しプレス成形を行
う方法が開発されている。この方法では溶融されたガラ
スをシャーで切断するため、切断部にシャーマーク等が
発生するので供給された形状では成形には適さない。そ
のため、特開平1−138144号公報では、一対の成
形型を水平に設置し、その間に溶融ガラスをノズルより
流出させて供給し、プレス成形した後、成形型の外周か
らはみ出した溶融ガラスを成形型の外周部に設置したリ
ング状のシャーで切断する方法が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平1−138
144号公報にて開示されている方法では、シャーマー
クの部分が成形面の外に位置するため、シャーマークに
よる問題は発生しないが、以下の問題が生じる。ガラス
をルツボにて溶融し滴下する方法においては、ガラス粘
度を10〜107 ポアズに設定してある。この粘度範囲
にあっては、10〜103 ポアズではノズルによる溶融
ガラスの滴下は容易であるが、成形する際のガラス温度
が高く、成形型との融着を防止するため型温度を低くす
る必要がある。しかし、ガラス滴下する下方には受け治
具がないため、滴下したガラスの温度を低くすることが
不可能であるため、高温の溶融ガラスを成形しなければ
ならない。そこで、成形型との融着を防止するために型
温度を低く設定すると、ガラス温度との差が大きくなり
成形の際にヒケが生じやすい。よって、高精度の面形状
が得られにくい。更に、前記粘度の範囲では温度変化に
よる溶融ガラスの粘度変化が大きいため、成形タイミン
グが取りにくく、高精度の温度管理が必要となる。そし
て、104 〜107 ポアズの粘度範囲では、ガラスの流
動が生じにくく、成形型間まで流動するのに時間がかか
り、さらにガラス表面にノズルと擦れた跡が生じるた
め、高精度の面が得られない。また、前記方法において
は、自然滴下を利用して溶融ガラスを供給するととも
に、滴下された溶融ガラスを受けるための受皿等が設置
されていないため、溶融ガラスの自然滴下に成形タイミ
ングを取る必要があり、安定な生産が望みにくい。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、高精度の温度管理をすることなく、短
時間で高精度且つ低コストの光学素子を成形できる方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点を
解決するために、本発明の光学素子の成形方法は、成形
型の下方に位置する溶融ガラス供給ノズルにてガラスを
10〜103 ポアズに加熱溶融して、少なくとも2分割
する成形スリーブ内に供給し、成形スリーブ内部で溶融
ガラスを103 〜108 ポアズまで冷却した後、水平か
つ対向する位置に配置した一対の成形型にてプレスする
構成とした。そして、本発明の光学素子の成形装置は、
水平かつ対向する位置に配置した一対の成形型と、成形
型の外周部に位置し且つ少なくとも2分割する成形スリ
ーブと、成形型の下方に位置し、加熱溶融したガラスを
成形スリーブ内部に供給する溶融ガラス供給ノズルとか
ら構成した。
【0006】図1に本発明の成形装置の断面図を示す。
一対の成形型1a、1bは、一対の型マウント3a、3
bに設置され、型固定治具2a、2bにより固定されて
水平且つ対向して配置される。また、型マウント3a、
3bは、図示されていない成形シリンダーにより平行且
つ前後に駆動する。成形型1a、1bは、型ヒーター4
a、4bにより所定の温度に加熱される。成形スリーブ
5は、上スリーブ5aと下スリーブ5bとからなり、上
スリーブ5aと下スリーブ5bは2分割され、上スリー
ブ5aはスリーブシリンダー6により成形方向と垂直且
つ上下方向に駆動する。溶融ガラス供給ノズル12は下
スリーブ5bの下方に設置されるとともにその開口部は
下スリーブ5bの内周面に設けられ、外周部に、ガラス
ゴブ8を溶融するガラス溶融ヒーター7が設置される。
また、さらに外周部は断熱材25にて保温される。溶融
ガラス供給ノズル12の下方に、ガラスゴブ押し上げ棒
9が配置され、溶融ガラス供給ノズル12内で溶融させ
たガラスゴブ8を図示されていないシリンダーにより成
形スリーブ5内に押し上げる。ガラスゴブ8は、ガラス
ゴブ供給口13に投入され、ガラスゴブ搬送シリンダー
10により溶融ガラス供給ノズル12内まで搬送され
る。
【0007】本発明の成形方法の概要を図2(a)〜
(c)に示す。図2(a)、(b)は成形装置を正面か
ら見た断面図、図2(c)は成形装置の上部から見た図
である。計量切断されたガラスゴブ8をガラスゴブ搬送
シリンダー10により溶融ガラス供給ノズル12内に搬
送する。搬送後、ガラスゴブ押し上げ棒9によりガラス
溶融ヒーター7が設置されている位置まで上昇させる。
ガラス溶融ヒーター7によりガラスゴブ8をガラス粘度
で10〜103 ポアズに加熱溶融させ、所定の粘度に達
したのち上スリーブ5a、下スリーブ5bからなる成形
スリーブ5内に供給する(図2(a))。供給後、溶融
ガラスゴブ17がガラス粘度で104 〜108 ポアズの
粘度に達した後、加熱保持された成形型1a、1bが前
進し、溶融ガラスゴブ17をプレス成形し、成形レンズ
18を得る(図2(b))。成形後、成形型1a、1b
は後退し、上スリーブ5aがスリーブシリンダー6によ
り上昇する。上昇後、成形レンズ18はレンズ吸着治具
19により排出され、その後上スリーブが下降する(図
3(c))。
【0008】
【作用】上記成形装置及び方法にあっては、計量された
ガラスゴブ8が溶融ガラス供給ノズル12内で10〜1
3 ポアズに加熱溶融され、溶融ガラス状態になった
後、成形スリーブ5内に供給される。そして、供給され
た溶融ガラスゴブ17は2成形スリーブ5内で104
108 ポアズの粘度に冷却された後、一対の成形型1
a、1bにより成形される。このように溶融ガラスゴブ
を一度成形スリーブ5で受けて成形しているため、直接
溶融ガラスを供給する方法と比較して温度管理が容易に
なり、且つガラス粘度による供給タイミングを調整する
必要性が無い。また、適性な粘度で成形するため、成形
品である光学素子は高精度になる。さらに、高粘度でガ
ラスを供給する必要性がないてめ短時間で成形可能とな
る。
【0009】前記ガラスの溶融温度をガラス粘度で10
〜103 ポアズとしたのは、溶融ガラス供給ノズル12
から排出するためと、ガラス表面粗さを向上させるため
にある。103 ポアズ以上の粘度にすると、流動がしに
くくなり供給後のガラス表面に筋状のシワが生じる。ま
た、ガラス表面の凹凸が消えず高精度成形面が得られな
い。一方、10ポアズ以下にすると、ガラス成分の揮発
が生じ光学特性が変化し、光学素子として使用できな
い。溶融ガラスの成形温度をガラス粘度で103 〜10
8 ポアズの粘度としたのは、成形の際にガラスと型の融
着を防止するとともに、高精度の成形面を形成させるた
めである。103 ポアズ以下の粘度ではガラス温度と型
温度の差が大きいため、成形型との融着や成形後レンズ
表面でのヒケが生じ高精度成形面が得られない。また、
108 ポアズ以上ではガラスが流動しにくく割れが生じ
る。これらの要因によりガラス粘度が設定される。
【0010】
【実施例1】本発明の成形装置の実施例1を図1を用い
て説明する。本実施例では、2分割する成形スリーブを
用いた。成形型1a、1bはWCを基材とし、その成形
面にPVD法によって厚さ20μmのCrN膜を形成し
たものを使用した。成形面形状はPV0.2μm以下、
面粗さRmax0.07μm以下に仕上げた。型マウン
ト3a、3bはサイアロンを使用し、型マウント3a、
3bには成形型1a、1bが熱嵌合により位置決めさ
れ、型固定治具2a、2bにより固定される。また、成
形型1a、1b及び型マウント3a、3bは、図示され
ていないサーボモーターにより駆動し平行且つ前後に駆
動される。プレス圧力は図示されていない圧力センサー
によって設定される。型マウント3a、3bの周りに
は、型ヒーター4a、4bが配置されており、成形型1
a、1bは型ヒーター4a、4bにより所定の温度に加
熱される。
【0011】成形スリーブ5は、上スリーブ5aと下ス
リーブ5bにより2分割可能に構成され、上スリーブ5
aと下スリーブ5bとを接合した際、成形型1a、1b
が挿通可能な円筒状に形成される。上下両スリーブ5
a、5bはカーボンにより形成され、上スリーブ5aは
上方からスリーブシリンダー6のピストンロッドに固定
され、スリーブシリンダー6の駆動により成形方向(成
形型1a、1bの移動方向)に対し垂直である上下方向
に駆動する。
【0012】溶融ガラス供給ノズル12はPtを使用
し、下スリーブ5bの下方に設置され、その先端は下ス
リーブ5bを貫通して下スリーブ5bの内周面に達して
いる。溶融ガラス供給ノズル12の外周部には、ガラス
ゴブ8を溶融するガラス溶融ヒーター(抵抗ヒーター)
7が設置されており、さらにその外周部は保温用の断熱
材25で囲われている。溶融ガラス供給ノズル12内の
下方には、溶融ガラス供給ノズル12と同様のPtにて
形成されたガラスゴブ押し上げ棒9が配置されている。
ガラスゴブ押し上げ棒9は、図示されていないシリンダ
ーによりガラスゴブ8をガラス溶融ヒーター7の設置部
位に押し上げて溶融させるとともに、溶融ガラス供給ノ
ズル12内で溶融したガラスゴブ8をスリーブ内に押し
上げる。ガラスゴブ8は、ガラスゴブ供給口13より投
入され、ガラスゴブ搬送シリンダー10により溶融ガラ
ス供給ノズル12内まで搬送される。
【0013】上記構成の成形装置を用いた成形方法の実
施例を図1及び図2(a)〜図2(c)を用いて説明す
る。図2(a)は溶融ガラスゴブ17を成形スリーブ5
内に供給した状態を示す成形装置の正面から見た断面
図、図2(b)は溶融ガラスゴブ17を成形型14a、
14bでプレス成形した状態を示す成形装置の正面から
見た断面図、図2(c)は成形レンズ18の取り出し状
態を示す成形装置の上部から見た平面図である。
【0014】本実施例では、硝材にBK7を使用し、レ
ンズ形状がφ5mm、中心厚さ2mmの両凸レンズの成
形を行った。体積38mm3 に計量切断されたガラスゴ
ブ8をガラスゴブ搬送シリンダー10によりガラスゴブ
供給口13から溶融ガラス供給ノズル12内に搬送す
る。この搬送後、ガラスゴブ8をガラス溶融ヒーター7
が設置されている位置までガラスゴブ押し上げ棒16に
より上昇する。ガラス溶融ヒーター7は1300℃に設
定されており、ガラスゴブ8をガラス粘度で102 ポア
ズに加熱溶融させる。そして、所定の粘度に達した溶融
ガラスゴブ17をガラスゴブ押し上げ棒16により押し
上げて成形スリーブ15内に供給する(図2(a)参
照)。
【0015】成形スリーブ15内に供給された溶融ガラ
スゴブ17が、ガラス粘度で103ポアズの粘度まで冷
却された後、ガラス粘度で1014ポアズに加熱保持され
た成形型14a、14bを前進させ、溶融ガラスゴブ1
7をプレスして成形レンズ18を成形する。プレス条件
は、まず、プレス圧10kg/cm2 で10秒間成形し
た後、プレス圧50kg/cm2 で5秒間成形し、その
後離型した(図2(b)参照)。
【0016】プレス成形後、成形型14a、14bを後
退し、上スリーブ15aをスリーブシリンダー6により
上昇させる。上昇後、レンズ吸着治具19を成形レンズ
18の方向に移動して成形レンズ18を吸着保持し(図
2(c)参照)、下スリーブ15b内から成形レンズ1
8を排出する。そして、その後、上スリーブ15aを下
降して下スリーブ15bと接合し、次の成形に備える。
【0017】本実施例の成形方法及び装置によれば、溶
融ガラスの供給が安定しているため、成形タクトタイム
が安定し、且つ高精度のレンズが成形可能となった。ガ
ラス加熱温度をガラス粘度で102 ポアズまで加熱溶融
させたが、10〜103 ポアズの範囲でも同様な効果が
得られた。しかし、103 ポアズ以上の粘度では供給さ
れたガラスゴブ表面がトリートメントされず鏡面が得ら
れなく、よって高精度の成形面が得られなかった。ま
た、10ポアズ以下の粘度ではガラス成分が揮発し光学
特性が変化する問題が生じた。また、成形温度はガラス
粘度で103 ポアズの粘度であったが、103 〜108
ポアズの範囲では高精度のレンズが得られた。しかし、
103 ポアズ以下の粘度では成形型との融着が生じた。
また、108 ポアズ以上の粘度ではガラスの流動が生じ
にくく高精度のレンズが成形できなかった。
【0018】本実施例では成形スリーブ15を2分割と
したが、これは径の小さいレンズに有効である。また、
ガラスの加熱を溶融ガラス供給ノズル12内のみで行っ
たが、レンズ成形中にガラスゴブ搬送位置でガラスゴブ
8が変形しない1013〜1010ポアズ程度まで予備加熱
して待機したのち、溶融ガラス供給ノズル12内に搬送
することによりタクトタイムの短縮も可能となる。本実
施例では、成形型14a、14bのWC表面にCrN膜
をコートしたものを使用したが、AlN等の耐熱性セラ
ミックスでも同様な効果が得られる。また、同様に、成
形スリーブ15もガラスと融着しにくいBNコンポジッ
ト材等でも可能である。また、ガラス加熱において高軟
化点ガラスを成形する際、高周波加熱やバーナー加熱を
用いると高温まで加熱することができ効率がよくなる。
【0019】
【実施例2】本発明の実施例2の要部を図3に示す。図
3は成形軸方向からの断面図である。成形装置は図1と
同様であるが、本実施例は成形スリーブが3分割するも
のを使用した方法について記載する。装置構成は成形
部、加熱部、搬送部は実施例1と同様であるが、図3に
示されるように、成形スリーブ24は下スリーブ20、
上スリーブ21、21とから構成され、3分割する。2
個の上スリーブ21は、上スリーブシリンダー22によ
って成形スリーブ24の中心から120°の角度で分割
され、かつその方向に開閉する。
【0020】上記構成の成形装置を用いた成形方法の実
施例を図1、図2(a)〜図2(c)及び図3を用いて
説明する。本実施例では、硝材にLaSF03を使用
し、レンズ形状がφ15mm、中心厚さ4mmの両凸レ
ンズの成形を行った。体積580mm3 に計量切断され
たガラスゴブ8をガラスゴブ搬送シリンダー10により
ガラスゴブ供給口13から溶融ガラス供給ノズル12内
に搬送する。この搬送後、ガラスゴブ8をガラス溶融ヒ
ーター7が設置されている位置までガラスゴブ押し上げ
棒9により上昇する。ガラス溶融ヒーター7は1200
℃に設定されており、ガラスゴブ8をガラス粘度で10
3 ポアズに加熱溶融させる。そして、所定の粘度に達し
た溶融ガラスゴブ17をガラスゴブ押し上げ棒9により
押し上げて成形スリーブ15内に供給する(図2(a)
参照)。
【0021】成形スリーブ15内に供給された溶融ガラ
スゴブ17が、ガラス粘度で108ポアズの粘度まで冷
却された後、ガラス粘度で1014ポアズに加熱保持され
た成形型14a、14bを前進させ、溶融ガラスゴブ1
7をプレスして成形レンズ18を成形する。プレス条件
は、まず、プレス圧10kg/cm2 で10秒間成形し
た後、プレス圧50kg/cm2 で10秒間成形し、そ
の後離型した(図2(b)参照)。
【0022】プレス成形後、成形型14a、14bを後
退し、上スリーブ21をスリーブシリンダー22により
3分割し、上スリーブ21を120°の方向に開く。成
形スリーブ15が分割され後、レンズ吸着治具23を成
形レンズ18の方向に移動して成形レンズ(図示省略)
を吸着保持し(図3参照)、下スリーブ20内から成形
レンズを排出する。そして、その後、上スリーブ21を
閉じて次の成形に備える。
【0023】本実施例の成形方法及び装置によれば、溶
融ガラスの供給が安定しているため、成形タクトタイム
が安定し、且つ高精度のレンズが成形可能となった。特
に、本実施例で使用したLaSF03硝材は温度変化に
対する粘度変化が顕著であるため、従来の方法では滴下
温度及び成形温度管理が困難であったが、本実施例の方
法及び装置では簡単かつ高精度のレンズが成形できた。
また、成形スリーブ15が3分割であるため大口径のレ
ンズでも成形後、取出しが容易である。
【0024】また、本実施例方法では、ガラス加熱温度
をガラス粘度で103 ポアズまで加熱溶融させたが、1
0〜103 ポアズの範囲でも同様な効果が得られた。し
かし、103 ポアズ以上の粘度では、供給されたガラス
ゴブ表面がトリートメントされず鏡面が得られなく、よ
って高精度の成形面が得られなかった。また、10ポア
ズ以下の粘度では、ガラス成分が揮発し光学特性が変化
する問題が生じた。また、成形温度はガラス粘度で10
3 ポアズの粘度であったが、103 〜108 ポアズの範
囲では高精度のレンズが得られた。しかし、103 ポア
ズ以下の粘度では成形型14a、14bとの融着が生じ
た。また、108 ポアズ以上の粘度ではガラスの流動が
生じにくく高精度のレンズが成形できなかった。
【0025】さらに、本実施例方法では、ガラス加熱を
溶融ガラス供給ノズル12内のみで行ったが、レンズ成
形中にガラスゴブ搬送位置でガラスゴブ8が変形しない
1013〜1010ポアズ程度まで予備加熱して待機したの
ち、溶融ガラス供給ノズル12内に搬送することにより
タクトタイムの短縮も可能となる。また、本実施例で
は、成形型14a、14bのWC表面にCrN膜をコー
トしたものを使用したが、AlN等の耐熱性セラミック
スでも同様な効果が得られる。また、同様に、成形スリ
ーブ15もガラスと融着しにくいBNコンポジット材等
でも可能である。さらに、ガラス加熱において高軟化点
ガラスを成形する際、高周波加熱やバーナー加熱を用い
ると高温まで加熱することができ効率がよくなる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来大
量のガラスを溶融し成形していたが、レンズに必要な量
のガラスのみ加熱溶融させるため、余剰ガラスが必要な
く低コスト化が図れる。また、ガラスの変更も容易であ
るため多種少量の光学素子を低コストで製造可能とな
る。さらに、成形スリーブにより成形レンズの外周を規
制しつつ成形するため、軸精度の低いレンズ等では芯取
り工程の必要が無くなり低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形装置を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1の成形工程の説明図で、図2
(a)は溶融ガラスゴブを成形スリーブ内に供給した状
態を示す断面図、図2(b)は溶融ガラスゴブをプレス
成形した状態を示す断面図、図2(c)は成形レンズの
取り出し状態を示す平面図である。
【図3】本発明の実施例2の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1a 1b 成形型 6 スリーブシリンダー 7 ガラス溶融ヒーター 12 溶融ガラス供給ノズル 15 成形スリーブ 22 上スリーブシリンダー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型の下方に位置する溶融ガラス供給
    ノズルにてガラスを10〜103 ポアズに加熱溶融し
    て、少なくとも2分割する成形スリーブ内に供給し、成
    形スリーブ内部で溶融ガラスを103 〜108 ポアズま
    で冷却した後、水平かつ対向する位置に配置した一対の
    成形型にてプレスすることを特徴とする光学素子の成形
    方法。
  2. 【請求項2】 水平かつ対向する位置に配置した一対の
    成形型と、成形型の外周部に位置し且つ少なくとも2分
    割する成形スリーブと、成形型の下方に位置し、加熱溶
    融したガラスを成形スリーブ内部に供給する溶融ガラス
    供給ノズルとからなることを特徴とする光学素子の成形
    装置。
JP35255293A 1993-12-31 1993-12-31 光学素子の成形方法及び装置 Withdrawn JPH07206455A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200339463A1 (en) * 2018-04-17 2020-10-29 Okamoto Glass Co., Ltd. Mold for molding glass-made optical component and method for manufucturing glass-made optical component using mold
DE102020126664A1 (de) 2020-10-12 2022-04-14 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung eingetragener Verein Umformvorrichtung zur Herstellung von Glasprodukten und Verfahren

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