JPH11302572A - 防汚塗料 - Google Patents
防汚塗料Info
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- JPH11302572A JPH11302572A JP11475798A JP11475798A JPH11302572A JP H11302572 A JPH11302572 A JP H11302572A JP 11475798 A JP11475798 A JP 11475798A JP 11475798 A JP11475798 A JP 11475798A JP H11302572 A JPH11302572 A JP H11302572A
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Abstract
揮することができる防汚塗料を提供する。 【解決手段】 トリフェニルボランと炭素数が6以上の
アミンとからなる錯体、及び、加水分解性樹脂組成物を
含有する防汚塗料。
Description
ンと炭素数が6以上のアミンとからなる錯体及び加水分
解性樹脂組成物を含み、特に、漁網用に好適な防汚塗料
に関する。
成長を防止するために、水面下にある物体の表面に塗布
されるものである。防汚塗料としては、従来より、トリ
アルキルすずを含む加水分解性樹脂をビヒクルとするも
のが知られている。この防汚塗料は、防汚剤の溶出量を
防汚性を維持する最低レベルに抑え、かつ、一定量を長
期間にわたって溶出する点で優れたものである。
リアルキルすず含有加水分解性樹脂が海水の微アルカリ
性雰囲気で加水分解し、すず化合物を放出するととも
に、加水分解性樹脂が水溶化して塗膜が摩耗し、このた
め、塗膜の凹凸が平滑になるので、例えば、船舶に適用
された場合には、船舶の海水摩擦抵抗を減らして燃料費
の節減に寄与することができる。しかしながら、溶出さ
れるトリアルキルすずが生態系に悪影響を及ぼす懸念が
あることから、トリアルキルすず含有加水分解性樹脂に
代わる加水分解性ビヒクル樹脂の開発が望まれている。
脂組成物として、特公平7−108927号公報には、
少なくとも1つの側鎖の末端部に金属エステル結合を介
し生物活性能を有する有機酸が組み込まれたビニル樹脂
と該樹脂の溶剤とからなる塗料用樹脂組成物が開示され
ており、この金属エステル結合を構成する金属として、
亜鉛、銅又はテルル等が用いられている。
ステル結合が弱酸性、弱塩基性下においても容易に加水
分解するため、塗膜が形成された後、海水中等に浸漬さ
れると、塗膜中の生物活性能を有する有機酸が徐放さ
れ、防汚効果等の効果を発揮する。
は、塗料組成物の必須成分として、トリオルガノシリル
基を有する不飽和単量体とアルコキシ基又はアリーロキ
シポリエチレングリコール基を有する不飽和単量体とを
含む単量体混合物の共重合体と、防汚剤とを含有する塗
料組成物が開示されており、特開平8−277372号
公報には、トリオルガノシリル基を有する不飽和単量体
とアリーロキシエチレンオキサイド基を有する不飽和単
量体とを含む単量体混合物の共重合体と、トリフェニル
ボラン−ピリジン錯体とを含む塗料組成物が開示されて
いる。
重合体は、徐々に海水中へ溶解する加水分解性を有する
ため、塗膜が形成された後、海水中等に浸漬されると、
塗膜が溶解するに伴って、塗膜中の防汚剤が徐々に放出
され、防汚効果等の効果を発揮する。
8−209005号公報には、側鎖末端に2価金属塩を
導入した加水分解性樹脂が開示されている。このような
加水分解性樹脂を含有する防汚塗料においても、徐々に
海水中へ溶解する加水分解性を有するため、塗膜が形成
された後、海水中等に浸漬されると、塗膜の溶解に伴っ
て、塗膜中の防汚剤が徐々に放出され、防汚効果等の効
果を発揮する。
分子内に複数のアゾメチン基の形の1級アミノ基を有す
るビニル重合体からなる防汚塗料用ビヒクル樹脂が開示
されている。この防汚塗料用ビヒクル樹脂は、弱アルカ
リ性雰囲気下でアゾメチン基部分が加水分解されて樹脂
が溶出する際に、防汚作用を有するアルデヒドを放出す
ることにより、塗膜の自己研磨による防汚作用のほか、
アルデヒドによる防汚効果が得られるものである。
塗料組成物は、必ずしも防汚性能が充分とは言えなかっ
た。すなわち、例えば、防汚剤は、ピリジン−トリフェ
ニルボラン錯体のように、溶剤に溶解しないものも多
く、そのため、防汚剤を塗料中に均一に分散させておく
のが難しい。従って、塗料が塗布されて塗膜が形成され
た後、海水中等で塗膜中から防汚剤を均一に放出させる
のが難しいという問題があった。また、溶剤に溶解可能
な防汚剤を有するものにおいては、防汚性能が必ずしも
充分とは言えなかった。
み、長期間にわたって極めて優れた防汚効果を発揮する
ことができる防汚塗料、特に、漁網用に好適な防汚塗料
を提供することを目的とするものである。
ボランと炭素数が6以上のアミンとからなる錯体、及
び、加水分解性樹脂組成物を含有する防汚塗料である。
以下に本発明を詳述する。
ンと炭素数が6以上のアミンとからなる錯体(以下、ト
リフェニルボラン−アミン錯体という)が含まれてい
る。上記炭素数が6以上のアミンとしては特に限定され
ないが、例えば、第一アミンが好ましく、更には、上記
第一アミンのなかでも、炭素数が8〜20のアルキルア
ミン、炭素数が6以上のアルキル基を有するアルキルア
ニリンがより好ましい。
しては、例えば、オクチルアミン、カプリルアミン、ラ
ウリルアミン、ミリスチルアミン、ステアリルアミン等
を挙げることができる。また、上記炭素数が6以上のア
ルキル基を有するアルキルアニリンとしては、例えば、
ヘキシルアニリン、オクチルアニリン等を挙げることが
できる。上記トリフェニルボラン−アミン錯体は、加熱
下又は非加熱下、上記トリフェニルボランと上記炭素数
が6以上のアミンとを溶剤中等で混合することにより得
られる。
定されないが、加水分解性樹脂組成物を構成する樹脂の
側鎖末端に、下記の一般式(1); (CH2 )m −COO−M−Ln (1) (式中、mは、0、1又は2であり、nは、金属の原子
価数−1である。Mは、Si、Cu又はZnを表し、L
は、アルキル基、OOCR1 で表される基、又はR2 −
CO−CH2 −CO−R3 で表される基を示す。R1
は、炭素数10以上の炭化水素基を表し、R2 は、アル
キレン基又はフェニル誘導体からなる2価の基を表し、
R3 は、アルキル基又はフェニル誘導体からなる1価の
基を表す。)又は、下記の一般式(2); (CH2 )m −N=CHR4 (2) (式中、mは、0、1又は2であり、R4 は、炭素数6
以上の炭化水素を表す)で表される基が結合しているも
のが好ましい。
の側鎖末端に結合した、下記の一般式(1); (CH2 )m −COO−M−Ln (1) で表される基において、mは、0、1又は2であり、M
は、Si、Cu又はZnを表す。また、Lは、アルキル
基、OOCR1 で表される基、又はR2 −CO−CH2
−CO−R3 で表される基を示し、R1 は、炭素数10
以上の炭化水素基を表し、R2 は、アルキレン基又はフ
ェニル誘導体からなる2価の基を表し、R 3 は、アルキ
ル基又はフェニル誘導体からなる1価の基を表す。n
は、金属の原子価数−1である。以下、Mの種類に基づ
いて、下記の一般式(1)で表される基について説明を
行う。
る場合の基としては特に限定されず、例えば、下記の一
般式(3)で表されるものを挙げることができる。
し、互いに同一であっても異なっていてもよい。)上記
R5 〜R7 のアルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、i−ブチル基、t−ブチル基等を挙げることがで
きる。これらの基は、互いに同一であっても異なってい
てもよい。また、mは0が好ましい。
置換シリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチ
ルシリル基、トリ−n−プロピルシリル基、トリ−i−
プロピルシリル基、トリ−n−ブチルシリル基、トリ−
i−ブチルシリル基、トリ−s−ブチルシリル基、トリ
−n−アミルシリル基、トリ−n−ヘキシルシリル基、
トリ−n−オクチルシリル基、トリ−n−ドデシルシリ
ル基、エチルジメチルシリル基、n−ブチルジメチルシ
リル基、ジ−i−プロピル−n−ブチルシリル基、n−
オクチルジn−ブチルシリル基、ジ−i−プロピルステ
アリルシリル基等を挙げることができる。
る加水分解性樹脂100gあたり、0.02〜0.4モ
ル含まれることが好ましい。0.02モル/100g未
満であると、塗膜を形成した後、海水中で溶解する樹脂
の量が少なくなり、防汚効果が不充分となり、0.4モ
ル/100gを超えると、造膜性が悪い。
場合の基としては特に限定されず、例えば、下記の一般
式(4); (CH2 )m −COO−Cu−OOCR1 (4) で表されるものを挙げることができる。R1 COOは、
炭素数10以上の炭化水素基を有するカルボン酸残基を
表す。このカルボン酸残基としては、例えば、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等の残基を挙げること
ができる。mは、0が好ましい。
る加水分解性樹脂100gあたり、0.03〜0.4モ
ル含まれることが好ましい。0.03モル/100g未
満であると、塗膜を形成した後、海水中で溶解する樹脂
の量が少なくなり、防汚効果が不充分となり、0.4モ
ル/100gを超えると、造膜性が悪い。
場合の基としては特に限定されず、例えば、下記の一般
式(5); (CH2 )m −COO−Cu−OOCR1 (5) で表されるもの、又は、下記の一般式(6); (CH2 )m −COO−Zn−R2 −CO−CH2 −C
O−R3 (6)で表されるものを挙げることができ
る。
は、上記一般式(4)で例示したものと同様のものを挙
げることができる。上記一般式(6)中、R2 は、アル
キレン基又はフェニル誘導体からなる2価の基を表し、
R3 は、アルキル基又はフェニル誘導体からなる1価の
基を表す。R2 −CO−CH2 −CO−R3 で表される
基としては、例えば、アセチルアセトン、1−フェニル
1,3−ブタンジオン等の残基を挙げることができる。
mは、0が好ましい。
は、得られる加水分解性樹脂100gあたり、0.03
〜0.4モル含まれることが好ましい。0.03モル/
100g未満であると、塗膜を形成した後、海水中で溶
解する樹脂の量が少なくなり、防汚効果が不充分とな
り、0.4モル/100gを超えると、造膜性が悪い。
の側鎖末端に結合した下記の一般式(2); (CH2 )m −N=CHR4 (2) で表される基において、mは、0、1又は2であり、R
4 は、炭素数6以上の炭化水素を表す。
メチン基と言われるものであり、アミノ基(−NH2 )
とアルデヒドとを反応させることにより得られるもので
ある。上記反応に用いられるアルデヒドとしては、例え
ば、ベンズアルデヒド、α−n−アミル桂皮アルデヒド
等を挙げることができる。mは、0が好ましい。
る加水分解性樹脂100gあたり、0.01〜1.5モ
ル含まれることが好ましい。0.01モル/100g未
満であると、塗膜を形成した際に放出されるアルデヒド
の量が少なくなり、防汚効果が不充分となり、1.5モ
ル/100gを超えると、造膜性が悪い。
りの方法により製造される。すなわち、1番目の方法
は、上記一般式(1)又は一般式(2)で表される基を
末端に有する重合性不飽和単量体を、単独で重合させる
か、又は、他の共重合可能な単量体と共重合させること
により上記加水分解性樹脂を製造する方法であり、2番
目の方法は、所定の官能基を有する樹脂を重合により製
造した後、製造した樹脂中の官能基と他の化合物とを反
応させ、上記一般式(1)又は一般式(2)で表される
基を側鎖末端に有する加水分解性樹脂を製造する方法で
ある。
水分解性樹脂の側鎖末端に結合する基の種類等により異
なる。従って、以下においては、上記加水分解性樹脂の
側鎖末端に結合する基の種類毎に、その基を有する加水
分解性樹脂の製造方法についての説明を行う。
有する加水分解性樹脂の製造方法は特に限定されず、例
えば、下記の単量体Aとその他の共重合可能な単量体B
とを共重合させる方法等を挙げることができる。
リル(メタ)アクリレート、トリエチルシリル(メタ)
アクリレート、トリ−n−プロピルシリル(メタ)アク
リレート、トリ−i−プロピルシリル(メタ)アクリレ
ート、トリ−n−ブチルシリル(メタ)アクリレート、
トリ−i−ブチルシリル(メタ)アクリレート、トリ−
s−ブチルシリル(メタ)アクリレート、トリ−n−ア
ミルシリル(メタ)アクリレート、トリ−n−ヘキシル
シリル(メタ)アクリレート、トリ−n−オクチルシリ
ル(メタ)アクリレート、トリ−n−ドデシルシリル
(メタ)アクリレート、エチルジメチルシリル(メタ)
アクリレート、n−ブチルジメチルシリル(メタ)アク
リレート、ジ−i−プロピル−n−ブチルシリル(メ
タ)アクリレート、n−オクチルジn−ブチルシリル
(メタ)アクリレート、ジ−i−プロピルステアリルシ
リル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
に限定されず、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリ
ル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル等の(メタ)
アクリル酸エステル;アクリル酸、メタクリル酸、(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シプロピル、アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル
等を挙げることができる。
れる基、すなわちCu又はZnを含有する基を有する加
水分解性樹脂の製造方法は特に限定されず、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸等の不飽和二重結合を有するカ
ルボン酸と、他の共重合可能な単量体Cとを共重合させ
て、側鎖末端にカルボキシル基を有する重合体を製造し
た後、例えば、この重合体と低沸点有機酸の銅塩又は亜
鉛塩と上記低沸点有機酸より充分に沸点の高い有機一塩
基酸(以下、高沸点有機酸という)とを反応させ、低沸
点の有機酸を除外する方法等を挙げることができる。
アルカリ金属塩を有する重合体を製造した後、Cu又は
Znの酸化物、水酸化物又は塩化物と、高沸点有機酸と
を、上記金属の塩の分解温度以下で加熱攪拌した後、必
要により複生成物を分離生成することによっても得られ
る。
酸、プロピオン酸、シュウ酸、乳酸、酪酸、ピバリン
酸、吉草酸、グリコール酸等を挙げることができる。上
記高沸点有機酸としては、例えば、安息香酸、サルチル
酸、ラウリン酸、ステアリン酸、リノール酸、オレイン
酸、ナフテン酸等を挙げることができる。
は特に限定されず、例えば、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−
ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル等の(メ
タ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリロ
ニトリル、スチレン、酢酸ビニル等を挙げることができ
る。
式(5)で表される基を有する単量体を合成しておき、
この単量体とその他の共重合可能な単量体Dとを共重合
させ、側鎖末端に一般式(4)で表される基を有する加
水分解性樹脂を製造してもよい。その他の共重合可能な
単量体Dとしては、例えば、上記した単量体Bと同様の
ものを挙げることができる。
る基を有する加水分解性樹脂の製造方法は特に限定され
ず、例えば、側鎖末端にカルボキシル基を有する樹脂を
製造した後、例えば、酸化亜鉛とβ−ジケトンとを反応
させる方法等を挙げることができる。側鎖末端にカルボ
キシル基を有する樹脂は、アクリル酸、メタクリル酸等
の不飽和二重結合を有するカルボン酸を単独重合させる
か、又は上記不飽和二重結合を有するカルボン酸と他の
共重合可能な単量体Eとを共重合させることにより得ら
れる。他の共重合可能な単量体Eとしては、単量体Cと
同様のものを挙げることができる。
を含有する加水分解性樹脂の製造方法は特に限定され
ず、例えば、ポリアリルアミン等、側鎖末端にアミノ基
を有する樹脂を製造した後、この樹脂と、ベンズアルデ
ヒド、α−n−アミル桂皮アルデヒド等のアルデヒドの
うちの少なくとも1種とを反応させ、上記樹脂の側鎖末
端にアゾメチン基の形で上記アルデヒドを結合させる方
法等を挙げることができる。
アルデヒドとの反応は特に限定されず、例えば、上記ア
ミノ基を有する樹脂を有機溶剤等に溶解して溶液とし、
この溶液にアルデヒドを滴下して、反応させる方法等を
挙げることができる。
脂組成物は、上記加水分解性樹脂を少なくとも1種類含
有するものであり、上記加水分解性樹脂を2種類以上含
有してもよく、その組み合わせは特に限定されない。ま
た、同じ種類の加水分解性基を有する加水分解性樹脂
で、上記一般式(1)又は一般式(2)で表される基の
割合がそれぞれ異なるものを組み合わせて用いてもよ
い。
(2)で表される基を有する加水分解性樹脂は、−M−
Ln で表される部分又は−N=CHR4 で表されるアゾ
メチン基の部分が、海水等の弱アルカリ性雰囲気下で加
水分解し、徐々に水溶化する。
脂及びトリフェニルボランとアミンとからなる錯体のほ
かに、例えば、可塑剤、塗膜消耗調整剤、顔料、溶剤等
の慣用の添加剤が添加されていてもよい。また、上記ト
リフェニルボランとアミンとからなる錯体以外の防汚剤
(以下、その他の防汚剤という)が添加されていてもよ
い。
ず、公知のものを使用することができ、例えば、銅、亜
鉛、ニッケル等の金属粉末、上記金属の酸化物、水酸化
物、ハロゲン化物等;亜酸化銅、ロダン銅等のその他の
金属塩;ナフテン酸銅、ステアリン酸等の金属カルボン
酸塩;ジンクジメチルジチオカーバメート等の金属ジチ
オカーバメート類;テトラメチルチウラムジサルファイ
ド等のチウラムジサルファイド類;フタリルサルファチ
アゾール、サルファニリドピリジン、サルフォメトキシ
ン、N,N′−ジメチル−N′−フェニル−N−フルオ
ロジクロロメチルチオスルファミド等のスルファミド
類;グリオジン、フェンチゾール、ポリサイド等のピロ
ール類及びイミダゾール類;テラゾール、アステロー
ル、マイロン等のチオキサン類及びチオザンソン類;ニ
カルバジン、3,4,5−トリブロモサリチルアニリ
ド、N−トリクロロメチルメルカプトフタルイミド、
3,5−ジニトロベンザミド、2,4,6−トリクロロ
マレイミド、N−フルオロジクロロメチルチオフタルイ
ミド等のイミド類及びアミド類;2−メチルチオ−4−
t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−ト
リアジン、2,4,5,6−テトラクロロフタロニトリ
ル、N,N′−ジメチルジクロロフェニル尿素、4,5
−ジクロロ−2−n−オクチル−3−(2H)イソチア
ゾリン、2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛塩、
2,3,5,6−テトラクロロ−4−メチルスルホニル
ピリジン、3−ヨード−2−プロピルブチルカーバメー
ト、ジヨードメチルパラトリルスルホン等の含硫黄有機
化合物及び含ハロゲン有機化合物;その他農薬、医薬、
殺菌剤等を挙げることができる。
ば、ジオクチルフタレート、ジメチルフタレート、ジシ
クロヘキシルフタレート等のフタル酸エステル系可塑
剤;アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジブチル等の
脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤;ジエチレングリコー
ルジベンゾエート、ペンタエリスリトールアルキルエス
テル等のグリコールエステル系可塑剤;トリクレジルり
ん酸、トリクロロエチルりん酸等のりん酸エステル系可
塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸オクチ
ル等のエポキシ系可塑剤;ジオクチルすずラウリレー
ト、ジブチルすずラウリレート等の有機すず系可塑剤;
トリメリット酸トリオクチル、トリアセチレン等を挙げ
ることができる。
ず、例えば、塩素化パラフィン、ポリビニルエーテル、
ポリプロピレンセバケート、部分水添ターフェニル、ポ
リ酢酸ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、ポリエーテルポリオール、アルキッド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリ塩化ビニル、ロジン、シリコンオイ
ル、ワックス、ワセリン、流動パラフィン等を挙げるこ
とができる。
ば、沈降性硫酸バリウム、タルク、クレー、白亜、シリ
カホワイト、アルミナホワイト、ベントナイト等の体質
顔料;酸化チタン、酸化ジルコン、塩基性硫酸鉛、酸化
すず、カーボンブラック、黒鉛、ベンガラ、クロムイエ
ロー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブル
ー、キナクリドン等の着色顔料等を挙げることができ
る。
ば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロペン
タン、オクタン、ヘプタン、シクロヘキサン、ホワイト
スピリット等の炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル等のエーテル類;酢酸ブチル、
酢酸プロピル、酢酸ベンジル、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエ
チルエーテルアセテート等のエステル類;エチルイソブ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;n
−ブタノール、プロピルアルコール等のアルコール等を
挙げることができる。
限定されず、例えば、ロジン、フタル酸モノブチル、コ
ハク酸モノオクチル等の有機一塩基酸、樟脳、ひまし油
等を挙げることができる。
トリフェニルボランとアミンとからなる錯体に、例え
ば、可塑剤、塗膜消耗調整剤、顔料、溶剤等の慣用の添
加剤を添加して、ボールミル、ペブルミル、ロールミ
ル、サンドグラインドミル等の混合機を用いて混合する
ことにより、調製することができる。
脂組成物及びトリフェニルボランとアミンとからなる錯
体が溶剤等に溶解された状態で均一に含まれている。従
って、塗料が船舶、漁網、海中構築物等に塗布され、塗
膜が形成された後、海水中等に浸漬されると、ビヒクル
である上記加水分解性樹脂組成物が加水分解し、徐々に
水溶化し、それとともに防汚剤であるトリフェニルボラ
ンとアミンとからなる錯体が徐々に放出されるので、長
期間にわたって極めて優れた防汚効果を発揮することが
できるほか、塗膜の摩耗により塗膜が平滑になるので、
例えば、船舶に適用された場合には、船舶の海水摩擦抵
抗を減らして燃料費の節減に寄与することができる。
海水中等にさらすと、塗膜が徐々に消失しながら防汚剤
を徐放し、所定の期間経過すると、最終的には塗膜が全
く消失する。そこで、再び防汚塗料を塗布して塗膜を形
成することにより、防汚効果を発揮させることができ
る。
フェリー、漁船、鋼鉄船、木船、FRP船等の船舶;海
中構築物、漁網、導水管等に好適に用いることができ
る。特に、漁網において、加水分解しない樹脂が漁網に
残存した場合には、それを除去するのが難しく、漁網を
再び使用することが難しくなる。しかし、本発明の防汚
塗料では、漁網に防汚塗料を塗布した後、所定の期間経
過すると塗膜が全く消失するため、再び塗料を塗布する
ことにより、漁網を繰り返し使用することができ、極め
て経済的である。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
コに酢酸ブチル400gを仕込み、110℃に保った。
この溶液に、メタクリル酸トリ−n−ブチルシリル55
0g、メタクリル酸メチル235g、メタクリル酸n−
ブチル125g、アクリル酸エチル90g、及び、アゾ
ビスイソブチロニトリル15gの混合溶液を4時間にわ
たって滴下し、30分間保温した。その後t−ブチルパ
ーオキシ2−エチルヘキサノエート3g、キシレン50
gの混合液を1時間にわたり滴下し、その後3時間保温
し、樹脂溶液Aを得た。
コにキシレン300g及びn−ブタノール150gを仕
込み、110℃に保った。この溶液に、アクリル酸72
g、メタクリル酸メチル45g、アクリル酸エチル38
3g、及び、アゾビスイソブチロニトリル10gの混合
溶液を4時間にわたって滴下し、30分間保温した。そ
の後t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート3
g、キシレン50gの混合液を1時間にわたり滴下し、
その後3時間保温し、樹脂溶液Bを得た。
コに樹脂溶液B200g、酸化亜鉛16g、及び、び1
−フェニル−1,3−ブタンジオン32gを加え、環流
下で生成する水を除去しながら2時間反応を行い、キシ
レン42gを加えて冷却し、固形分濃度50.3%の樹
脂溶液Cを得た。
コに樹脂溶液B200g、酢酸銅20g、及び、オレイ
ン酸56gを加え、環流下で生成する水を除去しながら
6時間反応を行い、キシレン63gを加えて冷却し、固
形分濃度50.4%の樹脂溶液Dを得た。
コに、ポリアリルアミン(重合度:約80)の50%エ
タノール溶液100g、ベンズアルデヒド90g、及
び、アミルシンナムアルデヒド10gを加え、60℃で
6時間反応させた後、キシレン400gを加えた。その
後、減圧下で溶剤300gを除去し、固形分濃度50.
7%の樹脂溶液Eを得た。
コにキシレン100g及びn−ブタノール50gを仕込
み、100℃に保った。この溶液に、メタクリル酸−2
−エチルヘキシル152g、メタクリル酸メチル36
g、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル12g、及
び、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート2
gの混合溶液を4時間にわたって滴下し、30分間保温
した。その後t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート0.2g、キシレン50gの混合液を1時間にわ
たり滴下し、その後3時間保温し、固形分濃度50.3
%の樹脂溶液Fを得た。
フェニルボラン−アミン錯体を用い、表1に示した配合
に従って、各成分をディスパーで分散し、塗料を調製し
た。なお、表1中、数値は、重量部で示した。
各塗料について、下記の防汚性試験を行った。防汚性試験 表1に示した組成の塗料に、ポリエチレン製無結節網
(6節、400デニール/60本)を浸漬し、一昼夜放
置乾燥後、岡山県玉野市日本ペイント株式会社臨海研究
所において海中に浸漬し、経時における防汚性を生物の
付着した面積(%)により、下記のように評価した。結
果を表2に示した。 ○:生物の付着がほとんど認められない △:20%以上の面積に生物が付着 ×:50%以上の面積に生物が付着
るので、塗膜が形成された後、海水中等に浸漬される
と、上記加水分解性樹脂組成物が徐々に水溶化し、それ
とともに防汚剤であるトリフェニルボランとアミンとか
らなる錯体が徐々に放出されるので、長期間にわたって
極めて優れた防汚効果を発揮することができるほか、塗
膜の摩耗により塗膜が平滑になるので、例えば、船舶の
海水摩擦抵抗を減らして燃料費の節減に寄与することが
できる。
定期間経過すると塗膜が完全に消失するため、上記漁網
に再度、塗膜を形成して使用することができ、極めて経
済的である。
Claims (6)
- 【請求項1】 トリフェニルボランと炭素数が6以上の
アミンとからなる錯体、及び、加水分解性樹脂組成物を
含有することを特徴とする防汚塗料。 - 【請求項2】 炭素数が6以上のアミンは、第一アミン
である請求項1記載の防汚塗料。 - 【請求項3】 第一アミンは、炭素数が8〜20のアル
キルアミンである請求項2記載の防汚塗料。 - 【請求項4】 第一アミンは、アルキルアニリンである
請求項2記載の防汚塗料。 - 【請求項5】 加水分解性樹脂組成物を構成する樹脂の
側鎖末端に、下記の一般式(1); (CH2 )m −COO−M−Ln (1) (式中、mは、0、1又は2であり、nは、金属の原子
価数−1である。Mは、Si、Cu又はZnを表し、L
は、アルキル基、OOCR1 で表される基、又はR2 −
CO−CH2 −CO−R3 で表される基を示す。R1
は、炭素数10以上の炭化水素基を表し、R2 は、アル
キレン基又はフェニル誘導体からなる2価の基を表し、
R3 は、アルキル基又はフェニル誘導体からなる1価の
基を表す。)又は、下記の一般式(2); (CH2 )m −N=CHR4 (2) (式中、mは、0、1又は2であり、R4 は、炭素数6
以上の炭化水素を表す)で表される基が結合しているこ
とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の防汚塗
料。 - 【請求項6】 防汚塗料は、漁網用の防汚塗料である請
求項1、2、3、4又は5記載の防汚塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11475798A JPH11302572A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 防汚塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11475798A JPH11302572A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 防汚塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11302572A true JPH11302572A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14645929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11475798A Pending JPH11302572A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 防汚塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11302572A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8741983B2 (en) | 2002-10-23 | 2014-06-03 | Chugoku Marine Paints, Ltd. | Antifouling coating composition including a metal-containing copolymer, 4,5-dichloro-2-N-octyl-4-isothiazolin-3-one, and metal-pyrithione compound and using thereof |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP11475798A patent/JPH11302572A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8741983B2 (en) | 2002-10-23 | 2014-06-03 | Chugoku Marine Paints, Ltd. | Antifouling coating composition including a metal-containing copolymer, 4,5-dichloro-2-N-octyl-4-isothiazolin-3-one, and metal-pyrithione compound and using thereof |
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