JPH11306076A - 共有メモリ制御装置 - Google Patents

共有メモリ制御装置

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JPH11306076A
JPH11306076A JP11653298A JP11653298A JPH11306076A JP H11306076 A JPH11306076 A JP H11306076A JP 11653298 A JP11653298 A JP 11653298A JP 11653298 A JP11653298 A JP 11653298A JP H11306076 A JPH11306076 A JP H11306076A
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JP
Japan
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shared memory
hardware
software
control
control unit
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JP11653298A
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English (en)
Inventor
正敏 ▲吉▼原
Masatoshi Yoshihara
Kouji Tsuchida
耕路 土田
Toshio Noda
俊雄 野田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理能力が低下しない共有メモリ制御装置を
提供する。 【解決手段】 本発明は、互いにデータの授受を行う第
1及び第2の制御手段と、第1及び第2の制御手段によ
って共有される共有メモリとを備え、第1及び第2の制
御手段が共有メモリに対して行う授受データの書き込み
及び読み出しを制御する共有メモリ制御装置において、
第1及び第2の制御手段に、それぞれ定められた時間、
共有メモリのアクセス権を周期的に交互に与えるアクセ
ス権制御手段を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共有メモリ制御装
置に関し、例えば、ソフトウェアとハードウェアのプロ
グラム間インタフェースを主メモリ上にマッピングした
コンピュータシステムにおいて、このインタフェースと
してのソフトウェアとハードウェアの共有メモリに対し
てハードウェア側のプログラムとソフトウェア側のプロ
グラムとがそれぞれアクセスする際の同期を制御する制
御方法に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコンピュータシステムには、ハー
ドウェアとソフトウェアにより共有される共有メモリに
おいて、両者からのアクセスが競合しないように共有メ
モリへのアクセス権を設け、ハードウェア側から共有メ
モリに対してアクセスする場合には、ソフトウェアの制
御によりハードウェアが共有メモリへのアクセス権を占
有する一定時間を確保するようになされたものがある。
【0003】このようなコンピュータシステムでは、図
2に示すような共有メモリへの書き込み処理を、また、
図3に示すような共有メモリからの読み出し処理をソフ
トウェアが行なうことにより、共有メモリの制御が行な
われている。以下、図2及び図3に示した書き込み処理
及び読み出し処理について簡単に説明する。
【0004】図2に示した書き込み処理では、まず、ソ
フトウェアが有する複数機能(マルチタスク機能)によ
る共有メモリへのアクセス競合を回避するため、セマフ
ォ信号待ちが行なわれ(ステップ21)、競合のない状
態においてハードウェアへ引き渡す情報が共有メモリに
書き込まれ(ステップ22)、共有メモリへのアクセス
権がソフトウェアからハードウェアへ移行される(ステ
ップ23)。ハードウェアにおいて共有メモリから情報
が読み出される一定時間、ソフトウェアでは自処理が遅
延されその後再び起床する(ステップ24)。次に、共
有メモリへのアクセス権がソフトウェアへ移行され(ス
テップ25)、その後、ソフトウェアの他の機能が共有
メモリへアクセスできるようセマフォ信号が出力される
(ステップ26)。共有メモリへの書き込み後の処理が
残っている場合には、その残りの処理が実行される(ス
テップ27)。
【0005】また、図3に示した読み出し処理では、書
込み処理と同様にセマフォ信号待ちが行われ(ステップ
31)、競合のない状態において共有メモリへのアクセ
ス権がソフトウェアからハードウェアへ移行される(ス
テップ32)。ハードウェアにおいてソフトウェアへ引
渡す情報が共有メモリ3へ書き込まれる一定時間、ソフ
トウェアでは自処理が遅延されその後再び起床する(ス
テップ33)。次に、共有メモリへのアクセス権がソフ
トウェアへ移行され(ステップ34)、共有メモリから
必要な情報が読み出される(ステップ35)。その後、
書き込み処理と同様にセマフォ信号が出力され(ステッ
プ36)、共有メモリからの読み出し後の処理がある場
合には、その処理が実行される(ステップ37)。
【0006】したがって、ソフトウェアは、共有メモリ
へアクセスする度に、ハードウェアへアクセス権を一定
時間占有させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
共有メモリ制御方法には、以下のような課題があった。
【0008】すなわち、ソフトウェアが共有メモリへア
クセスする回数が多くなると、ハードウェアが共有メモ
リのアクセス権を保持する時間が多くなる。ハードウェ
アが共有メモリのアクセス権を保持している間、ソフト
ウェア内の処理は待ち状態となるため、ソフトウェア処
理の待ち時間が増え、システムの処理能力が低下すると
いう課題があった。
【0009】そのため、処理能力が低下しない共有メモ
リ制御装置が求められていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、互いに
データの授受を行う第1及び第2の制御手段と、第1及
び第2の制御手段によって共有される共有メモリとを備
え、第1及び第2の制御手段が共有メモリに対して行う
授受データの書き込み及び読み出しを制御する共有メモ
リ制御装置において、第1及び第2の制御手段に、それ
ぞれ定められた時間、共有メモリのアクセス権を周期的
に交互に与えるアクセス権制御手段を有することを特徴
とする。
【0011】第2の本発明は、第1の本発明の共有メモ
リ制御装置において、(1)第1の制御手段が、システ
ムが有するハードウェアを制御するハードウェア制御部
であり、(2)第2の制御手段が、システムが実行する
ソフトウェアを制御し、上記ハードウェア制御部に上記
共有メモリのアクセス権が与えられている間、自処理を
遅延するソフトウェア制御部であることを特徴とする。
【0012】第1及び第2の本発明においては、ソフト
ウェア制御部及びハードウェア制御部に、それぞれ定め
られた時間、共有メモリのアクセス権を周期的に交互に
与えることにより、ソフトウェア制御部及びハードウェ
ア制御部間でデータの授受が高頻度であれば、従来と比
較して、ハードウェア制御部が自処理を遅延する時間が
軽減する。
【0013】
【発明の実施の形態】(A) 第1の実施形態 以下、本発明による共有メモリ制御装置を、ハードウェ
アとソフトウェアとにより共有される共有メモリを有す
るコンピュータシステムに適用した第1の実施形態につ
いて、図面を参照しながら詳述する。
【0014】(A−1) 構成の説明 第1の実施形態の共有メモリ制御装置の構成を図1に示
す。図1において、この第1の実施形態の共有メモリ制
御装置は、ソフトウェアプログラム部11と、共有メモ
リ部12と、ハードウェアプログラム部13とを有す
る。
【0015】ソフトウェアプログラム部11は、予め備
えられているプログラムにより、この実施形態のコンピ
ュータシステムが実行するソフトウェアの制御を行うも
のである。また、ソフトウェアプログラム部11は、ソ
フトウェア制御部110を有している。
【0016】ソフトウェア制御部110は、実行してい
るソフトウェアに基づきタスクを生成し、この生成した
タスクの処理を行うものである。この実施形態の場合、
生成するタスクには、アクセス制御周期タスク111
と、n個のシステム制御タスク112〜11m(m=n
+1)とがある。
【0017】アクセス制御周期タスク111は、定周期
割り込みによって起動され、システム制御タスク112
〜11mとハードウェア制御部131とにおける、ソフ
ト・ハード共有メモリ121のアクセス権を制御するも
のである。なお、アクセス権の制御信号は、ソフト・ハ
ード共有メモリ121を介して、システム制御タスク1
22〜11mとハードウェア制御部131とに与えられ
る。
【0018】システム制御タスク112〜11mは、実
行しているソフトウェアの処理を行うものである。ま
た、システム制御タスク112〜11mは、その処理中
に必要に応じて、ソフト・ハード共有メモリ121に対
し、そのアクセス権の保持時に、ハードウェア制御部1
31へ引き渡す情報の書き込みや、ハードウェア制御部
131から受け取る情報の読み出しを行うものである。
【0019】共有メモリ部12は、ソフトウェア制御部
110とハードウェア制御部131との間で授受される
情報の受け渡しを行うものである。共有メモリ部12
は、ソフト・ハード共有メモリ121を有する。
【0020】ソフト・ハード共有メモリ121は、シス
テム制御タスク112〜11mからも、ハードウェア制
御部131からもアクセス可能であり、その双方から情
報の書き込み及び読み出しが行われるものである。
【0021】ハードウェアプログラム部13は、予め備
えられているプログラムにより、この実施形態のコンピ
ュータシステムが有するハードウェアの制御を行うもの
である。また、ハードウェアプログラム部13は、ハー
ドウェア制御部131を有する。
【0022】ハードウェア制御部131は、その制御中
に必要に応じて、ソフト・ハード共有メモリ121に対
し、そのアクセス権の保持時に、システム制御タスク1
12〜11mへ引き渡す情報の書き込みや、システム制
御タスク112〜11mから受け取る情報の読み出しを
行うものである。
【0023】(A−2) 動作の説明 第1の実施形態の共有メモリ制御装置の構成については
以上である。そこで次に、以上のような構成を有する共
有メモリ制御装置の動作について、図面を参照しながら
説明する。
【0024】この第1の実施形態の共有メモリ制御装置
では、上述したように、システム制御タスク112〜1
1mとハードウェア制御部131とが、ハード・ソフト
共有メモリ121に対して書き込み及び読み出しを行
い、これらシステム制御タスク112〜11m及びハー
ドウェア制御部131のアクセス権の制御をアクセス制
御周期タスク111が行う。
【0025】図4は、アクセス制御周期タスク111の
動作を示したフローチャートである。
【0026】図4において、アクセス制御周期タスク1
11では、定周期割り込みを受信すると(ステップ4
1)、ソフト・ハード共有メモリ121へのアクセス競
合を回避するため、セマフォ信号待ちが行われ(ステッ
プ42)、競合のない状態において、ソフト・ハード共
有メモリ121のアクセス権がシステム制御タスク11
2〜11mからハードウェア制御部131へ移行される
(ステップ43)。
【0027】ハードウェア制御部131がソフト・ハー
ド共有メモリ121にアクセスする一定時間、ソフトウ
ェア側では処理が遅延され、その後再び起床する(ステ
ップ44)。
【0028】一方、ソフト・ハード共有メモリ121へ
のアクセス権を獲得したハードウェア制御部131で
は、ステップ44の一定時間内に、ソフト・ハード共有
メモリ121に対し、システム制御タスク112〜11
mからの情報の読み出しとシステム制御タスク112〜
11mへの情報の書き込みが行われる。
【0029】ステップ44の一定時間後、ソフト・ハー
ド共有メモリ121のアクセス権はハードウェア制御部
131からシステム制御タスク112〜11mへ移行さ
れ(ステップ45)、システム制御タスク112〜11
mが共有メモリにアクセスできるようにセマフォ信号が
出力され(ステップ46)、就寝状態にあるシステム制
御タスク112〜11mを起床させる(ステップ4
7)。その後、再び定周期割り込みを待つことになる。
【0030】なお、ソフト・ハード共有メモリ121へ
のアクセス権がハードウェア制御部131へ移行するの
は、ステップ43からステップ45までの間だけであ
り、それ以外の時間は全てシステム制御タスク112〜
11mが権利を有している。
【0031】また、ステップ42とステップ46は、ソ
フト・ハード共有メモリ121のアクセス権のハードウ
ェア制御部131への移行と、システム制御タスク11
2〜11mにおけるソフト・ハード共有メモリ121へ
のアクセスとの競合を回避するための処理である。
【0032】また、図5は、システム制御タスク112
〜11mにおけるソフト・ハード共有メモリ121への
書き込み処理を示したフローチャートである。
【0033】図5において、システム制御タスク112
〜11mでは、ソフト・ハード共有メモリ121へのア
クセス競合を回避するため、セマフォ待ちが行われ(ス
テップ52)、競合のない状態において、ソフト・ハー
ド共有メモリ121への書き込みが行われて(ステップ
52)、セマフォ信号が出力される(ステップ53)。
【0034】なお、ステップ51及びステップ53によ
り、前述のようにアクセス制御周期タスク111におけ
るソフト・ハード共有メモリ121のアクセス権のハー
ドウェア制御部131への移行との競合を回避する他、
他のシステム制御タスク112〜11mにおけるソフト
・ハード共有メモリ121への書き込み処理との競合も
回避している。
【0035】ソフト・ハード共有メモリ121への書き
込み後、自タスクを就寝状態へと移行させ(ステップ5
4)、前述したように、アクセス制御周期タスク111
における図4に示したステップ43によって就寝状態か
ら起床されて(ステップ55)、書き込み後の処理が実
行される(ステップ56)。
【0036】ここで、ステップ54の就寝からステップ
55の起床までの間に、ソフト・ハード共有メモリ12
1へのアクセス権はアクセス制御周期タスク111によ
り一時的にハードウェア制御部131へ移行し、ステッ
プ52で書き込んだ情報をハードウェア制御部131が
確認することになる。
【0037】さらに、図6は、システム制御タスク11
2〜11mにおけるソフト・ハード共有メモリ121か
らの読み出し処理を示したフローチャートである。
【0038】図6において、システム制御タスク112
〜11mでは、ソフト・ハード共有メモリ121からの
読み出しの前に自タスクを就寝状態へと移行させ(ステ
ップ61)、前述したように、アクセス制御周期タスク
111における図4に示したステップ43によって就寝
状態から起床される(ステップ62)。
【0039】ここで、ステップ61の就寝からステップ
62の起床までの間に、ソフト・ハード共有メモリ12
1のアクセス権はアクセス制御周期タスク111により
一時的にハードウェア制御部131へ移行し、ハードウ
ェア制御部131は、自身が持つ最新情報をソフト・ハ
ード共有メモリ121へ書き込む。
【0040】その後、前述と同様に、ソフト・ハード共
有メモリ121へのアクセス競合を回避するため、セマ
フォ待ちが行なわれ(ステップ63)、ソフト・ハード
共有メモリ121から情報が読み出されて(ステップ6
4)、セマフォ信号が出力される(ステップ65)。そ
の後、読み出し後の処理が実行される(ステップ6
6)。
【0041】なお、ステップ63及びステップ65によ
り、前述のようにアクセス制御周期タスク111におけ
るソフト・ハード共有メモリ121へのアクセス権のハ
ードウェア制御部131への移行との競合を回避してい
る。
【0042】(A−3) 効果の説明 以上のように、この第1の実施形態によれば、ソフトウ
ェア制御部において、ソフト・ハード共有メモリのアク
セス権を、定周期毎に一定期間ハードウェア制御部に与
え、それ以外の期間はソフトウェア制御部が保持するよ
うに制御するアクセス制御周期タスクを生成するので、
アクセス制御周期タスクの1周期タイミングにシステム
制御タスクにおけるソフト・ハード共有メモリへのアク
セスが高頻度であれば、従来の制御と比較して、ハード
ウェア制御部がソフト・ハード共有メモリのアクセス権
を保持する時間(ソフトウェア制御部が処理を遅延する
時間)を軽減することができ、システムの処理能力が低
下することを防止できる。
【0043】(B) 第2の実施形態 以下、本発明による共有メモリ制御装置を、ハードウェ
アとソフトウェアとにより共有される共有メモリを有す
るコンピュータシステムに適用したに適用した第2の実
施形態について、図面を参照しながら詳述する。
【0044】第2の実施形態の共有メモリ制御装置の構
成を図7に示す。なお、図7において、第1の実施形態
の構成を示した図1に対応する構成部分は、同一の符号
を付して示している。
【0045】図7において、この第2の実施形態の共有
メモリ制御装置は、第1の実施形態と同様に、ソフトウ
ェアプログラム部11と、共有メモリ部12と、ハード
ウェアプログラム部13とを有する。
【0046】しかしながら、この第2の実施形態の共有
メモリ制御装置は、ソフトウェアプログラム部11にお
いて、就寝状態フラグ記憶部71が新たに追加構成され
たものである。
【0047】なお、この追加構成された就寝状態フラグ
記憶部71以外の構成部分は、第1の実施形態の対応構
成部分と同様である。そのため、これらの構成部分につ
いての説明は省略する。したがって、以下、就寝状態フ
ラグ記憶部71について説明する。
【0048】就寝状態フラグ記憶部71は、システム制
御タスク112〜11mの各々の就寝状態を保持するも
のである。就寝状態フラグ記憶部71では、各システム
制御タスク112〜11mが就寝状態に遷移するとき
に、各システム制御タスク112〜11mにより自タス
ク分のフラグがセットされる。一方、このセットされた
フラグはアクセス制御タスク111により、定周期毎に
参照されてリセットされる。
【0049】上述したように、第2の実施形態の共有メ
モリ制御装置は、第1の実施形態と比較して、ソフトウ
ェア制御部11に就寝状態フラグ記憶部71を追加構成
したものである。そこで次に、このような共有メモリ装
置の動作について説明する。
【0050】図8は、アクセス制御周期タスク111の
動作を示したフローチャートである。なお、第1の実施
形態のアクセス制御周期タスクの動作を示した図4と同
様なステップには、同一の符号を付して示している。し
たがって、定期割り込みを受信した後に就寝中のタスク
の有無を確認するステップ81と、就寝状態タスクを起
床された後に全タスク分の就寝状態フラグをリセットす
るステップ82とについて中心に説明する。
【0051】図8において、アクセス制御周期タスク1
11では、ステップ41で定周期割り込みが受信される
と、就寝状態フラグ記憶部71を参照し、就寝中のタス
クが有る場合は(ステップ81の”有り”)、ステップ
42〜ステップ47の処理が行われ、最後に就寝状態フ
ラグ記憶部71における全タスク分の就寝状態フラグが
リセットされる(ステップ82)。一方、就寝中のタス
クが無い場合には(ステップ81の”無し”)、何も処
理が行われること無く、再びステップ41へ戻る。
【0052】したがって、アクセス制御周期タスク11
1の定周期動作のなかで、ソフト・ハード共有メモリ1
21へのアクセス権がハードウェア制御部131へ以降
するのは、システム制御タスク112〜11mがハード
ウェア制御部131に対する情報の引き渡しや情報の受
け取りを必要としたときのみである。また、ステップ8
2において、全タスク分の就寝状態フラグをリセットす
ることにより、次周期以降におけるシステム制御タスク
112〜11mの就寝状態フラグのセットを有効として
いる。
【0053】また、図9は、システム制御タスク112
〜11mにおけるソフト・ハード共有メモリ121への
書き込み処理を示したフローチャートである。なお、第
1の実施形態の書き込み処理を示した図5と同様なステ
ップには、同一の符号を付して示している。したがっ
て、ステップ53とステップ54とに追加されたステッ
プ91について説明する。
【0054】ステップ1でセマフォ信号が出力される
と、就寝状態フラグ記憶部71における自タスク分の就
寝状態フラグをセットして(ステップ91)、自タスク
を就寝状態へ移行する(ステップ54)。
【0055】さらに、図10は、システム制御タスク1
12〜11mにおけるソフト・ハード共有メモリ121
からの読み出し処理を示したフローチャートである。な
お、第1の実施形態の読み出し処理を示した図6と同様
なステップには、同一の符号を付して示している。した
がって、ステップ61の前段に追加されたステップ10
1について説明する。
【0056】ステップ61で自タスクを就寝状態へ移行
する前に、就寝状態フラグ記憶部71における自タスク
分の就寝状態フラグをセットして(ステップ101)、
その後、自タスクを就寝状態へ移行する(ステップ6
1)。
【0057】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、ソフトウェア制御部において、ソフト・ハード共有
メモリのアクセス権を、所定周期毎に一定期間ハードウ
ェア制御部に与え、それ以外の期間はソフトウェア制御
部が保持するように制御するアクセス制御周期タスクを
生成するので、アクセス制御周期タスクの1周期タイミ
ングにシステム制御タスクにおけるソフト・ハード共有
メモリへのアクセスが高頻度であれば、従来の制御と比
較して、ハードウェア制御部がソフト・ハード共有メモ
リのアクセス権を保持する時間(ソフトウェア制御部が
処理を遅延する時間)を軽減することができ、システム
の処理能力が低下することを防止できる。
【0058】また、この第2の実施形態によれば、シス
テム制御タスク112〜11mの各々の就寝状態を記憶
する就寝状態フラグ記憶部をさらに設け、この就寝状態
フラグ記憶部をアクセス制御周期タスクが参照し、就寝
状態のシステム制御タスクが無いとき、ソフト・ハード
共有メモリのアクセス権をハードウェア制御部に与えな
いので、第1の実施形態よりも、ハードウェア制御部が
ソフト・ハード共有メモリのアクセス権を必要とにない
場合のアクセス保持時間を削減でき、システムの処理能
力が低下することをさらに防止できる。
【0059】(C) 他の実施形態 上記各実施形態では、ソフト・ハード共有メモリが1の
場合について示したが、ソフト・ハード共有メモリが複
数(n個)の場合でも、各ソフト・ハード共有メモリ用
のアクセス制御周期タスクを複数(n個)用意すれば、
同様に本発明を適用できる。
【0060】また、上記各実施形態では、ソフト・ハー
ド共有メモリを有するコンピュータシステムに本発明を
適用したものを示したが、同様な共有メモリを有する伝
送装置やATM交換機等の他のシステムにも適用できる
ことは勿論である。
【0061】さらに、上記各実施形態では、予め備えら
れているプログラムにより制御を行うソフトウェアプロ
グラム部及びハードウェアプログラム部について示した
が、同様な制御を行うものであれば、プログラムによら
ない他の手段であっても良い。
【0062】さらにまた、上記各実施形態では、互いに
データを授受するソフトウェア制御部及びハードウェア
制御部について示したが、ソフトウェア制御部及びハー
ドウェア制御部に限定することなく、互いにデータを授
受する他の同様な制御手段であっても良い。
【0063】また、上記各実施形態では、ソフトウェア
制御部において、ソフトウェア制御部とハードウェア制
御部のアクセス権を制御するアクセス制御周期タスクを
生成する場合について示したが、タスクに限定すること
なく、同様な制御を行うアクセス権制御手段又は処理で
あっても良い。
【0064】さらに、上記各実施形態では、ソフトウェ
ア制御部が複数のタスクを同時に並列処理するマルチタ
スク処理を行う場合について示したが、タスクを順次処
理する場合であっても同様に本発明に適用できる。但
し、この場合、セマフォ信号待ち処理及びセマフォ信号
出力処理は不要になる。
【0065】さらにまた、上記第2の実施形態では、シ
ステム制御タスクの各々の就寝状態を記憶する就寝状態
フラグ記憶部について示したが、ソフトウェア制御部及
びハードウェア制御部間で、授受するデータがあるか否
かを検出できるものであれば、他のものであっても良
い。
【0066】
【発明の効果】以上のように、第1及び第2の本発明に
よれば、ソフトウェア制御部及びハードウェア制御部
に、それぞれ定められた時間、共有メモリのアクセス権
を周期的に交互に与えるので、ソフトウェア制御部及び
ハードウェア制御部間でデータの授受が高頻度であれ
ば、従来と比較して、ハードウェア制御部が自処理を遅
延する時間が軽減でき、システムの処理能力が低下する
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の共有メモリ制御装置の構成を
示すフロック図である。
【図2】従来の共有メモリへの書き込み処理を示すフロ
ーチャートである。
【図3】従来の共有メモリからの読み出し処理を示すフ
ローチャートである。
【図4】第1の実施形態のアクセス制御タスクの動作を
示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態のシステム制御タスクの書き込
み処理を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態のシステム制御タスクの読み出
し処理を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態の共有メモリ制御装置の構成を
示すフロック図である。
【図8】第2の実施形態のアクセス制御タスクの動作を
示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態のシステム制御タスクの書き込
み処理を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態のシステム制御タスクの読み
出し処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110…ソフトウェア制御部、111…アクセス制御周
期タスク、121…ソフト・ハード共有メモリ、131
…ハードウェア制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 俊雄 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにデータの授受を行う第1及び第2
    の制御手段と、第1及び第2の制御手段によって共有さ
    れる共有メモリとを備え、第1及び第2の制御手段が共
    有メモリに対して行う授受データの書き込み及び読み出
    しを制御する共有メモリ制御装置において、 上記第1及び第2の制御手段に、それぞれ定められた時
    間、上記共有メモリのアクセス権を周期的に交互に与え
    るアクセス権制御手段を有することを特徴とする共有メ
    モリ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記アクセス権制御手段は、上記第1及
    び第2の制御手段間で、授受するデータがあるか否かを
    検出する授受データ検出部を有し、この授受データ検出
    部が、授受するデータがないと検出した場合、上記第1
    及び第2の制御手段のどちらか一方に、上記共有メモリ
    のアクセス権を与えることを特徴とする請求項1に記載
    の共有メモリ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記第1及び又は第2の制御手段は、互
    いに競合することなく上記共有メモリにデータの書き込
    み及び読み出しを行う複数の制御部群でなることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の共有メモリ制御装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の制御手段が、システムが有す
    るハードウェアを制御するハードウェア制御部であり、 上記第2の制御手段が、システムが実行するソフトウェ
    アを制御し、上記ハードウェア制御部に上記共有メモリ
    のアクセス権が与えられている間、自処理を遅延するソ
    フトウェア制御部であることを特徴とする請求項1〜3
    に記載の共有メモリ制御装置。
JP11653298A 1998-04-27 1998-04-27 共有メモリ制御装置 Pending JPH11306076A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5226010B2 (ja) * 2007-12-10 2013-07-03 パナソニック株式会社 共有キャッシュ制御装置、共有キャッシュ制御方法及び集積回路
JP2014038656A (ja) * 2013-10-24 2014-02-27 Fujitsu Ltd マルチプロセッサシステム、制御プログラム、および制御方法

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