JP3116341U - 掘削具 - Google Patents

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城 博幸
中内 啓雅
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Abstract

【課題】 既存の作業車に装備してある姿勢変更操作自在な作業用アームを利用して、ピットなどを必要に応じて、安い作業コストで、しかも、簡便に掘削できる掘削具を提供する。
【解決手段】 地盤を突き崩し可能な爪部材13と、吸引用ホース14を接続自在な吸引用ノズル16と、作業車に装備してある姿勢変更操作自在な作業用アームの先端部に対して着脱自在に取り付け可能な取付け部17とを備え、爪部材をノズルの吸引口18近くに設けて、爪部材で突き崩した土砂をノズルで吸引可能に構成してある。
【選択図】 図1

Description

本考案は、地盤を掘削するために使用する掘削具に関する。
従来、例えばヘドロや汚物などの堆積物を掻き寄せて、能率良く吸引除去できるように、長手方向で複数に分割した吸引用チューブどうしを屈曲自在に連結すると共に、それらの吸引用チューブを駆動揺動させるためのシリンダを設けて、姿勢変更操作自在な吸引用アームを構成し、その吸引用アームの先端に開口している吸引口側に被吸引物を掻寄せるための掻寄せ具を設け、吸引用アームの基端側に吸引用フレキシブルホースを接続してあるバキューム作業車が提案されている(例えば、実用新案登録第2584230号公報参照)。
しかしながら、上記従来技術によれば、掘削土砂を吸引除去してピットなどを能率良く掘削するにあたって、姿勢変更操作自在な吸引用アームを備えた特別なバキューム作業車が必要で、作業コストが高く付くと共に、必要に応じて簡便に掘削できない欠点がある。
本考案は上記実情に鑑みてなされたものであって、既存の作業車に装備してある姿勢変更操作自在な作業用アームを利用して、ピットなどを必要に応じて、安い作業コストで、しかも、簡便に掘削できる掘削具を提供することを目的とする。
本考案による掘削具の第1特徴構成は、地盤を突き崩し可能な爪部材と、吸引用ホースを接続自在な吸引用ノズルと、作業車に装備してある姿勢変更操作自在な作業用アームの先端部に対して着脱自在に取り付け可能な取付け部とを備え、前記爪部材を前記ノズルの吸引口近くに設けて、前記爪部材で突き崩した土砂を前記ノズルで吸引可能に構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
地盤を突き崩し可能な爪部材と、吸引用ホースを接続自在な吸引用ノズルとを備え、爪部材をノズルの吸引口近くに設けて、爪部材で突き崩した土砂をノズルで吸引可能に構成してあるので、爪部材で地盤を突き崩しながら、その突き崩した土砂をノズルで吸引除去して、ピットなどを能率良く掘削できる。
特に、爪部材で突き崩した地盤の土砂をノズルで吸引除去できるので、作業者が入り込めないような小さなピットでも能率良く掘削できる。
そして、作業車に装備してある姿勢変更操作自在な作業用アームの先端部に対して着脱自在に取り付け可能な取付け部を備えているので、従来のような姿勢変更操作自在な吸引用アームを備えたバキューム作業車を使用するようなことなく、既存の作業車に装備してある姿勢変更操作自在な作業用アームを利用して、その作業用アームの先端部に取り付けて、ピットなどを必要に応じて、安い作業コストで、しかも、簡便に掘削できる。
本考案による掘削具の第2特徴構成は、前記作業車が、作業用アームの先端部にバケットを着脱自在に取り付けてあるショベルカーであり、前記バケットに代えて前記作業用アームの先端部に対して取り付け可能な取付け部を設けてある点にある。
〔作用及び効果〕
作業車が、作業用アームの先端部にバケットを着脱自在に取り付けてあるショベルカー、つまり、作業現場において使用されることが多い作業車であり、そのバケットに代えて作業用アームの先端部に対して取り付け可能な取付け部を設けてあるので、一層、安い作業コストで、しかも、簡便に掘削できる。
以下に本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本考案による金属製の掘削具Aを示し、図3はこの掘削具Aを装着可能な作業用アーム1を装備してある作業車の一例としてのバックホウ(ショベルカー)Bを示している。
前記バックホウBは、図3に示すように、旋回台2に上下揺動自在に支持してあるブーム3の先端側にアーム4を上下揺動自在に支持して作業用アーム1を構成してあり、この作業用アーム1は、油圧シリンダ5によるブーム3の駆動揺動操作と、油圧シリンダ6によるアーム4の駆動揺動操作と、旋回台2の駆動旋回操作とによって、姿勢変更操作自在に設けてあり、作業用アーム1の先端部にバケット7を着脱自在に連結してある。
前記バケット7は、油圧シリンダ8の伸縮ロッド9とアーム4とを揺動リンク部材10で連結するとともに、バケット7に固定してある取付けブラケット11のバケット口側近くをアーム4の先端側に上下揺動自在に連結し、取付け部ブラケット11のバケット底側近くと伸縮ロッド9とを連結リンク部材12で連結して、油圧シリンダ8の伸縮作動で作業用アーム1に対して上下揺動操作自在に設けてある。
前記掘削具Aは、図1に示すように、地盤を突き崩し可能な爪部材13と、吸引装置のフレキシブル吸引用ホース14を接続自在な接続部15を備えた吸引用ノズル16と、図2にも示すように、バックホウBの作業用アーム1の先端部に対して着脱自在に取り付け可能な取付け部17とを一体に備えている。
前記ノズル16は、一端側を湾曲させた円筒状に形成して、ホース14の接続部15をその湾曲側開口部周りに設け、他端側開口部を吸引口18に構成してある。
前記爪部材13は、先端側ほど薄肉の板状爪本体19に、吸引口18周りのノズル部分に外嵌固定自在な固定部20を一体に設けて構成してあり、爪本体19がその板面を吸引口18側に向けて吸引口18よりも突出するように、爪部材13を吸引口18近くに一体に固定して、爪部材13で突き崩した土砂をノズル16で吸引可能に構成してある。
前記取付け部17は、バケット7の取付けブラケット11と同様にアーム4の先端と連結リンク部材12とに連結可能な取り付けブラケットを、ノズル16の湾曲部における大径側に沿って一体に設けて、掘削具Aを、バケット7と同様に、油圧シリンダ8の伸縮作動で作業用アーム1に対して上下に揺動操作できるように構成してある。
そして、図2に示すように、バケット7に代えて、掘削具Aを作業用アーム1の先端部に取り付けるとともに、接続部15にホース14を接続して、爪部材13で地盤を突き崩しながら、その突き崩した土砂をノズル16で吸引除去できるように構成してある。
〔その他の実施形態〕
1.本考案による掘削具は、ブレーカと同様な打撃装置を備えていて、爪部材で地盤を打撃して破砕できるように構成してあっても良い。
2.本考案による掘削具は、爪部材と吸引用ノズルとを互いに着脱自在に備えていても良い。
(イ)掘削具の側面図 (ロ)掘削具の下端面図 (ハ)掘削具の斜視図 掘削具の説明図 作業車の概略側面図
符号の説明
1 作業用アーム
7 バケット
13 爪部材
14 吸引用ホース
16 吸引用ノズル
17 取付け部
18 吸引口
B 作業車

Claims (2)

  1. 地盤を突き崩し可能な爪部材と、吸引用ホースを接続自在な吸引用ノズルと、作業車に装備してある姿勢変更操作自在な作業用アームの先端部に対して着脱自在に取り付け可能な取付け部とを備え、
    前記爪部材を前記ノズルの吸引口近くに設けて、前記爪部材で突き崩した土砂を前記ノズルで吸引可能に構成してある掘削具。
  2. 前記作業車が、作業用アームの先端部にバケットを着脱自在に取り付けてあるショベルカーであり、前記バケットに代えて前記作業用アームの先端部に対して取り付け可能な取付け部を設けてある請求項1記載の掘削具。
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