JPH1130487A - 操作孔装置 - Google Patents

操作孔装置

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JPH1130487A
JPH1130487A JP9199248A JP19924897A JPH1130487A JP H1130487 A JPH1130487 A JP H1130487A JP 9199248 A JP9199248 A JP 9199248A JP 19924897 A JP19924897 A JP 19924897A JP H1130487 A JPH1130487 A JP H1130487A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作型環境試験装置等の試料の操作を容易に
する。 【解決手段】 操作孔装置は、枠2、上下端がその溝2
1に入れられた上下の膜31、32、同様に溝21に入
って左右に移動可能なスライダー4、その穴41、スリ
ット5、内部方向に延設された筒6、上下膜を仕切り筒
の上に跨がりジッパーになっている膜合わせ部33、こ
れを結離させるチャック部34、これを筒6に装着する
取付部61、サイドカバー7等で構成されている。 【効果】 スリット5から筒6を通して手を入れて内部
の試料を操作できる。このとき、スリット5、筒の周
囲、膜の合わせ部で内外間がシールされ、サイドカバー
で更に確実にシールされる。手を左右に動かすと、筒6
を介してチャック部34が動き、ジッパーが自動的に膜
を開閉し、シールを維持しつつ筒の動作を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部と異なった環
境条件になっていて操作される対象物が入れられる内部
と外部との間を仕切る仕切部分に設けられ対象物の操作
を可能にするための操作孔装置に関し、例えば、温度や
湿度等の環境条件が制御される環境試験装置や、部品等
をクリーンな環境条件に維持して生産するための生産ラ
インに利用される。
【0002】
【従来の技術】例えば環境試験装置において、試験室内
を低温・低湿条件にして入れられる試料や装置等を外部
から操作する場合には、常温で高湿度の外部空気の内部
への侵入を防止し、低温になっている試料等の表面にお
ける結露の発生を防止する必要がある。そのため従来で
は、図6に示すように、環境試験装置等の仕切部分30
0に穴を開け、この穴に切れ目の入れられたゴム製のス
リット5を張り付け、スリットでシールしつつ手の出し
入れが可能なようにしている。この場合、同図(c)の
ように長穴状にスリット5´を設け、長くなった穴の範
囲で手を動かせるようにして、操作性を改善した装置も
実用化されている。
【0003】しかしながら、このような操作孔装置で
は、穴が仕切部分に固定配置されているため、内部の試
料等の操作範囲が限定されることや、作業者によって手
の間隔が異なること等により、操作性が悪かった。又、
長穴にした場合でも、操作可能な範囲には限度があり、
スリット部分が大きくなるために気密性が悪くなるとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、気密性を損なうことなく操作性
の良い操作孔装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、操作孔装置が、外部と異なった環境条件に
なっていて操作される対象物が入れられる内部と前記外
部との間を仕切る仕切部分に設けられ前記対象物の操作
を可能にするための開口部と、該開口部に装着され合わ
せ部で分割されていて該合わせ部を結合又は離間できる
少なくとも1組の結合部材であって結合又は離間すると
きの進行方向が互いに反対になっている結合部材を持つ
シート状の仕切部材と、人の手が通過可能で前記合わせ
部に対向するように設けられた穴を備え前記1組の結合
部材のそれぞれが前記穴の両側位置を含みこれより広い
位置に取り付けられ前記開口部に移動可能に装着された
移動部材と、前記移動部材と前記仕切部材との間をシー
ルするシール部材と、を有することを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、上記に加えて、前記穴
から前記内部側に前記合わせ部を通過して延設された筒
状体を有し、前記結合部材は前記筒状体に取り付けられ
ていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した操作孔装
置の全体構成の一例を示し、図2、図3はその一部分の
詳細構造を示す。操作孔装置は、外部100と内部20
0との間を仕切る仕切部分300に設けられる。外部1
00は例えば操作型の環境試験装置の置かれている工場
等であり、内部200は、外部と異なった低温・低湿等
の環境条件になっていて、操作される対象物である試料
や装置等の入れられる環境試験装置の試験室である。仕
切部分300としては環境試験装置の扉等が相当し、通
常ガラス製又はガラス窓付きのものとして構成される。
【0008】操作孔装置は、このような仕切部分300
に設けられ試料等の操作を可能にするための開口部1、
開口部1に本例では枠2を介して装着されたシート状の
仕切部材として例えば透視性及びある程度の耐熱性のあ
る柔軟なビニールシート等からなる膜3、開口部1にお
いて本例では前記枠2に移動可能に装着された移動部材
としてのスライダー4、これと膜3との間をシールする
シール部材としての筒6及びゴム製のスリット5等を有
する。
【0009】開口部1は、内部の試料等を操作可能にす
るための幅及びスライダー4を装着できる高さを持つよ
うに形成される。枠2には、膜3及びスライダー4を装
着するための溝21、22が設けられている。なお、こ
のように枠2を設けて膜やスライダーをこれに装着する
ようにすれば、操作孔装置をユニット化し、環境試験装
置等への取り付けを容易にすることができる。但し、環
境試験装置等に直接枠2の溝等に相当する構造部分を設
けることも可能である。
【0010】膜3は上膜31及び下膜32として合わせ
部33で分割されている。合わせ部33の合わせ面は上
下に複列の突条及び溝の形成されたジッパーになってい
て、上下の合わせ部33を結合する結合部材としてチャ
ック部34が設けられている。上下膜31、32の上下
端31a、32aは(特に図3参照)、上下方向に摺動
可能なように枠2の溝21内に隙間を持って嵌め込まれ
ている。膜3の左右の両端部分は、枠2の両端に接着等
の適当な方法で固定されている。
【0011】スライダー4は、膜3の合わせ部33に対
向するように設けられた人の手の通過可能な穴41を備
えている。本例では、この穴41と一体にこれから内部
200側に合わせ部33を押し開いた形で通過するよう
に筒状体としての筒6が延設されている。そして、チャ
ック部34は筒6の両側に固定された取付座61に取り
付けられている。このように、本例ではチャック部34
を筒6を介してスライダー4に取り付けているが、筒6
が設けられないような場合には、スライダー4に直接又
は適当な取付座を介して取り付けるようにしてもよい。
スライダー4の上下の両端部4a、4bは、枠2の溝2
2内に左右方向の摺動が可能なように嵌め込まれいてい
る。
【0012】チャック部34は、操作孔装置として少な
くとも1組設けられるが、本例ではスライダー4が2組
み設けられているため、チャック部34は各スライダー
毎に1組づつ合計2組設けられている。1組のチャック
部34は、合わせ部33を結合又は離間でき、そのとき
の進行方向は1組を構成するそれぞれのもので互いに反
対方向になっている。即ち、図2の右左のチャック部3
4を34−1及び34−2とすれば、これらが矢印A方
向に進行するときには34−1が合わせ部を開き34−
2が合わせ部を閉じ、矢印B方向に進行するときにはそ
の反対になる。その結果、チャック部34−1と34−
2との間従って筒6の間では合わせ部が開き、その外側
では閉じ、膜の合わせ部33が必要に応じて開閉されシ
ールされることになる。
【0013】筒6の入口部分が穴41に設けられたスリ
ット5でシールされる共に、筒6の内部側の両側外面に
チャック部34の取付座61が装着されることにより、
上記の如く膜31、32と筒6との間がほぼシールされ
る。従って、これらの構造部分によって内外間が一応シ
ールされているが、本例では、柔軟な材料でできたサイ
ドカバー7をスライダー4の左右の両端部分に上下の膜
31、32に接触するように取り付け、更にシール性の
向上を図っている。なお、本例では筒6の形状を円筒形
にしているが、例えば楕円形のようなある程度偏平な形
にして、筒6の両側と膜3の合わせ部33とを沿い易く
して、その部分のシール性をより良くしたりチャック部
34の動きをより円滑にすることも可能である。
【0014】以上のような構成により、操作孔装置は次
のように使用される。環境試験装置等において、必要に
応じて設けられた図示しない冷却器としての蒸発器を含
む冷凍機、加熱器、加湿器、循環送風機等が運転され、
内部200が例えば低温低湿条件に調整され、内部に電
子部品等の試験されるべき試料が入れられた後、試料を
操作するときには、操作者は、スライダー4の穴41か
らスリット5を押し開いて筒6内に手を入れる。この状
態では、スリット5と手又は腕との間に不可避的に僅か
な空隙部分が生ずるだけであり、内外間の空気の導通が
ほぼ遮断され、内部環境を乱すことなく試料の操作を行
うことができる。
【0015】試料の他の部分や他の試料を操作したり、
操作者の操作のし易い状態にするために、穴41の位置
を調整するときは、中に入れた手又は腕を単に左右に目
的とする所まで動かすだけである。即ち、手や腕を動か
すことにより、筒6及び穴41を介してスライダー4が
動き、これに伴って筒6の側端部に設けられたチャック
部34が動き、自動的に進行先の方向の合わせ部33を
開くと共に進行後の合わせ部を閉じることができる。そ
の結果、スライダー4が移動すると、その移動に対応し
て常に合わせ部33が開閉し、筒6を移動可能にすると
共に、筒の外側を自動的にシールすることができる。こ
のとき、サイドカバー7もスライダー4と膜3との間を
シールし、シール性を向上させる。
【0016】図5は操作孔装置の他の例を示す。本例の
装置では、膜3を外部100側にしてスライダー4を内
部200側に配置すると共にし、チャック部34をスラ
イダー4に直接取り付けている。スライダー4の両端側
にはシール部材としてサイドカバー7が必須のものとし
て装着される。筒6は2点鎖線で示す如く必要に応じて
設けられる。この例の操作孔装置では、穴41の中に手
を入れて左右に動かすと、その縁を介してスライダー4
が左右に動き、これに取り付けられたチャック部34が
動き、合わせ部33の先方側が離されて開き後方側が結
合されて閉じて行く。この例の装置でも、操作が容易で
あると共に、内外間の気密は保持される。この場合、ス
ライダー4と膜3との間は、前面側がスリット5でシー
ルされ左右の両側面がサイドカバー7でシールされる。
【0017】なお以上では、スライダー4が両手用に水
平方向に2つ設けられる例を示したが、操作の対象とな
る装置や施設によって必要があれば、それぞれのスライ
ダー4及び穴の位置を傾斜させたり上下方向に配設する
こともできる。又、取り扱う試料によってスライダー及
び穴を1つだけ設ければ足りる場合には、そのような装
置も可能である。更に、以上では膜3の合わせ部をジッ
パーで結合する例を示したが、それぞれの膜31、32
を突き合わせ面で結合する構造のファスナーを用いても
よい。
【0018】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、環境条件が異なり操作される対象物が
入れられる内部と外部との間の開口部に仕切部材を設け
るので、内外間は先ずこれによって遮断される。この仕
切部材は合わせ部で分割されているが、この合わせ部に
はこれを結合又は離間できる少なくとも1組の結合部材
が設けられるので、結合した部分でシール性を維持しつ
つ離間した部分に手を入れて内部の対象物を操作するこ
とができる。この場合、1組の結合部材のそれぞれの結
合/離間方向が互いに反対方向になっているので、結合
部材を動かすと合わせ部の結合/離間状態を進行させる
ことができる。
【0019】一方、開口部に移動部材を設け、これに人
の手が通過可能で合わせ部に対向するように穴を設ける
と共に、穴の両側位置を含みこれより広い位置に結合部
材を装着するので、穴及びこれと対向する位置にある合
わせ部を開き、内外間を導通させるられると共に、穴を
介して移動部材を移動させて結合部材を移動させ、それ
らの間の間隔部分を開く共に、その外側を結合すること
ができる。そして、移動部材と仕切部材との間をシール
するシール部材を設けるので、移動部材を移動させても
内外間のシール状態を維持することができる。
【0020】その結果、単に穴に手を入れて穴を移動さ
せるだけの動作により、自動的にシール状態を維持して
対象物の目的位置に的確にアクセスでき、操作性が極め
て良好になる。
【0021】請求項2の発明においては、仕切部材の合
わせ部を通過するように移動部材の穴に筒状体を延設
し、これに結合部材を取り付けるので、筒状体を介し
て、その穴を塞ぐシール部材と結合された合わせ部とに
よって簡単にシール構造を形成させることができる。
又、結合部材の移動が容易になり、取扱い性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作孔装置の全体構造の一例を示す斜
視図である。
【図2】上記装置の1つのスライダー部分を拡大した斜
視図である。
【図3】上記装置の1つのスライダー部分の中心の縦断
面図である。
【図4】上記装置の枠の一部分を示す斜視図である。
【図5】操作孔装置の他の例を示し、(a)は1つのス
ライダー部分の中心の縦断面図で、(b)は正面図であ
る。
【図6】ある。従来の操作孔装置を示し、(a)は斜視
図、(b)は穴の中心位置の縦断面図、(c)はスリッ
トの他の形状を示す正面図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 枠 3 膜(仕切部材) 4 スライダー(移動部材) 5 スリット(シール部材) 6 筒(シール部材、筒状体) 33 合わせ部 34 チャック部(結合部材) 41 穴 100 外部 200 内部 300 仕切部分300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部と異なった環境条件になっていて操
    作される対象物が入れられる内部と前記外部との間を仕
    切る仕切部分に設けられ前記対象物の操作を可能にする
    ための開口部と、該開口部に装着され合わせ部で分割さ
    れていて該合わせ部を結合又は離間できる少なくとも1
    組の結合部材であって結合又は離間するときの進行方向
    が互いに反対になっている結合部材を持つシート状の仕
    切部材と、人の手が通過可能で前記合わせ部に対向する
    ように設けられた穴を備え前記1組の結合部材のそれぞ
    れが前記穴の両側位置を含みこれより広い位置に取り付
    けられ前記開口部に移動可能に装着された移動部材と、
    前記移動部材と前記仕切部材との間をシールするシール
    部材と、を有することを特徴とする操作孔装置。
  2. 【請求項2】 前記穴から前記内部側に前記合わせ部を
    通過して延設された筒状体を有し、前記結合部材は前記
    筒状体に取り付けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の操作孔装置。
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