JP2000239024A - 光学素子成形用素材の製造方法と成形光学素子の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

光学素子成形用素材の製造方法と成形光学素子の製造方法およびその製造装置

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JP2000239024A
JP2000239024A JP11043534A JP4353499A JP2000239024A JP 2000239024 A JP2000239024 A JP 2000239024A JP 11043534 A JP11043534 A JP 11043534A JP 4353499 A JP4353499 A JP 4353499A JP 2000239024 A JP2000239024 A JP 2000239024A
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glass gob
optical element
gob
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Norio Nakatani
典雄 中谷
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/04Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way
    • C03B29/06Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way with horizontal displacement of the products
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/10Cutting-off or severing the glass flow with the aid of knives or scissors or non-contacting cutting means, e.g. a gas jet; Construction of the blades used
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受け型に受けたガラスゴブの受け型との接触
面を加熱し熱変形させるときの加熱時間を短縮し、短時
間で光学成形用素材を製造する。 【解決手段】 流出槽1内に収納されている溶融ガラス
3からガラスゴブ12からなる光学素子成形用素材13
を製造する光学素子成形用素材の製造方法にあって、溶
融ガラス3を流出槽1の流出ノズル2から所定量流出さ
せて、ガラスゴブ12として受け部材10で受ける工程
と、受け部材10で受けたガラスゴブ12を、受け部材
10から離反させて搬送皿5で保持する工程と、搬送皿
5で保持した状態で上記ガラスゴブ12を加熱炉7内で
加熱する工程と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融ガラスから成
形用素材としてガラスゴブを製造する光学素子成形用素
材の製造方法と溶融ガラスを押圧成形してガラスレンズ
等の光学素子を成形する成形光学素子の製造方法および
その製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、溶融ガラスから得たガラスゴブを
成形素材とし、このガラスゴブを成形型により押圧成形
して光学素子を得る方法が、非球面レンズ等の低コスト
製造法として開発が進んでいる。
【0003】例えば、特開平4―149032号公報に
は、以下に示す工程からなる光学素子の製造方法が開示
されている。ここでは、受け型に溶融ガラス流を受けて
ガラスゴブを得る工程、このガラスゴブのガラスと受け
型との接触面を加熱して、成形用素材を得る工程、この
成形用素材を一対のプレス成形用金型で加熱加圧成形し
て光学素子を得る工程からなる光学素子の製造方法を提
案している。
【0004】溶融ガラス流を受け型にて受けたときにガ
ラスと受け型との接触面にしわ状のうねりが発生する。
上記公報によればこのしわ状のうねりを除去する方法と
して、ガラスと受け型との接触面をガラスの軟化点温度
以上に加熱してガラスを軟化させることによりしわ状の
うねりを滑らかな自由表面に熱変形させて、上下面とも
滑らかな自由表面からなるガラス成形用素材をプレス成
形して光学素子を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術である特開平4―149032号公報に開示され
ている光学素子の製造方法には、以下のような問題点が
あった。
【0006】受け型に受けたガラスゴブの受け型との接
触面を加熱し熱変形させるとき、受け型からガラス保持
部材に移載する必要がある為、その際、一旦、ガラスゴ
ブを冷却する必要がある。また、成形する際、ガラス成
形用素材をガラス保持部材から成形用金型に移載する必
要がある為、ガラス成形用素材を一旦冷却する必要があ
る。このように、加熱冷却を繰り返し行うことにより生
産タクトが長くなり、生産コストが上がってしまう。
【0007】よって、本発明は、上記従来の光学素子成
形用素材および成形光学素子の製造方法の問題点を解決
すべく開発されたもので、受け型に受けたガラスゴブの
受け型との接触面を加熱し熱変形させるときの加熱時間
を短縮し短時間でガラス成形用素材を製造し得る光学素
子成形用素材の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、受け型に受けたガラスゴ
ブの受け型との接触面を加熱し熱変形させるときの加熱
時間を短縮し、熱変形終了から成形までを短時間で行
い、短時間でガラス成形素子を製造し得る成形光学素子
の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】さらに、本発明は、受け型に受けたガラス
ゴブの受け型との接触面を加熱し熱変形させるときの加
熱時間を短縮し、熱変形終了から成形までを短時間で行
い、短時間でガラス成形素子を製造し得る成形光学素子
の製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の光学素子成形用素材の製造方法
は、容器内に収納されている溶融ガラスから光学素子成
形用素材を製造する光学素子成形用素材の製造方法にお
いて、上記溶融ガラスを上記容器の流出口から所定量流
出させて、ガラスゴブとして受け部材で受ける工程と、
上記受け部材で受けたガラスゴブを、受け部材から離反
させて搬送部材で保持する工程と、上記搬送部材で保持
した状態で上記ガラスゴブを加熱する工程と、を有する
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項2の成形光学素子の
製造方法は、容器内に収納されている溶融ガラスから成
形光学素子を製造する成形光学素子の製造方法におい
て、上記溶融ガラスを上記容器の流出口から所定量流出
させて、ガラスゴブとして受け部材で受ける工程と、上
記ガラスゴブの外周部を中空状の搬送部材で保持した状
態で、ガラスゴブから上記受け部材を離反させる工程
と、上記搬送部材で保持した状態で上記ガラスゴブを加
熱する工程と、上記加熱されたガラスゴブを成形する工
程と、を有することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の請求項3の成形光学素子
の製造装置は、ガラスを加熱溶融した溶融ガラスを収納
する容器と、上記容器の流出口から流出した上記溶融ガ
ラスをガラスゴブとして受ける受け部材と、上記受け部
材から離反した上記ガラスゴブを保持しつつ搬送する搬
送部材と、上記搬送部材で上記ガラスゴブを保持した状
態で加熱する加熱手段と、上記加熱手段で加熱された上
記ガラスゴブを成形する成形型と、を具備することを特
徴とする。
【0013】すなわち、本発明の請求項1の光学素子成
形用素材の製造方法にあっては、溶融ガラスを容器の流
出口から所定量流出し、溶融ガラスをガラスゴブとして
受け部材で受ける。その後、受け部材で受けたガラスゴ
ブを受け部材から離反させ、ガラスゴブを搬送部材で保
持する。そして、保持した状態でガラスゴブを加熱し、
受け部材との接触面であるガラスゴブの下面をしわ状の
うねりのない自由曲面にする。
【0014】また、本発明の請求項2の成形光学素子の
製造方法にあっては、溶融ガラスを容器の流出口から所
定量流出し、溶融ガラスをガラスゴブとして受け部材で
受ける。その後、受け部材で受けたガラスゴブを受け部
材から離反させ、ガラスゴブを中空状の搬送部材で保持
する。そして、保持した状態でガラスゴブを加熱し、受
け部材との接触面であるガラスゴブの下面をしわ状のう
ねりのない自由曲面にする。その後、ガラスゴブを成形
型で成形する。
【0015】さらに、本発明の請求項3の成形光学素子
の製造装置にあっては、容器の流出口から流出した溶融
ガラスをガラスゴブとして受け部材で受ける。また、受
け部材から離反したガラスゴブを搬送部材で保持しつつ
搬送し、加熱手段でガラスゴブを加熱し、受け部材との
接触面であるガラスゴブの下面をしわ状のうねりのない
自由曲面にする。そして、このガラスゴブを成形型で成
形する。
【0016】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態1を図1〜3に基づいて説明する。図1は光学素子
成形用素材の製造方法に用いる製造装置を示す側面図、
図2は溶融ガラスをガラスゴブとして受け部材で受ける
工程を示す断面図、図3はガラスゴブを搬送部材で保持
する工程を示す断面図である。
【0017】図1に示す光学素子成形用素材の製造方法
に用いる製造装置(以下、ガラス成形用素材製造装置と
いう)は、溶融ガラスの供給部20、加熱部21、搬出
部22を製造工程に沿って配設するとともに、上記各部
20,21,22の各ポイント間に搬送部材としての搬
送皿5を搬送する搬送部23を配設して成るものであ
る。以下、上記ガラス成形用素材製造装置の各部20,
21,22,23の構成について説明する。
【0018】上記溶融ガラスの供給部20は、図1にお
いて、左側部で搬送部23の上方に配設した溶融ガラス
3の容器としての流出槽1と、この流出槽1により供給
される溶融ガラス3の受け部材としての受け型10と、
上記搬送部23の下方で上記流出槽1の下側に対向して
配設した、受け型の昇降装置11とから構成されてい
る。
【0019】上記流出槽1の下部には、容器の流出口と
しての流出ノズル2が一体に突設されるとともに、流出
槽1自体がガラス溶融炉(図示省略)の一部としての構
成をなし、白金あるいは白金合金により形成されてい
る。
【0020】また、上記流出槽1は、その外周に加熱用
ヒータ25およびこれを被覆する保温用の断熱部材26
を備え、流出槽1内の溶融ガラス3の温度を所定の温度
に制御し得るように構成されている。さらに、上記流出
ノズル2は上記流出槽1の外周を被覆する保温用の上記
断熱部材26を貫通して、その外部に突出し、かつ、こ
の流出ノズル2の温度についても、その温度をコントロ
ールするためのノズル加熱用ヒータ27を備えることに
より構成されている。
【0021】上記構成からなる溶融ガラスの供給部20
は、ガラス溶融炉内に供給される成形材料としてのガラ
ス材が溶融された溶融ガラス3が流出槽1に充填された
後、この流出槽1から流出ノズル2の先端2aよりガラ
ス流4となって流下し得るように構成されている。
【0022】さらに、上記流出槽1の下側に配設した受
け型の昇降装置11は図示しない駆動装置の昇降軸11
aの上端部に受け型10を固定し、上記流出槽1の流出
ノズル2の軸心線上を上下方向に昇降し得るように構成
されている。
【0023】また、上記受け型10は、上記流出槽1の
流出ノズル2から流下されるガラス流4をガラスゴブ1
2として受けるもので、ガラス流4の受け面10aと搬
送皿5の載置部10bを備え、受け面10aの形状はプ
レス成形するレンズに応じて任意に設定されている。な
お、本実施の形態では、受け型10の受け面10aの形
状を平面としたが、この形状に限らず、例えば球面形状
としても良い。
【0024】上記搬送皿5は、受け型10の受け面10
aに受けられたガラスゴブ12を保持して搬送するもの
で、リング状の形状をしており、その内径にはガラスゴ
ブ12の載置部となる突起5aを有し、外周には搬送皿
5を搬送レール6上に保持するためのつば5bを備えて
いる。
【0025】次に、加熱部21は上記供給部20の右側
に隣接して配設した加熱手段としての加熱炉7により構
成されている。この加熱炉7は、搬入口7aおよび搬出
口7bを除く外周を断熱材にて被覆してトンネル状に形
成するとともに、本実施の形態では加熱炉7内の下部に
抵抗線ヒータ8を備え、図示しない制御装置を具備する
ことにより加熱炉7内を所定の温度にコントロールする
ことができるように構成されている。この加熱炉7内を
搬送皿5に保持された状態でガラスゴブ12が所定時間
かけて通過することにより、ガラスゴブ12は加熱され
る。
【0026】さらに、上記搬出部22は、上記加熱部2
1の右側に隣接して配設された搬出アーム18と、この
搬出アーム18を駆動する図示しない駆動装置により構
成されている。上記搬出アーム18は、上記加熱部21
にて加熱軟化され、その後充分に冷却されたガラスゴブ
12からなる光学素子成形用素材としてのガラス成形用
素材13を吸着する吸着パット19を備えており、搬送
皿5に保持されたガラス成形用素材13を吸着パット1
9にて吸着保持するとともに、搬出アーム18を上記駆
動装置により旋回駆動し、図示しない所定の搬出部にガ
ラス成形用素材13を搬出することができるように構成
されている。
【0027】そして、上記搬送部23は上記搬送皿5を
上記供給部20、加熱部21、搬出部22の各ポイント
に順次搬送し循環するとともに、各部20,21,22
の位置にて位置決め可能に構成された搬送レール6およ
び搬送レール6上を搬送皿5を移送する図示しない駆動
装置により構成されている。
【0028】また、搬送レール6には、搬送皿5を貫通
させて搬送皿5のつば5bにて搬送レール6に載置させ
るリング状の通孔6aを備えるとともに、搬送皿5の温
度を上昇させないように搬送レール6の内部に流路(図
示省略)を設け、冷却用の流体を流し温度コントロール
できるようになっている。そして、搬送レール6には、
複数の搬送皿5が載置可能なように、複数の通孔6aが
等間隔で列をなして穿設されている。
【0029】すなわち、図示の上記搬送レール6は、こ
の搬送レール6上に乗載される搬送皿5を上記各部2
0,21,22の各ポイントに位置決めしつつ搬送レー
ル6を移動させて順次移送する。
【0030】次に、以上の構成からなるガラス成形用素
材製造装置におけるガラス成形用素材の製造工程にてB
aK2 (Tg478℃、SP627℃)、1.5gのガ
ラス成形用素材を製造する場合について図1〜3を用い
て説明する。
【0031】溶融ガラスの供給部20の流出槽1内には
1100℃に保たれた溶融ガラス3が満たされており、
流出ノズル2は920℃に保たれている。
【0032】そして、搬送皿5が搬送レール6により供
給部20のポイントに位置決め保持された状態で、搬送
レール6下方の待機位置において受け型10の昇降装置
11の昇降軸11a上で待機している受け型10は、溶
融ガラス3が流出槽1の流出ノズル2から流下される流
出タイミングに合わせ、図示しない駆動装置の作動によ
り上昇する昇降軸11aにより上昇する。これにより、
受け型10は搬送レール6の通孔6aを通り、載置部1
0bに搬送皿5を載置しつつ上昇し、受け型10の受け
面10aが流出ノズル2の先端2aから10mmの下方
位置まで上昇する(この受け型10の上昇位置はガラス
ゴブ12のサイズにより任意に設定される)。
【0033】また、上記受け型10は、溶融ガラス3を
受け面10aにて受けるのに先立って、受け面10aで
受けた溶融ガラス3(ガラスゴブ12)に急冷によるク
ラックが入ったり、あるいは溶融ガラス3(ガラスゴブ
12)が受け面10aに融着しない温度に加熱されてい
る。通常、受け型10の温度はガラスの転移点より少し
低い温度(TgからTg―200℃程度)であるが、ガ
ラスゴブ12の大きさ、受け型10の材質、形状により
異なる。
【0034】さて、上記受け型10の上昇後、図2に示
すように流出ノズル2の先端2aから溶融ガラス3を受
け型10の受け面10a上に1.5g流出させ、ガラス
流4が切れるまで待って、ガラスゴブ12を作る。ガラ
スゴブ12を作成後、受け型10は、図3に示すように
昇降装置11の駆動装置の作動により昇降軸11aを下
降することで、搬送レール6の下方の待機位置まで下降
する。このとき搬送レール6の通孔6aを通過すること
で搬送皿5はつば5bを介して搬送レール6上に保持さ
れ、ガラスゴブ12は搬送皿5の突起5a上に載置され
る。この時点でガラスゴブ12の上面は自由曲面である
が、ガラスゴブ12の下面となる受け型の受け面10a
との接触面にはしわ状のうねりが発生している。
【0035】その後、ガラスゴブ12は、図示しない駆
動手段の作動により搬送皿5が搬送レール6上を移動す
ることにより、加熱炉7の搬入口7aから700℃に設
定された加熱炉7内に移送される。この加熱炉7の設定
温度、加熱時間はガラスの種類、ガラスゴブ12の形状
により設定される。また搬送レール6の内部の流路(図
示省略)には冷却水が流通しており、搬送レール6の温
度が500℃になるようにコントロールされ、搬送皿5
の温度上昇を防止してガラスゴブ12と搬送皿5が融着
しないようにしている。この搬送レール6の温度は通
常、ガラスの転移点Tg付近に設定される。
【0036】溶融ガラスの供給部20により溶融ガラス
3が受け型10に供給される度に上記した動作が繰り返
されることにより、各ガラスゴブ12は搬送皿5に載置
された状態で順次加熱炉7内に移送されて各ガラスゴブ
12は加熱炉7内を進み、1つのガラスゴブ12は10
分間かけて加熱炉7の搬出口7bまで移送される。この
加熱炉7内での加熱によりガラスゴブ12は熱変形をお
こし、供給部20において受け型10の受け面10aと
の接触面となるガラスゴブ12の下面に発生したしわ状
のうねりは自由曲面に変化する。
【0037】この後、搬送レール6の移動により、加熱
炉7の搬出口7bからガラスゴブ12からなるガラス成
形用素材13の搬出部22まで移送される間にガラス成
形用素材13は充分冷却され、搬出部22まで移送され
ると、搬送皿5に載置したガラス成形用素材13は搬出
部22の搬送アーム18の吸着パット19により吸着さ
れて搬送皿5上から取り出され、図示しない駆動装置に
より搬送アーム18が旋回駆動し、図示しない搬出ケー
スに収納される。そして、ガラス成形用素材13が取り
出された後、搬送皿5は搬送レール6により図示されて
いないルートで再度上記流出ノズル2の下まで搬送さ
れ、再び、前述したガラス成形用素材製造工程を繰り返
す。
【0038】本実施の形態の光学素子成形用素材の製造
方法によれば、製造したガラス成形用素材13は上下面
とも自由面からなる鏡面が得られるとともに、溶融ガラ
スの供給部20におけるガラスゴブ12の作成後、ガラ
スゴブ12をハンドリングして搬送部材である搬送皿5
へ受け渡す必要がないので、ガラスゴブ12を冷却せず
に搬送皿5に受け渡すことが可能になる。よって、加熱
炉7内でのガラスゴブ12の加熱時間を短縮できること
で、生産タクトが短縮され、生産コストを下げることが
できる。
【0039】[実施の形態2]本発明の実施の形態2を
図4〜7に基づいて説明する。図4は成形光学素子の製
造装置を示す側面図、図5〜7は成形光学素子を成形す
る工程を示す断面図である。
【0040】本実施の形態の成形光学素子の製造装置
は、上記実施の形態1と同一の構成からなるガラス成形
用素材製造装置に成形部を設けて成るもので、図4にお
いて実施の形態1の製造装置と同一構成部分には同一番
号を付し、その構成の説明を省略する。
【0041】上記成形部31は、加熱部21と搬出部2
2の間に隣接して配設され、加熱炉7の搬出口7bに連
通する搬入口32aとこの搬入口32aの対面に設けた
搬出口32bを有する成形室32が備えられている。こ
の成形室32には、加熱炉7の搬入口7aから搬送され
るガラスゴブ12からなるガラス成形用素材13を所定
形状にプレス成形するための成形型としての上型33お
よび下型34が同軸上で対向して配置されている。上型
33は成形面33aを下に向けて成形室32の上べース
板32cに固定されており、下型34は成形面34aを
上に向け図示しない駆動手段を介して上下動自在に保持
されている。また下型34は、搬送皿5の載置部34b
を有しており、成形室32の成形位置に搬入されたガラ
ス成形用素材13を成形面34aで保持するとともに搬
送皿5の下面を載置部34bで保持し、上下動可能とな
っている。
【0042】上記上下型33,34の成形面33a,3
4aは鏡面に仕上げられており、上下型33,34の内
部にはカートリッジヒータが装備され、このカートリッ
ジヒータによって上下型33,34を任意の温度に制御
し得るように構成されている。
【0043】上記構成からなる製造装置における成形光
学素子の製造工程にてBaK2 (Tg478℃、SP6
27℃)、外径16mm、中心肉厚3mmの両凸レンズ
を成形する場合について図4〜7を用いて説明する。
【0044】本実施の形態の製造工程において、ガラス
を溶解し、流出槽1のノズル2からガラス流4を流出し
て受け型10で受け、ガラスゴブ12を作成し、搬送皿
5で保持して加熱炉7で加熱する工程は、実施の形態1
と同様である。
【0045】加熱終了後、受け型10の受け面10aと
の接触面に発生していたうねり状のしわが除去されて成
形可能状態まで加熱されたガラス成形用素材13は、搬
送皿5がさらに搬送レール6上を移動することで加熱炉
7の搬出口7bから成形室32の搬入口32aを通り、
図4および図5に示すように成形位置まで搬送される。
【0046】搬送皿5が成形位置に搬入された後、図6
に示すように下型34が載置部34bに搬送皿5を保持
しつつ上昇する。さらに下型34が上昇することで46
0℃に加熱された上下型33,34の成形面33a,3
4aによってガラスゴブとしてのガラス成形素材13の
上下面は300Paの圧力で10秒間プレス成形され
る。この工程でプレス成形される成形光学素子としての
ガラスレンズ14は上下型33,34から熱を奪われ、
ガラスレンズ14の全体が転移点Tg以下になるまで冷
却される。
【0047】プレス成形を終えた後、図7に示すように
下型34は、搬送皿5に載置されたガラスレンズ14を
載置した状態で下降し、搬送レール6の通孔6aを貫通
して待機位置まで移動することで、搬送レール6の通孔
6aに搬送皿5のつば5bが載置される。
【0048】この成形工程終了後、搬送レール6により
搬送皿5が搬出部22まで移送される間にガラスレンズ
14は充分冷却され、ガラスレンズ14の搬出部22ま
で移送されると、搬送皿5に載置されているガラスレン
ズ14は、搬出部22の搬送アーム18の吸着パット1
9により吸着されて搬送皿5から取り出される。そし
て、図示しない駆動装置により搬送アーム18が旋回駆
動し、ガラスレンズ14は図示しない搬出ケースに収納
される。そして、ガラスレンズ14が取り出された後、
搬送皿5は搬送レール6により図示されていないルート
で再度上記流出ノズル2の下まで搬送され、再び、前述
した成形光学素子の製造工程を繰り返す。
【0049】本実施の形態によれば、以上の製造装置に
より成形されたガラスレンズ14には表面欠損はなく、
面精度は形状誤差0.2μm以内に出来上がり、非常に
良好なものであった。また溶融ガラスの供給部20にお
けるガラスゴブ12の作成後、ガラスゴブ12をハンド
リングして搬送皿5へ受け渡す必要がなく、ガラス成形
用素材13の成形型34への受け渡しにおいてもハンド
リングの必要がないため、溶融ガラス3の供給から成形
開始までの間に冷却する必要がない。よって、加熱炉7
内での加熱時間を短縮できることで、生産タクトが短縮
され、生産コストを下げることができる。
【0050】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)容器内に収納されている溶融ガラスから光学素子
成形用素材を製造する光学素子成形用素材の製造方法に
おいて、上記溶融ガラスを上記容器の流出口から所定量
流出させて、ガラスゴブとして受け部材で受ける工程
と、上記ガラスゴブの外周部を中空状の搬送部材で保持
した状態で、ガラスゴブから上記受け部材を離反させる
工程と、上記搬送部材で上記ガラスゴブの外周部を保持
した状態で、上記受け部材で受けたガラスゴブの面を加
熱する工程と、を有することを特徴とする光学素子成形
用素材の製造方法。
【0051】(2)容器内に収納されている溶融ガラス
から光学素子成形用素材を製造する光学素子成形用素材
の製造方法において、上記溶融ガラスを受ける受け部材
を、中空状の搬送部材に挿通させる工程と、上記溶融ガ
ラスを上記容器の流出口から所定量流出させて、ガラス
ゴブとして上記受け部材で受ける工程と、上記ガラスゴ
ブの外周部を中空状の搬送部材で保持した状態で、ガラ
スゴブから上記受け部材を離反させる工程と、上記搬送
部材で上記ガラスゴブの外周部を保持した状態で、上記
受け部材で受けたガラスゴブの面を加熱する工程と、を
有することを特徴とする光学素子成形用素材の製造方
法。
【0052】(3)容器内に収納されている溶融ガラス
から光学素子成形用素材を製造する光学素子成形用素材
の製造方法において、上記溶融ガラスを受ける受け部材
を上昇させて、中空状の搬送部材に挿通させる工程と、
上記溶融ガラスを上記容器の流出口から所定量流出させ
て、ガラスゴブとして上記受け部材と上記搬送部材で受
ける工程と、上記ガラスゴブの外周部を中空状の搬送部
材で保持した状態で、上記受け部材を下降させてガラス
ゴブから離反させる工程と、上記搬送部材で上記ガラス
ゴブの外周部を保持した状態で、上記受け部材で受けた
ガラスゴブの下面を加熱する工程と、を有することを特
徴とする光学素子成形用素材の製造方法。
【0053】(4)ガラスを加熱溶融した溶融ガラスを
収納する容器と、上記容器の流出口から流出した上記溶
融ガラスをガラスゴブとして受ける受け部材と、上記受
け部材から離反した上記ガラスゴブを保持しつつ搬送す
る搬送部材と、上記搬送部材で上記ガラスゴブを保持し
た状態で加熱する加熱手段と、を具備することを特徴と
する光学素子成形用素材の製造装置。
【0054】(5)容器内に収納されている溶融ガラス
から成形光学素子を製造する成形光学素子の製造方法に
おいて、上記溶融ガラスを上記容器の流出口から所定量
流出させて、ガラスゴブとして受け部材で受ける工程
と、上記ガラスゴブの外周部を中空状の搬送部材で保持
した状態で、ガラスゴブから上記受け部材を離反させる
工程と、上記搬送部材で上記ガラスゴブの外周部を保持
した状態で、上記受け部材で受けたガラスゴブの下面を
加熱する工程と、上記搬送部材の孔に成形型を挿通させ
て、上記ガラスゴブの上面および下面を成形する工程
と、を有することを特徴とする成形光学素子の製造方
法。
【0055】(6)容器内に収納されている溶融ガラス
から成形光学素子を製造する成形光学素子の製造方法に
おいて、上記容器内の溶融ガラスを受ける受け部材を、
中空状の搬送部材に挿通させる工程と、上記溶融ガラス
を上記容器の流出口から所定量流出させて、ガラスゴブ
として上記受け部材で受ける工程と、上記ガラスゴブの
外周部を中空状の搬送部材で保持した状態で、ガラスゴ
ブから上記受け部材を離反させる工程と、上記搬送部材
で上記ガラスゴブの外周部を保持した状態で、上記受け
部材で受けたガラスゴブの下面を加熱する工程と、上記
搬送部材の孔に成形型を挿通させて、上記ガラスゴブの
上面および下面を成形する工程と、を有することを特徴
とする成形光学素子の製造方法。
【0056】(7)容器内に収納されている溶融ガラス
から成形光学素子を製造する成形光学素子の製造方法に
おいて、上記容器内の溶融ガラスを受ける受け部材を上
昇させて、中空状の搬送部材に挿通させる工程と、上記
溶融ガラスを上記容器の流出口から所定量流出させて、
ガラスゴブとして上記受け部材と上記搬送部材で受ける
工程と、上記ガラスゴブの外周部を中空状の搬送部材で
保持した状態で、上記受け部材を下降させてガラスゴブ
から離反させる工程と、上記搬送部材で上記ガラスゴブ
の外周部を保持した状態で、上記受け部材で受けたガラ
スゴブの下面を加熱する工程と、上記搬送部材の孔に成
形型を挿通させた下型と上型により、上記ガラスゴブの
上面および下面を成形する工程と、を有することを特徴
とする成形光学素子の製造方法。
【0057】(8)ガラスを加熱溶融した溶融ガラスを
収納する容器と、上記容器の流出口から流出した上記溶
融ガラスをガラスゴブとして受ける受け部材と、上記受
け部材から離反した上記ガラスゴブの外周部を保持しつ
つ搬送する中空状の搬送部材と、上記搬送部材で上記ガ
ラスゴブの外周部を保持した状態で、上記受け部材で受
けた上記ガラスゴブの面を加熱する加熱手段と、上記搬
送部材の孔に挿通させて、上記ガラスゴブの上面および
下面を成形する成形型と、を具備することを特徴とする
成形光学素子の製造装置。
【0058】(9)ノズルから流出する溶融ガラスを受
け部材で一定重量のガラスゴブとして受けることにより
製造する光学素子成形用素材の製造方法において、受け
工程終了後、搬送部材により、受け型上から上記ガラス
ゴブを搬出して、上記搬送部材によって保持された状態
で上記ガラスゴブを加熱することを特徴とする光学素子
成形用素材の製造方法。
【0059】(10)ノズルから流出する溶融ガラスを
受け部材で一定重量のガラスゴブとして受けることによ
り製造した、光学素子成形用素材を加圧成形する成形光
学素子の製造方法において、受け工程終了後、リング状
の搬送部材により、受け型上から上記ガラスゴブを搬出
して、上記搬送部材によって保持された状態で上記ガラ
スゴブを加熱した後、一対の成形型間に搬送して成形す
ることを特徴とする成形光学素子の製造方法。
【0060】(11)ノズルから流出する溶融ガラスを
一定重量のガラスゴブとして受ける受け部材と上記ガラ
スゴブを上記受け部材から搬出し一対の成形型間に搬送
する搬送手段と上記ガラスゴブを加圧成形する手段とを
備えた成形光学素子の製造装置において、上記ガラスゴ
ブを上記搬送手段によって保持された状態で加熱する加
熱手段を設けたことを特徴とする成形光学素子の製造装
置。
【0061】付記(1)の光学素子成形用素材の製造方
法によれば、溶融ガラスを容器の流出口から所定量流出
させて、ガラスゴブとして受け部材に受けた後、ガラス
ゴブを受け部材から離反させてガラスゴブの外周部を搬
送部材で保持し、搬送部材で保持した状態でガラスゴブ
の面を加熱するため、表面欠損のない鏡面の光学素子成
形用素材を製造できるとともに、ガラスゴブを途中で冷
却する必要がなく、加熱時間を短縮できることで光学素
子成形用素材を低コストで生産することができる。
【0062】付記(2)の光学素子成形用素材の製造方
法によれば、溶融ガラスの受け部材を中空状の搬送部材
に挿通し、溶融ガラスを容器の流出口から所定量流出さ
せて、ガラスゴブとして受け部材に受けた後、ガラスゴ
ブを受け部材から離反させてガラスゴブの外周部を搬送
部材で保持し、搬送部材で保持した状態でガラスゴブの
面を加熱するため、表面欠損のない鏡面の光学素子成形
用素材を製造できるとともに、ガラスゴブを途中で冷却
する必要がなく、加熱時間を短縮できることで光学素子
成形用素材を低コストで生産することができる。
【0063】付記(3)の光学素子成形用素材の製造方
法によれば、溶融ガラスの受け部材を上昇して中空状の
搬送部材に挿通し、溶融ガラスを容器の流出口から所定
量流出させて、ガラスゴブとして受け部材に受けた後、
ガラスゴブを受け部材から離反させてガラスゴブの外周
部を搬送部材で保持し、搬送部材で保持した状態でガラ
スゴブの面を加熱するため、表面欠損のない鏡面の光学
素子成形用素材を製造できるとともに、ガラスゴブを途
中で冷却する必要がなく、加熱時間を短縮できることで
光学素子成形用素材を低コストで生産することができ
る。
【0064】付記(4)の光学素子成形用素材の製造装
置によれば、溶融ガラスを容器の流出口から所定量流出
させて、ガラスゴブとして受け部材に受け、ガラスゴブ
を受け部材から離反させて搬送部材で保持し、搬送部材
で保持した状態でガラスゴブを加熱手段で加熱している
ので、表面欠損のない光学素子成形用素材を製造できる
とともに、ガラスゴブを途中で冷却する必要がないた
め、加熱時間を短縮できることで、光学素子成形用素材
を低コストで、連続的に生産することができる。
【0065】付記(5)の成形光学素子の製造方法によ
れば、溶融ガラスを容器の流出口から所定量流出させ
て、ガラスゴブとして受け部材に受けた後、ガラスゴブ
を受け部材から離反させてガラスゴブの外周部を搬送部
材で保持し、搬送部材で保持した状態でガラスゴブの下
面を加熱し、その後、加熱されたガラスゴブを搬送部材
によって保持した状態で一対の成形型間に搬送してガラ
スゴブの上面および下面を成形するため、表面欠損のな
い鏡面の成形光学素子を製造できるとともに、ガラスゴ
ブを途中で冷却する必要がないため、加熱時間を短縮で
きることで成形光学素子を低コストで生産することがで
きる。
【0066】付記(6)の成形光学素子の製造方法によ
れば、溶融ガラスの受け部材を上昇して中空状の搬送部
材に挿通し、溶融ガラスを容器の流出口から所定量流出
させて、ガラスゴブとして受け部材に受けた後、ガラス
ゴブを受け部材から離反させてガラスゴブの外周部を搬
送部材で保持し、搬送部材で保持した状態でガラスゴブ
の下面を加熱し、その後、加熱されたガラスゴブを搬送
部材によって保持した状態で一対の成形型間に搬送して
ガラスゴブの上面および下面を成形するため、表面欠損
のない鏡面の成形光学素子を製造できるとともに、ガラ
スゴブを途中で冷却する必要がないため、加熱時間を短
縮できることで成形光学素子を低コストで生産すること
ができる。
【0067】付記(7)の成形光学素子の製造方法によ
れば、溶融ガラスの受け部材を上昇して中空状の搬送部
材に挿通し、溶融ガラスを容器の流出口から所定量流出
させて、ガラスゴブとして受け部材に受けた後、受け部
材を下降してガラスゴブを受け部材から離反させてガラ
スゴブの外周部を搬送部材で保持し、搬送部材で保持し
た状態でガラスゴブの下面を加熱し、その後、加熱され
たガラスゴブを搬送部材によって保持した状態で一対の
成形型間に搬送してガラスゴブの上面および下面を成形
するため、表面欠損のない鏡面の成形光学素子を製造で
きるとともに、ガラスゴブを途中で冷却する必要がない
ため、加熱時間を短縮できることで成形光学素子を低コ
ストで生産することができる。
【0068】付記(8)の成形光学素子の製造装置によ
れば、溶融ガラスを容器の流出口から所定量流出させ
て、ガラスゴブとして受け部材に受け、ガラスゴブを受
け部材から離反させてガラスゴブの外周部を搬送部材で
保持し、搬送部材で保持した状態でガラスゴブを加熱手
段で加熱し、ガラスゴブを搬送部材によって保持した状
態でガラスゴブの上面および下面を成形型により成形で
きるので、表面欠損のない鏡面の成形光学素子を製造で
きるとともに、ガラスゴブを途中で冷却する必要がない
ため、加熱時間を短縮できることで、成形光学素子を低
コストで、連続的に生産することができる。
【0069】付記(9)の光学素子成形用素材の製造方
法によれば、リング状の搬送部材により、受け型上から
ガラスゴブを搬出して、搬送部材によって保持された状
態でガラスゴブを加熱するため、表面欠損のない鏡面の
光学素子成形用素材を製造できるとともに、ガラスゴブ
を途中で冷却する必要がなく、加熱時間を短縮できるこ
とで低コストで生産することができる。
【0070】付記(10)の成形光学素子の製造方法に
よれば、リング状の搬送部材により、受け型上からガラ
スゴブを搬出して、搬送部材によって保持された状態で
ガラスゴブを加熱し、加熱されたガラスゴブを搬送部材
によって保持された状態で一対の成形型間に搬送して成
形するため、表面欠損のない鏡面の成形光学素子を製造
できるとともに、ガラスゴブを途中で冷却する必要がな
いため、加熱時間を短縮できることで低コストで生産す
ることができる。
【0071】付記(11)の成形光学素子の製造装置に
よれば、リング状の搬送部材により、受け型上からガラ
スゴブを搬出して、搬送部材によって保持された状態で
ガラスゴブを加熱し、加熱されたガラスゴブを搬送部材
によって保持した状態で一対の成形型間に搬送して成形
するため、表面欠損のない鏡面の成形光学素子を製造で
きるとともに、ガラスゴブを途中で冷却する必要がない
ため、加熱時間を短縮できることで、低コストで、連続
的に生産することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の光学素子成形用素材の製造方法によれば、溶融ガラス
を容器の流出口から所定量流出させて、ガラスゴブとし
て受け部材に受けた後、ガラスゴブを受け部材から離反
させて搬送部材で保持し、搬送部材で保持した状態でガ
ラスゴブを加熱するため、表面欠損のない鏡面の光学素
子成形用素材を製造できるとともに、ガラスゴブを途中
で冷却する必要がなく、加熱時間を短縮できることで光
学素子成形用素材を低コストで生産することができる。
【0073】また、本発明の請求項2の成形光学素子の
製造方法によれば、溶融ガラスを容器の流出口から所定
量流出させて、ガラスゴブとして受け部材に受けた後、
ガラスゴブを受け部材から離反させて搬送部材で保持
し、搬送部材で保持した状態でガラスゴブを加熱し、そ
の後、加熱されたガラスゴブを搬送部材によって保持し
た状態で一対の成形型間に搬送して成形するため、表面
欠損のない鏡面の成形光学素子を製造できるとともに、
ガラスゴブを途中で冷却する必要がないため、加熱時間
を短縮できることで成形光学素子を低コストで生産する
ことができる。
【0074】さらに、本発明の請求項3の成形光学素子
の製造装置によれば、溶融ガラスを容器の流出口から所
定量流出させて、ガラスゴブとして受け部材に受け、ガ
ラスゴブを受け部材から離反させて搬送部材で保持し、
搬送部材で保持した状態でガラスゴブを加熱手段で加熱
し、ガラスゴブを搬送部材によって保持した状態で成形
型により成形できるので、表面欠損のない鏡面の成形光
学素子を製造できるとともに、ガラスゴブを途中で冷却
する必要がないため、加熱時間を短縮できることで、成
形光学素子を低コストで、連続的に生産することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の光学素子成形用素材の
製造方法に用いる製造装置を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のガラスゴブとして受け
部材で受ける工程を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1のガラスゴブを搬送部材
で保持する工程を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2の成形光学素子の製造装
置を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態2の成形光学素子の成形工
程を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2の成形光学素子の成形工
程を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2の成形光学素子の成形工
程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 流出槽 2 流出ノズル 3 溶融ガラス 4 ガラス流 5 搬送皿 6 搬送レール 7 加熱炉 10 受け型 11 昇降装置 12 ガラスゴブ 13 ガラス成形用素材 14 ガラスレンズ 18 搬送アーム 19 吸着パット 20 供給部 21 加熱部 22 搬出部 23 搬送部 31 成形部 32 成形室 33 上型 34 下型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に収納されている溶融ガラスから
    光学素子成形用素材を製造する光学素子成形用素材の製
    造方法において、 上記溶融ガラスを上記容器の流出口から所定量流出させ
    て、ガラスゴブとして受け部材で受ける工程と、 上記受け部材で受けたガラスゴブを、受け部材から離反
    させて搬送部材で保持する工程と、 上記搬送部材で保持した状態で上記ガラスゴブを加熱す
    る工程と、を有することを特徴とする光学素子成形用素
    材の製造方法。
  2. 【請求項2】 容器内に収納されている溶融ガラスから
    成形光学素子を製造する成形光学素子の製造方法におい
    て、 上記溶融ガラスを上記容器の流出口から所定量流出させ
    て、ガラスゴブとして受け部材で受ける工程と、 上記ガラスゴブの外周部を中空状の搬送部材で保持した
    状態で、ガラスゴブから上記受け部材を離反させる工程
    と、 上記搬送部材で保持した状態で上記ガラスゴブを加熱す
    る工程と、 上記加熱されたガラスゴブを成形する工程と、を有する
    ことを特徴とする成形光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 ガラスを加熱溶融した溶融ガラスを収納
    する容器と、 上記容器の流出口から流出した上記溶融ガラスをガラス
    ゴブとして受ける受け部材と、 上記受け部材から離反した上記ガラスゴブを保持しつつ
    搬送する搬送部材と、 上記搬送部材で上記ガラスゴブを保持した状態で加熱す
    る加熱手段と、 上記加熱手段で加熱された上記ガラスゴブを成形する成
    形型と、を具備することを特徴とする成形光学素子の製
    造装置。
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