JPH0960445A - 建具用気密材 - Google Patents

建具用気密材

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JPH0960445A
JPH0960445A JP23770295A JP23770295A JPH0960445A JP H0960445 A JPH0960445 A JP H0960445A JP 23770295 A JP23770295 A JP 23770295A JP 23770295 A JP23770295 A JP 23770295A JP H0960445 A JPH0960445 A JP H0960445A
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JP
Japan
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sliding
sliding contact
fittings
frame
aluminum
Prior art date
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Pending
Application number
JP23770295A
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English (en)
Inventor
Koichi Segawa
光一 瀬川
Hiroyuki Sasaki
浩行 佐々木
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YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
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Publication date
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Publication of JPH0960445A publication Critical patent/JPH0960445A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密性を損なうことなく、摺動抵抗を小さく
することができる建具用気密材を提供することを目的と
する。 【解決手段】 固定側建具部品2と移動側建具部品3と
のいずれか一方に取り付けられると共に他方に摺接する
建具用気密材12であって、取付側の部材本体21と摺
接側の摺接片22とで構成され、摺接片22の摺接面2
2cに気密性を有する滑り材23を塗布したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引違い窓などにお
いて、障子の上框や下框と窓枠のレール廻りとの間に介
在させる建具用気密材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の建具用気密材(以下「A
T(Air Tight )材」という)として、例えば実公平7
−32842号公報に記載のものが知られている。この
AT材は、障子の下框に取り付けられる部材本体と、下
框に対向する窓枠のレール基部に摺接する摺接片とで、
一体に形成されている。この場合、AT材はゴムで構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のAT
材では、材質がゴムであるため、AT材と窓枠との間の
摺動抵抗(摩擦抵抗)が大きくなり、障子の開け閉めに
大きな力を要し、扱い難いものとなっていた。もっと
も、窓枠に対するAT材の突当て力を小さくすれば、摺
動抵抗も小さくなり、障子の開閉も容易になる。しか
し、AT材の突当て力を小さくすると、気密性が損なわ
れることになる。
【0004】本発明は、気密性を損なうことなく、摺動
抵抗を小さくすることができる建具用気密材を提供する
ことをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の建具用気密材
は、固定側建具部品と移動側建具部品とのいずれか一方
に取り付けられると共に他方に摺接する建具用気密材で
あって、取付側の部材本体と摺接側の摺接片とで構成さ
れ、摺接片の摺接面に気密性を有する滑り材が塗布され
ていることを特徴とする。
【0006】また、請求項2の建具用気密材は、固定側
建具部品と移動側建具部品とのいずれか一方に取り付け
られると共に他方に摺接する建具用気密材であって、取
付側の部材本体と摺接側の摺接片とで構成され、摺接片
の摺接面に気密性を有する滑り材が含浸されていること
を特徴とする。
【0007】これら構成によれば、摺接片の摺接面に気
密性を有する滑り材が塗布或いは含浸されているため、
摺接する建具部品との間の摩擦が小さくなり、かつ気密
性を損なうことがない。
【0008】請求項1または2の建具用気密材におい
て、滑り材がポリオレフィンであることが、好ましい。
【0009】この構成によれば、建具部品との間の摩擦
抵抗が極めて小さくなるため、摺接片を建具部品に十分
に突き当てることができる。また、押出し成形などで摺
接片を形成するときに、これに滑り材を同時に展着(コ
ーティング)することができる。
【0010】請求項1、2または3の建具用気密材にお
いて、部材本体および摺接片が熱可塑性エラストマーで
構成されていることが、好ましい。
【0011】この構成によれば、ゴムのように高温時に
軟化し過ぎることがなく、また塩化ビニルのように低温
時に硬化し過ぎることがなく、かつ十分な耐候性を持た
せることができる。
【0012】請求項1ないし4のいずれかの建具用気密
材において、断面方向における、前記部材本体の延在方
向と摺接片の延在方向とが平行であることが、好まし
い。
【0013】この構成によれば、ロール状に巻回してあ
る場合であっても、その巻き癖が、摺接片の短辺方向
(断面方向)ではなく、長辺方向(長手方向)に生ずる
ため、取り付けた後に巻き癖が残っていても、この巻き
癖が気密性に影響を及ぼすことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基いて、本発
明の一実施形態に係る建具用気密材(以下「AT材」と
いう)を引違い窓に適用した場合について説明する。こ
の引違い窓1は、屋内側の見えがかり部分に樹脂をを組
み込んだ複合サッシュであり、屋内側の意匠性を考慮す
ると共に屋内外間の断熱性を考慮したものである。図1
に示すように、引違い窓1は、窓枠2に外障子3及び内
障子4を組み込んだものであり、外障子3は、窓枠2に
形成した屋外側の上下両レール5a,5bに、内障子4
は屋内側の上下両レール6a,6bに、それぞれスライ
ド自在に取り付けられている。
【0015】窓枠2は、アルミ枠7と、これを屋内側か
ら覆う樹脂枠8とで構成される一方、各障子3,4は、
アルミ框9と、これを屋内側から覆う樹脂框10と、ア
ルミ框9に組み込んだ複層ガラス11とで構成されてい
る。このため、複層ガラス11を除いて、屋外側にはア
ルミ枠7及びアルミ框9が露出し、屋内側には樹脂枠8
及び樹脂框10が露出するようになっている。
【0016】アルミ枠7は、アルミ上枠7a、アルミ下
枠7b及びアルミ縦枠7c,7cを方形に枠組みして構
成されている。また、樹脂枠8は、樹脂上枠8a、樹脂
下枠8b及び樹脂縦枠8c,8cを方形に枠組みして構
成されている。このアルミ上枠7aに樹脂上枠8aが、
アルミ下枠7bに樹脂下枠8bが、そしてアルミ縦枠7
cに樹脂縦枠8cが、それぞれ組み付けられている。
【0017】一方、各障子3,4のアルミ框9は、アル
ミ上框9a、アルミ下框9b及びアルミ竪框9c,9c
を方形に框組みして構成され、このアルミ上框9aに樹
脂上框10aが、アルミ下框9bに樹脂下框10bが、
そしてアルミ竪框9cに樹脂竪框10cがそれぞれ取り
付けられている。
【0018】各障子3,4のアルミ上框9aおよびアル
ミ下框9bと、窓枠2のアルミ上枠7aおよびアルミ下
枠7bとの間には、それぞれAT材12が介在されてお
り、アルミ竪框9cとアルミ縦枠7cとの間に介在させ
たAT材(図示省略)と共に各障子3,4の四周が気密
封止されている。
【0019】ここで、図2を参照して、外障子3のアル
ミ上框9aに取り付けられ、窓枠2のアルミ上枠7aに
形成した上レール5aに摺接するAT材12を例に、A
T材12およびAT材12廻りの構造について説明す
る。同図に示すように、アルミ上框9aの上端部にはA
T材12用の取付溝13が一体に形成されており、この
取付溝13にAT材12が取り付けられている。AT材
12は、取付溝13に嵌合してこれに保持される部材本
体21と、部材本体21から上レール5aに向かって延
びる摺接片22とで一体に形成されており、これらは、
ゴムと塩化ビニルとの中間的な性質を有する熱可塑性エ
ラストマー(TPE)で構成されている。なお、熱可塑
性エラストマーとして、ポリステレン系、ポリオレフィ
ン系、ポリエステル系、ポリウレタン系などがある。
【0020】部材本体21は、逆「T」字状に形成さ
れ、そのフランジ部21aが取付溝13に抜止め様に嵌
合し、リブ部21bが取付溝13からその外側に延びて
いる。摺接片22は、リブ部21bの上端から水平に延
びる支持基部22aと、支持基部22aの先端から下側
に折れ曲がって斜めに延びる摺接部22bとで構成され
ている。摺接部22bの先端上部は、上レール5aに摺
接する摺接面22cとなっており、この摺接面22cに
は、滑り材であるポリオレフィン23がコーティングさ
れている。ポリオレフィン23は、熱可塑性エラストマ
ーより硬質で滑り材として機能すると共に、気密性を有
している。なお、ポリオレフィン23のコーティング
は、部材本体21と摺接片22とを一体に押出し成形す
る際に、その表面(摺接面22c)に展着するようにし
て塗布(コーティング)される。また、ポリオレフィン
23には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリインブ
チレン、ポリインブレン、ポリブタジエンなどかある。
【0021】このように構成されたAT材12は、押出
し成形された後、横断面における部材本体(フランジ部
21a)21の延材方向を軸方向としてロール状に巻回
されており、このAT材12は、外障子3の框組みに先
立ち、アルミ上框9aの小口から取付溝13に挿入され
る。この場合、AT材12は、部材本体21の延材方向
と摺接片22の延材方向とが、相互に平行に形成されて
いるので、ロール状に巻回した時の巻き癖による凹凸
が、摺接片22の突当て方向に生ずることがなく、摺接
片22と上レール5aとの密着性が損なわれることがな
い。
【0022】また、摺接片22の摺接面22cにポリオ
レフィン23のコーティングを施しているので、摺動抵
抗が極めて小さくなる。この摺動抵抗について、以下の
実験結果に基づいて更に詳細に説明する。この実験で
は、アルミ上框9aおよびアルミ下框9bにそれぞれA
T材12を組み込んだW=1694mm、H=1359mm
の複層ガラス11の外障子3を用い、それぞれAT材1
2にポリオレフィン23コーティングを施しているか否
かの2種類について、かつその突当て寸法を変化させて
摺動抵抗の測定を行った。なお、測定はそれぞれにつき
3回行い、その平均値をデータとした。
【0023】図3に示すように、曲線Bのポリオレフィ
ンコーティング無しのAT材12を用いた場合には、そ
の突当て寸法に比例して摺動抵抗が大きくなることが分
かる。また、この実験結果から、実際の使用にできるの
は、突当て寸法が0.3mm(摺動抵抗=約3Kg)程度ま
でであることが分かる。一方、曲線Aのポリオレフィン
コーティング有りのAT材12を用いた場合には突当て
寸法が1.2mmぐらいまでは、突当て寸法に比例して摺
動抵抗が幾分大きくなるが、それ以降はほとんど変化は
ない。したがって、突当て寸法が1.5mm(摺動抵抗=
約2Kg)でも、十分に使用に耐えることが分かる。
【0024】以上のように、AT材12にポリオレフィ
ン23コーティングを施すことにより、突当て寸法を大
きく、かつ摺動抵抗を小さくすることができ、水密性を
損なうことなく且つ開閉力の小さい、取扱いが良好な引
違い窓1を構成することができる。
【0025】なお、上記実施形態では、本発明のAT材
を両引きの引違い窓に適用した例について説明したが、
片引きの窓などにも適用できることは、いうまでもな
い。また、このAT材を障子の竪框に用いてもよい。か
かる場合には、摺動抵抗はさほど問題にはならないが、
障子の開放時の静摩擦抵抗を小さくすることができる。
さらに、ポリオレフィンに代えて、摺接片に他の硬質な
樹脂を塗布或いは含浸してもよいことは、いうまでもな
い。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の建具用気密材によ
れば、摺接片の摺接面に気密性を有する滑り材を塗布或
いは含浸することにより、気密性を損なうことなく、摺
動抵抗を小さくすることができ、建具を取扱い性の良好
なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る建具用気密材を備え
た引違い窓の一部を示す縦断面図である。
【図2】実施形態に係る建具用気密材廻りの拡大断面図
である。
【図3】実施形態に係る建具用気密材を用いて行った摺
動抵抗の実験結果を表した線図である。
【符号の説明】
1 引違い窓、2 窓枠、3 外障子、4 内障子、5
a 上レール、7aアルミ上枠、7b アルミ下枠、9
a アルミ上框、9b アルミ下框、12AT材、13
取付溝、21 部材本体、22 摺接片、22c 摺
接面、23ポリオレフィン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側建具部品と移動側建具部品とのい
    ずれか一方に取り付けられると共に他方に摺接する建具
    用気密材であって、取付側の部材本体と摺接側の摺接片
    とで構成され、当該摺接片の摺接面に気密性を有する滑
    り材が塗布されていることを特徴とする建具用気密材。
  2. 【請求項2】 固定側建具部品と移動側建具部品とのい
    ずれか一方に取り付けられると共に他方に摺接する建具
    用気密材であって、取付側の部材本体と摺接側の摺接片
    とで構成され、当該摺接片の摺接面に気密性を有する滑
    り材が含浸されていることを特徴とする建具用気密材。
  3. 【請求項3】 前記滑り材がポリオレフィンであること
    を特徴とする請求項1または2に記載の建具用気密材。
  4. 【請求項4】 前記部材本体および前記摺接片が熱可塑
    性エラストマーで構成されていることを特徴とする請求
    項1、2または3に記載の建具用気密材。
  5. 【請求項5】 断面方向における、前記部材本体の延在
    方向と前記摺接片の延在方向とが平行であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の建具用気密
    材。
JP23770295A 1995-08-23 1995-08-23 建具用気密材 Pending JPH0960445A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH102169A (ja) * 1996-06-17 1998-01-06 Tsuchiya Teisuko Kk 気密部材、気密部材の製造方法及び気密部材を備えた開閉部材
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EP2022925A1 (en) * 2007-08-10 2009-02-11 Complastex S.p.a. Sealing member
JP2010144364A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 I D:Kk パッキン構造体
JP2012031633A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Nishikawa Rubber Co Ltd 障子のシール構造
JP2017180059A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社Lixil サッシ窓の気密/断熱構造

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