JP3693274B2 - 墜転落防止用具の取付治具および墜転落防止用具の取付構造 - Google Patents

墜転落防止用具の取付治具および墜転落防止用具の取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の上階部分での床パネルや屋根パネルの取付作業等の各種施工作業時に作業者の墜転落を防止する手段である安全帯の親綱、水平ネット等の墜転落防止用具を、建物の躯体に取り付けるための治具、ならびにその取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば建物の2階以上の上階部分で床パネルの取付作業等を行う際には、作業者が誤って墜転落する恐れがある。このため従来、このような墜転落事故を防止する手段として、梁の下方に水平ネットを張設すること等が行われている。
【0003】
しかしながら、上記水平ネットは、屋外部分への墜転落は防止することができないため、事故対策として十分なものであるとはいえない。
【0004】
そこで、例えば図7に示すように、作業者Pを施工作業時に墜転落防止用の綱に繋いでおくようにすることがなされている。同図に示す例においては、躯体中の複数箇所にクランプ50が取り付けられ(図中では1箇所のみ図示)、各クランプ50の間に親綱10が張設されている。クランプ50は、レバー51を回してボルト52を締め付けることにより、躯体を構成するH形鋼53のフランジ54の表裏両面を挟持するようにして固定する構成となっている。上記親綱10には、作業者Pの腰部に装着した安全帯55が、連結綱56を介してスライド可能に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなクランプ50では、H形鋼53に対する取付強度が十分であるとは言い難く、ある程度の負荷がかかると脱落する恐れがあり、したがって安全を十分に確保することができないという問題がある。
【0006】
また、例えばH形鋼53の屋外側に外壁パネルが配設される場合、該H形鋼53と外壁パネルとの間には、通常、わずかなクリアランスしかないため、該H形鋼53のフランジ54の屋外側端縁にクランプ50が取り付けられている状態で外壁パネルを取り付けると、該クランプ50が取り外せなくなる。このため、該外壁パネルの取付の際には、上記クランプ50および親綱10は取り外しておく必要があり、したがってこの間は、安全対策が十分に施されていない状態で作業をしなければならない。
【0007】
この発明は、上記の点に鑑み、墜転落防止用具を躯体に確実に取り付けることができるとともに、外壁パネルの取付の際にも取り外す必要がなく、十全に事故を防止することができる墜転落防止用具の取付治具および墜転落防止用具の取付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされたこの発明の請求項1に記載の墜転落防止用具の取付治具は、建物の上階部分における施工作業の際に作業者の墜転落を防止するための墜転落防止用具を、建物の躯体を構成するH形鋼に取り付ける治具であって、角形鋼管の一方端部に角形鋼管を外嵌し固着した柱状部材と、該柱状部材の内側の角形鋼管にスライド可能に外嵌される柱状部材とからなる一対の柱状部材を伸縮可能に連結してなる本体と、前記柱状部材のそれぞれに固定され、前記本体の伸縮にともなって互いに離合することにより、前記H形鋼のフランジの両側端縁を挟持するように動作する一対の挟持部材と、前記本体の内部を通るように該本体の長さ方向に沿って架設され、両柱状部材を互いに引き寄せるように動作するねじ材と、前記墜転落防止用具を掛止するために、前記挟持部材のそれぞれの両端部に貫通孔を穿設することにより設けられる掛止部と、前記挟持部材の内側面のそれぞれの一方端側に内側へ突出するように固着して設けられるコの字形状の係止突起と、を備えることを特徴とするものである。
【0010】
また、この発明の請求項2に記載の墜転落防止用具の取付構造は、H形鋼よりなる柱のフランジに、請求項1に記載の墜転落防止用具の取付治具が固定され、該治具に墜転落防止用具が取り付けられることを特徴とするものである。
【0011】
なおこの発明において、「墜転落防止用具」には、安全帯の親綱、水平ネット等の用具が含まれるものとする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき具体的に説明する。図1乃至図3には、本発明の一実施形態に係る墜転落防止用具の取付治具(以下、単に治具とも称す)が示されており、図1、図2および図3はそれぞれ該治具の斜視図、上面図および横断面図となっている。同図に示す治具1は、本体2と、一対の挟持部材3L、3Rと、ねじ材4と、掛止部5L、5L、5R、5Rと、を備えるものとなっている。
【0013】
本体2は、一対の柱状部材2L、2Rで構成されている。一方の柱状部材2Lは、比較的長尺の角形鋼管21の一方端部に、該角形鋼管21の外周の寸法および形状にほぼ等しい寸法および形状の内周を有する短尺の角形鋼管22を、端部を揃えた状態で外嵌し、溶接により固着した構成となっている(以下、当該柱状部材2Lを左側の柱状部材2Lとし、他方の柱状部材2Rを右側の柱状部材2Rとする)。右側の柱状部材2Rは、前記左側の柱状部材2Lの外側の角形鋼管22の内周にほぼ等しい寸法および形状の内周を有する別の角形鋼管よりなり、前記左側の柱状部材2Lの内側の角形鋼管21にスライド可能に外嵌されている。即ち、上記一対の柱状部材2L、2Rは、同一直線上で伸縮可能に連結されて、本体2を構成している。
【0014】
本体2の両柱状部材2L、2Rには、それぞれ挟持部材3L、3Rが固定されており、両挟持部材3L、3Rは、本体2の伸縮にともなって互いに離合するようになっている。両挟持部材3L、3Rは、それぞれ、やや厚肉のカプセル形状の鋼製プレートよりなり、中央部には、前記本体2の外周の寸法および形状にほぼ等しい寸法および形状の方形状の貫通孔が穿設されている。一方の挟持部材3Lの貫通孔には、前記左側の柱状部材2Lの外側の角形鋼管22の端部(左端部)が一方側から挿通され、溶接により固着されている。このとき、該角形鋼管22は、その端縁が挟持部材3Lの他方側へ突出しないようにして固着されている。他方の挟持部材3Rの貫通孔には、前記右側の柱状部材2Rの端部(右端部)が一方側から挿通され、溶接により固着されている。該右側の柱状部材2Rは、その端縁を挟持部材3Rの他方側へ若干突出させるようにして固着されている。両挟持部材3L、3Rは、直線状の端縁部が互いに平行となるように対向配置されている。
【0015】
本体2には、ねじ材4が配設されている。ねじ材4は、本体2の内部を通るように該本体2の長さ方向に沿って架設されている。前記右側の柱状部材2Rの右側端縁には、図3に示すように、座金23が溶接により固着され、左側の柱状部材2Lの右側端縁には、ナット24が溶接により固着されている。ねじ材4は、六角の頭部を有する全ねじボルトとなっており、スプリングワッシャ25を介在させて、上記座金23を通しナット24に螺入されている。これにより、ねじ材4を締め付け方向に回すと、両柱状部材2L、2Rが互いに引き寄せられて本体2が収縮し、ねじ材4を逆方向に回すと、両柱状部材2L、2Rを互いに引き離すようにスライドさせて本体2を伸長させ得る状態とすることができる。
【0016】
両挟持部材3L、3Rには、墜転落防止用具を掛止するための部位である掛止部5L、5L、5R、5Rが設けられている。掛止部5L、5L、5R、5Rは、挟持部材3L、3Rのそれぞれの両端部に、円形状の貫通孔を穿設することによって設けられている。各挟持部材3L、3Rの両端部は、これによりほぼリング形状となっている。
【0017】
掛止部としては、例えば、リング状の頭部を有するアイボルトを適宜箇所に螺入し、これにより該掛止部を着脱可能として、不要時には取り外しておくことができる構成とすることもでき、あるいは、リング状の頭部を有するアイナットを適宜箇所に溶接等により固着することによって掛止部を構成すること等も可能であるが、前記のように掛止部5L、5L、5R、5Rを挟持部材3L、3Rと一体的に設けるようにすると、その分部品点数を削減することができる。また、前記掛止部5L、5L、5R、5Rは、本体2に外嵌するようにして固着された鋼製プレートである挟持部材3L、3Rに貫通孔を穿設することにより設けられているので、強度の面でもより優れるものとなっている。
【0018】
挟持部材3L、3Rのそれぞれの一方端側には、内側へ突出する係止突起6L、6Rが設けられている。両係止突起6L、6Rは、本体2に対し同じ側に設けられている(以下、係止突起6L、6Rが設けられた側を、治具1の後方側、設けられていない側を、治具1の前方側とする)。各係止突起6L、6Rは、断面方形状の鋼製の棒材よりなる小片を、各挟持部材3L、3Rの内側面に、該挟持部材3L、3Rの幅方向(上下方向)に沿って重合し溶接により固着した構成となっており、本体2の後面に対して平行となるように設けられている。各係止突起6L、6Rは、補強のため両端が後方へ延出しており、全体としてコの字形状に成形されている。右側の係止突起6Rの突出幅は、左側の係止突起6Lの突出幅よりやや大となっている。
【0019】
上記各係止突起6L、6Rの前面と、各挟持部材3L、3Rの内側面と、本体2の後面とによって、図2に示すように、上面視方形状の一対の溝部7L、7Rが形成され、両溝部7L、7Rは、互いに内側を対向させるような態勢となっている。
【0020】
各溝部7L、7Rの幅d1は、H形鋼のフランジの厚さに対し同等または僅かに大きく設定されており、したがって、各溝部7L、7R内に、上記H形鋼のフランジの両側端縁をそれぞれ嵌挿して係止することができるようになっている。両溝部7L、7Rの内奥面の間の間隔d2は、前記本体2の伸縮にともない変動するが、H形鋼のフランジの幅より小となるまで縮小させることができるようになっており、これにより、該フランジを両溝部7L、7Rで挟圧することができるようになっている。また、両係止突起6L、6Rの間の間隔d3は、H形鋼のフランジの幅より大となるまで拡大することができるようになっており、これにより、該フランジに両溝部7L、7Rを着脱することができるようになっている。なお上記両溝部7L、7Rの内奥面の間の間隔d2ならびに両係止突起6L、6Rの間の間隔d3の変動幅は、本体2を構成する各鋼管の長さの設定のしかたにより決定されるが、異なるフランジの幅に対応し得るようにやや大きく設定されている。
【0021】
上記両溝部7L、7Rの内奥面の間の間隔d2を十分に縮小させ得る範囲内で、本体2の右側の柱状部材2Rの長さを可及的に大とすると、その分本体2を大きく伸長させることができ、したがって両係止突起6L、6Rの間の間隔d3をその分大きく拡大することができる。また、該右側の柱状部材2Rの長さが大であると、両溝部7L、7RでH形鋼のフランジを挟持する際に、該右側の柱状部材2Rの端縁が該フランジの端縁に抵触し難く、したがって両溝部7L、7Rを該フランジにスムーズに嵌着することができる。
【0022】
上記各係止突起6L、6Rの前面と各挟持部材3L、3Rの内側面との交線、ならびに各挟持部材3L、3Rの内側面と本体2の後面との交線においては、溶接がなされず母材が露出した状態となっており、各部材間の溶接は、上記交線以外の部分でなされている(図示せず)。これにより、各溝部7L、7R内には溶着金属が膨出していないため、H形鋼のフランジが整然と嵌挿される。なお前記左側の柱状部材2Lを構成する内側の角形鋼管21と外側の角形鋼管22との接合の場合も同様に、後面側においては溶接がなされておらず、これ以外の3面側で溶接されている。
【0023】
上記治具1は、構成が比較的簡略であるので、軽量化することができ、また製作コストが高くつくこともない。
【0024】
上記治具1には、様々な変更を加えることが可能である。例えば、図4に示すように、上面視鉤形状の一対の部材を、対向させるようにして一対の柱状部材2L、2Rにそれぞれ突設することによって挟持部材3L、3Rを構成するようにしてもよい。ここに示す例では、掛止部5L、5Rは、上記挟持部材3L、3Rとは別に、アイボルト、アイナット等のリング状部材を柱状部材2L、2Rに突設することにより構成されている。
【0025】
次に、本発明の一実施形態に係る墜転落防止用具の取付構造を説明する。図5には、建物の躯体中の柱9に安全帯の親綱10を取り付ける状況が示されている。
【0026】
ここに示す例においては、建物の躯体が、例えば特開平3−233039号公報等に記載のラーメン構法により構成されている。このラーメン構法は、同公報に開示されているように、H形鋼よりなる柱と梁とにより一方向ラーメンを構成し、X方向の水平力はX方向に平行なラーメンにより、Y方向の水平力はY方向に平行なラーメンによりそれぞれ処理するようにしたものである。このため、図5に示すように、ここではH形鋼よりなる柱9が用いられている。
【0027】
上記柱9の中間部近辺の高さ位置には、前記図1乃至図3に示す治具1が取り付けられている。該治具1は、両係止突起6L、6Rの間の間隔を、柱9のフランジ91の幅より大とした状態で、両溝部7L、7Rの間に該フランジ91を嵌挿するようにして、柱9に配置する。このとき、治具1の右端側には、ねじ材4の頭部等が突出しているため、この右端側を屋内側方向へ向け、左端側は屋外側方向、即ち外壁パネル11の方向へ向けるようにして、該治具1が外壁パネル11に抵触しないようにする。ついで、ねじ材4を締め付けて両柱状部材2L、2Rを互いに引き寄せる。これにより、柱9のフランジ91を両溝部7L、7Rで挟圧するようにして、治具1を該柱9に固定する。
【0028】
上記のようにして柱9に取り付けた治具1の掛止部5L、5L、5R、5Rのいずれかには、親綱10のフック12を掛止し、これにより該親綱10を柱9に取り付ける。上記4つの掛止部5L、5L、5R、5Rは、場合に応じ、いずれを用いるようにしてもよい。
【0029】
上記取付構造においては、両係止突起6L、6Rに柱9のフランジ91を係止するようにして、両挟持部材3L、3Rで該フランジ91を両側から挟持してねじ材4で締め付けるようにしているので、治具1が柱9に確実に固定され、その取付強度が十分なものとなっている。
【0030】
このとき、ねじ材4は本体2の内部を通るように架設されているので、該本体2を効果的に締め付けることができ、また1本のねじ材4でよいので締め付けが容易である。
【0031】
また、ねじ材4は六角ボルトとなっているので、インパクトレンチ等を用いることにより、必要なトルクにて迅速に締め付けることができる。また、ねじ材4は、締め付け可能な状態で予め本体2に保持しておくことができるので、締め付け作業が容易である。
【0032】
また、図6に示すように、左側の挟持部材3Lと係止突起6Lとの厚さの和d4は、柱9のフランジ91の屋外側端縁と外壁パネル11との間のクリアランスCよりもやや小さく設定されているので、左側の挟持部材3Lおよび係止突起6Lは当該クリアランスCを通過することができる。
【0033】
このとき、上記厚さの和d4が、クリアランスCに等しいかまたはそれより小となっていれば、左側の挟持部材3Lおよび係止突起6Lは当該クリアランスCを通過することができるが、上記厚さの和d4とクリアランスCとの差にある程度の余裕を付与しておくと、施工誤差を吸収させることができる。
【0034】
なお、治具1の右端側は屋内側方向へ向けるようにしているので、上記左端側の場合のようなスペース上の制約がなく、このため前記したように、右側の係止突起6Rの突出幅は、左側の係止突起6Lの突出幅よりやや大として、柱9のフランジ91にさらに確実に係止し得るようにしている。
【0035】
上記のように治具1を柱9に固定するようにすれば、該治具1は外壁パネル11の取付後でも取り外すことができるので、該外壁パネル11の取付作業の際にも取り外す必要がなく、したがって親綱10を張設した状態で作業を行うことができる。また、治具1は柱9の任意の高さ位置に固定することができ、したがって親綱10の高さを容易に調節することができる。
【0036】
本発明の墜転落防止用具の取付治具は、柱だけでなく、梁等にも取り付けることができる。例えば、H形鋼よりなる梁の下側のフランジに、前記図1乃至図3に示す治具1を取り付け、これにより梁の下方に水平ネットを張設するようにしてもよい(図示せず)。このときの治具1の取付方法等は、前記のように治具1を柱9に取り付ける場合と同様とすればよい。この場合、墜転落防止用具として、安全帯の親綱および水平ネットを併せて張設するようにすると、安全性をさらに向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1に記載の墜転落防止用具の取付治具によれば、一対の柱状部材を伸縮可能に連結してなる本体と、前記柱状部材のそれぞれに固定され、前記本体の伸縮にともなって互いに離合することにより、H形鋼のフランジの両側端縁を挟持するように動作する一対の挟持部材と、前記本体の内部を通るように該本体の長さ方向に沿って架設され、両柱状部材を互いに引き寄せるように動作するねじ材と、墜転落防止用具を掛止するための掛止部とを設けるようにしたので、両挟持部材でH形鋼のフランジの両側端縁を挟持してねじ材を締め付けることにより、該治具を躯体に確実に固定することができ、さらにこの状態で、掛止部に墜転落防止用具を掛止することにより、該墜転落防止用具を躯体に確実に取り付けることができる。
【0038】
したがって、上記治具を用いることにより、例えばH形鋼よりなる柱に安全帯の親綱を確実に取り付けることや、H形鋼よりなる梁に水平ネットを確実に取り付けることが可能となる。
【0039】
またこのとき、一方の挟持部材の厚さを所定範囲内に設定しておくことにより、H形鋼の一方側に狭小なスペースしかない場合でも、該治具をH形鋼に着脱することができる。
【0040】
さらに加えて、掛止部を、挟持部材に貫通孔を穿設することにより設けるようにしたので、掛止部と挟持部材とを一体とすることができ、その分部品点数を削減してその作製を容易かつ安価とするとともに、軽量化して取扱も容易とすることができる。
【0041】
また、この発明の請求項2に記載の墜転落防止用具の取付構造によれば、H形鋼よりなる柱のフランジに、請求項1に記載の墜転落防止用具の取付治具を固定し、該治具に墜転落防止用具を取り付けるようにしたので、該治具を外壁パネルの取付後でも取り外すことが可能となり、したがって、該外壁パネルの取付作業の際にも該治具を取り外す必要がなく、墜転落防止用具を取り付けて安全を十分に確保した状態で作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る墜転落防止用具の取付治具を示す斜視図。
【図2】図1の治具の上面図。
【図3】図1の治具のI−I部断面図。
【図4】他の実施形態に係る墜転落防止用具の取付治具を示す上面図。
【図5】実施形態に係る墜転落防止用具の取付構造を示す斜視図。
【図6】本発明の作用を説明する概略上面図。
【図7】従来の墜転落防止用具の取付構造を示す概略斜視図。
【符号の説明】
1 墜転落防止用具の取付治具
2 本体
2L、2R 柱状部材
3L、3R 挟持部材
4 ねじ材
5L、5R 掛止部
9 柱(H形鋼)
91 フランジ
10 安全帯の親綱(墜転落防止用具)

Claims (2)

  1. 建物の上階部分における施工作業の際に作業者の墜転落を防止するための墜転落防止用具を、建物の躯体を構成するH形鋼に取り付ける治具であって、
    角形鋼管の一方端部に角形鋼管を外嵌し固着した柱状部材と、該柱状部材の内側の角形鋼管にスライド可能に外嵌される柱状部材とからなる一対の柱状部材を伸縮可能に連結してなる本体と、
    前記柱状部材のそれぞれに固定され、前記本体の伸縮にともなって互いに離合することにより、前記H形鋼のフランジの両側端縁を挟持するように動作する一対の挟持部材と、
    前記本体の内部を通るように該本体の長さ方向に沿って架設され、両柱状部材を互いに引き寄せるように動作するねじ材と、
    前記墜転落防止用具を掛止するために、前記挟持部材のそれぞれの両端部に貫通孔を穿設することにより設けられる掛止部と、
    前記挟持部材の内側面のそれぞれの一方端側に内側へ突出するように固着して設けられ、その各前面と前記各挟持部材の内側面と前記本体の後面とによって、前記H形鋼のフランジの両側端縁をそれぞれ嵌挿して係止できる一対の溝部を形成するコの字形状の係止突起と、
    を備えることを特徴とする墜転落防止用具の取付治具。
  2. H形鋼よりなる柱のフランジに、請求項1に記載の墜転落防止用具の取付治具が固定され、該治具に墜転落防止用具が取り付けられることを特徴とする墜転落防止用具の取付構造。
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