JP3765027B2 - 遮音機能付きウェザーストリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車外で発生した音が室内へ侵入するのを低減する遮音機能付きウエザーストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両においては、図1乃至図3に示すように、ドア20とボディパネル10との間をシールするためにウエザーストリップ40が取付けられている。
【0003】
こうした車両において、ドア20およびドアガラスを閉めた状態で、車外側51で発生した音が室内側52で聞こえるのは、その車外音が車両の様々な部品を通して室内に透過するためである。ウエザーストリップ40もその部品の一つであり、図3の矢印に示すような状態で、車外音は室内へ侵入する。
【0004】
従来、この車外音の室内への侵入を防止する機構を持つウエザーストリップ40として、図4および図5に示すものがある。図4に示すウエザーストリップ40は、そのリップ41の室内側52でボディパネル10と接触する部分に硬質層もしくは高比重スポンジで構成したソリッド部42を設けている。また、図5に示すウエザーストリップ40は、そのリップ41の室外側に同じく硬質層もしくは高比重スポンジで構成したソリッド部42を形成している。
【0005】
しかし、図4に示す従来技術にあっては、リップ41のソリッド部42とボディパネル10とが接触する際、ソリッド部42が硬質であるために、いわゆる板金汚染が発生する危険性がある。
【0006】
また、図5に示す従来技術では、ソリッド部42が車外側に位置し外観面を構成するために押出成形部と型成形部とにおいて色差が生じ、外観の見栄えに問題が残る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする課題は、従来の遮音機能を有するウエザーストリップは、ソリッド部がボディパネルと接触するので板金汚染が発生したり、あるいはソリッド部が外観面を構成するので色差によって外観の見栄えに問題が残ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1、図6および図7を参考にして説明する。本発明の遮音機能付きウエザーストリップ30は、車両のドア20に取付けられ、ボディパネル10に圧接するスポンジゴム製の中空シール部33およびリップ31とを有し、前記リップ31を中空シール部33より室外側に、前記ボディパネル10とドア20との間を塞ぐように形成したウエザーストリップ30において、リップ31内に、スポンジゴムより硬質で遮音効果のある材料で構成したソリッド材32を、車外と室内とを遮断する姿勢で埋設してなるものである。
【0009】
なお、ソリッド材32を、未加硫ゴム、未加硫ゴムに金属粉を混合したゴム、合成樹脂、又は金属フィルムを蒸着した合成樹脂で構成すると良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明すると、10は車両のボディパネル、20はドア、30は硬質ゴム製の基部34がドア20に取付けられ、スポンジゴム製の中空シール部33およびリップ31がボディパネル10に圧接する遮音機能付きウエザーストリップ30である。
【0011】
この遮音機能付きウエザーストリップ30のリップ31内には、スポンジゴムより硬質で遮音効果のある材料で構成したソリッド材32が、車外と室内とを遮断する姿勢で埋設されている。車外と室内とを遮断する姿勢とは、ソリッド材32が、リップ31のうち、少なくとも、ボディパネル10とドア20との間に位置する部分に連続的に設けられていることをいう。
【0012】
なお、ソリッド材32は限定されるものではないが、未加硫ゴム、未加硫ゴムに金属粉を混合したゴム、合成樹脂、又は金属フィルムを蒸着した合成樹脂で構成すると、より良い遮音効果を発揮する。
【0013】
作用について説明すると、車外側51で発生した音は、図7に示すように、まずリップ31の車外側部分を構成するスポンジゴムによって吸音されてその音量が低減される。さらに、その音はリップ31内部に埋設されたソリッド材34によって遮断され、室内側52への侵入が低減される。
【0014】
なお、ソリッド材32を透過した音は、リップ31の室内側を構成するスポンジゴムによっても吸音されるので、車外側のスポンジゴム、中間部分に位置するソリッド材32、および室内側のスポンジゴムの三層におよぶ遮音機能によって、車外音の室内への侵入は確実に低減される。
【0015】
この際、ソリッド材32はリップ31の内部に埋設されているので、ボディパネル10と接触せず板金汚染の問題は発生せず、また、リップ31の車外側部分を構成しないので外観の問題も発生しない。
【0016】
また、本発明に係る遮音機能付きウエザーストリップ30は、本実施例に示した形態のものに限定されるものではなく、遮音効果を必要とする全てのウエザーストリップに適用可能である。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されるため、車外音は、まずリップ31の車外側を構成するスポンジゴムによって吸音され、次にリップ31内部に埋設されたソリッド材32によって遮断され、さらにリップ31の室内側を構成するスポンジゴムによっても吸音されるので、板金汚染や外観の問題を発生させることなく、室内への侵入が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の側面図である。
【図2】遮音機能を持たない従来のウエザーストリップを示す図1におけるA−A断面図である。
【図3】図2のウエザーストリップにおいて車外音の侵入状態を示す断面図である。
【図4】遮音機能付きウエザーストリップの従来例を示す図1におけるA−A断面図である。
【図5】遮音機能付きウエザーストリップの他の従来例を示す図1におけるA−A断面図である。
【図6】本発明に係る遮音機能付きウエザーストリップの一実施形態を示す図1におけるA−A断面図である。
【図7】図6のウエザーストリップにおける車外音の遮音効果を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ボディパネル
20 ドア
30 遮音機能付きウエザーストリップ
31 リップ
32 ソリッド材
33 中空シール部
34 基部
40 ウエザーストリップ
41 リップ
42 ソリッド部
51 車外側
52 室内側
Claims (2)
- 車両のドア(20)に取付けられ、ボディパネル(10)に圧接するスポンジゴム製の中空シール部(33)およびリップ(31)とを有し、前記リップを中空シール部より室外側に、前記ボディパネルとドアとの間を塞ぐように形成したウエザーストリップ(30)において、リップ(31)内に、スポンジゴムより硬質で遮音効果のある材料で構成したソリッド材(32)を、車外と室内とを遮断する姿勢で埋設してなる遮音機能付きウエザーストリップ。
- ソリッド材(32)を、未加硫ゴム、未加硫ゴムに金属粉を混合したゴム、合成樹脂、又は金属フィルムを蒸着した合成樹脂で構成してなる請求項1に記載の遮音機能付きウエザーストリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34215697A JP3765027B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 遮音機能付きウェザーストリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34215697A JP3765027B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 遮音機能付きウェザーストリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157340A JPH11157340A (ja) | 1999-06-15 |
JP3765027B2 true JP3765027B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=18351563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34215697A Expired - Fee Related JP3765027B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 遮音機能付きウェザーストリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3765027B2 (ja) |
-
1997
- 1997-11-26 JP JP34215697A patent/JP3765027B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11157340A (ja) | 1999-06-15 |
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Legal Events
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