JPH1089839A - 観音開き式冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】観音開き式冷蔵庫において、両開閉扉の先端部
側を、両支柱および両シール部材を使用して、両扉の開
閉操作が円滑で確実に密閉するとともに、密閉する各シ
ール部材の耐久性を長期間維持する。 【解決手段】各扉１２，１３の先端部に設けた各支柱２
１，２２の先端面側に円筒状のシール部材２３，２４を
回転可能に支持して、両扉１２，１３の閉鎖時には両シ
ール部材２３，２４を回転させて密着し、かつ両扉１
２，１３の開放時には両シール部材２３，２４を回転さ
せて離間させるようにして、両扉１２，１３の開閉操作
を円滑にし、両シール部材２３，２４の離間時の引剥し
力を軽減し、かつそれらの密着部位を外周全面に分散さ
せることにより、両シール部材２３，２４の損傷を低減
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対の開閉扉
を有する観音開き式冷蔵庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】観音開き式冷蔵庫は、正面開口部を有す
る庫本体と、同庫本体の左右の各側縁部に基端部を前後
方向へ回動可能に組付けられて同庫本体の正面開口部を
開閉する左右一対の開閉扉を備え、これら両開閉扉の閉
鎖時これら両開閉扉の背面側周縁部と前記庫本体の開口
部の正面側周縁部間に介在する可撓性のシール部材にて
前記庫本体を密閉するように構成されている。しかし
て、観音開き式冷蔵庫においては、庫本体の開口部を両
開閉扉にて閉鎖した場合、両開閉扉の互いに対向する先
端部間にはわずかな隙間が発生するため、当該隙間を密
閉する必要がある。

【０００３】当該観音開き式冷蔵庫においては、両開閉
扉の先端部間の隙間を密閉する手段として、実開昭５９
−３４２８４号公報に示されているように、両開閉扉の
先端部にその上下方向に延びるとともに先端側へ突出す
るシール部材を設けて、両開閉扉の閉鎖時に、両シール
部材に埋設したマグネットの吸引作用を利用して、両シ
ール部材を互いに重合して固着することにより当該隙間
を閉塞して密閉する手段が採られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
密閉手段を採用した観音開き式冷蔵庫においては、両開
閉扉の閉鎖時には、互いに重合された両シール部材をマ
グネットの吸引力にて固着することにより両開閉扉の先
端部間の隙間を密閉するものであることから、両開閉扉
の一方または両方を開放する場合には両シール部材に大
きな引き剥し力が作用して、両シール部材を早期に損傷
させるおそれがある。

【０００５】これに対処すべく、上記した形式の観音開
き式冷蔵庫において、図６に示すように、各開閉扉１，
２の先端部の背面側に同先端部に沿って上下方向に延び
庫本体の開口部に嵌入可能な支柱３，４を設けるととも
に、これら両支柱３，４の互いに対向する端面に、支柱
３，４に沿って略全長に延びる一対の可撓性のシール部
材５，６を対向する端面側へ突出して設け、両開閉扉
１，２の閉鎖時には、両シール部材５，６の先端部を撓
せて互いに弾撥的に面接触させてシールする密閉手段を
採用することが考えられる。

【０００６】しかしながら、当該密閉手段においては、
両開閉扉１，２を閉鎖する際の順序、すなわち右側の開
閉扉１を閉鎖した後に左側の開閉扉２を閉鎖する場合
と、これとは逆にに左側の開閉扉２を閉鎖した後に右側
の開閉扉１を閉鎖する場合と、これら両開閉扉１，２を
同時に閉鎖する場合とでは、両シール部材５，６の当接
部位が異なって、これらの閉鎖態様における両シール部
材５，６の撓み方向、撓み量、面接触部位、面接触圧が
異なることになる。

【０００７】このため、当該観音開き式冷蔵庫において
は、上記した両開閉扉１，２の各開閉態様によって両開
閉扉１，２間のシール性が異なって、必ずしも確実なシ
ール性を期待することができないことがあり、また両開
閉扉１，２の繰り返しの開閉による両シール部材５，６
の変形により両シール部材５，６の損傷を早めることも
ある。

【０００８】従って、本発明の目的は、上記したごとき
両開閉扉の先端側に支柱を設けた形式の観音開き式冷蔵
庫において、これらの問題を解消することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、正面開口部を
有する庫本体と、同庫本体の左右の各側縁部に基端部を
前後方向へ回動可能に組付けられて同庫本体の正面開口
部を開閉する左右一対の開閉扉を備え、これら両開閉扉
の閉鎖時これら両開閉扉の背面側周縁部と前記庫本体の
開口部の正面側周縁部間に介在する可撓性のシール部材
にて前記庫本体を密閉するように構成した形式の観音開
き式冷蔵庫に関する。

【００１０】しかして、本発明はこの種形式の観音開き
式冷蔵庫において、前記各開閉扉の先端部の背面側に同
先端部に沿って上下方向に延び前記庫本体の開口部に嵌
入可能な支柱を設けるとともに、これら両支柱の互いに
対向する端面側の上下各端部にて回転可能に支持されて
同支柱に沿って略全長に延びる円筒状または円柱状で少
なくとも外周面が可撓性の左右一対のシール部材を設け
て、これら各シール部材の外径寸法を、これら各シール
部材と前記各支柱の対向面間が閉塞され、かつ前記両開
閉扉が閉鎖された際にこれら各シール部材が外周面を撓
ませて互いに当接する寸法に設定したことを特徴とする
ものである。

【００１１】当該観音開き式冷蔵庫においては、前記各
シール部材として、硬質の円筒体または円柱体の外周に
可撓性材料を被覆してなるシール部材を採用すること、
前記各支柱の対向面の全長にわたって、同対向面と前記
各シール部材の外周間の隙間を閉塞する可撓性の閉塞部
材を設けること、前記各閉塞部材を前記各シール部材の
外周側に突出して同シール部材の外周に接触するブラシ
状部材にて形成すること、等のそれぞれの手段を採るこ
とができる。

【００１２】

【発明の作用・効果】このように構成した観音開き式冷
蔵庫においては、両開閉扉を閉鎖する場合、どのような
閉鎖態様を採ったとしても、両シール部材は当接した際
には互いに回転して、閉鎖完了時点では外周面を互いに
撓ませて密着する。これにより、両支柱の先端部間の隙
間が密閉される。

【００１３】このように、両シール部材は、両開閉扉の
いずれか一方および両方を閉鎖する場合には必ず回転し
て密着し、また両開閉扉のいずれか一方および両方を開
放する場合にも必ず回転して離間するため、開閉扉の閉
鎖時および開放時の抵抗が少なく、開閉扉を小さい操作
力で円滑に開閉操作をすることができる。

【００１４】また、両シール部材は、開閉扉の閉鎖時に
は回転して密着することから閉鎖の都度密着部位が変化
する。このため、両シール部材の密着部位を、一定の部
位に局部的に集中させることなく外周面の前面に分散さ
せることができ、両シール部材の密着に起因する損傷を
外周全体に分散させて軽減させ、両シール部材の耐久性
を長期間保持することができる。

【００１５】さらにまた、両シール部材は、開閉扉の開
放時にも回転して離間することから、密着部位は小さい
力で離間し、両シール部材の離間による損傷を軽減させ
ることができ、この点からも両シール部材の耐久性を長
期間保持することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の観音開き式冷蔵庫
を図面に基づいて説明するに、図１には本発明に係る冷
蔵庫の一例が示されている。当該冷蔵庫は観音開き式冷
蔵庫であって、上側の両開閉扉および下側の両開閉扉を
全て閉鎖した状態の正面を示し、全ての開閉扉を手前へ
回動させることにより開放させることができる。

【００１７】当該冷蔵庫は上下２段の冷蔵室を備えたも
ので、庫本体１１はその上部および下部にそれぞれ正面
開口部１１ａ，１１ｂを備えているとともに、上側の正
面開口部１１ａを開閉する開閉扉である左右一対の第
１，第２扉１２，１３、および下側の正面開口部１１ｂ
を開閉する開閉扉である左右一対の第１，第２扉１４，
１５を備えている。各第１扉１２，１４はそれらの基端
部である右側縁部にて庫本体１１の各開口部１１ａ，１
１ｂの右側縁部に前後方向へ回動可能に支持されてお
り、また各第２扉１３，１５はそれらの基端部である左
側縁部にて庫本体１１の各開口部１１ａ，１１ｂの左側
縁部に前後方向へ回動可能に支持されている。

【００１８】当該冷蔵庫においては、図１〜図４に示す
ように、上側の第１，第２扉１２，１３の先端部の背面
側に支柱２１，２２が取付けられているとともに、下側
の第１，第２扉１４，１５にも同じ支柱が同じ手段で取
付けられている。各支柱２１，２２は上下方向に延びて
いるもので、庫本体１１の開口部１１ａの上下の幅と略
同一の長さに形成されていて、各扉１２，１３を閉鎖し
た場合に開口部１１ａ内に嵌入されるようになってお
り、また各支柱２１，２２にはシール部材２３，２４が
取付けられている。なお、下側の第１，第２扉に取付け
られた各支柱にも、シール部材２３，２４と同じシール
部材が取付けられている当該冷蔵庫において、上側の両
扉１２，１３は前後方向へ回動することにより庫本体１
１の正面開口部１１ａを開閉するもので、両扉１２，１
３が共に押されて後方へ回動された状態においては、庫
本体１１の正面開口部１１ａが閉鎖されるとともに、こ
の閉鎖状態においては両扉１２，１３の先端部、および
両支柱２１，２２の先端部が所定の隙間を保持して互い
に対向するとともに、両支柱２１，２２に設けたシール
部材２３，２４が当接して上記した隙間を閉塞する。

【００１９】これにより、両扉１２，１３の背面の全外
周縁部に設けたシール部材１２ａ，１３ａが庫本体１１
の開口部１１ａの正面側の全周縁部の前面に当接して、
庫本体１１の開口部１１ａを密閉する。また、下側の両
扉１４，１５においても、上側の両扉１２，１３と全く
同様に、庫本体１１の開口部１１ｂを密閉する。

【００２０】なお、当該冷蔵庫においては、上側の両扉
１２，１３、両支柱２１，２２、および両シール部材２
３，２４と、下側の両扉１４，１５、これらに設けた両
支柱、およびこれらに設けた両シール部材とは、同一の
形状および同一の構造に形成されているため、以下に
は、庫本体１１の上側の正面開口部１１ａを開閉する両
扉１２，１３、両支柱２１，２２、両シール部材２３，
２４、およびこれらに関連する構成部材について詳細に
説明するとともに、庫本体１１の下側の正面開口部１１
ｂを開閉する両扉１４，１５、両支柱、両シール部材、
およびこれらに関連する構成部材についての詳細な説明
を省略し、これらの構成部材については必要により説明
するにとどめる。

【００２１】しかして、各支柱２１，２２は左右対称の
形状のもので、合成樹脂製の枠部２１ａ1，２２ａ1と金
属製の枠部２１ａ2，２２ａ2からなる支柱枠２１ａ，２
２ａ内に、合成樹脂を発泡してなる断熱材２１ｂ，２２
ｂを充填して形成されている。各支柱２１，２２におい
ては、各枠部２１ａ2，２２ａ2が互いに対向する端面
（以下これを先端面と称する）を形成している。

【００２２】また、各支柱２１，２２には、断熱材２１
ｂ，２２ｂ内に電熱ヒータ２１ｃ1,21c2、２２ｃ1，２
２ｃ2が埋設されている。各ヒータ２１ｃ1，２２ｃ1は
各支柱２１，２２の先端面に近接して位置し、また各ヒ
ータ２１ｃ2，２２ｃ2は各支柱２１，２２の前面に近接
した位置している。各ヒータの発生熱は各支柱２１，２
２の枠部２１ａ2，２２ａ2に効率よく伝達され、各ヒー
タ２１ｃ1，２２ｃ1の発生熱は各支柱２１，２２の先端
面を暖め、かつ各ヒータ２１ｃ2，２２ｃ2の発生熱は各
支柱２１，２２の前面を暖める。なお、各支柱２１，２
２の先端面の後半分の部位は両扉１２，１３の閉鎖時の
干渉を防止するため、所定角度だけ傾斜して形成されて
いる。

【００２３】また、各支柱２１，２２には、それらの先
端面側の上下両端部に、略水平状に外側へ突出するブラ
ケット２１ｄ，２２ｄが設けられており、各ブラケット
２１ｄ，２２ｄには支持孔が設けられている。

【００２４】シール部材２３，２４は、図３〜図５に示
すように、円筒状の金属パイプ２３ａ，２４ａの外周面
を軟質の合成樹脂で被覆してなるもので、合成樹脂の被
覆層２３ｂ，２４ｂは可撓性で弾性を有している。金属
パイプ２３ａ，２４ａの上端部および下端部は閉塞され
ているもので、上端部および下端部には、各ブラケット
２１ｄ，２２ｄの支持孔に対向する支持孔が設けられて
いる。

【００２５】シール部材２３，２４においては、各ブラ
ケット２１ｄ，２２ｄの支持孔に挿通して固着した各支
持ピン２１ｅ，２２ｅがシール部材２３，２４の各支持
孔に挿入されていて、この状態で各支柱２１，２２の先
端面側に沿って回転可能に支持されて、各支柱２１，２
２の上下方向の略全長に延びている。また、各シール部
材２３，２４の内部には、各支持ピン２１ｅ，２２ｅを
通してヒータ２５ａ，２５ｂが配設されている。

【００２６】各シール部材２３，２４においては、両扉
１２，１３が閉鎖された際には、被覆層２３ｂ，２４ｂ
を撓ませた状態で互いに密接するように、外形寸法が設
定されている。

【００２７】また、各支柱２１，２２の先端面には、柔
軟な無数の毛を植毛して形成されているブラシ２６，２
７が貼着されている。各ブラシ２６，２７を構成する無
数の毛２６ａ，２７ａは、支持されている各シール部材
２３，２４の外周面に接触していて、各シール部材２
３，２４の外周と各支柱２１，２２の先端面間の隙間を
閉塞している。これにより、各ブラシ２６，２７は、各
シール部材２３，２４の回転を許容した状態で、各シー
ル部材２３，２４の外周と各支柱２１，２２の先端面間
の隙間を閉塞する閉塞部材として機能する。

【００２８】このように構成した観音開き式冷蔵庫にお
いては、第１， 第２扉１２，１３を閉鎖することによ
り、庫本体１１の上側の開口部１１ａを気密的に閉鎖す
ることができるとともに、第１，第２扉１４，１５を閉
鎖することにより庫本体１１の下側の開口部１１ｂを気
密的に閉鎖することができる。

【００２９】庫本体１１の開口部１１ａを閉鎖する場
合、両扉１２，１３をどのように閉鎖したとしても、両
シール部材２３，２４は当接した際には互いに回転し
て、閉鎖完了時点では被覆層２３ｂ，２４ｂの外周面を
互いに撓ませて密着する。これにより、両支柱２１，２
２の先端部間の隙間が密閉されて、庫本体１１の開口部
１１ａが気密的に閉鎖される。この状態において、各支
柱２１，２２の先端面と各シール部材２３，２４間は各
ブラシ２６，２７により閉塞されている。

【００３０】このように、両シール部材２３，２４は、
両扉１２，１３のいずれか一方および両方を閉鎖する場
合には必ず回転してその外周面にて密着し、また両扉１
２，１３のいずれか一方および両方を開放する場合にも
必ず回転して離間するため、両扉１２，１３の閉鎖時お
よび開放時の抵抗が少なく、両扉１２，１３を小さい操
作力で円滑に開閉操作をすることができる。

【００３１】また、両シール部材２３，２４は、両扉１
２，１３の閉鎖時には回転して密着することから、閉鎖
の都度密着部位が変化する。このため、両シール部材２
３，２４の密着部位を局部的に集中させることなく外周
面の全面に分散させることができ、両シール部材２３，
２４の密着部位に発生する損傷を外周全体に分散させて
これを軽減させ、両シール部材２３，２４の耐久性を長
期間保持することができる。

【００３２】さらにまた、両シール部材２３，２４は、
両扉１２，１３の開放時にも回転して離間することか
ら、密着部位は小さい力で離間し、両シール部材２３，
２４を離間される場合に発生する損傷を軽減させること
ができ、この点からも両シール部材２３，２４の耐久性
を長期間保持することができる。

【００３３】なお、両扉１２，１３の閉鎖時には両支柱
２１，２２、および両シール部材２２，２３は庫本体１
１内の冷気に曝されるが、両支柱２１，２２の主体部で
ある枠部２１ａ1，２２ａ1、充填材２１ｂ，２２ｂは断
熱機能が高く、かつ両支柱２１，２２内に埋設した各ヒ
ータ２１ｃ1，２２ｃ1、および各ヒータ２１ｃ2，２２
ｃ2の発熱作用により枠部２１ａ2，２２ａ2が暖めら
れ、かつ各シール部材２３，２４内に配設した各ヒータ
２５ａ，２５ｂの発熱作用により各シール部材２３，２
４が暖められるため、両支柱２１，２２および両各シー
ル部材２３，２４の凍結、これらの部材上での結露等が
防止される。

【００３４】これらの全てのことは、下側の第１，第２
扉１４，１５の各支柱に設けた各シール部材についても
全く同様であり、当該冷蔵庫においては、庫本体１１の
下側の開口部１１ｂを開閉する両扉においても、上記し
た作用効果と同様の作用効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一例に係る観音開き式冷蔵庫の上下の
全ての扉を閉鎖した状態の正面図である。

【図２】同冷蔵庫の上側の両扉を閉鎖した状態の部分拡
大横断平面図である。

【図３】同冷蔵庫を構成する両支柱および両シール部材
の拡大平面図である。

【図４】同支柱およびシール部材の拡大横断平面図であ
る。

【図５】同支柱およびシール部材の拡大斜視図である。

【図６】同シール部材とは異なる構成のシール部材を比
較例として示す図３に対応する平面図である。

【符号の説明】

１１…庫本体、１１ａ，１１ｂ…開口部、１２，１４…
第１扉、１３，１５…第２扉、２１，２２…支柱、２１
ａ，２２ａ…支柱枠、２１ａ1，２２ａ1…合成樹脂製の
枠部、２１ａ2，２２ａ2…金属製の枠部、２１ｂ，２２
ｂ…断熱材、２１ｃ1，２１ｃ2、２２ｃ1，２２ｃ2…ヒ
ータ、２１ｄ，２２ｄ…ブラケット、２１ｅ，２２ｅ…
支持ピン、２３，２４…シール部材、２３ａ，２４ａ…
金属パイプ、２３ｂ，２４ｂ…被覆層、２５ａ，２５ｂ
…ヒータ、２６，２７…ブラシ、２６ａ，２７ａ…毛。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】正面開口部を有する庫本体と、同庫本体の
   左右の各側縁部に基端部を前後方向へ回動可能に組付け
   られて同庫本体の正面開口部を開閉する左右一対の開閉
   扉を備え、これら両開閉扉の閉鎖時これら両開閉扉の背
   面側周縁部と前記庫本体の開口部の正面側周縁部間に介
   在する可撓性のシール部材にて前記庫本体を密閉するよ
   うに構成した観音開き式冷蔵庫において、前記各開閉扉
   の先端部の背面側に同先端部に沿って上下方向に延び前
   記庫本体の開口部に嵌入可能な支柱を設けるとともに、
   これら両支柱の互いに対向する端面側の上下各端部にて
   回転可能に支持されて同支柱に沿って略全長に延びる円
   筒状または円柱状で少なくとも外周面が可撓性の左右一
   対のシール部材を設けて、これら各シール部材の外径寸
   法を、これら各シール部材と前記各支柱の対向面間が閉
   塞され、かつ前記両開閉扉が閉鎖された際にこれら各シ
   ール部材が外周面を撓ませて互いに当接する寸法に設定
   したことを特徴とする観音開き式冷蔵庫。
2. 【請求項２】請求項１に記載の観音開き式冷蔵庫におい
   て、前記各シール部材として、硬質の円筒体または円柱
   体の外周に可撓性材料を被覆してなるシール部材を採用
   したことを特徴とする観音開き式冷蔵庫。
3. 【請求項３】請求項１または２に記載の観音開き式冷蔵
   庫において、前記各支柱の対向面の全長にわたって、同
   対向面と前記各シール部材の外周間の隙間を閉塞する可
   撓性の閉塞部材が設けられていることを特徴する観音開
   き式冷蔵庫。
4. 【請求項４】請求項３に記載の観音開き式冷蔵庫におい
   て、前記各閉塞部材が前記各シール部材の外周側に突出
   して同シール部材の外周に接触するブラシ状部材にて形
   成されていることを特徴とする観音開き式冷蔵庫。