JP2010058637A - 自動車用ウェザーストリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドアの開口縁に沿って形成されたフランジFに取付けられる断面略U字形状の取付基部31と、該取付基部31の車外側側面部31aに一体成形されドア閉時にドアに弾接する中空シール部32を備える自動車用ウェザーストリップ30であって、前記中空シール部32の中空内壁周面に、中空状でその内周面に複数の波形状の凹凸部37が形成された筒壁部38を設け、前記中空シール部32を比重0.4〜0.8の通常のスポンジ材とし、前記筒壁部38を比重0.3以下の低比重のスポンジ材とした。
【選択図】図1
Description
自動車用ウェザーストリップ10は、フランジFに取付けられる断面略U字形状の取付基部11と、その取付基部11の車外側側面部11aに一体成形されドア1,2閉時にドア1,2に弾接する中空シール部12を備えている。
取付基部11には車外側側面部11a,車内側側面部11bの内方から連結部11c側に傾斜してフランジFを保持する複数の保持リップ13が形成されているとともに内部には補強のための芯材14が埋設されている。また、取付基部11の車内側側面部11bと連結部11cの接続部から車内側に向けて、内装材(図示しない)に弾接するリップ部15が設けられている。
自動車用ウェザーストリップ20も、自動車用ウェザーストリップ10と同様に、ドア3の開口縁に沿って形成されたフランジFに取付けられる、車外側側面部11a,車内側側面部11b,連結部11cからなる断面略U字形状の取付基部21と、取付基部21の車外側側面部21aに一体成形されドア3閉時にドア3に弾接する中空シール部22を備えている。また、取付基部21には、複数の保持リップ23,芯材24,リップ部25が設けられている。
特に、セダン車の場合は、中空シール部12とドア1,2に取付けられたドアウェザーストリップ(図示しない)によって車内外がシールされるのに対して、ワンボックスワゴン車の場合は、中空シール部22だけで車内外がシールされるので、中空シール部22の大きさは、セダン車の中空シール部12よりも大きく、コーナリングに与える影響が大きく、しかも遮音性もよくない。
また、特許文献1,2で示したように、中空シール部12,22の内側にリング状のスポンジ材を設けたものは、ドア閉じ性を悪化させることなくある程度の遮音効果も得られるものの、遮音性については十分でない場合があり改良の余地がある。
特に、中空シール部22だけで車内外がシールされることが多いワンボックスワゴン車の場合は、優れた遮音性能が要求される。
前記中空シール部(32,42)の中空内壁周面に、中空状でその内周面に複数の凹凸部(37,47)が形成された筒壁部(38,48)を設け、前記中空シール部(32,42)を比重0.4〜0.8の通常のスポンジ材とし、前記筒壁部(38,48)を比重0.3以下の低比重のスポンジ材としたことを特徴とする。
前記中空シール部(32,42)の中空内壁周面に、中空状でその内周面に複数の凹凸部(37,47)が形成された筒壁部(38,48)を設け、前記中空シール部(32,42)をソリッド材とし、前記筒壁部(38,48)を比重0.3以下の低比重のスポンジ材としたことを特徴とする。
そして、中空シール部には比重0.4〜0.8の通常のスポンジ材が使用されているので、コーナー部においてもドア閉じ性が特に悪化するものではない。また通常のスポンジ材を使用することで外観性、磨耗性、ヘタリ性など、現有の製品と同等の性能を発揮させている。
しかも、中空シール部内側に筒壁部が設けられることによって、その分、厚みが生じるので、遮音効果も向上する。その上、特に筒壁部の内周面には複数の凹凸部が形成されていて表面積が増加しているので、一層良好な遮音性能が得られる。
しかも、中空シール部内側に筒壁部が設けられることによって、その分、厚みが生じるので、遮音効果も向上する。その上、特に筒壁部の内周面には複数の凹凸部が形成されていて表面積が増加しているので、一層良好な遮音性能が得られる。
それに加え、特に中空シール部は、切れ目の無い断面略楕円状であり、その内周面に筒壁部が設けられているので、中空シール部のどの部位においても中空シール部と筒壁部による二重壁が形成されるので、遮音性は高い。
また、取付基部に対して中空シール部の付け根部が2つある自動車用ウェザーストリップの場合は、弾接時の荷重がリニアに上がるが、中空シール部が一本の首部で接続される場合は中空シール部が首部を起点に逆そりにたわみ荷重曲線がフラットで低荷重になる。
特にワンボックスワゴン車などスライドドアを使用する車両では中空シール部だけでシールする構造が多く遮音性がよくないため、スライドドアに適用した場合には効果が大きい。
また、中空シール部と筒壁部の2重構造になっているため、コーナー部において、中空シール部が近回りする等による形状のくずれや倒れが起きにくい。
図1を参照して、本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップ30について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップ30をフランジFに取付けた状態を示す、図4のB−B線拡大断面図である。
取付基部31には車外側側面部31a及び車内側側面部31bの内方から連結部31c側に傾斜してフランジFを保持する複数の保持リップ33が形成されているとともに内部には補強のための芯材34が埋設されている。また、取付基部31の車内側側面部31bと連結部31cの接続部から車内側に向けて、内装材(図示しない)に弾接するリップ部35が設けられている。
なお、スライドドア3にはドアウェザーストリップは設けられてなく、中空シール部32のみで車内外はシールされている。
筒壁部38の内周面には複数の波形状の凹凸部37が内周面の全周にわたって形成されている。ここでは、凹凸部37の波形状は均一ではないが、隣あう波形同士が均一の形状をするものとしてもよい。筒壁部38の大きさは、中空シール部32がスライドドア3に弾接した際に、相対向する凹凸部37が当接し、いわゆる底付き状態とはならない程度の大きさとしている。
そして、中空シール部32にはスポンジ材が使用されているので、コーナー部においてもドア閉じ性が特に悪化するものではない。
しかも、中空シール部32内側に筒壁部38が設けられることによって、その分、厚みが生じるので、遮音効果も向上する。その上、特に筒壁部38の内周面には複数の波形状の凹凸部37が内周面の全周にわたって形成されていて表面積が増加しているので、一層良好な遮音性能が得られる。
次に図2を参照して、本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップ40について説明する。図2は、本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップ40をフランジFに取付けた状態を示す、図4のB−B線拡大断面図である。
特に、本発明の第二実施形態の自動車用ウェザーストリップ40では、中空シール部42は、切れ目の無い断面略楕円状であり、その楕円の長径が取付基部41の車外側側面部41aの延びる方向及びフランジFの延びる方向に略平行になるように、取付基部41の車外側側面部41aから突出する首部49に接続されている。
なお、スライドドア3にはドアウェザーストリップは設けられてなく、中空シール部42のみで車内外はシールされている。
それに加え、特に中空シール部42は、切れ目の無い断面略楕円状であり、その内周面全体にわたって筒壁部48が設けられているので、中空シール部42のどの部位においても中空シール部42と筒壁部48による二重壁が形成される。つまり、第一実施形態の自動車用ウェザーストリップ30では、取付基部31に対する中空シール部32の2つの付け根部間には筒壁部38による一つの壁が形成されるものの、第二実施形態に自動車用ウェザーストリップ34では、中空シール部42のいずれの部位でもその中空シール部42と筒壁部48による二重壁が形成されるので、第一実施形態の自動車用ウェザーストリップ30と比較して遮音性は高い。
また、第一実施形態の自動車用ウェザーストリップ30の場合は、弾接時の荷重がリニアに上がるが、第ニ実施形態の自動車用ウェザーストリップ40のように中空シール部42が一本の連結部で接続される場合は中空シール部42が連結部を起点に逆そりにたわみ荷重曲線がフラットで低荷重になる。そして、フラットな荷重曲線は建付けバラツキがどの位置にあっても同性能となる。
2 サイドドア
3 スライドドア
10,20 自動車用ウェザーストリップ
11,21 取付基部
11a,21a 車外側側面部
11b,21b 車内側側面部
11c,21c 連結部
12,22,22a,22b 中空シール部
13,23 保持リップ
14,24 芯材
15,25 リップ部
30,40 自動車用ウェザーストリップ
31,41 取付基部
31a,41a 車外側側面部
31b,41b 車内側側面部
31c,41c 連結部
32,42 中空シール部
33,43 保持リップ
34,44 芯材
35,45 リップ部
37,47 凹凸部
38,48 筒壁部
49 首部
F フランジ
Claims (5)
- ドア開口縁又はドア周縁に取付けられる取付基部と、該取付基部の車外側側面部に一体成形されドア閉時にドア周縁又はドア開口縁に弾接する中空シール部を備える自動車用ウェザーストリップであって、
前記中空シール部の中空内壁周面に、中空状でその内周面に複数の凹凸部が形成された筒壁部を設け、前記中空シール部を比重0.4〜0.8の通常のスポンジ材とし、前記筒壁部を比重0.3以下の低比重のスポンジ材としたことを特徴とする自動車用ウェザーストリップ。 - ドア開口縁又はドア周縁に取付けられる取付基部と、該取付基部の車外側側面部に一体成形されドア閉時にドア周縁又はドア開口縁に弾接する中空シール部を備える自動車用ウェザーストリップであって、
前記中空シール部の中空内壁周面に、中空状でその内周面に複数の凹凸部が形成された筒壁部を設け、前記中空シール部をソリッド材とし、前記筒壁部を比重0.3以下の低比重のスポンジ材としたことを特徴とする自動車用ウェザーストリップ。 - 前記中空シール部は、切れ目の無い断面略楕円状でその楕円の長径が前記取付基部の車外側側面部の延びる方向に略平行になるように、前記取付基部の車外側側面部から突出する首部に接続されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ウェザーストリップ。
- 前記凹凸部は波形状であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の自動車用ウェザーストリップ。
- 前記ドアをスライドドアとしたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の自動車用ウェザーストリップ。
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