JP2003208279A - 印刷制御プログラムを記録した媒体、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム - Google Patents

印刷制御プログラムを記録した媒体、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム

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JP2003208279A
JP2003208279A JP2002007860A JP2002007860A JP2003208279A JP 2003208279 A JP2003208279 A JP 2003208279A JP 2002007860 A JP2002007860 A JP 2002007860A JP 2002007860 A JP2002007860 A JP 2002007860A JP 2003208279 A JP2003208279 A JP 2003208279A
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Shinji Nozawa
真司 野澤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 APLにより表示される画面上では1ページ
内に収まっているデータの一部が、メディア上で別にペ
ージにはみ出して印刷されることがあった。 【解決手段】 印刷データを入手する印刷データ入手機
能P1と、入手された印刷データに基づいて、印刷され
るデータが収まるべきページとは別のページにはみ出し
て印刷されるか否かを判定するはみ出し判定機能P2
と、このはみ出し判定機能P2の判定結果に応じて、印
刷データからページ単位で印刷させる印刷用実データを
作成する印刷制御機能P3とを実現させる構成とした。
プリンタ(印刷装置)は、印刷されるデータが収まるべ
きページとは別のページにはみ出して印刷されるか否か
が反映された印刷をページ単位で実行するので、無駄な
印刷を防いで利便性を向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データを入手
し、印刷装置に出力してページ単位で印刷させる印刷用
実データを作成する印刷制御プログラムを記録した媒
体、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログ
ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ページ単位で印刷用メディアに印
刷させるための印刷データを作成する際には、コンピュ
ータにインストールされたアプリケーションプログラム
(APL)を使用して表示画面を確認しながら文字デー
タや図形データ等を印刷させる印刷データを作成してい
る。そして、同コンピュータにインストールされたプリ
ンタドライバは、APLにて作成された印刷データを入
手し、プリンタに出力してページ単位で印刷させる印刷
ジョブを作成して、同印刷データに基づく印刷制御を行
う機能を実現させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、以下のような課題があった。すなわち、APLがメ
ディア上のページを意識していなかったり、メディア上
で印刷不可能な領域を正しく計算していなかったり、解
像度が変更される操作が行われて計算誤差が発生したり
するため、APLにより表示される画面上では1ページ
内に収まっているデータの一部が、メディア上で別にペ
ージにはみ出して印刷されることがあった。その結果、
メディアを必要以上に消費させてしまうとともに、場合
によっては1ページ内に収めて印刷させるために試行錯
誤する必要も生じていた。本発明は、上記課題にかんが
みてなされたもので、無駄な印刷を防いで利便性を向上
させることが可能な印刷制御プログラムを記録した媒
体、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログ
ラムの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、印刷データを入手し、印
刷装置に出力してページ単位で印刷させる印刷用実デー
タを作成する機能をコンピュータに実現させる印刷制御
プログラムを記録した媒体であって、上記印刷データを
入手する印刷データ入手機能と、この印刷データ入手機
能にて入手された印刷データに基づいて、印刷されるデ
ータが収まるべきページとは別のページにはみ出して印
刷されるか否かを判定するはみ出し判定機能と、このは
み出し判定機能の判定結果に応じて、上記印刷データか
ら上記ページ単位で印刷させる印刷用実データを作成す
る印刷制御機能とを実現させる構成としてある。
【0005】すなわち、印刷データ入手機能が印刷デー
タを入手すると、はみ出し判定機能は同印刷データに基
づいて印刷されるデータが収まるべきページとは別のペ
ージにはみ出して印刷されるか否かを判定する。そし
て、印刷制御機能は、はみ出し判定機能の判定結果に応
じて、印刷データから、印刷装置に出力してページ単位
で印刷させる印刷用実データを作成する。すると、印刷
装置は、この印刷用実データを入手して、印刷されるデ
ータが収まるべきページとは別のページにはみ出して印
刷されるか否かが反映された印刷をページ単位で実行す
る。したがって、印刷用メディアが必要以上に消費され
ることがなくなり、無駄な印刷を防いで利便性を向上さ
せることが可能となる。
【0006】ここで、印刷データを入手する印刷データ
入手機能は、単に以下の処理で印刷データを扱えるよう
にするものであればよい。例えば、外部の印刷データ全
てを所定の記憶領域に記憶させる場合に限らず、APL
がRAMのワークエリアに保持している印刷データの開
始アドレスや終了アドレスを取得することにより、同印
刷データにアクセスできるようにするというものでも構
わない。また、単一のコンピュータ内に保持されている
印刷データではなく、ネットワーク上に存在する他のコ
ンピュータ内に保持されている印刷データにアクセスし
て以下の処理を実現できるようにするものでも構わな
い。さらに、印刷データを所定の中間言語に置き換えて
記憶領域に記憶させる態様も含まれる。
【0007】はみ出し判定機能は、様々な構成により、
上記判定を行うことができる。その一例として、請求項
2にかかる発明は、上記はみ出し判定機能は、印刷され
るデータが上記ページ内において基準とされる領域にし
か存在しないとき、印刷されるデータが収まるべきペー
ジとは別のページにはみ出して印刷されると判定する構
成としてある。別のページにはみ出して印刷されると
き、別のページ内におけるある領域にのみ印刷されるこ
とが多い。したがって、簡易な構成にて、はみ出した印
刷であるか否かを判定することができる。その際、はみ
出し判定機能は、2ページ目以降に印刷されるデータが
上記ページ内において基準とされる領域にしか存在しな
いとき、別のページにはみ出して印刷されると判定して
もよい。はみ出して印刷されるページは2ページ目以降
が多いため、より確実にはみ出した印刷であるか否かの
判定を行うことが可能となる。
【0008】また、上記はみ出し判定機能は、上記基準
とされる領域を取得する基準領域取得機能を有する構成
としてもよい。すなわち、上記判定を行うための基準と
される領域が取得されて同判定が行われるので、基準と
される領域を外部から設定することが可能となる。その
一例として、はみ出し判定機能は、上記基準とされる領
域を設定する操作入力を受け付け、2ページ目以降に印
刷されるデータが、入力された領域にしか存在しないと
き、別のページにはみ出して印刷されると判定してもよ
い。同領域はメディアの端部の余白部分の幅とすると、
簡易な構成にて基準とされる領域を設定することが可能
となる。基準とされる領域とするメディアの端部の上下
左右について設定可能な構成としてもよい。むろん、A
PLから基準とされる領域を取得するようにしてもよ
い。
【0009】また、請求項4にかかる発明のように、上
記はみ出し判定機能は、上記印刷データに基づいて印刷
されるデータの座標値に応じて、印刷されるデータが収
まるべきページとは別のページにはみ出して印刷される
か否かを判定する構成としてもよい。別のページにはみ
出して印刷されるとき、別のページ内において印刷され
るデータの座標値は当該別のページ内ではとりえない値
をとることが多い。したがって、このような構成でも、
はみ出した印刷であるか否かを判定することができる。
【0010】その際、上記はみ出し判定機能は、上記座
標値が負であるデータと同じデータが前のページにも存
在するとき、印刷されるデータが収まるべきページとは
別のページにはみ出して印刷されると判定する構成とし
てもよい。すなわち、印刷されるデータの座標値に応じ
て上記判定を行う具体例を提供することができるととも
に、はみ出して印刷されるデータは通常前のページには
み出していない部分が印刷されるので、より確実に上記
判定を行うことができる。ここで、前のページは、座標
値が負であるデータのあるページの一つ手前のページで
あってもよいし、2ページ以上前のページであってもよ
い。なお、基準とされる領域により判定を行うか、印刷
されるデータの座標値により判定を行うか、双方により
判定を行うかを設定入力可能としておき、設定内容に応
じた判定処理を行うようにしてもよい。
【0011】印刷制御機能も、様々な構成により、印刷
用実データを作成することができる。その一例として、
請求項6にかかる発明は、上記印刷制御機能は、上記は
み出し判定機能にて印刷されるデータが収まるべきペー
ジとは別のページにはみ出して印刷されると判定された
とき、その旨を外部に出力する構成としてある。すなわ
ち、ユーザははみ出した印刷となることを知ることがで
き、利便性が向上する。なお、上記旨を外部に出力する
構成は様々考えられ、例えば、ディスプレイ画面に表示
することにより出力してもよいし、所定のスピーカから
音声により出力してもよい。また、上記印刷制御機能
は、上記旨を外部に出力するとともに、印刷の続行に関
する入力を受け付け、入力内容に応じた上記印刷用実デ
ータを作成する構成としてもよい。すなわち、印刷の続
行に関する入力内容に応じた印刷用実データが作成さ
れ、印刷が行われるので、はみ出した印刷となるときの
処理の選択の自由度が増す。
【0012】さらに、請求項8にかかる発明のように、
上記印刷制御機能は、上記はみ出し判定機能にて印刷さ
れるデータが収まるべきページとは別のページにはみ出
して印刷されると判定されたとき、同データを縮小して
収まるべきページに印刷させる上記印刷用実データを作
成する構成としてもよい。すなわち、はみ出した印刷と
なるときにデータが縮小されて収まるべきページに印刷
させることができる。なお、はみ出した印刷である旨を
外部に出力せずに、データを縮小するようにしてもよ
い。その際、印刷制御機能は、縦横同比率で上記データ
を縮小して収まるべきページに印刷させる印刷用実デー
タを作成してもよい。すなわち、縦横の縮小率が同じと
なるので、印刷されるデータの見た目に違和感を生じさ
せない。むろん、本印刷制御プログラムの使用環境に応
じて、縦横別の比率で上記データを縮小することも可能
である。また、上記印刷制御機能は、上記データの縮小
率を算出して表示する構成としてもよい。すなわち、収
まるべきページに印刷されるときに、ユーザはどの程度
縮小されるのかを知ることが可能となる。
【0013】さらに、請求項10にかかる発明のよう
に、上記印刷制御機能は、上記はみ出し判定機能にて印
刷されるデータが収まるべきページとは別のページには
み出して印刷されると判定されたとき、同データを回転
させて収まるべきページに印刷させる上記印刷用実デー
タを作成する構成としてもよい。すなわち、はみ出した
印刷となるときにデータが回転されて収まるべきページ
に印刷させることができる。その際の回転角度は例えば
90度とすることができるが、90度以外であってもよ
い。
【0014】請求項11にかかる発明のように、上記印
刷制御機能は、上記はみ出し判定機能にて印刷されるデ
ータが収まるべきページとは別のページにはみ出して印
刷されると判定されたとき、同データを収まるべきペー
ジのみ印刷させる上記印刷用実データを作成する構成と
してもよい。すなわち、はみ出した印刷となるときにデ
ータを収まるべきページのみ印刷させることができる。
むろん、印刷制御機能は、別のページにはみ出して印刷
されると判定されたとき、印刷データに基づく印刷を中
止させてもよい。すなわち、はみ出した印刷となるとき
に無駄な印刷を中止させることができ、利便性が向上す
る。なお、はみ出した印刷になると判定されたとき、デ
ータを縮小するか、データを回転させるか、収まるべき
ページのみ印刷させるか、印刷を中止させるかを設定入
力可能としておき、設定内容に応じた処理を行うように
してもよい。
【0015】ところで、本発明の印刷制御プログラムを
記録した媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気
記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記
録媒体においても全く同様に考えることができる。ま
た、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェア
で実現される場合においても本発明の思想において全く
異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておい
て必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。さ
らに、一次複製品、二次複製品などの複製段階について
は全く問う余地なく同等である。
【0016】また、上記プログラムはコンピュータにお
いて実現され、このようなコンピュータを含んだ実体の
ある装置としても適用可能であることは容易に理解でき
る。したがって、本発明は装置としても適用可能であ
り、請求項12にかかる発明においても、基本的には同
様の作用となる。むろん、このような装置は単独で実施
される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他
の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想
としては各種の態様を含むものであって、適宜、変更可
能である。
【0017】さらに、上記プログラムが上述の機能に対
応した所定の手順に従って処理を進めていくうえで、そ
の根底にはその手順に発明が存在するということは当然
である。したがって、本発明は方法としても適用可能で
あり、請求項13にかかる発明においても、基本的には
同様の作用となる。上記プログラムを実施するうえで、
本発明の印刷制御プログラムを記録した媒体を流通さ
せ、同記録媒体から当該プログラムを適宜コンピュータ
に読み込むことが考えられる。したがって、本発明は印
刷制御プログラムとしても適用可能であり、請求項14
にかかる発明においても、基本的には同様の作用とな
る。むろん、請求項2〜請求項11に記載された構成を
上記装置や方法やプログラムに対応させることも可能で
あることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
12〜請求項14にかかる発明によれば、無駄な印刷を
防いで利便性を向上させることが可能な印刷制御プログ
ラムを記録した媒体、印刷制御装置、印刷制御方法およ
び印刷制御プログラムを提供することができる。また、
請求項2にかかる発明によれば、はみ出し判定機能の簡
易な構成例を提供することができ、請求項3にかかる発
明によれば、基準とされる領域を外部から設定すること
が可能となる。
【0019】さらに、請求項4にかかる発明によって
も、はみ出し判定機能の簡易な構成例を提供することが
でき、請求項5にかかる発明によれば、より確実にはみ
出した印刷であるか否かを判定することが可能となる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、はみ出した印
刷となることを知ることができるので利便性を向上させ
ることができ、請求項7にかかる発明によれば、はみ出
した印刷となるときの処理の選択の自由度が増すので利
便性を向上させることができる。
【0020】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
はみ出した印刷となるときにデータが縮小されて収まる
べきページに印刷されるので利便性を向上させることが
でき、請求項9にかかる発明によれば、どの程度縮小さ
れるのかを知ることができるので、利便性を向上させる
ことができる。さらに、請求項10にかかる発明によれ
ば、はみ出した印刷となるときにデータが回転されて収
まるべきページに印刷されるので利便性を向上させるこ
とができ、請求項11にかかる発明によれば、はみ出し
た印刷となるときにデータを収まるべきページのみ印刷
させることができるので利便性を向上させることができ
る。
【発明の実施の形態】
【0021】以下、下記の順序に従って本発明の実施形
態を説明する。 (1)印刷制御プログラムを実行可能なコンピュータ等
の構成: (2)印刷制御プログラムの概略構成: (3)印刷制御プログラムが実現させる処理: (4)変形例:
【0022】(1)印刷制御プログラムを実行可能なコ
ンピュータ等の構成:図1は、本発明の第一の実施形態
にかかる印刷制御プログラムを実行可能なコンピュータ
と周辺装置とからなる印刷システム100の概略構成を
示している。なお、本システム100は、パーソナルコ
ンピュータ(PC)10、印刷装置であるカラーインク
ジェットプリンタ20、等から構成されている。PC1
0は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、こ
のCPU11はシステムバス10aを介してPC10全
体の制御を行う。同バス10aには、ROM12、RA
M13、CD−ROMドライブ15、各種インターフェ
イス(I/F)16a〜e等が接続されている。また、
ハードディスクドライブを介してハードディスク(H
D)14も接続されている。本実施形態のコンピュータ
にはいわゆるデスクトップ型PCを採用しているが、P
Cに限定されるものではなく、コンピュータとして一般
的な構成を有するものを採用することができ、ノート型
であるとか、モバイル対応のものであってもよい。
【0023】HD14には、ソフトウェアとしてオペレ
ーティングシステム(OS)や印刷データを作成可能な
アプリケーションプログラム(APL)等が格納されて
おり、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11に
よって適宜RAM13に転送される。そして、CPU1
1は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜ア
クセスしながら種々のプログラムを実行することにな
る。周辺機器I/F(PIF)16aには、デジタルカ
メラ30や、図示しないカラースキャナ等が接続される
ようになっている。CRTI/F16bには表示出力用
のディスプレイ17aが接続され、入力I/F16cに
は、キーボード17bやマウス17cが操作用入力機器
として接続されている。また、プリンタI/F16eに
は、パラレルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接
続されている。むろん、プリンタ20との接続には、シ
リアルI/FやSCSI、USB接続など種々の接続態
様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態
様であっても同様である。
【0024】なお、本発明の印刷制御プログラムを記憶
したHD14は本発明にいう印刷制御プログラムを記録
した媒体となるが、本プログラムを格納可能な記録媒体
はHDに限定されるものではなく、例えば、CD−RO
Mやフレキシブルディスクであってもよい。これらの記
録媒体に記録されたソフトウェアは対応するドライブを
介して読み込まれ、HD14にインストールされて、C
PU11によってRAM13上に読み込まれて各種処理
が実行されることになる。また、光磁気ディスクや半導
体デバイスである不揮発性メモリ等であってもよい。さ
らに、バス10aに接続されたモデム等の通信I/F1
6dをインターネット網に接続し、種々のプログラムを
格納したサーバにアクセスして本印刷制御プログラムを
ダウンロードすることも可能である。
【0025】本実施形態で使用するプリンタ20は、印
刷用実データである印刷ジョブをページ単位で蓄積し、
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラ
ック(K)、の計4色のインクを使用して、カットされ
たメディアに対して印刷を行う。むろん、4色以外のイ
ンクを使用するプリンタを採用してもよい。図2は、プ
リンタ20のブロック構成をPC10とともに示してい
る。プリンタ20内部に設けられたバス20aには、C
PU21、ROM22、RAM23、ASIC24、コ
ントロールIC25、通信I/O26、イメージデータ
や駆動信号等を送信するためのI/F27、等が接続さ
れている。そして、CPU21が、RAM23をワーク
エリアとして利用しながらROM22に書き込まれたプ
ログラムに従って各部を制御する。
【0026】コントロールIC25は、CPU21と所
定の信号を送受信しながらカートリッジホルダ28への
インクカートリッジ28a〜dの装着状態を検出等す
る。通信I/O26はPC10のプリンタI/F16e
と接続されており、プリンタ20は通信I/O26を介
してPC10から送信されるCMYKに変換されたデー
タやページ記述言語等からなる印刷ジョブを受信する。
また、PC10から各種要求を受信したとき、通信I/
O26は対応する情報をPC10に出力する。ASIC
24は図示しない印刷ヘッドを駆動するためにカスタマ
イズされたICであり、CPU21と所定の信号を送受
信しつつ解像度に応じた印刷ヘッド駆動のための処理を
行う。また、ヘッド駆動部29に対して印加電圧データ
を出力する。ヘッド駆動部29は、専用ICと駆動用ト
ランジスタと放熱板等からなる回路であり、ASIC2
4から入力される印加電圧データに基づいて印刷ヘッド
に内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成す
る。印刷ヘッドは、それぞれ異なる四種類のインクが充
填されたインクカートリッジ28a〜dを装着したカー
トリッジホルダ28と接続されており、各インクの供給
を受けてピエゾ素子が駆動されることにより、インクを
吐出し、メディア上にインクのドットを形成する。印刷
ヘッドのインク吐出面には、四種類のインクのそれぞれ
を吐出する4組のノズル列が印刷ヘッドの主走査方向に
並ぶように形成され、ノズル列のそれぞれは複数のノズ
ル(例えば、48個)が副走査方向に一定の間隔で直線
状に配置されている。
【0027】I/F27には、キャリッジ機構27aと
紙送り機構27bとが接続されている。紙送り機構27
bは、紙送りモータや紙送りローラ等からなり、適宜改
ページ動作を行いながらメディアを順次送り出して副走
査を行う。キャリッジ機構27aは、印刷ヘッドを搭載
するキャリッジと、このキャリッジをタイミングベルト
等を介して走行させるキャリッジモータ等からなり、印
刷ヘッドを主走査させる。副走査方向に複数のノズルが
設けられた印刷ヘッドは、ビット列からなるヘッドデー
タに基づいてヘッド駆動部29が出力する駆動信号にて
ピエゾ素子が駆動され、各ノズルから解像度に応じたド
ット単位でインク滴を吐出させる。
【0028】(2)印刷制御プログラムの概略構成:P
C10では、以上のハードウェアを基礎としてバイオス
が実行され、その上層にてOSとAPLとが実行され
る。基本的には、OSがバイオスを介するか直にハード
ウェアとアクセスし、APLはOSを介してハードウェ
アとデータ等のやりとりを行う。OSにはハードウェア
を制御するための各種のドライバ類が組み込まれ、OS
の一部となって各種の制御を実行する。このドライバ類
は、CRTI/F16bを制御するディスプレイドライ
バや、プリンタI/F16eを制御するプリンタドライ
バ、等である。同プリンタドライバに本発明の印刷制御
プログラムが含まれており、本印刷制御プログラムの各
種機能を有するPC10は本発明にいう印刷制御装置と
なる。プリンタドライバは、APLの印刷機能の実行時
に稼働され、プリンタI/F16eを介してプリンタ2
0と双方向の通信を行うことが可能である。同プリンタ
ドライバは、OSを介してAPLから印刷データを受け
取ってプリンタ20に対して出力する印刷ジョブを作成
し、プリンタ20に送出する。このため、OSには、グ
ラフィックスに関してAPLとOSとの間でグラフィッ
クユーザーインターフェイス機能を実現するGDI(Gr
aphics Device Interface )等も組み込まれている。
【0029】ところで、従来のプリンタドライバにより
ページ単位で印刷させる制御を行うと、APLにより表
示される画面上では1ページ内に収まっているデータの
一部が、メディア上で別にページにはみ出して印刷され
ることがあった。図3は、1ページ目のメディア81a
に収まるべきデータ81bが2ページ目にはみ出して印
刷される様子を模式的に示している。このような現象が
生じる原因としては、様々考えられる。例えば、APL
がメディア上のページを意識していない場合があり、こ
のような場合には印刷されるデータが少しでも別のペー
ジにはみ出していてもそのまま印刷されることになる。
また、メディアの上下左右の端部には印刷不可能な領域
(図中、点線で示した印刷可能な領域81cの外側)が
存在するが、APLでは印刷不可能な領域を正しく計算
していないために実際に印刷されるページ領域よりも広
い領域のページ単位で印刷データを作成し、はみ出して
印刷される場合がある。さらに、APLでプレビューし
たときの解像度がその後変更される操作が行われて計算
誤差が発生することにより、はみ出して印刷される場合
もある。そこで、本発明の印刷制御プログラムは、上述
したようなはみ出した印刷となるか否かを判定し、判定
結果に応じた印刷制御を行うようにしている。
【0030】図4は、プリンタドライバに含まれる印刷
制御プログラムPの概略構成を模式的に示している。プ
リンタドライバは、各種モジュールを有しており、図示
しない機能制御モジュールの制御に基づいて所定の機能
を実現しつつ連携動作して印刷制御を行うことが可能で
ある。そして、プリンタドライバの各種モジュールが、
印刷制御プログラムPを構成する機能P1〜P3を実現
させることになる。印刷データ入手機能P1は、APL
にて作成された印刷データをGDIから入手する。AP
Lが作成する印刷データは、所定のルールに則って印刷
用実データ(印刷ジョブ)を作成するための印刷コマン
ドの集合体である。印刷データは、文字コードを中心と
した文字データであるときもあれば、図形を描くときの
始点・大きさ等の座標値を中心とした図形データである
ときもあるし、ビットマップデータを中心とした画像デ
ータであるときもある。むろん、文字データや図形デー
タや画像データが混在したデータであることもある。
【0031】はみ出し判定機能P2は、印刷データ入手
機能P1にて入手された印刷データに基づいて、印刷さ
れるデータが収まるべきページとは別のページにはみ出
して印刷される(以下、はみ出した印刷と呼ぶ。)か否
かを判定する。その際、印刷されるデータがページ内に
おいて基準とされる領域(以下、基準領域と呼ぶ。)に
しか存在しなかったり、印刷されるデータの開始座標値
が負であったりするとき、はみ出した印刷か否かの判定
(以下、はみ出し判定と呼ぶ。)を行う。図3は、はみ
出し判定を説明する図となっている。ここで、メディア
81aに印刷されるページの横の長さを座標値換算で1
400、縦の長さを2000とし、このページの左上隅
を(0,0)として同ページ内の座標を(横座標値、縦
座標値)で表すことにする。また、1ページ目に幅50
0、高さ200の図形データ81bを左上隅の開始座標
(1000,100)にて印刷させる印刷データがAP
Lにて作成されたものとする。すると、図形データ81
bの右下隅の終了座標は(1000+499,100+
199)=(1499,299)となり、図形データ8
1bの右側100座標分のデータ81dは1ページ目に
印刷されず、右横方向にはみ出してしまう。このとき、
はみ出した部分は2ページ目に左端部に印刷されること
になる。
【0032】また、データが縦方向にはみ出る場合、図
5の左側に示すように、データ82aの下側が1ページ
目に印刷されず、下方向にはみ出してしまう。このと
き、はみ出し分は2ページ目に上端部に印刷されること
になる。さらに、1ページ目から2ページ目にかけて印
刷されるべきデータ82bを印刷させる印刷データが作
成され、データが横方向にはみ出る場合、図の右側に示
すように、データ82bの右側が1,2ページ目に印刷
されず、右方向にはみ出してしまう。このとき、はみ出
し分は3,4ページ目に左端部に印刷されることにな
る。このように、印刷されるデータが収まるべきページ
とは別のページにはみ出して印刷されるとき、別のペー
ジ内における左端部または上端部に印刷されることにな
る。そこで、メディア81aの左端部(例えば、左端か
ら30mm以内の領域)と上端部(例えば、上端から3
0mm以内の領域)を、はみ出し判定を行う基準領域と
し、印刷されるデータが2ページ目以降のページ内にお
いて基準領域にしか存在しないとき、はみ出した印刷と
判定することにしている。本実施形態では、左端と右端
からの幅を操作入力により変更可能となっている。ま
た、文字データや画像データについても同様の考えを適
用することができ、これらのデータも基準領域にしか存
在しないとき、はみ出した印刷と判定することにしてい
る。なお、基準領域は座標の原点の位置等に応じて決定
すればよい。例えば、原点がページの右上にある場合に
は、データが横方向にはみ出すときには左方向にはみ出
すので、メディアの右端部と上端部を基準領域とすれば
よい。むろん、メディアの上下左右全ての端部を基準領
域としてもよい。
【0033】また、図3において、2ページ目にはみ出
したデータ81dの開始座標は(1000−1400,
100)=(−400,100)となり、開始座標の横
座標の値が負となることがわかる。また、データが縦方
向にはみ出す場合、今度は縦座標の値が負となる。そこ
で、印刷されるデータの座標値に応じて、はみ出し判定
を行うことができる。本実施形態の場合、開始座標値が
負であるデータがあるとき、はみ出した印刷であると判
定することができる。さらに、はみ出したデータと同じ
データが前のページにも存在しているため、開始座標値
が負であるデータがあってこのデータと同じデータが前
のページにも存在するときに、はみ出した印刷であると
判定するようにしてもよい。例えば、図6に示すよう
に、はみ出して印刷される図形データのフォーマット
が、図形データを意味する「図形データ」、線なのか長
方形なのかを識別する「種類」、印刷させる色を意味す
る「色データ」、開始座標の横座標値と縦座標値、図形
データの大きさの横座標値と縦座標値、等から構成され
ているものとする。図に示すように、1,2ページ目で
異なるのは開始座標のみであり、残りのデータは同じと
なる。そこで、開始座標値が負であるデータがあるとき
にこのデータと同じデータが前のページにも存在するか
どうかをみることにより、より確実にはみ出し判定を行
うことが可能となる。なお、図5の右側に示すように、
縦2ページのデータ82bが右横方向にはみ出す場合に
は、2ページ目の判定においてデータ82cの開始座標
の縦座標値が負となり、かつ、このデータと同じデータ
が1ページ目にも存在するため、はみ出した印刷である
と判定されることになる。しかし、収まるべきページが
1ページである場合にデータの開始座標値等による判定
を行うことにより、はみ出し判定を行うことが可能であ
る。むろん、2ページ目に印刷されるデータの開始座標
を1ページ目の座標に変換することにより、完全に一致
するか否かを判断することができる。2ページ目に印刷
されるデータの開始座標を(x、y)とすると、ページ
が横並びになる場合、ページの横の長さが1400であ
れば1ページ目の座標に変換したときの同開始座標は
(x+1400,y)となる。例えば、図3のデータ8
1dのように開始座標が(−400,100)であれ
ば、1ページ目の座標に変換したときの同開始座標は
(1000,100)となって、はみ出した印刷になる
ときの座標変換後における2ページ目のデータは1ペー
ジ目のデータと完全に一致する。3ページ目以降のデー
タであっても、同様にして1ページないし2ページ以上
前のページのデータと完全に一致するか否かを判断可能
である。そして、データが完全に一致するときにはみ出
した印刷であると判定することができる。その際、開始
座標値が負であるか否かの判定を省略してもよい。ま
た、ページが縦並びになる場合も、ページの縦の長さが
2000であれば1ページ前の座標に変換したときの同
開始座標は(x,y+2000)となるので、同様にし
て前のページのデータと完全に一致するか否かを判断可
能である。
【0034】印刷制御機能P3は、はみ出し判定機能P
2の判定結果に応じて、印刷データ入手機能P1にて入
手された印刷データからページ単位で印刷させる印刷用
実データを作成する。そして、プリンタI/F16eを
介して印刷用実データをプリンタ20に対して出力す
る。すると、プリンタ20は、印刷用実データを入手
し、同印刷用実データに基づいてメディア上にインクの
ドットを形成し、ページ単位で印刷データに基づく各種
データの印刷を行う。はみ出した印刷であると判定され
たとき、印刷制御機能P3は、はみ出した印刷となる旨
を表示したり、データを縮小したり90°回転させて収
まるべきページに印刷させるようにしたり、はみ出し部
分の印刷をさせないようにしたり、印刷を中止させるよ
うにすることが可能である。また、はみ出した印刷であ
ると判定されたときの処理を設定入力可能であり、設定
入力された処理を自動的に行うことも可能である。以上
の構成により、プリンタは、印刷されるデータが収まる
べきページとは別のページにはみ出して印刷されるか否
かが反映された印刷をページ単位で実行することにな
る。したがって、メディアが必要以上に消費されること
がなくなり、無駄な印刷を防いで利便性を向上させるこ
とが可能となる。
【0035】(3)印刷制御プログラムが実現させる処
理:以下、印刷制御プログラムPがPC10に実現させ
る処理を説明する。図7は、プリンタドライバがPC1
0に実現させる環境設定処理の概略を示すフローチャー
トであり、実際の作業手順に基づいて以下説明する。O
Sは環境設定機能を有しており、同機能が実行される
と、プリンタドライバはOSに含まれるGDIをコール
して図示しないプロパティ設定画面をディスプレイ17
aに表示する(ステップS105。以下、かっこ内の
「ステップ」の記載を省略する。)。この画面には、印
刷制御に関する印刷パラメータの設定入力を受け付ける
各種入力欄が設けられているとともに、はみ出し防止ボ
タンや終了ボタン等の各種ボタンも設けられている。そ
して、各種印刷パラメータを取得するとともに、マウス
17cにてクリックされたボタンに応じて処理を分岐さ
せる(S110)。
【0036】ここで、はみ出し防止ボタンがクリックさ
れると、図8に示すはみ出し防止設定画面91を表示す
る(S115)。この画面には、チェックボックス91
a〜c、基準領域入力欄91d、ボタン91e〜gが設
けられている。その際、基準領域入力欄91dには所定
のデフォルト条件である30(mm)または前回設定時
の設定条件を表示する。チェックボックス91a〜cに
はマウス操作により「レ」印が付けられると、対応する
設定内容が有効になるようにしてある。チェックボック
ス91aでは、はみ出し印刷防止機能を有効にするか否
かをマウス操作により選択入力可能である。左側に「用
紙端から○○mmははみ出し」と書かれたチェックボッ
クス91bでは、はみ出し印刷防止機能が有効であると
きに、基準領域入力欄91dに入力された幅を基準領域
としてはみ出し判定を行うか否かを選択入力可能であ
る。左側に「図形のつながりを調べる」と書かれたチェ
ックボックス91cでは、印刷されるデータの開始座標
値が負であるデータと同じデータが前のページにも存在
するときにはみ出した印刷とするか否かを選択入力可能
である。なお、はみ出し印刷防止機能が有効とされた場
合には、チェックボックス91b,cの少なくとも一方
に「レ」印が付けられるようになっている。図の例で
は、チェックボックス91cに「レ」印が付けられない
限り、チェックボックス91bの「レ」印を消すことが
できないことになる。
【0037】はみ出し防止設定画面91を表示すると、
チェックボックス91a〜c、基準領域入力欄91dへ
の操作入力を受け付け、各設定項目の内容を取得する
(S120)。ここで、基準領域入力欄91dでは、メ
ディアの左端と上端からの幅についての操作入力を受け
付けることにより、基準領域を取得することができる。
すなわち、ステップS120の処理は、基準領域取得機
能を実現させることになる。その後、ボタン91e〜g
がクリックされたか否かを判断し(S125)、クリッ
クされていないときにはステップS120に戻って繰り
返し各設定項目の内容を取得する。ボタン91e〜gが
クリックされると、クリックされたボタンに応じて処理
を分岐させる。ここで、OKボタン91fがクリックさ
れると取得した内容を有効にし、キャンセルボタン91
gがクリックされると取得した内容を破棄して(S14
0)、ステップS105に戻って再びプロパティ設定画
面を表示する。
【0038】オプションボタン91eがクリックされる
と、図9に示すオプション画面92を表示する(S13
0)。この画面には、ラジオボタン92a〜f、ボタン
92g,hが設けられている。ラジオボタン92a,b
についてはマウス操作によりいずれか一方を点灯可能と
なっており、はみ出した印刷のときに警告を表示するか
否かを選択入力可能となっている。ラジオボタン92b
が選択操作されたとき、警告を表示しないことになり、
このときのみラジオボタン92c〜fのいずれかを点灯
可能となる。すなわち、ラジオボタン92c〜fの順
に、はみ出した印刷のときにそのまま印刷を続行させる
か、データを縮小して印刷させるか、はみ出した部分を
切り捨てて印刷させるか、90°回転して印刷させるか
を選択入力可能となっている。オプション画面92を表
示すると、ラジオボタン92a〜fへの操作入力を受け
付け、各設定項目の内容を取得する(S135)。この
処理は、OKボタン92gがクリックされるまで行われ
るようになっており、OKボタン92gがクリックされ
るとステップS115に戻って再びはみ出し防止設定画
面91を表示する。なお、キャンセルボタン92hがク
リックされると、図示しないフローにより取得した内容
を破棄してステップS115に戻る。
【0039】図10は、プリンタドライバが上記環境設
定処理にて取得された各種内容に基づいてPC10に実
現させる印刷制御処理をフローチャートにより示してい
る。APLにて図示しない印刷メニューが選択入力され
ると、プリンタドライバは図示しない印刷インターフェ
イス画面を表示し、各種の印刷パラメータを取得する
(S205)。取得する印刷パラメータは、メディアの
種類、メディアの配置方向、等がある。印刷インターフ
ェイス画面に設けられた印刷ボタンがクリックされる
と、GDIを介してAPLにて作成された印刷データを
入手する(S210)。すなわち、本発明にいう印刷デ
ータ入手機能は、ステップS210の処理により実現さ
れる。本実施形態では、印刷データを読み込みながら所
定の中間言語である描画命令に置き換え、中間ファイル
としてハードディスク14に記憶させている。むろん、
中間言語に置き換える構成は一例にすぎないため、AP
Lにて作成された印刷データをそのまま以後の処理に利
用する構成としてもよいし、データの受け渡しに利用さ
れるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけ行う構
成としてもよい。
【0040】印刷データを入手すると、はみ出し判定を
行うか否かを判断する(S215)。図8で示したチェ
ックボックス91aに「レ」印が付けられてはみ出し印
刷防止機能を有効にする設定が取得されている場合に条
件成立となり、後述するはみ出し判定処理を行い(S2
20)、印刷用実データ作成処理を行って(S22
5)、本フローを終了する。一方、はみ出し印刷防止機
能を有効にする設定が取得されていない場合には、はみ
出し判定処理を行わずに印刷用実データ作成処理を行っ
て(S225)、本フローを終了する。
【0041】図11は、ステップS220で行われるは
み出し判定処理をフローチャートにより示している。ま
ず、入手した印刷データから1ページ分のデータを取得
する(S302)。ここでいうページは、はみ出し判定
が反映されていないデータに基づくページである。例え
ば、印刷データを構成する各種データには座標値が含ま
れており、当該座標値に基づいて、取得するページに対
応したデータを取得する。その際、取得した1ページ分
のデータを記憶領域の所定領域に格納するようにしても
よいし、取得した1ページ分のデータのポインタのみ記
憶領域の所定領域に格納するようにしてもよい。次に、
取得した1ページ分のデータが、2ページ目以降である
か否かにより処理を分岐させる(S304)。本実施形
態では、取得した1ページ分のデータが1ページ目であ
るときには、基準領域を使用してはみ出し判定を行うに
しても座標値によりはみ出し判定を行うにしてもはみ出
した印刷と判定されることはない。そこで、取得した1
ページ分のデータが2ページ目以降でなければステップ
S306〜S318の判定処理を行わないようにしてい
る。
【0042】取得した1ページ分のデータが2ページ目
以降である場合、基準領域を使用してはみ出し判定を行
うか否かにより処理を分岐させる(S306)。図8で
示したチェックボックス91bに「レ」印が付けられて
基準領域を使用したはみ出し判定を有効にする設定が取
得されている場合、基準領域を使用した判定を行うとし
てステップS308に進む。一方、基準領域を使用した
はみ出し判定を有効にする設定が取得されていない場
合、基準領域を使用した判定を行わないとしてステップ
S312に進む。ステップS308では、印刷されるデ
ータがページ内における基準領域にしか存在しないか否
かを判断する。はみ出し防止設定画面91の基準領域入
力欄91dから取得された値を基準領域値と呼ぶことに
すると、図3で示したように、メディアの左端から基準
領域値以内の領域と同メディアの上端から基準領域値以
内の領域とを基準領域として、データが同基準領域のみ
に存在するか否かを判断する。印刷されるデータがペー
ジ内における基準領域にしか存在しない場合、はみ出し
た印刷であると判定し(S310)、ステップS312
に進む。一方、印刷されるデータがページ内における基
準領域以外にも存在する場合、はみ出した印刷であると
は判定せずにステップS312に進む。なお、ステップ
S310の判定処理は、例えば、所定のはみ出し判定用
のフラグをRAM内に設けておき、予めリセット(フラ
グに0を代入)しておいて、同フラグをセット(フラグ
に1を代入)する等により行うことができる。
【0043】ステップS312では、印刷されるデータ
の開始座標値を使用してはみ出し判定を行うか否かによ
り処理を分岐させる。図8で示したチェックボックス9
1cに「レ」印が付けられて座標値を使用したはみ出し
判定を有効にする設定が取得されている場合、座標値を
使用した判定を行うとしてステップS314に進む。一
方、開始座標値を使用したはみ出し判定を有効にする設
定が取得されていない場合、開始座標値を使用した判定
を行わないとしてステップS320に進む。ステップS
314では、印刷されるデータに負の開始座標値がある
か否かを判断する。その際、印刷されるデータの開始座
標の横座標値と縦座標値のそれぞれについて一つでも負
の値が存在するときには条件成立とする。条件成立の場
合にはステップS316に進み、条件不成立の場合には
ステップS320に進む。
【0044】ステップS316では、開始座標値が負で
あるデータと同じデータが前のページにも存在するか否
かを判断する。その際、1ページ前だけでなく、2ペー
ジ以上前についても開始座標値が負であるデータと同じ
データが存在するかをみる。むろん、1ページ前のみに
ついて開始座標値が負であるデータと同じデータが存在
するかをみるようにしてもよい。図6で示したように、
開始座標値を除いた部分の各データが同じになっていれ
ば、開始座標値が負であるデータと同じデータが存在す
ると判断する。開始座標値が負であるデータと同じデー
タが前のページにも存在する場合、はみ出した印刷であ
ると判定し(S318)、ステップS320に進む。一
方、開始座標値が負であるデータと同じデータが前のペ
ージに存在しない場合、はみ出した印刷であるとは判定
せずにステップS320に進む。ステップS318の判
定処理も、例えば、はみ出し判定用のフラグを用いて行
うことができる。本実施形態では、このフラグにステッ
プS310で使用するフラグとは別のフラグを用いてい
るが、同じフラグを用いてもよい。
【0045】なお、ステップS316の判定処理を省略
することもでき、この場合には開始座標値が負であるデ
ータがあればはみ出した印刷であると判定することにな
る。はみ出して印刷されるデータは通常前のページには
み出していない部分が印刷されるので、本実施形態で
は、開始座標値が負であるデータと同じデータが前のペ
ージにも存在することを確認することにより、より確実
にはみ出し判定を行うことを可能にさせている。また、
ステップS316では、印刷されるデータの開始座標を
前のページの座標に変換して、当該ページに開始座標も
含めて同じデータがあるか否かを判断し、データが完全
に一致したときにステップS318にてはみ出した印刷
であると判定するようにしてもよい。はみ出した印刷で
あるときには前のページに座標変換後の座標を開始座標
とする同じデータが存在することになる一方、はみ出し
た印刷でないときには開始座標が異なることになるの
で、より確実にはみ出し判定を行うことが可能となる。
この場合、負の開始座標値があるか否かを判断するステ
ップS314の処理を省略することができるので、処理
を簡素化させることも可能となる。ステップS320で
は、次のページに印刷されるデータがあるか否かを判断
する。次のページがある場合には繰り返しステップS3
02〜S320の処理を行い、次のページがない場合に
は本フローを終了する。その後は、印刷用実データ作成
処理が行われる。このように、図11の各ステップの処
理は、印刷データ入手機能にて入手された印刷データに
基づいて、はみ出した印刷であるか否かを判定するはみ
出し判定機能を実現させる。
【0046】図12と図13は、上記ステップS225
で行われる印刷用実データ作成処理をフローチャートに
より示している。まず、はみ出した印刷であるか否かを
判断する(S402)。上記はみ出し判定処理の判定結
果がはみ出した印刷であるとき(ステップS310,S
318にてはみ出した印刷と判定されたとき)、条件成
立となり、ステップS406以下の処理が行われること
になる。上述したはみ出し判定用のフラグを用いる場
合、フラグがセットされていれば条件成立となる。はみ
出した印刷でないと判断したときには、従来通り、はみ
出し判定に関係なく印刷用実データを作成し(S40
4)、本フローを終了する。はみ出した印刷であると判
断したとき、印刷されるデータを収まるべきページに縮
小する際の縮小率を算出する(S406)。上記ステッ
プS310ではみ出した印刷と判定された場合、メディ
アに印刷されるページの縦横の長さのうち短いほうの長
さを座標値換算でA1、同ページにおける基準領域の幅
を座標値換算でA2とすると、例えば、以下の式により
縮小率Rを算出することができる。 R = A1/(A1+A2) ・・・(1)
【0047】また、上記ステップS318ではみ出した
印刷と判定された場合、印刷されるデータの開始座標の
横座標値が負であれば横方向にはみ出した印刷となる。
このとき、メディアに印刷されるページの横の長さを座
標値換算でX1、開始座標の横座標値が負であるデータ
の終了座標の横座標値を座標値換算でX2とすると、例
えば、以下の式により縮小率Rを算出することができ
る。 R = X1/(X1+X2) ・・・(2) 座標値換算で上記データの横方向の大きさX3が与えら
れているときには、同データの終了座標の横座標値X2
は、以下の式により求めることができる。 X2 = X3 + X1 − 1 ・・・(3)
【0048】一方、印刷されるデータの開始座標の縦座
標値が負であれば縦方向にはみ出した印刷となる。この
とき、メディアに印刷されるページの縦の長さを座標値
換算でY1、開始座標の縦座標値が負であるデータの終
了座標の縦座標値を座標値換算でY2とすると、例え
ば、以下の式により縮小率Rを算出することができる。 R = Y1/(Y1+Y2) ・・・(4) 座標値換算で上記データの縦方向の大きさY3が与えら
れているときには、同データの終了座標の縦座標値Y2
は、以下の式により求めることができる。 Y2 = Y3 + Y1 − 1 ・・・(5) なお、上記ステップS310,S318でともにはみ出
した印刷と判定されたり、印刷されるデータの開始座標
の縦横座標値がともに負であったり、印刷される複数の
データについてはみ出した印刷と判定された場合には、
上記式(1)、(2)、(4)による演算を複数行い、
演算結果の最小値を縮小率とすることができる。このよ
うに、簡易な式によりデータの縮小率を算出することが
できるので、印刷制御処理を迅速に行うことができる。
【0049】縮小率を算出すると、はみ出して印刷され
るデータを90°回転させることが可能であるか否かを
判定する(S408)。本実施形態では、90°回転さ
せることによりはみ出さない部分とはみ出す部分とを同
じページに印刷可能であるか否かを判定する。メディア
に印刷されるページの横の長さX1よりも縦の長さY1
のほうが大きくて(X1<Y1)、横方向にはみ出した
印刷となるとき、はみ出さない部分とはみ出す部分とを
90°回転させることにより同じページに印刷できる可
能性がある。ここで、はみ出した部分がそのまま印刷さ
れるときのページ内のデータの横座標値の最大値をX
4、はみ出さない部分がそのまま印刷されるときのペー
ジ内のデータおよびはみ出した部分がそのまま印刷され
るときのページ内のデータの縦座標の最大値をY4とす
ると、(X4≦Y1)かつ(Y4≦X1)である場合に
90°回転させることが可能であると判定する。逆に、
X1>Y1であって、縦方向にはみ出した印刷となると
き、はみ出さない部分とはみ出す部分とを90°回転さ
せることにより同じページに印刷できる可能性がある。
はみ出した部分がそのまま印刷されるときのページ内の
データの縦座標値の最大値をY5、はみ出さない部分が
そのまま印刷されるときのページ内のデータおよびはみ
出した部分がそのまま印刷されるときのページ内のデー
タの横座標の最大値をX5とすると、(Y5≦X1)か
つ(X5≦Y1)である場合に90°回転させることが
可能であると判定する。なお、この判定処理は、例え
ば、所定の回転可能判定用のフラグをRAM内に設けて
おき、予めリセット(フラグに0を代入)しておいて、
同フラグをセット(フラグに1を代入)する等により行
うことができる。
【0050】上記判定の後、警告を表示するか否かによ
り処理を分岐させる(S410)。図9で示したラジオ
ボタン92aが点灯されてはみ出した印刷となるときの
警告表示を有効にする設定が取得されている場合、警告
を表示するとしてステップS412に進む。一方、ラジ
オボタン92bが点灯されてはみ出した印刷となるとき
の警告表示を無効にする設定が取得されている場合、警
告を表示しないとしてステップS416に進む。ステッ
プS412では、図14に示す警告画面93を表示す
る。この画面では、はみ出した印刷となる旨を警告表示
領域93aに表示するとともに、ステップS406にて
算出した縮小率も縮小率表示領域93bに表示する。ま
た、同画面には、ボタン93c〜fも表示され、ステッ
プS408にて90°回転可能であると判定されたとき
には回転ボタン93gも表示される。ここで、続行ボタ
ン93cははみ出し判定を反映させずに印刷を継続させ
る指示を出すボタンであり、縮小ボタン93dは縦横同
比率で上記縮小率となるようにデータを縮小して印刷さ
せる指示を出すボタンである。また、切り捨てボタン9
3eはデータを縮小等せずに収まるべきページのみ印刷
させる指示を出すボタンであり、印刷中止ボタン93f
は印刷を中止させる指示を出すボタンである。回転ボタ
ン93gは、データを回転させて収まるべきページに印
刷させる指示を出すボタンである。警告画面を表示する
と、マウスにより各ボタン93c〜gへの操作入力を受
け付け、処理内容を取得する(S414)。このよう
に、はみ出した印刷となるときにその旨が外部に出力さ
れるので、はみ出した印刷となることを知ることがで
き、利便性が大きい。また、縮小する場合にはどの程度
縮小されるのかを知ることができる点でも、利便性が大
きい。さらに、印刷の続行に関する入力を受け付けて入
力内容に応じた印刷用実データを作成することになるの
で、はみ出した印刷となるときの処理の選択の自由度が
大きくなっている。
【0051】その後、ステップS416では、はみ出し
判定を反映させずに印刷を続行させるか否かを判断す
る。警告画面93が表示された場合には続行ボタン93
cがクリックされたとき条件成立となり、警告画面93
が表示されなかった場合には図9で示したラジオボタン
92cが点灯されて「そのまま印刷続行」が取得されて
いるとき条件成立となって、ステップS404に進む。
そして、従来通り、はみ出し判定に関係なく印刷用実デ
ータを作成し、本フローを終了する。ステップS416
にて条件不成立の場合、印刷を中止させるか否かを判断
する(S418)。警告画面93が表示されて印刷中止
ボタン93fがクリックされたとき条件成立となり、本
フローを終了する。すると、印刷用実データが作成され
ないので、プリンタ20は印刷用実データを入手せず、
印刷を行わない。すなわち、はみ出した印刷となるとき
に印刷を中止させることができるので、メディアが必要
以上に消費されず、無駄な印刷を防いで利便性を向上さ
せることができる。
【0052】ステップS418にて条件不成立の場合、
データを縮小して印刷させるか否かを判断する(図13
のS452)。警告画面93が表示された場合には縮小
ボタン93dがクリックされたとき条件成立となり、警
告画面93が表示されなかった場合には図9で示したラ
ジオボタン92dが点灯されて「縮小して印刷」が取得
されているとき条件成立となる。条件成立時、印刷され
るデータを縮小して収まるべきページに印刷させる印刷
用実データを作成し(S454)、本フローを終了す
る。その際、算出した縮小率でデータの縦横を同比率に
て縮小する。すると、プリンタ20は、同印刷用実デー
タを入手し、印刷されるデータを縮小して収まるべきペ
ージに印刷させる印刷用実データに基づいてページ単位
でメディアへの印刷を行う。すなわち、はみ出した印刷
となるときに、データは縮小され、収まるべきページに
印刷させることができる。したがって、メディアが必要
以上に消費されることがなくなり、無駄な印刷を防いで
利便性を向上させることが可能となる。また、縦横の縮
小率が同じとなるので、メディアに印刷されるデータの
見た目に違和感を生じさせない。
【0053】ステップS452にて条件不成立の場合、
はみ出した部分を切り捨てるか否かを判断する(S45
6)。警告画面93が表示された場合には切り捨てボタ
ン93eがクリックされたとき条件成立となり、警告画
面93が表示されなかった場合には図9で示したラジオ
ボタン92eが点灯されて「はみ出した部分を切り捨
て」が取得されているとき条件成立となる。条件成立
時、印刷されるデータを収まるべきページのみ印刷させ
る印刷用実データを作成し(S458)、本フローを終
了する。すると、プリンタ20は、同印刷用実データを
入手し、収まるべきページのみについてページ単位でメ
ディアへの印刷を行う。すなわち、はみ出した印刷とな
るときに、はみ出した部分に相当するページについては
印刷を行わない。したがって、メディアが必要以上に消
費されず、無駄な印刷を防いで利便性を向上させること
ができる。
【0054】ステップS456にて条件不成立の場合
は、警告画面93にて回転ボタン93gが表示されたて
同ボタン93gがクリックされた場合、または、警告画
面93が表示されずに図9で示したラジオボタン92f
が点灯されて「90°回転して印刷」が取得されている
場合である。この場合、はみ出して印刷されるデータを
90°回転させることが可能であるか否かを判断する
(S460)。この判断処理を行うのは、警告画面93
が表示されないときに図9で示したオプション画面92
にて「90°回転して印刷」が取得されている場合があ
るためである。上記ステップS408で90°回転可能
でないと判定したときには、ステップS412にジャン
プして警告画面93を表示し、以後、ステップS414
以下の処理を行う。一方、90°回転可能であると判定
したときには、印刷されるデータを90°回転させて収
まるべきページに印刷させる印刷用実データを作成し
(S462)、本フローを終了する。すると、プリンタ
20は、同印刷用実データを入手し、印刷されるデータ
を回転させて収まるべきページに印刷させる印刷用実デ
ータに基づいてページ単位でメディアへの印刷を行う。
すなわち、はみ出した印刷となるときに、データは90
°回転させられ、収まるべきページに印刷させることが
できる。したがって、メディアが必要以上に消費され
ず、無駄な印刷を防いで利便性を向上させることができ
る。
【0055】このように、図12と図13の各ステップ
の処理は、はみ出し判定機能の判定結果に応じて、印刷
データからページ単位で印刷させる印刷用実データを作
成する印刷制御機能を実現させる。そして、種々の態様
により、メディアが必要以上に消費されることがなくな
り、無駄な印刷を防いで利便性を向上させることが可能
となる。
【0056】(4)変形例:なお、本発明の印刷制御プ
ログラムを実行可能な印刷制御装置と印刷装置は、様々
な構成が可能である。例えば、プリンタは、コンピュー
タと一体化されたものであってもよい。むろん、インク
を吐出してドットを形成するピエゾ素子を用いたプリン
タ以外にも、例えば、インク通路内に泡を発生させてイ
ンクを吐出するバブル方式のプリンタを使用してもよ
い。上述したフローについては、PC内で実行する以外
にも、一部または全部をプリンタあるいは専用の画像処
理装置で実行するようにしてもよい。
【0057】また、上記はみ出し判定処理は様々なフロ
ーにより行うことができる。例えば、基準領域を使用す
るはみ出し判定と、座標値によるはみ出し判定とのいず
れか一方のみを行うようにしてもよい。また、上述した
実施形態では、印刷データを構成する文字データと図形
データと画像データの全てについてはみ出し判定を行っ
たが、使用環境に応じて、例えば、図形データのみはみ
出し判定を行うようにしてもよいし、図形データと画像
データについてはみ出し判定を行うようにしてもよい。
基準領域を設定する際、文字が横書きであるか縦書きで
あるかに応じて基準領域の位置を変えるようにしてもよ
い。縦書きの場合、座標の原点がページの右上となるた
め、横方向にはみ出す場合には左方向にはみ出すことに
なり、はみ出し判定を反映させないときにはみ出した部
分はメディアの右側に印刷される。そこで、印刷データ
に文字データが含まれるとき、文字データの座標値に基
づいて横書きであるか縦書きであるかを判断し、縦書き
の場合には右端部と上端部とに基準領域を設けるように
してもよい。
【0058】さらに、上記印刷制御処理も様々なフロー
により行うことができる。例えば、はみ出した印刷であ
ると判定されたときに、縮小して印刷させるか、回転さ
せて印刷させるか、収まるべきページのみ印刷させるか
のいずれか一つのみを行うようにしてもよい。以上説明
したように、本発明によると、種々の態様により、無駄
な印刷を防いで利便性を向上させることが可能な印刷制
御プログラムを記録した媒体、印刷制御装置および印刷
制御プログラムを提供することができる。また、印刷制
御方法としても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷制御プログラ
ムを実行可能なコンピュータ等からなる印刷システムの
概略ブロック構成図である。
【図2】プリンタのブロック構成をPCとともに示す図
である。
【図3】はみ出し判定を説明する模式図である。
【図4】本印刷制御プログラムの概略構成を模式的に示
した図である。
【図5】はみ出し判定を説明する模式図である。
【図6】はみ出し判定を説明する模式図である。
【図7】プリンタドライバがPCに実現させる環境設定
処理の概略を示すフローチャートである。
【図8】はみ出し防止設定画面の表示画面例を示す図で
ある。
【図9】オプション画面の表示画面例を示す図である。
【図10】プリンタドライバがPCに実現させる印刷制
御処理を示すフローチャートである。
【図11】はみ出し判定処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】印刷用実データ作成処理を示すフローチャー
トである。
【図13】印刷用実データ作成処理を示すフローチャー
トである。
【図14】警告画面の表示画面例を示す図である。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ(PC) 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…ハードディスク(HD) 15…CD−ROMドライブ 16a〜e…インターフェイス 20…カラーインクジェットプリンタ 100…印刷システム 81a…メディア 81b…図形データ 81c…印刷可能な領域 81d…はみ出したデータ P…印刷制御プログラム P1…印刷データ入手機能 P2…はみ出し判定機能 P3…印刷制御機能

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データを入手し、印刷装置に出力し
    てページ単位で印刷させる印刷用実データを作成する機
    能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムを記
    録した媒体であって、 上記印刷データを入手する印刷データ入手機能と、 この印刷データ入手機能にて入手された印刷データに基
    づいて、印刷されるデータが収まるべきページとは別の
    ページにはみ出して印刷されるか否かを判定するはみ出
    し判定機能と、 このはみ出し判定機能の判定結果に応じて、上記印刷デ
    ータから上記ページ単位で印刷させる印刷用実データを
    作成する印刷制御機能とを実現させることを特徴とする
    印刷制御プログラムを記録した媒体。
  2. 【請求項2】 上記はみ出し判定機能は、印刷されるデ
    ータが上記ページ内において基準とされる領域にしか存
    在しないとき、印刷されるデータが収まるべきページと
    は別のページにはみ出して印刷されると判定することを
    特徴とする請求項1に記載の印刷制御プログラムを記録
    した媒体。
  3. 【請求項3】 上記はみ出し判定機能は、上記基準とさ
    れる領域を取得する基準領域取得機能を有することを特
    徴とする請求項2に記載の印刷制御プログラムを記録し
    た媒体。
  4. 【請求項4】 上記はみ出し判定機能は、上記印刷デー
    タに基づいて印刷されるデータの座標値に応じて、印刷
    されるデータが収まるべきページとは別のページにはみ
    出して印刷されるか否かを判定することを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷制御プログラ
    ムを記録した媒体。
  5. 【請求項5】 上記はみ出し判定機能は、上記座標値が
    負であるデータと同じデータが前のページにも存在する
    とき、印刷されるデータが収まるべきページとは別のペ
    ージにはみ出して印刷されると判定することを特徴とす
    る請求項4に記載の印刷制御プログラムを記録した媒
    体。
  6. 【請求項6】 上記印刷制御機能は、上記はみ出し判定
    機能にて印刷されるデータが収まるべきページとは別の
    ページにはみ出して印刷されると判定されたとき、その
    旨を外部に出力することを特徴とする請求項1〜請求項
    5のいずれかに記載の印刷制御プログラムを記録した媒
    体。
  7. 【請求項7】 上記印刷制御機能は、上記旨を外部に出
    力するとともに、印刷の続行に関する入力を受け付け、
    入力内容に応じた上記印刷用実データを作成することを
    特徴とする請求項6に記載の印刷制御プログラムを記録
    した媒体。
  8. 【請求項8】 上記印刷制御機能は、上記はみ出し判定
    機能にて印刷されるデータが収まるべきページとは別の
    ページにはみ出して印刷されると判定されたとき、同デ
    ータを縮小して収まるべきページに印刷させる上記印刷
    用実データを作成することを特徴とする請求項1〜請求
    項7のいずれかに記載の印刷制御プログラムを記録した
    媒体。
  9. 【請求項9】 上記印刷制御機能は、上記データの縮小
    率を算出して表示することを特徴とする請求項8に記載
    の印刷制御プログラムを記録した媒体。
  10. 【請求項10】 上記印刷制御機能は、上記はみ出し判
    定機能にて印刷されるデータが収まるべきページとは別
    のページにはみ出して印刷されると判定されたとき、同
    データを回転させて収まるべきページに印刷させる上記
    印刷用実データを作成することを特徴とする請求項1〜
    請求項9のいずれかに記載の印刷制御プログラムを記録
    した媒体。
  11. 【請求項11】 上記印刷制御機能は、上記はみ出し判
    定機能にて印刷されるデータが収まるべきページとは別
    のページにはみ出して印刷されると判定されたとき、同
    データを収まるべきページのみ印刷させる上記印刷用実
    データを作成することを特徴とする請求項1〜請求項7
    のいずれかに記載の印刷制御プログラムを記録した媒
    体。
  12. 【請求項12】 印刷データを入手し、印刷装置に出力
    してページ単位で印刷させる印刷用実データを作成する
    印刷制御装置であって、 上記印刷データを入手する印刷データ入手手段と、 この印刷データ入手手段にて入手された印刷データに基
    づいて、印刷されるデータが収まるべきページとは別の
    ページにはみ出して印刷されるか否かを判定するはみ出
    し判定手段と、 このはみ出し判定手段の判定結果に応じて、上記印刷デ
    ータから上記ページ単位で印刷させる印刷用実データを
    作成する印刷制御手段とを具備することを特徴とする印
    刷制御装置。
  13. 【請求項13】 印刷データを入手し、印刷装置に出力
    してページ単位で印刷させる印刷用実データを作成する
    印刷制御方法であって、 上記印刷データを入手する印刷データ入手工程と、 この印刷データ入手工程にて入手された印刷データに基
    づいて、印刷されるデータが収まるべきページとは別の
    ページにはみ出して印刷されるか否かを判定するはみ出
    し判定工程と、 このはみ出し判定工程の判定結果に応じて、上記印刷デ
    ータから上記ページ単位で印刷させる印刷用実データを
    作成する印刷制御工程とを具備することを特徴とする印
    刷制御方法。
  14. 【請求項14】 印刷データを入手し、印刷装置に出力
    してページ単位で印刷させる印刷用実データを作成する
    機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムで
    あって、 上記印刷データを入手する印刷データ入手機能と、 この印刷データ入手機能にて入手された印刷データに基
    づいて、印刷されるデータが収まるべきページとは別の
    ページにはみ出して印刷されるか否かを判定するはみ出
    し判定機能と、 このはみ出し判定機能の判定結果に応じて、上記印刷デ
    ータから上記ページ単位で印刷させる印刷用実データを
    作成する印刷制御機能とを実現させることを特徴とする
    印刷制御プログラム。
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