JP4009849B2 - 色変換装置、色変換方法、色変換プログラム、色変換テーブル作成装置、色変換テーブル作成方法、色変換テーブル作成プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム - Google Patents

色変換装置、色変換方法、色変換プログラム、色変換テーブル作成装置、色変換テーブル作成方法、色変換テーブル作成プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色変換装置、色変換方法、色変換プログラム、色変換テーブル作成装置、色変換テーブル作成方法、色変換テーブル作成プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、色変換装置は、カラーマッチングさせた色変換テーブルと、カラーマッチングさせていない色補正無しの色変換テーブルが搭載され、適宜使用する色変換テーブルを切り換えてRGBデータからCMYKデータに色変換を行っていた。この色補正無しの色変換テーブルは、RGBデータとCMYKデータとの対応関係を規定する際に、RGBデータをCMYKデータに分版する。このとき、RGBデータからCMYデータへの分版は補色関係に基づく演算にて行っていた。また、補色関係に基づく演算にて求められたCMYデータの等量部分をKデータに分版していた。そして、以上より求められたCMYKデータとRGBデータとを対応させて色補正無しの色変換テーブルを作成していた。また、同様の技術として、例えば、次に示した特許文献1に開示された技術も知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−303631号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の色変換装置に搭載される色補正無しの色変換テーブルは、補色関係に基づく演算等に基づいてRGBデータとCMYKデータとの対応関係が規定されている。本来的にはインクの特性に応じてRGBデータを再現するCMYKデータは異なってくるものの、上述した手法によって一律に対応関係を規定するため、かかるCMYKデータにて作り出される色は色設計上の理想の色と大きく異なってしまうという課題があった。
【0005】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、理想の色再現を行うことが可能な色変換装置、色変換方法、色変換プログラム、色変換テーブル作成装置、色変換テーブル作成方法、色変換テーブル作成プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記目的を達成するため、色変換対象の要素色を複数の基本インク色に色変換する色変換装置であって、上記要素色の色データを入力するとともに、補色関係に基づいて同色データを上記各基本インク色にて表現可能な各仮想インク色データを算出する仮想インク色データ算出手段と、上記各基本インク色の測色結果に基づき予め規定された上記要素色を再現可能な同各基本インク色の混合比率を格納する混合比率格納手段と、上記各基本インク色の混合比率に基づいて上記各仮想インク色データから変換用の各インク色データを算出するインク色データ算出手段と、上記入力した要素色の色データを上記算出した変換用の各インク色データに基づいて色変換する色変換手段とを具備することを要旨とする。
【0007】
かかる構成にて、色変換対象の要素色を複数の基本インク色に色変換するに際して、仮想インク色データ算出手段では要素色の色データを入力し、補色関係に基づいて各基本インク色にて表現可能な各仮想インク色データを算出する。ここで、インク色データ算出手段は、混合比率格納手段に格納されている各基本インク色の測色結果に基づき予め規定された要素色を再現可能な各基本インク色の混合比率に基づいて、各仮想インク色データから変換用の各インク色データを算出する。そして、色変換手段にて入力した要素色の色データを算出した変換用の各インク色データに基づいて色変換する。このように、仮想インク色データに対して予め測色結果に基づいて規定した混合比率を適用し、変換用のインク色データを求め、要素色をこのインク色データによって色変換することによって、同要素色について設計上理想の色再現を実現することが可能になる。
また、第1群の色の色成分で表された画像データを第2群の色の色成分で表された画像データに色変換する色変換装置であって、上記第1群の色の色成分で表された画像データから補色関係に基づいて、第1群の色の補色の色成分で表された画像データを算出する補色の色データ算出手段と、上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データを、第1群の色の補色のうち複数色の色成分を置き換えることで、第1群の色の補色とは異なる色及び第1群の色の補色を含む第3群の色の色成分で表された画像データを算出する分版手段と、上記第1群の色の補色とは異なる色についてそれぞれ第2群の色の混合で再現するための混合比率を格納する混合比率格納手段と、上記混合比率に基づいて上記第3群の色の色成分で表された画像データを変換して、第2群の色の色成分で表された画像データを算出する色変換手段とを具備する構成としてもよい。
【0008】
黒インク色を測色結果に基づいて各基本インク色により色再現を行う際の手法の一例として、インク色データ算出手段は、各仮想インク色データの最小値(0以上)と等値となる同各仮想インク色データを黒インク色データに置換する。そして、この置換した黒インク色データを測色結果に基づき予め規定された混合比率に基づいて各基本インク色に分版することによって黒インク色を色再現可能な各インク色データを算出する。これにより、黒インク色データについて、設計上理想の色再現を実現することが可能になる。各基本インク色により要素色の色再現を最適に実現することを可能にする手法の一例として、インク色データ算出手段は、黒インク色データに置換した後の各仮想インク色データの最小値(0以上)と等値となる仮想インク色データを所定の要素色の色データに置換する。そして、この置換した色データを測色結果に基づき予め規定された混合比率に基づいて各基本インク色に分版することによって各基本インク色の各インク色データを算出する。これにより、各要素色について、設計上理想の色再現を実現することが可能になる。
また、上記分版手段は、上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データの最小値の色成分と等値となる上記第1群の色の補色の各色成分を黒インク色データに置換して、この黒インク色データを第3群の色の1つとするとともに、上記色変換手段は、上記置換した黒インク色データを上記混合比率に基づいて第2群の色の色成分に分版し、上記第2群の色の色成分で表された画像データを算出するとしてもよい。
また、上記分版手段は、上記黒インク色データに置換した後の上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データの0より大きい最小値の色成分と等値となる上記第1群の色の補色の各色成分を、当該各色成分を混色して得られる上記第1群に属する色に置換して、この置換による第1群の色を第3群の色の1つとするとともに、上記色変換手段は、上記置換による第1群の色の色成分を上記混合比率に基づいて第2群の色の色成分に分版し、上記第2群の色の色成分で表された画像データを算出するとしてもよい。
【0009】
混合比率を規定する場合、パッチ印刷手段にて各基本インク色の階調値を組み合わせた複数のパッチを印刷し、組み合わせ入力手段にてこれらの複数のパッチの測色結果に基づいて選択された各基本インク色の所定の組み合わせの入力を受け付ける。そして、混合比率設定手段ではこの入力した各基本色の組み合わせに基づいて混合比率を決定し混合比率格納手段に格納する。これにより測色結果に基づいた設計上理想の色再現を実現可能な混合比率を設定することが可能になる。また、上述してきた混合比率は要素色を混色して形成可能な中間色を再現可能なものであっても良い。これにより、中間色についても設計上理想の色再現を実現することが可能になる。
また、上記第2群の色の階調値を組み合わせた複数のパッチを印刷するパッチ印刷手段と、同複数のパッチの測色結果に基づいて選択された上記第2群の色の所定の組み合わせの入力を受け付ける組み合せ入力手段と、同入力した組み合わせに基づいて上記混合比率を決定し上記混合比率格納手段に格納させる混合比率設定手段とを具備するとしてもよい。なお、上記第2群の色は第1群の色の補色である。
【0010】
ここで、上述してきた色変換装置は、その方法としても成立することは言うまでもないし、当該色変換装置と同等の機能をコンピュータにて実現可能にするプログラムとしても発明が成立することは言うまでもない。このとき、また、このプログラムの記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0011】
上述してきた手法に基づいて要素色を基本インク色に色変換しても良いし、かかる手法に基づいて予め要素色と基本インク色との対応関係を規定した色変換テーブルを作成し、色変換の際にこの色変換テーブルを参照するようにしても良い。この場合、色変換対象の要素色を階調表現して形成された要素色空間と、複数の基本インク色を階調表現して形成されたインク色空間との対応関係を複数の参照点にて規定する色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置であって、上記要素色空間の参照点における階調データを入力するとともに、補色関係に基づいて同色データを上記各基本インク色にて表現可能な各仮想インク色データを算出する仮想インク色データ算出手段と、上記各基本インク色の測色結果に基づき予め規定された上記要素色を再現可能な同各基本インク色の混合比率を格納する混合比率格納手段と、上記各基本インク色の混合比率に基づいて上記各仮想インク色データから変換用の各インク色データを算出するインク色データ算出手段と、上記入力した要素色の色データと上記算出した変換用の各インク色データとを対応させて色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成手段とを具備することを要旨とする。
また、第1群の色の色成分で表された画像データを第2群の色の色成分で表された画像データに色変換するための色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置であって、上記第1群の色の色成分で表された画像データから補色関係に基づいて、第1群の色の補色の色成分で表された画像データを算出する補色の色データ算出手段と、上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データを、第1群の色の補色のうち複数色の色成分を置き換えることで、第1群の色の補色とは異なる色及び第1群の色の補色を含む第3群の色の色成分で表された画像データを算出する分版手段と、上記第1群の色の補色とは異なる色についてそれぞれ第2群の色の混合で再現するための混合比率を格納する混合比率格納手段と、上記混合比率に基づいて上記第3群の色の色成分で表された画像データを変換して、第2群の色の色成分で表された画像データを算出する色変換手段と、上記第1群の色の色成分で表された画像データと上記算出した第2群の色の色成分で表された画像データとを対応させて色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成手段とを具備する構成としてもよい。
【0012】
このような色変換テーブル作成装置は、その方法としても成立することは言うまでもないし、当該色変換テーブル作成装置と同等の機能をコンピュータにて実現可能にするプログラムとしても発明が成立することは言うまでもない。このとき、また、このプログラムの記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0013】
また、色変換テーブル作成装置によって作成された色変換テーブルを使用して要素色にて形成される印刷データを基本インク色にて形成される印字データを作成して印刷を行わせる印刷制御装置も上述してきた技術的思想を備えるものであり、発明の対象となり得る。かかる場合、上述した色変換テーブル作成装置にて作成された色変換テーブルを格納する色変換テーブル格納手段と、色変換対象となる要素色にて形成された印刷対象の印刷データを入力する印刷データ入力手段と、上記入力した印刷データを上記色変換テーブル格納手段に格納された色変換テーブルにて色変換しつつ、印刷実データを生成する印刷実データ生成手段とを具備することを要旨とする。
また、上記色変換テーブル作成装置にて作成された色変換テーブルを格納する色変換テーブル格納手段と、色変換対象となる第1群の色の色成分で表された印刷対象の印刷データを入力する印刷データ入力手段と、上記入力した印刷データを上記色変換テーブル格納手段に格納された色変換テーブルにて色変換しつつ、印刷実データを生成する印刷実データ生成手段とを具備する構成としてもよい。
【0014】
むろん、この印刷制御装置は、その方法としても成立することは言うまでもないし、当該印刷制御装置と同等の機能をコンピュータにて実現可能にするプログラムとしても発明が成立することは言うまでもない。このとき、また、このプログラムの記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)印刷システムの構成:
(2)印刷制御処理の処理内容:
(3)色変換処理の処理内容:
(4)変形例:
(5)まとめ:
【0016】
(1)印刷システムの構成:
図1は、本発明にかかる色変換装置を使用した印刷システムの概略ハードウェア構成を示しており、図2はプリンタの概略ハードウェア構成を示しており、図3はコンピュータにて実現される色変換装置の主な制御系の概略構成図を示している。図において、コンピュータ10は、演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11は、システムバス12を介してBIOSなどの記載されたROM13やRAM14にアクセス可能となっている。また、システムバス12には、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)15とフレキシブルディスクドライブ16とCD−ROMドライブ17とが接続されており、HDD15に記憶されたOS20やアプリケーションプログラム(APL)25等がRAM14に転送され、CPU11は、ROM13とRAM14とに適宜アクセスしてOS20の特定の機能や所定のAPL25を実行する。すなわち、RAM14を一時的なワークエリアとして種々の処理を実行する。
【0017】
また、コンピュータ10には、シリアル通信用I/O19aを介してキーボード31やマウス32等の操作用入力機器が接続されており、図示しないビデオボードを介して表示用のディスプレイ18も接続されている。さらに、カラープリンタ40とは、パラレル通信用I/O19bを介して接続が可能である。なお、本コンピュータ10の構成は簡略化して説明しているが、パーソナルコンピュータとして一般的な構成を有するものを採用することができる。むろん、当該コンピュータ10は、パーソナルコンピュータに限定されるものではない。この実施形態はいわゆるデスクトップ型コンピュータであるが、ノート型であるとか、モバイル対応のものであっても良い。また、コンピュータ10とカラープリンタ40の接続インタフェースも上述のものに限る必要はなくシリアルインタフェースやSCSI,USB接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
【0018】
この例ではOS20やAPL25の各プログラムの類は、HDD15に記憶されているが、記録媒体はこれに限定されるものではない。例えば、フレキシブルディスク16aであるとか、CD−ROM17aであってもよい。これらの記録媒体に記録されたプログラムはフレキシブルディスクドライブ16やCD−ROMドライブ17を介してコンピュータ10にて読み込まれ、HDD15にインストールされる。そして、HDD15を介してRAM14上に読み込まれてコンピュータを制御することになる。また、記録媒体はこれに限らず、光磁気ディスクなどであってもよい。また、半導体デバイスとしてフラッシュカードなどの不揮発性メモリなどを利用することも可能であるし、モデムや通信回線を介して外部のファイルサーバにアクセスしてダウンロードする場合には通信回線が伝送媒体となって本発明が利用される。
【0019】
一方、図2に示すように、カラープリンタ40内部に設けられたバス40aには、CPU41、ROM42、RAM43、ASIC44、コントロールIC45、パラレル通信用I/O46、イメージデータや駆動信号などを送信するためのインターフェイス(I/F)47等が接続されている。そして、CPU41が、RAM43をワークエリアとして利用しながらROM42に書き込まれた所定の制御プログラムに従って各部を制御する。ASIC44は図示しない印刷ヘッドを駆動するためにカスタマイズされたICであり、CPU41と所定の信号を送受信しつつ印刷ヘッド駆動のための処理を行う。また、ヘッド駆動部49に対して印加電圧データを出力する。
【0020】
ここで、ヘッド駆動部49は、専用ICと駆動用トランジスタ等からなる回路である。同ヘッド駆動部49は、ASIC44から入力される印加電圧データに基づいて印刷ヘッドに内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成する。印刷ヘッドには、3色の顔料系インクが充填されたインクカートリッジ48a〜48cを搭載可能なカートリッジホルダ48とインク別のチューブで接続されており、各インクの供給を受けるようになっている。そして、チューブから吐出口まで連通するインク室でピエゾ素子が駆動されることにより、インクを吐出する。なお、本実施形態においてはインクとして汎用的なC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)とが使用される態様を採用している。また、本実施形態にて使用するインク種類は、顔料系インクであっても良いし、染料系インクであっても良く、適宜使用可能である。ここで、本実施形態においては、後述するようにRGBデータをCMYデータに色変換した印刷実データに基づいて印刷を行う。従って、カラープリンタ40については、CMYインクに対応するインクカートリッジ48a〜48cを搭載する構成について説明するが、むろん、Kインクや他のインクを吐出するためのインクカートリッジを搭載する構成であっても良いことは言うまでもない。
【0021】
また、印刷ヘッドのインク吐出面には、3色のインクのそれぞれを吐出する3組のノズル列が印刷ヘッドの主走査方向に並ぶように形成され、ノズル列のそれぞれは複数のノズル(例えば、48個)が副走査方向に一定の間隔で配置されている。カートリッジホルダ48は、インク供給針を備えており、このインク供給針がインクカートリッジ48a〜48cに設けられている図示しないインク供給口と接触することによって、インクの供給経路を形成する。そして、この形成された供給経路において、上述したCMYインクがインクカートリッジ48a〜48c内のインクチューブを介して印刷ヘッドに供給される。
【0022】
ここで、コントロールIC45は、各インクカートリッジ48a〜48cに搭載された図示しない不揮発性メモリであるカートリッジメモリを制御するために搭載されたICである。インクカートリッジ48a〜48cがカートリッジホルダ48に装着されると、カートリッジメモリはコントロールIC45と電気的に接続されるようになっている。そして、CPU41は、コントロールIC45と所定の信号を送受信し、カートリッジメモリに記録されたインクの色や残量の情報の読み出しや、インク残量の情報の更新等を行うことが可能になっている。
【0023】
パラレル通信用I/O46はコンピュータ10のパラレル通信用I/O19bと接続されており、カラープリンタ40はパラレル通信用I/O46を介してコンピュータ10から送信されるデータ、例えば、CMYインクのドット形成密度を指定したデータやページ記述言語等からなる印刷ジョブを受信する。また、CPU41は、コンピュータ10から各種要求を受信した場合、コントロールIC45からインクの色や装着状態を示す情報を取得して、パラレル通信I/O46を介してコンピュータ10に出力する。
【0024】
一方、I/F47には、キャリッジ機構47aと紙送り機構47bとが接続されている。この紙送り機構47bは、図示しない紙送りモータや紙送りローラなどから構成されており、印刷用紙などの印刷記録媒体を順次送り出して副走査を行う。また、キャリッジ機構47aは、印刷ヘッドを搭載する図示しないキャリッジと、このキャリッジをタイミングベルトなどを介して走行させる図示しないキャリッジモータなどを備えており、印刷ヘッドを主走査させることが可能になっている。そして、副走査方向に複数のノズルが設けられた印刷ヘッドにおいては、ビット列からなるヘッドデータに基づいてヘッド駆動部49が出力する駆動信号にてピエゾ素子を駆動し、各ノズルからドット単位でインク滴を吐出させる。
【0025】
このカラープリンタ40は、コンピュータ10にインストールされHDD15に格納されているプリンタドライバに基づいて制御され、印刷を実行することになる。ここで、図3に示すように本実施形態にかかるコンピュータ10では、プリンタドライバ(PRTDRV)21と入力機器ドライバ(DRV)22とディスプレイドライバ(DRV)23とがOS20に組み込まれている。このディスプレイDRV23は、ディスプレイ18における画像データ等の表示を制御するドライバであり、入力機器DRV22は、シリアル通信用I/O19aを介して入力される上記キーボード31やマウス32からのコード信号を受信して所定の入力操作を受け付けるドライバである。
【0026】
本実施形態にて利用するAPL25としては、カラー画像のレタッチ等を実行可能なアプリケーションプログラムがある。利用者は、かかるAPL25の実行下において、上記操作用の各入力機器を操作し、当該カラー画像をカラープリンタ40にて印刷させることが可能になっている。すなわち、APL25は利用者の指示によりHDD15に記録された画像データ15aをRAM14に読み出すとともに、ディスプレイDRV23を介して当該画像データ15aに基づく画像をディスプレイ18上に表示させる。利用者は、このディスプレイ18に表示された画像に対し、上記操作用の各入力機器を操作すると、その操作内容が入力機器DRV22を介して取得されて内容が解釈される。そして、APL25は、この操作内容に応じて印刷指示やレタッチなど種々の処理を行うことになる。
【0027】
APL25にて印刷指示がなされると、上記PRTDRV21が駆動される。駆動されたPRTDRV21は、ディスプレイDRV23にデータを送出して印刷に必要な情報を入力させるための図示しないUIをディスプレイ18に表示する。利用者は、当該ディスプレイ18に表示されたUIにて印刷部数やページ数等種々のパラメータを設定可能であり、PRTDRV21が入力機器DRV22を介してこれらのパラメータを受け付ける。PRTDRV21がこれらのパラメータを受け付けると、HDD15に格納されている設計上のRGBKデータを色再現可能なCMYデータの混合比率を規定した混合比率テーブルに基づいてsRGBにて色を指定された上記画像データ15aをCMYの各色データに色変換しつつ印刷実データを作成し、上記カラープリンタ40に印刷実データを送出することによって印刷を実行する。通常、PRTDRV21は、色補正を行って作成された色変換テーブルと、かかる色補正を行っていない色変換テーブルとを備え、適宜使用する色変換テーブルを切り換えてRGBデータをCMYKデータに色変換する。
【0028】
ここで、色補正を行った色変換テーブルとはデータに対してγ補正等の補正を施したものであり、色補正を行っていない色変換テーブルとは単純な補色演算および一定の比率に基づいてRGBデータとCMYデータとを対応付けて対応関係を規定したものである。本実施形態においては、この色補正を行っていない色変換テーブルでの色変換方法に主眼を置いている。この色変換テーブルは上述したように、単純な補正演算および一定の比率に基づいてRGBデータをCMYデータに色変換している。一方、インクの種別等によって、かかる手法による色変換では設計上の理想の色再現ができない場合がある。そこで、本実施形態では、設計上の理想の色再現が可能なCMYデータの混合比率を予め規定しておき、この混合比率に基づいてRGBデータをCMYデータに色変換することによって、設計上の理想の色再現を可能にするものである。次に、かかる色再現を実現する印刷制御処理について説明する。
【0029】
(2)印刷制御処理の処理内容:
図4は、印刷制御処理の処理内容を示したフローチャートである。
同図において、印刷処理が開始されると、画像データ取得モジュール21aはHDD15に格納された画像の画像データ15aを取得する(ステップS105)。すると、画像データ取得モジュール21aは、色変換モジュール21bを起動する(ステップS110)。色変換モジュール21bが起動されると、当該色変換モジュール21bにて後述のフローチャートに従って色変換処理が実行される。そして、色変換モジュール21bが色変換を行ってRGBデータに基づいたCMYデータが生成されると、ハーフトーン処理モジュール21cが起動され、CMYデータが同ハーフトーン処理モジュール21cに受け渡される。当該ハーフトーン処理モジュール21cは、各ドットのCMY階調値を変換してインク滴の記録密度で表現するためのハーフトーン処理を行うモジュールであり、このハーフトーン処理にて変換後の記録密度でインクを付着させるためのヘッド駆動データを生成する(ステップS115)。印刷データ生成モジュール21dは、かかるヘッド駆動データを受け取って、カラープリンタ40で使用される順番に並べ替える。
【0030】
すなわち、カラープリンタ40においてはインク吐出デバイスとして図示しない吐出ノズルアレイが搭載されており、当該ノズルアレイでは副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるため、副走査方向に数ドット分間離れたデータが同時に使用される。そこで、主走査方向に並ぶデータのうち同時に使用されるべきものがカラープリンタ40にて同時にバッファリングされるように順番に並べ替えるラスタライズ処理を行う(ステップS120)。このラスタライズ処理の後、画像の解像度などの所定の情報を付加して印刷実データを生成し、パラレル通信用I/O19bを介してカラープリンタ40に出力する(ステップS125)。カラープリンタ40においては当該印刷実データに基づいてディスプレイ18に表示された画像15a1を印刷する。そして、このステップS105〜S125の処理を全ラスタについて実行する(ステップS130)。
【0031】
(3)色変換処理の処理内容:
図5は、色変換処理の処理内容を示したフローチャートである。また、図6は、色変換処理の際に使用する混合比率テーブルのテーブル構成を示した構成図である。
図において、先ず最初にステップS105にて取得した画像データ15aを構成する画素データ(RGBの階調値データ)を入力する(ステップS205)。
次に、式(1)に基づいて入力した画素データのRGBの階調値データから仮想CMYデータを算出する(ステップS210)。
C=255−R
M=255−G ・・・・・式(1)
Y=255−B
【0032】
このように仮想CMYデータを算出すると、印刷分野で良く知られている色分解におけるGCR(=GrayComponetReplacement:グレー構成要素の置き換え)の手法によりCMYデータを色分解してK(黒)データに分版する(ステップS215)。ここで、図7上図は、かかるGCRの手法を説明する説明図である。上述したGCRは、CMYデータの値に対して、最小値の一部をKデータに置き換え、その分を元のCMYデータの値を減らすようにする。同図においては、式(1)にて算出された仮想CMYデータがCデータ=10、Mデータ=30、Yデータ=20の場合を示している。従って、最小値はCデータ=10であるため、この「10」(図7上図の斜線領域)をCMYデータからKデータに置き換え、元の各CMYデータを「10」を減らす。すると、図7下図に示すように、各CMYデータはCデータ=0、Mデータ=20、Yデータ=10となる。
【0033】
そして、本実施形態においてはKデータが置き換えられた(とりさられた)後のCMYデータをRGBデータの何れかに色分解する、すなわち、CMYデータを一旦、RGBデータに分版する。図7下図に示すように、仮想CMYデータについてKデータがのぞかれると、Cデータが「0」になるとともに、Mデータ=20、Yデータ=10となり、Yデータが最小値となる。従って、データが残っているMデータとYデータに基づいてRGBデータに分版することになる。ここで、MYデータに基づいて形成される色成分はRデータであるため、Yデータ=10の最小値に基づいて「10」(図7下図の斜線領域)をRデータに置き換え、各MYデータから「10」を減らす。すると、RGBCMYKデータは式(2)に示す階調データを示すようになる(ステップS220)。
【0034】
(R,G,B,C,M,Y,K)=(10,0,0,0,10,0,10)
・・・・・式(2)
次に、Rデータを混合比率テーブルT1の混合比率に基づいてCMYデータに分版するため、当該混合比率テーブルT1からRデータについての混合比率を取得する(ステップS225)。この混合比率テーブルT1は、KCMYRGBデータをCMYデータにて形成する場合、各KRGBデータについて、設計上の色再現を最適に実現可能なCMYデータの混合比率が予め規定されているテーブルである。
【0035】
本実施形態においては、以下の混合比率が規定されている。
(1)KデータについてのCMYデータの混合比率:
C:M:Y=17.0:21.0:16.0
(2)RデータについてのCMYデータの混合比率:
C:M:Y=0:1:1
(3)GデータについてのCMYデータの混合比率:
C:M:Y=1:0:2
(4)BデータについてのCMYデータの混合比率:
C:M:Y=1:2:0
この混合比率は、KRGBについて純色の色再現を最適にすることが可能な混合比率を一例として示している。むろん、インクの種別に応じて、この混合比率は適宜変更されることは言うまでもない。
【0036】
この混合比率に基づいてRデータをCMYデータに分版する(ステップS230)。この場合、Rデータ=10であり、このとき図7下図に示すとおり、MYデータを10ずつRデータに分版しているため、Rデータのインク量は20になる。従って、Cデータ=20*0/(0+1+1)=0となり、Mデータ=20*1/(0+1+1)=10となり、Yデータ=20*1/(0+1+1)=10となり、RGBCMYKデータは式(3)に示す階調データを示すようになる。
(R,G,B,C,M,Y,K)=(0,0,0,0,20,10,10)
・・・・・式(3)
【0037】
次に、混合比率テーブルT1からKデータについての混合比率を取得し(ステップS235)、この混合比率に基づいてKデータをCMYデータに分版する(ステップS240)。このとき図7上図に示すとおり、CMYデータを10ずつKデータに分版しているため、Kデータのインク量は30になる。従って、Cデータ=30*17/(17+21+16)=9.44となり、Mデータ=30*21/(17+21+16)=11.67となり、Yデータ=30*16/(17+21+16)=8.89となり、RGBCMYKデータは式(4)に示す階調データを示すようになる。
(R,G,B,C,M,Y,K)=(0,0,0,9.44,31.67,18.89,0)・・・・・式(4)
【0038】
これにより、ステップS205にて入力したRGBデータの色変換用のCMYデータは式(5)のように決定される(ステップS245)。
(C,M,Y)=(9.44,31,67,18.89)・・・・・式(5)
すなわち、ステップS205にて入力したRGBデータにて構成される画素データを式(5)にて表されるCMYデータに色変換することによって(ステップS250)、図10に示すように設計上の理想の色変換を実現することが可能になる。以上の処理を全画素について実行する(ステップS255)。図10においては、再現色空間を示している。同図において、●は一定の比率のMデータとYデータにてRを再現する場合を示しているとともに、○は設計上、理想となるRデータを示している。本実施形態においては、この○を再現可能なMYデータを予め混合比率テーブルT1に規定しておき、この混合比率テーブルT1の混合比率に基づいてRデータを再現するため、設計上理想の色再現を実現可能にすることができる。
【0039】
上述してきた説明は、図7に示すとおり、仮想CMYデータの最小値がCデータの場合に基づくものである。むろん、ステップS205にて入力した画素データを形成するRGBデータによっては、Yデータが最小値となる場合もある。図9は、仮想CMYデータについてYデータが最小値となる場合を示した図である。かかる場合、図9上図に示すように、Yデータの最小値を基準とした仮想CMYデータの等値部分(図9上図の斜線領域)をKデータに色分解すると、Yデータが0となり、Cデータが最小値「10」となる。従って、かかる場合は、CMデータの等値部分(図9下図の斜線領域)をGデータに色分解し、上述と同様の手法に基づいて、色変換用のCMYデータを決定する。ただし、ステップS225にてGデータをCMYデータに分版するに際しては、混合比率テーブルT1に規定されているとおり、C:M:Y=1:0:2に基づいてGデータを色分解する。
【0040】
また、ステップS205にて入力した画素データを形成するRGBデータによっては、Mデータが最小値となる場合もある。図10は、仮想CMYデータについてMデータが最小値となる場合を示した図である。かかる場合、図10上図に示すように、Mデータの最小値を基準とした仮想CMYデータの等値部分(図10上図の斜線領域)をKデータに色分解すると、Mデータが0となり、Yデータが最小値「10」となる。従って、かかる場合は、CYデータの等値部分(図10下図の斜線領域)をBデータに色分解し、上述と同様の手法に基づいて、色変換用のCMYデータを決定する。ただし、ステップS225にてBデータをCMYデータに分版するに際しては、混合比率テーブルT1に規定されているとおり、C:M:Y=1:2:0に基づいてBデータを色分解する。
【0041】
次に、上述した各RGBKデータを分版するCMYデータの混合比率の決定方法について説明する。図11は、RデータについてのCMYデータの混合比率を決定するためのパッチの構成を示した構成図である。
同図においては、M(マゼンタ)データを0〜255階調の間にて所定間隔で階調を遷移させるとともに、Y(イエロー)データを0〜255階調の間にて所定間隔で遷移させたパッチPを印刷し、この複数のパッチPから設計上の理想のRを再現しているパッチPを選択し、この選択したパッチPを構成しているMデータの階調とYデータの階調とに基づいてRデータについての混合比率を決定する。むろん、GデータおよびBデータについても同様に複数のパッチPを印刷して混合比率を決定する。
【0042】
図12は、KデータについてのCMYデータの混合比率を決定するためのパッチの構成を示した構成図である。
同図においては、M(マゼンタ)データを0〜255階調の間にて所定間隔で階調を遷移させるとともに、C(シアン)データを0〜255階調の間にて所定間隔で遷移させ、Yデータを所定の階調に固定したパッチPを印刷し、この複数のパッチPから設計上の理想のKを再現しているパッチPを選択し、この選択したパッチPを構成しているMデータの階調とCデータの階調と、Yデータの階調に基づいてKデータについての混合比率を決定する。
【0043】
(4)変形例:
上述してきた実施形態においては、補色関係に基づく演算と、予め混合比率テーブルT1に規定したCMYデータの混合比率によって色変換用のCMYデータを決定することによって、設計上の理想の色再現を実現可能な色変換方法を行うことが可能になった。これによって、色補正を行っていない色変換テーブルをコンピュータ10に格納する必要がないため、設計上の理想の色再現を簡素な構成で実現することが可能になるという有用な効果を奏する。一方、図13に示すように、このような設計上の理想の色再現を実現可能なRGBデータとCMYデータとの対応関係を173個の参照点にて規定した色変換テーブルを予め作成するようにしても良い。そして、この色変換テーブルをHDD15に格納し、色変換の際に適宜参照するようにしても本発明にかかる主要な効果を得ることができる。かかる観点から上述した色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置としても発明が成立する。次に、かかる色変換テーブル作成装置を使用したコンピュータにて実行される色変換テーブル作成処理について説明する。
【0044】
図14は、色変換テーブル作成処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、先ず最初に予め規定されているRGB色空間の参照点のRGBデータを入力する(ステップS305)。以下、このRGBデータについて、上述したステップS210〜S245に対応した処理を実行する(ステップS310〜S345)。そして、決定したCMYデータを色変換テーブルT2に設定する(ステップS350)。以上の処理を全参照点について実行し(ステップS355)、ステップS350にて設定したCMYデータに基づいてRGB色空間とCMY色空間との対応関係を上述した参照点にて規定した色変換テーブルを作成する(ステップS360)。むろん、このように作成した色変換テーブルをHDD15に組み込んで印刷実データを生成する装置としても発明が成立することは言うまでもない。
【0045】
上述してきた実施形態においては、混合比率テーブルT1にてKRGBについて純色の色再現を最適にすることが可能な混合比率を一例として示した。むろん、RGBについては、各RGBを混色して形成可能な中間色を再現可能な混合比率も上述した純色の色再現を最適にする混合比率と併せて複数規定しても良い。これにより、あらゆる中間色についても設計上理想の色再現を実現することが可能になり好ましい。
【0046】
(5)まとめ:
このように、RGBデータをCMYデータに色変換するに際して、入力したRGBデータに基づいて仮想CMYデータを算出し、この仮想CMYデータをGCRの手法に基づいてKデータおよびRGBデータに色分割するとともに、色分割したKデータおよびRGBデータを予め規定した設計上の理想の色再現を実現可能なCMYデータの混合比率に基づいて同CMYデータに分版することによって、入力したRGBデータを設計上の理想の色に色再現することが可能なCMYデータに色変換することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷システムの構成図。
【図2】カラープリンタの内部構成図。
【図3】コンピュータの内部構成図。
【図4】印刷制御処理のフローチャート。
【図5】色変換処理のフローチャート。
【図6】混合比率テーブルの構成図。
【図7】KRデータについての色分解の態様を示した図。
【図8】色空間の模式図。
【図9】KGデータについての色分解の態様を示した図。
【図10】KBデータについての色分解の態様を示した図。
【図11】Rデータの混合比率を決定するパッチの態様を示した図。
【図12】Kデータの混合比率を決定するパッチの態様を示した図。
【図13】色変換テーブルの構成図。
【図14】色変換テーブル作成処理のフローチャート。
【符号の説明】
10…コンピュータ
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…HDD
15a…画像データ
15b…混合比率テーブル
16…フレキシブルドライブ
16a…フレキシブルディスク
17…CD−ROMドライブ
17a…CD−ROM
18…ディスプレイ
19a…シリアル通信用I/O
19b…パラレル通信用I/O
30…キーボード
31…マウス
40…カラープリンタ

Claims (13)

  1. 第1群の色の色成分で表された画像データを第2群の色の色成分で表された画像データに色変換する色変換装置であって、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データから補色関係に基づいて、第1群の色の補色の色成分で表された画像データを算出する補色の色データ算出手段と、
    上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データを、第1群の色の補色のうち複数色の色成分を置き換えることで、第1群の色の補色とは異なる色及び第1群の色の補色を含む第3群の色の色成分で表された画像データを算出する分版手段と、
    上記第1群の色の補色とは異なる色について、それぞれ第2群の色の混合で再現するための混合比率を格納する混合比率格納手段と、
    上記混合比率に基づいて上記第3群の色の色成分で表された画像データを変換して、第2群の色の色成分で表された画像データを算出する色変換手段とを具備することを特徴とする色変換装置。
  2. 上記分版手段は、上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データの最小値の色成分と等値となる上記第1群の色の補色の各色成分を黒インク色データに置換して、この黒インク色データを第3群の色の1つとするとともに、上記色変換手段は、上記置換した黒インク色データを上記混合比率に基づいて第2群の色の色成分に分版し、上記第2群の色の色成分で表された画像データを算出することを特徴とする上記請求項1に記載の色変換装置。
  3. 上記分版手段は、上記黒インク色データに置換した後の上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データの0より大きい最小値の色成分と等値となる上記第1群の色の補色の各色成分を、当該各色成分を混色して得られる上記第1群に属する色に置換して、この置換による第1群の色を第3群の色の1つとするとともに、上記色変換手段は、上記置換による第1群の色の色成分を上記混合比率に基づいて第2群の色の色成分に分版し、上記第2群の色の色成分で表された画像データを算出することを特徴とする上記請求項2に記載の色変換装置。
  4. 上記第2群の色の階調値を組み合わせた複数のパッチを印刷するパッチ印刷手段と、同複数のパッチの測色結果に基づいて選択された上記第2群の色の所定の組み合わせの入力を受け付ける組み合せ入力手段と、同入力した組み合わせに基づいて上記混合比率を決定し上記混合比率格納手段に格納させる混合比率設定手段とを具備することを特徴とする上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の色変換装置。
  5. 上記第2群の色は第1群の色の補色であることを特徴とする上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の色変換装置。
  6. 第1群の色の色成分で表された画像データを第2群の色の色成分で表された画像データに色変換する色変換方法であって、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データから補色関係に基づいて、第1群の色の補色の色成分で表された画像データを算出する補色の色データ算出工程と、
    上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データを、第1群の色の補色のうち複数色の色成分を置き換えることで、第1群の色の補色とは異なる色及び第1群の色の補色を含む第3群の色の色成分で表された画像データを算出する分版工程と、
    記憶媒体に格納されている、上記第1群の色の補色とは異なる色についてそれぞれ第2群の色の混合で再現するための混合比率に基づいて、上記第3群の色の色成分で表された画像データを変換して、第2群の色の色成分で表された画像データを算出する色変換工程とを具備することを特徴とする色変換方法。
  7. 第1群の色の色成分で表された画像データを第2群の色の色成分で表された画像データに色変換する処理をコンピュータに実行させる色変換プログラムであって、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データから補色関係に基づいて、第1群の色の補色の色成分で表された画像データを算出する補色の色データ算出機能と、
    上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データを、第1群の色の補色のうち複数色の色成分を置き換えることで、第1群の色の補色とは異なる色及び第1群の色の補色を含む第3群の色の色成分で表された画像データを算出する分版機能と、
    記憶媒体に格納されている、上記第1群の色の補色とは異なる色についてそれぞれ第2群の色の混合で再現するための混合比率に基づいて、上記第3群の色の色成分で表された画像データを変換して、第2群の色の色成分で表された画像データを算出する色変換機能とを実行させることを特徴とする色変換プログラム。
  8. 第1群の色の色成分で表された画像データを第2群の色の色成分で表された画像データに色変換するための色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置であって、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データから補色関係に基づいて、第1群の色の補色の色成分で表された画像データを算出する補色の色データ算出手段と、
    上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データを、第1群の色の補色のうち複数色の色成分を置き換えることで、第1群の色の補色とは異なる色及び第1群の色の補色を含む第3群の色の色成分で表された画像データを算出する分版手段と、
    上記第1群の色の補色とは異なる色について、それぞれ第2群の色の混合で再現するための混合比率を格納する混合比率格納手段と、
    上記混合比率に基づいて上記第3群の色の色成分で表された画像データを変換して、第2群の色の色成分で表された画像データを算出する色変換手段と、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データと上記算出した第2群の色の色成分で表された画像データとを対応させて色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成手段とを具備することを特徴とする色変換テーブル作成装置。
  9. 第1群の色の色成分で表された画像データを第2群の色の色成分で表された画像データに色変換するための色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成方法であって、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データから補色関係に基づいて、第1群の色の補色の色成分で表された画像データを算出する補色の色データ算出工程と、
    上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データを、第1群の色の補色のうち複数色の色成分を置き換えることで、第1群の色の補色とは異なる色及び第1群の色の補色を含む第3群の色の色成分で表された画像データを算出する分版工程と、
    記憶媒体に格納されている、上記第1群の色の補色とは異なる色についてそれぞれ第2群の色の混合で再現するための混合比率に基づいて、上記第3群の色の色成分で表された画像データを変換して、第2群の色の色成分で表された画像データを算出する色変換工程と、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データと上記算出した第2群の色の色成分で表された画像データとを対応させて色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成工程とを具備することを特徴とする色変換テーブル作成方法。
  10. 第1群の色の色成分で表された画像データを第2群の色の色成分で表された画像データに色変換するための色変換テーブルを作成する処理をコンピュータに実行させる色変換テーブル作成プログラムであって、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データから補色関係に基づいて、第1群の色の補色の色成分で表された画像データを算出する補色の色データ算出機能と、
    上記第1群の色の補色の色成分で表された画像データを、第1群の色の補色のうち複数色の色成分を置き換えることで、第1群の色の補色とは異なる色及び第1群の色の補色を含む第3群の色の色成分で表された画像データを算出する分版機能と、
    記憶媒体に格納されている、上記第1群の色の補色とは異なる色についてそれぞれ第2群の色の混合で再現するための混合比率に基づいて、上記第3群の色の色成分で表された画像データを変換して、第2群の色の色成分で表された画像データを算出する色変換機能と、
    上記第1群の色の色成分で表された画像データと上記算出した第2群の色の色成分で表された画像データとを対応させて色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成機能とを実行させることを特徴とする色変換テーブル作成プログラム。
  11. 上記請求項8に記載の色変換テーブル作成装置にて作成された色変換テーブルを格納する色変換テーブル格納手段と、
    色変換対象となる第1群の色の色成分で表された印刷対象の印刷データを入力する印刷データ入力手段と、
    上記入力した印刷データを上記色変換テーブル格納手段に格納された色変換テーブルにて色変換しつつ、印刷実データを生成する印刷実データ生成手段とを具備することを特徴とする印刷制御装置。
  12. 上記請求項8に記載の色変換テーブル作成装置にて作成された色変換テーブルに基づいて印刷データを色変換しつつ印刷実データを生成する印刷制御方法であって、
    色変換対象となる第1群の色の色成分で表された印刷対象の印刷データを入力する印刷データ入力工程と、
    上記入力した印刷データを上記色変換テーブルにて色変換しつつ、印刷実データを生成する印刷実データ生成工程とを具備することを特徴とする印刷制御方法。
  13. 上記請求項8に記載の色変換テーブル作成装置にて作成された色変換テーブルに基づいて印刷データを色変換しつつ印刷実データを生成する機能をコンピュータにて実現可能にする印刷制御プログラムであって、
    色変換対象となる第1群の色の色成分で表された印刷対象の印刷データを入力する印刷データ入力機能と、
    上記入力した印刷データを上記色変換テーブルにて色変換しつつ、印刷実データを生成する印刷実データ生成機能とを具備することを特徴とする印刷制御プログラム。
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