JP3906388B2 - 観音開き式貯蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、観音開き式の冷蔵庫、冷凍庫、温蔵庫等、観音開き式貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
観音開き式貯蔵庫は、その一例である観音開き式冷蔵庫にみられるように、庫本体の正面開口部における左右の各側縁部に基端部を前後方向へ回動可能に組付けた左右一対の開閉扉を備える形式のものである。当該形式の貯蔵庫においては、各開閉扉の裏面側に、同開閉扉に直接取付けられて同開閉扉の上端部、基端部および下端部間にてコ字状に延びる第1のドアパッキンと、同開閉扉の裏面側に組付けた支持部材に支持されて同開閉扉の回動端部に沿って上下に延びる第2のドアパッキンを備えていて、これら両開閉扉の閉鎖時、第1のドアパッキンが前記庫本体の正面開口部における上縁部、側縁部および下縁部の各側面に当接するとともに第2のドアパッキンが互いに当接して、前記庫本体の正面開口部を気密的に閉鎖するように構成されている。
【0003】
しかして、当該形式の観音開き式貯蔵庫においては、第1のドアパッキンの上下の各先端部と第2のドアパッキンの上下の各先端部とを互いに連結して、両ドアパッキンのこれらの先端部間からの庫本体の内気の外部への漏洩、外気の庫本体内への侵入を確実に防止する必要がある。このため、両ドアパッキンの先端部を連結部材を介して連結することが好ましい。本出願人は、当該形式の観音開き式貯蔵庫において、第1のドアパッキンの上下の各先端部と第2のドアパッキンの上下の各先端部とを連結部材を介して互いに連結した観音開き式貯蔵庫を、特開2001−194050号公報にて提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者等は、当該形式の観音開き式貯蔵庫において、第1のドアパッキンの上下の各先端部と第2のドアパッキンの上下の各先端部とを連結部材を介して互いに連結した場合に、両ドアパッキンのこれらの先端部間からの庫本体の内気の外部への漏洩、外気の庫本体内への侵入を確実に防止することについて検討した結果、連結部材と庫本体の正面開口部における上下各側縁部との間、および、連結部材と両ドアパッキンとの間では、下記の問題点に注意する必要があることを知得した。
【0005】
すなわち、知得した問題点の第1は、連結部材は開閉扉が閉鎖している状態では、庫本体の正面開口部における上縁部の側面または下縁部の側面に密着していることが必要であるが、開閉扉の庫本体に対する組付け状態によっては、連結部材と庫本体の上下各縁部の側面間に隙間が生じることである。また、知得した問題点の第2は、第1のドアパッキンと第2のドアパッキンを、第1のドアパッキンに固着した連結部材を介して互いに連結した場合、左右の第2のドアパッキン同士が機密的に当接し得る先端部が庫本体の内側に露出し、当該露出部位が結露して、または氷結して、両ドアパッキン間に隙間が発生するおそれがあることである。
【0006】
従って、本発明の目的は、これらの問題を解消して、両ドアパッキンの先端部と庫本体間での気密性の保持を一層確実にして、庫本体内からの内気の外部への漏洩、外気の庫本体内への侵入を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、観音開き式の冷蔵庫、冷凍庫、温蔵庫等、観音開き式貯蔵庫に関するものであり、下記に示す形式の観音開き式貯蔵庫を適用対象とするものである。
【0008】
すなわち、本発明が適用対象とする観音開き式貯蔵庫は、庫本体の正面開口部における左右の各側縁部に基端部を前後方向へ回動可能に組付けた左右一対の開閉扉を備え、これら各開閉扉の裏面側にて同開閉扉の上端部、基端部および下端部間にコ字状に延在して固着された第1のドアパッキンと、前記各開閉扉の裏面側にて同開閉扉の回動端部に上下方向に固着した支持部材に取付けた第2のドアパッキングを設けて、前記両開閉扉の閉鎖時に前記第1のドアパッキンが前記庫本体の正面開口部における上縁部、側縁部及び下縁部の各前端面に当接するとともに前記第2のドアパッキンが互いに当接して前記庫本体の正面開口部が気密的に閉鎖される観音開き式貯蔵庫である。
【0009】
しかして、本発明の観音開き式貯蔵庫は、前記第1のドアパッキンの上下の各先端部と前記第2のドアパッキンの上下の各先端部をそれぞれ互いに連結する連結部材を前記支持部材の上端部と下端部に組付けて、これら連結部材の前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面にそれぞれ対向する部位にマグネットを設け、同連結部材を前記第1のドアパッキンの上下の先端部に水平方向に角度を付けて接合して、同連結部材の先端側が前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面に漸次指向していることを特徴とするものである。 また、本発明による観音開き式貯蔵庫の他の特徴は、前記第1のドアパッキンの上下の各先端部と前記第2のドアパッキンの上下の各先端部をそれぞれ互いに連結する連結部材を前記支持部材の上端部と下端部に組付けて、これら連結部材の前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面にそれぞれ対向する部位にマグネットを設け、同連結部材がその先端側に延びて前記第2のドアパッキンの前記庫本体側の側部と同第2のドアパッキンの上端面と下端面をそれぞれ覆蓋するカバー部を有していることにある。さらに、本発明による観音開き式貯蔵庫の他の特徴は、前記連結部材が、前記第1のドアパッキンの先端に固着される接合面を有するとともに、前記第2の先端部の側端部が嵌着する凹所を有し、前記第1のドアパッキンの先端に前記接合面にて固着されていて、前記凹所に前記第2のドアパッキンの側端部を嵌着した状態で前記両ドアパッキンを連結していることにある。
【0011】
【発明の作用・効果】
本発明の観音開き式貯蔵庫において、前記第1のドアパッキンの上下の各先端部と前記第2のドアパッキンの上下の各先端部をそれぞれ互いに連結する連結部材を前記支持部材の上端部と下端部に組付けて、これら連結部材の前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面にそれぞれ対向する部位にマグネットを設け、同連結部材を前記第1のドアパッキンの上下の先端部に水平方向に角度を付けて接合して、同連結部材の先端側が前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面に漸次指向しているようにした場合には、開閉扉を閉鎖したとき、前記連結部材を、マグネットの作用にて庫本体の正面開口部の上縁部と下端部の前端面に漸次当接させて密着させることができ、延いては、両ドアパッキンを庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面に密着させることができる。これにより、両ドアパッキンの先端部と庫本体間での気密性を保持して、庫本体からの内気の外部への漏洩、外気の庫本体内への侵入を防止することができる。
【0015】
本発明の観音開き式貯蔵庫において、前記第1のドアパッキンの上下の各先端部と前記第2のドアパッキンの上下の各先端部をそれぞれ互いに連結する連結部材を前記支持部材の上端部と下端部に組付けて、これら連結部材の前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面にそれぞれ対向する部位にマグネットを設け、同連結部材がその先端側に延びて前記第2のドアパッキンの前記庫本体側の側部と同第2のドアパッキンの上端面と下端面をそれぞれ覆蓋するカバー部を設けた場合には、第2のドアパッキンの先端部における庫本体の内側に露出する部位がカバー部によって覆蓋されて、当該露出部位での結露、氷結等が防止される。これにより、両ドアパッキン間での隙間の発生を防止して、庫本体内からの内気の外部への漏洩、外気の庫本体内への侵入を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る観音開き式貯蔵庫の一例である観音開き式冷蔵庫を示している。当該冷蔵庫は、上下2段の正面開口部11,12を有する庫本体10と、庫本体10の上側の正面開口部11を開閉する左右一対の上側の開閉扉20a,20bと、庫本体10の下側の正面開口部12を開閉する左右一対の下側の開閉扉20c,20dを備えている。各開閉扉20a〜20dは、その基端部を、庫本体10の正面開口部11,12の左右の各側縁部にそれぞれ前後方向へ回動可能に組付けられているもので、これらの4枚の開閉扉20a〜20dの開閉操作により、庫本体10の両正面開口部11,12の一部または全部が選択的に開放され、かつ閉鎖される。
【0017】
これらの4枚の開閉扉20a〜20dにおいては、左右または上下対象に形成されている点を除き、実質的に同一の構造に構成されている。従って、以下では、開閉扉20a〜20dの構成上の説明については開閉扉20として説明し、各開閉扉20a〜20dの相互関係についての説明においては、各開閉扉20a〜20dを区別して説明する。
【0018】
開閉扉20は、図1〜図3に示すように、扉本体21、第1ドアパッキン22、第2ドアパッキン23、放熱板24、支持部材25、およびヒータ26aにて構成されている。庫本体21は、合成樹脂製のインナパネル21aと、金属製のアウタパネル21bと、これら両パネル21a,21b間の空間部に充填された断熱材21cからなるもので、扉本体21の裏面における周縁部に第1ドアパッキン22が直接組付けられているとともに、扉本体21の裏面における回動端部側に第2ドアパッキン23が支持部材25を介して組付けられている。開閉扉20における第1ドアパッキン22および第2ドアパッキン23は、本発明における第1のドアパッキンおよび第2のドアパッキンに該当する。
【0019】
第1ドアパッキン22は、合成樹脂製で可撓性の筒状本体にマグネットを内蔵しているもので、扉本体21の上端部、基端部および下端部間にてコ字状に延びている。第1ドアパッキン22においては、その上端部の先端が扉本体21の回動端部の上端部に臨み、かつ、その下端部の先端が扉本体21の回動端部の下端部に臨んでいる。第2ドアパッキン23は、支持部材25を介して組付けられた状態においては、扉本体21の回動端部に沿って、回動端部の外側端面から外側へわずかに突き出た状態で上下方向に延びている。第2ドアパッキン23においては、その上端部の先端が扉本体21の回動端部の上端部に臨み、かつ、その下端部の先端が扉本体21の回動端部の下端部に臨んでいる。
【0020】
かかる構成の開閉扉20においては、その閉鎖時には、第1ドアパッキン22は庫本体10の正面開口部の周縁部の側面に当接する。上側の両開閉扉20a,20bの閉鎖時には、両開閉扉20a,20bの第1ドアパッキン22が上側の正面開口部11の周縁部の側面に当接するとともに、両第2ドアパッキン23が対向面にて互いに密着し、両開閉扉20a,20b間が密閉されて庫本体10の上側の正面開口部11が気密的に閉鎖される。これにより、庫本体10の上側の収納室が気密的に閉鎖される。同様に、下側の両開閉扉20c,20dの閉鎖時には、両開閉扉20c,20dの第1ドアパッキン22が下側の正面開口部12の周縁部の側面に当接するとともに、両第2ドアパッキン23が対向面にて互いに密着し、両開閉扉20c,20d間が密閉されて、庫本体10の下側の正面開口部12が気密的に閉鎖される。これにより、庫本体10の下側の収納室が気密的に閉鎖される。
【0021】
しかして、第2ドアパッキン23は、図3〜図6に示すように、筒状本体23aと、柱状の脚部23bと、これらを連結する連結部23cと、筒状本体23aに埋設されているマグネット23dとからなるもので、筒状本体23aおよび連結部23cは軟質の合成樹脂にて形成され、かつ、脚部23bは硬質の合成樹脂にて形成されている。筒状本体23a、柱状の脚部23b、および連結部23cは、押し出し成形により一体的に成形されている。筒状本体23aは弾性で可撓性の筒状に形成され、かつ、脚部23cは剛性の柱状に形成されているもので、筒状本体23aはそれ自体または連結部23cを介して左右に伸縮可能であるとともに、前後方向へ揺動可能である。第2ドアパッキン23は、支持部材25に支持されて開閉扉20の扉本体21の裏面側に組付けられる。
【0022】
支持部材25は合成樹脂製のもので、所定幅で所定長さの平板部25aと、平板部25aの先端部に設けたパッキン支持部25bと、平板部25aの中央部に設けた取付凹部25cとからなり、取付凹部25cは蓋体25dにて覆蓋されるように形成されている。支持部材25は、取付凹部25cにて放熱板24を介在させた状態でネジ25eにより固定されて、開閉扉20の扉本体21の裏面側に取付けられている。パッキン支持部25bは、その全長に延びる挿入溝25b1およびカバー部25b2を備えている。第2ドアパッキン23においては、その脚部23bを支持部材25におけるパッキン支持部25bの挿入溝25b1に挿入された状態で支持部材25に支持されているとともに、その筒状本体23aがパッキン支持部25bのカバー部25b2にて背部側から覆蓋されている。
【0023】
第2ドアパッキン23のこの支持状態では、図6に示すように、第2ドアパッキン23の上側の先端部が支持部材25から所定量上方へ突出している。第2ドアパッキン23の下側の先端部も同様に、支持部材25から所定量下方へ突出している。第2ドアパッキン23の先端部は、連結部材27を介して第1ドアパッキン22の先端部に連結されている。
【0024】
連結部材27は合成樹脂製の可撓性のものであって、図6〜図8に示すように側面逆L字状を呈していて、後壁を共通の基部27aとして、基部27aの上部から前方に延びる水平板状の第1カバー部27b、基部27aの左右の各側部から下方かつ前方に延びる垂直板状の第2カバー部27cおよび第3カバー部27d、第2カバー部27cの前側下方部から所定幅で前方へ所定長さ延びる第4カバー部27eを備えるとともに、第1カバー部27bの上面側にて前後に延びる長方形の頭部27f、頭部27fの一側隅部から斜め上方へ突出する把持片27g、第1カバー部27bの上面の他側隅部から斜め上方へ突出する接触片部27hを備えている。連結部材27においては、この構成により、両側部にて下方に延びる第2カバー部27cと第3カバー部27d間が前方へ開口する凹所27iになっている。
【0025】
当該連結部材27においては、基部27aは、第1ドアパッキン22の先端面と略同一の形状に形成されているもので、基部27aおよび第1ドアパッキン22の先端面は傾斜状の接合面となっている。これにより、連結部材27がその基部27aにて第1ドアパッキン22の先端面に固着された状態では、連結部材27は第1ドアパッキン22の先端面から庫本体10の上縁部の側面または下縁部の側面側へ傾斜して延びる構成となる。また、第2カバー部27cは、庫本体10の上縁部または下縁部の側面側に位置するもので、庫本体10の上縁部または下縁部の側面に対向する部位にマグネット28が埋設されている。マグネット28は、開閉扉20を閉鎖した場合には、連結部材27を庫本体10の開口部の上縁部または下縁部の側面に吸着すべく機能する。
【0026】
連結部材27は、その凹所27iに第2ドアパッキン23の先端部における脚部23bおよび連結部23cを嵌合固着させて第2ドアパッキン23に連結し、第1ドアパッキン22と第2ドアパッキン23を、図6に示すように、その上下の先端部にて互いに連結させる。なお、第2ドアパッキン23の先端部には、図8に示すように、キャップ23eが筒状本体23a内に挿入されていて、キャップ23eは、第2ドアパッキン23の先端部を先端側から覆蓋している。
【0027】
当該連結部材27においては、第2ドアパッキン23の先端部に嵌合固着された状態においては、第4カバー部27eは、第2ドアパッキン23の先端部における庫本体10の開口部11,12に露出する部位を、図6に示すように、開口部11,12側から覆蓋する。また、接触片部27hは、第1カバー部27bの隅部から庫本体10の上縁部の側面または下縁部の側面側に傾斜して延びていて、開閉扉20を閉鎖した際には、庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に密接する。
【0028】
なお、開閉扉20における支持部材25の取付部位は、図3に示すように、インナパネル21aに設けた取付凹部21dにて形成されていて、この取付凹部21dには金属製の放熱板24が固定されており、この放熱板24を介して支持部材25が取付けられている。支持部材25は、その平板部25aの内面に断熱材片25fを貼着された状態で、インナパネル21aの取付凹部21dに嵌合されていて、その取付凹部25cの底部表面を取付凹部21d内の放熱板24の表面に当接させた状態でネジ25e止めされている。支持部材25の取付凹部25cには、その開口部に蓋体25dが嵌合されていて、蓋体25dは取付凹部25cの開口部を閉塞している。
【0029】
蓋体25dは断面コ字状を呈するもので、その裏面に断熱材片25fを貼着された状態で、支持部材25の取付凹部25cに液密的に嵌着されており、これにより、取付凹部25cの開口部を閉塞しているとともに、同開口部を平板部25aと同一平面に形成している。これにより、ネジ25eは、蓋体25dと取付凹部25cが形成する空間部に収容されて、外部へ露出するのを防止されている。
【0030】
この空間部には、ヒータ26aを電源に接続するためのリード線26bが配線されているとともに、支持部材25と放熱板24が形成する空間部には、ヒータ26aが配線されている。ヒータ26aは、放熱板24に当接して配線されている。また、放熱板24の先端部24aは、インナパネル21aの取付凹部21dから側方へ突出していて、支持部材25に支持したドアパッキン23の筒状本体23aの前側に位置している。このリード線26bの配線構造によれば、リード線26bの金属製の放熱板24を介する金属製のアウタパネル21bへの接続が遮断されている。
【0031】
このように構成した観音開き式冷蔵庫においては、上側の両開閉扉20a,20bを閉鎖した状態では、両開閉扉20a,20bの扉本体21に設けた第1ドアパッキン22が庫本体10の上側の正面開口部11の周縁部の側面に当接して密着するとともに、第2ドアパッキン23同士が当接して密着する。これにより、上側の正面開口部11が密閉されて、上側の収納室は気密的に閉鎖される。同様に、下側の両開閉扉20c,20dを閉鎖した状態では、両開閉扉20c,20dの扉本体21に設けた第1ドアパッキン22が庫本体10の上側の正面開口部12の周縁部の側面に当接して密着するとともに、第2ドアパッキン23同士が当接して密着する。これにより、下側の正面開口部12が密閉されて、下側の収納室は気密的に閉鎖される。
【0032】
図5は、左側の開閉扉20aを閉鎖した状態で右側の開閉扉20bを閉鎖する状態を模式的に示すもので、同図(a)は両開閉扉20a,20bが閉鎖した状態、同図(b)は右側の開閉扉20bが閉鎖直前の状態、同図(c)は右側の開閉扉20bがさらに閉鎖する前の状態を状態を示している。
【0033】
図5(a)に示すように、両開閉扉20a,20bが閉鎖した状態においては、両開閉扉20a,20bに設けた各ドアパッキン23は、支持部材25のカバー部25b2と放熱板24の先端部24aによりそれらの前側および後側から覆蓋されていて、ヒータ26aから放熱板24を介して伝達される熱によって凍結および結露を防止されている。また、両開閉扉20a,20bの第2ドアパッキン23は筒状本体23aの対向面にて互いに密着して、庫本体10の正面開口部11からの冷気の漏洩、外部の空気の侵入を防止している。
【0034】
図5(c)は、左側の開閉扉20aを閉鎖した後に、右側の開閉扉20bを閉鎖しようとする場合で、開閉扉20bが後方へ回動されて、開閉扉20bに設けた第2ドアパッキン23が同図(b)に示すように開閉扉20aに設けた第2ドアパッキン23に近接すると、両ドアパッキン23は両マグネット23dのN極−N極が対向して反発し合うが、同図(a)に示すように開閉扉20bが完全に閉鎖された状態では、両マグネット23dのN極−S極が引き合って密着し、庫本体10は密閉される。
【0035】
このように、当該観音開き式冷蔵庫においては、全ての開閉扉20a〜20dを閉鎖することにより、庫本体10を密閉状態に確実に閉鎖することができるとともに、各第2ドアパッキン23の凍結、結露を防止し、かつ、外部から庫本体10内への外気の侵入、および庫本体10内からの冷気の外部への漏洩を防止することができる。
【0036】
しかして、当該観音開き式冷蔵庫においては、開閉扉20の裏面側に備える第1ドアパッキン22の上下の各先端部と第2ドアパッキン23の上下の各先端部とを連結部材27を介して互いに連結していて、連結部材27には下記に示す各手段を備えている。
【0037】
すなわち、当該連結部材27においては、庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に対向する部位にマグネット28をを備えているもので、開閉扉20を閉鎖した際には、連結部材27をマグネット28の作用にて庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に密着させることができ、延いては、両ドアパッキン22,23を庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に密着させることができる。これにより、両ドアパッキン22,23の先端部と庫本体10間での気密性を保持して、庫本体10内からの内気の外部への漏洩、外気の庫本体内への侵入を防止することができる。
【0038】
また、当該観音開き式貯蔵庫においては、連結部材27は、第1ドアパッキンの先端面に同先端面に対して角度を付けて固着して、連結部材27の先端側を庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に漸次指向させるようにしている。このため、開閉扉20を閉鎖する際には、連結部材27を、その先端側から庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に漸次当接させて密着させることができ、延いては、両ドアパッキン22,23を庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に密着させることができる。これにより、両ドアパッキン22,23の先端部と庫本体10間での気密性を保持して、庫本体10内からの内気の外部への漏洩、外気の庫本体10内への侵入を防止することができる。
【0039】
また、当該観音開き式貯蔵庫においては、連結部材27に、庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に向かって傾斜して延びる接触片部27hを設けている。このため、開閉扉20を閉鎖した際には、連結部材27を、その接触片部27hを庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に当接させて密着させることができ、延いては、両ドアパッキン22,23を庫本体10の開口部の上縁部の側面または下縁部の側面に密着させることができる。これにより、両ドアパッキン22,23の先端部と庫本体10間での気密性を保持して、庫本体10内からの内気の外部への漏洩、外気の庫本体10内への侵入を防止することにある。
【0040】
また、当該観音開き式貯蔵庫においては、連結部材27に、その先端側に延びて第2ドアパッキン23における庫本体10側の側部の部位およびその上端面または下端面を覆蓋するカバー部27e,27bを設けている。このため、第2ドアパッキン23の先端部における庫本体10の内側に露出する部位がカバー部27e,27bによって覆蓋されて、当該露出部位での結露および氷結が防止される。これにより、両ドアパッキン22,23間での隙間の発生を防止して、庫本体10内からの内気の外部への漏洩、外気の庫本体10内への侵入を防止することができる。
【0041】
当該観音開き式貯蔵庫においては、連結部材27が有する上記各手段が相乗的に作用するもので、庫本体10内からの内気の外部への漏洩、外気の庫本体10内への侵入を確実に防止することができる。また、当該連結部材27は、観音開き式冷蔵庫の両ドアパッキンの連結手段としてのみならず、同一形式である冷凍庫、温蔵庫等のドアパッキン同士の連結手段としても採用することができて、同様の作用効果を奏することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る観音開き式冷蔵庫の一例を示す正面図である。
【図2】同冷蔵庫を構成する左右の開閉扉の閉鎖状態を示す背面図である。
【図3】同冷蔵庫を構成する右側の開閉扉の一部切欠き部分平面図である。
【図4】同冷蔵庫を構成する左側の開閉扉に取付けられる第2ドアパッキンの横断面図である。
【図5】同冷蔵庫の左右の開閉扉を閉鎖する状態を示す模式的な説明図である。
【図6】同冷蔵庫における第1,第2ドアパッキンの連結部位を示す開閉扉の部分背面図である。
【図7】同冷蔵庫における第1,第2ドアパッキンの先端部を連結する連結部材の側面図(a)、正面図(b)、平面図(c)、および底面図(d)である。
【図8】同冷蔵庫における第1,第2ドアパッキンの連結部位の連結前の状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
10…庫本体、11,12…正面開口部、20(20a,20b,20c,20d)…開閉扉、21…扉本体、21a…インナパネル、21b…アウタパネル、21c…断熱材、21d…取付凹部、22…第1ドアパッキン、23…第2ドアパッキン、23a…筒状本体、23b…脚部、23c…連結部、23d…マグネット、24…放熱板、24a…先端部、25…支持部材、25a…平板部、25b…パッキン支持部、25b1…挿入溝、25b2…カバー部、25c…取付凹部、25d…蓋体、25e…ネジ、25f…断熱材片、26a…ヒータ、26b…リード線、27…連結部材、27a…基部、27b,27c,27d,27e…カバー部、27f…頭部、27g…把持片、27h…接触片部、27i…凹所、28…マグネット。
Claims (3)
- 庫本体の正面開口部における左右の各側縁部に基端部を前後方向へ回動可能に組付けた左右一対の開閉扉を備え、これら各開閉扉の裏面側にて同開閉扉の上端部、基端部および下端部間にコ字状に延在して固着された第1のドアパッキンと、前記各開閉扉の裏面側にて同開閉扉の回動端部に上下方向に固着した支持部材に取付けた第2のドアパッキンを設けて、前記両開閉扉の閉鎖時に前記第1のドアパッキンが前記庫本体の正面開口部における上縁部、側縁部及び下縁部の各前端面に当接するとともに前記第2のドアパッキンが互いに当接して前記庫本体の正面開口部が気密的に閉鎖される観音開き式貯蔵庫において、
前記第1のドアパッキンの上下の各先端部と前記第2のドアパッキンの上下の各先端部をそれぞれ互いに連結する連結部材を前記支持部材の上端部と下端部に組付けて、これら連結部材の前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面にそれぞれ対向する部位にマグネットを設け、同連結部材を前記第1のドアパッキンの上下の先端部に水平方向に角度を付けて接合して、同連結部材の先端側が前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面に漸次指向していることを特徴とする観音開き式貯蔵庫。 - 庫本体の正面開口部における左右の各側縁部に基端部を前後方向へ回動可能に組付けた左右一対の開閉扉を備え、これら各開閉扉の裏面側にて同開閉扉の上端部、基端部および下端部間にコ字状に延在して固着された第1のドアパッキンと、前記各開閉扉の裏面側にて同開閉扉の回動端部に上下方向に固着した支持部材に取付けた第2のドアパッキンを設けて、前記両開閉扉の閉鎖時に前記第1のドアパッキンが前記庫本体の正面開口部における上縁部、側縁部及び下縁部の各前端面に当接するとともに前記第2のドアパッキンが互いに当接して前記庫本体の正面開口部が気密的に閉鎖される観音開き式貯蔵庫において、
前記第1のドアパッキンの上下の各先端部と前記第2のドアパッキンの上下の各先端部をそれぞれ互いに連結する連結部材を前記支持部材の上端部と下端部に組付けて、これら連結部材の前記庫本体の正面開口部の上縁部と下縁部の前端面にそれぞれ対向する部位にマグネットを設け、同連結部材がその先端側に延びて前記第2のドアパッキンの前記庫本体側の側部と同第2のドアパッキンの上端面と下端面をそれぞれ覆蓋するカバー部を有していることを特徴とする観音開き式貯蔵庫。 - 請求項1又は2に記載の観音開き式貯蔵庫において、前記連結部材が、前記第1のドアパッキンの先端に固着される接合面を有するとともに、前記第2の先端部の側端部が嵌着する凹所を有し、前記第1のドアパッキンの先端に前記接合面にて固着されていて、前記凹所に前記第2のドアパッキンの側端部を嵌着した状態で前記両ドアパッキンを連結していることを特徴とする観音開き式貯蔵庫。
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