JPH11306708A - 浮上ヘッドスライダおよび記録ディスク装置 - Google Patents

浮上ヘッドスライダおよび記録ディスク装置

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JPH11306708A
JPH11306708A JP10141052A JP14105298A JPH11306708A JP H11306708 A JPH11306708 A JP H11306708A JP 10141052 A JP10141052 A JP 10141052A JP 14105298 A JP14105298 A JP 14105298A JP H11306708 A JPH11306708 A JP H11306708A
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JP
Japan
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slider
protective film
disk
head element
abs
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Application number
JP10141052A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Hanamoto
和久 花本
Masaharu Sugimoto
雅治 杉本
Masaki Kameyama
正毅 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to US09/116,377 priority patent/US6301079B1/en
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Priority to DE19834261A priority patent/DE19834261A1/de
Priority to CNB981166741A priority patent/CN1155000C/zh
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Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドスライダの姿勢変化が予想される場合
でも、ヘッドスライダに支持されるヘッド素子を可能な
限りディスク面に近づけることができる浮上ヘッドスラ
イダを提供する。 【解決手段】 浮上ヘッドスライダ15には、磁気ヘッ
ド素子が埋め込まれるアウターレール26bのABS面
に切り欠き36が形成される。浮上ヘッドスライダ15
がディスク面12から浮上すると、保護膜22がディス
ク面12に最接近した前傾姿勢を呈する。このとき、浮
上ヘッドスライダ15がロール角Bでロールしても、切
り欠き36によって保護膜22がディスク面12に接近
しない。その結果、ディスク面12に磁気ヘッド素子を
極力接近させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブ(HDD)に代表される記録ディスク装置に用い
られる浮上ヘッドに関し、特に、ディスク面に対して姿
勢変化可能に支持されるスライダ本体と、ディスク回転
時にスライダ本体に沿って発生する気流の下流側でスラ
イダ本体端面に支持されるヘッド素子とを備える浮上ヘ
ッドスライダに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばHDDでは、磁気ディスク面に接
触せずに磁気ディスク面の磁界の向きを変更させたり磁
界の向きを検出したりする浮上ヘッドが広く用いられて
いる。こうした浮上ヘッドでは、回転する磁気ディスク
の表面に発生する気流がヘッドスライダを浮上させる。
ヘッドスライダの浮上量が小さければ小さいほど、ヘッ
ドスライダに搭載された磁気ヘッド素子がディスク面に
接近し、高密度の情報記録を実現することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】浮上ヘッドでは、例え
ば特開平9−293223号公報に開示されるように、
磁気ヘッド素子が保護膜によって覆われる。したがっ
て、浮上したヘッドスライダの姿勢が変化すると、磁気
ヘッド素子よりも保護膜がディスク面に接近してしまう
ことがある。こうした姿勢変化時に保護膜がディスク面
に衝突することを回避するには、姿勢変化時に保護膜が
過度にディスク面に接近することを考慮して、ヘッドス
ライダの浮上量に余分なマージンを設定しなければなら
ない。その結果、ヘッドスライダが良好な姿勢を保持し
ている場合でも、マージンの大きさだけ磁気ヘッド素子
がディスク面から遠ざかってしまうことになる。
【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、ヘッドスライダの姿勢変化が予想される場合でも、
ヘッドスライダに支持されるヘッド素子を可能な限りデ
ィスク面に近づけることができる浮上ヘッドスライダを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明によれば、ディスク面に対して姿勢変化可
能に支持されるスライダ本体と、ディスク回転時にスラ
イダ本体に沿って発生する気流の下流側でスライダ本体
端面に支持されるヘッド素子と、スライダ本体端面に形
成されてヘッド素子を覆う保護膜とを備え、スライダ本
体および保護膜の境界より前記下流側で保護膜のABS
面に切り欠きが形成されることを特徴とする浮上ヘッド
スライダが提供される。
【0006】また、第2発明によれば、ディスク面に対
して姿勢変化可能に支持されるスライダ本体と、ディス
ク面に対向する浮上面に配列される2筋のレールと、デ
ィスク回転時にスライダ本体に沿って発生する気流の下
流側で少なくとも1筋のレール端面に支持されるヘッド
素子と、レール端面に形成されてヘッド素子を覆う保護
膜とを備え、スライダ本体および保護膜の境界より前記
下流側で保護膜のABS面に切り欠きが形成されること
を特徴とする浮上ヘッドスライダが提供される。
【0007】第1および第2発明のいずれの浮上ヘッド
スライダを用いても、スライダ本体の姿勢が変化する際
にヘッド素子よりもディスクに近づいてしまう保護膜の
大きさが切り欠きによって最小限に抑えられる。その結
果、スライダ本体の姿勢変化を考慮しても、ヘッド素子
を可能な限りディスクのディスク面に接近させることが
可能となる。しかも、スライダ本体および保護膜の境界
で切り欠きが途切れるので、スライダ本体を削り取るこ
とがなく、ABS面が発生すべき浮上力に大きな変化を
生じさせることもない。
【0008】前記切り欠きは、前記ヘッド素子から離れ
るに従って、前記ABS面に交差する保護膜端面からの
深さを大きくさせることが望ましい。その結果、スライ
ダ本体がロール(気流方向に沿った軸回りで回転)して
も、常時、保護膜とディスク面との間に良好な間隔を持
たせることができる。
【0009】前記スライダ本体は、スライダ本体のAB
S面に、ディスク面とスライダ本体との吸着を防止する
吸着防止突起を備えてもよい。こうした吸着防止突起を
備える場合、吸着防止突起とディスク面との衝突を回避
するために、浮上ヘッドスライダを前傾させたりロール
させたりすることが求められる。したがって、こうした
場合に本発明に係る切り欠きは特に良好な効果を発揮す
ることができる。
【0010】さらに、第3発明によれば、ディスク面に
対して姿勢変化可能に支持されるスライダ本体と、ディ
スク面に対向する浮上面に配列される2筋のレールと、
ディスク回転時にスライダ本体に沿って発生する気流の
下流側で少なくとも1筋のレール端面に支持されるヘッ
ド素子と、2筋のレール端面を含むスライダ本体端面に
形成されてヘッド素子を覆う保護膜とを備え、スライダ
本体および保護膜の境界より前記下流側で前記2筋のレ
ールでは保護膜のABS面に切り欠きが形成されること
を特徴とする浮上ヘッドスライダが提供される。
【0011】かかる浮上ヘッドスライダによれば、スラ
イダ本体の姿勢変化だけでなく、スライダ本体のそりと
いった要因による浮上量変化の影響をできる限り抑制さ
せることができる。例えば、スライダ本体の正ぞりによ
ってスライダ本体幅方向の外側で浮上量が大きい場合、
前記切り欠きは、前記ABS面に交差する平面を形成す
る2つのレール内側面に臨めばよい。その結果、正ぞり
の影響によってヘッド素子よりもディスクに近づいてし
まうスライダ本体幅方向内側の保護膜の大きさが切り欠
きによって最小限に抑えられる。その結果、スライダ本
体の正ぞりを考慮しても、ヘッド素子を可能な限りディ
スクのディスク面に接近させることが可能となる。しか
も、スライダ本体および保護膜の境界で切り欠きが途切
れるので、スライダ本体を削り取ることがなく、ABS
面が発生すべき浮上力に大きな変化を生じさせることも
ない。こうした場合、前記切り欠きは、前記スライダ本
体の内側に向かうに従って、前記ABS面に交差する保
護膜端面からの深さを大きくさせることが望ましい。
【0012】その一方で、例えば、スライダ本体の逆ぞ
りによってスライダ本体幅方向の内側で浮上量が大きい
場合、前記切り欠きは、前記ABS面に交差する平面を
形成する2つのレール外側面に臨めばよい。その結果、
逆ぞりの影響によってヘッド素子よりもディスクに近づ
いてしまうスライダ本体幅方向外側の保護膜の大きさが
切り欠きによって最小限に抑えられる。その結果、スラ
イダ本体の逆ぞりを考慮しても、ヘッド素子を可能な限
りディスクのディスク面に接近させることが可能とな
る。しかも、スライダ本体および保護膜の境界で切り欠
きが途切れるので、スライダ本体を削り取ることがな
く、ABS面が発生すべき浮上力に大きな変化を生じさ
せることもない。こうした場合、前記切り欠きは、前記
スライダ本体の外側に向かうに従って、前記ABS面に
交差する保護膜端面からの深さを大きくさせることが望
ましい。
【0013】前述した浮上ヘッドスライダでは、ヘッド
素子は、コイル中心に向かって偏倚した偏倚コイルパタ
ーンを備えてもよい。こうした偏倚コイルパターンによ
れば、前述した切り欠きに対してコイルパターンを偏倚
させることによって、切り欠きとコイルパターンとの干
渉を容易に避けることが可能となる。その結果、コイル
パターンの破損や露出を回避しつつ切り欠きを大きくす
ることができる。切り欠きを大きくすることによって、
浮上ヘッドスライダの浮上量を一層低減させることがで
きることとなる。
【0014】以上の浮上ヘッドスライダは、回転するデ
ィスクと、このディスクのディスク面に対して姿勢変化
可能にスライダ本体を支持するキャリッジとを備える記
録ディスク装置に適用されることができる。例えば、キ
ャリッジの揺動によれば、スライダ本体はディスク上の
記録トラックに位置決めされることとなる。記録ディス
ク装置には、ハードディスク装置(HDD)に代表され
る磁気ディスクのほか、コンタクトスタートストップ方
式の光磁気ディスク装置といったものが含まれてもよ
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施形態を説明する。
【0016】図1は、記録ディスク装置としてのハード
ディスク装置(HDD)10を示す。こうしたHDD1
0は、例えばコンピュータの中央演算装置CPUといっ
た上位ホスト11から供給される書き込み/読み出し指
令に基づいて、磁気ディスク12に対して情報の記録/
再生を実行する。HDD10は、例えばコンピュータに
内蔵されてもよく、外部記憶装置としてコンピュータに
外付けされてもよい。
【0017】HDD10は、情報の記録/再生にあたっ
てディスク面の磁界の向きを変えたり磁界の向きを検出
したりする磁気ヘッド素子が搭載される浮上ヘッドスラ
イダ15を備える。この浮上ヘッドスライダ15は、キ
ャリッジ16の揺動を通じて磁気ディスク12半径方向
に駆動されることができる。こうした駆動の結果、浮上
ヘッドスライダ15はディスク面上のデータ記録シリン
ダ(円形トラック)17を追従することができる。キャ
リッジ16の揺動は、磁気回路によって構成されるアク
チュエータ18によって制御される。
【0018】浮上ヘッドスライダ15は、図2に示され
るように、磁気ディスク12のディスク面に対して姿勢
変化可能に支持されるスライダ本体20を備える。この
スライダ本体20は、柔軟な板ばね(図示せず)を通じ
てキャリッジ16の先端に取り付けられる。スライダ本
体20のディスク回転方向R下流側端面には、磁気ヘッ
ド素子21が埋め込まれた保護膜22が形成される。磁
気ヘッド素子21は、例えば磁気抵抗素子や巨大磁気抵
抗素子によって構成されればよい。スライダ本体20側
でディスク面に対向する面23と、保護膜22側でディ
スク面に対向する面24とが協働して浮上ヘッドスライ
ダ15の浮上面25を形成する。
【0019】浮上面25には2筋のレールすなわちイン
ナーレール26aおよびアウターレール26bが配列さ
れる。これらのレール26a、26bは、スライダ本体
20にABS面(空気軸受け面)27を形成するととも
に、このABS面27に連続するABS面28を保護膜
22に形成する。2筋のレール26a、26bの間に
は、ディスク回転方向R下流側で極端に幅広となる流通
路30が形成される。ABS面27には4つの吸着防止
突起31が形成される。
【0020】こうした浮上ヘッドスライダ15は、磁気
ディスク12の静止時にディスク面に着座し、磁気ディ
スク12の回転時にディスク面から浮上する。磁気ディ
スク12が回転を始めると、ディスク面ではディスク回
転方向に沿って気流32が発生する。この気流32は、
スライダ本体20に沿って流れABS面27、28に作
用し、浮上ヘッドスライダ15の浮力を発生させる。そ
の一方で、スライダ本体20に沿って流れる気流32が
流通路30を通過すると、流通路30に負圧が発生す
る。ABS面27、28が発生させる浮力と、流通路3
0が発生させる負圧とのバランスが浮上ヘッドスライダ
15の浮上量やスライダ本体20の姿勢を決定すること
となる。
【0021】この実施形態では、気流32の上流側で下
流側よりも浮上量が大きな前傾姿勢をスライダ本体20
にとらせるようにしている。このような姿勢によれば、
気流32下流側でスライダ本体20端面に支持される磁
気ヘッド素子21をディスク面に近づけても、ABS面
27から突出する吸着防止突起31がディスク面に誤っ
て衝突することが回避される。したがって、吸着防止突
起31の存在に拘わらず磁気ヘッド素子21をディスク
面に極力接近させることが可能となる。スライダ本体2
0の姿勢は、ABS面27、28や流通路30の形状等
を調整することによって制御される。
【0022】磁気ディスク12の静止時には、ABS面
27に形成された吸着防止突起31がディスク面上の潤
滑油膜に接触する。その結果、ABS面27、28が直
接に潤滑油膜に接触することがなく、潤滑油膜の吸着力
が弱められて浮上ヘッドスライダ15に作用することと
なる。したがって、磁気ディスク12が回転を始める
と、浮上ヘッドスライダ15は即座に浮上することがで
きる。
【0023】図3は、本発明の第1実施形態に係る浮上
ヘッドスライダ15の細部構造を示す。この浮上ヘッド
スライダ15では、スライダ本体20および保護膜22
の境界35より気流32の下流側で保護膜22のアウタ
ーレール26b側ABS面28に切り欠き36が形成さ
れる。この切り欠き36では、磁気ヘッド素子21のギ
ャップから遠ざかるにつれて、ABS面28に交差する
保護膜端面37からの深さdが大きくなっている。
【0024】図4から明らかなように、保護膜端面37
には、磁気ヘッド素子21で読み取られた情報信号が出
力される1対の書き込み用端子パッド40と、磁気ヘッ
ド素子21によって書き込まれる情報信号を供給する1
対の読み取り用端子パッド41とが設けられる。各端子
パッド40、41は、金ボール42を通じて、フレキシ
ブル配線パターン43に形成された入出力パッド44に
電気的に接続される。
【0025】図5から明らかなように、磁気ヘッド素子
21は、情報の読み取り時に磁気ディスク12表面の磁
界を検出する磁気抵抗(MR)層46と、情報の書き込
み時に磁気ディスク12表面に向けて磁界を発生する書
き込み用ギャップ47とを備える。MR層46は、上部
シールド層48と下部シールド層49との間に配置され
る。書き込み用ギャップ47は、コイル50の働きによ
って上部磁極層51に生成される磁界を磁気ディスク1
2表面に作用させる。こうした磁気ヘッド素子21は、
アルチック(Al23TiC)製のスライダ本体20表
面に形成されたアルミナ(Al23)膜52と、このア
ルミナ膜52表面に形成されるアルミナ膜53とによっ
て挟み込まれる。アルミナ膜52、53は保護膜22を
構成することとなる。
【0026】図6に示されるように、コイル50は、コ
イル中心に配置された磁極55後端結合部から渦巻き状
に外方に延びる配線パターン56によって形成される。
配線パターン56は、コイル中心に向かって偏倚した偏
倚コイルパターン57を備える。この偏倚コイルパター
ン57は切り欠き36に対して配置される。こうした偏
倚コイルパターン57の配置に応じて、上部シールド層
48および下部シールド層49の広がりには、コイル中
心に向かって偏倚した窪み48a、49aが形成され
る。こうしたコイル50によれば、切り欠き36によっ
て保護膜22が削り取られる場合に、配線パターン56
の破損を極力回避することが可能となる。加えて、上部
および下部シールド層48、49が保護膜22から露出
することを回避することができる。
【0027】前述した切り欠き36は、図7に示される
ように、様々な形態をとることができる。例えば図7
(a)に示すように、アウターレール26bが流通路3
0の深さまでそっくり切り取られて切り欠き36aが形
成されてもよく、図7(b)に示すように、流通路30
の深さに達する以前に切り取りを終了させて切り欠き3
6bが形成されてもよい。また、図7(c)に示すよう
に、流通路30の深さよりも深く切り欠き36cが形成
されてもよく、図7(d)に示すように、切り欠き36
dに傾斜を持たせてもよい。
【0028】いま、図8に示されるように、ディスク面
に対してロール角Bで浮上ヘッドスライダ15が傾斜し
ている場合を考える。ロール角Bとは、スライダ本体2
0が気流32方向に沿った軸回りで回転する角度をいう
ものとする。こうしたロール角Bの傾斜は、例えば浮上
ヘッドスライダ15がディスク半径方向に移動し、スラ
イダ本体20に対する気流32の向きが変わった際など
に生じることがある。加えて、例えば本実施形態のよう
にアウターレール26bにのみ磁気ヘッド素子21が埋
め込まれる場合には、常時スライダ本体20にロール角
Bの傾斜姿勢をとらせ、インナーレール26a側に比べ
てアウターレール26b側を磁気ディスク12のディス
ク面に接近させることが望ましい。流出端に一番近い、
すなわち、気流の一番下流側に配置されたインナーレー
ル26a上の吸着防止突起31の衝突を避けつつ磁気ヘ
ッド素子21をディスク面に極力接近させることができ
るからである。反対にインナーレール26aにのみ磁気
ヘッド素子が埋め込まれる場合には、アウターレール2
6b側に比べてインナーレール26a側をディスク面に
接近させることもできる。インナーレール26aおよび
アウターレール26bのいずれをディスク面により接近
させるかはインナーレール26aおよびアウターレール
26bの浮上面の面積によって左右される。面積の小さ
いレール側がディスク面により接近することとなる。
【0029】図8から明らかなように、切り欠き36の
存在によって、従来の形状(点線部分)に比べ、磁気ヘ
ッド素子21の高さレベルから下方に広がる保護膜22
が除去されたことが理解される。一般に、浮上ヘッドス
ライダ15の浮上量を設定するにあたっては、最大ロー
ル角Bで保護膜22がディスク面に最接近する位置に対
して最低浮上量が設定される。本実施形態によれば、切
り欠き36によって保護膜22が除去された分、最低浮
上量が設定された位置でディスク面に磁気ヘッド素子2
1が従来以上に近づくことが可能となる。その結果、ロ
ール角Bの大小に拘わらず、磁気ヘッド素子21がディ
スク面に接近することができる。すなわち、磁気ヘッド
素子21の再生感度が向上することとなる。
【0030】いま、図9に示すように、アウターレール
26bのエッジから直線距離L=150μm、保護膜端
面37すなわちレール端面から直線距離D=28μmの
位置に磁気ヘッド素子21のギャップが配置された浮上
ヘッドスライダ15を用意する。アウターレール26b
には、レール端面からの最大深さd=15μmの切り欠
き36が形成されている。ここで、例えば図10に示す
ように、浮上ヘッドスライダ15がピッチ角θの前傾姿
勢をとってディスク面から浮上する場合を仮定する。図
11は、ロール角B=3.25x10-5radを維持し
つつピッチ角θを変化させた際の保護膜22の浮上量を
示すグラフである。
【0031】図11には、磁気ヘッド素子21のギャッ
プをレベル「0(ゼロ)」に維持した際に、そのギャッ
プレベルからディスク面に近づく保護膜22の最低レベ
ルの位置がプロットされる。図11から明らかなよう
に、切り欠きのない従来の浮上ヘッドスライダ(下側の
プロット線)では、ピッチ角θが大きくなればなるほ
ど、言い換えれば、スライダ本体20の前傾姿勢が強ま
れば強まるほど、ギャップと保護膜22の最低レベルと
の距離が大きくなる。すなわち、ギャップに比べて保護
膜22がディスク面に近づきすぎることが分かる。これ
に対し、切り欠きを設けた本実施形態(上側のプロット
線)では、スライダ本体20の前傾姿勢が強まっても、
従来のものに比べて保護膜22がディスク面に近づかな
い。その傾向は、スライダ本体20の前傾姿勢が強まる
ほど強くなることが分かる。例えば、ピッチ角θ=3.
10x10-4radでは、従来のものと本実施形態との
差は約4nmにも及ぶことが分かる。したがって、例え
ばピッチ角θ=3.10x10-4radで最低浮上量を
設定する場合には、従来よりも約4nmの距離だけ磁気
ヘッド素子21のギャップをディスク面に近づけること
ができることとなる。
【0032】次に浮上ヘッドスライダ15の製造方法を
説明する。まず、アルチックの表面にアルミナ膜が形成
されたウェハー基板60を用意する。このウェハー基板
60では、例えば図12に示すように、アルミナ膜61
表面が複数の格子ブロック62に区分けされてる。各格
子ブロック62に磁気ヘッド素子21が形成されると、
図13に示されるように、浮上ヘッドスライダ15の幅
方向に連続する一連の格子ブロック62がウェハーバー
63として切り出される。
【0033】図14には、1つの格子ブロック62にお
けるウェハーバー63の切り出し面63aに平行な断面
図が示される。各磁気ヘッド素子21の形成にあたって
は、まず、下部シールド層(FeN)49やMR層(N
iFe)46、上部シールド層(NiFe)48がアル
ミナ膜52表面に順次形成される。続いて、上部シール
ド層48表面に前述したコイル50がプリント形成され
る。絶縁層によって覆われたコイル50の上に上部磁極
層(NiFe)51が積層される。上部シールド層48
と上部磁極層51との間にはギャップが形成される。磁
気ヘッド素子21の形成が完了すると、磁気ヘッド素子
21を覆うようにアルミナ膜52上にアルミナ膜53が
積層される。その結果、アルミナ膜52、53が保護膜
22を形成する。保護膜22の厚みは例えば35μmに
設定される。保護膜22が薄すぎると、保護膜22がは
がれやすくなってしまう。
【0034】切り出されたウェハーバー63の切り出し
面63aには、図15(a)に示されるように、厚さ約
2nmのSiC(炭化珪素)密着層70がスパッタリン
グによって形成される。密着層70の表面には、厚さ約
30nmのDLC(ダイヤモンドライクカーボン)層7
1がプラズマCVD法によってさらに形成される。
【0035】続いて図15(b)に示されるように、D
LC層71表面にフォトレジスト72が塗布される。フ
ォトレジスト72は、図15(c)に示されるように、
所定パターンのマスクを用いて露光現像される。フォト
レジスト72が露光現像された後、図15(d)に示さ
れるように、イオンミリングといった加工処理を施し
て、各格子ブロック62ごとにインナーレール26aや
アウターレール26bを形成する。
【0036】インナーレール26aやアウターレール2
6bが形成されたら、フォトレジストを再び塗布し、図
15(e)に示すように露光現像を通じて吸着防止突起
31のフォトレジストパターン74を形成する。続いて
図15(f)に示すように、プラズマエッチングといっ
た加工処理を施してDLC層71を除去し、インナーレ
ール26aやアウターレール26b上に吸着防止突起3
1を形成する。最後に、図15(g)に示されるよう
に、各格子ブロック62ごとにウェハーバー63を切断
すると、図2に示されるような浮上ヘッドスライダ15
が得られることとなる。
【0037】吸着防止突起31の形成には、前述したD
LC膜に代えて、スパッタリング法によって膜形成され
るカーボン膜や水素化カーボン膜、シリコン添加カーボ
ン膜といったアモルファスカーボン膜を用いてもよい。
こういったアモルファスカーボン膜を用いれば、硬度が
大きいことから、吸着防止突起31が磁気ディスク面に
接触しても十分な耐摩耗性を提供することができる。ま
た、吸着防止突起31は、SiO2 膜やAl23膜とい
った酸化物薄膜であってもよい。こうした酸化物薄膜は
緻密で硬いことから、同様に、吸着防止突起31が磁気
ディスク面に接触しても十分な耐摩耗性を提供すること
ができる。
【0038】図7(a)に示す切り欠き36aは、イン
ナーレール26aやアウターレール26bの形成時に同
時に形成されることができる。すなわち、図15(c)
に示す工程で用いられるマスクで、切り欠き36aに相
当する部分が切り欠かれたパターンを形成すればよい。
こうしたパターンによれば、切り欠き36aに相当する
部分でフォトレジスト72が消失し、その結果、イオン
ミリングといった加工処理を施すことによってアウター
レール26bの一角が削り落とされ切り欠き36aが形
成されることとなる。したがって、レール26a、26
bの形成と同一の工程で切り欠き36aを形成すること
ができることから、工数を増やすことなく切り欠き36
aを形成することができる。
【0039】その一方で、図7(b)や(c)に示す切
り欠き36b、36cを形成するには、流通路30と異
なる深さにアウターレール26bを削り取らなければな
らないことから、フォトレジストの塗布やマスク、露
光、エッチングといった一連の処理工程が別途必要とさ
れる。例えば、レール26a、26bの形成前あるいは
形成後に、処理表面にフォトレジストを塗布し、マスク
工程、露光工程、イオンミリングによるエッチング工程
を施して所望深さの切り欠き36b、36cを形成する
のである。また、図7(d)に示す切り欠き36dを形
成するには、格子ブロック62ごとにウェハーバー63
から切り出された浮上ヘッドスライダ15に研磨加工を
加えればよい。研磨によってテーパ状にアウターレール
26bの一角が削り取られれば切り欠き36dが得られ
ることとなる。
【0040】図16は、本発明の第2実施形態に係る浮
上ヘッドスライダ15の細部構造を示す。この浮上ヘッ
ドスライダ15では、スライダ本体20および保護膜2
2の境界35より気流32の下流側で2筋のレール26
a、26bの保護膜22側ABS面28に切り欠き70
が形成される。しかも、2つの切り欠き70は、流通路
30を形成する2つのレール内側面71に臨んでいる。
レール内側面71は、ABS面28に対して交差する平
面を形成する。各切り欠き70では、スライダ本体20
の内側に向かうにつれて、ABS面28に交差する保護
膜端面37からの深さが大きくなっている。なお、前述
した第1実施形態と同様な機能を発揮する構成には第1
実施形態と同一の参照符号が付される。
【0041】こうした切り欠き70は、図17に示され
るように、様々な形態をとることができる。例えば図1
7(a)に示すように、各レール26a、26bが流通
路30の深さまでそっくり切り取られて切り欠き70a
が形成されてもよく、図17(b)に示すように、流通
路30の深さに達する以前に切り取りを終了させて切り
欠き70bが形成されてもよい。また、図17(c)に
示すように、流通路30の深さよりも深く切り欠き70
cが形成されてもよく、図17(d)に示すように、切
り欠き70dに傾斜を持たせてもよい。いずれの形態で
あっても、前述した浮上ヘッドスライダの製造方法と同
様な処理工程によって切り欠き70は形成されることが
できる。
【0042】いま、図18に示されるように、スライダ
本体20の正ぞりによって浮上ヘッドスライダ15の幅
方向外側の浮上量が大きくなった場合を考える。この場
合、インナーレール26aおよびアウターレール26b
では、磁気ヘッド素子21に比べて保護膜22の最低レ
ベル72が極端に磁気ディスク12のディスク面に接近
する。しかしながら、本実施形態によれば、切り欠き7
0によって磁気ヘッド素子21のレベルから下方に広が
る保護膜22が除去される。その結果、保護膜22が除
去された分だけ、磁気ヘッド素子21をディスク面に近
づけることが可能となる。すなわち、磁気ヘッド素子2
1の再生感度が向上することとなる。
【0043】図19は、本発明の第3実施形態に係る浮
上ヘッドスライダ15の細部構造を示す。この浮上ヘッ
ドスライダ15では、スライダ本体20および保護膜2
2の境界35より気流32の下流側で2筋のレール26
a、26bの保護膜22側ABS面28に切り欠き75
が形成される。しかも、2つの切り欠き75は、前述し
た第2実施形態とは反対に、ABS面28に対して交差
する平面を形成する2つのレール外側面76に臨んでい
る。各切り欠き75では、スライダ本体20の外側に向
かうにつれて、ABS面28に交差する保護膜端面37
からの深さが大きくなっている。なお、前述した第1実
施形態と同様な機能を発揮する構成には第1実施形態と
同一の参照符号が付される。
【0044】こうした切り欠き75は、図20に示され
るように、様々な形態をとることができる。例えば図2
0(a)に示すように、各レール26a、26bが流通
路30の深さまでそっくり切り取られて切り欠き75a
が形成されてもよく、図20(b)に示すように、流通
路30の深さに達する以前に切り取りを終了させて切り
欠き75bが形成されてもよい。また、図20(c)に
示すように、流通路30の深さよりも深く切り欠き75
cが形成されてもよく、図20(d)に示すように、切
り欠き75dに傾斜を持たせてもよい。いずれの形態で
あっても、前述した浮上ヘッドスライダの製造方法と同
様な処理工程によって切り欠き75は形成されることが
できる。
【0045】いま、図21に示されるように、スライダ
本体20の逆ぞりによって浮上ヘッドスライダ15の幅
方向内側の浮上量が大きくなった場合を考える。この場
合、インナーレール26aおよびアウターレール26b
では、磁気ヘッド素子21に比べて保護膜22の最低レ
ベル77が極端に磁気ディスク12のディスク面に接近
する。しかしながら、本実施形態によれば、切り欠き5
5によって磁気ヘッド素子21のレベルから下方に広が
る保護膜22が除去される。その結果、保護膜22が除
去された分だけ、磁気ヘッド素子21をディスク面に近
づけることが可能となる。すなわち、磁気ヘッド素子2
1の再生感度が向上することとなる。
【0046】一般に、スライダ本体20の正ぞりや逆ぞ
りを事前に予測することは難しい。したがって、例えば
図22(a)〜(d)に示されるように、インナーレー
ル26aやアウターレール26bのレール内側面71お
よびレール外側面76に切り欠き70a〜70d(図1
7参照)や切り欠き75a〜75d(図20参照)を適
宜に組み合わせて形成してもよい。
【0047】なお、前述した浮上ヘッドスライダは、H
DD以外の磁気ディスク装置に適用されてもよく、コン
タクトスタートストップ方式の光磁気ディスク装置とい
った記録ディスク装置に適用されてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、浮上ヘッ
ドスライダの姿勢変化が予想される場合でも、ヘッド素
子からディスク面側に位置する保護膜が切り欠きによっ
て削除されるので、浮上ヘッドスライダに支持されるヘ
ッド素子を可能な限りディスクのディスク面に接近させ
ることができる。その結果、ヘッド素子の磁力感度が向
上することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハードディスク装置(HDD)の構造を示す
図である。
【図2】 浮上ヘッドスライダの構造を示す斜視図であ
る。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る浮上ヘッドスラ
イダの細部構造を示す浮上面の平面図である。
【図4】 浮上ヘッドスライダの気流下流側端面を示す
一部拡大図である。
【図5】 図4の5−5線に沿った磁気ヘッド素子の拡
大断面図である。
【図6】 浮上ヘッドスライダの気流下流側端面から見
たコイルの拡大平面図である。
【図7】 第1実施形態に係る切り欠きの複数の形態を
示す斜視図である。
【図8】 ロール角Bを示す浮上ヘッドスライダの概略
端面斜視図である。
【図9】 アウターレールのABS面の平面図である。
【図10】 ピッチ角θを示す浮上ヘッドスライダの概
略側面図である。
【図11】 ロール角Bを一定に維持しつつピッチ角θ
を変化させた際に生じるギャップレベルに対する保護膜
最低レベルの位置変化を示すグラフである。
【図12】 ウェハー基板を示す拡大斜視図である。
【図13】 ウェハー基板から切り出されたウェハーバ
ーの斜視図である。
【図14】 ウェハー基板上に形成された磁気ヘッド素
子の構造を示す図である。
【図15】 浮上ヘッドスライダの製造工程を示す図で
ある。
【図16】 本発明の第2実施形態に係る浮上ヘッドス
ライダの細部構造を示す斜視図である。
【図17】 第2実施形態に係る切り欠きの複数の形態
を示す斜視図である。
【図18】 正ぞりを示す浮上ヘッドスライダの概略端
面斜視図である。
【図19】 本発明の第3実施形態に係る浮上ヘッドス
ライダの細部構造を示す斜視図である。
【図20】 第3実施形態に係る切り欠きの複数の形態
を示す斜視図である。
【図21】 逆ぞりを示す浮上ヘッドスライダの概略端
面斜視図である。
【図22】 第2および第3実施形態に係る切り欠きを
適宜に組み合わせた浮上ヘッドスライダの細部構造を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10 ハードディスク装置(HDD)、12 ディスク
としての磁気ディスク、20 スライダ本体、21 ヘ
ッド素子としての磁気ヘッド素子、22 保護膜、26
a レールとしてのインナーレール、26b レールと
してのアウターレール、27 スライダ本体のABS
面、28 保護膜のABS面、31 吸着防止突起、3
2 気流、35 境界、36,70,75 切り欠き、
37 保護膜端面、57 偏倚コイルパターン、71
レール内側面、76 レール外側面。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク面に対して姿勢変化可能に支持
    されるスライダ本体と、ディスク回転時にスライダ本体
    に沿って発生する気流の下流側でスライダ本体端面に支
    持されるヘッド素子と、スライダ本体端面に形成されて
    ヘッド素子を覆う保護膜とを備え、スライダ本体および
    保護膜の境界より前記下流側で保護膜のABS面に切り
    欠きが形成されることを特徴とする浮上ヘッドスライ
    ダ。
  2. 【請求項2】 ディスク面に対して姿勢変化可能に支持
    されるスライダ本体と、ディスク面に対向する浮上面に
    配列される2筋のレールと、ディスク回転時にスライダ
    本体に沿って発生する気流の下流側で少なくとも1筋の
    レール端面に支持されるヘッド素子と、レール端面に形
    成されてヘッド素子を覆う保護膜とを備え、スライダ本
    体および保護膜の境界より前記下流側で保護膜のABS
    面に切り欠きが形成されることを特徴とする浮上ヘッド
    スライダ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の浮上ヘッドス
    ライダにおいて、前記切り欠きは、前記ヘッド素子から
    離れるに従って、前記ABS面に交差する保護膜端面か
    らの深さを大きくさせることを特徴とする浮上ヘッドス
    ライダ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の浮上ヘ
    ッドスライダにおいて、前記スライダ本体は、スライダ
    本体のABS面に、ディスク面とスライダ本体との吸着
    を防止する吸着防止突起を備えることを特徴とする浮上
    ヘッドスライダ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の浮上ヘ
    ッドスライダにおいて、前記ヘッド素子は、コイル中心
    に向かって偏倚した偏倚コイルパターンを備えることを
    特徴とする浮上ヘッドスライダ。
  6. 【請求項6】 ディスクと、スライダ本体と、ディスク
    面に対して姿勢変化可能にスライダ本体を支持するキャ
    リッジと、ディスク回転時にスライダ本体に沿って発生
    する気流の下流側でスライダ本体端面に支持されるヘッ
    ド素子と、スライダ本体端面に形成されてヘッド素子を
    覆う保護膜とを備え、スライダ本体および保護膜の境界
    より前記下流側で保護膜のABS面に切り欠きが形成さ
    れることを特徴とする記録ディスク装置。
  7. 【請求項7】 ディスクと、スライダ本体と、ディスク
    面に対して姿勢変化可能にスライダ本体を支持するキャ
    リッジと、ディスク面に対向するスライダ本体の浮上面
    に配列される2筋のレールと、ディスク回転時にスライ
    ダ本体に沿って発生する気流の下流側で少なくとも1筋
    のレール端面に支持されるヘッド素子と、レール端面を
    含むスライダ本体端面に形成されてヘッド素子を覆う保
    護膜とを備え、スライダ本体および保護膜の境界より前
    記下流側で保護膜のABS面に切り欠きが形成されるこ
    とを特徴とする記録ディスク装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の記録ディスク
    装置において、前記ヘッド素子は、コイル中心に向かっ
    て偏倚した偏倚コイルパターンを備えることを特徴とす
    る記録ディスク装置。
  9. 【請求項9】 ディスク面に対して姿勢変化可能に支持
    されるスライダ本体と、ディスク面に対向する浮上面に
    配列される2筋のレールと、ディスク回転時にスライダ
    本体に沿って発生する気流の下流側で少なくとも1筋の
    レール端面に支持されるヘッド素子と、2筋のレール端
    面を含むスライダ本体端面に形成されてヘッド素子を覆
    う保護膜とを備え、スライダ本体および保護膜の境界よ
    り前記下流側で前記2筋のレールでは保護膜のABS面
    に切り欠きが形成されることを特徴とする浮上ヘッドス
    ライダ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の浮上ヘッドスライダ
    において、前記切り欠きは、前記ABS面に交差する平
    面を形成する2つのレール内側面に臨むことを特徴とす
    る浮上ヘッドスライダ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の浮上ヘッドスライ
    ダにおいて、前記切り欠きは、前記スライダ本体の内側
    に向かうに従って、前記ABS面に交差する保護膜端面
    からの深さを大きくさせることを特徴とする浮上ヘッド
    スライダ。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の浮上ヘッドスライダ
    において、前記切り欠きは、前記ABS面に交差する平
    面を形成する2つのレール外側面に臨むことを特徴とす
    る浮上ヘッドスライダ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の浮上ヘッドスライ
    ダにおいて、前記切り欠きは、前記スライダ本体の外側
    に向かうに従って、前記ABS面に交差する保護膜端面
    からの深さを大きくさせることを特徴とする浮上ヘッド
    スライダ。
  14. 【請求項14】 請求項9〜13のいずれかに記載の浮
    上ヘッドスライダにおいて、前記ヘッド素子は、コイル
    中心に向かって偏倚した偏倚コイルパターンを備えるこ
    とを特徴とする浮上ヘッドスライダ。
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