JP2014085072A - 冷却貯蔵庫の扉装置 - Google Patents

冷却貯蔵庫の扉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014085072A
JP2014085072A JP2012235512A JP2012235512A JP2014085072A JP 2014085072 A JP2014085072 A JP 2014085072A JP 2012235512 A JP2012235512 A JP 2012235512A JP 2012235512 A JP2012235512 A JP 2012235512A JP 2014085072 A JP2014085072 A JP 2014085072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
groove
door
mounting groove
heat insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012235512A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Saeki
龍雄 佐伯
Koichi Yamamoto
剛一 山本
Tomio Suyama
富夫 陶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP2012235512A priority Critical patent/JP2014085072A/ja
Publication of JP2014085072A publication Critical patent/JP2014085072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】断熱扉間のシール性を担保した上で、リップ部材の着脱を容易に行えるようにする。
【解決手段】断熱箱体からなる貯蔵庫本体10に設けられた前面開口部13には、左右一対の断熱扉15が観音開き式の揺動開閉可能に設けられ、各断熱扉15の裏面における揺動支点側の側縁から上下両側縁に亘ってパッキン30が装着される一方、各断熱扉15の揺動端側の側縁には、相手側に向けて張り出し閉扉時において互いに重ね合わせ可能なリップ部材40が設けられている。各断熱扉15の揺動端側の側縁における互いに対向する面には縦方向の取付溝90が形成され、リップ部材40は、その基端側が取付溝90に対し同取付溝90の正面側から挿入されることで着脱可能に装着されるようになっている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ワイドスルー形式の冷却貯蔵庫の扉装置に関する。
この種の冷却貯蔵庫の扉装置の一例として下記特許文献1に記載のものが知られており、具体的には、貯蔵庫本体の前面開口部に左右一対の断熱扉が観音開き式の開閉可能に設けられ、各断熱扉の裏面における揺動支点側の側縁並びに上下両側縁に亘ってパッキンがコ字形の配置で装着される一方、各断熱扉の揺動端側の側縁には、相手側に向けて張り出すようにしてリップ部材が縦方向に設けられた構造である。そして、両断熱扉の閉鎖時には、両パッキンが貯蔵庫本体の前面開口部の口縁の全周に亘って密着して同前面開口部をシールするとともに、両リップ部材の先端部同士が重なり合って密着することにより両断熱扉間がシールされるようになっている。
特開2002−130926号公報
上記従来のものでは、リップ部材の配設構造が、断熱扉の揺動端の庫内側角部に、硬質樹脂製の縦枠が取り付けられて同縦枠に軟質樹脂製のリップ部材が二色成形によって一体的に設けられた構造であるため、仮に破損したり摩耗が激しくなった場合にも、リップ部材を単独では交換することができない。
また特許文献1では、上記のリップ部材よりも庫内側の位置において別のシール部材が配されていて、このシール部材の配設構造を参考にし、リップ部材を別途成形して、同リップ部材の基端部に硬質樹脂製の溝部を形成する一方、縦枠に対して縦方向に沿ったレールを形成し、溝部をレールに嵌めつつリップ部材を上方または下方から差し込むことで装着する構造とすることも考えられる。
しかるにこの方法では、相応に長いリップ部材を差し込むのであるから、差し込みの終盤で抵抗を受けて作業に手間取るおそれがあり、そうかといって、溝部とレールとの嵌合具合を緩くすると、装着後にリップ部材ががたついて、相手のリップ部材と正規に密着できない等で、シール性が損なわれることが懸念され、さらなる改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ワイドスルー形式の扉装置において、断熱扉間のシール性を担保した上で、リップ部材の着脱を容易に行えるようにするところにある。
本発明の冷却貯蔵庫の扉装置は、断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、左右一対の断熱扉が観音開き式の揺動開閉可能に設けられ、前記各断熱扉の裏面における揺動支点側の側縁から上下両側縁に亘ってパッキンが装着される一方、同各断熱扉の揺動端側の側縁には、相手側に向けて張り出し閉扉時において互いに重ね合わせ可能なリップ部材が設けられており、かつ、前記各断熱扉の揺動端側の側縁における互いに対向する面には縦方向の取付溝が形成され、前記リップ部材は、その基端側が前記取付溝に対し同取付溝の正面側から挿入されることで着脱可能に装着されるようになっているところに特徴を有する。
両断熱扉の閉鎖時には、両パッキンが貯蔵庫本体の前面開口部の口縁の全周に亘って密着して同前面開口部をシールするとともに、両リップ部材が重なり合って密着することにより両断熱扉間がシールされる。
リップ部材の装着構造は、同リップ部材の基端側を、断熱扉の揺動端側の対向面に形成された縦方向の取付溝に対して正面側から挿入する構造であるから、着脱作業を容易に行うことができ、かつ作業スペースも少なくて済む。また、リップ部材の単独交換にも対応できる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記リップ部材は、前記取付溝に挿入される挿入部の先端側に弾性変形可能なリップが設けられた形状であり、前記リップの根元位置が前記取付溝における両方の開口側縁よりも奥に引っ込んだ形態で装着されている。
開扉時において、リップ部材に正面側から異物が当たる等によって、リップ部材が断熱扉の対向面に押し付けられるように曲げられた場合、取付溝の開口側縁には弾性変形可能なリップの根元側が押し付けられることから、剛性が高い部分が押し付けられる場合と違って、千切れるような損傷を受けることが避けられる。
(2)前記取付溝の前記両開口側縁に丸みを付したR部が形成されている。リップ部の根元側は、取付溝の開口側縁のR部に倣って湾曲して押し付けられるから、応力集中が回避されてさらに損傷を受け難くなる。
(3)前記取付溝における各開口側縁に形成された前記R部について、各R部の奥側の起点位置が前記取付溝の深さ方向にずれて設けられている。
片方の断熱扉のみを開閉する場合、同断熱扉に装着されたリップ部材のリップは、相手のリップとの重なり合いの向きにより、庫内側または庫外側に屈曲される。その際リップの根元部は取付溝の開口側縁のR部に倣って湾曲し、同R部の奥側の起点位置と対応する位置に最大応力が作用する。ここで、両側の各R部の奥側の起点位置が取付溝の深さ方向にずれて設けられているから、リップが庫内側と庫外側に屈曲されたときとで、リップの根元部における最大応力が作用する位置が異なる。そのため、屈曲方向によらず同じ位置に最大応力が作用する場合と比べると、リップすなわちリップ部材の耐久性を向上させることができる。
(4)前記各断熱扉の揺動端側の側縁における互いに対向する面には、同対向面を覆いかつ庫内側に向けて突出した部分を有する縦向きの保持部材が装着され、この保持部材の突出部における互いに対向する面には幅広の装着溝が縦方向に形成され、前記装着溝における庫内側の領域には溝構成体が着脱可能に装着され、この溝構成体と前記装着溝における庫外側の溝面との間に前記取付溝が形成され、前記溝構成体と前記装着溝の対向した前記溝面とで基端側が挟まれることにより前記リップ部材が装着されている。
リップ部材を装着する場合は、リップ部材の基端側を装着溝内に正面から入れて庫外側の溝面に当て、続いて溝構成体を装着溝の庫内側領域に正面から入れて同溝構成体と庫外側の溝面との間でリップ部材の基端側を挟み付けることで、リップ部材が装着される。リップ部材を外す場合は、まず溝構成体を正面から引き抜いてリップ部材をフリーとして、続いてリップ部材を同様に正面から引いて外せばよい。
溝構成体を正面から挿抜することにより、リップ部材の着脱を容易に行うことができる。
(5)前記各断熱扉の裏面における揺動端側の側縁にはマグネットが埋設されたマグネットパッキンが装着されているとともに、前記保持部材における前記突出部の内面側には前記マグネットパッキンを覆うようにして張出部が張り出し形成され、この張出部内に、マグネットの収容空間が形成されている。
保持部材の張出部の収容空間に収容されたマグネットが、断熱扉の裏面の揺動端側の側縁に装着されたマグネットパッキンに吸着されることで、保持部材の張出部が全高に亘ってマグネットパッキンに密着され、保持部材と断熱扉の間のシールをより確実に採ることができる。
(6)前記保持部材の前記突出部と前記溝構成体とに亘る長さ方向の端面を覆って装着される蓋板が備えられ、この蓋板の裏面には、前記保持部材の前記突出部と前記溝構成体との重なり合った部分を挟んで結合する挟持部が突出形成されている。
溝構成体が装着溝内の定位置に確実に取り付けられ、ひいてはリップ部材の基端側を確実に挟んで同リップ部材を強固に抜け止めすることができる。
(7)前記溝構成体における相手側との対向面の庫内側の角部からは、相手側に向けて張り出し閉扉時において互いに重ね合わせ可能な補助リップが一体形成されており、この補助リップは先端が庫内側に傾斜した斜め姿勢で予め形成され、前記溝構成体が前記装着溝に装着されることに伴い前記補助リップの根元側が前記装着溝における庫内側の溝面に沿って配されることにより、前記補助リップが前記断熱扉と平行姿勢をなして相手側に向けて張り出す形態を採る。
硬質樹脂からなる溝構成体に対して軟質樹脂からなる補助リップを二色成形により一体形成する場合に、補助リップを高精度を以て一定姿勢に形成することは難しい。補助リップの姿勢にばらつきができると、相手の補助リップと正規に密着できない事態も生じ得る。
そこでこの発明では、補助リップを予め庫内側に傾斜した斜め姿勢に形成しておき、溝構成体を装着溝に装着することに伴い、補助リップの根元部を溝面に沿わせることによって、補助リップを所定の姿勢に維持できるようにしている。これにより、相手の補助リップと正規に密着できる。
すなわち、製造時においては補助リップの姿勢はラフに設定でき、製造コストの低減に寄与できる。
(8)前記各断熱扉の裏面における揺動端側の側縁にはマグネットが埋設されたマグネットパッキンが装着され、前記保持部材の上下両端部では、前記装着溝における庫外側の溝壁から前記対向面の覆い部が延出形成されるとともに、前記リップ部材の上下両端部も延出されて、このリップ部材の上下の延出部が前記溝壁における上下の延出壁に当てられつつ、前記マグネットパッキンの上下両端部の横方向に密着して配されており、かつ、前記リップ部材の上下の延出部の裏面には、弾性部材からなるクッションが介装されている。
断熱扉の閉鎖時において、前面開口部の口縁のうち上下の横縁の中央部では、両マグネットパッキンの上下の端部と両リップ部材の上下の端部とが連続して密着して、隙間無くシールされる。この閉扉時、リップ部材の上下両端部は、前面開口部の横縁と、保持部材の延出壁との間で挟圧されることになるが、挟圧力がクッションで吸収されることにより、リップ部材の上下両端部が圧潰されることから防止される。
(9)前記保持部材における前記覆い部は、内部に配線空間等を構成するべく中空状に形成され、この覆い部の上下の両端面を塞ぐキャップが設けられているとともに、前記リップ部材の上下の延出部からはさらに被固定部が延出形成されており、これらの被固定部が、被着された前記キャップで押さえられて固定されるようになっている。
覆い部の上下両端面に被着されるキャップを利用することにより、リップ部材の上下の延出部が、これを受けた溝壁の上下の延出壁から剥がれることを防止できる。接着剤が不要となり、それに伴いリップ部材の交換が容易となる。
本発明によれば、ワイドスルー形式の扉装置において、断熱扉間のシール性を担保した上で、リップ部材の着脱を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の正面図 断熱扉の裏面側から視た一部切欠斜視図 閉扉状態の部分断面図 保持部材の端部構造を示す斜視図 リップ部材の装着動作を示す断面図 蓋板の裏面側から視た斜視図 図3のVII−VII線拡大端面図 コーナキャップの裏面側から視た斜視図 リップ部材の組付動作を示す分解斜視図 リップ部材の端部の押さえ動作を示す分解斜視図 クッションの配設構造を示すコーナキャップを外した状態の部分平面図 断熱扉の揺動端側の上端部の構造を示す斜視図 その一部切欠側面図 開扉状態におけるリップ部材の配設構造を示す部分断面図 断熱扉の揺動端側の側面に容器が当たった状態を示す断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図15に基づいて説明する。この実施形態では、ワイドスルー形式の横型冷蔵庫を例示している。
横型冷蔵庫の全体構造を図1によって説明する。冷蔵庫本体10は、前面が開口された横長の断熱箱体によって形成され、底面に配された脚11で支持されている。冷蔵庫本体10の内部は貯蔵室12とされ、出入口となる前面開口部13には、左右一対の断熱扉15が観音開き式の開閉可能に装着されている。一対の断熱扉15は、それぞれ外側の縦縁の上下両端が、ヒンジ16を介して縦軸回りの回動可能に支持されており、正面の上縁部における互いに隣接した端部に寄った位置に、開閉操作用の把手17が設けられている。前面開口部13には、左右に仕切る縦向きの仕切枠が設けられておらず、センタピラーレスすなわちワイドスルー形式の扉装置が構成されている。
冷蔵庫本体10の正面視左側面には機械室18が設けられ、同機械室18内には、貯蔵室12から張り出し形成された形態の蒸発器室が収容されて同蒸発器室に蒸発器と庫内ファンとが装備されているとともに、蒸発器と接続されて冷凍サイクルを構成する冷凍装置が収容されている。
冷凍サイクルが駆動されることで蒸発器付近で冷気が生成され、同冷気が庫内ファンにより貯蔵室12内に循環供給されることで、貯蔵室12内が冷却されるようになっている。
扉装置は上記のようにワイドスルー形式であることから、閉扉時のシール構造は基本的には、前面開口部13の口縁については、各断熱扉15の裏面における揺動端側の縦縁を除いた他の3縁辺に装着されたパッキン30が密着されることでシールされ、両断熱扉15の揺動端側の縦縁の間については、同縦縁に沿って装着されたリップ部材40同士が密着することでシールされるようになっている。両断熱扉15が揃って開けられると、前面開口部13が仕切りが無い状態で全開可能となる。
さらに断熱扉15の構造、特にリップ部材40の配設部分の構造について詳細に説明する。
断熱扉15は左右対称形状に形成されており、図2及び図3等に示すように、ステンレス鋼板等の金属製の外装板21と、中央に膨出部22Aを設けた合成樹脂製の内装板22とを組み付けることで外殻体20が形成され、この外殻体20内に、発泡樹脂等の断熱材(図示せず)が充填された構造となっている。断熱扉15の裏面における薄肉となった周縁部には、方形状をなすパッキン装着溝25が形成されている。
パッキン30はマグネットパッキンであって、合成樹脂材の押出成形によって形成され、所定長さに切断されて使用される。パッキン30は、図3に示すように、内部が複数の部屋32に仕切られた筒状のパッキン本体31の背面側に取付脚33が突設されるとともに、表面側(同図の上側)における幅方向の略中央部に位置する部屋32Aに、扁平な角柱状のマグネット35が挿入されて形成されている。なお、パッキン本体31の表面における幅方向の外側の角部は、所定量裏側に後退している(外側部31A)。
パッキン30は、上記した装着溝25の4縁辺に対応して4本が準備され、各パッキン30の両端は45度に切断されている。4本のパッキン30は、それぞれの取付脚33を装着溝25に嵌着しつつ、4縁辺の全周に亘って方形枠状の形態をなして装着されている。各パッキン本体31における内側の面には複数枚のひれ部36が張り出し形成され、内装板22の膨出部22Aの側面に弾性的に密着されている。なお、揺動端側の縦向きのパッキンは、パッキン30Aとして区別する。
リップ部材40は、図2に示すように、各断熱扉15の揺動端側で相手と対向した側面(以後、対向側面15A)における庫内側の角部付近において、後記する保持部材50を介して上下方向に延びた形態で装着されている。リップ部材40は、軟質樹脂材により、断熱扉15のほぼ全高に匹敵する長さを有する帯状に形成されている。リップ部材40は、図3及び図9に示すように、幅方向の基端側が挿入部41として、また先端側が弾性変形可能なリップ42として機能するようになっている。リップ部材40の上下両端部では挿入部41が拡幅され、かつその拡幅部41Aの上下両端から、被固定片43が突出形成されている。
リップ部材40が装着される保持部材50は合成樹脂製であって、断熱扉15の対向側面15Aのほぼ全高に相当する長さ寸法を有しており、図3に示すように、対向側面15Aの庫内側の領域を覆ったのちさらに庫内側に突出された基部52、その突出端から断熱扉15の中央側に向けて直角曲げされた屈曲部53とからなるL字形の取付板51と、同取付板51の屈曲部53の先端側の領域において、庫内側に突出したのち相手の断熱扉15側に向けて直角曲げされた中空のL字形をなすガード壁55が連設された形状となっている。
ただし、図4に示すように、ガード壁55の上下両端部は、閉扉時において貯蔵室12の前面開口部13の上下の横縁と干渉しないように、所定長さが切除されている。逆に言うと、取付板51の上下両端部が、ガード壁55の上下両端面から上方または下方に延出して形成されている。
保持部材50は、取付板51の基部52が対向側面15Aの所定位置に当てられて、ねじ止めによって固定され、このとき、取付板51の屈曲部53の先端が縦向きのパッキン30Aにおける外側部31Aに入り込むとともに、ガード壁55の基壁56が、同パッキン30Aにおけるマグネット35が装着された部屋32Aの庫内側の面と対向するようになっている。ガード壁55の基壁56の裏側には、ゴム磁石58の収容空間57が形成されている。同収容空間57には、図9に示すように、ゴム磁石58が上端開口または下端開口から長さ方向に沿って挿入されることで収容されるようになっている。ゴム磁石58の全長は、収容空間57の全長よりも所定寸法短く採られている。
取付板51における基部52の表面側には、合成樹脂製のスライド蓋59が長さ方向に沿って挿入されつつ着脱可能に装着され、全体として扁平な筒状体60が形成されるようになっている。この筒状体60の内部には、ヒータのリード線等を収容し得る配線空間が形成されるようになっている。
ガード壁55における相手の断熱扉15側に向けて曲げられた屈曲部61は、その互いに突き合う先端面が、庫外側の端縁から庫内側の端縁に向けて次第に対応間隔が狭くなる傾斜面となっている。屈曲部61の先端の傾斜面の庫内側の端縁は、上記した筒状体60の表面と比べて、相手側に向けてより突出した位置関係にある。
保持部材50における相手の保持部材50と対向する面には、上記したリップ部材40を装着するべく装着溝70が形成されている。装着溝70は、ガード壁55における相手の断熱扉15側に向けて曲げられた屈曲部61の庫内側の面と、取付板51の屈曲部53の庫外側の面との間において、方形断面をなして全高に亘って形成されており、同装着溝70の庫外側の溝面70Aは、自然状態におけるパッキン30の庫内側の最大突出面30Y(マグネット35が装着された部屋32Aの内面:図3参照)と一致した位置にある。
保持部材50の装着溝70内には、図5に示すように、リップ部材40を装着溝70に保持するためのリテーナ80が嵌着可能とされている。このリテーナ80は合成樹脂材の押出成形によって形成され、装着溝70の上下方向の長さと同じ長さを持ったチャンネル形に形成されている。リテーナ80の幅寸法は、装着溝70の溝幅よりも所定寸法(リップ部材40の厚さよりも少し小さい寸法)小さく設定されている。また、同リテーナ80の深さ寸法(基壁81から開口縁までの寸法)は、装着溝70の深さよりも所定寸法小さく設定されている。
リテーナ80は、開口面を装着溝70の溝底側に向けて正面から嵌合可能となっており、リテーナ80の両側板82の先端縁の対向面には、短寸の被挟持部83が突出形成されている。また、庫内側の側板82の先端縁には、庫内側に向けて突出した係止突条84が形成されているとともに、装着溝70の庫内側の溝面70Bの溝底には、上記の係止突条84が嵌る係止溝72が形成されている。
リテーナ80の基壁81における庫内側の角部には、弾性変形可能な薄板状の補助リップ85が、相手側に向けて互いに重ね合わせ可能に全高に亘って張り出し形成されている。この補助リップ85は、軟質樹脂を素材として二色成形により形成されている。補助リップ85は、先端が庫内側に傾斜した斜め姿勢で予め形成されている。
リップ部材40を装着するに当たっては、同リップ部材40を基端側から装着溝70に挿入して庫外側の溝面70Aに当てたのち、リップ部材40と庫内側の溝面70Bとの間にリテーナ80を弾性変位させつつ押し込み、溝底まで押し込まれると、図14に示すように、係止突条84が係止溝72に弾性的に嵌ることで、リテーナ80が抜け止めされて嵌着される。このとき、リップ部材40の挿入部41が、リテーナ80の庫外側の側板82と装着溝70の庫外側の溝面70Aとの間で挟持されることによって、リップ部材40が、リップ42を相手側に向けて互いに重ね合わせ可能に張り出した形態で固定される。このリップ部材40の挿入部41を挟持した溝の部分が、本発明の取付溝90に相当する。
詳細には、同図に示すように、取付溝90の庫外側の溝面91Aは、装着溝70の庫外側の溝面70Aと一致しており、一方、取付溝90の庫内側の溝面91Bは、リテーナ80の庫外側の側板82における外側面によって形成されている。
取付溝90における庫外側の溝面91Aの開口縁の方が、庫内側の溝面91Bの開口縁よりも相手側に向けて所定寸法突出している。ここで、リップ部材40におけるリップ42の根元位置は、庫内側の溝面91Bの開口縁よりもさらに奥に引っ込んだ形態で装着されている。
取付溝90における庫外側の溝面91Aの開口側縁には、曲率半径の大きい第1R部93が形成されている。一方、庫内側の溝面91Bの開口側縁には、曲率半径の小さい第2R部94が形成されている。それとともに、庫外側の第1R部93の奥側の起点位置93Kよりも、庫内側の第2R部94の奥側の起点位置94Kの方が、取付溝90における深さ方向の奥側に位置するようにずれて設定されている。
リテーナ80に設けられた補助リップ85は、リテーナ80が装着溝70に装着されることに伴い、その根元部が庫内側の溝面70Bに沿いつつ、リップ部材40のリップ42と平行姿勢で相手側に向けて張り出す形態となる。
また、上記したガード壁55の屈曲部61の先端の傾斜面における庫外側の端縁、すなわち装着溝70における庫内側の溝面70Bの開口側縁には、曲率半径の小さい補助R部96が形成されている。
保持部材50におけるガード壁55の切除された上下の端面には、図9に示すように、装着溝70の形成領域も含めて蓋板100が被着されるようになっている。この蓋板100の裏面には、図3及び図6に示すように、装着されたリテーナ80の基壁81の内側に挿入される長寸のロック片101と、同リテーナ80の被挟持部83の内側と、ガード壁55の屈曲部61側に挿入される短寸の挟持片103と、ガード壁55の収容空間57に挿入される短寸の押さえ片104とが、垂下して形成されている。
ロック片101の先端部にはロック突部102が形成される一方、リテーナ80の基壁81には、ロック突部102が嵌るロック孔87が開口されている。
上記のようにリテーナ80を押し込んでリップ部材40を固定するとともに、図9に示すように、ガード壁55の収容空間57内にゴム磁石58が収容されたのち、蓋板100がガード壁55の切除された上下の端面に被せられ、ロック片101が弾性撓みしつつ押し込まれてガード壁55の上下の端面に当たるまで押し込まれると、図7に示すように、復元弾力によりロック突部102がロック孔87に嵌ることで蓋板100が外れ止めされる。そのとき図3及び図7に示すように、リテーナ80の開口縁側の被挟持部83と装着溝70の底壁74とが重なった形態で挟持片103と一部の押さえ片104によって挟み付けられ、リテーナ80が強固に抜け止めされ、ひいてはリップ部材40が強固に抜け止めされて装着される。
また、上下の押さえ片104が、ゴム磁石58の上下の端面を押さえて挟み、ゴム磁石58が抜け止めされて収容空間57内の所定位置に収容されるようになっている。
一方、保持部材50におけるガード壁55の上下両端部が切除されているために、リップ部材40が保持部材50に装着された場合には、図2に示すように、リップ部材40の上下の端部が、庫内側に露出した状態となる。詳細には、図11にも示すように、リップ部材40の露出した上下両端部のうち、元々の基端側の挿入部41は、保持部材50の残った取付板51における屈曲部53に当てられ、また挿入部41の拡幅部41Aが、縦向きのパッキン30Aの上下の端部におけるマグネット35が装着された部屋32Aの内面に面一となって当てられた状態となる。
ただし、図4に示すように、上記の残った取付板51の屈曲部53の表面は所定厚さ削除され、その被削除面53Aに、同図の鎖線に示すように、弾性部材からなるクッション105が貼着されている。したがって、リップ部材40の露出した上端部のうちの元々の挿入部41に相当する領域は、クッション105を介して取付板51の屈曲部53(被削除面53A)で受けられることになる。
上記の構造によれば、断熱扉15の閉鎖時には、貯蔵室12の前面開口部13の上下の横縁の中央部では、縦向きの両パッキン30Aの上下の端部と、両リップ部材40の上下の端部とが連続して密着して、隙間無くシールされることになる。
また、図9に示すように、断熱扉15における揺動端側の裏面の上下の角部には、コーナキャップ110(図8参照)が被着されるようになっている。このコーナキャップ110は、保持部材50の取付板51とスライド蓋59とからなる筒状体60の上下の開口を塞ぎつつ、上記の角部を覆って装着され、ねじ挿通孔112に通したねじ111を、断熱扉15の揺動端の上下の面に形成されたねじ孔114にねじ込むことで固定されるようになっている。
一方、リップ部材40の上下両端部において、挿入部41の拡幅部41Aの上下両端から被固定片43が突出形成されているから、図12及び図13に示すように、被固定片43を倒して縦向きのパッキン30Aの上下の端部の表面に預けた状態において、上記のようにコーナキャップ110を被着すると、被固定片43がパッキン30Aの上下の端部の表面に押さえられて抜け止めされ、結果、リップ部材40の露出した上端部が捲れることが阻止されるようになっている。
本実施形態の扉装置は以上のような構造であって、左右の断熱扉15が閉じられると、断熱扉15の庫内側の面における3縁辺に装着されたパッキン30が貯蔵室12の前面開口部13の口縁に密着し、また、前面開口部13の上下の横縁の中央部では、縦向きの両パッキン30Aの上下の端部と、保持部材50の取付溝90に装着された両リップ部材40の上下の露出した端部とが連続して密着することによって、前面開口部13の口縁が四辺全周に亘ってシールされる。それとともに、両断熱扉15の間では、図3に示すように、両リップ部材40のリップ42の先端同士が重なってシールが取られる。さらに、保持部材50に形成されたガード壁55が狭い間隔で対応することで冷気の流出が抑制され、また、リテーナ80に突設された補助リップ85の先端同士が重なることでシール機能がさらに高められる。
この実施形態において、リップ部材40を保持部材50に装着する場合は、リップ部材40の基端側の挿入部41を装着溝70内に同装着溝70の正面から入れて庫外側の溝面70Aに当て、続いてリテーナ80を装着溝70の庫内側領域に正面から入れて同リテーナ80と庫外側の溝面70Aとの間でリップ部材40の挿入部41を挟み付けることにより、リップ部材40が装着される。リップ部材40を外す場合は、上記とは逆にリテーナ80を正面から引き抜いてリップ部材40をフリーとし、続いてリップ部材40を同様に正面から引いて外せばよい。
端的には、リップ部材40の装着構造は、リップ部材40の挿入部41を、リテーナ80ともども、保持部材50の対向面に形成された縦方向の装着溝70に対して正面側から挿入する構造であるから、着脱作業を容易に行うことができ、かつ作業スペースも少なくて済む。また、リップ部材40の単独交換にも対応できる。
さらに、以下のような数々の作用効果を得ることができる。
上記したリップ部材40を保持部材50の装着溝70内に固定することに用いるリテーナ80には、その庫内側の角部から、相手側に向けて張り出し閉扉時において互いに重ね合わせ可能な補助リップ85が一体形成されている。ここで、硬質樹脂からなるリテーナ80に対して軟質樹脂からなる補助リップ85を二色成形により一体形成する場合には、補助リップ85を高精度で一定姿勢に形成することは難しい。補助リップ85の姿勢にばらつきができると、相手の補助リップ85と正規に密着できない事態も生じ得る。
そこでこの実施形態では、図5に示すように、補助リップ85を予め庫内側に傾斜した斜め姿勢に形成しておき、リテーナ80を装着溝70に装着することに伴い、補助リップ85の根元部を溝面70Bに沿わせることによって、補助リップ85を所定の姿勢に持ち来すようにしている。これにより相手の補助リップ85と正規に密着させることができる。すなわち、製造時においては、補助リップ85の姿勢はラフに設定でき、製造コストの低減に寄与できる。
保持部材50のガード壁55における縦向きのパッキン30Aを覆う基端側の位置には収容空間57が設けられ、同収容空間57内にゴム磁石58が収容されている。そのため、保持部材50を装着した際に、保持部材50の収容空間57に収容されたゴム磁石58が、縦向きのパッキン30Aに装着されたマグネット35に吸着されることで、保持部材50のガード壁55の基壁56が、全高に亘って縦向きのパッキン30Aに密着され、保持部材50と断熱扉15の裏面との間のシールが確実に採られる。併せて、保持部材50を正規姿勢で取り付けることができる。また、弾力性を有するゴム磁石58を採用したから、例えばガード壁55の基壁56に反りや波打ち等があっても、基壁56に倣って密着しつつ相手のマグネット35との間で吸着力を発揮させることができる。
保持部材50におけるガード壁55の切除された上下の端面には、装着溝70の形成領域も含めて蓋板100が被着されるようになっている。この蓋板100の裏面には挟持片103と押さえ片104が垂設されていて、リテーナ80の装着後に蓋板100を被着すると、リテーナ80の開口縁側の被挟持部83と装着溝70の底壁74とが重なった形態で、挟持片103と押さえ片104の一部により挟み付けられ、リテーナ80が装着溝70内の定位置に確実に取り付けられる。その結果、リップ部材40の基端側の挿入部41を確実に挟むことができて、リップ部材40を強固に抜け止めして装着することができる。
また本実施形態のように、断熱扉15の揺動端側の対向側面15Aからリップ部材40を相手側に向けて張り出すように設けたものでは、断熱扉15を開けてトレイや食器等の容器Xを出し入れする際に、同容器Xを断熱扉15の対向側面15Aに当てることに起因してリップ部材40を挟み、損傷を与えることが懸念される。
それに対して本実施形態では、外気の流出を抑制するべく保持部材50に設けられたガード壁55について、図15に示すように、その屈曲部61の先端を、保持部材50の取付板51の表面に装着したスライド蓋59の表面よりも相手側に向けて突出させた形態で設けている。その結果、容器Xが当てられた場合に、ガード壁55の屈曲部61の先端とスライド蓋59の庫外側の側縁とで受けられることにより、リップ部材40がスライド蓋59等との間で直接に挟み付けられることから保護される。
ただし、同図に示すように、リップ部材40の先端側が庫外側若しくは庫内側に屈曲することは避けられない。このときリップ部材40は、取付溝90の庫外側の溝面91Aの開口側縁または庫内側の溝面91Bの開口側縁に押し付けられつつ曲げられることになるが、両開口側縁にはそれぞれR部93,94が形成されているとともに、それらのR部93,94に押し付けられるのは、リップ部材40のうち弾性変形が容易なリップ42の根元側であるから、同リップ42の根元側がR部93,94に倣って屈曲するようになり、例えば剛性が高い部分が押し付けられる場合と違って、千切れるような損傷を受けることが確実に避けられる。
なお、補助リップ85についても、同図に示すように、庫内側に屈曲する可能性が高いが、その際、根元側が、装着溝70の庫内側の開口側縁に形成された補助R部96に倣って押し付けられつつ屈曲されるから、同様に補助リップ85が損傷を受けることが回避される。
上記のように、開扉時に断熱扉15の対向側面15Aに容器Xが当たった場合には、リップ部材40が庫外側または庫内側に屈曲する可能性があるが、それ以外にも、片方の断熱扉15のみを開閉する場合、同断熱扉15に装着されたリップ部材40のリップ42は、相手のリップ42との重なり合いの向きにより、庫外側または庫内側に屈曲される。その際リップ42の根元部は取付溝90の各開口側縁のR部93,94に倣って湾曲し、各R部93,94の奥側の起点位置93K,94Kと対応する位置に最大応力が作用することになる。
ここで、両側の各R部93,94の奥側の起点位置93K,94Kが取付溝90の深さ方向にずれて設けられているから、リップ42が庫外側と庫内側に屈曲されたときで、リップ42の根元部における最大応力が作用する位置が異なる。そのため、屈曲方向によらず同じ位置に最大応力が作用する場合と比べると、リップ42すなわちリップ部材40の耐久性を向上させることができる。
保持部材50が、庫内側に突出した部分(ガード壁55)を設けた上で、対向面に縦向きの取付溝90を形成して同取付溝90の正面からリップ部材40を装着する形式のものでは、保持部材50の上下の端部の位置は、貯蔵室12の前面開口部13の上下の横縁と干渉しない位置に留める必要があり、その場合、特に両保持部材50の上下の位置、言い換えると前面開口部13における上下の横縁の中央部で冷気洩れが生じるおそれがある。
そこでこの実施形態では、保持部材50の上下の端部が、前面開口部13の上下の横縁と対向する位置まで延ばされ、ただし同保持部材50の上下の端部ではガード壁55が切除されて、リップ部材40の上下の端部が庫内側に露出され、詳細には、リップ部材40の露出した上下両端部の挿入部41がクッション105を介して保持部材50の屈曲部53に、また挿入部41の拡幅部41Aが、縦向きのパッキン30Aの上下の端部におけるマグネット35が装着された部屋30Aの内面に面一となって当てられた状態となる。
これにより断熱扉15の閉鎖時において、一部既述したように、前面開口部13の上下の横縁の中央部では、縦向きの両パッキン30Aの上下の端部と、両リップ部材40の上下の露出した端部とが連続して密着して、隙間無くシールされることになる。
ここで、断熱扉15を強く閉めたとき等には、リップ部材40の上下の露出した端部、特に挿入部41が、装着溝70の庫外側の溝面70A(取付溝90の庫外側の溝面91A)を構成する取付板51の屈曲部53と、前面開口部13の横縁との間で挟圧されるおそれがあるが、同挿入部41の裏に敷かれたクッション105によって挟圧力が吸収されることにより、リップ部材40の上下の端部が圧潰されることから防がれる。
また上記のように、リップ部材40の上下の端部が、露出状態で保持部材50や縦向きパッキン30Aに当てられている場合、そのままでは手前側に垂れるために、その防止策が必要となる。例えば、接着剤で貼り付けることが考えられるが、食材の出し入れ等に伴い容器等が当たった場合に剥がれることが懸念される。
そこで本実施形態では、リップ部材40の上下両端部において、挿入部41の拡幅部41Aの上下両端から被固定片43を突出形成し、被固定片43を倒して縦向きのパッキン30Aの上下の端部の表面に預けた状態において、コーナキャップ110を被着して押さえることで、リップ部材40の露出した上下の端部が捲れることを防止するようになっている。
コーナキャップ110を利用したことで別途押さえ部材を設けることが不要であり、また接着剤で貼り付けた場合と比較して、長期に亘って安定して垂れ防止機能を果たすことができる。接着剤で貼り付けないことにより、逆にリップ部材40を交換する場合に便利となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)リップ部材の形状として、基端側の挿入部を例えば二股構造とし、同二股部分を保持部材の対向面に形成した幅狭の取付溝内に弾縮させつつ抜き差しすることにより、着脱可能に装着する構造としてもよい。
(2)リップ部材のリップを、補助リップのようにリテーナに二色成形により一体成形し、装着溝を取付溝としてリテーナを抜き差しすることで着脱可能に装着する構造としてもよい。
(3)取付溝の両開口側縁に形成したR部の奥側の起点位置は必ずしもずれている必要はなく、また取付溝の両開口側縁にR部が形成されていない構造であってもよい。
(4)リテーナに補助リップを設けていないものであってもよい。
(5)上記実施形態では、断熱扉の裏面における揺動端側の側縁にもマグネットパッキンを配した場合を例示したが、同マグネットパッキンを割愛したものであってもよい。
(6)保持部材側にマグネット(ゴム磁石)を収容する構造を採ることを割愛してもよい。
(7)上記実施形態では、貯蔵室の前面開口部の口縁のうち上下の横縁の中央部において、両マグネットパッキンの上下の端部と両リップ部材の上下の端部とを連続して密着して配設することで、隙間無くシールする手段を講じたのであるが、同構造部分において、リップ部材の上下の端部の裏面にクッションを介装すること、あるいは、リップ部材の上下の端部からさらに延出形成された被固定片をコーナキャップで押さえて捲れ防止を図る構造については、それぞれ割愛してもよい。
(8)また、前面開口部の上下の横縁の中央部において、両マグネットパッキンの上下の端部と両リップ部材の上下の端部とを連続して密着して配設する構造自体を割愛してもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(9)本発明は、上記実施形態に例示した2ドア式の横型冷蔵庫に限らず、例えば4ドア式の縦型冷蔵庫等のドア数の異なる冷蔵庫や、その他に冷凍庫や冷凍冷蔵庫等、要は、ワイドスルー式の扉装置を備えた冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
10…冷蔵庫本体(貯蔵庫本体) 13…前面開口部 15…断熱扉 15A…対向側面 30…パッキン 30A…(断熱扉15の揺動端側の)縦向きのパッキン(マグネットパッキン) 40…リップ部材 41…挿入部 41A…(挿入部41の)幅広部(延出部) 42…リップ 43…被固定片(被固定部) 50…保持部材 51…取付板 53…(取付板51の)屈曲部(装着溝の庫外側の溝壁) 55…ガード壁(突出部、張出部) 57…収容空間 58…ゴム磁石(マグネット) 60…筒状体(覆い部) 70…装着溝 70A…(庫外側の)溝面 70B…(庫内側の)溝面 74…(装着溝70の)底壁 80…リテーナ(溝構成体) 83…被挟持部 85…補助リップ 90…取付溝 91A…(庫外側の)溝面 91B…(庫内側の)溝面 93…第1R部 93K…(第1R部93の)起点位置 94…第2R部 94K…(第2R部94の)起点位置 100…蓋板 103…挟持片(挟持部) 105…クッション 110…コーナキャップ(キャップ)

Claims (10)

  1. 断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、左右一対の断熱扉が観音開き式の揺動開閉可能に設けられ、
    前記各断熱扉の裏面における揺動支点側の側縁から上下両側縁に亘ってパッキンが装着される一方、同各断熱扉の揺動端側の側縁には、相手側に向けて張り出し閉扉時において互いに重ね合わせ可能なリップ部材が設けられており、
    かつ、前記各断熱扉の揺動端側の側縁における互いに対向する面には縦方向の取付溝が形成され、前記リップ部材は、その基端側が前記取付溝に対し同取付溝の正面側から挿入されることで着脱可能に装着されるようになっていることを特徴とする冷却貯蔵庫の扉装置。
  2. 前記リップ部材は、前記取付溝に挿入される挿入部の先端側に弾性変形可能なリップが設けられた形状であり、前記リップの根元位置が前記取付溝における両方の開口側縁よりも奥に引っ込んだ形態で装着されていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫の扉装置。
  3. 前記取付溝の前記両開口側縁に丸みを付したR部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の冷却貯蔵庫の扉装置。
  4. 前記取付溝における各開口側縁に形成された前記R部について、各R部の奥側の起点位置が前記取付溝の深さ方向にずれて設けられていることを特徴とする請求項3記載の冷却貯蔵庫の扉構造。
  5. 前記各断熱扉の揺動端側の側縁における互いに対向する面には、同対向面を覆いかつ庫内側に向けて突出した部分を有する縦向きの保持部材が装着され、この保持部材の突出部における互いに対向する面には幅広の装着溝が縦方向に形成され、前記装着溝における庫内側の領域には溝構成体が着脱可能に装着され、この溝構成体と前記装着溝における庫外側の溝面との間に前記取付溝が形成され、前記溝構成体と前記装着溝の対向した前記溝面とで基端側が挟まれることにより前記リップ部材が装着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫の扉構造。
  6. 前記各断熱扉の裏面における揺動端側の側縁にはマグネットが埋設されたマグネットパッキンが装着されているとともに、
    前記保持部材における前記突出部の内面側には前記マグネットパッキンを覆うようにして張出部が張り出し形成され、この張出部内に、マグネットの収容空間が形成されていることを特徴とする請求項5記載の冷却貯蔵庫の扉構造。
  7. 前記保持部材の前記突出部と前記溝構成体とに亘る長さ方向の端面を覆って装着される蓋板が備えられ、この蓋板の裏面には、前記保持部材の前記突出部と前記溝構成体との重なり合った部分を挟んで結合する挟持部が突出形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6記載の冷却貯蔵庫の扉構造。
  8. 前記溝構成体における相手側との対向面の庫内側の角部からは、相手側に向けて張り出し閉扉時において互いに重ね合わせ可能な補助リップが一体形成されており、
    この補助リップは先端が庫内側に傾斜した斜め姿勢で予め形成され、前記溝構成体が前記装着溝に装着されることに伴い前記補助リップの根元側が前記装着溝における庫内側の溝面に沿って配されることにより、前記補助リップが前記断熱扉と平行姿勢をなして相手側に向けて張り出す形態を採ることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫の扉構造。
  9. 前記各断熱扉の裏面における揺動端側の側縁にはマグネットが埋設されたマグネットパッキンが装着され、
    前記保持部材の上下両端部では、前記装着溝における庫外側の溝壁から前記対向面の覆い部が延出形成されるとともに、前記リップ部材の上下両端部も延出されて、このリップ部材の上下の延出部が前記溝壁における上下の延出壁に当てられつつ、前記マグネットパッキンの上下両端部の横方向に密着して配されており、
    かつ、前記リップ部材の上下の延出部の裏面には、弾性部材からなるクッションが介装されていることを特徴とする請求項5記載の冷却貯蔵庫の扉構造。
  10. 前記保持部材における前記覆い部は、内部に配線空間等を構成するべく中空状に形成され、この覆い部の上下の両端面を塞ぐキャップが設けられているとともに、前記リップ部材の上下の延出部からはさらに被固定部が延出形成されており、これらの被固定部が、被着された前記キャップで押さえられて固定されるようになっていることを特徴とする請求項9記載の冷却貯蔵庫の扉構造。
JP2012235512A 2012-10-25 2012-10-25 冷却貯蔵庫の扉装置 Pending JP2014085072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012235512A JP2014085072A (ja) 2012-10-25 2012-10-25 冷却貯蔵庫の扉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012235512A JP2014085072A (ja) 2012-10-25 2012-10-25 冷却貯蔵庫の扉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014085072A true JP2014085072A (ja) 2014-05-12

Family

ID=50788295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012235512A Pending JP2014085072A (ja) 2012-10-25 2012-10-25 冷却貯蔵庫の扉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014085072A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015224862A (ja) * 2014-05-30 2015-12-14 福島工業株式会社 冷蔵庫
JP2015230138A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 福島工業株式会社 冷蔵庫
JP2016033427A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫の扉装置
CN111561799A (zh) * 2019-02-13 2020-08-21 松下知识产权经营株式会社 冷库

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015224862A (ja) * 2014-05-30 2015-12-14 福島工業株式会社 冷蔵庫
JP2015230138A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 福島工業株式会社 冷蔵庫
JP2016033427A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫の扉装置
CN111561799A (zh) * 2019-02-13 2020-08-21 松下知识产权经营株式会社 冷库

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3040662B1 (en) Refrigerator and display unit of refrigerator
KR101998569B1 (ko) 냉장고 및 냉장고의 도어 어셈블리
EP2385330A2 (en) Refrigerator and door thereof
JP2018115856A (ja) 冷蔵庫
JP2014085072A (ja) 冷却貯蔵庫の扉装置
JP2015025633A (ja) 冷却貯蔵庫の扉装置
JP4899213B2 (ja) 冷蔵庫
KR20080107007A (ko) 냉장고용 홈바
JP6371151B2 (ja) 冷却貯蔵庫の扉装置
JP5637951B2 (ja) 冷蔵庫
WO2013058257A1 (ja) 冷却貯蔵庫の扉装置
JP7170227B2 (ja) 冷蔵庫
JP2011185490A (ja) 冷却貯蔵庫
JP3430394B2 (ja) 冷蔵庫
JP5871744B2 (ja) 冷蔵庫の扉およびこの扉を備えた冷蔵庫
JP3679625B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2016033427A (ja) 冷却貯蔵庫の扉装置
KR100839850B1 (ko) 냉장고의 데코도어 장치
CN111561799B (zh) 冷库
JP2002130926A (ja) 冷蔵庫
JP7142224B2 (ja) 冷蔵庫
CN214792082U (zh) 冷藏库
JPH10267515A (ja) 冷却貯蔵庫のドアシール構造
JP2001194050A (ja) 観音開き式貯蔵庫
JP2021105503A (ja) 冷蔵庫