JPH11303409A - 墜転落防止用具の取付治具および墜転落防止用具の取付構造 - Google Patents

墜転落防止用具の取付治具および墜転落防止用具の取付構造

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JPH11303409A
JPH11303409A JP11508098A JP11508098A JPH11303409A JP H11303409 A JPH11303409 A JP H11303409A JP 11508098 A JP11508098 A JP 11508098A JP 11508098 A JP11508098 A JP 11508098A JP H11303409 A JPH11303409 A JP H11303409A
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知慈 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 墜転落防止用具を躯体に確実に取り付けるこ
とができるとともに、外壁パネルの取付の際にも取り外
す必要がなく、十全に事故を防止することができる墜転
落防止用具の取付治具および墜転落防止用具の取付構造
を提供する。 【解決手段】 一対の柱状部材2L、2Rを伸縮可能に
連結してなる本体2と、前記柱状部材2L、2Rのそれ
ぞれに固定され、前記本体2の伸縮にともなって互いに
離合することにより、H形鋼9のフランジ91の両側端
縁を挟持するように動作する一対の挟持部材3L、3R
と、前記本体2の内部を通るように該本体2の長さ方向
に沿って架設され、両柱状部材2L、2Rを互いに引き
寄せるように動作するねじ材4と、墜転落防止用具10
を掛止するための掛止部5L、5Rとを設けることによ
り、墜転落防止用具の取付治具1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の上階部分
での床パネルや屋根パネルの取付作業等の各種施工作業
時に作業者の墜転落を防止する手段である安全帯の親
綱、水平ネット等の墜転落防止用具を、建物の躯体に取
り付けるための治具、ならびにその取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば建物の2階以上の上階部分で床パ
ネルの取付作業等を行う際には、作業者が誤って墜転落
する恐れがある。このため従来、このような墜転落事故
を防止する手段として、梁の下方に水平ネットを張設す
ること等が行われている。
【0003】しかしながら、上記水平ネットは、屋外部
分への墜転落は防止することができないため、事故対策
として十分なものであるとはいえない。
【0004】そこで、例えば図7に示すように、作業者
Pを施工作業時に墜転落防止用の綱に繋いでおくように
することがなされている。同図に示す例においては、躯
体中の複数箇所にクランプ50が取り付けられ(図中で
は1箇所のみ図示)、各クランプ50の間に親綱10が
張設されている。クランプ50は、レバー51を回して
ボルト52を締め付けることにより、躯体を構成するH
形鋼53のフランジ54の表裏両面を挟持するようにし
て固定する構成となっている。上記親綱10には、作業
者Pの腰部に装着した安全帯55が、連結綱56を介し
てスライド可能に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなクランプ50では、H形鋼53に対する取付強度
が十分であるとは言い難く、ある程度の負荷がかかると
脱落する恐れがあり、したがって安全を十分に確保する
ことができないという問題がある。
【0006】また、例えばH形鋼53の屋外側に外壁パ
ネルが配設される場合、該H形鋼53と外壁パネルとの
間には、通常、わずかなクリアランスしかないため、該
H形鋼53のフランジ54の屋外側端縁にクランプ50
が取り付けられている状態で外壁パネルを取り付ける
と、該クランプ50が取り外せなくなる。このため、該
外壁パネルの取付の際には、上記クランプ50および親
綱10は取り外しておく必要があり、したがってこの間
は、安全対策が十分に施されていない状態で作業をしな
ければならない。
【0007】この発明は、上記の点に鑑み、墜転落防止
用具を躯体に確実に取り付けることができるとともに、
外壁パネルの取付の際にも取り外す必要がなく、十全に
事故を防止することができる墜転落防止用具の取付治具
および墜転落防止用具の取付構造を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の請求項1に記載の墜転落防止用具
の取付治具は、建物の上階部分における施工作業の際に
作業者の墜転落を防止するための墜転落防止用具を、建
物の躯体を構成するH形鋼に取り付ける治具であって、
一対の柱状部材を伸縮可能に連結してなる本体と、前記
柱状部材のそれぞれに固定され、前記本体の伸縮にとも
なって互いに離合することにより、前記H形鋼のフラン
ジの両側端縁を挟持するように動作する一対の挟持部材
と、前記本体の内部を通るように該本体の長さ方向に沿
って架設され、両柱状部材を互いに引き寄せるように動
作するねじ材と、前記墜転落防止用具を掛止するための
掛止部と、を備えることを特徴とするものである。
【0009】また、この発明の請求項2に記載の墜転落
防止用具の取付治具は、前記請求項1に記載の墜転落防
止用具の取付治具において、前記掛止部が、挟持部材に
貫通孔を穿設することにより設けられていることを特徴
とするものである。
【0010】また、この発明の請求項3に記載の墜転落
防止用具の取付構造は、H形鋼よりなる柱のフランジ
に、請求項1または2に記載の墜転落防止用具の取付治
具が固定され、該治具に墜転落防止用具が取り付けられ
ることを特徴とするものである。
【0011】なおこの発明において、「墜転落防止用
具」には、安全帯の親綱、水平ネット等の用具が含まれ
るものとする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき具体的に説明する。図1乃至図3には、本発明の
一実施形態に係る墜転落防止用具の取付治具(以下、単
に治具とも称す)が示されており、図1、図2および図
3はそれぞれ該治具の斜視図、上面図および横断面図と
なっている。同図に示す治具1は、本体2と、一対の挟
持部材3L、3Rと、ねじ材4と、掛止部5L、5L、
5R、5Rと、を備えるものとなっている。
【0013】本体2は、一対の柱状部材2L、2Rで構
成されている。一方の柱状部材2Lは、比較的長尺の角
形鋼管21の一方端部に、該角形鋼管21の外周の寸法
および形状にほぼ等しい寸法および形状の内周を有する
短尺の角形鋼管22を、端部を揃えた状態で外嵌し、溶
接により固着した構成となっている(以下、当該柱状部
材2Lを左側の柱状部材2Lとし、他方の柱状部材2R
を右側の柱状部材2Rとする)。右側の柱状部材2R
は、前記左側の柱状部材2Lの外側の角形鋼管22の内
周にほぼ等しい寸法および形状の内周を有する別の角形
鋼管よりなり、前記左側の柱状部材2Lの内側の角形鋼
管21にスライド可能に外嵌されている。即ち、上記一
対の柱状部材2L、2Rは、同一直線上で伸縮可能に連
結されて、本体2を構成している。
【0014】本体2の両柱状部材2L、2Rには、それ
ぞれ挟持部材3L、3Rが固定されており、両挟持部材
3L、3Rは、本体2の伸縮にともなって互いに離合す
るようになっている。両挟持部材3L、3Rは、それぞ
れ、やや厚肉のカプセル形状の鋼製プレートよりなり、
中央部には、前記本体2の外周の寸法および形状にほぼ
等しい寸法および形状の方形状の貫通孔が穿設されてい
る。一方の挟持部材3Lの貫通孔には、前記左側の柱状
部材2Lの外側の角形鋼管22の端部(左端部)が一方
側から挿通され、溶接により固着されている。このと
き、該角形鋼管22は、その端縁が挟持部材3Lの他方
側へ突出しないようにして固着されている。他方の挟持
部材3Rの貫通孔には、前記右側の柱状部材2Rの端部
(右端部)が一方側から挿通され、溶接により固着され
ている。該右側の柱状部材2Rは、その端縁を挟持部材
3Rの他方側へ若干突出させるようにして固着されてい
る。両挟持部材3L、3Rは、直線状の端縁部が互いに
平行となるように対向配置されている。
【0015】本体2には、ねじ材4が配設されている。
ねじ材4は、本体2の内部を通るように該本体2の長さ
方向に沿って架設されている。前記右側の柱状部材2R
の右側端縁には、図3に示すように、座金23が溶接に
より固着され、左側の柱状部材2Lの右側端縁には、ナ
ット24が溶接により固着されている。ねじ材4は、六
角の頭部を有する全ねじボルトとなっており、スプリン
グワッシャ25を介在させて、上記座金23を通しナッ
ト24に螺入されている。これにより、ねじ材4を締め
付け方向に回すと、両柱状部材2L、2Rが互いに引き
寄せられて本体2が収縮し、ねじ材4を逆方向に回す
と、両柱状部材2L、2Rを互いに引き離すようにスラ
イドさせて本体2を伸長させ得る状態とすることができ
る。
【0016】両挟持部材3L、3Rには、墜転落防止用
具を掛止するための部位である掛止部5L、5L、5
R、5Rが設けられている。掛止部5L、5L、5R、
5Rは、挟持部材3L、3Rのそれぞれの両端部に、円
形状の貫通孔を穿設することによって設けられている。
各挟持部材3L、3Rの両端部は、これによりほぼリン
グ形状となっている。
【0017】掛止部としては、例えば、リング状の頭部
を有するアイボルトを適宜箇所に螺入し、これにより該
掛止部を着脱可能として、不要時には取り外しておくこ
とができる構成とすることもでき、あるいは、リング状
の頭部を有するアイナットを適宜箇所に溶接等により固
着することによって掛止部を構成すること等も可能であ
るが、前記のように掛止部5L、5L、5R、5Rを挟
持部材3L、3Rと一体的に設けるようにすると、その
分部品点数を削減することができる。また、前記掛止部
5L、5L、5R、5Rは、本体2に外嵌するようにし
て固着された鋼製プレートである挟持部材3L、3Rに
貫通孔を穿設することにより設けられているので、強度
の面でもより優れるものとなっている。
【0018】挟持部材3L、3Rのそれぞれの一方端側
には、内側へ突出する係止突起6L、6Rが設けられて
いる。両係止突起6L、6Rは、本体2に対し同じ側に
設けられている(以下、係止突起6L、6Rが設けられ
た側を、治具1の後方側、設けられていない側を、治具
1の前方側とする)。各係止突起6L、6Rは、断面方
形状の鋼製の棒材よりなる小片を、各挟持部材3L、3
Rの内側面に、該挟持部材3L、3Rの幅方向(上下方
向)に沿って重合し溶接により固着した構成となってお
り、本体2の後面に対して平行となるように設けられて
いる。各係止突起6L、6Rは、補強のため両端が後方
へ延出しており、全体としてコの字形状に成形されてい
る。右側の係止突起6Rの突出幅は、左側の係止突起6
Lの突出幅よりやや大となっている。
【0019】上記各係止突起6L、6Rの前面と、各挟
持部材3L、3Rの内側面と、本体2の後面とによっ
て、図2に示すように、上面視方形状の一対の溝部7
L、7Rが形成され、両溝部7L、7Rは、互いに内側
を対向させるような態勢となっている。
【0020】各溝部7L、7Rの幅d1は、H形鋼のフ
ランジの厚さに対し同等または僅かに大きく設定されて
おり、したがって、各溝部7L、7R内に、上記H形鋼
のフランジの両側端縁をそれぞれ嵌挿して係止すること
ができるようになっている。両溝部7L、7Rの内奥面
の間の間隔d2は、前記本体2の伸縮にともない変動す
るが、H形鋼のフランジの幅より小となるまで縮小させ
ることができるようになっており、これにより、該フラ
ンジを両溝部7L、7Rで挟圧することができるように
なっている。また、両係止突起6L、6Rの間の間隔d
3は、H形鋼のフランジの幅より大となるまで拡大する
ことができるようになっており、これにより、該フラン
ジに両溝部7L、7Rを着脱することができるようにな
っている。なお上記両溝部7L、7Rの内奥面の間の間
隔d2ならびに両係止突起6L、6Rの間の間隔d3の
変動幅は、本体2を構成する各鋼管の長さの設定のしか
たにより決定されるが、異なるフランジの幅に対応し得
るようにやや大きく設定されている。
【0021】上記両溝部7L、7Rの内奥面の間の間隔
d2を十分に縮小させ得る範囲内で、本体2の右側の柱
状部材2Rの長さを可及的に大とすると、その分本体2
を大きく伸長させることができ、したがって両係止突起
6L、6Rの間の間隔d3をその分大きく拡大すること
ができる。また、該右側の柱状部材2Rの長さが大であ
ると、両溝部7L、7RでH形鋼のフランジを挟持する
際に、該右側の柱状部材2Rの端縁が該フランジの端縁
に抵触し難く、したがって両溝部7L、7Rを該フラン
ジにスムーズに嵌着することができる。
【0022】上記各係止突起6L、6Rの前面と各挟持
部材3L、3Rの内側面との交線、ならびに各挟持部材
3L、3Rの内側面と本体2の後面との交線において
は、溶接がなされず母材が露出した状態となっており、
各部材間の溶接は、上記交線以外の部分でなされている
(図示せず)。これにより、各溝部7L、7R内には溶
着金属が膨出していないため、H形鋼のフランジが整然
と嵌挿される。なお前記左側の柱状部材2Lを構成する
内側の角形鋼管21と外側の角形鋼管22との接合の場
合も同様に、後面側においては溶接がなされておらず、
これ以外の3面側で溶接されている。
【0023】上記治具1は、構成が比較的簡略であるの
で、軽量化することができ、また製作コストが高くつく
こともない。
【0024】上記治具1には、様々な変更を加えること
が可能である。例えば、図4に示すように、上面視鉤形
状の一対の部材を、対向させるようにして一対の柱状部
材2L、2Rにそれぞれ突設することによって挟持部材
3L、3Rを構成するようにしてもよい。ここに示す例
では、掛止部5L、5Rは、上記挟持部材3L、3Rと
は別に、アイボルト、アイナット等のリング状部材を柱
状部材2L、2Rに突設することにより構成されてい
る。
【0025】次に、本発明の一実施形態に係る墜転落防
止用具の取付構造を説明する。図5には、建物の躯体中
の柱9に安全帯の親綱10を取り付ける状況が示されて
いる。
【0026】ここに示す例においては、建物の躯体が、
例えば特開平3−233039号公報等に記載のラーメ
ン構法により構成されている。このラーメン構法は、同
公報に開示されているように、H形鋼よりなる柱と梁と
により一方向ラーメンを構成し、X方向の水平力はX方
向に平行なラーメンにより、Y方向の水平力はY方向に
平行なラーメンによりそれぞれ処理するようにしたもの
である。このため、図5に示すように、ここではH形鋼
よりなる柱9が用いられている。
【0027】上記柱9の中間部近辺の高さ位置には、前
記図1乃至図3に示す治具1が取り付けられている。該
治具1は、両係止突起6L、6Rの間の間隔を、柱9の
フランジ91の幅より大とした状態で、両溝部7L、7
Rの間に該フランジ91を嵌挿するようにして、柱9に
配置する。このとき、治具1の右端側には、ねじ材4の
頭部等が突出しているため、この右端側を屋内側方向へ
向け、左端側は屋外側方向、即ち外壁パネル11の方向
へ向けるようにして、該治具1が外壁パネル11に抵触
しないようにする。ついで、ねじ材4を締め付けて両柱
状部材2L、2Rを互いに引き寄せる。これにより、柱
9のフランジ91を両溝部7L、7Rで挟圧するように
して、治具1を該柱9に固定する。
【0028】上記のようにして柱9に取り付けた治具1
の掛止部5L、5L、5R、5Rのいずれかには、親綱
10のフック12を掛止し、これにより該親綱10を柱
9に取り付ける。上記4つの掛止部5L、5L、5R、
5Rは、場合に応じ、いずれを用いるようにしてもよ
い。
【0029】上記取付構造においては、両係止突起6
L、6Rに柱9のフランジ91を係止するようにして、
両挟持部材3L、3Rで該フランジ91を両側から挟持
してねじ材4で締め付けるようにしているので、治具1
が柱9に確実に固定され、その取付強度が十分なものと
なっている。
【0030】このとき、ねじ材4は本体2の内部を通る
ように架設されているので、該本体2を効果的に締め付
けることができ、また1本のねじ材4でよいので締め付
けが容易である。
【0031】また、ねじ材4は六角ボルトとなっている
ので、インパクトレンチ等を用いることにより、必要な
トルクにて迅速に締め付けることができる。また、ねじ
材4は、締め付け可能な状態で予め本体2に保持してお
くことができるので、締め付け作業が容易である。
【0032】また、図6に示すように、左側の挟持部材
3Lと係止突起6Lとの厚さの和d4は、柱9のフラン
ジ91の屋外側端縁と外壁パネル11との間のクリアラ
ンスCよりもやや小さく設定されているので、左側の挟
持部材3Lおよび係止突起6Lは当該クリアランスCを
通過することができる。
【0033】このとき、上記厚さの和d4が、クリアラ
ンスCに等しいかまたはそれより小となっていれば、左
側の挟持部材3Lおよび係止突起6Lは当該クリアラン
スCを通過することができるが、上記厚さの和d4とク
リアランスCとの差にある程度の余裕を付与しておく
と、施工誤差を吸収させることができる。
【0034】なお、治具1の右端側は屋内側方向へ向け
るようにしているので、上記左端側の場合のようなスペ
ース上の制約がなく、このため前記したように、右側の
係止突起6Rの突出幅は、左側の係止突起6Lの突出幅
よりやや大として、柱9のフランジ91にさらに確実に
係止し得るようにしている。
【0035】上記のように治具1を柱9に固定するよう
にすれば、該治具1は外壁パネル11の取付後でも取り
外すことができるので、該外壁パネル11の取付作業の
際にも取り外す必要がなく、したがって親綱10を張設
した状態で作業を行うことができる。また、治具1は柱
9の任意の高さ位置に固定することができ、したがって
親綱10の高さを容易に調節することができる。
【0036】本発明の墜転落防止用具の取付治具は、柱
だけでなく、梁等にも取り付けることができる。例え
ば、H形鋼よりなる梁の下側のフランジに、前記図1乃
至図3に示す治具1を取り付け、これにより梁の下方に
水平ネットを張設するようにしてもよい(図示せず)。
このときの治具1の取付方法等は、前記のように治具1
を柱9に取り付ける場合と同様とすればよい。この場
合、墜転落防止用具として、安全帯の親綱および水平ネ
ットを併せて張設するようにすると、安全性をさらに向
上させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に記
載の墜転落防止用具の取付治具によれば、一対の柱状部
材を伸縮可能に連結してなる本体と、前記柱状部材のそ
れぞれに固定され、前記本体の伸縮にともなって互いに
離合することにより、H形鋼のフランジの両側端縁を挟
持するように動作する一対の挟持部材と、前記本体の内
部を通るように該本体の長さ方向に沿って架設され、両
柱状部材を互いに引き寄せるように動作するねじ材と、
墜転落防止用具を掛止するための掛止部とを設けるよう
にしたので、両挟持部材でH形鋼のフランジの両側端縁
を挟持してねじ材を締め付けることにより、該治具を躯
体に確実に固定することができ、さらにこの状態で、掛
止部に墜転落防止用具を掛止することにより、該墜転落
防止用具を躯体に確実に取り付けることができる。
【0038】したがって、上記治具を用いることによ
り、例えばH形鋼よりなる柱に安全帯の親綱を確実に取
り付けることや、H形鋼よりなる梁に水平ネットを確実
に取り付けることが可能となる。
【0039】またこのとき、一方の挟持部材の厚さを所
定範囲内に設定しておくことにより、H形鋼の一方側に
狭小なスペースしかない場合でも、該治具をH形鋼に着
脱することができる。
【0040】さらに加えて、この発明の請求項2に記載
の墜転落防止用具の取付治具によれば、掛止部を、挟持
部材に貫通孔を穿設することにより設けるようにしたの
で、掛止部と挟持部材とを一体とすることができ、その
分部品点数を削減してその作製を容易かつ安価とすると
ともに、軽量化して取扱も容易とすることができる。
【0041】また、この発明の請求項3に記載の墜転落
防止用具の取付構造によれば、H形鋼よりなる柱のフラ
ンジに、前記請求項1又は2に記載の墜転落防止用具の
取付治具を固定し、該治具に墜転落防止用具を取り付け
るようにしたので、該治具を外壁パネルの取付後でも取
り外すことが可能となり、したがって、該外壁パネルの
取付作業の際にも該治具を取り外す必要がなく、墜転落
防止用具を取り付けて安全を十分に確保した状態で作業
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る墜転落防止用具の取付治具を示
す斜視図。
【図2】図1の治具の上面図。
【図3】図1の治具のI−I部断面図。
【図4】他の実施形態に係る墜転落防止用具の取付治具
を示す上面図。
【図5】実施形態に係る墜転落防止用具の取付構造を示
す斜視図。
【図6】本発明の作用を説明する概略上面図。
【図7】従来の墜転落防止用具の取付構造を示す概略斜
視図。
【符号の説明】
1 墜転落防止用具の取付治具 2 本体 2L、2R 柱状部材 3L、3R 挟持部材 4 ねじ材 5L、5R 掛止部 9 柱(H形鋼) 91 フランジ 10 安全帯の親綱(墜転落防止用具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 栄二 尼崎市東初島町2番地の46 藤本工業株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の上階部分における施工作業の際に
    作業者の墜転落を防止するための墜転落防止用具を、建
    物の躯体を構成するH形鋼に取り付ける治具であって、 一対の柱状部材を伸縮可能に連結してなる本体と、 前記柱状部材のそれぞれに固定され、前記本体の伸縮に
    ともなって互いに離合することにより、前記H形鋼のフ
    ランジの両側端縁を挟持するように動作する一対の挟持
    部材と、 前記本体の内部を通るように該本体の長さ方向に沿って
    架設され、両柱状部材を互いに引き寄せるように動作す
    るねじ材と、 前記墜転落防止用具を掛止するための掛止部と、を備え
    ることを特徴とする墜転落防止用具の取付治具。
  2. 【請求項2】 前記掛止部が、挟持部材に貫通孔を穿設
    することにより設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の墜転落防止用具の取付治具。
  3. 【請求項3】 H形鋼よりなる柱のフランジに、請求項
    1または2に記載の墜転落防止用具の取付治具が固定さ
    れ、該治具に墜転落防止用具が取り付けられることを特
    徴とする墜転落防止用具の取付構造。
JP11508098A 1998-04-24 1998-04-24 墜転落防止用具の取付治具および墜転落防止用具の取付構造 Expired - Fee Related JP3693274B2 (ja)

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