JPH11303124A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JPH11303124A
JPH11303124A JP10820398A JP10820398A JPH11303124A JP H11303124 A JPH11303124 A JP H11303124A JP 10820398 A JP10820398 A JP 10820398A JP 10820398 A JP10820398 A JP 10820398A JP H11303124 A JPH11303124 A JP H11303124A
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JP
Japan
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work
arm
tip
bucket
construction machine
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Application number
JP10820398A
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English (en)
Inventor
Mikio Nojiri
幹雄 野尻
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Komatsu Zenoah Co
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Zenoah Co
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端作業アタッチメントによる土木作業の作
業性を確保し、しかも作業アームの先端部が土砂に曝さ
れたり、外部物体と接触した場合にも、先端作業アタッ
チメントを確実に振動させることのできる建設機械を提
供することを解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、油圧起振手段(60)のピ
ストンロッド(61b)に掘削用バケット(51)の揺
動軸(56)を接続し、かつ該油圧起振手段(60)を
作業アーム43に内蔵させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業アームの先端
部に揺動支点を介して掘削用バケットや法面バケット等
の先端作業アタッチメントを揺動可能に配設し、該先端
作業アタッチメントによって各種土木作業を行うととも
に、この先端作業アタッチメントに振動を与える起振手
段を備えた建設機械の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧パワーショベル等の建設
機械には、作業アームの先端部に配設した先端作業アタ
ッチメントに振動を与えるように構成したものがある。
【0003】図12は、この種の従来技術を示したもの
で、作業アーム1の先端部に、掘削作業を行うための掘
削用バケット2と、この掘削用バケット2に振動を与え
る振動アクチュエータ3とを備えるようにした建設機械
を示している。
【0004】この建設機械によれば、上述した振動アク
チュエータ3を駆動させ、掘削用バケット2を振動させ
ることにより、固い地面に対しても掘削用バケット2の
先端部を確実に喰い込ませることができる、掘削用バケ
ット2に付着した土砂を容易に落下させることができる
等、掘削作業そのものの効率化を図ることができるよう
になるばかりか、掘削用バケット2の底面を当接させた
状態で振動アクチュエータ3を駆動させることにより、
地面の締め固め作業(以下、単に転圧作業と称する)を
行うことができる、同様に支柱や杭の打ち込み作業(以
下、単に杭打ち作業と称する)ができる等々、掘削用バ
ケット2の重量と振動とを利用して、掘削作業以外の土
木作業を行うことも可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の建設機械では、掘削用バケット2の揺動支点4が直
接作業アーム1の先端部との間に直接設けられているた
め、この掘削用バケット2を振動させる方向が、図中の
矢印Xで示すように、揺動支点4の軸心回りに揺動させ
るものに限られる。すなわち、上記建設機械に適用する
振動アクチュエータ3としては、同図に明示されている
ように、アームリンク5の先端部が接続されたバケット
シリンダアクチュエータ6のピストンロッド6aと掘削
用バケット2との間に介在させるなど、当該掘削用バケ
ット2をその揺動支点4の軸心回りに揺動させるもので
ある必要がある。
【0006】このような建設機械にあっては、振動アク
チュエータ3およびこれに対する油圧配管7が、作業ア
ーム1の先端部、つまり土木作業を直接行う部分の極近
傍で、しかもオペレータからは殆ど死角となる位置に配
置されることになるため、土木作業中において作業アー
ム1の先端部が土砂に曝されたり、他の建設機械等、外
部物体と接触する確率が高くなり、当該振動アクチュエ
ータ3および油圧配管7に損傷を来し、所望の際に掘削
用バケット2を振動させることができない等、建設機械
の信頼性を著しく低下させる虞れがある。
【0007】こうした事態を解決するためには、振動ア
クチュエータ3および油圧配管7をカバー部材によって
覆うことが考えられる。
【0008】しかしながら、上記建設機械では、振動ア
クチュエータ3が、作業アーム1の先端部に配置され、
しかもバケットシリンダアクチュエータ6を作動させた
場合に作業アーム1に対して変位する構成であるため、
上述した事態を解決するためには土木作業を直接行う部
分の極近傍に振動アクチュエータ3の移動域全体を囲繞
する巨大なカバー部材が必要となり、掘削用バケット2
による土木作業の作業性を著しく損なうことになる。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みて、先端作業ア
タッチメントによる土木作業の作業性を確保し、しかも
作業アームの先端部が土砂に曝されたり、外部物体と接
触した場合にも、先端作業アタッチメントを確実に振動
させることのできる建設機械を提供することを解決課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】請求項1
に記載の発明では、作業アーム(43)の先端部に揺動
支点(56)を介して揺動可能に配設した先端作業アタ
ッチメント(51)と、この先端作業アタッチメント
(51)に振動を与える起振手段(60)とを備え、該
先端作業アタッチメント(51)によって作業を行う建
設機械において、前記起振手段(60)に前記先端作業
アタッチメント(51)の揺動支点(56)を接続し、
かつ起振手段(60)を前記作業アーム(43)に内蔵
させるようにしている。
【0011】この請求項1に記載の発明によれば、起振
手段(60)が作業アーム(43)によって保護される
ことになるため、土木作業中において作業アーム(4
3)の先端部が土砂に曝されたり、他の建設機械等、外
部物体と接触した場合にも、起振手段(60)に損傷を
来す虞れがなく、先端作業アタッチメント(51)によ
る土木作業の作業性を損なうことなく、建設機械の信頼
性を向上させることができるようになる。
【0012】請求項2に記載の発明では、上述した請求
項1に記載された起振手段(60)として、前記先端作
業アタッチメント(51)の揺動支点(56)を前記作
業アーム(43)に沿って進退移動させるものを適用し
ている。
【0013】ここで、上述した従来の建設機械では、掘
削用バケットの揺動支点を直接作業アームの先端部に設
け、さらに掘削用バケットとこの掘削用バケットを揺動
支点回りに揺動させるバケットシリンダアクチュエータ
との間に上述した振動アクチュエータを介在させること
により、作業アームに対して掘削用バケットを振動させ
るように構成しており、振動アクチュエータの作動によ
って得られる掘削用バケットの振動が、作業アームに対
して揺動支点を中心とした円弧に沿ったものとなる。
【0014】このため、この従来の建設機械にあって
は、作業アームを一般的な作業姿勢に配置させた場合、
つまり作業アームを鉛直方向に沿って配置させた場合、
掘削用バケットの底面がほぼ水平方向に沿って振動する
ことになり、掘削用バケットの重量と振動とを利用した
作業を効率よく行うことが困難である。
【0015】この点、上記請求項2に記載の発明によれ
ば、特に、作業アーム(43)を鉛直方向に沿って配置
した場合に先端作業アタッチメント(51)が鉛直方向
に沿って振動することになり、当該先端作業アタッチメ
ント(51)の重量と振動とを利用した作業をより効率
よく行うことができるようになる。
【0016】請求項3に記載の発明では、上述した請求
項1に記載された起振手段(60)として、供給された
作動流体の圧力によって往復運動するシリンダアクチュ
エータ(61)を備えたものを適用している。
【0017】この請求項3に記載の発明によれば、起振
手段(60)の幅を最小限に抑え、作業アーム(43)
の大型化を防止することができる。
【0018】請求項4に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明に対して、前記起振手段(60)と前
記先端作業アタッチメント(51)の揺動支点(56)
との間に連設ロッド(63)を介在させるようにしてい
る。
【0019】この請求項4に記載の発明によれば、起振
手段(60)を作業アーム(43)の基端部に配置する
ことが可能となり、当該起振手段(60)に対する流体
圧配管(64)等の短縮化を図ることができるようにな
るとともに、泥濘地や水中において土木作業を行う場合
にも起振手段(60)の汚損を防止することができるよ
うになる。
【0020】請求項5に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明に対して、前記起振手段(60)を前
記作業アーム(43)の先端部に配設し、この起振手段
(60)に前記先端作業アタッチメント(51)の揺動
支点(56)を直接接続するようにしている。
【0021】この請求項5に記載の発明によれば、請求
項4に記載の発明の如く、起振手段(60)と先端作業
アタッチメント(51)の揺動支点(56)との間に連
設ロッド(63)を介在させたものに比べて、部品点数
の低減を図ることができるとともに、起振手段(60)
に対する被振動重量が低減し、起振手段(60)として
より小型のものを適用することが可能となる。
【0022】請求項6に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明に対して、前記先端作業アタッチメン
ト(51)の揺動支点(56)に平行となる軸心回りに
揺動する態様で、一端部を介して前記作業アーム(4
3)の先端外部に支持させたアームリンク(48)と、
それぞれ前記先端作業アタッチメント(51)の揺動支
点(56)に平行となる軸心回りに揺動する態様で、一
端部が前記アームリンク(48)の他端部に接続される
とともに、他端部が前記先端作業アタッチメント(5
1)に接続されたプッシュリンク(49)と、前記作業
アーム(43)の外部において、該作業アーム(43)
の基端部および前記アームリンク(48)の他端部の間
に介在し、伸縮駆動した場合に前記アームリンク(4
8)および前記プッシュリンク(49)を介して前記先
端作業アタッチメント(51)をその揺動支点(56)
回りに揺動させるアタッチメント用シリンダアクチュエ
ータ(46)とをさらに備えるようにしている。
【0023】この請求項6に記載の発明によれば、作業
アーム(43)に対して先端作業アタッチメント(5
1)をその揺動支点(56)回りに揺動させる機構が被
振動重量に加わらないため、起振手段(60)としてよ
り小型のものを適用することが可能となる。
【0024】また、先端作業アタッチメント(51)が
これらアームリンク(48)、プッシュリンク(49)
およびアタッチメント用シリンダアクチュエータ(4
6)の接続点(47)を中心として揺動することになる
ため、当該先端作業アタッチメント(51)の手前側の
振幅が大きくなり、転圧作業、特に法面に対する転圧作
業の際の整形性が極めて良好になる。
【0025】請求項1に記載された先端作業アタッチメ
ントとしては、例えば請求項7に記載の発明の如く、掘
削用バケット(51)、法面バケット(51′)、リッ
パバケット(80)、スケルトンバケット(110)等
の各種バケットを適用することができるものの、リッパ
(90)、道路破砕機(100)、フォークグラップル
(120)等、その他の先端作業アタッチメントを適用
しても構わない。この場合、特に、先端作業アタッチメ
ントに振動を与えることによってその作業効率を向上さ
せることができるものを適用することが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図4は、本発明に係
る建設機械の第1実施形態を概念的に示したものであ
る。ここで例示する建設機械は、建設現場において掘削
・土工・排土といった土木作業を行う場合に適用する後
端小旋回型のもので、左右一対のクローラ11を介して
走行する下部走行体10の上部に上部旋回体20を備え
ている。
【0027】上部旋回体20は、下部走行体10との間
に介在させた旋回サークル30の作用により、当該下部
走行体10に対して鉛直方向に沿った旋回軸心α回りに
360°の範囲で旋回可能となるもので、その前端部に
設けた円筒状のボス部材21を介して掘削作業機40を
支承している。
【0028】掘削作業機40は、下部走行体10を設置
した地面Eよりも低い場所の掘削を行う等、いわゆるバ
ックホウ作業に好適なものであり、上述したボス部材2
1に対して鉛直軸心回りに揺動可能に軸着させた揺動ブ
ラケット41と、基端部を水平に配置した場合に先端部
が下方に向けて屈曲する略L字状を成し、該基端部を介
して揺動ブラケット41の上端部に起伏移動可能に軸着
させた作業ブーム42と、この作業ブーム42の先端部
に水平軸心回りに揺動可能に軸着させた作業アーム43
とを備え、作業ブーム42の屈曲部と揺動ブラケット4
1の前端部との間に介在させたブーム用シリンダアクチ
ュエータ44の駆動により、上部旋回体20に対して作
業ブーム42を水平な起伏軸心回りに起伏移動させるこ
とができ、また作業ブーム42の屈曲部と作業アーム4
3の基端部との間に介在させたアーム用シリンダアクチ
ュエータ45の駆動により、作業ブーム42に対して作
業アーム43を起伏軸心に平行となる軸心回りに揺動さ
せることができ、さらに揺動ブラケット41と上部旋回
体20との間に介在させた図示していない揺動用シリン
ダアクチュエータの駆動により、上部旋回体20に対し
て揺動ブラケット41を鉛直軸回りに回転させることが
可能である。
【0029】図1および図2に示すように、この建設機
械の作業アーム43は、鋼板を適宜組み合わせることに
よって中空の角柱状に構成しており、その基端外部にバ
ケット用シリンダアクチュエータ(アタッチメント用シ
リンダアクチュエータ)46を支承しているとともに、
その基端部に油圧起振手段60を内蔵している。
【0030】バケット用シリンダアクチュエータ46
は、その基端部を介し、上述した起伏軸心に平行となる
軸心回りに揺動可能となるように上記作業アーム43に
配設されたもので、そのピストンロッド46aの先端部
に第1リンク軸47を介してアームリンク48およびプ
ッシュリンク49を支持している。
【0031】アームリンク48およびプッシュリンク4
9は、個々の基端部を介し、上述した起伏軸心に平行と
なる軸心回りに揺動する態様でバケット用シリンダアク
チュエータ46の第1リンク軸47に接続されており、
アームリンク48の先端部が第2リンク軸50に接続さ
れている一方、プッシュリンク49の先端部が掘削用バ
ケット51のプッシュ軸52に着脱可能に接続されてい
る。第2リンク軸50は、作業アーム43の先端部外表
面に突設したリンクブラケット53の突出端部に設けら
れており、その軸心が上述した起伏軸心に沿って延在し
ている。プッシュ軸52は、掘削用バケット51の上端
から背面に亘る部位に配設したブラケット部54に設け
たもので、上述した第2リンク軸50と平行に延在して
いる。
【0032】一方、油圧起振手段60は、供給された作
動油によって振動を発生するもの、例えばシリンダ型の
油圧アクチュエータ61と、この油圧アクチュエータ6
1の内部に構成される2つの油室(図示せず)に対して
交互に作動油を供給させることにより、シリンダ本体6
1aに対してピストンロッド61bを比較的高い振動数
で往復移動させる直動型の切換バルブユニット62とを
備えて構成したもので、ピストンロッド61bの軸心が
作業アーム43の軸心と平行となり、かつ該ピストンロ
ッド61bの先端部を作業アーム43の先端側に向けた
状態で、シリンダ本体61aを介して作業アーム43に
固定されている。
【0033】この油圧起振手段60には、油圧アクチュ
エータ61のピストンロッド61bに連設ロッド63を
接続させている。連設ロッド63は、その先端部が作業
アーム43の先端開口から常時突出するに十分な長さを
有したもので、作業アーム43の内部に配設された複数
のブッシュ55を介して、当該作業アーム43の延在方
向に沿って往復移動可能に配設されており、その先端部
が掘削用バケット51の揺動軸(揺動支点)56に着脱
可能に接続されている。揺動軸56は、上述した第2リ
ンク軸50と同様に、掘削用バケット51のブラケット
部54に設けたもので、この第2リンク軸50よりも上
方側で、かつ該掘削用バケット51の底面51aに対し
て鉛直上方となる部位に、当該第2リンク軸50と平行
に延在している。
【0034】なお、図1中の符号64は、作業アーム4
3の内部に配置された油圧起振手段60の切換バルブユ
ニット62に対して作動油を流通させるための油圧配管
である。また、図4中の符号70は、下部走行体10に
支持され、該下部走行体10を設置した地面Eにおいて
土工・排土といった作業を行うための土工作業機であ
る。
【0035】上記のように構成した建設機械では、ま
ず、油圧起振手段60を停止させた状態においてバケッ
ト用シリンダアクチュエータ46を適宜駆動させると、
アームリンク48およびプッシュリンク49を介し、作
業アーム43に対して掘削用バケット51をその揺動軸
56の軸心回り、つまり上述した起伏軸心に平行な軸心
回りに揺動させることができる。
【0036】したがって、この建設機械においては、通
常の建設機械と同様に、掘削用バケット51を適用した
掘削作業を行うことが可能である。
【0037】一方、この建設機械では、バケット用シリ
ンダアクチュエータ46を停止させた状態において油圧
起振手段60を駆動させると、シリンダ本体61aに対
してピストンロッド61bが往復移動し、このピストン
ロッド61bの往復移動が連設ロッド63を通じて揺動
軸56に伝達されることになり、この結果、作業アーム
43の先端部に配置された掘削用バケット51が、当該
作業アーム43に対して振動することになる。
【0038】したがって、上記建設機械によれば、掘削
用バケット51の振動により、氷土等の固い地面に対し
ても掘削用バケット51を確実に喰い込ませることがで
き、また掘削用バケット51に付着した土砂や粘土を容
易に落下させることができる等、掘削作業の効率を向上
させることができるようになるばかりか、掘削用バケッ
ト51の底面51aを当接させた状態で該掘削用バケッ
ト51を振動させることにより、転圧作業を行うことが
できる、同様に杭打ち作業ができる等々、掘削用バケッ
ト51の重量と振動とを利用して、掘削作業以外の土木
作業を行うことも可能となる。
【0039】ここで、上記建設機械では、油圧起振手段
60が駆動すると、第1リンク軸47が作業アーム43
に対して移動することなく掘削用バケット51の揺動軸
56が作業アーム43の延在方向に沿って進退移動する
ため、当該掘削用バケット51が第1リンク軸47の軸
心回りに揺動するように振動することになる。
【0040】この結果、上記建設機械によれば、図3に
明示するように、作業アーム43を如何なる姿勢に配置
した状態であっても、掘削用バケット51の底面51a
が鉛直方向に沿って振動することになり、上述した転圧
作業や杭打ち作業等の掘削用バケット51の重量と振動
とを利用した土木作業を容易に、かつ効率よく行うこと
が可能となる。特に、図3(b)に示すように、作業ア
ーム43を鉛直方向に沿って配置させた場合には、掘削
用バケット51の振動方向がほぼ鉛直方向となるため、
当該掘削用バケット51の重量を最大限に利用して転圧
作業や杭打ち作業を行うことができるようになる。
【0041】しかも、掘削用バケット51が第1リンク
軸47の軸心回りに揺動した場合には、作業アーム43
の姿勢に関わらず、掘削用バケット51において手前側
の振幅H1 が背面側の振幅H2 に比べて大きくなる。
【0042】したがって、転圧作業の際に、作業アーム
43を図4中の矢印Yの如く移動させれば、地面Eを締
め固める強さを手前側から順次先方へ移行させることが
可能となり、転圧後の地面Eの整形性が極めて良好とな
る。
【0043】この転圧整形性に関する利点は、図5に示
すように、掘削用バケット51に代えて法面バケット5
1′を適用した第1変形例の建設機械において、法面
E′に対する転圧作業を行う場合に顕著である。すなわ
ち、図中の矢印Zの如く作業アーム43を法面E′に沿
って順次上方へ移動させれば、手前側の振幅がより大き
い法面バケット51′によって下方側から順次法面E′
が締め固められることになるため、土砂の崩落を招来す
ることなく、当該法面E′を確実に、かつ良好に締め固
めることが可能となる。なお、この図5に示す第1変形
例においては、先端作業アタッチメントとして掘削用バ
ケット51を法面バケット51′に交換しただけのもの
で、その他の構成に関しては第1実施形態と同様である
ため、同様の構成要素に同一の符号を付して個々の詳細
説明を省略している。
【0044】これらの土木作業の間、上記建設機械によ
れば、油圧起振手段60およびその油圧配管64がいず
れも作業アーム43の内部に配置され、該作業アーム4
3を構成する鋼板によって周囲が囲繞されているため、
掘削作業中において作業アーム43の先端部が土砂に曝
されたり、他の建設機械等、外部物体と接触した場合に
も、これら油圧起振手段60およびその油圧配管64に
損傷を来す虞れが全くなく、所望の際に確実に掘削用バ
ケット51を振動させることができ、その信頼性を著し
く向上させることになる。
【0045】しかも、作業アーム43の基端部に油圧起
振手段60を配設しているため、油圧配管64の短縮化
を図ることができるばかりか、泥濘地や水中において土
木作業を行った場合にも、当該油圧起振手段60への汚
損を可及的に防止することができるようになる。
【0046】さらに、油圧起振手段60としては、連設
ロッド63および掘削用バケット51のみを振動させる
だけのものを適用すればよく、さらにシリンダ型の油圧
アクチュエータ61および直動型の切換バルブユニット
62を備えたものを適用しているため、これらを収容す
る作業アーム43の大型化、特に幅広化を可及的に抑え
ることができ、掘削作業機40による土木作業の作業性
を低下させる虞れもない。
【0047】なお、上述した第1実施形態では、後端小
旋回型の建設機械を例示しているが、必ずしもこれに限
らず、超小旋回型等、その他の型の建設機械にももちろ
ん適用することが可能である。さらに、一体型の作業ブ
ームを備えた建設機械を例示しているが、作業ブームを
その基端部側から順次第1ブーム部、第2ブーム部およ
び第3ブーム部に3分割し、オフセットシリンダアクチ
ュエータの駆動により、第2ブーム部以先を第1ブーム
部に対して左右にオフセットさせるように構成した、い
わゆるオフセット型の作業ブームを備えた建設機械に適
用した場合にも、同様の作用効果を期待することができ
る。
【0048】また、上述した第1実施形態では、先端作
業アタッチメントとして掘削作業を行うための掘削用バ
ケットを例示しているが、図6乃至10に示す変形例の
ように、その他の先端作業アタッチメントを適用するこ
とも可能である。なお、これら第2乃至6変形例におい
ても、先の第1変形例と同様に、先端作業アタッチメン
トを交換しただけであり、その他の構成に関しては第1
実施形態と同様であるため、同様の構成要素に同一の符
号を付して個々の詳細説明を省略している。
【0049】すなわち、図6に示した第2変形例では、
先端作業アタッチメントとして、中央の爪部81をリッ
パ状に突出させたリッパバケット80を適用し、揺動軸
56を介してこのリッパバケット80を作業アーム43
の先端部に揺動可能に配設しており、また図7に示した
第3変形例では、先端作業アタッチメントとしてリッパ
90を適用し、揺動軸56を介してこのリッパ90を作
業アーム43の先端部に揺動可能に配設しており、さら
に図8に示した第4変形例では、先端作業アタッチメン
トとして道路破砕機100を適用し、揺動軸56を介し
てこの道路破砕機100を作業アーム56の先端部に揺
動可能に配設している。
【0050】これら第2乃至第4変形例によれば、いず
れもそれぞれの図(b)に示すように、先端作業アタッ
チメント80,90,100の先端部を地面Eに当接さ
せた状態で油圧起振手段60を駆動させれば、当該先端
作業アタッチメント80,90,100の振動によって
各先端部を確実に地面Eに喰い込ませることが可能とな
り、それぞれの作業効率の向上を図ることができる。
【0051】また、図9に示した第5変形例では、先端
作業アタッチメントとして、底壁111が網目状となっ
たスケルトンバケット110を適用し、揺動軸56を介
してこのスケルトンバケット110を作業アーム43の
先端部に揺動可能に配設している。
【0052】この第5変形例によれば、図9(b)に示
すように、スケルトンバケット110に土砂Sをすくい
上げた状態で油圧起振手段60を駆動させれば、当該ス
ケルトンバケット110の振動によって土砂Sが確実に
篩い分けられることになり、その作業効率の向上を図る
ことが可能となる。
【0053】さらに、図10に示した第6変形例では、
先端作業アタッチメントとして、互いに開閉する一対の
フォーク121,122を具備したフォークグラップル
120を適用し、揺動軸56を介してこのフォークグラ
ップル120を作業アーム43の先端部に揺動可能に配
設している。
【0054】この第6変形例によれば、図10(b)に
示すように、例えばフォークグラップル120のフォー
ク121,122相互間に取り壊すべき家屋の一部Pを
把持させ、この状態から油圧起振手段60を駆動させれ
ば、当該フォークグラップル120の振動によって家屋
の一部Pを容易に剥ぎ取ることができ、その作業効率の
向上を図ることが可能となる。
【0055】なお、図には示していないが、第1実施形
態において、転圧作業のみを行うのであれば、必ずしも
掘削用バケットを用いる必要はなく、作業アームの先端
部に転圧板を配設すればよい。
【0056】さらに、上述した第1実施形態では、いず
れも起振手段として油圧駆動されるものを例示している
が、空圧によって駆動するもの、あるいは電動のものを
用いるようにしても構わない。これらの場合、起振手段
は、必ずしも作業アームの基端部に内蔵させる必要はな
く、図11に示す第2実施形態のように、作業アーム4
3の先端部に起振手段60を内蔵させることも可能であ
る。
【0057】すなわち、この第2実施形態においては、
作業アーム43の先端部に起振手段60を内蔵させ、か
つ該起振手段60のピストンロッド61bに揺動軸56
を介して掘削用バケット51を揺動可能に配設するよう
にしている。なお、この第2実施形態では、作業アーム
43に対する起振手段60の配置位置、並びに起振手段
60と掘削用バケット51との接続態様が異なるだけで
あり、その他の構成に関しては第1実施形態と同様であ
るため、同様の構成要素に同一の符号を付してそれぞれ
の詳細説明を省略している。
【0058】この第2実施形態によれば、上述した第1
実施形態と同様に、土木作業中において作業アーム43
の先端部が土砂に曝されたり、他の建設機械等、外部物
体と接触した場合にも、起振手段60に損傷を来す虞れ
がなく、掘削用バケット51による土木作業の作業性を
損なうことなく、建設機械の信頼性を向上させることが
できるようになるとともに、起振手段60と掘削用バケ
ット51との間に連設ロッド等の動力伝達部材を介在さ
せる必要がないため、当該起振手段60として第1実施
形態のものよりも一層小型のものを適用することが可能
となり、作業性の更なる向上を図ることができるように
なる。なお、この第2実施形態においても、上述した第
1実施形態と同様に、先端作業アタッチメントとして、
掘削用バケット以外のものを適用してももちろん構わな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建設機械の第1実施形態を概念的
に示した要部断面図である。
【図2】図1における II−II 線断面図である。
【図3】図1に示した建設機械の動作を示す図である。
【図4】図1に示した建設機械の全体を示す図である。
【図5】図1に示した建設機械の第1変形例を示す図で
ある。
【図6】図1に示した建設機械の第2変形例を示す図で
ある。
【図7】図1に示した建設機械の第3変形例を示す図で
ある。
【図8】図1に示した建設機械の第4変形例を示す図で
ある。
【図9】図1に示した建設機械の第5変形例を示す図で
ある。
【図10】図1に示した建設機械の第6変形例を示す図
である。
【図11】本発明に係る建設機械の第2実施形態を概念
的に示した要部断面図である。
【図12】従来の建設機械を示した要部側面図である。
【符号の説明】
43…作業アーム、46…バケット用シリンダアクチュ
エータ、48…アームリンク、49…プッシュリンク、
51…掘削用バケット、51′…法面バケット、56…
揺動軸、60…油圧起振手段、63…連設ロッド、80
…リッパバケット、90…リッパ、100…道路破砕
機、110…スケルトンバケット、120…フォークグ
ラップル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業アーム(43)の先端部に揺動支点
    (56)を介して揺動可能に配設した先端作業アタッチ
    メント(51)と、この先端作業アタッチメント(5
    1)に振動を与える起振手段(60)とを備え、該先端
    作業アタッチメント(51)によって作業を行う建設機
    械において、 前記起振手段(60)に前記先端作業アタッチメント
    (51)の揺動支点(56)を接続し、かつ該起振手段
    (60)を前記作業アーム(43)に内蔵させたことを
    特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記起振手段(60)は、前記先端作業
    アタッチメント(51)の揺動支点(56)を前記作業
    アーム(43)に沿って進退移動させるものであること
    を特徴とする請求項1記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記起振手段(60)は、供給された作
    動流体の圧力によって往復運動するシリンダアクチュエ
    ータ(61)を備えたものであることを特徴とする請求
    項1記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記起振手段(60)と前記先端作業ア
    タッチメント(51)の揺動支点(56)との間に連設
    ロッド(63)を介在させたことを特徴とする請求項1
    記載の建設機械。
  5. 【請求項5】 前記起振手段(60)を前記作業アーム
    (43)の先端部に配設し、この起振手段(60)に前
    記先端作業アタッチメント(51)の揺動支点(56)
    を直接接続したことを特徴とする請求項1記載の建設機
    械。
  6. 【請求項6】 前記先端作業アタッチメント(51)の
    揺動支点(56)に平行となる軸心回りに揺動する態様
    で、一端部を介して前記作業アーム(43)の先端外部
    に支持させたアームリンク(48)と、 それぞれ前記先端作業アタッチメント(51)の揺動支
    点(56)に平行となる軸心回りに揺動する態様で、一
    端部が前記アームリンク(48)の他端部に接続される
    とともに、他端部が前記先端作業アタッチメント(5
    1)に接続されたプッシュリンク(49)と、 前記作業アーム(43)の外部において、該作業アーム
    (43)の基端部および前記アームリンク(48)の他
    端部の間に介在し、伸縮駆動した場合に前記アームリン
    ク(48)および前記プッシュリンク(49)を介して
    前記先端作業アタッチメント(51)をその揺動支点
    (56)回りに揺動させるアタッチメント用シリンダア
    クチュエータ(46)とを備えることを特徴とする請求
    項1記載の建設機械。
  7. 【請求項7】 前記先端作業アタッチメントがバケット
    (51)であることを特徴とする請求項1記載の建設機
    械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009094727A1 (en) * 2008-01-31 2009-08-06 Challenge Implements Holdings Pty Limited Improvements to front end loader construction and method
JP2010229746A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Komatsu Ltd 建設機械の作業アーム

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