JP3005277U - 昇降梯子用安全囲 - Google Patents

昇降梯子用安全囲

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JP3005277U
JP3005277U JP1994008257U JP825794U JP3005277U JP 3005277 U JP3005277 U JP 3005277U JP 1994008257 U JP1994008257 U JP 1994008257U JP 825794 U JP825794 U JP 825794U JP 3005277 U JP3005277 U JP 3005277U
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辰也 小田原
祐蔵 長谷川
芳夫 市川
彬代 鈴木
公一 竹生田
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日揮メンテナンス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】仮設足場などで用いられる市販の梯子に対して
装着することができ、作業員の梯子からの落下事故を防
止でき、しかも梯子に対して着脱が容易で収納スペース
も小さい安全囲を提供すること。 【構成】 C形の保護枠であるフープガード2の両端
に、梯子1のフレーム11(12)に対してネジの締め
付けにより固定できるクランプ部3を設ける。フープガ
ード2は分割され、ステップ部13と平行なピン40で
軸支される。上下のフープガード2の間には縦格子部材
部材4A〜4Cが軸支されて取り付けられ、これにより
全体がリンク構造をなし、フープガード2を縦に回転さ
せて折り畳めるようになっている。なお縦格子部材はフ
ープガード2に着脱できるように上下両端部をコ字形状
に形成して組立式としてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば高所における昇降梯子用安全囲に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラントにおいては、高所作業が常時(装置運転中、定期修理時のいずれにお いても)必要な集合煙突、反応塔、槽などに関して、作業員の落下防止のための 安全囲を備えた梯子が構造物に常時取り付けられており、これにより作業員の安 全が図られている。一方工事に必要な場合にのみ設置される仮設梯子、例えばプ ラントのメンテナンス時に機器、配管の工事に際し、高所作業に必要な仮設足場 の昇降用として設けられる梯子については、安全囲が設置されていないのが現状 である。
【0003】 こうした仮設の梯子に対して適用可能性のある従来技術として、実公昭56− 54314号公報に記載されている折畳式安全囲がある。この安全囲は、梯子の 作業員の昇降領域を囲むように上下方向に間隔をおいて設けられた複数のC型枠 と、これらC型枠間にボルト、ナットで着脱できるように配設された垂直材群と を有し、C型枠の両端フランジ部及び梯子のフレームに形成されたボルト孔内に ボルトを通してナットで締め付けることにより安全囲を梯子に装着するものであ り、分解可能で現地で組立てることができるため、輸送費を節減でき、また輸送 中の損傷を防止できる利点がある。
【0004】
【考案が解決しようとしている課題】
しかしながら上述の安全囲は、本来常設、固定用の安全囲を分解、組立可能な ように溶接構造をボルト、ナット締結構造に変更したものであって、梯子にボル ト孔が穿設されていることが必要であるため、仮設足場で用いられるような一般 の市販の梯子に対してはそのまま取り付けることができない。仮に市販の梯子に 取り付けようとするなら、現場で穴開け作業をしなければならないので実用的で ないし、また装着の際には各ボルト孔にボルトを挿入してナットで締め付け、脱 着の際にはナットを外してボルトを抜き取らなければならないため、装着、脱着 が面倒である。このため工事の際の安全確保に関しては、作業員が携帯する安全 帯により、これに付随するフックを梯子のステップに掛けるなどして作業員自身 の落下防止に努めているが、梯子の昇降時には実行されないのが現状であり、落 下事故の危険性がある。
【0005】 本考案は、このような事情のもとになされたものであり、その目的は、汎用の 梯子、例えば仮設足場で用いられる昇降用梯子に対して装着でき、これにより作 業員の落下事故を防止し、しかも折り畳み、または分解が可能な構造を有するた め保管や輸送に便利な昇降梯子用安全囲を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、昇降梯子における昇降領域を囲むと共に一部が切欠され、 各々上下に間隔をおいて配置された複数の輪状の保護枠と、 この保護枠の各々の両端部に設けられると共に、前記梯子のフレームの前後両 面及び/または左右両面を両側から押圧して挟持し、前記梯子のフレームに着脱 自在に取り付けられるクランプ部と、 最上段の保護枠から最下段の保護枠に亘って伸び、各々前記保護枠に周方向に 間隔をおいて設けられた複数の縦格子部材と、を備え、 少なくとも最上段のクランプ部は、前記梯子のステップ部と交差して落下を阻 止するための落下阻止部を有し、 前記保護枠と縦格子部材とは、各保護枠が互に平行のまま縦格子部材に対して 回動できるリンク構造となるように、いずれも同じ向きの軸により互に軸支され ていることを特徴とする。
【0007】 請求項2の考案は、昇降梯子における昇降領域を囲むと共に一部が切欠され、 各々上下に間隔をおいて配置された複数の輪状の保護枠と、 この保護枠の各々の両端部に設けられると共に、前記梯子のフレームの前後両 面及び/または左右両面を両側から押圧して挟持し、前記梯子のフレームに着脱 自在に取り付けられるクランプ部と、 最上段の保護枠から最下段の保護枠に亘って伸び、各々前記保護枠に周方向に 間隔をおいて設けられた複数の縦格子部材と、を備え、 少なくとも最上段のクランプ部は、前記梯子のステップ部と交差して落下を阻 止するための落下阻止部を有し、 前記保護枠と縦格子部材とは、各保護枠が互に平行のまま縦格子部材に対して 回動できるリンク構造となるように、いずれも保護枠の両端部を結ぶ線に平行な 軸により互に軸支され、 前記保護枠は周方向に分割され、分割された個所においては、その間に縦格子 部材の一部を介在させてこれらが互に軸支されていることを特徴とする。
【0008】 請求項3、4の考案は、夫々請求項1、2の考案において、縦格子部材に、保 護枠の固定位置を調整できる位置調整手段を設けたことを特徴とする。
【0009】 請求項5の考案は、昇降梯子における昇降領域を囲むと共に一部が切欠され、 各々上下に間隔をおいて配置された輪状の保護枠と、 この保護枠の各々の両端部に設けられると共に、前記梯子のフレームの前後両 面及び/または左右両面を両側から押圧して挟持し、前記梯子のフレームに着脱 自在に取り付けられるクランプ部と、 最上段の保護枠から最下段の保護枠に亘って伸び、各々前記保護枠に周方向に 間隔をおいて着脱自在に取り付けられた複数の縦格子部材と、を備え、 少なくとも最上段のクランプ部は、前記梯子のステップ部と交差して落下を阻 止するための落下阻止部を有していることを特徴とする。
【0010】 請求項6の考案は、請求項5の考案において、縦格子部材の上下両端部には、 夫々最上段の保護枠及び最下段の保護枠に係合するように、下向きのコ字形部及 び上向きのコ字形部が形成され、 前記コ字形部と保護枠との係合部には、コ字形部が保護枠に沿って位置ずれし ないように位置ずれ防止構造が組み合わされていることを特徴とする。
【0011】 請求項7、8の考案は、夫々請求項5、6の考案において、保護枠は少なくと も3段以上設けられ、縦格子部材には、中間の保護枠を上または下から受けるよ うにL字形の受け部が形成されていることを特徴とする。請求項9、10の考案 は、夫々請求項5、6の考案において、縦格子部材は、長さを調整できる長さ調 整部を備えていることを特徴とする。請求項11、12、13の考案は、夫々請 求項1、2、5の考案において、各縦格子部材は可撓性の連結部材により互に連 結されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】
請求項1の考案では、クランプ部の例えばネジを緩めておいて一対の押圧部間 には梯子のフレームが入り込むように安全囲を装着し、ネジを締めて押圧部によ りフレームを押圧してクランプ部をフレームに固定する。仮に押圧部のフレーム に対する押圧力が不十分になったとしても落下阻止部が梯子のステップ部に支持 された状態になるので安全囲は滑り落ちることはない。安全囲を梯子から取り外 した後は、保護枠及びクランプ部はリンク構造をなしているので保護枠同士を平 行を保ったまま縦に回転させることにより折り畳むことができるので保管に便利 である。
【0013】 請求項5の考案では、縦格子部材を保護枠に対して着脱できるようにすること で、組立て、分解ができ、保管に便利であり、例えば請求項6の考案のように縦 格子部材の上下両端部のコ字形部を形成しておけば、コ字形部内に保護枠を係合 させることにより組立てができるので、組立て、分解が容易である。この場合請 求項7のように縦格子部材にL字形の受け部を形成すれば縦格子部材が中間の保 護枠から離れることを防止できる。また請求項3、4、9、10の考案のように 構成すれば、保護枠の相互の間隔を調整できるため、クランプ部と梯子のステッ プ部との干渉を避けることができるし、更には各クランプ部を梯子のステップ部 に乗せることができ、下方への荷重に対する強度がより一層大きくなる。
【0014】
【実施例】
図1〜図4は請求項2の考案の実施例を示す図であり、図1は例えばプラント の仮設足場に設けられた市販の昇降梯子1に、実施例に係る安全囲20を取り付 けた状態を示す図である。前記梯子1はH形の2本のフレーム11、12(ただ し図1では便宜上角柱で図示してある)の間に、複数のステップ部13が配設さ れている。前記安全囲20は、梯子1に沿って上中下3段に間隔をおいて配置さ れた保護枠であるフープガード2を備えている。
【0015】 これらフープガード2は、梯子1における作業員の昇降領域を囲むと共に一部 (梯子1に取り付けられる側)が切欠された輪状例えばC形に形成されており、 この例では、多少撓むことができるように(つまり横に広がることができるよう に)に作られている。またフープガード2は、図4に示すように中央部(梯子1 の中心部からの最遠点)にて分割されており、フープガード2の右側半円部と左 側半円部とは、各々分割側の端部が半径方向外方に折曲されると共にその折曲端 部同士が、後述する縦格子部材4Aを挟んで梯子1のステップ部13に平行な( フープガード2の両端部を結ぶ線と平行な)ピン40により当該ピン40を軸と して上下に回動できるように多少の遊びをもって接続されている。ピン40の両 端は各部が抜けないように肩部が形成されている。
【0016】 前記各フープガード2の両端部には、夫々クランプ部3が例えば溶接により取 り付けられており、このクランプ部3は、図2、図3に示すように横断面がコ字 形の部材の一方の側端側を内方側に直角に屈曲させて形成し、これにより後部側 (梯子1の手前側)に梯子1のフレーム11、12の挿入口30が形成された取 付け部材31と、この取付け部材31の中に収められた前記フレーム12(11 )の外方側の側面を上下で夫々押圧する2個の円形の押圧板32と、前記フレー ム12(11)の前面を上下で夫々押圧する2個の円形の押圧板33と、これら 押圧板33を夫々進退させるボルトネジ34、35とを備えている。
【0017】 前記取付け部材31の挿入口30は、一般に市販されている梯子1のフレーム 11(12)の横幅寸法の相違に適応できるように、使用されると考えられる梯 子1のフレームの横幅寸法Wの最大値よりも広く形成されている。即ちクランプ 部3は、梯子1のフレーム11(12)を挿入口30を通して取付け部材31内 に取り込み、ネジ34、35を締め付けて夫々押圧板32、33によりフレーム 11(12)を取付け部材31の内面との間で挟持するように構成されており、 少なくとも作業員の荷重に耐え得る強度を保持している。この実施例では、前記 押圧板32、33とこれらに夫々対向する取付け部材31の面状部分とにより、 一対を1組とする2組の押圧部が構成される。
【0018】 また前記取付け部材31の内方側の側面部分36の下面部は落下阻止部に相当 し、仮にクランプ部3が梯子1に沿って滑り落ちたときにステップ部13の上に 交差して乗り、これによりステップ部13で支持されて安全囲20の落下を阻止 するものである。クランプ部3としては、上述の構造に限定されるものではない が、少なくとも最上段のフープガード2のクランプ部3には落下阻止部が設けら れていることが必要である。そして上述のようにクランプ部3の取付け部材31 を角形に構成すれば、水平方向の力、特にフープガード2を押し拡げるような外 側の力に対しては、梯子1のフレーム11(12)の内方側の側面でその力を受 けてフープガード2の拡がりを防止でき、また安全囲20に対する下方側への荷 重によりクランプ部3の手前側が下がるように回転するモーメントに対しては、 取付け部材31の手前側の面(後面)の内側とフレーム11(12)の後面とが 互に圧接されているので、下方への回転を防止できる。なおフープガード2のク ランプ部3に対する取付け方法としては、溶接に限らずボルト締めであってもよ いし、あるいは蝶番を用いてもよい。
【0019】 フープガード2の中央部及びこの中央部から周方向に左右夫々90度ずれた位 置(左側部、右側部)には、上段のフープガード2から下段のフープガード2に 亘って伸びる板状の縦格子部材4A、4B、4Cが夫々設けられている。中央の 縦格子部材4Aは、フープガード2の内側にてステップ部13に平行で上下に伸 びる平板部分401と、各フープガード2に対応した位置にて後方に垂直に突出 している突出部分402とからなり、先述したように分割されたフープガード2 の間に前記平行部分401及び突出部分402が入り込んで、フープガード2の 両端部を結ぶ線に平行な(梯子1への取付け時におけるステップ部13に平行な )ピン40により軸支されている。両側部の縦格子部材4B、4Cは梯子1のス テップ部13に平行なピン41に軸支されており、フープガード2と縦格子部材 4A〜4Cとは、各フープガード2が互に平行のままピン41及び後述のピン4 2aのまわりに回動可能なリンク構造をなしている。
【0020】 また縦格子部材4A〜4Cの中間部及び下端部には、フープガード2の位置調 整手段をなす上下に伸びる長穴42が形成されており、縦格子部材4A〜4Cは 、中段及び下段のフープガード2に対し、前記長穴42及びフープガード2側の ピン穴にピン42aを通すことにより軸支されている。このような構造では中段 及び下段のフープガード2は長穴42に沿ってスライドできるので高さ位置を調 整でき、例えば各段のフープガード2のクランプ部3を梯子1の対応するステッ プ部13に乗せるように調整しておけば、最上段のクランプ部3のみがステップ 部13に乗る構造よりも下方への荷重に対する強度がより大きくなるので好まし い。
【0021】 以上において前記縦格子部材4A〜4C、及び上述のフープガード2並びにク ランプ部3は、軽量で強度の大きい材質を用いることが好ましく、例えばアルミ ニウム合金やFRP(繊維強化プラスチック)などを用いることができる。前記 縦格子部材4Aと4Bとの間、縦格子部材4Aと4Cの間には、各々2本づつ布 ベルト51が上段のフープガード2から下段のフープガード2に亘って取り付け られており、各布ベルト51の上下両端部は、夫々フープガード2を越えて折り 返され、リベットで止められると共に、中間部では中段のフープガード2を挟み 込むように二重化されている。また縦格子部材4A〜4C及び各布ベルト51同 士を連結してこれらの部材の間から作業員が落下するのを防止するように中段の フープガードの上側、下側に夫々1本づつ可撓性の連結部材である布ベルト52 が設けられている。
【0022】 上述実施例においては、各フープガード2が多少撓むので、各フープガード2 の両端を拡げて、クランプ部3の挿入口30より梯子1のフレーム11(12) を取付け部材31内に嵌め込み、既述したようにボルトネジ34、35を夫々締 め付けて押圧板32、33により前記フレーム11(12)を押圧して挟持し、 以って安全囲20を梯子1に固定する。従って仮設足場などで用いられる一般の 市販の梯子に安全囲20を取り付けることができ、作業員の高所からの落下を防 止でき、工事安全面の改善が図られる。しかも梯子1に対する着脱はボルトネジ による締め付け方式を採用しているため、現場作業員が常時携帯しているシノ、 モンキーなどの工具で容易に行うことができ、また現場にて溶接で製作するより も低廉である。ただし取り付け部材20としては、着脱可能にクランプできる構 造であればよく、ネジによる締め付けの代わりにバネ構造のものでワンタッチで 取り付けられるものであっても良い。
【0023】 そして安全囲20を梯子1から取り外した後は、縦格子部材4A〜4Cとフー プガード2とがフープガード2の両端部を結ぶ線に平行な軸(ピン40、41、 42a)により互に軸支されてリンク構造をなしているため、フープガード2を 左右両側のピン41、42aを軸として縦格子部材4B、4Cに対して回動させ ることにより図6に示すように安全囲20が折り畳まれる。従って収納スペース が小さくて済み、保管に便利であって繰り返し使用することができ、また輸送す る上でも便利である。
【0024】 以上においてフープガード2は、2分割に限らず3個以上に分割されていても よく、またその形状についてもC形に限らず、四角形あるいは五角形以上の多角 形状の一部を切欠した形状としてもよい。ただし本発明では、フープガード2を 分割することに限定されるものではなく、分割されないフープガード2と縦格子 部材とを、フープガード2の両端部を結ぶ線に平行な軸により軸支してリンク構 造を構成しこれにより折り畳めるようにすればよいが、上述実施例のように分割 型とすれば、安全囲を畳んだときに縦格子部材がフープガード2の外に飛び出さ ないので好ましい。なお安全囲20を折り畳み可能な構造とするにあたっては、 リンク構造の軸、つまりフープガード2と縦格子部材4A〜4C(ただし縦格子 部材は3本に限らない)とを軸支している軸は必ずしもフープガード2の両端部 を結ぶ線に平行でなくとも、例えばフープガード2の両端部を結ぶ線に直交する 線に平行であってもよく、この場合例えばフープガード2の後部中央における縦 格子部材との軸支部分の軸のまわりにフープガード2を縦格子部材に対して回動 させることにより折り畳むことができる。
【0025】 ここで請求項1または2の考案の他の実施例を図7〜図13に示す。この実施 例では上下2段に配置されたフープガード6は六角形の一辺が切欠された形状に 形成され、角の部分で分割されている。分割されたフープガード6の各辺同士は 梯子1のステップ部13に平行なピン42bにより縦格子部材53の上端部(下 端部)を挟んで上下に回動できるように接続されている。またフープガード6に おける梯子1のステップ部13に平行な一辺の中央には、ステップ部13に平行 なピン43により縦格子部材54の上端部(下端部)が軸支されると共に、各縦 格子部材53、54は、上、中、下三段位置にてフープガード6に平行な布ベル ト55により連結されている。
【0026】 前記縦格子部材53には、縦格子部材63の長さを調整する長さ調整部61が 設けられており、この長さ調整部61は、例えば図10に示すように雌ねじ部6 2aを有するパイプ62、62の間に雄ねじ部63aを有する丸実棒63を介在 させて互に螺合させ、丸実棒63を回動させることにより縦格子部材53が伸縮 する(パイプ62同士が接近、離隔する)ように構成される。全ての梯子1につ いてステップ部13の間隔が一律でなく、型式などによって異なることから、こ のように縦格子部材53、54の長さを調整できるようにすれば、最上段のクラ ンプ部7をステップ部13に乗せるように取り付けたときに、いずれの梯子1に 対しても下段のクランプ部7をステップ部13と干渉しないようにすることがで きるし、あるいは下段のクランプ部7についてもステップ部13に乗せることも できる。
【0027】 なお長さ調整部としては、図11に示すように雄ねじ部64aを有するパイプ 64、64の間に、雌ねじ部65aを有する中空棒65を介在させた構造のもの であってもよいし、あるいは図12に示すようにターンバックル66を用いても よく、更には、図13に示すようにスライド部67の長穴69にそってネジ68 をスライドさせることにより縦格子部材53の長さを調整し、調整後はネジを締 めることにより長さを固定するようにしてもよい。
【0028】 またこの実施例で用いられるクランプ部7は、図14及び図15に示すように 、内方側(梯子1の中心部側)の側部が梯子1のフレーム11(12)の挿入口 70になっいるコ字形の取付け部材71を有し、この取付け部材71の手前側か ら夫々上下2個所にてボルトネジ72によりフレーム11(12)の前面を押圧 板73により押圧して取付け部材71の後面との間で当該フレーム11(12) を挟圧するように構成されると共に、挿入口70を開閉し、閉じたときにはステ ップ部13により支持されて落下が阻止されるように、支軸部74のまわりを水 平方向に回転自在なステー75を備えている。なお図14中ナット76は、ステ ー75をロックするためのものであり、緩めることによりステー75が回転可能 になる。77はステー75を回転させるためのシャフト、78はシャフト77の 回転をとめるストッパー用ボルトである。
【0029】 また上述のクランプ部7においては、フープガード6がボルト締めにより固定 されると共に、取付け部材71の外方側の側面の横幅寸法に対して端面から1/ 4の位置に取り付けられているため、例えば中段(3段以上の構成の場合)ある いは下段のクランプ部7を取り付ける際にステップ部13が妨げになるときには 、両サイドのクランプ部7をフープガード6から取り外して交換しかつ反転させ てステップ部13との干渉を避けることができる。
【0030】 次に請求項3の考案の実施例について図16、図17を参照しながら説明する と、この実施例に係る安全囲20においては、フープガード8が分割されていな いが、縦格子81がフープガード8に対して着脱できるように構成されている。 なお縦格子部材81同士は連結部材である布ベルト82により互に連結されてい る。即ち縦格子部材81の上下両端部には、夫々下向き上向きのコ字形部83、 83が形成されており、これらコ字形部83内に、板状のフープガード8を嵌め 入れて互に係合させると共に、例えば縦格子部材81の1本おきにコ字形部83 とフープガード8とを、コ字形部83のネジ穴84を介して例えば蝶ネジ85や 小ネジなどにより位置固定して、周方向の位置ずれを防いでいる。
【0031】 また縦格子部材81の中間には上向きのL字形の受け部86が設けられ、この 受け部86で中段のフープガード8を受けることにより、縦格子部材81が当該 フープガード8から離れないようになっている。下端側のコ字形部83及び受け 部86については、図18に示すように内側の垂直片部を長くしておき、梯子1 のステップ部13間隔に応じてフープガード8の上下間隔を変える場合にも対応 できるようにしておくことが望ましい。
【0032】 更にまた縦格子部材81は、図19に示すように中間で分割し、その間に長さ 調整部をなすスライド部9を介在させて縦格子部材81の長さを調整できるよう にしてもよい。このスライド部9は、上下2個所に長穴90が形成されたスライ ド部本体を備え、ボルトネジ91により長穴90を介して、分割された縦格子部 材81を締め付けることにより長さを調整できるようになっている。また最上段 のフープガード8の上端及び最下段のフープガード8の下端に縦格子部材81の 板幅に適合する凹部の切り欠き部を形成し、この中に縦格子部材81を係入して おけば、先述した蝶ボルト85や小ネジを用いなくとも縦格子部材81の周方向 の位置ずれを防止できる。
【0033】 このような実施例によれば、安全囲を梯子1から取り外した後、縦格子部材8 1をフープガード8から取り外すことにより、安全囲が分解できるので収納スペ ースが小さくて済み、また組立ても容易である。
【0034】
【考案の効果】
本考案の昇降梯子用安全囲によれば、仮設足場などで用いられる市販の梯子に 対して適用できるので汎用性があり、例えば仮設足場において作業員の梯子から の落下事故を防止できる。また梯子に対する着脱が容易であり、収納スペースも 小さくて済み、保管や輸送に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る安全囲を示す斜視図であ
る。
【図2】本考案で用いられるクランプ部の一例を示す平
面図である。
【図3】図2のクランプ部を示す側面図である。
【図4】本考案の実施例に係る安全囲を示す平面図であ
る。
【図5】本考案の実施例に係る安全囲を示す正面図であ
る。
【図6】本考案の実施例に係る安全囲を折り畳む様子を
示す側面図である。
【図7】本考案の他の実施例に係る安全囲を示す斜視図
である。
【図8】本考案の他の実施例に係る安全囲を示す平面図
である。
【図9】本考案の他の実施例に係る安全囲を示す一部正
面図である。
【図10】本考案で用いられる縦格子部材の長さ調整部
の一例を示す一部破断側面図である。
【図11】本考案で用いられる縦格子部材の長さ調整部
の他の例を示す一部破断側面図である。
【図12】本考案で用いられる縦格子部材の長さ調整部
の更に他の例を示す斜視図である。
【図13】本考案で用いられる縦格子部材の長さ調整部
の更にまた他の例を示す説明図である。
【図14】本考案で用いられるクランプ部の他の例を示
す平面図である。
【図15】本考案で用いられるクランプ部の他の例を示
す側面図である。
【図16】本考案の更に他の実施例に係る安全囲を示す
斜視図である。
【図17】本考案で用いられる縦格子部材の他の例を示
す説明図である。
【図18】本考案で用いられる縦格子部材の更に他の例
を示す側面図である。
【図19】本考案で用いられる縦格子部材の更にまた他
の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 梯子 11、12 フレーム 13 ステップ部 2、6、8 フープガード 20 安全囲 3、7 クランプ部 31、71 取り付け部材 32、33、73 押圧板 4A〜4C、53、81 縦格子部材 51 布ベルト 55、82 連結部材 61 長さ調整部 66 長さ調整部であるターンバックル 67 長さ調整部であるスライド部 83、 コ字形部 86、 L字形の受け部 9 長さ調整部であるスライド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹生田 公一 神奈川県横浜市南区別所2−17−2

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降梯子における昇降領域を囲むと共に
    一部が切欠され、各々上下に間隔をおいて配置された複
    数の輪状の保護枠と、 この保護枠の各々の両端部に設けられると共に、前記梯
    子のフレームの前後両面及び/または左右両面を両側か
    ら押圧して挟持し、前記梯子のフレームに着脱自在に取
    り付けられるクランプ部と、 最上段の保護枠から最下段の保護枠に亘って伸び、各々
    前記保護枠に周方向に間隔をおいて設けられた複数の縦
    格子部材と、を備え、 少なくとも最上段のクランプ部は、前記梯子のステップ
    部と交差して落下を阻止するための落下阻止部を有し、 前記保護枠と縦格子部材とは、各保護枠が互に平行のま
    ま縦格子部材に対して回動できるリンク構造となるよう
    に、いずれも同じ向きの軸により互に軸支されているこ
    とを特徴とする昇降梯子用安全囲。
  2. 【請求項2】 昇降梯子における昇降領域を囲むと共に
    一部が切欠され、各々上下に間隔をおいて配置された複
    数の輪状の保護枠と、 この保護枠の各々の両端部に設けられると共に、前記梯
    子のフレームの前後両面及び/または左右両面を両側か
    ら押圧して挟持し、前記梯子のフレームに着脱自在に取
    り付けられるクランプ部と、 最上段の保護枠から最下段の保護枠に亘って伸び、各々
    前記保護枠に周方向に間隔をおいて設けられた複数の縦
    格子部材と、を備え、 少なくとも最上段のクランプ部は、前記梯子のステップ
    部と交差して落下を阻止するための落下阻止部を有し、 前記保護枠と縦格子部材とは、各保護枠が互に平行のま
    ま縦格子部材に対して回動できるリンク構造となるよう
    に、いずれも保護枠の両端部を結ぶ線に平行な軸により
    互に軸支され、 前記保護枠は周方向に分割され、分割された個所におい
    ては、その間に縦格子部材の一部を介在させてこれらが
    互に軸支されていることを特徴とする昇降梯子用安全
    囲。
  3. 【請求項3】 縦格子部材に、保護枠の固定位置を調整
    できる位置調整手段を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の昇降梯子用安全囲。
  4. 【請求項4】 縦格子部材に、保護枠の固定位置を調整
    できる位置調整手段を設けたことを特徴とする請求項2
    記載の昇降梯子用安全囲。
  5. 【請求項5】 昇降梯子における昇降領域を囲むと共に
    一部が切欠され、各々上下に間隔をおいて配置された複
    数の輪状の保護枠と、 この保護枠の各々の両端部に設けられると共に、前記梯
    子のフレームの前後両面及び/または左右両面を両側か
    ら押圧して挟持し、前記梯子のフレームに着脱自在に取
    り付けられるクランプ部と、 最上段の保護枠から最下段の保護枠に亘って伸び、各々
    前記保護枠に周方向に間隔をおいて着脱自在に取り付け
    られた複数の縦格子部材と、を備え、 少なくとも最上段のクランプ部は、前記梯子のステップ
    部と交差して落下を阻止するための落下阻止部を有して
    いることを特徴とする昇降梯子用安全囲。。
  6. 【請求項6】 縦格子部材の上下両端部には、夫々最上
    段の保護枠及び最下段の保護枠に係合するように、下向
    きのコ字形部及び上向きのコ字形部が形成され、 前記コ字形部と保護枠との係合部には、コ字形部が保護
    枠に沿って位置ずれしないように位置ずれ防止構造が組
    み合わされていることを特徴とする請求項5記載の昇降
    梯子用安全囲。
  7. 【請求項7】 保護枠は少なくとも3段以上設けられ、 縦格子部材には、中間の保護枠を上または下から受ける
    ようにL字形の受け部が形成されていることを特徴とす
    る請求項5記載の昇降梯子用安全囲。
  8. 【請求項8】 保護枠は少なくとも3段以上設けられ、 縦格子部材には、中間の保護枠を上または下から受ける
    ようにL字形の受け部が形成されていることを特徴とす
    る請求項6記載の昇降梯子用安全囲。
  9. 【請求項9】 縦格子部材は、長さを調整できる長さ調
    整部を備えていることを特徴とする請求項5記載の昇降
    梯子用安全囲。
  10. 【請求項10】 縦格子部材は、長さを調整できる長さ
    調整部を備えていることを特徴とする請求項6記載の昇
    降梯子用安全囲。
  11. 【請求項11】 各縦格子部材は可撓性の連結部材によ
    り互に連結されていることを特徴とする請求項1記載の
    昇降梯子用安全囲。
  12. 【請求項12】 各縦格子部材は可撓性の連結部材によ
    り互に連結されていることを特徴とする請求項2記載の
    昇降梯子用安全囲。
  13. 【請求項13】 各縦格子部材は可撓性の連結部材によ
    り互に連結されていることを特徴とする請求項5記載の
    昇降梯子用安全囲。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101337875B1 (ko) * 2013-11-05 2013-12-06 주식회사 청우에스이 송전철탑 기초공사용 안전 사다리
KR20230122734A (ko) * 2022-02-15 2023-08-22 은진산업 주식회사 접이식 방호울 사다리

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