JP2000071483A - 印刷装置、印刷方法およびこれに用いるインクカートリッジ - Google Patents

印刷装置、印刷方法およびこれに用いるインクカートリッジ

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JP2000071483A JP10259477A JP25947798A JP2000071483A JP 2000071483 A JP2000071483 A JP 2000071483A JP 10259477 A JP10259477 A JP 10259477A JP 25947798 A JP25947798 A JP 25947798A JP 2000071483 A JP2000071483 A JP 2000071483A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混在することにより黒色を表現な2つのイン
クを用いて、無彩色を表現し、各色インクの総量を低減
しつつ、粒状感の発生を抑制する。 【解決手段】 黒色のドットを形成するための黒色のイ
ンクを、フードブラックといった黒の染料のみを含むも
のとせず、マゼンタやイエロの染料も含むものとし、そ
の分、黒の染料を低減したブラックインクとする。黒色
を表現する場合には、このブラックインク(Bk)のド
ットと、このブラックインクでは黒色に対して不足して
いるシアンインク(C)のドットとを形成する。この結
果、ブラックインクの明度は従来より高くなり、粒状感
が小さくなるから、低濃度領域からブラックインクのド
ットを形成することができるようになり、その分各色イ
ンクの使用量を低減して、インクデューティに対して余
裕の高いインクの打ち込み量とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類のインク
を被印刷物に記録可能なヘッドを備えた印刷装置,印刷
方法およびこれに用いるインクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをヘッドにより被印刷物に記録するタイプ
のカラープリンタが広く普及し、コンピュータ等が処理
した画像を多色多階調で印刷するのに広く用いられてい
る。被印刷物にインクを記録する方法としては、インク
リボン上のインクを溶融して用紙に転写する熱転写方
式、カラーインクの溶液を用紙に向けて吐出するインク
ジェット方式、レーザにより感光体上に潜像を形成しカ
ラートナーを転写する電子写真方式など、様々な手法が
知られている。いずれの場合にも、数種類の色のインク
を混在させることにより所定の色相の範囲の色を再現す
るものであり、フルカラーの印刷を行なう場合には、通
常シアン,マゼンタ,イエロー(CMY)の三色のイン
クを用いる。また、文字(通常は黒色)の印刷の高速化
や下色除去によるインク量の低減などを目的として、こ
の三原色のインクに加えて黒色インクを用意することも
行なわれている。
【0003】こうした複数種類のインクにより多色の画
像を印刷する場合、多階調の画像を形成しようとするに
は、ディザ法や誤差拡散などいくつかの方法が考えられ
るが、プリンタの場合には、いずれの手法でも、印刷
は、印刷解像度に対応した大きさのドット単位で行なわ
れる。プリンタの場合、印字密度(解像度)は通常30
0dpiないし720dpi程度、粒径で数十ミクロン
に留まっており、近年高解像度のプリンタ(1440d
pi程度)が開発されているものの、銀塩写真の表現力
(フィルム上では解像度で数千dpiと言われる)との
間の隔たりは未だ大きく、ドットが視認されて粒状感を
生じるという問題が指摘されていた。そこで、この問題
を回避するために、最近では、複数種類の濃度のインク
を用意しあるいはドット径を可変するドット径変調の技
術を採用し、低濃度ドットや小径のドットを用いて印刷
することが行なわれている。
【0004】ドット単位で印刷を行なう場合、最も濃度
の高いインクである黒色インクのドットが最も粒状感を
生じやすいことになる。そこで、従来から、画像を高品
質で印刷する場合には、黒色インクを用いず、三原色に
置き換えて表現すること(コンポジットブラックとい
う)が行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、黒色を
三原色インクで表現するコンポジットブラックの手法
は、単一の黒色ドットを表現するのに、各色のドットを
すべて必要とすることから、ドット数が3倍に増えてし
まうと言う問題があった。所定の濃度の無彩色を表現す
るのに必要なドットの数が増加すると、次の問題を招致
する。 (1)顔料や染料を溶媒に溶融したインクを用い、イン
ク滴として用紙に吐出するインクジェットタイプの印刷
装置では、単位面積当たりに吐出されるインクの総量
は、用紙が吸収可能なインク量(いわゆるインクデュー
ティ)により制限される。したがって、コンポジットブ
ラックを用いる場合、インクデューティの低い用紙で
は、この制限をクリアすることができない。 (2)コンポジットブラックは、三原色により黒色を表
現するので、黒色としての濃度が不足し、画像全体にし
まりがなくなるという問題があった。また、三原色のド
ット密度が高くなると、各色のドットが重ねて形成され
ることになるから、ドットの形成順序により色ずれなど
が生じやすいという問題があった。特に熱溶融型のイン
クなどの非液状インクの場合には、あたかもインクを重
ね塗りしたようになることがあり、ドット密度を一定以
上にすることは困難であった。 (3)一方、コンポジットブラックから徐々に黒色のイ
ンクに置き換わる部分では、3つのドットが形成される
状態から黒色インクの一つのドットが形成される状態に
切り替わることになり、にじみの影響を受けやすい用紙
では、その間で、にじみ状態が異なってしまう。この結
果、均一な画質を得ることが難しいといった問題もあっ
た。
【0006】そこで、従来から総ての黒色ドットをコン
ポジットブラックに置き換えるのではなく、インクデュ
ーティやドット密度の制限から許される範囲で置き換え
を行なう手法が、種々提案されている。こうした場合、
所定以上の濃度になると、黒色のドットが形成されるか
ら、黒色のドットが形成され始めるあたりで、粒状感の
悪化を生じることになってしまう。
【0007】本発明は、複数種類のインクを被印刷物に
記録可能なヘッドを備えた印刷装置において、少なくと
も二つのインクの色相を調整し、記録される画像の品位
を低下することなく、インクデューティなどの制限を緩
和することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる目的を達成するため、本願発明は、以下の構成を採
用した。まず、本発明の印刷装置は、複数種類のインク
を被印刷物に記録可能なヘッドを備えた印刷装置であっ
て、前記複数種類のインクのうちの二つを、所定の色相
を有する有彩色インクと、該有彩色インクに対して所定
の割合で混在することにより黒色を表現可能な色相のイ
ンクとし、前記ヘッドにより黒色を記録しようとする際
には、前記二つのインクを前記所定の割合で前記被印刷
物上に記録する黒色記録手段を備えたことを要旨として
いる。
【0009】また、この印刷装置に対応した印刷方法の
発明は、複数種類のインクを被印刷物に記録可能なヘッ
ドを用いて印刷を行なう印刷方法であって、前記複数種
類のインクのうちの二つを、所定の色相を有する有彩色
インクと、該有彩色インクに対して所定の割合で混在す
ることにより黒色を表現可能な色相のインクとして用意
し、前記ヘッドにより黒色を記録しようとする際には、
前記二つのインクを前記所定の割合で前記被印刷物上に
記録することを要旨としている。
【0010】この印刷装置および印刷方法によれば、印
刷に用いる複数の種類のインクのうちの二つを、所定の
色相を有する有彩色インクと、該有彩色インクに対して
所定の割合で混在することにより黒色を表現可能な色相
のインクとして用意しているので、ヘッドにより黒色を
記録しようとする際には、この二つのインクを所定の割
合で被印刷物上に記録を行なう。したがって、例えば無
彩色多階調の画像を記録する場合に、単独で黒色のドッ
トを形成するのではなく、他の有彩色インクおよびこの
インクと混在して黒色となるインクにより黒色のドット
を形成するので、黒色のインクによるドットを単独で形
成する場合と比べて粒状感の低い印刷が可能となる。
【0011】ドット形成時の粒状感を低減するという観
点からは、二つのインクが共に粒状感が低いインクであ
ることが望ましいが、有彩色インクとして、インクをド
ット単位で前記被印刷物上に記録した際、粒状感の低い
色彩のインク、例えばイエロインクなどを用いることも
好適である。
【0012】黒色を二つのインクにより表現する手法
を、多色印刷の印刷装置に応用することも可能である。
この場合には、複数のインクとして、前記二つのインク
の他に、所定の色空間を前記所定の色相を有する有彩色
インクと共に表現可能な三原色に対応した他のインクを
収納したインクカートリッジを用意する。加えて、色空
間内の表現しようとする色彩に対応した前記各色インク
の使用の割合を設定するインク使用量設定手段と、印刷
しようとする画像のデータに対して、前記インク使用量
設定手段が設定した使用の割合を用いて、前記インクを
前記被印刷物上に記録するよう前記ヘッドを駆動するヘ
ッド駆動手段とを備える構成を用いる。
【0013】この印刷装置では、三原色を用いた多色の
印刷が可能である上、更に、黒色を表現する際には、コ
ンポジットブラックのような三種類のインクを用いるの
ではなく、三原色中の一色と、このインクと共に黒色を
表現可能な他のインクとを用いる。この結果、黒色の表
現に3つのインクを用いる必要がなく、インクデューテ
ィによる制限を容易にクリアでき、あるいはドットの重
なりなどによる色ずれといった問題を生じることがな
い。また、コンポジットブラックよりは締まった画像を
得ることができる。
【0014】かかる構成において、各色インクとして、
液状のインクを用い、ヘッドには、このインクをインク
滴として前記被印刷物に吐出する機構を備え、各色イン
クの使用量としては、各色インクの使用の割合を、被印
刷物のインクデューティを満足する割合として制限した
値として定めることが考えられる。液状インクの場合に
は、被印刷物毎に上限が存在するインクの吸収量(イン
クデューティ)を満足することは極めて重要であり、こ
の構成によれば、被印刷物毎に異なるインクデューティ
を容易に満足し、かつ粒状感の少ない印刷を行なうこと
ができる。
【0015】本発明は、黒色を二つの異なるインクの混
在により表現することに特徴があり、かかる印刷を行な
う場合には独自のインクカートリッジを用いてることが
望ましい場合が存在する。かかるインクカートリッジの
発明は、複数種類のインクを被印刷物に記録可能なヘッ
ドを備えた印刷装置に装着されるインクカートリッジで
あって、前記複数種類のインクのうちの二つを、所定の
色相を有する有彩色インクと、該有彩色インクに対して
所定の割合で混在することにより黒色を表現可能な色相
のインクとし、該二つのインクを少なくとも収納したこ
とを要旨としている。
【0016】このインクカートリッジは、黒色を二つの
インクの混在により表現する印刷装置に用いられ、この
印刷装置に、必要な少なくとも二つのインクを効率よく
供給することができる。
【0017】かかるインクカートリッジに用意する有彩
色インクとしては、シアンインク,マゼンタインクまた
はイエロインクのいずれか一つとすることが考えられ
る。いずれの色相のインクもカラーインクとして安定・
安価に供給可能だからである。
【0018】更に、この二つのインクの他に、所定の色
空間を、黒色を表現する二つのインクの一つである所定
の色相を有する有彩色インクと共に表現可能な三原色に
対応した他のインクを収納したすることも望ましい。こ
の場合には、所定の色空間を表現するための少なくとも
3つのインクと黒色を表現するための2つのインクとに
おいて、一つのインクを共有することができ、インクカ
ートリッジの小型化を図ることができる。
【0019】こうした場合に、共通の有彩色のインク
を、他のインクより、所定の割合だけ多くインクカート
リッジに収納すれば、カートリッジ内のインク残量の偏
りを防止することができ、好適である。
【0020】本発明は、コンピュータを用いて実現可能
であるため、次の機能を記憶した記録媒体とすることが
できる。本発明の第1の記憶媒体は、複数種類のインク
を被印刷物に記録可能なヘッドを用いて印刷を行なう印
刷装置の制御用プログラムを、該印刷装置に内蔵された
コンピュータに読み取り可能に記憶した記憶媒体であっ
て、該制御用プログラムは、記録しようとする画像にお
ける黒色の濃度を入力する機能と、該入力した黒色の濃
度に対して、前記複数種類のインクのうちの所定の色相
を有する有彩色インクと、該有彩色インクに対して所定
の割合で混在することにより黒色を表現可能な色相の疑
似黒色インクとの記録率を記憶したテーブルと、前記黒
色の濃度が入力されたとき、該テーブルを参照して、前
記有彩色インクと前記疑似黒色インクとの記録率を決定
する機能とに対応したプログラムを含むことを要旨とし
ている。
【0021】この記憶媒体に記憶されたプログラムは、
印刷装置に内蔵されたコンピュータに読み込まれること
で、次の機能を実現する。この印刷装置は、印刷に用い
る複数の種類のインクのうちの二つを、所定の色相を有
する有彩色インクと、該有彩色インクに対して所定の割
合で混在することにより黒色を表現可能な色相のインク
として用意している。したがって、この記録媒体の制御
用プログラムを読み込んだ印刷装置は、そのヘッドによ
り黒色を記録しようとする際には、この二つのインクを
所定の割合として被印刷物上に記録を行なう。この結
果、例えば無彩色多階調の画像を記録する場合に、単独
で黒色のドットを形成するのではなく、他の有彩色イン
クおよびこのインクと混在して黒色となるインクにより
黒色のドットを形成するので、黒色のインクによるドッ
トを単独で形成する場合と比べて粒状感の低い印刷が可
能となる。
【0022】ここで、前記制御プログラムに、更に前記
疑似黒色インクを収納したインクカートリッジか、単独
で黒色を表現する黒色インクを収納したインクカートリ
ッジかのいずれが前記印刷装置に装着されているかを検
出する機能と、該装着されたインクカートリッジ毎に用
意され、かつ前記黒色の濃度に応じた各色インクの記録
率を記憶したテーブルを、前記検出されたインクカート
リッジの種類に基づいて切り換える機能と、該切り換え
たテーブルを参照して各色インクの記録率を求める機能
とに対応したプログラムを含むものとしてもよい。
【0023】この場合には、この記録媒体の制御用プロ
グラムを読み込んだ印刷装置は、いずれのインクカート
リッジが装着されたかを判別して、装着されたインクカ
ートリッジに対応したテーブルを参照して印刷を行なう
ことができる。
【0024】さらに、この記憶媒体にあって、前記制御
用プログラムに、記録しようとする画像の種類を判別す
る機能と、前記画像が自然画像であると判別された場合
には、前記疑似黒色インクを収容したカートリッジを用
いて画像の記録を行なわせる機能と、該画像が自然画像
ではないと判別された場合には、単独で黒色を表現する
黒色インクを収納したカートリッジを用いて画像の記録
を行なわせる機能とに対応したプログラムを含むものと
しても良い。
【0025】この場合には、記録しようとする画像の種
類により、その種類に適したインクを用いて印刷を行な
うことができる。
【0026】更に、本発明の第2の記録媒体は、複数種
類のインクを被印刷物に記録可能なヘッドを用いて印刷
を行なう印刷装置の制御用プログラムと該プログラムが
参照するデータとを、前記印刷装置に内蔵されたコンピ
ュータに読み取り可能に記憶した記憶媒体であって、前
記データは、記録しようとする画像における黒色の濃度
に対して、前記複数種類のインクのうちの所定の色相を
有する有彩色インクと、該有彩色インクに対して所定の
割合で混在することにより黒色を表現可能な色相を有す
る疑似黒色インクとの記録率を記憶したテーブルを含む
ことを要旨としている。
【0027】この記憶媒体に記憶された制御用プログラ
ムとデータは、印刷装置のコンピュータに読み込まれ
て、上述した第1の記憶媒体に記憶された制御用プログ
ラムと同様に、前記印刷装置に所定の機能を付与する
が、この記憶媒体は、印刷装置の動作を検討するまでも
なく、該記憶媒体に記憶されたデータを解析することに
より、その特徴を知ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。図1は、本発明の一実施例としての印刷装
置の構成を示すブロック図である。図示するように、コ
ンピュータ90にスキャナ12とカラープリンタ20と
が接続されており、このコンピュータ90に所定のプロ
グラムがロードされ実行されることにより、全体として
印刷装置として機能する。図示するように、このコンピ
ュータ90は、プログラムに従って画像処理に関わる動
作を制御するための各種演算処理を実行するCPU81
を中心に、バス80により相互に接続された次の各部を
備える。ROM82は、CPU81で各種演算処理を実
行するのに必要なプログラムやデータを予め格納してお
り、RAM83は、同じくCPU81で各種演算処理を
実行するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に
読み書きされるメモリである。
【0029】入力インターフェイス84は、スキャナ1
2やキーボード14からの信号の入力を司り、出力イン
タフェース85は、プリンタ20へのデータの出力を司
る。CRTC86は、カラー表示可能なCRT21への
信号出力を制御し、ディスクコントローラ(DDC)8
7は、ハードディスク16やフレキシブルドライブ15
あるいは図示しないCD−ROMドライブとの間のデー
タの授受を制御する。ハードディスク16には、RAM
83にロードされて実行される各種プログラムやデバイ
スドライバの形式で提供される各種プログラムなどが記
憶されている。このほか、バス80には、シリアル入出
力インタフェース(SIO)88が接続されている。こ
のSIO88は、モデム18に接続されており、モデム
18を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。
コンピュータ90は、このSIO88およびモデム18
を介して、外部のネットワークに接続されており、特定
のサーバーSVに接続することにより、画像処理に必要
なプログラムをハードディスク16にダウンロードする
ことも可能である。また、必要なプログラムをフレキシ
ブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コン
ピュータ90に実行させることも可能である。
【0030】次に、プリンタ20内部の構成について説
明する。図2は、プリンタ20の概略構成図である。図
示するように、このプリンタ20は、紙送りモータ22
によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ2
4によってキャリッジ30をプラテン26の軸方向に往
復動させる機構と、キャリッジ30に搭載された印字ヘ
ッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成を制
御する機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジ
モータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との
信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されてい
る。
【0031】用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ2
2の回転をプラテン26のみならず、図示しない用紙搬
送ローラに伝達するギヤトレインを備える(図示省
略)。また、キャリッジ30を往復動させる機構は、プ
ラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動
可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24と
の間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、
キャリッジ30の原点位置を検出する位置検出センサ3
9等から構成されている。
【0032】制御回路40を中心にこのプリンタ20の
構成を示したのが、図3である。図示するように、この
制御回路40は、周知のCPU41,プログラムなどを
記憶したP−ROM43,RAM44,文字のドットマ
トリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)4
5などを中心とする算術論理演算回路として構成されて
おり、この他、外部のモータ等とのインタフェースを専
用に行なうI/F専用回路50、このI/F専用回路5
0に接続されヘッド28を駆動するヘッド駆動回路5
2、同じく紙送りモータ22およびキャリッジモータ2
4を駆動するモータ駆動回路54を備える。また、I/
F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵
しており、コネクタ56を介してコンピュータに接続さ
れて、コンピュータが出力する印刷用の信号を受け取る
ことができる。
【0033】キャリッジ30には、黒インク用のカート
リッジ71とシアン,マゼンタ,イエロの3色のインク
を収納したカラーインクカートリッジ72が搭載可能で
ある。キャリッジ30の下部の印字ヘッド28には計4
個のインク吐出用ヘッド61ないし64が形成されてお
り、キャリッジ30の底部には、この各色用ヘッドにイ
ンクタンクからのインクを導く導入管(図示せず)が立
設されている。キャリッジ30に黒インク用のカートリ
ッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方
から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に
導入管が挿入され、各インクカートリッジから吐出用ヘ
ッド61ないし64へのインクの供給が可能となる。な
お、この実施例では、黒インク用のカートリッジ71と
カラーインク用のカートリッジ72とを別々に装着する
ものとしているが、黒、シアン、マゼンタ、イエロの4
色のインクを一つのカートリッジに収納し、これをキャ
リッジ30に装着する構成とすることも可能である。
【0034】インクが吐出される機構を簡単に説明す
る。図4に示すように、インク用カートリッジ71,7
2がキャリッジ30に装着されると、毛細管現象を利用
してインク用カートリッジ内のインクが導入管76を介
して吸い出され、キャリッジ30下部に設けられた印字
ヘッド28の各色ヘッド61ないし64に導かれる。な
お、初めてインクカートリッジが装着されたときには、
専用のポンプによりインクを各色ヘッド61ないし64
に吸引する動作が行なわれるが、本実施例では吸引のた
めのポンプ、吸引時に印字ヘッド28を覆うキャップ等
の構成については図示および説明を省略する。
【0035】各色ヘッド61ないし64には、図4に示
したように、各色毎に32個のノズルnが設けられてい
る。各ノズルに対応して、電歪素子の一つであって応答
性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素
子PEとノズルnとの構造を詳細に示したのが、図5で
ある。図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルnま
でインクを導くインク通路68に接する位置に設置され
ている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加
により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネル
ギの変換を行なう素子である。本実施例では、ピエゾ素
子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を
印加することにより、図5下段に示すように、ピエゾ素
子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の
一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積
は、ピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分
に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルnの先
端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテ
ン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷
が行なわれることになる。
【0036】以上説明したハードウェア構成を有する本
実施例のプリンタ20は、紙送りモータ22によりプラ
テン26その他のローラを回転して用紙Pを搬送しつ
つ、キャリッジ30をキャリッジモータ24により往復
動させ、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし
64のピエゾ素子PEを駆動して、カートリッジ71,
72により用意された各色インクの吐出を行ない、用紙
P上に多色の画像を形成する。
【0037】黒インク用のカートリッジ71に収納され
ているインクの色相は、以上の説明では便宜的に、黒色
と呼んだが、実際には黒インク用カートリッジ71に収
納されたインクは、無彩色のリアルブラックではない。
本実施例で用いた黒インクには、後述するように、黒色
の染料(FoodBlack2)だけではなく、色相的
にはマゼンタの染料およびイエロの染料が含まれてお
り、この点に際立った特徴がある。そこで、本実施例で
用いた黒色用のインクをブラックインクと呼ぶものとす
る。したがって以下の説明で「ブラックインク」とは、
黒色の染料のみを含むインクではなく、他の有彩色の染
料も含有する黒色系のインクという意味で用いる。従来
の黒色用の染料のみを含んだインクは「黒色インク」と
呼んで区別する。なお、本実施例では、各色インクの収
容量も均一ではない。まず、インクカートリッジ71,
72の構造について説明し、次に各カートリッジ71,
72に収納された各色インクの組成について説明する。
【0038】図6は、本実施例に用いたカラーインク用
のカートリッジ72の外観図、図7は、このカートリッ
ジ72の分解斜視図である。黒インク用のカートリッジ
71は、内部にインクを収納する空間が一つしかない点
を除いて、カラー用のインクカートリッジ72と同一の
構造をしているので、ここではカラー用のインクカート
リッジ72についてのみ説明する。このインクカートリ
ッジ72内には、マゼンタ、シアン、イエロの3種のイ
ンクが収容されている。インクカートリッジ72は、ポ
リプロピレンを素材として用い、かつ表面の張出し部分
をなくして限られた容積内に可能な限りのインクを収容
し得るよう、全体を直方体状に形成しており、その内部
には、イエロ、マゼンタ、シアンの各色インクを、多孔
質のスポンジ材であるフォーム119に吸収した形態で
収容するインク収容室102a〜102cが、それぞれ
隔壁103を介して区画形成されている。図7では、フ
ォーム119は、収容室102a〜102cから引き出
された状態で描かれているが、図示するように、フォー
ム119自体の体積は、収容室102a〜102cより
大きい。従って、フォーム119は、圧縮して収容室1
02a〜102cに収納される。図5に示したように、
インク収容室102aにはイエロインクYが、インク収
容室102bにはマゼンタインクMが、インク収容室1
02cにはシアンインクCが、それぞれ収容される。各
インク収容室102a〜102bのうち、シアンインク
用の収容室102cは、他のインク用の収容室102
a,bと比べて約1.5倍の内容積を有する。したがっ
て、収納されるインクも、イエロインクが最も多く収容
されていることになる。
【0039】このインクカートリッジ72の外側壁10
4は隔壁103よりも肉厚に形成され、かつ上端の開口
縁105を、はちまき状にさらに外方に膨出させて肉厚
に形成している。この開口縁105により、インクカー
トリッジ72は、十分な剛性を得ている。外側壁104
の角部には、キャリッジ30への位置決めと自己の保形
とを兼ねたリブ106が、一体的に突出形成されてい
る。
【0040】これらインク収容室102a〜102cの
各底面108には、互いに結合し合った円筒状のインク
供給口が突出形成されている(図示省略)。これらのイ
ンク供給口は、外周を短冊型の共通の枠112により囲
われた構造とされている。このインク供給口には、保管
時に密封用のテープ115が貼付される。各インク供給
口には、シール用ゴム116がはめ込まれており、イン
クカートリッジ72をキャリッジ30に装着した場合、
導入管76とインク供給口を隙間なく結合する。
【0041】一方、このインクカートリッジ72の底面
108には、各インク供給口の並びに沿って係合凹部1
17が形成されている。この係合凹部117を、キャリ
ッジ30に設けたリフタの支棹(図示省略)に係合させ
ることによってインクカートリッジ72への誤装着を防
ぐとともに、この係合凹部117を設けることによって
インクカートリッジ72内方に段部を形成し、次の作用
効果を得ている。即ち、インクカートリッジ72の内部
にあってインクが外部に出ていく排出口より低い部分に
存在するインクは、フォーム119による毛細管現象を
利用しても完全には排出できない。したがって、段部を
形成することにより、インクカートリッジ72内部にあ
ってインクを吸着するフォーム119がこの部分に存在
できないものとし、使用されない無駄なインクの量を減
らしている。また、インクカートリッジ70全体をアル
ミパックに入れて減圧パックする際には、減圧のための
空間が必要となるので、段部によりこの空間も確保して
いる。
【0042】インクカートリッジ72の上部には、イン
クカートリッジ72の開口部を封止する蓋体120が嵌
合可能となっている。この蓋体120の内面には、イン
ク収容室102aないし102c内に収容したフォーム
119を押圧する2列の縦リブ121が各インク収容室
102aないし102c毎に、所定の間隔を設けて、か
つ蓋体120を長手方向に僅かに摺動させることができ
る程度の長さをもって突出形成されている。これらの縦
リブ121は、インク供給口寄りの部分が他の部分より
も高く形成されている。したがって、蓋体120をイン
クカートリッジ72の本体に嵌め込むと、縦リブ121
は、インク供給口側の部分のフォーム119を、他の部
分より強く圧縮して、インク供給口側のフォーム119
の空孔を縮小する。この結果、インク供給口側では、他
の部分より毛細管作用が強く働き、フォーム119内に
均一に吸収されているインクを、インクの減少と共にイ
ンク供給口付近に集める。
【0043】次に、シアン,マゼンタ,イエロ,黒の各
色インクの組成について説明する。図8に示すように、
シアンインク(図8中Cで示す)は、染料であるダイレ
クトブルー199を3.6重量パーセント、ジエチレン
グリコール30重量パーセント、サーフィノール465
を1重量パーセント、水65.4重量パーセントとした
ものである。また、マゼンタインク(図8中Mで示す)
は、染料であるアシッドレッド289を2.8重量パー
セント、ジエチレングリコール20重量パーセント、サ
ーフィノール465を1重量パーセント、水76.2重
量パーセントとしたものである。イエロインク(図8中
Yで示す)は、染料としてダイレクトイエロ86を1.
8重量パーセント、ジエチレングリコール30重量パー
セント、サーフィノール465を1重量パーセント、水
67.2重量パーセントとしたものである。
【0044】これに対して、黒インク(図8中BKで示
す)は、図示するように、マゼンタ用の染料であるアシ
ッドレッド289を1.4重量パーセント、イエロ用の
染料であるダイレクトイエロ86を0.9重量パーセン
ト、黒色の染料であるフードブラック2を2.4重量パ
ーセント加え、これにジエチレングリコール25重量パ
ーセント、サーフィノール465を1重量パーセント、
水69.3重量パーセントとしたものである。したがっ
て、本実施例のブラックインクは、無彩色インクではな
く、色相的には、イエロ染料によって赤色側の色調に寄
っていることになる。比較のために、黒インクを染料と
してはフードブラック2のみを含む無彩色インクとした
場合の各色インクの組成を、図9に示す。図示するよう
に、この場合、黒インク以外のインクの組成は、実施例
と変わるところがない。また、本実施例の各色インクの
記録率と明度の関係を図10に、従来のインク(図9参
照)における記録率と明度L*との関係を図11に、そ
れぞれ示した。ここで、記録率とは、白色の用紙をある
色のインクによるドットで埋め尽くした場合を100
[%]としてどれだけの割合でドットを形成したかを表
わす相対的な値であり、明度L*とは、各記録率で印刷
された所定の領域の明るさを、測色計で測定した値であ
る。図10,図11に示したように、本実施例の黒イン
クは、フードブラック2の染料を少なくして、黒色の染
料よりは明度の高いマゼンタインク用の染料とイエロイ
ンク用の染料を加えていることから、同じ記録率であれ
ば明度は半分程度になっていることが分かる。
【0045】いずれのインクも、粘度(3[mPa・
s])および表面張力をほぼ同一に調整しているので、
各色ヘッド毎のピエゾ素子PEの制御を、ドットを形成
するインクに拠らず同一にすることができる。
【0046】次に、画像が入力されてから、プリンタ2
0により形成されるまでの処理について説明する。プリ
ンタ20は、図1に示すように、コンピュータ90など
の画像形成装置からコネクタ56を介して受け取った信
号に基づいて、多色の画像を形成する。この例では、コ
ンピュータ90内部で動作しているアプリケーションプ
ログラムは、画像の処理を行ないつつビデオドライバ9
1を介してCRTディスプレイ93に画像を表示してい
る。このアプリケーションプログラム95が、印刷命令
を発行すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像情報をアプリケーションプログラムから受け
取り、これをプリンタ20が印字可能な信号に変換して
いる。図10に示した例では、プリンタドライバ96の
内部には、アプリケーションプログラム95が扱ってい
る画像情報をドット単位の色情報に変換するラスタライ
ザ97、ドット単位の色情報に変換された画像情報(階
調データ)に対して画像出力装置(ここではプリンタ2
0)の発色の特性に応じた色補正を行なう色補正モジュ
ール98、色補正された後の画像情報からドット単位で
のインクの有無によりある面積での濃度を表現するいわ
ゆるハーフトーンの画像情報を生成するハーフトーンモ
ジュール99が備えられている。これらの各モジュール
の動作は、周知のものなので、説明は原則として省略す
る。
【0047】プリンタ20では、インク自体の濃さを制
御することは通常できないから、画像の階調は、インク
による微細なドットを形成するか否かにより、所定面積
の濃度を制御することにより表現される。即ち、入力さ
れた画像データは、最終的には、ドットの記録率に置き
換えられることになる。通常、スキャナ12などから入
力された画像データは、コンピュータ90内部では、R
GBの三原色により各色256階調のデータとして扱わ
れるが、プリンタ20では、シアン,マゼンタ,イエロ
(CYM)の三原色および黒色(Bk)により扱われ
る。そこで、まず色補正モジュール98により、RGB
からCYMKへの変換が行なわれる。ここで、黒色イン
ク(Bk)の割合は、次のように定められていた。
【0048】インクによる混色は減色混合なので、シア
ン,マゼンタ,イエロがそれぞれ濃度100[%]であ
れば、黒色と同じであると扱うことができる。CMYに
より表現されるこの黒色が、いわゆるコンポジットブラ
ックである。黒色インクを用いてドットを形成すると、
粒状感が強く感じられる。そこで、高画質の印刷を行な
う場合には、黒色を、できるだけコンポジットブラック
で表現することが行なわれる。ところが、コンポジット
ブラックは、CMYの三色インクを使って黒色を表現す
るため、例えば濃度100[%]の黒を表現しようとす
ると、黒色のインクと比べて3倍のインクが必要になっ
てしまう。用紙によっては、インクデューティの上限が
300[%]より低いものがあり、この場合には、イン
クデューティの制限から、CMYの各色インクの一部を
黒色インクに置き換えることが行なわれる。
【0049】例えば、図13は、従来のインクを用いて
普通紙でフルカラーの画像を表現する場合において、無
彩色(グレー)を表現する際の各色インクによるドット
の記録率の一例を示すグラフである。図中、左軸は、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、黒色(B
k)の各色インクの記録率を示しており、右軸は、これ
らのインクの総量「T」に対応した記録率を示してい
る。図13の例では、使用している用紙のインクデュー
ティは記録率で250[%]程度であり、全インクの総
量(T)が250[%]を越えないよう、画像データの
入力レベルが160/255を越えた辺りから、コンポ
ジットブラック(CMY)による表現を黒色インク(B
k)に置き換えている。即ち、入力レベルが160/2
55を越えると、黒色インク(Bk)よるドットの形成
を始め、入力レベルが190/255程度でインクの総
量が最大となるよう黒色インクの割合を決定している。
入力レベルが190/255を越えている領域では、C
MYの各インクによるドットの記録率を各々等しい量だ
け減らし、その分だけ黒色インクのドット記録率を増加
している。もとより、入力レベル190/255を越え
た領域でインク総量を減少させず、CMYインクをより
多く使用する特性も考えられるが、原画像の濃度が高い
領域では、黒色インクのドットが用いられても画質には
さほど影響を与えないことから、インクデューティによ
る制限およびインク消費量の低減に配慮して、かかる特
性としていた。
【0050】これに対して、本実施例では、ブラックイ
ンク(Bk)の色相および濃度が、図8および図10に
示したように通常の黒色インクとは異なっていることか
ら、各色インクによるドット記録率の特性も、従来のも
のとは大きく異なっている。本実施例における画像デー
タの入力レベルと各色ドット記録率との関係を、図14
に示す。図示するように、本実施例では、ブラックイン
ク(Bk)によるドットの形成を入力レベルが127/
255の辺りから開始している。また、入力レベルが2
55/255、即ち100[%]の黒色を表現する場合
には、従来のプリンタでは、シアン,マゼンタ,イエロ
のインクは使用されずすべて黒色のインクによりドット
が形成されるが(図13参照)、本実施例では、ブラッ
クインク(Bk)と共にシアンインク(C)によるドッ
トが形成される。即ち、この実施例では、無彩色はコン
ポジットブラックによる表現の他に、ブラックインク
(Bk)とシアンインク(C)による表現が可能であ
る。
【0051】かかるインク構成では、次の利点が得られ
る。 (1)ブラックインク(Bk)は黒色の染料の割合が低
く、マゼンタやイエロの染料が含まれている。したがっ
て、図10に示したように、その明度L*は高い。この
結果、ブラックインクでドットを形成しても、従来の黒
色インク(図9参照)と比べると粒状感は低い。このた
め、高画質を維持しつつ、入力レベルが低い領域からブ
ラックインクのドットを形成することができる。ブラッ
クインクを低濃度領域から使用できることから、高画質
を維持したまま引き締まった画像を形成することができ
る。コンポジットブラックですべてを表現した場合や従
来の黒色インクでドットを形成した場合と比べると、粒
状感を生じることなく締まった画像が得られるこの効果
は大きい。 (2)ブラックインクのドットが形成できれば、その
分、コンポジットブラックのための各色インク(CM
Y)を低減でき、全体にインク総量を低減することがで
きる。図14に示すように、本実施例では、従来例(図
13)と比べて、インク総量(T)の最大値を低減する
ことができた。このため、インクデューティが低い用紙
でも印字することができる。
【0052】(3)ブラックインク(Bk)が形成され
る領域が広くなるので、入力レベルの変化に対する記録
率の変化が緩やかなものになる。この結果、高濃度領域
における階調表現が豊かになり、高濃度領域の画質の向
上に資する。 (4)本実施例で、用いたカラー用のインクカートリッ
ジ72は、図6に示したように、シアンインク(C)の
収容量がマゼンタやイエロに対して1.5倍程度多くさ
れている。この結果、図14に示したように、高濃度領
域でシアン(C)インクを使用し続ける特性で印刷を行
なうことから、シアンインクの消費量が相対的に多くな
るものの、インクカートリッジとしては、マゼンタやイ
エロインクが十分残っているのに、シアンインクだけを
消尽してしまい、カラー用のインクカートリッジ72を
交換せざる得なくなるということがない。
【0053】(5)本実施例の手法では、黒インク用カ
ートリッジ71を従来のものから、本実施例のものに取
り替えた場合、画像データの入力レベルに対して各色イ
ンクのドット記録率を決めるテーブル(図13,図1
4)を入れ替えるだけで良い。したがって、既設のプリ
ンタに対して、取り付け寸法などの互換性を維持したイ
ンクカートリッジを用意しさえすれば、ハードウェアの
調整や部品の取り替えなどを行なう必要がない。このた
め、既存のプリンタの有効利用を図ることができる。ま
たその画質の向上を極めて簡易な方法で実現することが
できる。この実施例を、図15,図16に示す。この例
では、プリンタ22Aは、図15に示すように、装着さ
れたインクカートリッジ271A,271Bの違いを検
出するセンサ200を搭載し、センサ200の検出結果
を用いて、図16に示すように、装着されたカートリッ
ジの種類を判別し(ステップS300)、カートリッジ
の種類に適合したテーブルに自動的に切り換える(ステ
ップS310,320)。なお、この実施例では、黒イ
ンク用カートリッジを交換するだけで良いので、インク
残量の偏りを許容すれば、カラー用インクカートリッジ
は、従来のものをそのまま利用することさえ可能であ
る。
【0054】(6)更に、従来の黒インク用カートリッ
ジと本実施例の黒インク用カートリッジ71を、印刷し
ようとする対象に応じて取り替えるものとすることもで
きる。プリンタドライバは、印字しようとしている対象
が自然画か文字かを判別することができるので、図17
のフローチャートに示すように、印字しようとしていて
る対象が自然画の場合には(ステップS400)、本実
施例のように特定の有彩色とともに黒を表現するブラッ
クインクを収容したカートリッジに取り替えるように促
し(ステップS410)、後者の場合には、従来の黒色
インクを収容したカートリッジに取り替えるよう促すの
である(ステップS420)。印刷の途中で印刷を中断
し、使用者にカートリッジの交換を促すメッセージを出
力しても良いし、印刷しようとしているページ全体のデ
ータをまず認識し、自然画が含まれている場合には、本
実施例のインクカートリッジに、含まれていない場合に
は、従来のリアルブラックのインクを収容したカートリ
ッジに、それぞれ交換するように促しても良い。更に、
黒インクとしてこの2種類のインクを一体または別体に
収納したカートリッジを用意し、プリンタが、両インク
を、印刷しようとする対象が文字か自然画かにより、使
う分けるものとしても良い。なお、グラフなど、せいぜ
い数種類の色相で塗り分けるような画像の場合には、全
体として文字と同じように扱って黒色を表現して差し支
えない。
【0055】上述した実施例では、黒色を表現するの
に、有彩色であるシアンインク(C)とマゼンタおよび
イエロの染料を含んだブラックインク(Bk)とを用い
ている。組み合わせて黒色になるインク同士の組み合わ
せであれば、他の二つのインクの組み合わせを用いるこ
とも可能である。例えば、有彩色インクをイエロインク
(Y)とし、これと組み合わせて黒色を表現可能なイン
クを、フードブラック2の染料にシアンおよびマゼンタ
インク用の染料を加えたインクとして調整しても良い。
この場合には、有彩色インクとして最も粒状感の小さい
イエロインクを用いることになるので、有彩色インクの
ドットの形成をさほど精密にコントロールする必要がな
いという利点が得られる。あるいは、有彩色インクとし
て、シアンおよびマゼンタインクの両者を用いるものと
し、これと組み合わせて黒色を表現するインクを、フー
ドブラック2の染料にイエロインク用の染料を加えたイ
ンクとして調整しても良い。この場合には、ブラックイ
ンク(Bk)の明度は上記実施例より高くなり、その粒
状感を更に低減することができる。なお、こうした場合
には、組み合わせて黒色を表現する有彩色インクのカー
トリッジ内の収容量を、他のインクより多くしておけば
よい。
【0056】また、マゼンタやシアンインクについて、
濃度を低減したライトマゼンタ,ライトシアンインクも
併用するタイプのプリンタも提案されているが、本発明
は、こうした低濃度インクを利用するプリンタにも適用
可能である。高画質化、特に低濃度領域での粒状感を解
消するために、濃度の低いインクを用いる場合には、用
紙に対するインクの打ち込み量を増える傾向にあるか
ら、本願発明の効果は大きい。
【0057】なお、本実施例では、入力レベルに対する
各色ドットのオン・オフの制御については特に説明しな
かったが、各色ドットのオン・オフは、周知のディザ法
や誤差拡散法を用いて決定すればよいことは勿論であ
る。また、本願発明は、上述した実施例に何ら限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて、種々なる態様で実施することができる。例えば、
本願発明はピエゾ素子を用いたインクジェットプリンタ
に限定されるものではなく、インク通路にヒータを設
け、ヒータへの通電に伴って発生する泡(バブル)によ
りインク滴を吐出するタイプのプリンタに適用すること
もできる。もとより、インクジェットプリンタに限る必
要はなく、熱転写タイプのプリンタや簡易印刷機、多階
調複写機やファクシミリなどにも応用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の印刷装置の概略構成を示す構成図であ
る。
【図2】実施例のプリンタ20の概略構成図である。
【図3】プリンタ20における制御回路40の構成を示
すブロック図である。
【図4】各色ヘッド61ないし64におけるインク吐出
のための構成を示す説明図である。
【図5】ピエゾ素子PEの伸張によりインク粒子Ipが
吐出される様子を示す説明図である。
【図6】カラー用のインクカートリッジ72の外観図で
ある。
【図7】カラー用のインクカートリッジ72の内部構成
を示す分解斜視図である。
【図8】実施例の各色インクの組成を示す説明図であ
る。
【図9】従来例の各色インクの組成を示す説明図であ
る。
【図10】実施例の各色インクによるドットの記録率と
明度L*との関係を計測したグラフである。
【図11】従来例の各色インクによるドットの記録率と
明度L*との関係を計測したグラフである。
【図12】コンピュータ90が扱う画像情報から印刷が
行なわれるまでの処理の様子を例示するブロック図であ
る。
【図13】従来のインクを用いた場合の画像データの入
力レベルと記録率との関係を示すグラフである。
【図14】本実施例における画像データの入力レベルと
記録率との関係を示すグラフである。
【図15】他の実施例におけるカートリッジ検出機構を
示す説明図である。
【図16】他の実施例におけるカートリッジ判別ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図17】他の実施例における画像判別ルーチンを示す
フローチャートである。
【符号の説明】
12…スキャナ 14…キーボード 15…フレキシブルドライブ 16…ハードディスク 18…モデム 20…カラープリンタ 21…CRT 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…ヘッド 28…印字ヘッド 30…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 43…ROM 44…RAM 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 61…インク吐出用ヘッド 68…インク通路 71…黒インク用カートリッジ 72…カラー用インクカートリッジ 76…導入管 80…バス 81…CPU 82…ROM 83…RAM 84…入力インターフェイス 85…出力インタフェース 86…CRTC 86…ダイレクトイエロ 88…SIO 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 93…CRTディスプレイ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…ラスタライザ 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 102a〜102c…インク収容室 103…隔壁 104…外側壁 105…開口縁 106…リブ 108…底面 112…枠 115…テープ 116…シール用ゴム 117…係合凹部 119…フォーム 120…蓋体 121…縦リブ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のインクを被印刷物に記録可能
    なヘッドを備えた印刷装置であって、 前記複数種類のインクのうちの二つを、所定の色相を有
    する有彩色インクと、該有彩色インクに対して所定の割
    合で混在することにより黒色を表現可能な色相のインク
    とし、 前記ヘッドにより黒色を記録しようとする際には、前記
    二つのインクを前記所定の割合で前記被印刷物上に記録
    する黒色記録手段を備えた印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記有彩色インクは、シアンインクまた
    はマゼンタインクである請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記有彩色インクは、前記インクをドッ
    ト単位で前記被印刷物上に記録した際、粒状感の低い色
    彩のインクである請求項1記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記粒状感の低いインクは、イエロイン
    クである請求項3記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記複数のインクとして、前記二つのインクの他に、所
    定の色空間を前記所定の色相を有する有彩色インクと共
    に表現可能な三原色に対応した他のインクを収納したイ
    ンクカートリッジと、 前記色空間内の表現しようとする色彩に対応した前記各
    色インクの使用の割合を設定したインク使用量設定手段
    と、 印刷しようとする画像のデータに対して、前記インク使
    用量設定手段が設定した使用の割合を用いて、前記イン
    クを前記被印刷物上に記録するよう前記ヘッドを駆動す
    るヘッド駆動手段とを備えた印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記各色インクは、液状のインクであり、 前記ヘッドは、該インクをインク滴として前記被印刷物
    に吐出する機構を備え、 前記インク使用量設定手段は、前記各色インクの使用の
    割合を、前記被印刷物のインクデューティを満足する割
    合として制限した値として記憶する手段である印刷装
    置。
  7. 【請求項7】 複数種類のインクを被印刷物に記録可能
    なヘッドを備えた印刷装置に装着されるインクカートリ
    ッジであって、 前記複数種類のインクのうちの二つを、所定の色相を有
    する有彩色インクと、該有彩色インクに対して所定の割
    合で混在することにより黒色を表現可能な色相のインク
    とし、 該二つのインクを少なくとも収納したインクカートリッ
    ジ。
  8. 【請求項8】 前記有彩色インクは、シアンインク,マ
    ゼンタインクまたはイエロインクのいずれか一つである
    請求項8記載のインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のインクカートリッジであ
    って、 前記複数のインクとして、前記二つのインクの他に、所
    定の色空間を前記所定の色相を有する有彩色インクと共
    に表現可能な三原色に対応した他のインクを収納したイ
    ンクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記有彩色のインクが、前記他のイン
    クより、所定の割合だけ多く収納された請求項9記載の
    インクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 複数種類のインクを被印刷物に記録可
    能なヘッドを用いて印刷を行なう印刷方法であって、 前記複数種類のインクのうちの二つを、所定の色相を有
    する有彩色インクと、該有彩色インクに対して所定の割
    合で混在することにより黒色を表現可能な色相のインク
    として用意し、 前記ヘッドにより黒色を記録しようとする際には、前記
    二つのインクを前記所定の割合で前記被印刷物上に記録
    する印刷方法。
  12. 【請求項12】 複数種類のインクを被印刷物に記録可
    能なヘッドを用いて印刷を行なう印刷装置の制御用プロ
    グラムを、該印刷装置に内蔵されたコンピュータに読み
    取り可能に記憶した記憶媒体であって、 該制御用プログラムは、 記録しようとする画像における黒色の濃度を入力する機
    能と、 該入力した黒色の濃度に対して、前記複数種類のインク
    のうちの所定の色相を有する有彩色インクと、該有彩色
    インクに対して所定の割合で混在することにより黒色を
    表現可能な色相の疑似黒色インクとの記録率を記憶した
    テーブルと、 前記黒色の濃度が入力されたとき、該テーブルを参照し
    て、前記有彩色インクと前記疑似黒色インクとの記録率
    を決定する機能とに対応したプログラムを含む記憶媒
    体。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の記憶媒体であって、 前記制御プログラムは、更に前記疑似黒色インクを収納
    したインクカートリッジか、単独で黒色を表現する黒色
    インクを収納したインクカートリッジかのいずれが前記
    印刷装置に装着されているかを検出する機能と、 該装着されたインクカートリッジ毎に用意され、かつ前
    記黒色の濃度に応じた各色インクの記録率を記憶したテ
    ーブルを、前記検出されたインクカートリッジの種類に
    基づいて切り換える機能と、 該切り換えたテーブルを参照して各色インクの記録率を
    求める機能とに対応したプログラムを含む記憶媒体。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の記憶媒体であって、 前記制御用プログラムは、 記録しようとする画像の種類を判別する機能と、 前記画像が自然画像であると判別された場合には、前記
    疑似黒色インクを収容したカートリッジを用いて画像の
    記録を行なわせる機能と、 該画像が自然画像ではないと判別された場合には、単独
    で黒色を表現する黒色インクを収納したカートリッジを
    用いて画像の記録を行なわせる機能とに対応したプログ
    ラムを含む記憶媒体。
  15. 【請求項15】 複数種類のインクを被印刷物に記録可
    能なヘッドを用いて印刷を行なう印刷装置の制御用プロ
    グラムと該プログラムが参照するデータとを、前記印刷
    装置に内蔵されたコンピュータに読み取り可能に記憶し
    た記憶媒体であって、 前記データとして、 記録しようとする画像における黒色の濃度に対して、前
    記複数種類のインクのうちの所定の色相を有する有彩色
    インクと、該有彩色インクに対して所定の割合で混在す
    ることにより黒色を表現可能な色相を有する疑似黒色イ
    ンクとの記録率を記憶したテーブルを含むデータを記憶
    した記憶媒体。
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