JPH11307700A - 放熱スペーサー - Google Patents
放熱スペーサーInfo
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- JPH11307700A JPH11307700A JP10107285A JP10728598A JPH11307700A JP H11307700 A JPH11307700 A JP H11307700A JP 10107285 A JP10107285 A JP 10107285A JP 10728598 A JP10728598 A JP 10728598A JP H11307700 A JPH11307700 A JP H11307700A
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Abstract
サーを提供すること。 【解決手段】平均粒子径0.3〜1μmの酸化亜鉛粉
末:平均粒子径10〜50μmの窒化アルミニウム粉末
の体積比が0.5:9.5〜3:7である熱伝導性フィ
ラー40〜55体積%と、付加重合型液状シリコーン固
化物60〜45体積%とを含み、熱伝導率2W/m・K
以上、アスカーC硬度50以下であることを特徴とする
放熱スペーサー。
Description
電子機器に組み込んでも発熱性電子部品に対する負荷の
小さい放熱スペーサーに関する。
子部品においては、使用時に発生する熱の除熱が重要な
課題となっている。従来、その除熱は、発熱性電子部品
を電気絶縁性の熱伝導性シートを介して放熱フィンや金
属板に取り付けることによって行われており、その熱伝
導性シートとしてはシリコーンゴムに窒化ほう素、アル
ミナ等の熱伝導性フィラーの充填された放熱シートが主
に使用されている。
量化に伴い、放熱フィン等を取り付けるスペースがない
場合や、電子機器が密閉されていて放熱フィンから外部
への放熱が困難な場合においては、発熱性電子部品から
発生した熱を電子機器のケース等から直接伝熱する方式
がとられている。この方式においては、発熱性電子部品
とケースの間のスペースを埋めるだけの厚みを有する高
柔軟性放熱スペーサーが用いられている。また、IC化
やLSI化された発熱性電子部品がプリント基板に実装
されている場合の放熱においても、プリント基板と放熱
フィンとの間に高柔軟性放熱スペーサーが用いられてい
る。
一般に使用されている放熱シートは、ショアー硬度が9
0以上と硬いために形状追従性が悪く、発熱性電子部品
に密着させるために押圧すると応力に弱い発熱性電子部
品は破損する問題があった。このような問題は、熱伝導
性フィラーとして、窒化珪素粉末と酸化亜鉛粉末を併用
してなる放熱シート(特開平2−20558号公報)に
おいても、同様にあった。
ペーサーが開発されている。この放熱スペーサーにおい
ては、その高柔軟性を発現させるためには熱伝導性フィ
ラーの充填量を少なくしなければならなかったので、熱
伝導性は小さいものであった。従って、最近の高密度化
された更なる高熱伝導性の要求される放熱スペーサーと
しては適用できない場合もでてきた。
り、高柔軟性でかつ高熱伝導性を有する放熱スペーサー
の提供を目的とするものである。
均粒子径0.3〜1μmの酸化亜鉛粉末:平均粒子径1
0〜50μmの窒化アルミニウム粉末の体積比が0.
5:9.5〜3:7である熱伝導性フィラー40〜55
体積%と、付加重合型液状シリコーン固化物60〜45
体積%とを含み、熱伝導率2W/m・K以上、アスカー
C硬度50以下であることを特徴とする放熱スペーサー
である。更に、本発明は、平均粒子径25μm以下のア
ルミナ粉末及び/又はマグネシア粉末を15体積%以下
を含有してなることを特徴とする放熱スペーサーであ
る。
説明する。
高柔軟性を有するものであり、付加重合型液状シリコー
ンの固化物である。この付加重合型液状シリコーンとし
ては、一分子中にビニル基とH−Si基の両方を有する
一液性のシリコーン、または末端あるいは側鎖にビニル
基を有するオルガノポリシロキサンと末端あるいは側鎖
に2個以上のH−Si基を有するオルガノポリシロキサ
ンとの二液性のシリコーンなどをあげることができる。
このような付加重合型液状シリコーンの市販品として
は、例えば東レダウコーニング社製、商品名「CY52
−283A/B」等を例示することができる。放熱スペ
ーサーの柔軟性は、付加反応によって形成される架橋密
度、熱伝導性フィラー量等によって調整することができ
る。
化物の含有量は45〜60体積%、好ましくは50〜5
5体積%である。45体積%未満では放熱スペーサーの
柔軟性が十分でなくなり、また60体積%をこえると熱
伝導性が低下する。
酸化亜鉛と窒化アルミニウム粉末との混合粉末である。
酸化亜鉛の平均粒子径は、0.3〜1μm好ましくは
0.5〜0.9μmである。0.3μm未満ではスラリ
ー粘度が高くなったり、硬化が阻害されたりするので好
ましくない。また、1μmをこえると、目的とする熱伝
導性が得られない。酸化亜鉛の製造法には、金属亜鉛か
ら製造する方法、亜鉛鉱石から直接製造する方法、更に
は湿式による製造方法があるが、本発明においては、純
度や表面活性の点から金属亜鉛から製造したものが望ま
しい。
ムの直接窒化法、アルミナ還元窒化法によって製造され
たものなどが使用される。また、窒化アルミニウム粉末
の平均粒子径は、5〜50μm好ましくは15〜30μ
mである。5μm未満では、シリコーンの硬化が阻害さ
れ、また50μmをこえると十分な熱伝導性が得られな
くなる。
合は、体積比で、前者:後者が0.5:9.5〜3:
7、好ましくは1:9〜2:8である。酸化亜鉛の割合
がこれよりも少ないと熱伝導性が不十分となり、また多
いとシリコーンの硬化が阻害される。
W/m・K以上であることが好ましい。熱伝導率が2W
/m・K未満では十分な放熱特性が得られない。また、
硬度は、アスカーC硬度で50以下であることが好まし
い。アスカーC硬度が50をこえると、放熱スペーサー
を発熱性電子部品に押しつけた際に、形状追従性が悪か
ったり、圧力がかかりすぎて発熱性電子部品を破損させ
たりする。
一例を示すと、一液性のシリコーン、または末端あるい
は側鎖にビニル基を有するオルガノポリシロキサンと末
端あるいは側鎖に2個以上のH−Si基を有するオルガ
ノポリシロキサンとの二液性のシリコーンに、酸化亜鉛
と窒化アルミニウム粉末及び/又は窒化ほう素粉末とを
混合してスラリーを調製した後、それをフッ素樹脂やス
テンレスなどからなる型に流し込み、真空脱泡装置等に
て脱泡した後、加熱してシリコーンを固化させ、冷却後
型より外し、更に必要に応じて加熱処理を行う方法であ
る。
限されないが、スラリーの流し込みによって製造する場
合は、スラリー粘度は2万cps以下の低粘度であるこ
とが望ましく、また押出し法で製造する場合にはスラリ
ー粘度は50万cps以上の粘度であることが望まし
い。増粘に際しては、シリカ超微粉(例えばアエロジ
ル)や十〜数百μmのシリコーンパウダー等が使用され
る。
場合の厚みは、一般的には0.3〜20mm、好ましく
は0.5〜6mmである。また、その平面ないし断面の
形状は、特に制限はなく、三角形、四角形、五角形等の
多角形、円形、楕円形等である。また、その表面は球面
状であってもよい。
大きく、また応力に対して非常に弱い発熱性電子部品に
押しつけても発熱性電子部品が損傷する危険性が極めて
小さい。また、発熱性電子部品が密集している場合にお
いても形状追従が十分に行われる。従って、放熱フィン
を取り付けるスペースがない場合や、電子機器が密閉さ
れていて放熱フィンから外部への放熱が困難な場合にお
いても、発熱性電子部品とケースの間に本発明の放熱ス
ペーサーを埋め込むことによって、高度な放熱を行うこ
とができる。
粒子径25μm以下のアルミナ粉末及び/又はマグネシ
ア粉末を15体積%以下を含有させることによって、十
分な熱伝導性を保持した状態で、柔軟性を向上させるこ
とができる。
本発明を説明する。
サン)と、シリコーンB液(H−Si基を有するオルガ
ノポリシロキサン)の二液性の付加重合型液状シリコー
ン(東レダウコーニング社製、商品名「CY52−28
3」)と、表1に示される酸化亜鉛粉末等の無機質粉末
を種々混合して得られた熱伝導性フイラーとを表2に示
す割合で配合し、粘度約16万のスラリーを調合した。
これを、室温で真空脱泡した後、ステンレス製型(1m
m×110mm×110mm)に充填し、プレス圧力1
00Kg/cm2 でプレス成形した。
ンを固化させてから型より取り外し、更に150℃で2
2時間加熱してシリコーン固化物(1mm×110mm
×110mm)からなる放熱スペーサーを製造した。
従うアスカーC硬度と熱伝導率を測定した。それらの結
果を表2に示す。
カーC硬度計にて測定した。
との間にはさみ、トルクレンチにより締め付けトルク2
00g−cmをかけてセットした後、銅製ヒーターケー
スに電力5Wをかけて4分間保持し、銅製ヒーターケー
スと銅板との温度差(℃)を測定し、式〔温度差(℃)
/電力 (W)〕により熱抵抗(℃/W)を求め、次い
で、式〔厚み(m)/{熱抵抗(℃/W)×測定面積
(m2 )}〕により、熱伝導率(Wm・K)を算出し
た。
は、アスカーC硬度で50以下と柔軟性に優れており、
しかも熱伝導率が2W/m・K以上と熱伝導性が良好な
ものである。
軟性に優れているため、発熱性電子部品の搭載された回
路基板に押しつけても応力が少なく、また高密度化され
発熱性電子部品の搭載された回路基板にも良好な密着性
を保った状態で放熱を行うことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 平均粒子径0.3〜1μmの酸化亜鉛粉
末:平均粒子径10〜50μmの窒化アルミニウム粉末
の体積比が0.5:9.5〜3:7である熱伝導性フィ
ラー40〜55体積%と、付加重合型液状シリコーン固
化物60〜45体積%とを含み、熱伝導率2W/m・K
以上、アスカーC硬度50以下であることを特徴とする
放熱スペーサー。 - 【請求項2】 更に、平均粒子径25μm以下のアルミ
ナ粉末及び/又はマグネシア粉末を15体積%以下を含
有してなることを特徴とする請求項1記載の放熱スペー
サー。
Priority Applications (1)
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JP10728598A JP3563590B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 放熱スペーサー |
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JPH11307700A true JPH11307700A (ja) | 1999-11-05 |
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1998
- 1998-04-17 JP JP10728598A patent/JP3563590B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3563590B2 (ja) | 2004-09-08 |
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