JP3212548B2 - 梯子取付装置 - Google Patents

梯子取付装置

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JP3212548B2 JP31383197A JP31383197A JP3212548B2 JP 3212548 B2 JP3212548 B2 JP 3212548B2 JP 31383197 A JP31383197 A JP 31383197A JP 31383197 A JP31383197 A JP 31383197A JP 3212548 B2 JP3212548 B2 JP 3212548B2
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    • E06CLADDERS
    • E06C7/00Component parts, supporting parts, or accessories
    • E06C7/48Ladder heads; Supports for heads of ladders for resting against objects
    • E06C7/482Supports specially adapted for resting the ladder against or in a corner
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E06C7/50Joints or other connecting parts

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ladders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造物等の柱
材に、梯子を着脱自在に取付ける梯子取付装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物特に鉄骨構造物の構築に際
して、作業者が各種作業のためにその作業位置まで昇降
する必要があり、柱材の一側面に沿って昇降用のステッ
プを取付けている。しかし、このステップは数が多く、
しかも作業終了後に取外さなければならない。また、前
記ステップは、鉄骨構造物を構成する外側の柱材外側面
にしか取付けられない。
【0003】従来、上記問題点を解消すべく、作業者昇
降用としての梯子を柱材に容易に着脱できかつあらゆる
位置の柱材に取付可能な梯子取付装置が提案されかつ実
用に供されている(特公平3−17987号公報参
照)。この梯子取付装置は、角柱のコーナー部両側面に
またがって当接される当接部と、該当接部の一側端部に
一端が連結された角柱囲繞用締付ベルトと、当接部の他
側端部に設けたベルト締付金具と、角柱の入隅部に位置
して梯子を上下方向に固定保持すべくかつ当接部の外側
面側に突出状に備えられ、梯子の踏桟に連結される連結
部を有する固定枠部とにより構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
梯子取付装置は、柱材が断面方形状の角柱の場合に適し
ているが、柱材がH型断面からなるいわゆるH型柱材の
場合には、H型柱材のコーナー部がフランジ面とフラン
ジ端面からなり、フランジ端面厚さが薄く当接部との接
触面積が少なく、梯子を安定よく固定支持できないとい
う難点がある。
【0005】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、角柱はもとよ
り、H,I,L,T溝型等のフランジ部を有する柱材に
も梯子を容易にかつ安定的に、しかも着脱自在に取付け
ることができ、さらに、柱材の寸法変化にも容易に対応
できる梯子取付装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発明
は、柱材のコーナー部両側面にまたがって当接される当
接部と、該当接部の両側端部を連結しかつ前記柱材を囲
繞し着脱可能に締付ける締付部材と、前記柱材のコーナ
ー部に位置して梯子を上下方向に固定保持すべく前記当
接部外側面側に突出状に備えられかつ梯子に連結され
る連結部を有する固定枠部材と、を備えている梯子取付
装置において、前記固定枠部材の当接部の背面側に、
型鋼等の柱材のフランジ部裏面にあてがうことができる
補助当接ブラケットが着脱自在に設けられていることを
特徴としている。
【0007】そして、前記補助当接ブラケットに、前記
H型鋼等の柱材のフランジ部表面に当接される前記固定
枠部材の当接部の背面と直角な当接面が備えられてい
る。したがって、前記H型柱材に梯子を取付ける場合、
まず、梯子に固定枠部材をその連結部を利用して取付
け、補助当接ブラケットを締めた状態で、該ブラケット
とこれに対向する当接部との間に柱材のフランジが入る
ように固定枠部材の当接部をH型柱材のコーナー部に当
てがい、締付部材を構成するベルト及び締付金具によ
り、前記両当接部を前記柱材に締付け固定した後、補助
当接ブラケットをその当接面がH型柱材のフランジ背面
側に密着するように当接させた状態でボルト・ナット等
の固定手段によって固着する。
【0008】このように、補助当接ブラケットを設ける
ことにより、前記当接部のうちH型柱材等のフランジ端
面側にかかる荷重の一部が、前記ブラケットを介してH
型柱材等のフランジ背面によって支持され、安定性を確
保することができる。また、柱材が角柱の場合は、前記
補助当接ブラケットを取外した状態で、前記固定枠部材
を梯子に取付け、両当接部を角柱のコーナー部に当てが
い、締付部材により両当接部を角柱に締付固定し、柱材
に梯子を取付けることができる。
【0009】さらに、本発明は、前記補助当接ブラケッ
トの前記固定枠部材の当接部への取付部に、水平方向に
長い取付長孔を設けたものとすることができ、この取付
長孔により柱材の寸法例えばH型柱材のフランジ厚さの
寸法変化に対応して、前記ブラケットの位置をその当接
面が柱材に密着状に当接するように自在に調整できる。
また、本発明は、前記当接部外側面端に前記締付部材
取付部を備えているので、締付部材を構成する締付金
具の取付位置を、梯子取付場所に応じて、左右いずれの
側にでも任意に変更可能である。
【0010】なお、前記固定枠部材の当接部には、両端
側に取付孔を夫々設け、補助当接ブラケットを左右いず
れの側にも任意に取付け可能にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図面において、1は本発明に係る梯
子取付装置で、鉄骨構造物2の柱材3に梯子4を上下方
向に取付けるものである。前記鉄骨構造物2は、図9に
示しているように、角パイプやH型鋼等よりなる柱材3
に、2方、3方或いは4方に夫々梁材5接続用の仕口6
が備えられており、各仕口6間に梁材5が架設されてい
る。
【0012】また、前記梯子4は、アルミ等の軽合金か
らなり、左右一対の側杆7,7と、両側杆7,7間にそ
の長手方向に所定間隔をもって架設された複数の筒状踏
桟8とにより構成されている。なお、前記踏桟8の両端
開口9は、前記側杆7の外側面に開口しており、該踏桟
8の中空部が梯子取付装置1の梯子連結孔として利用さ
れる。
【0013】前記梯子取付装置1は、柱材3のコーナー
部両側面即ちフランジ外側面10A及びフランジ端面1
0Bにまたがって当接される当接部11と、柱材3に囲
繞される締付ベルト12A及び締付金具12Bからなる
着脱自在な締付部材12と、前記当接部11の背面側に
着脱自在に取付けられる補助当接ブラケット13と、梯
子4を固定保持する固定枠部材14とにより構成されて
いる。
【0014】前記当接部11は、平面視略90度に屈曲
された山形状の板状体(又は山型鋼)からなり、柱材3
への当接面には必要に応じてゴム板等からなる滑り止め
材(図示省略)が固着される。そして、当接部11の外
側面両端上部には、締付部材12の取付部15の基板1
5Aが夫々固着(ネジ止め又は溶接)されている。この
取付部15の前記基板15Aには、プレス加工等によっ
て上下平行状に耳片15Bが一体に突設され(溶着でも
可)、該耳片15Bにベルト又は金具取付ボルト孔15
Cが上下貫通状に設けられている。
【0015】前記当接部11には、締付部材取付部12
の下側に位置してブラケット取付孔16が夫々設けら
れ、左右いずれの側にも、前記当接ブラケット13を取
付けうるようにしてある。そして、両当接部11の出隅
部外側面上端部に位置して、前記固定枠部材14が突出
状に溶接等により連結され一体化されている。該固定部
材14は、当接部11の各外側面から直交状に外側方に
突設された水平支持材17と、両支持材17を連結材1
8と、両支持材17の各端部に固着された梯子連結部1
9と、左右連結部19に設けた横孔20に挿通される梯
子取付杆21とから成っている。
【0016】そして、梯子4は、図1に示すように、前
記左右連結部19間に、その踏桟8の開口9が横孔20
と一致するように配され、横孔20から梯子取付杆21
を踏桟8に挿通することにより、連結部19に連結され
る。なお、梯子取付杆21の外端部には、適宜、抜止ピ
ン22等が取付けられる。なお、前記水平支持材17
は、柱材3に連結される梁材5間の入隅部に梯子4を位
置させうるに十分な長さとされている。
【0017】前記補助当接ブラケット13は、図4〜図
6に示しているように、不等辺山形鋼製で両フランジ1
3A,13B間に補強リブ23が溶接されており、一方
のフランジ13Aは前記当接部11への取付部とされそ
の稜線と直交方向(水平方向)に長い取付長孔24が上
下平行に設けられ、他方のフランジ13B外側面、即ち
柱材3のフランジ対向面10C(図1参照)への当接面
にはゴム等の弾性材からなるパット25(滑り止め用)
が貼着されている。
【0018】そして、前記ブラケット13は、ボルト2
6、ナット27及び座金28により、その取付部13A
が前記当接部11の背面側に、着脱自在でしかも水平方
向位置調整可能に取付けられるようになっており、柱材
3がH型鋼、山型鋼、溝型鋼等のフランジ厚さの変化に
対応可能になっている。前記締付金具12Bは、従来品
で、図3、図7に示すように、当接部11の前記締付部
材取付部15に連結される連結部材29と、操作レバー
30と、レバー支持軸31と、ラチェット32及びラチ
ェット車33と、ラチェット車戻り止めピン34及び係
合付勢ばね35と、ラチェット係合付勢ばね36とによ
り構成されている。なお、前記連結部材29の基端部に
は取付孔37が設けられており、該取付孔37と前記取
付部12のボルト孔15Cに取付ボルト38を挿通し、
ナット39により固定されるようになっている。
【0019】また、前記レバー支持軸31は、軸線に平
行なベルト挿通長孔40を備え、前記締付ベルト12A
の遊端側が、該長孔40に挿脱自在に挿通される。そし
て、前記締付手段12は、前記操作レバー30を図7に
矢印イで示すように揺動操作すると、ラチェット32に
よってラチェット車33が、図7に矢印ロで示す方向に
回動され、該ラチェット車33の回動によってレバー支
持軸31も矢印ロ方向に回動され、締付ベルト12Aが
レバー支持軸31の回りに巻取られるようになってい
る。また、前記戻り止めピン34及びラチェット32と
ラチェット車33の係合を解除すれば、ラチェット車3
3が遊転自在となり、締付ベルト12Aをレバー支持軸
31から巻戻すことができる。
【0020】なお、前記締付ベルト12Aの基端は、図
2に示されているように、締付部材取付部15の前記ボ
ルト15Cに、ボルト41及びナット42により着脱可
能に取付けられる。また、該ベルト12Aと締付金具1
2Bは、前記当接部11の左右いずれの取付部15に
も、任意に取付け、交換でき、鉄骨構造物2の取付場所
に対応して、位置を変えることができる。
【0021】上記実施形態によれば、梯子4を図1に示
すH型柱材3に取付ける場合には、補助当接ブラケット
13を固定枠部材14の当接部11の背面側に取付けた
状態で、梯子4の側杆7の長手方向に適宜間隔をもっ
て、複数の梯子取付装置1を、前記取付杆21を用いて
取付け固定する。次いで、各梯子取付装置1の当接部1
1を所望の柱材3のコーナー部であるフランジ面10A
及びその端面10Bに、補助当接ブラケット13のパッ
ト25がフランジ対向面10Cに対向するように当接さ
せる。
【0022】続いて、締付ベルト12Aを柱材3の周囲
に巻き回し、その遊端側を締付金具12Bのレバー支持
軸に挿通係合させ、操作レバー30を図7に矢印イで示
す方向に揺動操作することにより、締付ベルト12Aが
順次レバー支持軸31に巻き取られ、当接部11が柱材
3に固定される。そこで、補助当接ブラケット13のパ
ット25を、柱材3のフランジ対向面10Cに密着状に
当接させ、前記ボルト26、ナット27により補助当接
ブラケット13を当接部11に固定する。以上の操作に
より、梯子4が柱材3に梯子取付装置1を介して安定的
に取付けられる。
【0023】上記実施形態によれば、H型柱材3のフラ
ンジ端面10B側に当接する当接部11にかかる荷重の
一部は、前記ブラケット13を介してH型柱材3のフラ
ンジ対向面10C(背面側)によって支持され、安定性
を確保することができ、前記フランジ端面10B側に梯
子4及び人体の荷重が偏っても、梯子取付装置1が図1
に矢印ハで示す方向に回動する恐れはない。
【0024】また、梯子取付装置1は、柱材3が山型
鋼、溝型鋼、T型鋼等のようにフランジ端面を備えたも
のである場合、H型柱材3と同様にして安定的に取付け
ることができる。なお、梯子取付装置1を柱材3から取
り外す場合は、ラチェット車33に係合する戻り止めピ
ン34及びラチェット32の係合を解除すればよい。
【0025】さらに、前記梯子取付装置1を、角形柱材
3に取付ける場合は、補助当接ブラケット13を当接部
11から取り外し、図8に示すように取付けることがで
きる。また、山型鋼、溝型鋼等からなる柱材のコーナー
部に、梯子取付装置1を取付ける場合も、図8に示す場
合と同様に補助当接ブラケット13を取り外して行なえ
ばよく、各種柱材のコーナー部への取付けが可能であ
り、図1に2点鎖線で示すように位置替えも容易であ
る。
【0026】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば、締付金具12Bは従来の他形式のも
のを採用でき、固定枠部材14の構成も適宜設計変更が
できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、鉄骨構造物等のあらゆ
る位置の各種柱材、例えば、角柱はもとよりフランジを
有するH型柱材、L型,T型、溝型材料等にも、梯子等
を安定よくかつ確実にしかも着脱可能に取付けることが
でき、作業性の向上はもとより、各種柱材の寸法変化に
も容易に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体平面図である。
【図2】図1の一部省略正面図である。
【図3】図1の一部省略左側面図である。
【図4】同実施形態における補助当接ブラケットの正面
図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】同実施形態における締付金具の一例を示す中央
横断平面図である。
【図8】柱材が角柱の場合における本発明装置の取付例
を示す平面図である。
【図9】鉄骨構造物への梯子取付装置を例示する概略平
面図である。
【符号の説明】
1 梯子取付装置 3 柱材 4 梯子 10A フランジ面 10B フランジ端面 10C フランジ背面 11 当接部 12 締付部材 13 補助当接ブラケット 13A 取付部 13B 当接面 14 固定枠部材 15 締付部材取付部 19 梯子連結部 24 取付長孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱材のコーナー部両側面にまたがって当
    接される当接部と、該当接部の両側端部を連結しかつ
    柱材を囲繞し着脱可能に締付ける締付部材と、前記
    材のコーナー部に位置して梯子を上下方向に固定保持す
    べく前記当接部外側面側に突出状に備えられかつ梯子
    に連結される連結部を有する固定枠部材と、を備えてい
    る梯子取付装置において、 前記固定枠部材の当接部の背面側に、H型鋼等の柱材の
    フランジ部裏面にあてがうことができる補助当接ブラケ
    ットが着脱自在に設けられていることを特徴とする梯子
    取付装置。
  2. 【請求項2】 前記補助当接ブラケットに、前記H型鋼
    等の柱材のフランジ部表面に当接される前記固定枠部材
    当接部の背面と直角な当接面が備えられていることを
    特徴とする請求項1に記載の梯子取付装置。
  3. 【請求項3】 前記補助当接ブラケットの前記固定枠部
    材の当接部への取付部に、水平方向に長い取付長孔が設
    けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    梯子取付装置。
  4. 【請求項4】 前記当接部外側面両端に前記締付部材
    取付部が突設されていることを特徴とする請求項1,
    2又は3に記載の梯子取付装置。
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