JP3054843B2 - ウエザーストリップの取付構造 - Google Patents

ウエザーストリップの取付構造

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JP3054843B2
JP3054843B2 JP6037806A JP3780694A JP3054843B2 JP 3054843 B2 JP3054843 B2 JP 3054843B2 JP 6037806 A JP6037806 A JP 6037806A JP 3780694 A JP3780694 A JP 3780694A JP 3054843 B2 JP3054843 B2 JP 3054843B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、自動車ドアの周縁部
に装着したウエザーストリップの取付構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】 図に図示の自動車ドアDの周縁部の
うち、ドアフレームF部分に装着された従来のウエザー
ストリップの取付構造は、そのA−A断面図を図或い
は図に示されている。即ちウエザーストリップ23,
24は、その取付基底部4がドアパネルインナー1にリ
テーナー15或いは強力な粘着テープ16を介して固定
され、またシール部3をドア閉止時に車体の開口周縁部
2に密接するように取付けられている。そして、ガーニ
ッシュ8が上記取付基底部4及びドアパネルインナー1
を単に隠ぺいするように嵌着されている。
【0003】また、図に図示のドア本体Da部分に装
着されたウエザーストリップの取付構造は、そのB−B
断面、C−C断面及びD−D断面の各部をそれぞれ図
、図及び図に示され、これら各断面部のウエザー
ストリップ25はそれぞれ取付基底部4に装着したファ
スナー17を介し、或いは図示を省略するがファスナー
17と共に図に示すような強力な接着テープを介して
ドアパネルインナー1に取付けられている。そして、各
図図示のウエザーストリップ25の近傍にはドアトリム
9が延設され、その端部9bは表皮のPVCシートを内
側に巻き込んだ加工が施されている。また、その端部9
bは異音防止のためドアパネルインナー1との間に布テ
ープ18を、或いは防音のためシール材18を貼り付け
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 かかる従来のウエザ
ーストリップの取付構造において、図、図に示すド
アフレームF部分に装着されたウエザーストリップ2
,24にあっては、リテーナー15や強力な接着テー
プ16を介して取付けられているが、リテーナー15は
別部品として構成されるためそれだけコストアップにつ
ながり、また強力な粘着テープ16は高価であるという
問題がある。
【0005】また、図〜図に示すドア本体Da部分
に装着されたウエザーストリップ25にあっては、多数
のファスナー17を介して取付けられるためコストアッ
プになり、またドアトリム9は複雑な端末加工が施さ
れ、さらに異音防止の布テープ18や防音用のシール材
18が貼り付けられているためコストアップになるとい
う問題がある。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑
み、取付構造を簡略化してコストダウンを図ったウエザ
ーストリップの取付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 図1,図7,図8,図
11を参照して説明する。第一の発明に係るウエザース
トリップの取付構造は、ウエザーストリップ21を、ド
ア閉止時に、車体の開口周縁部2に密接するシール部3
と、ドアパネルインナー1に取付けられる取付基底部4
と、シール部3と取付基底部4との間に取付面5に沿う
奥深い嵌合凹部6を形成し、取付基端部4の取付面5側
に貼付けたところの組付けの際の仮止用粘着テープ7あ
るいは可撓性磁石板7によってドアパネルインナー1に
ウエザーストリップ取付基底部5を仮止めし、前記嵌合
凹部6にガーニッシュ8又はドアトリム9の延長端部8
a,9aを嵌入し、取付基底部5を粘着テープ7あるい
は可撓性磁石板7と前記延長端部8a,9aによりドア
パネルインナー1との間に挟持固定したものである。
【0008】第二の発明に係るウエザーストリップの取
付構造は、第一の発明において、ドアパネルインナー1
に突起部1aを形成しガーニッシュ又はドアトリムの延
長端部との間によるウエザーストリップ挟持を付加させ
たことを特徴とするものである。
【0009】図9,図10,図12を参照して第三の発
明を説明する。第三の発明に係るウエザーストリップの
取付構造は、ウエザーストリップ21を、ドア閉止時
に、車体の開口周縁部2に密接するシール部3と、ドア
パネルインナー1に取付けられる取付基底部4と、シー
ル部3と取付基底部4との間に取付面5に沿う奥深い嵌
合凹部6を形成し、取付基底部4は芯金10を埋設した
断面コ字状を形成すると共に、該コ字状の凹部が前記嵌
合凹部を構成し、しかも、該嵌合凹部はドアパネルイン
ナー1に当接する取付面5に沿う奥深い嵌合凹部6にガ
ーニッシュ8またはドアトリム9の延長端部8a,9a
を深く嵌入させ、該延長端部8a,9aにより上記取付
基底部4をドアパネルインナー1との間に挟持固定した
ものである。
【0010】
【実施例】 以下、本発明の実施例を、従来技術を示す
図2〜図6も参考にして詳細に説明する。図1,図7〜
図12は本発明にかかるウエザーストリップの取付構造
実施例を示し、図に示すものは、図に示す自動
車ドアDの周縁部のうちドアフレームF部分に装着され
た場合のウエザーストリップの取付構造である。1はド
アパネルインナー、21はウエザーストリップで、ドア
閉止時、車体の開口周縁部2に密接するシール部3と取
付基底部4との間に取付面5に沿い奥深く凹設された嵌
合凹部6を形成している。また、組付けの際の仮止めを
容易にするため、取付面5に粘着テープ7或いは可撓性
磁石板7を貼り付けている。
【0011】そして、ガーニッシュ8はその延長された
端部8aを上記嵌合凹部6に深く嵌入して取付けられ、
上記取付基底部4及びドアパネルインナー1を隠ぺいす
ると共に、上記延長端部8aにより取付基底部4をドア
パネルインナー1との間に強く挟持する。スポンジゴム
体からなる上記ウエザーストリップのドアへの組み付け
作業は、粘着テープ7等を貼り付けて仮止めを容易に
し、更に嵌合凹部6の材質を高硬度JIS HS50°
〜95°のソリッドゴムの複合成形を行えば組付けを一
層容易にできる。
【0012】また、図に示す如くドアパネルインナー
1に突起部1aを形成すると、ガーニッシュ8の延長端
部8aによる取付基底部4の挟持がより確実に行われ
る。即ち、ドアが矢印で示す開閉方向イに開閉される
と、ウエザーストリップ21は開口縁部2に対し常に突
起部1aに向けて圧縮されて抜け落ちがより確実に防止
される。なお、ドアパネルインナー1に突起物1aを設
ける場合、図に示すように、製造の際上下の金型M、
Mに凹凸部Ma、Mbを設けてパネルPをプレスすると
安価に製造できる。
【0013】図〜図10に示すウエザーストリップの
取付構造は、図に示すドア本体Da部分のうちのB−
B断面部のもので、それぞれ異なる実施態様を示してい
る。即ち図に示すウエザーストリップ21は、取付基
底部4に奥深く凹設された嵌合凹部6に、延設されたド
アトリム9の端部9aを深く嵌入させ、該延長端部9a
により取付基底部4をドアパネルインナー1との間に挟
持している。
【0014】図に示すウエザーストリップ22は、取
付基底部4が芯金10を埋設して断面コ字状をなし、か
つその凹部内壁に突部11を設けて嵌合凹部6aを形成
している。該嵌合凹部6aにはドアトリム9の延長端部
9aが嵌入され、該延長端部9aにより取付基底部4が
ドアパネルインナー1との間に挟持されている。従って
取付基底部4に芯金10を埋設したウエザーストリップ
は、芯金10を埋設しない場合に比べて取付けがよ
り強固に行われる。また、ドアトリム9には、ウエザー
ストリップ22から少し離れた位置にクリップ12がド
アパネルインナー1との間に止められ、上記取付基底部
4を挟持する力の補強が図られている。
【0015】図10に示すウエザーストリップ22は、
上記図に示すウエザーストリップ22と同じものであ
るがクリップ12の取付位置のみ異なる。即ち、取付基
底部4にクリップ12が直接、止め具13または14を
介してドアパネルインナー1に取付けられ、ウエザース
トリップ22の取付けがより強化されている。また上記
各ウエザーストリップ21、22は、ドアのヒンジ部に
装着されておりドアが開閉方向に開閉されると、該ウエ
ザーストリップはドアトリム9の延長面に対し略鉛直方
向に圧縮されるため抜け落ち難い。
【0016】図11は、図に示すドア本体Da部分の
うちのC−C断面部のウエザーストリップ21の取付構
造を示すもので、図のウエザーストリップ21の場合
に似ているが、取付基底部4がガーニッシュ8でなくド
アトリム9の延長端部9aにより挟持されている。
【0017】図12は、図1のD−D断面部についての
ウエザーストリップ22の取付構造を示すもので、ウエ
ザーストリップ22は取付基底部4が芯金10を埋設し
た断面コ字状に形成され、嵌合凹部6aにドアトリム9
の延長端部9aを嵌入して取付けがより強固に行われ
る。ウエザーストリップ22は図の場合と同様ドアパ
ネルインナー1に突起部1aが設けられているため、ド
アが開閉方向イに開閉された際の抜け落ち防止が図られ
る。
【0018】上記のように、本発明のウエザーストリッ
プの取付構造は、図に示す自動車ドアDの周縁部のう
ちドアフレームF部分及びドア本体Da部分について、
それぞれ異なる態様が示されているが、例えば図と図
との組合わせや図と図12との組合わせの態様が考
えられ更に幅広い種々の組合わせが可能となる。
【0019】
【発明の効果】 本発明によれば、ウエザーストリップ
を自動車のドアに装着する際、ウエザーストリップの取
付基底部の取付面に沿い奥深く凹設された嵌合凹部に、
ガーニッシュまたはドアトリムの延長端部を嵌入し、該
延長端部により取付基底部をドアパネルインナーとの間
に挟持するだけで、ウエザーストリップの装着を極めて
簡単に行うことができる。即ち、従来のウエザーストリ
ップの装着のように、ガーニッシュ装着箇所において取
付基底部とドアパネルインナーとの間にリテーナーや強
力な装着テープを介装したり、またドアトリム装着箇所
において取付基底部とドアパネルインナーとをファスナ
により結合し、更にドアトリムの複雑な端末加工や防音
等のための布テープ等の貼り付けを行う必要がなくそれ
だけコストの低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車ドアの側面図である。
【図2】 図1のA−A位置における従来のウエザース
トリップの取付構造の一例を示す断面図である。
【図3】 図1のA−A位置における従来のウエザース
トリップの取付構造 の他の例を示す断面図である。
【図4】 図1のB−B位置における従来のウエザース
トリップの取付構造の一例を示す断面図である。
【図5】 図1のC−C位置における従来のウエザース
トリップの取付構造の一例を示す断面図である。
【図6】 図1のD−D位置における従来のウエザース
トリップの取付構造の一例を示す断面図である。
【図7】 図1のA−A位置における本発明のウエザー
ストリップの取付構造の一実施態様を示す断面図であ
る。
【図8】 図1のB−B位置における本発明のウエザー
ストリップの取付構造の一実施態様を示す断面図であ
る。
【図9】 図1のC−C位置における本発明のウエザー
ストリップの取付構造の一実施態様を示す断面図であ
る。
【図10】 図1のC−C位置における本発明のウエザ
ーストリップの取付構造の他の実施態様を示す断面図及
びクリップ並びに止め具の斜視図である。
【図11】 図1のC−C位置における本発明のウエザ
ーストリップの取付構造の他の実施態様を示す断面図で
ある。
【図12】 図1のD−D位置における本発明のウエザ
ーストリップの取付構造の一実施態様を示す断面図であ
る。
【図13】 ドアパネルインナーの突起部形成のためプ
レスする際の金型の説明図である。
【符号の説明】
1 ドアパネルインナー 1a 突起部 2 開口周縁部 3 シール部 4 取付基底部 5 取付面 6 嵌合凹部 6a 嵌合凹部 7 粘着テープ、可撓性磁石板 8 ガーニッシュ 8a 延長端部 9 ドアトリム 9a 延長端部 9b 端部 10 芯金 11 突起 12 クリップ 13 止め具 14 止め具 15 リテーナー 16 粘着テープ 17 ファスナー 18 布テープ、シール材 21 ウエザーストリップ 22 ウエザーストリップ 23 ウエザーストリップ 24 ウエザーストリップ 25 ウエザーストリップ D 自動車ドア Da ドア本体 F ドアフレーム M 金型 Ma 凹部 Mb 凸部 P ドアインナーパネル イ ドア開閉方向 ロ ドア開閉方向

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエザーストリップ(21)を、ドア閉
    止時に、車体の開口周縁部(2)に密接するシール部
    (3)と、ドアパネルインナー(1)に取付けられる取
    付基底部(4)と、シール部(3)と取付基底部(4)
    との間に取付面(5)に沿う奥深い嵌合凹部(6)を形
    成し、取付基端部(4)の取付面(5)側に貼付けたと
    ころの組付けの際の仮止用粘着テープ(7)あるいは可
    撓性磁石板(7)によってドアパネルインナー(1)に
    ウエザーストリップ取付基底部(5)を仮止めし、前記
    嵌合凹部(6)にガーニッシュ(8)又はドアトリム
    (9)の延長端部(8a,9a)を嵌入し、取付基底部
    (5)を粘着テープ(7)あるいは可撓性磁石板(7)
    と前記延長端部(8a,9a)によりドアパネルインナ
    ー(1)との間に挟持固定したことを特徴とするウエザ
    ーストリップの取付構造。
  2. 【請求項2】 ドアパネルインナー(1)に突起部(1
    a)を形成しガーニッシュ又はドアトリムの延長端部と
    の間によるウエザーストリップ挟持を付加させたことを
    特徴とする請求項1記載のウエザーストリップの取付構
    造。
  3. 【請求項3】 ウエザーストリップ(21)を、ドア閉
    止時に、車体の開口周縁部(2)に密接するシール部
    (3)と、ドアパネルインナー(1)に取付けられる取
    付基底部(4)と、シール部(3)と取付基底部(4)
    との間に取付面(5)に沿う奥深い嵌合凹部(6)を形
    成し、取付基底部(4)は芯金(10)を埋設した断面
    コ字状を形成すると共に該コ字状の凹部が前記嵌合凹部
    構成、しかも、該嵌合凹部はドアパネルインナー
    (1)に当接する取付面(5)に沿う奥深い嵌合凹部
    (6)にガーニッシュ(8)またはドアトリム(9)の
    延長端部(8a,9a)を深く嵌入させ、該延長端部
    (8a,9a)により上記取付基底部(4)をドアパネ
    ルインナー(1)との間に挟持固定したことを特徴とす
    ウエザーストリップの取付構造。
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