JP2004058819A - ウエザーストリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドアパネル1の取付部1aに取付けられる基部12と、当該基部12の室内側に中空壁11aによって形成され、ボディパネル2の室内側に弾接する中空シール部11を一体成形したウエザーストリップであって、前記中空壁11aの内周面に、高発泡スポンジ材製で中空状の遮音筒壁14を設ける。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、ドア閉じ性を悪化させることなく、優れた遮音性を発揮することのできる自動車用のウエザーストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアやボディに取付けられるウエザーストリップにおいて、その遮音性を高めるためには、音の透過損失を高めれば良く、また、この透過損失を高めるには、遮音材(ウエザーストリップ)の肉厚を増加させることにより重量を重くすれば良いことが知られている。欧州の高級車にはその傾向が見られる。
【0003】
しかし、ウエザーストリップの肉厚を増加させることにより重量を重くすると、ドアを閉じた際の圧縮荷重が高くなるため、いわゆるドア閉じ性が悪くなるといった問題が発生する。欧州の高級車では、この問題を、高い建付け精度を維持し、重いドアを採用することによって解決している。
【0004】
我が国では、建付け精度に余裕を持たせると共に、重いドアの採用を避けるために、本出願人によって、ウエザーストリップに遮音性に優れた高発泡スポンジ材(「ハイソフトスポンジ」)で形成した遮音材を一体化する技術が開発されてきた。
【0005】
例えば、図1乃至図3に示すように、高発泡スポンジ材製の遮音材22は、ウエザーストリップ20の中空シール部21内に設けられ、音の侵入を吸収あるいは反射して阻止するものである。この高発泡スポンジ材製の遮音材22は、柔らかい多孔体であるために、良好なドア閉じ性を維持しながら、遮音性能を向上させることができるといった特徴を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この優れた高発泡スポンジ材製の遮音材22を設けたウエザーストリップ20においても、さらに改良すべき余地が残されている。すなわち、この高発泡スポンジ材製遮音材22は中実無垢であるため、ドアを閉じた際には、その内部を含む全体が圧縮変形し、いわゆる底付きした状態となる(図3参照)。また、この高発泡スポンジ材の比重は、現在の技術では0.25〜0.30程度に製造され、それ以下とするのが難しい。
【0007】
そのため、ドア閉時における遮音材22の圧縮荷重がドア閉じ性に影響を与えることが懸念される。これは、ドアとボディとの間隙が設定通りに建付けされた場合には問題とはならないが、建付けのバラツキによってその間隙が狭くなった場合に問題となる。
【0008】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、車両の建付けにバラツキがあっても、ドア閉じ性を悪化させることなく、高い遮音性を発揮することのできるウエザーストリップを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1,図4および図5を参照して説明する。請求項1の発明に係るウエザーストリップ10は、少なくとも、中空壁11aによって形成される中空シール部11を備えたドア又はボデーに取付けられるウエザーストリップであって、前記中空壁11aの内周面に、高発泡スポンジ材製で中空状の遮音筒壁14を設けてなるものである。
【0010】
請求項2の発明に係るウエザーストリップ10は、ドアパネル1の取付部1aに取付けられる基部12と、当該基部12の室内側に中空壁11aによって形成され、ボディパネル2の室内側に弾接する中空シール部11を一体成形したウエザーストリップであって、前記中空壁11aの内周面に、高発泡スポンジ材製で中空状の遮音筒壁14を設けてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るウエザーストリップ10を、図1,図4および図5に示す。このウエザーストリップ10は、基部12、中空シール部11およびリップ部13を備え、自動車のドアに取付けられるものである。
【0012】
基部12は、ドアパネル1の取付部1aに複数のクリップ15によって固定される。中空シール部11は、基部12の室内側に中空壁11aによって一体成形され、ドア閉時にボディパネル2の室内側に弾接して、ドアとボディとの間をシールする。リップ部13は、基部12の車外側に一体成形され、その中間部分がドアパネル1に弾接すると共に、ドア閉時には、その先端部がボディパネル2の車外側に弾接し、同様に、ドアとボディとの間をシールする。
【0013】
なお、基部12の下面には高発泡スポンジ材製のシール材16を一体成形しており、これにより当該ウエザーストリップ10とドアパネル1との間のシール性を良好に保っている。
【0014】
そして、中空シール部11を形成する中空壁11aの内周面に、高発泡スポンジ材製で中空状の遮音筒壁14を一体的に設けている。この遮音筒壁14の比重は、0.1〜0.4好ましくは0.25〜0.30程度で、遮音性に優れる。比重が0.1未満では、高発泡スポンジ材を安定して製造する事が困難であり、比重が0.4を越えるとドア閉じ性が悪化する。安定して製造出来、且つドア閉じ性が悪化しない好ましい比重の範囲は0.25から0.30程度である。なお、遮音筒壁14を形成する高発泡スポンジ材としては、EPDMエチレンプロピレンゴムが適当であるが、ゴム材、熱可塑性樹脂材等、材質は限定されない。
【0015】
本実施形態に係るウエザーストリップ10を取付けた自動車のドアを閉じると、中空壁11aが弾性変形するのに対応して遮音筒壁14も弾性変形する。この際、遮音筒壁14は中空状であるためいわゆる底付き状態とはならず、中空状態を維持する。そのため、ドアを閉じた際に遮音筒壁14から受ける圧縮荷重が小さく、よってドア閉じ性が悪化しない。
【0016】
また、車外の騒音、あるいは室内の騒音は、それぞれ高発泡スポンジ製で遮音性に優れる遮音筒壁14によって遮断され、室内への侵入および車外への漏出が未然に阻止される。このウエザーストリップ10は、特に、車両の建付けにバラツキが発生し、ボディとドアとの間の隙間が狭くなった場合に、その効果を発揮する。
【0017】
なお、上記した実施形態に係るウエザーストリップ10は自動車のドアに取付けられるものであるが、本発明はこれに限定されず、自動車のボディ側(ドア開口部やルーフ開口部)に取付けられるウエザーストリップにも適用することができる。
【0018】
自動車のドアパネルの取付面(ドアインナーパネル)にクリップにて取付けられるウェザーストリップのみを例示して説明をしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、自動車のドアパネルに取付けられたリテーナーに嵌込んで取付けられるウェザーストリップや、ドアサッシュに嵌込んで取付けられるウェザーストリップにも適用が可能である。
【0019】
又、ドア開口部やトランク,バックドア開口部,ボンネット開口部,サンルーフ開口部の開口体又は開口縁に取付られる各種ウェザーストリップやハードトップ車,オープンカー等に取付けられるウェザーストリップや、中空部を持つグラスラン等も適用が可能である。即ち、中空(シール)部を持つ全てのウェザーストリップに本発明は適用が可能である。
【0020】
又、遮音筒壁は、中空壁内周の全周に、しかも略一定肉厚に設けた例のみを示したが、肉厚は略一定でなくても構わない。
【0021】
【発明の効果】請求項1および請求項2に記載の発明に係る自動車用ウエザーストリップ10は、共に、中空シール部11を形成する中空壁11aの内周面に、高発泡スポンジ材製で中空状の遮音筒壁14を設けているので、ドア閉時における圧縮荷重がきわめて小さい。従って、車両の建付けにバラツキがあって、ボディとドアとの間の隙間が狭い場合でも、ドア閉じ性を悪化させることなく、良好な遮音性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエザーストリップを取付けた自動車を示す側面図である。
【図2】従来例に係るウエザーストリップを示す断面図である。
【図3】図2に示すウエザーストリップを取付けた状態を示すもので、図1におけるA−A線断面図である(ドアを閉じた状態)。
【図4】本発明に係るウエザーストリップの実施形態を示す断面図である。
【図5】図4に示すウエザーストリップを取付けた状態を示すもので、図1におけるA−A線断面図である(ドアを閉じた状態)。
【符号の説明】
1 ドアパネル
1a 取付部
2 ボディパネル
10 ウエザーストリップ
11 中空シール部
11a 中空壁
12 基部
13 リップ部
14 遮音筒壁
15 クリップ
16 シール材
20 ウエザーストリップ
21 中空シール部
22 遮音材
Claims (2)
- 少なくとも,中空壁(11a)によって形成される中空シール部(11)を備えたウエザーストリップであって、前記中空壁の内周面に,高発泡スポンジ材製で中空状の遮音筒壁(14)を設けてなるウエザーストリップ。
- ドアパネル1の取付部(1a)に取付けられる基部(12)と,該基部の室内側に中空壁(11a)によって形成され,ボディパネル(2)の室内側に弾接する中空シール部(11)を一体成形したウエザーストリップであって、前記中空壁(11a)の内周面に,高発泡スポンジ材製で中空状の遮音筒壁(14)を設けてなるウエザーストリップ。
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