JP4849858B2 - モールドプレス成形装置および光学素子の製造方法 - Google Patents
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図1は本例のモールドプレス成形装置の全体構成を示す模式図である。モールドプレス成形装置1は、チャンバー(装置筐体)2内に、プレス部などの複数の処理部11〜18と成形型4の搬出入部5とを有しており、また、搬出入部5に隣接した位置に配置された不図示の成形型分解組立部を有している。チャンバー2内は、非酸化性ガスの雰囲気下に維持されている。
図2は、成形型4と、成形型支持具20の二例とを示す概略断面図である。まず、成形型4は、上型4a、下型4bおよび胴型4cを備えている。例えば、成形型4はメニスカスレンズ製造用の成形型であり、上型4aには凸の成形面が形成されており、下型4bには凹の成形面が形成されている。上下型4a、4bの間に成形素材を保持し、プレス部14においてプレスヘッドの下降により押圧され、上下型4a、4bの成形面を成形素材10に転写して成形体10Aが得られる。成形型4としてはこれ以外の形状、構造のものであってもよいことは勿論である。
上記構成のモールドプレス成形装置1を用いてレンズなどの光学素子を製造する工程を説明する。
まず、分解組立部(不図示)では、上下型4a、4bが離間した状態で、予め所定形状に予備成形したガラス素材を下型4b上に供給し、その後、成形型4を組み立てる。組み立てた成形型4は、置換室9において成形型支持具20の載置面上に載置される。この後、成形型支持具20とともに成形型4をチャンバー2内に搬入する。
搬出入部5の置換室9において成形型支持具20に載置され、チャンバー2内に搬入された成形型4は、急熱部11、12、均熱部13に順次移送される。その間に、成形型4を昇温し、成形素材10及び成形型4をプレス成形に適した温度(例えば、ガラス粘度で106〜109ポアズ相当)にする。加熱手段としては、抵抗加熱によるヒーター、高周波誘導コイル等、特に制約は無い。
適温になった成形型4をプレス部14に移送した後、成形型4の上方からプレスヘッドによって所定圧力(30〜200kgf)で所定時間(数十秒〜数分)加圧する。その後、プレスヘッドを上昇させて圧力を解除し成形型4を冷却部(16〜18)に移送される。
冷却部(16〜18)の数や冷却速度も、得ようとする光学素子の形状や体積に応じて適宜選択できる。本形態では、徐冷部16を経て急冷部17、18に移送され、冷却用のガスによる急冷を行う。尚、成形型4がプレス部14にあるとき、加圧と同時に、又は加圧の途中から冷却を開始してもよい。
成形型4は搬出入部5を経由してチャンバー2から取り出されて不図示の分解組立部に移送され、ここで成形型4の分解、成形体10Aの取出しが行われる。取出は、吸着パッドを先端に有する移送アームを上下型間に挿入して、成形体10Aを吸引して取り出すことができる。この後、新たなサイクルが繰り返される。
本発明に適用するガラス素材の組成、形状には特には制約はなく、その製法にも限定されない。具体的には、ブロック状の光学ガラスから所定の大きさに切り出し、研磨によって球形などに冷間加工したり、又は、溶融ガラスを受け型に滴下、又は流下しつつ適切な手段で分離し、受け型内で固化して予備成形(熱間成形)して作製することができる。更には溶融ガラスを受け型に滴下、又は流下しつつ適切な手段で分離し、受け型内で固化してから、表面に研磨等の加工を施して予備成形してもよい。この場合、加工による除去量が小さいため、除去されるガラス廃棄量を減少し、短時間の加工で所望の形状が得られるため有利である。
本発明によって製造される光学素子の形状、寸法、用途に特に制約はない。但し、形状としては、二面のうちの一方が凹面、他方の面に凸面を有するメニスカスレンズにおいて、本発明の効果が顕著であることが確認された。これらの形状のレンズは、上下の非対称性が強いため、プレスによって上下型の成形面を転写したガラスが冷却によって収縮する過程でのガラスの制御が極めて重要であり、このため、上下型を適切な(非対称な)冷却スケジュールで冷却し、かつ面精度が得られる最大の冷却速度で冷却をする必要がある。本発明によると、このような冷却が可能である。
2 チャンバー
4 成形型
4a 上型
4b 下型
5 搬出入部
6 第1の処理ライン
7 第2の処理ライン
8 ヒーター
9 置換室
10 成形素材
10A 成形体
11、12 急熱部
13 均熱部
14 プレス部
16 徐冷部
17、18 急冷部
20、20A、20B 成形型支持具
21 円筒状胴部
21a 導入口
22 フランジ
22b 排出口
22c 封鎖面
23 載置面
24 ガイド筒
24a 導入口
24b 噴出口
25 通路
41 冷却載置台
42 吹出口
Claims (7)
- 加熱部、プレス部および冷却部を含む複数の処理部に成形型を順次に移送するために用いる成形型支持具と、
前記冷却部およびプレス部の少なくとも一方の処理部に移送された前記成形型支持具の内部に冷却媒体を供給する媒体供給手段とを有し、
前記成形型支持具は、上端が封鎖されて前記成形型を載置する載置部となっている筒状胴部と、この筒状胴部の内部に供給される前記冷却媒体の流れをガイドするガイド筒とを備えており、
前記ガイド筒の下端は、当該ガイド筒の内部に前記冷却媒体を導入するための導入口となっており、
前記ガイド筒の上端は、前記冷却媒体の噴出口となっており、
前記媒体供給手段は、前記成形型支持具が前記処理部に移送されると前記導入口に連通する媒体供給口を備えており、
前記成形型支持具が前記処理部に移送されたときに前記媒体供給手段の前記媒体供給口から前記冷却媒体を噴出すると、前記冷却媒体が前記ガイド筒を通して前記噴出口から前記載置部に向けて放出され、前記成形型支持具を内側から冷却することを特徴とするモールドプレス成形装置。 - 請求項1において、
前記成形型支持具は、前記冷却媒体の排出口を備えていることを特徴とするモールドプレス成形装置。 - 請求項2において、
前記成形型支持具に支持された状態で前記成形型を出し入れする開口部を備えたチャンバーを有し、
前記成形型支持具は、前記開口部から前記成形型をチャンバー外に出した状態において、当該開口部を封鎖可能な封鎖面を備えており、
前記導入口および前記排出口は、前記封鎖面とは異なる位置に設けられていることを特徴とするモールドプレス成形装置。 - 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
前記成形型は、成形面が凸面の上型、および成形面が凹面の下型を備えたものであることを特徴とするモールドプレス成形装置。 - 光学素子製造用の成形素材を入れた成形型を成形型支持具に載せ、当該成形型支持具を、加熱部、プレス部および冷却部を含む複数の処理部を順次に移送し、前記成形型支持具を前記プレス部および冷却部のうち少なくとも一方の処理部に移送したときに、当該成形型支持具の内部に冷却媒体を供給し、当該成形型支持具の内部に放出して、当該成形型支持具を内側から冷却する光学素子の製造方法において、
前記成形型支持具として、上端が封鎖されて前記成形型を載置する前記載置部となっている筒状胴部を備えているものを使用して、当該成形型支持具に前記筒状胴部の内部に供給された前記冷却媒体の流れをガイドするガイド筒を予め設け、前記ガイド筒の下端を当該ガイド筒の内部に前記冷却媒体を導入するための導入口とし、前記ガイド筒の上端を前記冷却媒体の噴出口としておき、
前記成形型支持具を前記処理部に移送したときに、前記導入口を前記処理部に形成されている冷却媒体の供給口に連通させ、前記成形型支持具の内部に導入される冷却媒体を、前記ガイド筒を通して前記噴出口から前記載置部に向けて放出することを特徴とする光学素子の製造方法。 - 請求項5において、
前記プレス部において前記成形型を加圧する際に、加圧と同時に、又は加圧の途中から、前記成形型支持具の内部に冷却媒体を供給して当該成形型支持具を内側から冷却することを特徴とする光学素子の製造方法。 - 請求項5または6において、
前記成形型として、成形面が凸面の上型、および成形面が凹面の下型を備えたものを使
用して、メニスカスレンズを製造することを特徴とする光学素子の製造方法。
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