JP3575723B2 - 観音開き式冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右一対の開閉扉を有する観音開き式冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
観音開き式冷蔵庫は、正面開口部を有する庫本体の左右の各側縁部に基端部にて前後方向へ回動可能に組付けられて同庫本体の正面開口部を開閉する左右一対の開閉扉を備え、これら両開閉扉の閉鎖時、これら両開閉扉の背面側にて同背面の周縁部に沿って配設した可撓性のシール部材を前記庫本体の正面開口部の周縁部に当接させ、かつ前記両開閉扉の互いに対向する先端面側にて同先端面に沿って配設した可撓性のシール部材を互いに当接させて庫本体を密閉するように構成されている。
【0003】
しかして、観音開き式冷蔵庫においては、特開昭58−153072号公報に示されているように、少なくとも各開閉扉の先端面側に配設される各シール部材(以下同シール部材を先端面側シール部材ということがある)として内部にマグネットが収容されているシール部材が採用されていて、各開閉扉を閉じた時、これらのシール部材の互いに対向する対向面がマグネットの磁力にて吸着されて密着されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種形式の従来の観音開き式冷蔵庫においては、先端面側シール部材同志を圧縮した状態で密着させるように構成されているため、各先端面側シール部材はある程度の剛性を持つように形成されている。
【0005】
このため、開閉扉の閉鎖時には各先端面側シール部材の対向面は互いに摺接した状態で漸次吸着するとともに、開閉扉の開放時には各先端面側シール部材の対向面は互いに摺接した状態で漸次離間することになり、各先端面側シール部材の対向面が摩耗して耐久性を低下させることになる。また、両開閉扉の閉鎖時には、先端面側シール部材を圧縮状態で密着させる必要から、各先端面側シール部材の先端側への突出長さを精度よく形成しなければならないとともに、各先端面側シール部材を各開閉扉の先端面側へ精度よく取付けなければならない。従って、本発明の目的は、これらの問題に対処することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は観音開き式冷蔵庫に関し、特に、正面開口部を有する庫本体の左右の各側縁部に基端部にて前後方向へ回動可能に組付けられて同庫本体の正面開口部を開閉する左右一対の開閉扉を備え、これら両開閉扉の閉鎖時、これら両開閉扉の背面側にて同背面の周縁部に沿って配設した可撓性の背面側シール部材を前記庫本体の正面開口部の周縁部に当接させ、かつ、前記両開閉扉の互いに対向する先端面側にて同先端面に沿って配設した伸縮可能で可撓性の先端面側シール部材を互いに当接させて庫本体を密閉する形式の観音開き式冷蔵庫を適用対象とするものである。
【0007】
しかして、本発明は上記した形式の観音開き式冷蔵庫であり、前記各先端面側シール部材は、マグネットを収容する大筒状のシール部と、剛性の取付部と、同取付部と前記シール部を連結する細幅筒状の脚部を備え、同各先端面側シール部材は前記各開閉扉の先端面側に前記取付部にて取付けられて、同各開閉扉の開閉方向へ揺動可能に支持されていて、前記各マグネットは前記シール部内にて先端側の極性の順序が互いに反対になるように位置していることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る観音開き式冷蔵庫においては、前記各開閉扉の先端部の背面側にはシール部材を取付けるための支持部材を配設して、前記各先端面側シール部材を、前記取付部にて前記支持部材の先端部に取付けて、前記シール部の先端部を前記開閉扉の先端面から所定量突出させる構成を採用することができる。
【0009】
また、本発明に係る観音開き式冷蔵庫においては、前記各開閉扉の先端部の背面と前記支持部材との間に熱伝導部材を配設して同熱伝導部材の先端部を前記先端面側シール部材の正面側に突出させるとともに、前記支持部材と前記熱伝導部材間に同熱伝導部材に熱を供給するヒータを配設する構成、前記各開閉扉に配設されている熱伝導部材の先端部を前記先端面側シール部材の正面側から離間する方向へ屈曲させる構成を採用することができる。
【0010】
また、本発明に係る観音開き式冷蔵庫においては、前記各開閉扉に配設されている支持部材の先端部を前記各先端面側シール部材の背面側へ突出させる構成、前記各開閉扉の先端面側に配設した各先端面側シール部材同士の吸着力を、前記各開閉扉の背面側に配設した各背面側シール部材の前記庫本体に対する吸着力に比較して小さく設定する構成を採用することができる。
【0011】
【発明の作用・効果】
このように構成した観音開き式冷蔵庫においては、各開閉扉の先端面側に配設される各先端面側シール部材が伸縮可能でかつ開閉扉の開閉方向へ揺動可能であることから、開閉扉の開閉時には、各先端面側シール部材がマグネットの吸着力により開閉扉の開閉方向へ揺動して、各先端面側シール部材の対向面を開閉方向へ傾ける。このため、開閉扉の開閉時における両対向面での摺接が少なくて摩耗が抑制され、かかる摩耗に起因する各先端面側シール部材の耐久性の低下が防止される。
【0012】
また、各先端面側シール部材は伸縮可能であるため、各先端面側シール部材の先端側への突出長さを必ずしも精度よく形成する必要が無いとともに、各先端面側シール部材の各開閉扉の先端面側への取付け精度もさほど要求されない。
【0013】
当該観音開き式冷蔵庫において、特に、各先端面側シール部材を、マグネットを収容する大筒状のシール部と、剛性の取付部と、同取付部と前記シール部を連結する細幅筒状の脚部を備える構成として、同各先端面側シール部材を前記各開閉扉の先端面側に前記取付部にて取付けて、同各開閉扉の開閉方向へ揺動可能に支持して、前記各マグネットを前記シール部内にて先端側の極性の順序が互いに反対になるように位置させているため、開閉扉の開閉時の先端面側シール部材の開閉方向への揺動が一層容易となって対向面での摺接を一層低減させることができる。
【0014】
また、開閉扉の閉鎖時には、一方の先端面側シール部材が他方の先端面側シール部材に漸次近接すると、両ネグマットによる反撥力の作用にて対向面が互いに離間し、かつ両先端面側シール部材がさらに接近すると両マグネットの吸引力の作用により、対向面が互いに吸着される。このため、開閉扉の閉鎖時における対向面での摺接をほぼ解消させることができる。
【0015】
当該観音開き式冷蔵庫において、各開閉扉の先端部の背面側にシール部材を取付けるための支持部材を配設して、同支持部材の先端部に前記先端面側シール部材を取付けて同シール部材のシール部の先端部を開閉扉の先端面から所定量突出させる構成とすれば、各先端面側シール部材の各開閉扉の先端面側への取付けが容易である。
【0016】
当該観音開き式冷蔵庫において、各開閉扉の先端部の背面と支持部材との間に熱伝導部材を配設して同熱伝導部材の先端部を先端面側シール部材の正面側に突出させるとともに、支持部材と熱伝導部材間に同熱伝導部材に熱を供給するヒータを配設する構成を採れば、熱伝導部材の先端部にて先端面側シール部材が正面側から暖められるため、先端面側シール部材の正面側への結露、着霜等を防止することができる。
【0017】
また、熱伝導部材の先端部は先端面側シール部材を正面側から覆蓋しているため、先端面側シール部材が開閉扉の閉鎖時に両開閉扉間を通して視認されることはなく、見栄えの低下を防止することができるとともに、庫本体内に対する商品の出し入れ時の先端面側シール部材に対して保護する機能を発揮する。
【0018】
この場合、熱伝導部材の先端部を先端面側シール部材の正面側から離間する方向へ屈曲させる構成を採れば、上記した各効果は一層発揮される。
【0019】
当該観音開き式冷蔵庫において、支持部材の先端部を先端面側シール部材の背面側へ突出させる構成を採れば、先端面側シール部材の背面側への冷気の当りを抑制して結露、着霜を抑制することがてきるとともに、先端面側シール部材を通して庫本体内への熱の侵入をも抑制することができる。また、支持部材の先端部は熱伝導部材の先端部とともに、先端面側シール部材の開閉方向への揺動を所定量に規制し、先端面側シール部材の過剰な揺動を防止することができる。
【0020】
当該観音開き式冷蔵庫において、各開閉扉の背面側に配設されるシール部材として内部にマグネットを収容したシール部材を採用して、同シール部材の庫本体に対する吸着力に比較して前記各開閉扉の先端面側シール部材同志の吸着力を小さく設定する構成を採れば、先端面側シール部材同志の吸着力を先端面側シール部材間のシールに必要な最小限に設定することができ、これにより開閉扉の開閉時の先端面側シール部材の対向面間で剥離力、および反撥力を低減させて、開閉扉の開閉操作を円滑に行えるようにすることができるとともに、各先端面側シール部材の早期の損傷を防止することができる。。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に基づいて説明するに、図1には本発明に係る観音開き式冷蔵庫の一例が示されている。当該観音開き式冷蔵庫(以下単に冷蔵庫ということがある)は、上側の両開閉扉および下側の両開閉扉を全て閉鎖した正面の状態を示すもので、全ての開閉扉を正面側(手前)へ回動させることにより開放させることができるとともに、背面側(後方)へ回動させることにより閉鎖させることができるものである。
【0022】
当該冷蔵庫は上下2段の冷蔵室を備えたもので、図2および図3に示すように、庫本体11はその上部および下部にそれぞれ正面開口部11a,11bを備えているとともに、上側の正面開口部11aを開閉する開閉扉である左右一対の第1,第2扉12,13、および下側の正面開口部11bを開閉する開閉扉である左右一対の第1,第2扉14,15を備えている。各第1扉12,14はそれらの基端部である左側縁部にて庫本体11の各開口部11a,11bの左側縁部に前後方向へ回動可能に支持されており、また各第2扉13,15はそれらの基端部である右側縁部にて庫本体11の各開口部11a,11bの右側縁部に前後方向へ回動可能に支持されている。各扉12〜15の背面側には、それらの周縁部に沿ってシール部材が配設されている。
【0023】
各第1扉12,14側のシール部材は、図2〜図6に示すように、扉の背面の先端縁部に支持部材21を介して配設されて扉の先端面に沿って上下方向に延びる第1シール部材22(先端面側シール部材)と、扉の背面の上端縁部、基端縁部および下端縁部に直接配設されてそれらの周縁に沿ってコ字状に延びる第2シール部材23(背面側シール部材)からなり、また、各第2扉13,15側のシール部材は、扉の背面の先端縁部に支持部材24を介して配設されて扉の先端面に沿って上下方向に延びる第1シール部材25(先端面側シール部材)と、扉の背面の上端縁部、基端縁部および下端縁に直接配設されて扉の周縁に沿ってコ字状に延びる第2シール部材26(背面側シール部材)からなる。各シール部材22,23,25,26は、塩化ビニール製のシール部本体の内部にマグネットを収容してなるもので、第1シール部材22,25が本発明における先端面側シール部材に該当する。
【0024】
なお、各第1扉12,14は、取っ手を除き互いに略同一に構成されているもので、同一の支持部材21を介して同一の第1シール部材22が配設されているとともに、同一の第2シール部材23が配設されているものであり、また各第2扉13,15も互いに同一構成のもので、同一の支持部材24を介して同一の第1シール部材25が配設されているとともに、同一の第2シール部材26が配設されているものである。従って、以下には、主として上側の第1扉12および第2扉13について詳細に説明し、下側の第1扉14および第2扉15についてはその詳細な説明を省略し、必要に応じて説明することとする。
【0025】
しかして、第1扉12側に取付けられている支持部材21と第2扉13側に取付けられている支持部材24とは、図4〜図6に示すように同一構成のもので、各扉12,13に対しては互いに対象に取付けられている。
【0026】
支持部材21,24は、各第1扉12,13の先端面12a,13aの上下の長さに略同一のプラスチック製のもので、平板状の板状本体21a,24aと、板状本体21a,24aの先端部にて正面側に延びる取付部21b,24bと、取付部21b,24bの先端背面側から先端側へ突出する突出部21c,24cと、板状本体21a,24aの中間部にて正面側へ突出する脚部21d,24dを備えた構成となっている。各支持部材21,24の取付部21b,24bには、各第1シール部材22,25が取付けられている。
【0027】
各第1シール部材22,25は、大筒状のシール部22a,25aと細筒状の脚部22b,25bとからなるゴム製の筒体と、シール部22a,25aの先端部に収容されているマグネット22c,25cと、脚部22b,25bの基端部に固着されている剛性の取付部22d,25dとからなるもので、マグネット22c,25cの配置方向を除き同一に構成されている。マグネット22cは、N極を正面側にかつS極を背面側にしてシール部22aに収容され、かつマグネット25cはこれとは逆にS極を正面側にかつN極を背面側にしてシール部25aに収容されている。
【0028】
各第1シール部材22,25においては、各脚部22b,25bに設けた取付部22d,25dにて各支持部材21,24の取付部21b,25bに嵌合して取付けられていて、シール部22a,25aを先端側へ突出させている。各支持部材21,24は、第1シール部材22,25を取付けられた状態で、各第1扉12,13における先端側の背面に設けた凹所を形成するプラスチック製の外殻12b,13bとの間に熱伝導部材27,28を介在させて取付けられている。
【0029】
熱伝導部材27,28は同一構成の金属製のもので、板状本体27a,28aの先端突出部27b,28bが正面側に屈曲して形成されている。各熱伝導部材27,28は各第1扉12,13の外殻12b,13b上に重合されてネジ止めされていて、先端突出部27b,28bが各第1扉12,13の先端面12a,13aの背面側から先端側へ突出している。
各支持部材21,24は各熱伝導部材27,28にネジ止めされて、取付部21b,24bおよび脚部21d,24dの正面側面を熱伝導部材27,28の板状本体27a,28aに当接させた状態で取付けられており、脚部21d,24dが形成する空間部にヒータ29a,29bが挿通されている。各ヒータ29a,29bは各熱伝導部材27,28の板状本体27a,28aに当接している。なお、各支持部材21,24内の空間部は断熱部材にて充填されている。
【0030】
かかる取付け状態においては、第1シール部材22のシール部22aは、熱伝導部材27の先端突出部27bと支持部材21の先端突出部21c間にて前後に所定間隔を保持して位置し、先端部を両先端突出部21c,27bからわずかに先端側へ突出させている。同様に、第1シール部材25のシール部25aは、熱伝導部材28の先端突出部28bと支持部材24の先端突出部24c間にて前後に所定間隔を保持して位置し、先端部を両先端突出部24c,28bからわずかに先端側へ突出させている。
【0031】
第1シール部材22は、第1扉12の先端側および基端側に伸縮可能であるとともに正面側および背面側に揺動可能であり、同様に、第1シール部材25は、第2扉13の先端側および基端側に伸縮可能であるとともに正面側および背面側に揺動可能であって、両第1シール部材22,25が対向した場合には、各マグネット22c,25cのN極とS極を対向させる。
【0032】
当該冷蔵庫においては、各第1シール部材22,25に収容されているマグネット22c,25cは、各第2シール部材23,26に収容されているマグネットより磁力の弱いものが採用されていて、各第1シール部材22,25同士の吸着力が各第2シール部材23,26の庫本体11に対する吸着力に比較して小さく設定されている。
【0033】
このように構成した冷蔵庫においては、上側の第1扉12および第2扉13を閉鎖することにより、庫本体11の上側の開口部11aを気密的に閉鎖することができるとともに、下側の第1扉14および第2扉15を閉鎖することにより庫本体11の下側の開口部11bを気密的に閉鎖することができる。図4〜図6には、第1扉12を閉鎖した状態において、第2扉13を開閉する状態が示されている。
【0034】
当該冷蔵庫においては、図4に示すように、第1扉12を閉鎖した状態で第2扉13を閉鎖する場合、第2扉13の閉鎖途中に同扉13側の第1シール部材25が第1扉側12の第1シール部材22に接近すると、両第1シール部材22,25のマグネット22c,25cが互いに反撥しあうが、第2扉13がさらに閉鎖されて両第1シール部材22,25が接近すると、両マグネット22c,25cのN極とS極とが対向して互いに吸引し、両第1シール部材22,25は、図5に示すように、先端側へ伸長した状態で先端面にて互いに吸着されて第1扉12と第2扉13の先端面12a,13a間の隙間が密閉され、その後図6に示すように閉鎖される。
【0035】
また、図6に示すように、第1扉12および第2扉13が閉鎖されている状態で第2扉13を開放させると、吸着状態にある両第1シール部材22,25は互いに前後方向に揺動して図5に示す状態となり、この状態で第2扉13をさらに開放すると、両第1シール部材22,25は図4に示すように離間する。その後、第2扉13は開放されるとともに、第1扉12を開放することができる。
【0036】
このように、当該冷蔵庫においては、第1扉12と第2扉13の先端面側に配設される各第1シール部材22,25が伸縮可能でかつ各扉12,13の開閉方向へ揺動可能であることから、各扉12,13の開閉時には、各第1シール部材22,25がマグネット22c,25cの吸着力により扉の開閉方向へ揺動して、図5に示すように、各第1シール部材22,25の対向面を開閉方向へ傾ける。
【0037】
このため、各扉12,13の開閉時における各第1シール部材22,25の対向面での摺接が少なくて摩耗が抑制され、かかる摩耗に起因する各第1シール部材22,25の耐久性の低下が防止される。また、各第1シール部材22,25は先端側および基端側へ伸縮可能であるため、各第1シール部材22,25の先端側への突出長さを必ずしも精度よく形成する必要が無いとともに、各第1シール部材22,25の第1扉12、第2扉13の先端面側への取付け精度もさほど要求されることはない。
【0038】
当該冷蔵庫においては、各第1シール部材22,25を、基端部側を揺動し易い脚部22b,25bに形成するとともに、先端側をマグネット22c,25cを収容したシール部22a,25aに形成して、各マグネット22c,25cの極性の順序が互いに反対にして収容しているため、各扉12,13の開閉時の各第1シール部材22,25の開閉方向への揺動が容易となって、シール部22a,25aの対向面での摺接を一層低減させることができる。
【0039】
また、各扉12,13の閉鎖時には、いずれか一方の第1シール部材が他方の第1シール部材に漸次接近すると、両ネグマット22c,25cによる反撥力の作用にてシール部22a,25aの対向面が互いに離間し、かつ両第1シール部材22,25がさらに接近すると両マグネット22c,25cの吸引力の作用により、シール部22a,25aの対向面が互いに吸着される。このため、両扉12,13の閉鎖時におけるシール部22a,25aの対向面での摺接をほぼ解消させることができる。
【0040】
当該冷蔵庫においては、第1扉12と第2扉13の先端部の背面側に支持部材21,24を配設して、これら支持部材21,24の先端部に各第1シール部材22,25を取付ける構成を採用しているので、各第1シール部材22,25の第1扉12、第2扉13の先端面側への取付けが容易である。
【0041】
また、各扉12,13の先端部の背面と支持部材21,24との間に熱伝導部材27,28を配設してその先端突出部27b,28bを第1シール部材22,25の正面側に突出させて、ヒータ29a,29bの熱により、第1シール部材22,25を正面側から暖める構成を採用しているので、第1シール部材22,25の正面側への結露、着霜等を防止することができる。
【0042】
また、熱伝導部材27,28の先端突出部27b,28bは第1シール部材22,25を正面側から覆蓋しているため、第1シール部材22,25が両扉12,13の閉鎖時にこれらの隙間を通して視認されることはなく、見栄えの低下を防止することができるとともに、庫本体11内に対する品物の出し入れ時の第1シール部材22,25に対する保護機能を発揮する。
【0043】
当該冷蔵庫においては、支持部材21,24の先端突出部21c,24cを第1シール部材22,25の背面側へ突出させる構成を採用しているので、第1シール部材22,25の背面側への冷気の当りを抑制して結露、着霜を防止することがてきるとともに、第1シール部材22,25を通して庫本体11内への熱の侵入をも抑制することができる。また、支持部材21,24の先端突出部21c,24cは熱伝導部材27,28の先端突出部27b,28bとともに、第1シール部材22,25の揺動を所定量に規制し、第1シール部材22,25の過剰な揺動を防止することができる。
【0044】
当該冷蔵庫においては、第1シール部材22,25同士の吸着力を第2シール部材23,26の庫本体11に対する吸着力に比較して小さく構成を採用しているので、第1シール部材22,25同志の吸着力を第1シール部材22,25間をシールするのに必要な最小限に設定することができ、これにより両扉12,13の開閉時の第1シール部材22,25のシール部22a,25aの対向面間での剥離力、および反撥力を低減させて、両扉12,13の開閉操作を円滑に行うことができる。
【0045】
なお、以上の説明は上側の第1扉12および第2扉13に基づくものであるが、下側の第1扉14および第2扉15についてもこれら両扉12,13と同様の構成であって、これら両扉12,13と同様に作動し、かつ同様の作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る観音開き式冷蔵庫の一例を示す正面図である。
【図2】同冷蔵庫における図1の矢印2−2線方向に見た部分拡大縦断側面図である。
【図3】同冷蔵庫を構成する開閉扉の部分拡大背面図である。
【図4】同冷蔵庫を構成する一方の開閉扉の開放状態を示す部分拡大横断平面図である。
【図5】同開閉扉の閉鎖直前または開放直後の状態を示す部分拡大横断平面図である。
【図6】同開閉扉の閉鎖状態を示す部分拡大横断平面図である。
【符号の説明】
11…庫本体、11a,11b…正面開口部、12,14…第1扉、13,15…第2扉、12a,13a…先端面、12b,13b…外殻、21,24…支持部材、21a,24a…板状本体、21b,24b…取付部、21c,24c…先端突出部、21d,24d…脚部、22,25…第1シール部材、22a,25a…シール部、22b,25b…脚部、22c,25c…マグネット、22d,25d…取付部、23,26…第2シール部材、27,28…熱伝導部材、27a,28a…板状本体、27b,28b…先端突出部、29a,29b…ヒータ。
Claims (6)
- 正面開口部を有する庫本体の左右の各側縁部に基端部にて前後方向へ回動可能に組付けられて同庫本体の正面開口部を開閉する左右一対の開閉扉を備え、これら両開閉扉の閉鎖時、これら両開閉扉の背面側にて同背面の周縁部に沿って配設した可撓性の背面側シール部材を前記庫本体の正面開口部の周縁部に当接させ、かつ、前記両開閉扉の互いに対向する先端面側にて同先端面に沿って配設した伸縮可能で可撓性の先端面側シール部材を互いに当接させて庫本体を密閉する観音開き式冷蔵庫であり、前記各先端面側シール部材は、マグネットを収容する大筒状のシール部と、剛性の取付部と、同取付部と前記シール部を連結する細幅筒状の脚部を備え、同各先端面側シール部材は前記各開閉扉の先端面側に前記取付部にて取付けられて、同各開閉扉の開閉方向へ揺動可能に支持されていて、前記各マグネットは前記シール部内にて先端側の極性の順序が互いに反対になるように位置していることを特徴とする観音開き式冷蔵庫。
- 請求項1に記載の観音開き式冷蔵庫において、前記各開閉扉の先端部の背面側にはシール部材を取付けるための支持部材が配設されていて、前記各先端面側シール部材は、前記取付部にて前記支持部材の先端部に取付けられて、前記シール部の先端部が前記開閉扉の先端面から所定量突出していることを特徴とする観音開き式冷蔵庫。
- 請求項2に記載の観音開き式冷蔵庫において、前記各開閉扉の先端部の背面と前記支持部材との間には熱伝導部材が配設されて同熱伝導部材の先端部が前記先端面側シール部材の正面側に突出し、前記支持部材と前記熱伝導部材間には同熱伝導部材に熱を供給するヒータが配設されていることを特徴とする観音開き式冷蔵庫。
- 請求項3に記載の観音開き式冷蔵庫において、前記各開閉扉に配設されている熱伝導部材の先端部は前記先端面側シール部材の正面側から離間する方向へ屈曲していることを特徴とする観音開き式冷蔵庫。
- 請求項3または4に記載の観音開き式冷蔵庫において、前記各開閉扉に配設されている支持部材の先端部は前記各先端面側シール部材の背面側へ突出していることを徴とする観音開き式冷蔵庫。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の観音開き式冷蔵庫において、前記各開閉扉の先端面側に配設した各先端面側シール部材同士の吸着力は、前記各開閉扉の背面側に配設した各背面側シール部材の前記庫本体に対する吸着力に比較して小さく設定されていることを特徴とする観音開き式冷蔵庫。
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