JPH11227173A - カラー印刷制御装置およびカラー印刷制御装置を制御するプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

カラー印刷制御装置およびカラー印刷制御装置を制御するプログラムを記録した記録媒体

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JPH11227173A
JPH11227173A JP10028222A JP2822298A JPH11227173A JP H11227173 A JPH11227173 A JP H11227173A JP 10028222 A JP10028222 A JP 10028222A JP 2822298 A JP2822298 A JP 2822298A JP H11227173 A JPH11227173 A JP H11227173A
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color
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ink
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JP10028222A
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Katsumi Inoue
克己 井上
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各色のインク残量のばらつきをなるべく小さ
くするような形態での試し印刷を可能となし、使用され
ることなく無駄に廃棄されてしまうインク量をできるだ
け少なくし、カラーカートリッジの有効利用を図る。 【解決手段】 単純試し印刷、色制限試し印刷のモード
を選択させる印刷設定メニュー31の画面を表示し、
Y,M,Cのインク残量の順位を付け、単純試し印刷時
に各色のインク残量に基づいて単純試し印刷色配分テー
ブル41から置換条件としての第1色/第2色を抽出
し、色制限試し印刷時に色制限試し印刷色配分テーブル
42による第1色/第2色の選択を促し、単純または色
制限試し印刷を実行するときに印刷イメージデータを最
大濃度値データに変換し、第1色/第2色を置換条件と
して最大濃度値データを置換印刷イメージデータに変換
し、そのイメージデータを印刷装置に出力して色数制限
を加えた試し印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータや日本語ワードプロセッサなどの情報処理装置に
おけるフルカラー印刷可能な印刷装置のカラー印刷制御
装置にかかわり、特には試し印刷によるインク有効利用
の技術に関する。また、そのカラー印刷制御装置の試し
印刷動作を制御するプログラムを記録した記録媒体に関
する。本発明が対象とするカラー印刷制御装置は、その
印刷装置が情報処理装置自体に搭載されている場合のも
のでもよいし、その印刷装置がケーブルを介して情報処
理装置に接続されている場合のものでもよい。
【0002】
【従来の技術】例えばフルカラーのインクジェットプリ
ンタのカラー印刷では、Y(イエロー(黄))、M(マ
ゼンタ(赤紫))、C(シアン(青緑))、そして多く
の場合はB(ブラック(黒))を含めた4種類のインク
を用い、印刷イメージデータが指示する各ドットごとの
色濃度情報〔Ydx ,Mdx ,Cdx ,Bdx 〕に応じ
た量のインクを吐出し、印刷用紙のドット上で各色のイ
ンクを重ね合わせるようにして印刷することにより、フ
ルカラーの印刷を行うようになっている。
【0003】インクを収納するインクカートリッジとし
ては、図18の(a),(b)に示すように、Bインク
を単独で収納する黒カートリッジ51と、Y,M,Cの
3種類のインクを互いに仕切った3つのボックス部分に
収納する一体型のカラーカートリッジ52とがある。
【0004】印刷イメージデータは多種多様に変容する
ため、使用されるインク量はインクの種類ごとにまちま
ちとなる傾向がきわめて大きい。換言すれば、カラーカ
ートリッジに収納されているY,M,Cのインク残量に
大きなばらつきが発生しやすい。
【0005】一体型のカラーカートリッジ52において
は、YインクとMインクとCインクのうち1つでもイン
ク切れ(空)になると、他のインクが残っていてもその
カラーカートリッジは使用不可となるため、新しいカラ
ーカートリッジと交換し、使用不可となったカラーカー
トリッジは廃棄している。
【0006】なお、インク残量を検出する技術について
は、特開平9−30006号公報や特開平9−1561
23号公報に開示のものがある。前者はインクの噴射指
令数をカウントし、インク色ごとのカートリッジの総イ
ンク量と前記のカウント値とからインク残量を算出する
ものである。後者はインク色ごとに記録ドット数をカウ
ントしてインク消費量を計算し、パージ動作・フラッシ
ング動作によるインク消費量を加味してインク残量を算
出し、ディスプレイに表示するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】廃棄されたカラーカー
トリッジにおいては、ある1つの色のインクはインク切
れで空となっていても、残りの2つの色のインクがまだ
残っている。つまり、その残ったインクは結局使われな
いまま無駄に廃棄されている。その最大の原因は、Y,
M,C各色のインクの消費速度がまちまちであるにもか
かわらず、それら各色のインクカートリッジが一体型と
なっていることである。
【0008】なお、特開平3−193369号公報の技
術は、ある色のトナー切れなどの障害が発生した場合
に、旧来のように印刷を停止させることに代えて、別の
色に代替して印刷を続行するように構成したものであっ
て、本発明とは前提を異にするものである。
【0009】また、特開平6−28130号公報の技術
は、イメージデータの処理中にエラーが発生した場合
に、そのページのみを単色カラーで印刷するように構成
したものであって、これは各色のインク残量のばらつき
をなるべく小さくすることにはならず、かえってばらつ
きを増大する可能性もある。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みて創案され
たものであって、いずれか1色がインク切れになってカ
ラーカートリッジが使用不可の状態になるまでにカラー
インク消費総量ができるだけ多くなるような形態、換言
すると各色のインク残量のばらつきをなるべく小さくす
るような形態での印刷を可能となし、使用されることな
く無駄に廃棄されてしまうインク量をできるだけ少なく
し、カラーカートリッジの有効利用を図ることができる
ようにすることを目的としている。また、派生して生じ
る問題(これについては〔課題を解決するための手段〕
の項で逐次説明する)を解決することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる請求項
1のカラー印刷制御装置は、試し印刷モードなど本来の
色とは異なる少ない色数での印刷モードを有し、この印
刷モードを選択したときに本来の色に代えて優先的にイ
ンク残量の多い色に置換して印刷するように構成された
ものである。レイアウトを確認する等のために試し印刷
等のモードを選択したときには、インク残量の多い色の
インクを優先して選択し本来の色と置換するから、イン
ク残量の多い色のインクの消費が進み、各色のインク残
量のばらつきが減少する。いずれか1色がインク切れに
なってカラーカートリッジが使用不可になるまでのカラ
ーインク消費総量が増加し、使用されることなく無駄に
廃棄されてしまうインク量が減少するので、カラーカー
トリッジの有効利用が図れる。もちろん、色数制限を加
えた本来の色とは異なる印刷によりインク消費量は節減
されることになる。
【0012】本発明にかかわる請求項2のカラー印刷制
御装置は、上記請求項1において、インク残量が多いこ
とに基づいて優先して置換する色が単独で印刷色濃度が
足りる場合にインク残量が最多の優先度1位の1色のみ
の色に置換して単色で印刷する。そして、印刷色濃度が
不足する場合には優先度1位の色に加えて次にインク残
量が多い優先度2位の色も加えて置換してこれら2種類
の色のインクを重ねて印刷するように構成されたもので
ある。印刷用紙が例えば白色で、本来の色から置換した
インク残量最多の優先度1位のインクが例えばマゼンタ
(赤紫)の場合には印刷色濃度は足りる。しかし、優先
度1位のインクがイエローやシアン(青緑)の場合には
印刷色濃度は不足し、視認性(コントラスト)が低下し
てしまう。したがって、後者のような場合には、優先度
1位の色と優先度2位の色との減色混合により印刷色濃
度を増し、視認性(コントラスト)を高める。
【0013】本発明にかかわる請求項3のカラー印刷制
御装置は、上記請求項2において、次にインク残量が多
い優先度2位の色のインクの吐出量を必要最小限に制限
したものである。次にインク残量が多い優先度2位の色
のインクをインク残量最多の優先度1位の色のインクと
同じ量またはそれに近い量で吐出させると、優先度1位
の色のインクの残量と優先度2位の色のインクの残量と
の差が縮まらないか縮まりにくいものとなる。また、試
し印刷など本来の色とは異なる印刷であるので、何も本
来の印刷に近い色で印刷する必要はない。優先度2位の
色のインクを多く使うと、その色のインクが不用意に減
少してしまうおそれがある。しかし、優先度2位の色の
インクの吐出量を必要最小限に制限してあるので、所要
の色濃度で印刷して視認性(コントラスト)を確保しな
がらも、各色のインク残量のばらつきをなるべく小さく
するとともに、優先度2位の色のインクが不測に減少し
てしまうことを予防する。
【0014】本発明にかかわる請求項4のカラー印刷制
御装置は、上記請求項1から請求項3までのいずれかに
おいて、フルカラー印刷領域が所定量以下の場合に通常
印刷(フルカラー印刷)で印刷を行う。そして、フルカ
ラー印刷領域が所定量を超える場合に本来の色とは異な
る少ない色数での印刷モードで印刷を行うように構成さ
れたものである。この場合の所定量は、絶対量でもよい
し、全体に占める割合でもよい。フルカラー印刷領域が
1ページの例えば10%とか15%とか比較的に狭い領
域であると、試し印刷など色数制限を加えた本来の色と
は異なる印刷を行うことは、インク消費量を特別に節減
するというものではなく、とりたたてメリットがあるわ
けではない。色数制限を加えた本来の色とは異なる印刷
をするよりも、本来のフルカラーで印刷する方がより好
ましい印刷結果物を得られる。これに対して、フルカラ
ー印刷領域が広い領域である場合には、色数制限を加え
た本来の色とは異なる印刷によりインク消費量を節減す
るとともに、各色のインク残量のばらつきを減少させる
ことになる。
【0015】本発明にかかわる請求項5のカラー印刷制
御装置は、上記請求項1から請求項4までのいずれかに
おいて、印刷実行前に各色のインク残量および置換色と
しての優先度1位の色または優先度1位と優先度2位の
色を表示し、その条件での印刷を実行すべきかどうかの
決定の操作促しを行うように構成されたものである。試
し印刷など色数制限を加えた本来の色とは異なる印刷で
使用されるインクの色が各色のインク残量との関係で操
作者の望む色となっているかどうかを操作者が印刷前に
確認できる。例えば、試し印刷に使用する印刷用紙の地
色が異なれば使用すべき好ましい色も変化するが、これ
に対応可能である。また、あとの印刷で使用される色の
予想される使用量のいかんに応じて試し印刷に使用すべ
き好ましい色も変化するが、このことに対応する上でも
有効である。試し印刷に使用される色が好ましい状態で
あることを確認した上で印刷の実行に移るため、希望し
ない印刷は回避されることになる。
【0016】本発明にかかわる請求項6のカラー印刷制
御装置は、上記請求項5において、操作促しに対して否
定の操作をしたときに、インク残量によって自動的に置
換色を決定することに代えて、操作者の指示により1つ
または2つの色を選択可能とし、本来の色に代えてその
選択された色に置換して印刷するように構成されたもの
である。インク残量によって自動的に決定された置換色
での印刷が好ましいものではない場合には、操作者自身
の選択によって置換色を決めることが可能となり、より
好ましい状態での試し印刷等が可能となる。特に、試し
印刷に使用する印刷用紙の地色が変化したために使用す
べき好ましい色が変化した場合に有効である。
【0017】本発明にかかわる請求項7のカラー印刷制
御装置は、上記請求項1から請求項6までのいずれかに
おいて、一体型のカラーカートリッジにイエロー、マゼ
ンタ、シアンの各インクが仕切られた状態で収納され、
単独の黒カートリッジにブラックのインクが収納されて
おり、被置換色としてはイエロー、マゼンタ、シアンと
ともにブラックが含まれ、それでいて置換色としてはブ
ラックは含まないように構成されたものである。黒カー
トリッジを交換するか否かはブラックインクがなくなっ
たかどうかのみによるのであって、他の色のインクの残
量がなくなったことに無関係である。したがって、ブラ
ックインクは試し印刷など色数制限を加えた本来の色と
は異なる印刷において置換色とすることは、イエロー、
マゼンタ、シアン各色のインク残量のばらつきを減少さ
せる上では意味がない。しかし、ブラックインクを被置
換色に含めないと印刷イメージのレイアウトが不明瞭に
なってしまう。したがって、ブラックインクを被置換色
に含めることは、印刷イメージがどのようなレイアウト
になるのかを知る上で有用である。
【0018】本発明にかかわる請求項8は、上記請求項
1、請求項2、請求項3、請求項5または請求項7のカ
ラー印刷制御装置を制御するプログラムを記録した記録
媒体にかかわるものであって、通常印刷か試し印刷のモ
ードを操作者に選択させるための画面を表示する手順
と、各色のインク残量の順位を付ける手順と、印刷デー
タを印刷イメージデータに展開する手順と、印刷イメー
ジデータをそのまま印刷装置へ出力して通常印刷を行う
手順と、試し印刷のときにインク残量に基づいて置換条
件としての第1色または第1色と第2色とを抽出する手
順と、試し印刷のときに第1色/第2色を置換条件とし
て印刷イメージデータを置換印刷イメージデータに変換
し印刷装置に出力して試し印刷を行う手順とを実行させ
るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体である。この記録媒体に記録されているプ
ログラムをカラー印刷制御装置のマイクロコンピュータ
にインストールすることにより、上記請求項1、請求項
2、請求項3、請求項5または請求項7に記載した各作
用を発揮する。
【0019】本発明にかかわる請求項9は、上記請求項
1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6または請
求項7のカラー印刷制御装置を制御するプログラムを記
録した記録媒体にかかわるものであって、通常印刷か単
純試し印刷か色制限試し印刷のモードを操作者に選択さ
せるための画面を表示する手順と、各色のインク残量の
順位を付ける手順と、印刷データを印刷イメージデータ
に展開する手順と、印刷イメージデータをそのまま印刷
装置へ出力して通常印刷を行う手順と、単純試し印刷の
ときにインク残量に基づいて置換条件としての第1色ま
たは第1色と第2色とを抽出する手順と、単純試し印刷
のときに各色のインク残量と第1色/第2色をメッセー
ジ表示し実行か否かの選択を操作者に促す手順と、色制
限試し印刷のときおよび単純試し印刷の実行否で色制限
試し印刷となったときに操作者に第1色または第1色と
第2色の選択を促す手順と、単純試し印刷または色制限
試し印刷のときに第1色/第2色を置換条件として印刷
イメージデータを置換印刷イメージデータに変換し印刷
装置に出力して試し印刷を行う手順とを実行させるため
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体である。この記録媒体に記録されているプログラ
ムをカラー印刷制御装置のマイクロコンピュータにイン
ストールすることにより、上記請求項1、請求項2、請
求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記載した
各作用を発揮する。
【0020】本発明にかかわる請求項10は、上記請求
項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または
請求項7、とりわけ請求項4のカラー印刷制御装置を制
御するプログラムを記録した記録媒体にかかわるもので
あって、通常印刷か試し印刷のモードを操作者に選択さ
せるための画面を表示する手順と、各色のインク残量の
順位を付ける手順と、印刷データを印刷イメージデータ
に展開する手順と、試し印刷のときに印刷イメージデー
タからカラー領域を抽出してそのカラー領域の印刷に必
要なインク量を所定値と比較して所定値以下のときは通
常印刷に切り換える手順と、印刷イメージデータをその
まま印刷装置へ出力して通常印刷を行う手順と、試し印
刷のときにインク残量に基づいて置換条件としての第1
色または第1色と第2色とを抽出する手順と、試し印刷
のときに第1色/第2色を置換条件として印刷イメージ
データを置換印刷イメージデータに変換し印刷装置に出
力して試し印刷を行う手順とを実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
ある。この記録媒体に記録されているプログラムをカラ
ー印刷制御装置のマイクロコンピュータにインストール
することにより、上記請求項1、請求項2、請求項3、
請求項4、請求項5または請求項7に記載した各作用、
とりわけ請求項4に記載した作用を発揮する。
【0021】本発明にかかわる請求項11の記録媒体
は、上記請求項8から請求項10までのいずれかにおい
て、試し印刷のときにインク残量に基づいて置換条件と
しての第1色または第1色と第2色とを抽出する手順に
おいて使用するもので優先度1位の色および優先度2位
の色の組み合わせに第1色/第2色の色濃度値を対応付
けた単純試し印刷色配分テーブルを有しているものであ
る。単純試し印刷のための第1色/第2色の色濃度値を
単純試し印刷色配分テーブルを参照するだけで求めら
れ、演算によって求めるよりも高速動作が可能となる。
【0022】本発明にかかわる請求項12の記録媒体
は、上記請求項9において、試し印刷のときにインク残
量に基づいて置換条件としての第1色または第1色と第
2色とを抽出する手順において使用するもので優先度1
位の色および優先度2位の色の組み合わせに第1色/第
2色の色濃度値を対応付けた単純試し印刷色配分テーブ
ルと、色制限試し印刷のときおよび単純試し印刷の実行
否で色制限試し印刷となったときに操作者に第1色また
は第1色と第2色の選択を促す手順において使用するも
ので選択した第1色のみおよび第1色と第2色の組み合
わせに第1色/第2色の色濃度値を対応付けた色制限試
し印刷色配分テーブルとを有しているものである。単純
試し印刷のための第1色/第2色の色濃度値を単純試し
印刷色配分テーブルを参照するだけで求められ、かつ、
色制限試し印刷のための第1色/第2色の色濃度値を色
制限試し印刷色配分テーブルを参照するだけで求められ
るから、演算によって求めるよりも高速動作が可能とな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわるカラー印
刷制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0024】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1にか
かわるカラー印刷制御装置を含む情報処理装置の電気的
構成を示すブロック図である。この情報処理装置として
は日本語ワードプロセッサやパーソナルコンピュータな
どがある。図1において、11はプログラムを実行する
CPU(中央演算処理装置)、12はCPU11の制御
のためのプログラム、文書作成・編集のプログラム、各
種アプリケーションのプログラムおよび固定データや固
定データテーブルなどをあらかじめ格納しているROM
(リードオンリーメモリ)、13はCPU11の制御を
補助するとともに文書や画像等のデータを一時的に格納
するRAM(ランダムアクセスメモリ)、14は作成さ
れた文書や画像等のデータを格納するためのハードディ
スクなどの外部記憶装置、15は文字や指示を入力する
キーボード、ペン、マウス等の入力装置、16はCRT
や液晶表示パネルなどの表示装置、17は本発明の直接
の制御対象であるインクジェットプリンタなどの印刷装
置、18はFAXモデムなど電話回線を介して外部の情
報処理装置との間でデータの送受信を行うための通信装
置、19は記録媒体読取装置、20はプログラムやデー
タを格納した可搬の記録媒体、21は各部を接続するバ
スラインである。
【0025】図2の(a)はROM12のデータ構造を
示し、図2の(b)はRAM13において設定されるワ
ーク、フラグ、バッファを示す。ROM12において
は、プログラムの他に固定データ、メッセージデータ、
固定データテーブルが格納されている。固定データのT
J は1ページ分の印刷イメージデータ中に占めるカラー
領域のカラーインクの吐出数合計〔YJ +MJ +CJ
をチェックするためのしきい値である(図6のステップ
S18参照)。メッセージデータとしては図11〜図1
4に示すような印刷設定メニュー31や第1なしい第3
の確認メッセージ32,33,34がある。固定データ
テーブルとしては図9に示すような単純試し印刷色配分
テーブル41や図10に示すような色制限試し印刷色配
分テーブル42がある。RAM13において、ワークと
しては、一体型のカラーカートリッジ内のYインク、M
インク、Cインクそれぞれの残量を記憶する各ワークY
[残量]、M[残量]、C[残量]がある。また、イン
ク残量の多い順にY,M,Cのいずれかを記憶するため
のワーク[インク1]、[インク2]、[インク3]が
ある。フラグとしては[印刷モード]があり、これに
は、通常印刷モード=0、単純試し印刷モード=1、色
制限試し印刷モード=2のいずれかをセットするように
なっている。「単純試し印刷」とは、インク残量に基づ
いて自動的に決定された優先度1位の色または優先度1
位と優先度2位の色に置換して試し印刷を行うことであ
る。「色制限試し印刷」とは、インク残量に基づいて自
動的に置換色を決定することに代えて、操作者の指示に
より1つまたは2つの色を選択し、それを置換色として
試し印刷を行うことである。バッファとしては、印刷デ
ータを記憶するための[印刷データバッファ]、印刷す
るために[印刷データバッファ]から展開した印刷イメ
ージデータを記憶するための[印刷イメージバッフ
ァ]、試し印刷の場合にインク色をY,M,C,Bの4
つの色濃度のうち最大の色濃度をもつ色に変換したあと
の最大濃度値データを記憶するための[最大濃度値バッ
ファ]がある。
【0026】図3は[印刷データバッファ]のデータ構
造を示す。文字データはテキストデータであって、各ペ
ージの書式情報なども含んでおり、さらに図形やグラフ
などの配置レイアウト情報も含んでおり、それに基づい
て画像データについてのサイズ情報とビットマップイメ
ージがリンクされている。各ページにはY,M,C,B
の色濃度情報を算出する元データも格納されている。
【0027】図4は[印刷イメージバッファ]と[最大
濃度値バッファ]と置換印刷イメージデータのデータ構
造を示す。[印刷イメージバッファ]には、各ドットの
色濃度データとしてYdx ,Mdx ,Cdx ,Bdx
8ビットの256階調で記録されて、イメージ展開され
ている。なお、通常印刷の場合には、〔Yd1 ,Md
1 ,Cd1 ,Bd1 〕〜〔Ydn ,Mdn ,Cdn ,B
n 〕の色濃度情報に基づいて忠実にカラー印刷するよ
うになっている。単純試し印刷または色制限試し印刷の
場合には、各ドットについての通常印刷の色濃度情報
〔Ydx ,Mdx ,Cdx ,Bdx 〕のうちの最大濃度
値データXdx (=max(Ydx ,Mdx,Cdx
Bdx ))を抽出して[最大濃度値バッファ]に展開す
るようになっている。そして、[最大濃度値バッファ]
の最大濃度値データを単純試し印刷または色制限試し印
刷での各指定の置換条件(優先度1位の色と優先度2位
の色(優先度2位の色がない場合もある))に基づいて
置換印刷イメージデータに変換し、その変換後の置換印
刷イメージデータに基づいて単色または2色混合色で試
し印刷するようになっている。図4の置換印刷イメージ
データでの○および□にはそれぞれY,M,Cのうち優
先度1位の色と優先度2位の色とが入る。
【0028】次に、図5〜図8のフローチャートに基づ
いて動作を説明する。図9〜図16については動作説明
中で逐次説明していく。
【0029】ステップS1においてCPU11はROM
12から図11に示すような印刷設定メニュー31の表
示データを読み出して表示装置16の画面に表示し、ス
テップS2において設定の入力を待ってステップS3に
進み、入力された印刷モードに従ってRAM13におい
てフラグ[印刷モード]に設定値(0,1,2のいずれ
か)をセットする。印刷設定メニュー31としては、黒
とカラーと単色カラーと単純試し印刷と色制限試し印刷
の5つのモードの項目が表示されている。黒、カラー、
単色カラーが選択されたときの制御は本発明の主旨とは
異なるため、説明の都合上、これら3つを総称して「通
常印刷」と呼ぶことにし、3つのいずれが選択されたと
きもフラグ[印刷モード]に“0”をセットするものと
する。また、単純試し印刷が選択されたときにはフラグ
[印刷モード]に“1”をセットし、色制限試し印刷が
選択されたときにはフラグ[印刷モード]に“2”をセ
ットするものとする。なお、選択の操作は、印刷設定メ
ニュー31の表示画面において、四角で表示したチェッ
クエリアにカーソルを合わせて指定(クリック)する。
この操作により選択されたモードのチェックエリアを二
重丸で示してある。選択は1つに制限されている。
【0030】ステップS4においてフラグ[印刷モー
ド]が“0”にセットされているかどうかを判断し、
“0”(通常印刷)のときはステップS9にスキップす
るが、“1”(単純試し印刷)または“2”(色制限試
し印刷)のときはステップS5に進んでY,M,Cの各
インク残量Yp ,Mp ,Cp を印刷装置(インクジェッ
トプリンタ)17から取得し、ステップS6において各
ワークY[残量]、M[残量]、C[残量]のそれぞれ
に各インク残量Yp ,Mp ,Cp を書き込む。インク残
量の管理は印刷装置17で行っている。インク残量の管
理の方法については公知のものを利用できる。例えば、
Y,M,Cの各インクごとに記録ドット数をカウントし
てインク消費量を算出し、初期インク量からインク消費
量を減算することでインク残量を算出し、印刷装置17
のメモリに記憶しておく。
【0031】インク残量の算出方式の一例を図15に基
づいて説明する。インクカートリッジで決められている
Y,M,C,Bの各色の最大吐出数(初期インク量)を
m,Mm ,Cm ,Bm とし、インク吐出カウント数
(インク消費量)をYn ,Mn,Cn ,Bn として、イ
ンク残量Yp ,Mp ,Cp ,Bp をパーセンテージで表
すと、 Yp =(Ym −Yn )/Ym ×100 Mp =(Mm −Mn )/Mm ×100 Cp =(Cm −Cn )/Cm ×100 Bp =(Bm −Bn )/Bm ×100 となる。これが印刷装置17のメモリに記憶されてい
る。CPU11はステップS5,S6において、インク
残量Yp ,Mp ,Cp を読み出し、ワークY[残量]に
p を、M[残量]にMp を、C[残量]にCp をそれ
ぞれ書き込むのである。
【0032】ステップS7においてワークY[残量]、
M[残量]、C[残量]の内容である各インクの残量に
大小の順位を付け、ステップS8において第1位の色を
ワーク[インク1]に、第2位の色をワーク[インク
2]に、第3位の色をワーク[インク3]にそれぞれセ
ットする。例えば、図15の場合のようにM[残量]>
C[残量]>Y[残量]のときは、[インク1]=M、
[インク2]=C、[インク3]=Yとなる。ステップ
S4における判断でフラグ[印刷モード]が“0”(通
常印刷)にセットされているときはステップS5〜S8
はスキップして、そのままステップS9に進む。
【0033】次いで、ステップS9において印刷すべき
データをRAM13や外部記憶装置14から取得し、ス
テップS10においてRAM13上の図3に示す[印刷
データバッファ]に記憶する。ステップS11において
[印刷データバッファ]から1ページ分の印刷データを
読み出し、ステップS12においてその読み出した印刷
データを印刷イメージデータに展開し、ステップS13
において図4に示す[印刷イメージバッファ]に印刷イ
メージデータを書き込む。ステップS14において1ペ
ージ分の印刷データの印刷イメージデータへの展開と印
刷イメージデータの[印刷イメージバッファ]への書き
込みが終了するのを待って、ステップS15に進む。
【0034】ステップS15においてフラグ[印刷モー
ド]が“0”にセットされているかどうかを判断し、
“0”(通常印刷)のときはステップS21にスキップ
するが、“1”(単純試し印刷)または“2”(色制限
試し印刷)のときはステップS16に進んで[印刷イメ
ージバッファ]を走査し、ステップS17において印刷
イメージデータ中のカラーの領域を抽出する。この抽出
については、図4に示す[印刷イメージバッファ]の
Y,M,Cについてデータ値(色濃度値)を調べ、イン
ク吐出数の合計を求める。例えば、印刷予定の1ページ
分の各色のインク吐出数が図16に示すように、Y吐出
数がYJ 、M吐出数がMJ 、C吐出数がCJ、B吐出数
がBJ となっているとすると、ブラックのBJ を除い
て、YJ +MJ+CJ を算出する。ステップS18にお
いて1ページ分の印刷イメージデータ中に占めるカラー
領域の吐出数合計〔YJ +MJ +CJ 〕がROM12に
固定データとして記憶している所定値TJ 以下であるか
どうかを判断し、TJ を超えるときはステップS24に
スキップするが、TJ 以下のときはフルカラーでの通常
印刷を行うべく念のためステップS19に進んでROM
12から図12に示すような第1の確認メッセージ32
のデータを読み出して表示装置16の画面に表示する。
この第1の確認メッセージ32の表示画面では、操作者
に対して、そのまま試し印刷を行うか、それとも通常印
刷に切り換えるかを問う表示状態となっている。操作者
はいずれかを選択しなければならない。ステップS20
において試し印刷を指示する「Yes」キー32aが押
されたかそれとも通常印刷への切り換えを指示する「N
o」キー32bが押されたかどうかを判断し、「Ye
s」キーが押されたときはステップS24に進み、「N
o」キーが押されたときはステップS21に進む。
【0035】フルカラー印刷領域が相当に狭いものであ
ると、試し印刷をしてもインク消費量を特別に節減する
わけではない。レイアウト確認のために試し印刷するよ
りも、本来のフルカラーで印刷する方がより好ましい印
刷結果物を得られる。フルカラー印刷領域が広い領域で
ある場合には、試し印刷によりインク消費量を節減する
とともに、各色のインク残量のばらつきを減少させるこ
とになる。
【0036】ステップS15においてフラグ[印刷モー
ド]=0であることからステップS21に進んだとき、
あるいはステップS20において「No」キーが押され
て通常印刷への切り換えが指示されステップS21に進
んだときには、[印刷イメージバッファ]の内容である
印刷イメージデータをそのまま印刷装置17へ出力し、
ステップS22において印刷装置17を駆動して通常印
刷を実行する。ステップS23において印刷すべき全デ
ータの印刷が終了したかどうかを判断し、印刷が終了し
ていないときはステップS11へ戻って次の1ページ分
の印刷データの読み出しへと移るが、印刷が終了したと
きはCPU11の動作を終了する。
【0037】次に、単純試し印刷のルーチンについて説
明する。
【0038】ステップS24においてフラグ[印刷モー
ド]が“2”(色制限試し印刷)にセットされているか
どうかを判断する。ステップS24に進んだ場合はフラ
グ[印刷モード]は“1”(単純試し印刷)か“2”
(色制限試し印刷)のいずれかとなっている。“2”の
ときはステップS33へスキップするが、“1”のとき
はステップS25〜S31の単純試し印刷のための置換
印刷イメージデータへの変換処理へ進む。ステップS2
5において先のステップS5〜S8のインク残量管理で
得たインク残量を順位付けるワーク[インク1]、[イ
ンク2]、[インク3]の内容に基づいて図9に示すR
OM12の単純試し印刷色配分テーブル41を検索し
て、第1色と第2色とを抽出する。
【0039】ここで図9の単純試し印刷色配分テーブル
41について説明する。Y,M,Cのインク残量パター
ンがでインク残量1位の[インク1]=Y、2位の
[インク2]=M、3位の[インク3]=Cのときは、
第1色としてY;70%、第2色としてM;20%が対
応付けられている。インク残量パターンがで[インク
1]=Y、[インク2]=C、[インク3]=Mのとき
は、第1色としてY;70%、第2色としてC;20%
が対応付けられている。インク残量パターンがで[イ
ンク1]=M、[インク2]=Y、[インク3]=Cの
ときは、第1色としてM;70%のみが対応付けられて
いる。第2色はない。インク残量パターンがで[イン
ク1]=M、[インク2]=C、[インク3]=Yのと
きも、第1色としてM;70%のみが対応付けられてい
る。第2色はない。インク残量パターンがで[インク
1]=C、[インク2]=M、[インク3]=Yのとき
は、第1色としてC;70%、第2色としてM;20%
が対応付けられている。インク残量パターンがで[イ
ンク1]=C、[インク2]=Y、[インク3]=Mの
ときは、第1色としてC;70%、第2色としてY;2
0%が対応付けられている。第1色を70%としてあっ
て100%としていないのは、試し印刷に供するためで
あり、当然のことである。第1色がMのときに第2色が
ないのは、印刷用紙が白色であることを想定しているの
もので、印刷用紙が白色の場合にはM(マゼンタ(赤
紫))による印刷濃度が比較的に濃いものとなるので、
減色混合による濃度増加が不要だからである。Y(イエ
ロー(黄))の場合もC(シアン(青緑))の場合もそ
れぞれ単独では印刷用紙が白色の場合に印刷濃度が薄い
ものとなり、視認性(コントラスト)が劣るので、イン
ク残量が2位の別の色を混合し、減色混合による濃度増
加を図り視認性(コントラスト)を高める。もし、第2
色を第1色と同じに70%にすると、優先度1位の色の
インク残量と優先度2位の色のインク残量との差が縮ま
らないか縮まりにくいものとなる。また、試し印刷であ
るので、何も本来の印刷に近い色で印刷する必要もな
い。第2色のパーセンテージを高くすると、その色のイ
ンクが不用意に減少してしまうおそれがある。第2色の
パーセンテージを20%と必要最小限に制限してあるの
で、所要の色濃度で印刷して視認性(コントラスト)を
確保しながらも、各色のインク残量のばらつきをなるべ
く小さくするとともに、第2色のインクが不測に減少し
てしまうことを予防する。
【0040】なお、図9に示すパーセンテージは一例に
すぎず、本発明はこれに限定するものではなく、単純試
し印刷が実用的となる範囲で任意に変更して実施するこ
とが可能である。例えば、70%に代えて50〜80%
の範囲のいずれかの値を設定してよいし、20%に代え
て10〜30%の範囲のいずれかの値を設定してよい。
【0041】単純試し印刷のための第1色/第2色の色
濃度値を単純試し印刷色配分テーブル41を参照するだ
けで求められ、複雑な演算によって求めるよりも高速動
作が可能となる。
【0042】続くステップS26においてROM12か
ら図13に示すような第2の確認メッセージ33のデー
タを読み出して表示装置16の画面に表示する。この第
2の確認メッセージ33の表示画面では、「Y=○○
%」の表示欄にステップS6で求めたワークY[残量]
の内容であるインク残量Yp の値を表示し、「M=○○
%」の表示欄にワークM[残量]の内容であるインク残
量Mp の値を表示し、「C=○○%」の表示欄にワーク
C[残量]の内容であるインク残量Cp の値を表示す
る。また、「第1の優先色□□色」の表示欄にステップ
S25で決定した第1色の色の種類(イエロー、マゼン
タ、シアンのいずれか)を表示し、「第2の優先色□□
色」の表示欄に第2色の色の種類を表示する。第2色が
ないときは、「第2の優先色□□色」の表示はしない。
第2の確認メッセージ33の表示画面では、操作者に対
して、そのまま単純試し印刷を行うか、それとも色制限
試し印刷に切り換えるかを問う画面表示となっている。
操作者はいずれかを選択しなければならない。ステップ
S27において単純試し印刷を指示する「Yes」キー
33aが押されたかそれとも色制限試し印刷への切り換
えを指示する「No」キー33bが押されたかどうかを
判断し、「Yes」キーが押されたときはステップS2
8に進み、「No」キーが押されたときはステップS3
3に進む。
【0043】単純試し印刷において置換色として使われ
る第1色/第2色の色の種類が各色のインク残量との関
係で操作者の望む色となっているかどうかを操作者は第
2の確認メッセージ33の表示画面において印刷前に確
認できる。印刷用紙の地色が白色でなれば使用すべき好
ましい色も変化する。また、あとの印刷で使用される色
の予想される使用量のいかんに応じて試し印刷に使用す
べき好ましい色も変化する。試し印刷に使用される色が
好ましい状態であることを確認した上で印刷の実行に移
るため、希望しない印刷は回避されることになる。
【0044】ステップS28において既に抽出した第1
色と第2色(第2色がない場合もある)を置換条件とし
て設定し、ステップS29において[印刷イメージバッ
ファ]の内容である印刷イメージデータから最大濃度値
データXdx を作成してRAM13の[最大濃度値バッ
ファ]に格納する。例えば、印刷イメージデータ〔Yd
x ,Mdx ,Cdx ,Bdx 〕=〔125,76,9
5,51〕(図16参照)とすると、その最大値は“1
25”であるので、最大濃度値データ〔Xdx 〕=〔1
25〕として格納する。ステップS30において[最大
濃度値バッファ]の内容である最大濃度値データをステ
ップS28で設定した置換条件に従って置換印刷イメー
ジデータに変換し、この置換印刷イメージデータを印刷
装置17へ出力する。置換条件が例えば第1色Y;70
%、第2色C;20%とすると(図9のおよび図16
参照)、切り下げの演算で、125×0.70=87、
125×0.2=25より、Y;87、C;25の濃度
値とする。ステップS31において印刷装置17を駆動
して単純試し印刷を実行する。ステップS32において
印刷すべき全データの印刷が終了したかどうかを判断
し、印刷が終了していないときはステップS11へ戻っ
て次の1ページ分の印刷データの読み出しへと移るが、
印刷が終了したときはCPU11の動作を終了する。
【0045】以上のようにしてレイアウトを確認する等
のための単純試し印刷が行われる。インク残量の多い色
のインクの消費が進み、各色のインク残量のばらつきが
減少する。いずれか1色がインク切れになってカラーカ
ートリッジが使用不可になるまでのカラーインク消費総
量が増加し、カラーカートリッジの有効利用が図れる。
また、色数制限を加えた本来の色とは異なる印刷により
インク消費量は節減される。
【0046】次に、色制限試し印刷のルーチンについて
説明する。
【0047】ステップS24においてフラグ[印刷モー
ド]=2であることからステップS33に進んだとき、
あるいはステップS27において「No」キーが押され
て色制限試し印刷への切り換えが指示されステップS3
3に進んだときには、ROM12から図14に示すよう
な第3の確認メッセージ34のデータを読み出して表示
装置16の画面に表示する。この第3の確認メッセージ
34の画面表示では、「Y=○○%」の表示欄にステッ
プS6で求めたワークY[残量]の内容であるインク残
量Yp の値を表示し、「M=○○%」の表示欄にワーク
M[残量]の内容であるインク残量Mp の値を表示し、
「C=○○%」の表示欄にワークC[残量]の内容であ
るインク残量Cp の値を表示する。また、置換色の制限
を問う画面表示となっており、「Y」,「M」,「C」
のいずれか1つまたは2つを指定することと、置換色制
限を行うことを指示する「Yes」キー34aと置換色
制限は行わないことを指示する「No」キー34bのい
ずれかを押すことが促されている。ステップS34にお
いて操作者が指定した1つまたは2つの色の種類を取得
する。ステップS35において色制限を指示する「Ye
s」キー34aが押されたかそれとも色制限をしない指
示をする「No」キー34bが押されたかどうかを判断
し、「No」キーが押されたときはCPU11の動作を
終了するが、「Yes」キーが押されたときはステップ
S36に進み、先に操作者によって指定された色制限の
色の種類に基づいて図10に示すROM12の色制限試
し印刷色配分テーブル42を検索して、置換条件として
第1色および第2色あるいは第1色のみを設定する。
【0048】ここで図10の色制限試し印刷色配分テー
ブル42について説明する。まず、2色の色制限の場合
であるが、パターンのYとMとの色制限に対しては、
p≧Mp のときは第1色としてY;70%、第2色と
してM;20%が対応付けられ、Yp <Mp のときは第
1色のみがM;70%に対応付けられている。パターン
のMとCとの色制限に対しては、Cp ≧Mp のときは
第1色としてC;70%、第2色としてM;20%が対
応付けられ、Cp <Mp のときは第1色のみがM;70
%に対応付けられている。パターンのYとCとの色制
限に対しては、Cp ≧Yp のときは第1色としてC;7
0%、第2色としてY;20%が対応付けられ、Cp
p のときは第1色としてY;70%、第2色として
C;20%が対応付けられている。次に、1色の色制限
の場合であるが、パターンのYの色制限に対しては、
第1色のみがY;100%に対応付けられ、パターン
のMの色制限に対しては、第1色のみがM;70%(マ
ゼンタ(赤紫)は色濃度が濃い)に対応付けられ、パタ
ーンのCの色制限に対しては、第1色のみがC;10
0%に対応付けられている。
【0049】なお、図10に示すパーセンテージは一例
にすぎず、本発明はこれに限定するものではなく、色制
限試し印刷が実用的となる範囲で任意に変更して実施す
ることが可能である。ここでも、例えば、70%に代え
て50〜80%の範囲のいずれかの値を設定してよい
し、20%に代えて10〜30%の範囲のいずれかの値
を設定してよい。
【0050】色制限試し印刷のための第1色/第2色の
色濃度値を色制限試し印刷色配分テーブル42を参照す
るだけで求められ、複雑な演算によって求めるよりも高
速動作が可能となる。
【0051】続いてはステップS29に進み、[印刷イ
メージバッファ]の内容である印刷イメージデータから
最大濃度値データを作成してRAM13の[最大濃度値
バッファ]に格納する。つまり、印刷イメージデータ
〔Ydx ,Mdx ,Cdx ,Bdx 〕のうちの最大値
(色濃度値)を最大濃度値データ〔Xdx 〕として格納
する。ステップS30において[最大濃度値バッファ]
の内容である最大濃度値データをステップS36で設定
した置換条件に従って置換印刷イメージデータに変換
し、その置換印刷イメージデータを印刷装置17へ出力
し、ステップS31において印刷装置17を駆動して色
制限試し印刷を実行し、ステップS32において印刷す
べき全データの印刷が終了したかどうかを判断し、印刷
が終了していないときはステップS11へ戻って次の1
ページ分の印刷データの読み出しへと移るが、印刷が終
了したときはCPU11の動作を終了する。
【0052】以上のようにしてレイアウトを確認する等
のための色制限試し印刷が行われる。単純試し印刷の場
合は、置換条件としての第1色/第2色はインク残量の
順位によって自動的に決定されているので、操作者にと
って迷いが少なくてすむという利点がある反面、印刷用
紙が白色ではない場合などにはその決定された置換色で
の試し印刷は好ましくないものとなる可能性がある。こ
れに対して、色制限試し印刷の場合には、操作者自身の
選択によって置換色を決めることが可能となり、より好
ましい状態での試し印刷等が可能となる。あとの印刷で
使用される色の予想される使用量のいかんに応じて試し
印刷に使用すべき好ましい色も変化するが、このことに
対応する上でも有効である。つまり、試し印刷に使用さ
れる色が好ましい状態であることを確認した上で試し印
刷の実行に移るため、希望しない印刷は回避できる。
【0053】図9の単純試し印刷色配分テーブル41や
図10の色制限試し印刷色配分テーブル42において、
印刷濃度を70%や20%に限定しているのは、試し印
刷では必要以上の濃度は不要であると考えているからで
ある。なお、印刷濃度を100%としたい場合には、図
11で「単色カラー」を選択すればよい。
【0054】一体型のカラーカートリッジに収納されて
いるY,M,Cのインク残量のばらつきをなるべく小さ
くするという本発明の目的に照らして、単純試し印刷ま
たは色制限試し印刷においては、B(ブラック(黒))
のインクは用いないようにしている。Bインクは単独の
黒カートリッジに収納されており、このことがY,M,
Cのインクが一体型のカラーカートリッジに収納されて
いるということから独立しているため、試し印刷ではB
インクは用いないのである。Bインクを被置換色に含め
ないと印刷イメージのレイアウトが不明瞭になってしま
う。したがって、Bインクを被置換色に含めることは必
要である。Bインクは試し印刷において置換色とするこ
とは、Y,M,Cの各色のインク残量のばらつきを減少
させる上では意味がない。Bインクを用いないことは、
単純試し印刷色配分テーブル41や色制限試し印刷色配
分テーブル42においてBを含めていないことに対応し
ている。ただし、ステップS29において最大濃度値デ
ータを作成するときに、Bの濃度Bdx も含めて印刷イ
メージデータ〔Ydx ,Mdx ,Cdx ,Bdx 〕のう
ちの最大値をとるようにしているので、例えば〔Yd
x ,Mdx ,Cdx ,Bdx 〕=〔0,0,0,56〕
や〔30,20,40,90〕の場合のように本来黒色
のみで印刷されるべきドットあるいは黒色を含めた混合
の色で印刷されるべきドットを、黒色を含まない別の色
(Y,M,Cのうちの2色または1色)で試し印刷する
ことになる。
【0055】図13の第2の確認メッセージ33や図1
4の第3の確認メッセージ34の表示により試し印刷に
使用するインクの色を確認することは、印刷用紙の地色
が何であるかに応じて対処できるようにする上で有効と
なる。また、あとの印刷で使用される色の予想される使
用量のいかんに応じて試し印刷に使用すべき色も変化す
るが、このことに対応する上でも有効である。試し印刷
に使用される色が好ましい状態であることを確認した上
で印刷の実行に移るため、希望しない印刷は回避される
ことになる。
【0056】〔実施の形態2〕本発明の実施の形態2は
カラー印刷制御装置を制御するプログラムを記録した記
録媒体にかかわるものである。そのプログラムは図5〜
図8に示したフローチャートに対応している。この記録
媒体は図1において記録媒体20として示されており、
記録媒体20からプログラムを読み込む手段として記録
媒体読取装置19がある。記録媒体20としては、CD
−ROM、DVD−ROM、DVD−RAMなどの光デ
ィスク、フロッピーディスクなどの磁気ディスク、MO
などの光磁気ディスクなどがあり、記録媒体読取装置1
9はその記録媒体に対応させたものとする。
【0057】図17は記録媒体20に記録されているプ
ログラムの概要を示したものである。この記録媒体20
は、図11の通常印刷(黒/カラー/単色カラー)、単
純試し印刷、色制限試し印刷のいずれかのモードを操作
者に選択させるための印刷設定メニュー31の画面を表
示する手順P1と、Y,M,Cの各色のインク残量の順
位を付ける手順P2と、印刷データを印刷イメージデー
タに展開する手順P3と、試し印刷のときに印刷イメー
ジデータからカラー領域を抽出してそのカラー領域の印
刷に必要なインク量を所定値と比較し、所定値以下のと
きは通常印刷(フルカラー印刷)に切り換える手順P4
と、印刷イメージデータをそのまま印刷装置へ出力して
通常印刷を行う手順P5と、単純試し印刷のときにY,
M,Cのインク残量に基づいて置換条件としての第1色
と第2色とを抽出する(第2色がない場合がある)手順
P6と、単純試し印刷のときに各色のインク残量と第1
色/第2色をメッセージ表示し、実行か否かの選択を操
作者に促す手順(第2色がない場合がある)P7と、色
制限試し印刷のときおよび単純試し印刷の実行否で色制
限試し印刷となったときにY,M,Cのインク残量をメ
ッセージ表示し、操作者に置換条件としての第1色また
は第1色と第2色の選択を促す手順P8と、単純試し印
刷または色制限試し印刷を実行するときに印刷イメージ
データを最大濃度値データに変換し、第1色/第2色を
置換条件として最大濃度値データを置換印刷イメージデ
ータに変換し、その置換印刷イメージデータを印刷装置
に出力して色数制限を加えた試し印刷を行う手順P9と
を含んでいるとともに、手順P6で使用する単純試し印
刷色配分テーブル41のテーブルデータT1と、手順P
8で使用する色制限試し印刷色配分テーブル42のテー
ブルデータT2とを有している。記録媒体20のプログ
ラムは記録媒体読取装置19を介してRAM13にイン
ストールされる。
【0058】上記の各手順のうち、手順P4は省略して
もよい。また、手順P8およびテーブルデータT2は省
略してもよい。
【0059】機能がバージョンアップされたプログラム
を記録した記録媒体や新規開発された機能のプログラム
を記録した記録媒体をカラー印刷制御装置にインストー
ルすることにより、それらの機能の利用ができるという
拡張性を発揮することも可能となる。
【0060】なお、本発明は上記実施の形態に限定する
ものではなく、次のような変形した状態での実施の形態
も含むものである。
【0061】繰り返しになるが、図6のステップS16
〜S20は省略してもよい。図8のステップS33〜S
36も省略してもよい。印刷用紙の色を入力し、印刷用
紙の色に対応して適切な第1色/第2色の色濃度値を設
定できるように単純試し印刷色配分テーブル41や色制
限試し印刷色配分テーブル42をさらに充実させるこ
と。これらのテーブル41,42を省略し、演算によっ
て置換条件としての第1色/第2色を求めるようにする
こと。1ページごとにS11〜S36を繰り返すことに
代えて、例えば3ページごとに繰り返すようにするこ
と、あるいは試し印刷の全ページについて一挙に連続し
て処理を行うこと。RAM13におけるワークの[イン
ク3]はなくてもかまわない。したがって、図5のステ
ップS8において[インク3]に第3位の色をセットす
る動作は省略してよい。また、図9の単純試し印刷色配
分テーブル41においても[インク3]の欄はなくても
よい。ステップS7,S8において、Y,M,Cのイン
ク残量に大小を付けるに当たり、等しいものがあるとき
は、あらかじめの設定により、いずれか一方を大きいと
みなすようにプログラムを組むこと。3色ともインク残
量が互いに等しいときは、その旨をメッセージ表示し
て、図8のステップS33からの色制限試し印刷に移行
するようにプログラムを組むこと。あるいは、試し印刷
を禁止して、通常印刷(フルカラー印刷)に進むように
プログラムを組むこと。Y,M,Cのインク残量Yp
p ,Cp のいずれか1つがゼロであっても単純試し印
刷および色制限試し印刷を実行するように構成すること
ももちろん可能である。ただし、その一体型のカラーカ
ートリッジはフルカラー印刷には使うことはできない。
インクカートリッジがY,M,Cの各色で個別となって
いるものに本発明を適用してもよい。色ごとの劣化程度
のばらつきを減少させることになり、各カートリッジの
交換の時機をほぼ同じくすることができる。黒カートリ
ッジを持たない情報処理装置に本発明を適用することを
妨げない。フルカラー印刷のために必要なインクとし
て、イエロー(黄)、マゼンタ(赤紫)、シアン(青
緑)の3原色を用いることに代えて、別の複数の色のイ
ンクを用いる場合も考えられる。
【0062】
【発明の効果】本発明にかかわる請求項1のカラー印刷
制御装置によれば、レイアウトを確認する等のために試
し印刷等の本来の色とは異なる少ない色数での印刷モー
ドを選択したときには、インク残量の多い色のインクを
優先して選択し本来の色と置換するから、インク残量の
多い色のインクの消費が進み、各色のインク残量のばら
つきが減少し、いずれか1色がインク切れになってカラ
ーカートリッジが使用不可になるまでのカラーインク消
費総量が増加し、使用されることなく無駄に廃棄されて
しまうインク量が減少するので、カラーカートリッジの
有効利用を図ることができる。
【0063】本発明にかかわる請求項2のカラー印刷制
御装置によれば、印刷用紙の地色との関係で置換色が優
先度1位の1色のみのときでも印刷色濃度が充分で視認
性(コントラスト)が良いときは優先度1位の1色のみ
を置換色とすることで、各色のインク残量のばらつきを
積極的に少なくすることができ、また、印刷用紙の地色
との関係で置換色が優先度1位の1色のみのでは印刷色
濃度が不足して視認性(コントラスト)が低下してしま
うときには優先度1位の色と優先度2位の色とを置換色
とすることで、それら2つの色の減色混合により印刷色
濃度を増し、視認性(コントラスト)を高めることがで
きる。
【0064】本発明にかかわる請求項3のカラー印刷制
御装置によれば、優先度2位の色のインクの吐出量を必
要最小限に制限することにより、減色混合による印刷色
濃度の増加に基づいて視認性(コントラスト)を高めつ
つ、優先度1位の色のインクの残量と優先度2位の色の
インクの残量との差を極力減少させることができ、ま
た、優先度2位の色のインクが不測に減少してしまうこ
とを予防することができる。
【0065】本発明にかかわる請求項4のカラー印刷制
御装置によれば、フルカラー印刷領域が所定量より広い
領域である場合には、色数制限を加えた本来の色とは異
なる印刷によりインク消費量を節減するとともに、各色
のインク残量のばらつきを減少させることができる。フ
ルカラー印刷領域が所定量以下の比較的に狭い領域であ
ると、試し印刷など色数制限を加えた本来の色とは異な
る印刷を行うことは、インク消費量を特別に節減すると
いうものではなく、とりたたてメリットがあるわけでは
ないので、この場合には、本来のフルカラーで印刷する
ことでより好ましい印刷結果物を得ることができる。
【0066】本発明にかかわる請求項5のカラー印刷制
御装置によれば、試し印刷など色数制限を加えた本来の
色とは異なる印刷で使用されるインクの色が各色のイン
ク残量との関係で操作者の望む色となっているかどうか
を操作者が印刷前に確認でき、試し印刷に使用する印刷
用紙の地色が異なれば使用すべき好ましい色も変化する
が、これに対応可能である。また、あとの印刷で使用さ
れる色の予想される使用量のいかんに応じて試し印刷に
使用すべき好ましい色も変化するが、このことに対応す
る上でも有効である。つまり、試し印刷に使用される色
が好ましい状態であることを確認した上で印刷の実行に
移るため、希望しない印刷を回避することができる。
【0067】本発明にかかわる請求項6のカラー印刷制
御装置によれば、インク残量によって自動的に決定され
た置換色での印刷が好ましいものではない場合に、操作
者自身の選択によって置換色を決めることでより好まし
い状態での試し印刷等が可能となる。特に、試し印刷に
使用する印刷用紙の地色が変化したために使用すべき好
ましい色が変化した場合に有効である。
【0068】本発明にかかわる請求項7のカラー印刷制
御装置によれば、一体型のカラーカートリッジにイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各インクが仕切られた状態で収
納され、単独の黒カートリッジにブラックのインクが収
納されている場合において、ブラックインクを被置換色
に含めることで印刷イメージがどのようなレイアウトに
なるのかをより正確に知ることができ、置換色としてブ
ラックを含まないことで、各色のインク残量のばらつき
を減少させる上では意味をなさないブラックインクの無
駄な使用を避けることができる。
【0069】本発明にかかわる請求項8のカラー印刷制
御装置を制御するプログラムを記録した記録媒体によれ
ば、そのプログラムをカラー印刷制御装置のマイクロコ
ンピュータにインストールすることにより、上記請求項
1、請求項2、請求項3、請求項5または請求項7によ
る各効果を発揮することができる。
【0070】本発明にかかわる請求項9のカラー印刷制
御装置を制御するプログラムを記録した記録媒体によれ
ば、そのプログラムをカラー印刷制御装置のマイクロコ
ンピュータにインストールすることにより、上記請求項
1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6または請
求項7による各効果を発揮することができる。
【0071】本発明にかかわる請求項10のカラー印刷
制御装置を制御するプログラムを記録した記録媒体によ
れば、そのプログラムをカラー印刷制御装置のマイクロ
コンピュータにインストールすることにより、上記請求
項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または
請求項7による各効果、とりわけ請求項4による効果を
発揮することができる。
【0072】本発明にかかわる請求項11のカラー印刷
制御装置を制御するプログラムを記録した記録媒体によ
れば、単純試し印刷のための第1色/第2色の色濃度値
を単純試し印刷色配分テーブルを参照するだけで求めら
れるから、演算によって求めるよりも高速動作が可能と
なる。
【0073】本発明にかかわる請求項12のカラー印刷
制御装置を制御するプログラムを記録した記録媒体によ
れば、単純試し印刷のための第1色/第2色の色濃度値
を単純試し印刷色配分テーブルを参照するだけで求めら
れ、かつ、色制限試し印刷のための第1色/第2色の色
濃度値を色制限試し印刷色配分テーブルを参照するだけ
で求められるから、演算によって求めるよりも高速動作
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかわるカラー印刷制
御装置を含む情報処理装置の電気的構成を示すブロック
【図2】実施の形態1におけるROMとRAMのデータ
構造を示す図
【図3】実施の形態1における[印刷データバッファ]
のデータ構造を示す図
【図4】実施の形態1における[印刷イメージバッフ
ァ]と[最大濃度値バッファ]と置換印刷イメージデー
タのデータ構造を示す図
【図5】実施の形態1のカラー印刷制御装置の動作を示
すフローチャート
【図6】同カラー印刷制御装置の動作を示すフローチャ
ート(図5の続き)
【図7】同カラー印刷制御装置の動作を示すフローチャ
ート(図6の続き)
【図8】同カラー印刷制御装置の動作を示すフローチャ
ート(図7の続き)
【図9】実施の形態1における単純試し印刷色配分テー
ブルの図
【図10】実施の形態1における色制限試し印刷色配分
テーブルの図
【図11】実施の形態1における印刷設定メニューの画
面表示状態図
【図12】実施の形態1における第1の確認メッセージ
の画面表示状態図
【図13】実施の形態1における第2の確認メッセージ
の画面表示状態図
【図14】実施の形態1における第3の確認メッセージ
の画面表示状態図
【図15】実施の形態1におけるインク残量管理の説明
【図16】実施の形態1における印刷予定の1ページ分
の各色のインク吐出数の説明図
【図17】本発明の実施の形態2にかかわるカラー印刷
制御装置のマイクロコンピュータにインストールする記
録媒体が記録しているプログラムを単純化して示す図
【図18】黒カートリッジと一体型のカラーカートリッ
ジを示す斜視図
【符号の説明】
11……CPU 12……ROM 13……RAM 14……外部記憶装置 15……入力装置 16……表示装置 17……印刷装置 19……記録媒体読取装置 20……記録媒体 31……印刷設定メニュー 32……第1の確認メッセージ 33……第2の確認メッセージ 34……第3の確認メッセージ 41……単純試し印刷色配分テーブル 42……色制限試し印刷色配分テーブル 51……黒カートリッジ 52……一体型のカラーカートリッジ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試し印刷モードなど本来の色とは異なる
    少ない色数での印刷モードを有し、この印刷モードを選
    択したときに本来の色に代えて優先的にインク残量の多
    い色に置換して印刷するように構成されているカラー印
    刷制御装置。
  2. 【請求項2】 インク残量が多いことに基づいて優先し
    て置換する色が単独で印刷色濃度が足りる場合にインク
    残量が最多の1色のみの色に置換して単色で印刷し、印
    刷色濃度が不足する場合にはインク残量が最多の色に加
    えて次にインク残量が多い色も加えて置換してこれら2
    種類の色のインクを重ねて印刷するように構成されてい
    る請求項1に記載のカラー印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 次にインク残量が多い色のインクの吐出
    量を必要最小限に制限してある請求項2に記載のカラー
    印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 フルカラー印刷領域が所定量以下の場合
    に通常印刷で印刷を行い、フルカラー印刷領域が所定量
    を超える場合に本来の色とは異なる少ない色数での印刷
    モードで印刷を行うように構成されている請求項1から
    請求項3までのいずれかに記載のカラー印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 印刷実行前に各色のインク残量および置
    換色としての優先度1位の色または優先度1位と優先度
    2位の色を表示し、その条件での印刷を実行すべきかど
    うかの決定の操作促しを行うように構成されている請求
    項1から請求項4までのいずれかに記載のカラー印刷制
    御装置。
  6. 【請求項6】 操作促しに対して否定の操作をしたとき
    に、インク残量によって自動的に置換色を決定すること
    に代えて、操作者の指示により1つまたは2つの色を選
    択可能とし、本来の色に代えてその選択された色に置換
    して印刷するように構成されている請求項5に記載のカ
    ラー印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 一体型のカラーカートリッジにイエロ
    ー、マゼンタ、シアンの各インクが仕切られた状態で収
    納され、単独の黒カートリッジにブラックのインクが収
    納されており、被置換色としてはイエロー、マゼンタ、
    シアンとともにブラックが含まれ、かつ置換色としては
    ブラックは含まないように構成されている請求項1から
    請求項6までのいずれかに記載のカラー印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    5または請求項7に記載のカラー印刷制御装置を制御す
    るためのプログラムを記録した記録媒体であって、通常
    印刷か試し印刷のモードを操作者に選択させるための画
    面を表示する手順と、各色のインク残量の順位を付ける
    手順と、印刷データを印刷イメージデータに展開する手
    順と、印刷イメージデータをそのまま印刷装置へ出力し
    て通常印刷を行う手順と、試し印刷のときにインク残量
    に基づいて第1色または第1色と第2色とを抽出する手
    順と、試し印刷のときに第1色/第2色を置換条件とし
    て印刷イメージデータを置換印刷イメージデータに変換
    し印刷装置に出力して試し印刷を行う手順とを実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能なカラー印刷制御装置用の記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    5、請求項6または請求項7に記載のカラー印刷制御装
    置を制御するためのプログラムを記録した記録媒体であ
    って、通常印刷か単純試し印刷か色制限試し印刷のモー
    ドを操作者に選択させるための画面を表示する手順と、
    各色のインク残量の順位を付ける手順と、印刷データを
    印刷イメージデータに展開する手順と、印刷イメージデ
    ータをそのまま印刷装置へ出力して通常印刷を行う手順
    と、単純試し印刷のときにインク残量に基づいて第1色
    または第1色と第2色とを抽出する手順と、単純試し印
    刷のときに各色のインク残量と第1色/第2色をメッセ
    ージ表示し実行か否かの選択を操作者に促す手順と、色
    制限試し印刷のときおよび単純試し印刷の実行否で色制
    限試し印刷となったときに操作者に第1色または第1色
    と第2色の選択を促す手順と、単純試し印刷または色制
    限試し印刷のときに第1色/第2色を置換条件として印
    刷イメージデータを置換印刷イメージデータに変換し印
    刷装置に出力して試し印刷を行う手順とを実行させるた
    めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    カラー印刷制御装置用の記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5または請求項7に記載のカラー印刷制御
    装置を制御するためのプログラムを記録した記録媒体で
    あって、通常印刷か試し印刷のモードを操作者に選択さ
    せるための画面を表示する手順と、各色のインク残量の
    順位を付ける手順と、印刷データを印刷イメージデータ
    に展開する手順と、試し印刷のときに印刷イメージデー
    タからカラー領域を抽出してそのカラー領域の印刷に必
    要なインク量を所定値と比較して所定値以下のときは通
    常印刷に切り換える手順と、印刷イメージデータをその
    まま印刷装置へ出力して通常印刷を行う手順と、試し印
    刷のときにインク残量に基づいて第1色または第1色と
    第2色とを抽出する手順と、試し印刷のときに第1色/
    第2色を置換条件として印刷イメージデータを置換印刷
    イメージデータに変換し印刷装置に出力して試し印刷を
    行う手順とを実行させるためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能なカラー印刷制御装置用の記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 試し印刷のときにインク残量に基づい
    て置換条件としての第1色または第1色と第2色とを抽
    出する手順において使用するもので、優先度1位の色お
    よび優先度2位の色の組み合わせに第1色/第2色の色
    濃度値を対応付けた単純試し印刷色配分テーブルを有し
    ている請求項8から請求項10までのいずれかに記載の
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なカラ
    ー印刷制御装置用の記録媒体。
  12. 【請求項12】 試し印刷のときにインク残量に基づい
    て置換条件としての第1色または第1色と第2色とを抽
    出する手順において使用するもので優先度1位の色およ
    び優先度2位の色の組み合わせに第1色/第2色の色濃
    度値を対応付けた単純試し印刷色配分テーブルと、色制
    限試し印刷のときおよび単純試し印刷の実行否で色制限
    試し印刷となったときに操作者に第1色または第1色と
    第2色の選択を促す手順において使用するもので、選択
    した第1色のみおよび第1色と第2色の組み合わせに第
    1色/第2色の色濃度値を対応付けた色制限試し印刷色
    配分テーブルとを有している請求項9に記載のプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能なカラー印刷制
    御装置用の記録媒体。
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