JPH11309883A - 画像処理方法、装置および記録媒体 - Google Patents

画像処理方法、装置および記録媒体

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JPH11309883A
JPH11309883A JP10118462A JP11846298A JPH11309883A JP H11309883 A JPH11309883 A JP H11309883A JP 10118462 A JP10118462 A JP 10118462A JP 11846298 A JP11846298 A JP 11846298A JP H11309883 A JPH11309883 A JP H11309883A
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JP10118462A
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Takeo Kimura
岳男 木村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録剤の消費量のばらつきを抑えるこ
とを目的とする。 【解決手段】 複数の記録剤を用いて画像を形成する画
像形成部に画像を出力する画像処理方法であって、前記
記録剤の残量を調べ、前記検残量に応じて出力画像の特
定部分の色を設定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録剤の残量に応
じた処理を行う画像処理方法、装置および記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像の背景を決める作業は、コン
ピュータ上のアプリケーションプログラム(印刷データ
生成装置)を使用してユーザがその色やパターンを設定
するのが一般的である。
【0003】図2にアプリケーションプログラムを用い
て印刷画像のレイアウトを決める例を示す。図において
50は印刷する用紙のサイズ全体を表しており、この中
に画像52、53や文字領域54がこの位置に印刷され
る様に設定されている。そして背景51がある色とパタ
ーンを伴って指定されている。この例では背景51は、
用紙サイズ50のうちプリンタ(印刷装置)が印刷でき
る最大の領域と同じと仮定しているが、背景51と印刷
可能な最大領域とが一致する必要はない。また、文字領
域54において文字の印刷されない部分は背景51が印
刷されるようになっていても構わない。
【0004】この時、ユーザは自身の好みや画像52、
53にマッチすると考える色やパターンを用いて背景5
1を設定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
背景51の選択がユーザの意思のみに任されているため
に背景51として使用する色やパターンに偏りが生じて
しまうことがあった。この場合、背景51の面積によっ
てはプリンタが使用するインクの内、特定の色のインク
の消費量が急激に増え、各色のインクの消費量に大きな
差が出るという欠点があった。
【0006】現在のプリンタの中には数色のインクが一
つのカートリッジ内に封入されており、このカートリッ
ジ内の一色でも無くなると例え別の色が十分に残ってい
たとしても取り換えなければならないタイプのものがあ
る。特にこの様な場合、上記の様に各色のインクの消費
量に大きな差が出るということは、カートリッジを無駄
にする確率を高くするとも言える。
【0007】さて、この様な欠点の大きな原因は、ユー
ザがアプリケーションプログラムを用いて背景を設定す
る際に使用するプリンタのインクの消費量域は残量の情
報を利用できないことにある。
【0008】本発明は、複数の記録剤の消費量のばらつ
きを抑えることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、複数
の記録剤を用いて画像を形成する画像形成部に画像を出
力する画像処理方法であって、前記記録剤の残量を調
べ、前記検残量に応じて出力画像の特定部分の色を設定
することを特徴とする。
【0010】本願第2の発明は、画像を示す画像データ
を入力し、前記画像を形成する際に使用する記録剤の量
を求め、前記記録剤の量に基づき、出力画像の特定部分
の色を設定することを特徴とする。
【0011】本願第3の発明は、画像を示す画像データ
を入力し、前記画像を形成する際に使用する記録剤の量
を求め、馳駆されている記録剤の残量と前記求められた
使用する記録剤の量に基づき、出力画像を形成中に記録
剤不足になるか否かを検出することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施形態1)第1の実施形態を
図1から図4に基づき説明する。
【0013】図1にシステム基本構成図を示す。図1に
おいて1はコンピュータに代表される印刷データ生成装
置であり、印刷を行うためのユーザインターフェースデ
バイスとしてディスプレイ装置13とキーボード12
が、そして、生成した印刷データを印刷するための印刷
装置20がそれぞれ接続されている。なお、本発明の実
施形態によってはディスプレイ装置13は印刷データ生
成装置1上に組み込まれた液晶ディスプレイ或は外部に
接続されたテレビジョン受像器等であったり、キーボー
ド12は印刷データ生成装置1上に配置された数個のス
イッチ等であっても良い。また、印刷データ生成装置1
と印刷装置20とは分離する必要があるわけではない。
【0014】印刷データ生成装置1内には内部の各部の
動作を制御したり印刷データの生成を行うためのCPU
3、ROM4、RAM5、ディスプレイ装置13を制御
するディスプレイコントローラ2、キーボード12から
のデータをやりとりするためのキーボードコントローラ
11、そして印刷装置20とデータをやりとりするため
のプリンタコントローラ6等がある。
【0015】更に印刷データ生成装置1はハードディス
ク装置等の2次記憶装置7を持ち、処理対象である画像
データ10、これに背景を付ける処理等を行うためのア
プリケーションプログラム9、画像データを印刷データ
に変換するプリンタドライバプログラム8を格納してい
る。この記憶装置7には生成された印刷データを一時的
に格納することもある。なお、記憶装置7はフロッピー
ドライブやフラッシュメモリディスクに代表される可搬
型の記憶装置でも良い。また、アプリケーションプログ
ラム9やプリンタドライバプログラム8は実施の形態に
よってはROM4に格納される場合もある。
【0016】一方、印刷装置20内には内部の各部の動
作を制御するためのCPU21、ROM24、RAM2
2、そして印刷データ生成装置1とデータをやりとりす
るためのI/Oコントローラ23、ユーザが印刷装置2
0を操作するために配置されたスイッチ類を制御するた
めのスイッチコントローラ25、実際の印刷を行うプリ
ンタヘッドを制御するためのヘッドコントローラ26等
がある。
【0017】画像データ10は印刷データ生成装置1上
で動作するアプリケーションプログラム9によって様々
に処理された後にプリンタドライバプログラム8によっ
て印刷装置20が受け付け可能なデータ形式(印刷コマ
ンド)に変換される。
【0018】アプリケーションプログラム9では画像デ
ータ10を様々に加工することが可能であるが、その中
の一つに画像データ10の背景を作成するという処理が
ある。従来は背景を作成するためにはユーザが背景とし
て使用したい色やパターンを指定したり、或は提示され
た中から選択するという手順で行っていたが、本実施形
態ではアプリケーションプログラム9が自動的に背景を
作成する機能を有し、ユーザはアプリケーションプログ
ラムによって表示されるダイアログ上で背景作成機能の
実行を指示することができる。
【0019】なお、常にアプリケーションプログラムが
背景を自動的に作成するようにしても構わない。
【0020】図3に背景を自動作成する手順を示す。最
初にステップ100において印刷装置20が使用してい
る各インクの残量を取得する。本実施例では通常カラー
印刷に使用されるインクの内、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)各色のインクの残量を総量に対
する百分率で得られる様にする。例えば、インクの総量
の半分が残っている時には50という値が、一割が残っ
ている時には10という値がそれぞれ得られる。
【0021】本実施形態では、C、M、Yのみを背景の
作成に用いているが、他の色例えば黒(K)を含めるこ
とも可能である。ただし、Kインクは他の色とは別のイ
ンクタンクに独立して封入されることもあり、またKイ
ンクの量だけ他のインクの量に比べて多く入れられる場
合があるので背景を作成する基準として残量を使用する
場合には特に注意が必要である。つまりKのインク総量
だけが多い場合には、Kインクの残量が他のインクより
常に多くなる可能性が高く、結果として自動生成される
背景がいつも黒っぽくなってしまう危険があると言うこ
とである。
【0022】次にステップ101において得られた各色
のインク残量から背景に使用する色を決定する。ステッ
プ100において得られた各色の残量をそれぞれCr
r、Yr とした時、例えば背景色を
【0023】
【外1】 から作られる色にすることで残量の多い色のインクから
積極的に消費することが可能となる。ここで、上記の式
のDは背景の最大濃度値でありC、M、Yが8bits
値の場合は255以下の正の整数値である。例えばD=
128とすることは、背景の濃度を最も濃い場合の約半
分にすることを意味しており、背景をあまり濃い色で生
成しないようにすることが出来る。Dは予め決められて
もいいし、ユーザの指示によって設定、変更できるよう
にしても構わない。
【0024】また、上記の方法では背景の色をC、M、
Yの三色から作成しているが、色が無彩色に近付くのを
防いだり、インク全体の消費量を減らすためにCr 、M
r 、Yr から最も残量の多い色だけを選んだり、多いも
の二色を選んだりしても良い。
【0025】また、上記の例では求められたC、M、Y
を色に変換したが、これをある面積で各インクの消費量
がC:M:Yの割合になるようなパターンに置き換えて
も良い。
【0026】背景の色が決まったならば、ステップ10
2で背景の部分をこの色で埋める。この時、背景の色と
してC、M、Yではなく赤(R)、緑(G)、青(B)
の値が必要であるならば、以下の式で変換する。
【0027】R=255−C、G=255−M、B=2
55−Y、
【0028】さて、ステップ100で取得するインクの
残量は印刷装置20において実際に計測しても良いし、
印刷装置20に送られた印刷データを基に理論的に使用
量を計算し総量から差し引いたものを用いても良い。本
実施形態では、印刷装置20において印刷データ生成装
置1から送られて来たデータを基準に各色のインクの残
量を計算し、印刷データ生成装置1の求めに応じてこの
情報を与えることとする。
【0029】インク残量の計算の手順を図4に示す。ス
テップ200で次の動作が印刷動作かどうかを判断す
る。もし印刷動作ならばステップ201で受け取った印
刷データから印刷に必要なインクの量を計測する。
【0030】一般に印刷データの中には各色が印刷する
ビットマップが納められている。そこでこのビットマッ
プを走査することで、各色のインクを吐出する数を数え
上げることが可能である。インクを吐出する数が分かっ
たならばそれぞれの吐出で必要なインクの量は分かって
いるのでこれらを掛け合わせることで受け取った印刷デ
ータに使用する各色のインクの量を計算することができ
る(ステップ202)。
【0031】印刷に使用する各色のインクの量が計算で
きたならば、それぞれの残量からこれを引いて新たな残
量を計算する(ステップ203)。この際、残量はステ
ップ101で利用できるように総量に対する百分率に換
算しておく。
【0032】印刷データから各インクの使用量を求める
ことは印刷データ生成装置1上でも印刷装置20でも可
能である。しかし、各インクの使用量の計算には印刷に
よって使用するインクの量の他に吸引作業等のヘッド回
復作業で使用するインクの量も考慮することでより精度
を増すことができる。したがって各インクの使用量の計
算は印刷装置20上で行う方が望ましい。ステップ20
5では次の動作がヘッド回復動作かどうかを判断し、回
復動作ならばそれに応じたインクの消費ドット数を算出
しステップ202においてインク消費量を計算する。
【0033】以上の手順では、各インクの消費量或は残
量はインクタンクが交換されるまで保持されなければな
らない。ステップ204では次の動作のために各インク
の残量をRAM22に記憶する。ところがRAM22に
記憶したインクの残量は印刷装置20の電源を切ると消
減する。このため、印刷装置20にあるROM24をE
EPROM等の書き換え可能なタイプのROMとし、電
源切断時の直前にROM24上インク消費量或は残量の
データを更新し、次の電源投入時には保存しておいた値
インク消費量或は残量のデータを初期化する必要があ
る。
【0034】本実施形態によれば、背景を作成する時点
での各インクの残量を基に背景の色やパターンを自動生
成することで各色のインクの消費量のバラツキを抑える
ことができ、各色のインクの消費量に大きな差が出ると
いう状態を解消できる。よって、ある色のインクだけが
急に減少することが抑えられるので印刷途中のインク切
れによる失敗や複数色一体型のカートリッジの無駄を減
らすことができる。
【0035】(第2の実施例)第2の実施形態を図5に
基づき説明する。
【0036】第1の実施形態ではアプリケーショングラ
ム9において画像データ10の背景を自動生成する際に
各インクの残量の情報を用いたが、以下で説明する第2
の実施形態では、背景の自動生成の際に画像データ10
を印刷するために使用する各インクの量の情報を用い
る。
【0037】図5に本実施形態における背景の自動生成
手順を示す。最初にステップ300では画像データ10
を印刷するために使用するインクの量を計算する。一般
に印刷データの中には各色が印刷するビットマップを納
める。この時、このビットマップを走査することで、各
色のインクを吐出数を数え上げることが可能である。イ
ンクを吐出する数が分かったならばそれぞれの吐出で必
要なインクの量は分かっているのでこれらを掛け合わせ
ることで画像データ10の印刷に使用する各色のインク
の量を計算することができる(ステップ301)。
【0038】ステップ301は印刷データを基に印刷デ
ータ生成装置1上でも印刷装置20上でも同様に行うこ
とが出来るが、背景の作成前に行わなければならないの
で印刷データ生成装置1上のアプリケーションプログラ
ム9で計算するか或はプリンタドライバプログラム8で
計算したものをアプリケーションプログラム9が取得で
きることが望まれる。
【0039】なお、本実施形態でも通常カラー印刷に使
用するインクの内、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)各色のインクの使用量を総量に対する百分
率で使用する。例えば、インク総量の半分を使用する時
には50という値を、一割を使用する時には10という
値をそれぞれ使用する。
【0040】次にステップ301において計算された各
色のインク使用量から背景に使用する色を決定する。ス
テップ300において計算された各色の使用量(百分
率)をそれぞれCu 、Mu 、Yu とした時、例えば背景
色を
【0041】
【外2】 から得られる色にすることで使用量の少ない色のインク
から積極的に消費することが可能となる。ここで、上記
の式のDは背景の最大濃度値であり、C、M、Yが8b
its値の場合は255以下の正の整数値である。例え
ばD=128とすることは、背景の濃度を最も濃い場合
の約半分にすることを意味する。
【0042】また、上記の式は背景の色をC、M、Yの
三色の中で最も使用量の少ない色から作成することを意
味しているが、三色全てや使用量が少ないものから二色
を選び、それぞれの使用量の比率にしたがって色を決定
しても良い。
【0043】ステップ301の結果、画像データ10の
印刷に使われていない色のインクを積極的に使用するこ
とになり、このことは画像の色調と補色関係に近い色が
背景色として選ばれる可能性が高くなることを示してい
る。したがってこの様な手順で決定された背景を使用す
ることで前景となる画像データ10を目立たせるという
効果が生じる場合がある。
【0044】さて、背景の色が決まったならば、ステッ
プ302で背景の部分をこの色で埋める。この時、背景
の色としてC、M、YではなくR、G、Bの値が必要で
あるばらば、以下の式で変換する。
【0045】R=255−C、G=255−M、B=2
55−Y
【0046】本実施形態によれば背景を作成する画像に
使用する各インクの量を基に背景の色やパターンを自動
生成することで各色のインクの消費量のバラツキを抑え
ることができ、各色のインクの消費量に大きな差が出る
という状態を解消できる。
【0047】また本実施形態の場合、画像データ10の
印刷に使われていない色のインクを積極的に使用するこ
とにより、結果的には画像の色調と補色関係に近い色が
背景色として選ばれるので前景となる画像データ10を
目立たせるという効果も生じる。
【0048】(第3の実施形態)第3の実施形態を図6
にから図9に基づき説明する。
【0049】第1の実施形態ではアプリケーショングラ
ム9において画像データ10の背景を自動生成する際に
各インクの残量の情報を用いた。また、第2の実施形態
ではアプリケーションプログラム9において画像データ
10の背景を自動生成する際に画像データ10の印刷に
使用する各インクの量の情報を用いた。以下で説明する
第3の実施形態では、背景の自動生成の際に各インクの
残量と画像データ10を印刷するために使用する各イン
クの量の情報とを用いる。
【0050】図6に本実施形態における背景を自動生成
する手順を示す。まず最初はステップ400で印刷装置
20が使用している各インクの残量を取得する。本実施
形態では通常カラー印刷に使用されるインクの内、シア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)各色のイン
クの残量(Cr 、Mr 、Yr )を総量に対する百分率で
得られる様にする。例えば、インク総量の半分が残って
いる時には50という値が、一割が残っている時には1
0という値がそれぞれ得られる。
【0051】次にステップ401で画像データ10を印
刷するために使用するインクの量を計算する。計算の方
法は第2の実施形態でのステップ300と同様である。
ステップ401は第2の実施形態と同様の理由で印刷デ
ータ生成装置1上で行われることが望まれる。なお、画
像データ10の印刷に必要な各インクの使用量(Cu
u 、Yu )も総量に対する百分率で算出する。例え
ば、インクの総量の半分を使用する時には50という値
を、一割を使用する時には10という値をそれぞれ使用
する。
【0052】次にステップ402において背景なしの画
像データ10の印刷後の各色のインクの残量(C′r
M′r 、Y′r )を以下の式で計算する。
【0053】C′r =Cr −Cu ,M′r =Mr −M
u ,Y′r =Yr −Yu この計算を行うことでより早いタイミングでインクの残
量を検知できるので、インクの消費量をより効率良く制
御できる。上記計算の結果が負であることは、印刷途中
でインク切れが起きることを示している。したがって、
計算結果が負である場合は、ユーザに印刷途中でインク
切れが起きることを報知する。
【0054】このように、印刷を開始する前にインクの
残量を予測することで画像データ10の印刷途中でイン
ク切れが起きることを事前に検出出来るという利点もあ
る。
【0055】次にステップ403において、ステップ4
02で計算された各色のインク残量から背景に使用する
色を決定する。
【0056】例えば、上式で得られた予測残量のうち残
量の多い色から2色を選びグラディエーション効果を持
つ背景を作成することが出来る(ステップ403)。
【0057】図7は、残量の多い2色を選びそれぞれの
濃度を副走査方向の位置で直接的に変化させた場合であ
る。この時、グラフ500とグラフ501が示すように
それぞれの色の最大濃度をD1、D2のようにずらすこ
とでそれぞれの色のインクの消費量をその残量の割合に
よって加減することが可能である。
【0058】図8は、同様に残量の多い2色を選びそれ
ぞれの濃度を副走査方向の位置で直線的に変化させた場
合であるが、グラフ600とグラフ601が示すように
それぞれの色の最大濃度をD3で同じにしつつも色を打
つ範囲をL1、(L1−L2)のようにずらすことでそ
れぞれの色のインクの消費量をその残量の割合によって
加減する例である。
【0059】図9は、同様に残量の多い2色を選びそれ
ぞれの濃度を副走査方向の位置で変化させた場合である
が、グラフ700とグラフ701が示すようにそれぞれ
の色の最大濃度と色を打つ範囲を同じにしつつも色の変
化の具合を違えることでそれぞれの色のインクの消費量
をその残量の割合によって加減する例である。
【0060】以上、グラディエーション背景を実現する
3つの例を示したが、これらの方法に限定する必然性は
なく、その他にもいろいろな方法を使うことも可能であ
る。そして、この様なグラディエーション背景を使用す
ることでも予測される残量の多い色のインクから積極的
に消費することが可能となる。
【0061】そして背景に使用するグラディエーション
が決まったならば、ステップ404で背景の部分をこの
グラディエーションで埋める。
【0062】本実施形態によれば背景を作成する時点で
の各インクの残量と背景を作成する画像に使用する各イ
ンクの量とを基に背景の色やパターンを自動生成するこ
とでより効率的に各色のインクの消費量のバラツキを抑
えることができ、各色のインクの消費量に大きな差が出
るという状態を解消できる。
【0063】また、印刷を開始する前にインクの残量を
予測することで画像データ10の印刷途中でインク切れ
が起きることを事前に検出し、ユーザにインクタンクの
交換を促すなどの手段を講じることでインク切れによる
印刷の失敗を防ぐことが出来るという効果もある。
【0064】(他の実施形態)上記実施形態では、出力
画像の特定部分として出力画像全体における背景を用い
たが、例えば、ユーザが指定した任意の領域における背
景でも構わない。
【0065】また、記録剤としては、インクだけでなく
他の記録剤を使用しても構わない。
【0066】また上記実施形態の機能を実現する様に各
種のデバイスを動作させる様に該各種デバイスと接続さ
れた装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実
施形態機能を実現するためのソフトウエアのプログラム
コードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラム
に従って前記各種デバイスを動作させることによって実
施したものも本発明の範疇に含まれる。
【0067】またこの場合、前記ソフトウエアのプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログ
ラムコードをコンピュータに供給するための手段、例え
ばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明
を構成する。
【0068】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気
テープ、不揮発性のメモリード、ROM等を用いること
が出来る。
【0069】またコンピュータが供給されたプログラム
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれるこ
とは言うまでもない。
【0070】更に供給されたプログラムコードが、コン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプ
ログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや
機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部
または全部を行い、その処理によって前述した実施形態
の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言う
までもない。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば複
数の記録剤の消費量のばらつきを抑えることができる。
【0072】また、画像形成を行う前に、画像形成途中
で記録剤が不足することをユーザが認識することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図。
【図2】背景の概念図。
【図3】第1の実施形態における背景作成の手順。
【図4】インク残量の計算手順。
【図5】第2の実施形態における背景作成の手順。
【図6】第3の実施形態における背景作成の手順。
【図7】第3の実施形態におけるグラディエーション背
景作成処理方法。
【図8】第3の実施形態におけるグラディエーション背
景作成処理方法。
【図9】第3の実施形態におけるグラディエーション背
景作成処理方法。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録剤を用いて画像を形成する画
    像形成部に画像を出力する画像処理方法であって、 前記記録剤の残量を調べ、 前記検残量に応じて出力画像の特定部分の色を設定する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記出力画像の特定部分は背景であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記記録剤の残量は、画像形成する際に
    使用した記録剤の量に基づき算出されることを特徴とす
    る画像処理方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記記録剤の残量を検知する際
    に、出力画像で使用される記録剤の量を予測することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 さらに、前記特定部分におけるパターン
    を設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 さらに、前記検知された残量に応じて出
    力画像の特定部分の色を設定するか否かを選択すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 画像を示す画像データを入力し、 前記画像を形成する際に使用する記録剤の量を求め、 前記記録剤の量に基づき、出力画像の特定部分の色を設
    定することを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記特定部分は出力画像の背景であるこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 画像を示す画像データを入力し、 前記画像を形成する際に使用する記録剤の量を求め、 馳駆されている記録剤の残量と前記求められた使用する
    記録剤の量に基づき、出力画像を形成中に記録剤不足に
    なるか否かを検出することを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 複数の記録剤を用いて画像を形成する
    画像形成部に画像を出力する画像処理装置であって、 前記記録剤の残量を調べる手段と、 前記検残量に応じて出力画像の特定部分の色を設定する
    手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 画像を示す画像データを入力する手段
    と、 前記画像を形成する際に使用する記録剤の量を求める手
    段と、 前記記録剤の量に基づき、出力画像の特定部分の色を設
    定する手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 プログラムをコンピュータにより読み
    取り可能な状態に記録した記録媒体であって画像形成部
    の複数の記録剤の残量を調べ、 前記検残量に応じて出力画像の特定部分の色を設定する
    プログラムを記録することを特徴とする記録媒体。
  13. 【請求項13】 プログラムをコンピュータにより読み
    取り可能な状態に記録した記録媒体であって画像を示す
    画像データを入力し、 前記画像を形成する際に使用する記録剤の量を求め、 前記記録剤の量に基づき、出力画像の特定部分の色を設
    定するプログラムを記録することを特徴とする記録媒
    体。
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