JPH11302129A - 毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法 - Google Patents

毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法

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JPH11302129A
JPH11302129A JP10151537A JP15153798A JPH11302129A JP H11302129 A JPH11302129 A JP H11302129A JP 10151537 A JP10151537 A JP 10151537A JP 15153798 A JP15153798 A JP 15153798A JP H11302129 A JPH11302129 A JP H11302129A
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和之 宮沢
Fumiaki Matsuzaki
文昭 松崎
Toshio Hariki
利男 梁木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪にハリ、コシを与え、染色した毛髪に対
しては染色持ちを向上し、しかもそれら効果が持続して
使用感も良好な毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法を提
供する。 【解決手段】 少なくとも一つの反応性官能基が結合し
たシリル基、好ましくは三官能性シリル基を有する共重
合体を配合することを特徴とする。共重合体中、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル、シロキサン含有(メ
タ)アクリル酸エステル、アミン含有(メタ)アクリル
酸エステル等を構成モノマーとして有することができ
る。該共重合体を毛髪上にて加水分解せしめ、該共重合
体分子間を架橋することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪処理用組成物
及び毛髪処理方法、特に髪質矯正効果や染色した毛髪の
色持ち向上効果を有し、それら効果が持続する毛髪処理
用組成物及び毛髪処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自分の毛髪に対して不満を抱く人は多
く、例えば髪質においては軟毛の人は髪にハリやコシを
持たせることを求め、また、傷んだ髪に対してはなめら
かに修復したいと願う。このようなニーズに答えるべ
く、多くのヘアトリートメント剤やヘアスタイリング剤
が開発されている。また、毛髪の色に関する不満を解消
するため、毛髪を好みの色にカラーリングすることが老
若男女を問わず日常的に行われるようになってきてい
る。これは、簡便にしかも毛髪を痛めることなく染める
ことができるカラースプレー等の一時染毛料や、酸性染
毛料等の半永久染毛料の普及が大きく影響していると考
えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヘアトリートメント剤やヘアスタイリング剤は何れも一
時的なものであり水浴や入浴、シャンプーによって洗い
流され、その効果は失われてしまう。従って、これらを
用いたとしても根本的な髪質改善を行うことはできず、
このような毛髪化粧料を毎日のように継続して用いる必
要があり、その効果も十分満足な効果が得られるものは
極めて少ない。また、一時染毛料や酸性染毛料による毛
髪のカラーリングも、やはりシャンプー等により落ちや
すく、その染色持ちを持続させることが望まれている。
【0004】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
み成されたものであり、その目的は一つには優れた髪質
矯正効果を有し、また耐シャンプー性が高くてその効果
が持続する毛髪処理用組成物及びその処理方法を提供す
ることであり、一つには染色した毛髪のシャンプー等に
よる色落ちを抑制して染色持ちを向上せしめる毛髪処理
用組成物及びその処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、少なくとも一
つの反応性官能基が結合したシリル基、例えば三官能性
シリル基を有するモノマーを構成モノマーとして有する
共重合体を毛髪上で加水分解して架橋せしめることによ
り、毛髪にハリとコシを付与し、しかも繰り返しシャン
プーしてもその効果が失われずに持続するという優れた
髪質矯正効果と耐シャンプー性が得られることを見出し
た。また、一時染毛料や酸性染毛料等によりカラーリン
グした毛髪に該共重合体を処理すると、シャンプーによ
る色落ちが抑制され、染色持ちが格段に向上することを
も見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明にかかる毛髪処理用組成
物は、少なくとも一つの反応性官能基が結合したシリル
基を有する共重合体を配合したことを特徴とする。な
お、本発明において反応性官能基が結合したシリル基と
は、後述するように、加水分解によってシロキサン結合
Si−O−Siを形成し、これにより共重合体分子間を
架橋し得るものを意味する。また、本発明の組成物にお
いて、共重合体が下記一般式(I)で示されるモノマー
(A)を構成モノマーの一つとして有する共重合体であ
ることが好適である。
【0007】一般式(I):
【化8】 (一般式(I)中、Rは水素原子あるいはメチル基、R
は炭素数1〜6のアルキレン基、R、R、R
それぞれ加水分解せしめることにより該共重合体分子間
を架橋し得る反応性官能基を意味する。) また、本発明の組成物において、共重合体がさらに下記
一般式(II)で示されるモノマー(B)を構成モノマーと
して有することが好適である。
【0008】一般式(II):
【化9】 (一般式(II)中、Rは水素原子あるいはメチル基、R
は炭素数1〜18のアルキル基を意味する。) また、本発明の組成物において、共重合体がさらに下記
一般式(III)で示されるモノマー(C)を構成モノマ
ーとして有することが好適である。
【0009】一般式(III):
【化10】 (一般式(III)中、Rは水素原子あるいはメチル基、
は炭素数1〜6のアルキレン基を意味する。Xは下
記一般式(IV)〜(VI)の何れかで表される基を意味す
る。)
【0010】一般式(IV):
【化11】 (一般式(IV)中、R10は炭素数1〜6のアルキル基を
意味する。)
【0011】一般式(V):
【化12】 (一般式(V)中、R11、R11’はそれぞれ炭素数1
〜6のアルキル基、xは正の整数を意味する。)
【0012】一般式(VI):
【化13】 (一般式(VI)中、R、Rは前記定義の通りである。
12は炭素数1〜6のアルキル基、xは正の整数を
意味する。)
【0013】また、本発明の組成物において、モノマー
(A)の割合が、共重合体中25〜99重量%であるこ
とが好適である。また、本発明の組成物において、モノ
マー(B)の割合が共重合体中1重量%以上であること
が好適である。また、本発明の組成物において、モノマ
ー(C)の割合が共重合体中1重量%以上であることが
好適である。また、本発明の組成物において、共重合体
がさらに下記一般式(VII)で示されるモノマー(D)
を構成モノマーとして有することが好適である。
【0014】一般式(VII):
【化14】 (一般式(VII)中、R13は水素原子あるいはメチル
基、R14は炭素数1〜6のアルキレン基を意味する。
Yは−N(R15又は−N(R15で示され
る基であり、R15は炭素数1〜6のアルキル基を意味
する。)
【0015】また、本発明の組成物において、モノマー
(D)の割合が、共重合体中のモノマー(A)、モノマ
ー(B)、モノマー(C)の総重量に対して1〜100
重量%の範囲であることが好適である。また、R、R
及びRが炭素数1〜6のアルコキシ基であることが
好適である。また、本発明の組成物において、さらにシ
リコーン化多糖化合物を配合することが好適である。ま
た、本発明の毛髪処理用組成物が髪質矯正剤であること
が好適である。
【0016】また、本発明の毛髪処理用組成物が毛髪コ
ート剤であることが好適である。また、本発明にかかる
毛髪処理方法は、前記共重合体を毛髪上にて加水分解せ
しめ、該共重合体分子間を架橋することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の毛髪処理用組成物に配合
される共重合体は、少なくとも一つの反応性官能基が結
合したシリル基を有するものである。このような共重合
体として、1〜3官能性シリル基を有する共重合体が挙
げられるが、効果の点から三官能性シリル基を有してい
ることが好ましい。
【0018】本発明の好適な共重合体の一つとして、前
記一般式(I)で示されるモノマー(A)を構成モノマー
として有する共重合体が挙げられる。モノマー(A)は
三官能性シリル基−SiRを含有するアクリ
ル酸若しくはメタアクリル酸のエステル体であり、一般
式(I)においてRは水素原子又はメチル基である。ま
た、Rは炭素数1〜6のアルキレン基を意味し、好ま
しくはプロピレン基である。
【0019】R、R、Rは、加水分解することに
よってシロキサン結合Si−O−Siを形成し、これに
より本発明の共重合体分子間を架橋し得る反応性官能基
であり、例えば、水素原子、アルコキシ基、ハロゲン原
子、アシルオキシ基、アミノ基等が挙げられるが、共重
合体の安定性や、加水分解により生じる副生成物の安全
性、後述する架橋反応の反応性等の点から好ましくは炭
素数1〜6のアルコキシ基であり、特に好ましくはメト
キシ基又はエトキシ基である。なお、R、R 、R
は同一又は異なっていても良い。また、本発明の共重合
体においては上記モノマー(A)の1種又は2種以上を
構成モノマーとすることができる。
【0020】本発明の共重合体は、その効果の点から、
前記モノマー(A)のような反応性シリル基含有モノマ
ーとともに、その他の構成モノマーを有することが好ま
しい。このようなモノマーとして種々のものが考えられ
るが、好ましいものとして前記一般式(II)で示されるモ
ノマー(B)が挙げられる。
【0021】モノマー(B)はアクリル酸若しくはメタ
アクリル酸のアルキルエステルである。一般式(II)にお
いて、Rは水素原子、若しくはメチル基であり、R
は炭素数1〜18の直鎖状、分岐状、もしくは環状のア
ルキル基を意味するが、好ましくは炭素数1〜6のアル
キル基であり、特に好ましくはメチル基である。なお、
本発明の共重合体においては上記モノマー(B)の1種
又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
【0022】また、本発明の共重合体においては、前記
一般式(III)のモノマー(C)を構成モノマーとして有
することが好ましい。モノマー(C)はシロキサン含有
(メタ)アクリル酸エステルである。一般式(III)にお
いて、Rは水素原子又はメチル基である。Rは炭素
数1〜6のアルキレン基であり、好ましくはエチレン
基、プロピレン基、2−ヒドロキシプロピレン基であ
る。Xは前記一般式(IV)〜(VI)の何れかで表される
シロキサンを意味する。一般式(IV)〜(VI)におい
て、R10、R11、R11’、R12は炭素数1〜6
の直鎖又は分岐状のアルキル基、又はフェニル基を表
す。なお、各一般式中にR10、R11、R12がそれ
ぞれ複数存在するが、これらは同一又は異なっていても
よい。R10、R 11、R12として好ましくはメチル
基である。R11’として好ましくはブチル基が挙げら
れる。Xが一般式(V)又は一般式(VI)の場合、モノマー
(C)の分子量は1,000〜100,000、好まし
くは2,000〜20,000である。なお、本発明の
共重合体においては上記モノマー(C)の1種又は2種
以上を構成モノマーとすることができる。
【0023】本発明の共重合体は、さらに前記一般式
(VII)で示されるアミン含有(メタ)アクリル酸エス
テルモノマー(D)を構成モノマーとして有することが
できる。一般式(VII)中、R13は水素原子あるいはメ
チル基である。R14は炭素数1〜6のアルキレン基を
意味し、好ましくはエチレン基、プロピレン基が挙げら
れる。Yは−N(R15又は−N(R15
示される基であり、R は炭素数1〜6のアルキル基
を意味する。また、−N(R15基の場合にはハ
ロゲンや、無機酸、有機酸等を対イオンとした塩であっ
てもよい。
【0024】なお、本発明の効果を損なわない範囲であ
れば、上記モノマー(A)〜(D)以外のモノマー
(E)を本発明の共重合体の構成モノマーとして有する
ことも可能である。本発明にかかる共重合体は上記モノ
マーを公知の重合方法を用いて重合することにより得る
ことができ、例えば溶液重合法、乳化重合法、塊状重合
法等を用いることができる。例えば、溶液重合法の場合
には、各モノマーを求めるモノマー組成にて溶媒に溶解
し、窒素雰囲気下、ラジカル重合開始剤を添加して加熱
攪拌することにより本発明の共重合体を得ることができ
る。
【0025】重合の際に用いられる溶媒としては、モノ
マーを溶解又は懸濁し得るものであって、水を含まない
有機溶媒であればいかなる溶媒でも用いることが可能で
あり、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等
のアルコール系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
イソオクタン、デカン、流動パラフィンなどの炭化水素
系溶媒、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等の塩化物系溶媒などの他、ジ
メチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、ジオキサン等が挙げられる。これら溶媒
は2種以上混合して用いても良い。通常、用いる重合開
始剤の開始温度よりも沸点が高い溶媒を選択することが
好適である。
【0026】重合開始剤としては、ラジカル重合を開始
する能力を有するものであれば特に制限はなく、例え
ば、過酸化ベンゾイル等の過酸化物、アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル
等のアゾ系化合物の他、過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム等の過硫酸系重合開始剤が挙げられる。なお、こ
れらの重合開始剤によらずとも、光化学反応や、放射線
照射等によっても重合を行うことができる。
【0027】重合温度は各重合開始剤の重合開始温度以
上とする。例えば、過酸化物系重合開始剤では、通常7
0℃程度とすればよい。重合時間は特に制限されない
が、通常2〜24時間である。比較的高分子量のポリマ
ーを得たい場合には、1日程度反応させることが望まし
い。反応時間が短すぎると未反応のモノマーが残存し、
分子量も比較的小さくなることがある。
【0028】本発明にかかる共重合体の平均分子量は特
に制限されず、オリゴマー以上の重合度を有していれば
目的とする効果を発揮し得る。ただし、重合度が小さく
なると後述する架橋反応の速度が低下し、また、あまり
に重合度が大きすぎると粘度が高くなって塗布性や作業
性に劣ることから、その平均分子量は2,000〜15
0,000程度であることが好ましい。
【0029】このようにして得られる本発明の共重合体
は、官能性シリル基を分子中に有している。このため、
これを加水分解することによって共重合体分子同士が架
橋し、架橋体を形成することができる。そして、このよ
うな架橋反応を毛髪上で行うことにより、毛髪上に強固
に共重合体の架橋体被膜が形成され、毛髪にハリ、コシ
が付与されるとともに、シャンプーを繰り返した後もそ
の効果が失われずに持続するという、優れた耐シャンプ
ー性が発揮される。また、使用感がごわついたり、フレ
ーキングを生じたりすることがない。また、カラーリン
グした毛髪に本処理を行った場合には、毛髪表面が該架
橋体により強固に被覆されるので、シャンプーした際の
色落ちが抑制され、染色持ちが格段に向上する。
【0030】このような効果が発現する作用機作として
は次のように考えられる。図1にモノマー(A)を構成
モノマーとして有する共重合体の場合について、その反
応を模式的に示す。すなわち、本発明にかかる共重合体
はモノマー(A)に由来する三官能性シリル基−SiR
を有している。この三官能性シリル基は水、
酸、アルカリ等により容易に加水分解され、トリヒドロ
キシシリル基−Si(OH)となる。このトリヒドロキ
シシリル基は別のトリヒドロキシシリル基と反応して安
定なシロキサン結合Si−O−Siを形成し、その結
果、共重合体分子間が三次元網目状に架橋された架橋共
重合体(本発明中、架橋体ということがある)となる。
【0031】従って、該共重合体を毛髪上で加水分解す
ることにより毛髪上で架橋が起こり、架橋体が毛髪を網
目状に強固に被覆し、その結果、毛髪にハリとコシが付
与され、優れた耐シャンプー性が発揮されるものと推察
される。また、カラーリングした毛髪に本処理を行った
場合には、毛髪表面が該架橋体により強固にコートされ
るので、その染色持ちが格段に向上するものと考えられ
る。
【0032】なお、このような架橋反応を毛髪上で行わ
ず、予め架橋体を合成してこれを毛髪に塗布しようとし
ても、架橋体がゲルもしくはプラスティックとなるので
塗布することは非常に困難である。
【0033】本発明の毛髪処理用組成物に配合される共
重合体のモノマー組成としては、共重合体中のモノマー
(A)の割合が25〜99重量%、さらには40〜85
重量%であることが好適である。モノマー(A)が少な
すぎると架橋反応部位が少ないため、耐シャンプー性が
低く、毛髪矯正効果や染色持ち効果が十分に持続しない
ことがある。一方、モノマー(A)の割合が多すぎる場
合にも、髪質矯正効果や染色持ち、耐シャンプー性が低
下する傾向にある。また、フレーキングも生じやすい。
これは、架橋反応部位が多すぎて、しかも密な状態にあ
るため、架橋反応がきれいに進行せず、共重合体上に未
反応部位が多量に残るためと考えられる。
【0034】モノマー(B)は、上記モノマー(A)の
割合を調整し、架橋体被膜の髪質矯正効果や耐水性に寄
与するとともに、フレーキングを抑制する。モノマー
(B)の割合としては、共重合体中1重量%以上、好ま
しくは10重量%以上である。モノマー(B)の割合が
高くなると他のモノマーの割合が低下し、また共重合体
がアルコール系溶媒に難溶性となることがあるので、モ
ノマー(B)は多くとも75重量%以下、好ましくは6
0重量%以下である。
【0035】モノマー(C)はシロキサン部分を有し、
これにより架橋体被膜の耐水性、耐シャンプー性を高め
るとともに、処理後の毛髪になめらかな使用感触を付与
することができる。また、フレーキングも抑制する。本
発明の共重合体中、モノマー(C)は1重量%以上、好
ましくは5重量%以上であるが、モノマー(C)の割合
が多すぎると、相対的にその他のモノマーの比率が低く
なり、耐シャンプー性等が劣る傾向があるので、多くと
も70重量%以下、好ましくは60重量%以下である。
【0036】また、モノマー(D)を構成モノマーとし
て有する共重合体を処理した場合には、毛髪に対してぬ
めり感が付与され、しっとりとした使用感が得られる。
しかしながら、モノマー(D)の割合が多すぎると、モ
ノマー(D)が有するアミン部分によって被膜の親水性
が高くなり耐水性、耐シャンプー性等が劣るようにな
る。モノマー(D)の割合としては、モノマー(A)〜
(C)の総重量に対して1〜100重量%、好ましくは
5〜50重量%である。本発明の共重合体の好適な例と
して、例えば一般式(VIII)、(IX)、又は(X)で示され
る共重合体を挙げることができる。
【0037】一般式(VIII):
【化15】
【0038】一般式(IX):
【化16】
【0039】一般式(X):
【化17】 なお、一般式(VIII)〜(X)中、R、R、R、R
、R、R、R、R、R、R13、R14
X、Yは前記定義の通りである。n、m、l、pはそれ
ぞれモノマー(A)、モノマー(B)、モノマー
(C)、モノマー(D)のモル比を表す。
【0040】本発明の毛髪処理方法としては、本発明の
共重合体を毛髪上で加水分解し、該共重合体分子同士を
架橋せしめることを特徴とする。架橋方法としては、
水、酸、アルカリによる反応や熱による反応が挙げられ
る。具体的には、本発明の毛髪処理用組成物を毛髪に塗
布後、該毛髪を水(水蒸気等でも可)、酸、又はアルカ
リに接触せしめたり、加熱することにより加水分解、架
橋させる方法がある。また、予め水、酸又はアルカリで
処理した毛髪に、該毛髪処理用組成物を塗布して加水分
解、架橋を行ってもよい。また、本発明の毛髪処理用組
成物に、水、酸又はアルカリを混合し、直ちに塗布する
方法も考えられるが、毛髪処理用組成物と、水、酸、ア
ルカリ等を別々に毛髪に適用する方法がより好ましい。
水、酸、アルカリによる反応の場合には加熱してもよい
が、通常室温で処理すれば十分である。なお、架橋反応
の進行が緩慢であっても良い場合には、特にこのような
酸、アルカリ、水と接触せしめなくとも大気中の水分に
より自然架橋させることも可能である。また、何れの場
合にも均一に塗布、処理するために必要に応じてはけ、
くし、ブラシ等の器具を適宜用いることができる。
【0041】本発明の毛髪処理方法で用いられる酸、ア
ルカリとしては、本共重合体を加水分解し架橋反応せし
めることができるものであれば特に限定されず、有機・
無機の酸、アルカリを用いることができる。もちろん、
これらの酸、アルカリは、その1種又は2種以上を用い
ることができ、また、水との混合物であっても良い。本
発明にかかる毛髪処理用組成物は、上記共重合体を必須
成分として含有することを特徴とするものであるが、そ
の好適な実施形態の一つとして、該共重合体を含有する
非水系組成物が挙げられる。
【0042】非水系組成物としては、例えば、該共重合
体を有機溶媒中に溶解もしくは分散せしめたものが挙げ
られる。このような有機溶媒としては、脂肪族炭化水
素、芳香族炭化水素、塩素化合物炭化水素、エーテル系
溶剤、アルコール系溶剤炭素数1〜4の脂肪族1〜4価
アルコール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等の
セロソルブ系溶剤、ジオキサン、酢酸メチル、ジホルム
アミド等が挙げられる。なお、このうち化粧品原料とし
て好ましいものは脂肪族1〜2価のアルコールであり、
例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、プ
ロピレングリコールが挙げられ、特に安全性の点からは
エタノール、イソプロパノールが好ましい。
【0043】本発明にかかる毛髪処理用組成物を水分含
有組成物とした場合には、製品中で架橋反応が起こるた
め、塗布時に適宜調製することが好適である。なお、こ
のような水分含有組成物もまた、本発明の範疇である。
本発明にかかる毛髪処理用組成物中において、該共重合
体の濃度は特に制限されないが、好ましくは0.1〜1
0重量%、特に好ましくは1〜5重量%である。配合量
が少なすぎると一回の処理で十分な効果が得られないこ
とがあり、多すぎる場合には塗布性、伸展性、使用感等
が劣ったり、フレーキングを生じることがある。
【0044】本発明にかかる毛髪処理用組成物の剤型は
特に限定されず、本発明の効果を発揮し得る形態であれ
ばどのようなものでも良い。例えば、液状、乳液状、ク
リーム状、ジェル状、ミスト、スプレー、エアゾール、
ムース等が挙げられる。本発明にかかる毛髪処理用組成
物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば通常化
粧料に配合される成分を配合しても良い。例えば、界面
活性剤、保湿剤、紫外線防御剤、pH調製剤、防腐剤、
酸化防止剤、キレート剤、増粘剤、被膜形成剤、油性成
分、高分子化合物、噴射剤等が挙げられる。水、酸、ア
ルカリは共重合体と別剤としておくことが好ましいが、
毛髪に適用時に適宜調製するのであれば、前記のように
本発明の共重合体とともに水、酸、アルカリを組成物中
に配合することも可能である。本発明の共重合体ととも
に組成物中に他の被膜形成剤を配合する場合、好ましい
被膜形成剤として、下記一般式(XI)で示されるシリコー
ン化多糖化合物が挙げられる。
【0045】一般式(XI):
【化18】 (一般式(XI)中、Gluは多糖化合物の糖残基、Pは2
価の結合基、Qは2価脂肪族基を意味し、R16は炭素
数1〜8の1価有機基、R17、R18、R19はそれ
ぞれ炭素数1〜8の1価有機基又は−OSiR20
2122で示されるシロキシ基を意味する。ただし、
20、R21、R22はそれぞれ炭素数1〜8の1価
有機基であり、aは0、1又は2、bは正の整数を意味
する。)
【0046】一般式(XI)において、Gluは多糖化合物
の糖残基を表すが、このような多糖化合物としては、公
知の各種多糖化合物を用いることができ、例えば、セル
ロース、ヘミセルロース、アラビアガム、トラガントガ
ム、タマリンドガム、ペクチン、デンプン、マンナン、
グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシードガ
ム、アルギン酸、カラギーナン、寒天、キサンタンガ
ム、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、ヒア
ルロン酸、コンドロイチン硫酸の他、これら多糖化合物
の誘導体、例えば、カルボキシメチル化、硫酸化、リン
酸化、メチル化、エチル化、エチレンオキサイドやプロ
ピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの付加、ア
シル化、カチオン化、低分子量化等を行った多糖化合物
誘導体が挙げられる。これらの内、好ましくはエチルセ
ルロース又はプルランであり、特に好ましくはプルラン
である。なお、本発明において多糖化合物の平均分子量
は多糖化合物の種類により異なるが、通常約1,000〜5,0
00,000が好ましい。
【0047】これらの多糖化合物はその種類に応じて水
酸基、カルボキシル基等の反応性官能基の1種又は2種
以上を少なくとも1つ以上含有している。Pで示される
2価結合基は、この多糖化合物の有する反応性官能基
と、下記一般式(XII)で示されるシリコーン化合物とを
反応させることにより形成されるA由来の結合基であ
る。
【0048】一般式(XII):
【化19】
【0049】一般式(XII)中、Q、R16、R17、R
18、R19及びaは前記一般式(XI)と同じである。ま
た、Aは多糖化合物の反応性官能基と反応しうる官能基
であり、例えば、イソシアネート基、エポキシ基、ビニ
ル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、アミノ基、
イミノ基、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基等が
挙げられる。なお、このようなシリコーン化合物と多糖
化合物との反応には、従来より公知の方法、例えば特開
平8−134103号公報に記載の方法を用いることが
できる。
【0050】Pを例示すると、カルバモイル基、−CH
CH(OH)−、カルボニル基、アミノ基、エーテル
基等が挙げられるが、反応性の点から、Aがイソシアネ
ート基(O=C=N−)である前記一般式(XII)の化合
物と、多糖化合物の水酸基が反応して形成されるカルバ
モイル基(−CONH−)が好ましい。なお、この場合
の多糖化合物の糖残基は、イソシアネート基と反応して
いる水酸基の水素原子を除いた多糖化合物の残り部分を
意味する。また、その他の反応の場合にも、多糖化合物
の糖残基とはこれに準ずるものを意味する。
【0051】Qで示される2価の脂肪族基としては、ア
ルキレン基、主鎖中に酸素原子、窒素原子、硫黄原子等
を有するアルキレン基、主鎖中にフェニレン基等のアリ
ーレン基を有するアルキレン基、主鎖中にカルボニルオ
キシ基又はオキシカルボニル基を有するアルキレン基を
挙げることができる。これらの2価脂肪族基はヒドロキ
シ基、アルコキシ基、アルキル基等の置換基を有するこ
とができ、また、脂肪族基の末端原子が酸素原子、窒素
原子、硫黄原子等のヘテロ原子であってもよい。Qを例
示すると、−(CH−、−(CH−、−
(CH−、−(CH−、−(CH
−、−[CHCH(CH)]−、−(CH
O(CH−、−CHCH(OH)−CH−等
が挙げられるが、好ましくは−(CH−で示され
るプロピレン基である。
【0052】前記一般式(XI)において、R16
17、R18、R19、R20、R21及びR22
見られる炭素数1〜8の1価有機基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキ
ル基、フェニル基等のアリール基、ベンジル基等のアラ
ルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、3,3,
3-トルフロロプロピル基等のフッ化アルキル基等を例示
することができる。このような有機基として好ましいも
のはアルキル基であり、さらに好ましくはメチル基であ
る。
【0053】また、R17、R18、R19はそれぞれ
−OSiR202122で示されるシロキシ基であ
ってもよい。このようなシロキシ基としては、トリメチ
ルシロキシ基、エチルジメチルシロキシ基、フェニルジ
メチルシロキシ基、ビニルジメチルシロキシ基、3,3,3-
トリフルオロプロピルジメチルシロキシ基等が例示され
る。また、R16、R17、R18、R19、R20
21、R22は同一又は異なっていても良い。本発明
のシリコーン化多糖化合物においては、a=0で、R
17、R18、及びR19がメチル基であることが好ま
しい。本発明において、特に好ましいシリコーン化多糖
化合物は下記一般式(XIII)で示されるシリコーン化プル
ランである。
【0054】一般式(XIII):
【化20】 (一般式(XIII)中、Bは水素原子または−CONH(C
Si[OSi(CH]で示される基であ
り、その置換度は0.5〜2.5、cは100〜20,
000の数である。)
【0055】なお、本発明において、シリコーン化多糖
化合物の置換度は多糖化合物の構成糖1単位当たりのシ
リコーン化合物の平均結合数を意味する。例えば、上記
シリコーン化プルランの置換度は、下記一般式(XIV)で
示されるプルランの基本単位についた置換基−CONH
(CHSi[OSi(CH]の平均数を指
す。
【0056】一般式(XIV):
【化21】
【0057】反応性シリル基含有共重合体と、シリコー
ン化多糖化合物を併用すると、髪質矯正効果、損傷毛修
復効果、耐シャンプー性、染色持ち効果等を高めること
ができ、さらに、組成物を重ね付けした時のフレーキン
グを抑制することができる。なお、シリコーン化多糖化
合物を配合する場合、溶媒として低分子量シリコーン油
又は軽質イソパラフィンに溶解して配合すると、配合の
しやすさや塗布時の使用感を高めることができる。低分
子量シリコーン油としては、炭素数2〜7の直鎖状ジメ
チルポリシロキサンや炭素数3〜7の環状ジメチルポリ
シロキサンが好適である。シリコーン化多糖化合物の組
成物中の配合量は特に限定されないが、通常0.01〜
20重量%、好ましくは0.2〜10重量%である。以
下に具体例を挙げて、さらに本発明を詳述する。なお、
以下で用いた各モノマーの構造は次の通りである。
【0058】モノマーA1:
【化22】
【0059】モノマーA2:
【化23】
【0060】モノマーB1:
【化24】
【0061】モノマーC1(平均分子量422)及びモ
ノマーC2(平均分子量12,000):
【化25】
【0062】モノマーC3(平均分子量5,000):
【化26】
【0063】モノマーC4:
【化27】
【0064】モノマーD1:
【化28】
【0065】共重合体の合成 共重合体1 3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(モ
ノマーA1)2.0g(8mmol)及びメタクリル酸
メチル(モノマーB1)8.0g(80mmol)をエ
タノール100mlに溶解し、窒素気流下、70℃で1
時間加熱攪拌した後、過硫酸カリウム0.05gを加え
一晩反応させて、共重合反応を完結した。反応液を室温
まで冷却し、減圧濃縮した。残渣をエタノール10ml
に溶解し、n−ヘキサン500ml中に添加した。沈殿
物を分取し、目的とする共重合体を得た。
【0066】なお、得られた共重合体はそのNMRスペ
クトルデータ(溶媒CDCl又はDMSO−d)に
おいて、6〜7ppm付近に見られる原料モノマー由来
のCH=Cの水素原子のピークが認められず、このこ
とから共重合体の生成が確認された。また、本発明にお
いては、他の共重合体についても同様にして共重合体の
生成を確認した。
【0067】共重合体2 3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン4.
0g(16mmol)及びメタクリル酸メチル8.0g
(80mmol)を用いた他は前記共重合体1と同様に
して目的とする共重合体を得た。
【0068】共重合体3 3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン8.
0g(32mmol)及びメタクリル酸メチル4.0g
(40mmol)を用いた他は前記共重合体1と同様に
して目的とする共重合体を得た。
【0069】共重合体4 3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン1
0.0g(40mmol)及びメタクリル酸メチル2.
0g(20mmol)を用いた他は前記共重合体1と同
様にして目的とする共重合体を得た。
【0070】共重合体5 3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン1
0.0g(40mmol)及びメタクリル酸メチル0.
4g(4mmol)を用いた他は前記共重合体1と同様
にして目的とする共重合体を得た。
【0071】共重合体6 3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン1
0.0g(40mmol)のみを用いた他は前記共重合
体1と同様にして目的とする共重合体を得た。
【0072】試験例1 各共重合体1〜6について、髪質矯正効果、耐シャンプ
ー性、フレーキングについて下記の試験方法で試験を行
った。被験試料としては各被験共重合体3重量部をそれ
ぞれエタノール97重量部に溶解し、これをスプレー容
器に充填して試料とした。
【0073】髪質矯正効果 専門パネル20名による官能評価を行った。方法は、各
パネルの毛髪にスプレー液約2gをスプレーし、その
後、市販のシャンプー剤にて洗髪を行った。毛髪を自然
乾燥した後のハリ、コシについてアンケートを行い、下
記の基準で評価した。
【0074】 ◎:20名中、16名以上がハリ、コシがあると回答し
た。 ○:20名中、12〜15名がハリ、コシがあると回答
した。 △:20名中、6〜11名がハリ、コシがあると回答し
た。 ×:20名中、0〜5名がハリ、コシがあると回答し
た。
【0075】耐シャンプー性 前記髪質矯正効果試験後、シャンプー洗髪及び乾燥をさ
らに3サイクル行い、同様にハリ、コシの官能評価を行
った。評価基準は下記の通り。 ◎:20名中、16名以上が効果が持続し、耐シャンプ
ー性ありと回答した。 ○:20名中、12〜15名が効果が持続し、耐シャン
プー性ありと回答した。 △:20名中、6〜11名が効果が持続し、耐シャンプ
ー性ありと回答した。 ×:20名中、0〜5名が効果が持続し、耐シャンプー
性ありと回答した。
【0076】フレーキング 前記髪質矯正効果試験において、フレーキングの有無を
目視により判定した。評価基準は下記の通り。 ◎:全くフレーキングなし。 △:僅かにフレーキングが認められる。 ×:明らかなフレーキングが認められる。
【0077】
【表1】 モノマー[重量%] 共重合体 A1/B1 髪質矯正効果 耐シャンフ゜ー性 フレーキンク゛ 1 20/80 ◎ △ ◎ 2 33/67 ◎ ○ ◎ 3 67/33 ◎ ◎ ◎ 4 83/17 ◎ ◎ ◎ 5 96/4 ○ ○ △ 6 100/0 △ △ △
【0078】表1から解るように、モノマー(A)を構
成モノマーとする共重合体の架橋体被膜は髪質矯正効果
を有していることが理解される。なお、共重合体中、モ
ノマー(A)が少なすぎると耐シャンプー性が十分に得
られず、髪質矯正効果の持続性に乏しい。一方、モノマ
ー(A)が100%の場合には、髪質矯正効果、耐シャ
ンプー性が共に低下する傾向にあり、また、フレーキン
グも生じやすい。よって、共重合体のモノマー組成とし
ては、共重合体中モノマー(A)が25〜99重量%、
好ましくは40〜85重量%である。
【0079】試験例2 前記試験例1で調製したスプレーを試料として用い、染
色持ちについて下記の試験方法で試験を行った。すなわ
ち、白髪の人毛束に市販の酸性染毛料をまんべんなく塗
布し、3分放置後水で洗い流して自然乾燥した。染毛さ
れた人毛束(コントロール)を5gづつとり、試料各約
1gをそれぞれスプレーした。試料をスプレーした人毛
束、及びスプレーしなかった人毛束に対して、市販のシ
ャンプー剤による洗髪、自然乾燥を10回繰り返し行っ
た。このようにシャンプー処理された人毛束について、
シャンプーしていないコントロールに対する色の変化を
肉眼で観察し、評価を行った。
【0080】 ◎:色落ちが全くない。 ○:色落ちがほとんどない。 △:色落ちがある。 ×:色落ちが著しい。
【0081】
【表2】
【0082】表2から解るように、共重合体で処理しな
かった場合にはシャンプーによる色落ちが著しかった
が、共重合体を処理した毛髪では、色落ちが抑制され、
染色持ちが向上した。よって、本発明にかかる共重合体
の架橋体被膜は、染色持ち向上効果を有し、共重合体中
のモノマー(A)の割合は25〜99重量%、好ましく
は40〜85重量%のとき、その効果が顕著に発揮され
ることが理解される。
【0083】試験例3 次に、表3のモノマー組成を有する共重合体を前記と同
様に合成し、試験例1、2と同様に試験を行った。ま
た、なめらかさ、ぬめり感については、下記の方法によ
り評価した。
【0084】なめらかさ 前記髪質矯正効果試験後の毛髪のなめらかさについてア
ンケートを行い、下記の基準で評価した。 ◎:20名中、16名以上が使用感触がなめらかである
と回答した。 ○:20名中、12〜15名が使用感触がなめらかであ
ると回答した。 △:20名中、6〜11名が使用感触がなめらかである
と回答した。 ×:20名中、0〜5名が使用感触がなめらかであると
回答した。
【0085】ぬめり感 前記髪質矯正効果試験後の毛髪のぬめり感についてアン
ケートを行い、下記の基準で評価した。 ◎:20名中、15名以上が良好であると回答した。 ○:20名中、10〜14名が良好であると回答した。 △:20名中、5〜9名が良好であると回答した。 ×:20名中、0〜5名が良好であると回答した。
【0086】
【表3】 共重合体 モノマー[重量%] 髪質矯正 耐シャン フレーキンク゛ 染色 なめらかさ A2 B1 C* 効果 フ゜ー性 持ち 7 33 67 - ◎ ○ ◎ ○ △ 8 67 33 - ◎ ◎ ◎ ◎ △ 9 50 10 40(C1) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 10 50 10 40(C2) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 11 50 40 10(C3) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 12 60 35 5(C4) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 13 50 - 50(C2) △ ◎ ◎ ◎ ◎ 14 25 - 75(C4) △ ○ ◎ ○ ◎ *( )内は使用したモノマー(C)を示す
【0087】表3から解るように、モノマー(A)〜
(B)からなる共重合体中にモノマー(C)を導入する
ことにより、髪質矯正効果、耐シャンプー性、染色持ち
が向上するとともに、処理後の毛髪の使用感を格段にな
めらかにすることができる。また、共重合体13、14
では髪質矯正効果は低く、また共重合体がべたついて取
扱いにくかったものの、耐シャンプー性や染色持ち効
果、なめらかさにおいては十分満足いくものであった。
【0088】以上のことから、共重合体中のモノマー
(C)の割合は1重量%以上、さらには5重量%以上で
あることが好適である。また、共重合体中のモノマー
(B)が髪質矯正効果及び共重合体のべたつき防止に寄
与し、共重合体中のモノマー(B)の割合は、1重量%
以上、さらには10重量%以上が好適であることが示唆
された。
【0089】
【表4】 共重合体 モノマー[重量%] 髪質矯正 耐シャン 染色持ち ぬめり感 A2 B1 C4 D1 効果 フ゜ー性 12 60 35 5 - ◎ ◎ ◎ △ 15 60 35 5 10 ◎ ◎ ◎ ◎ 16 60 35 5 20 ◎ ○ ○ ◎ 17 60 35 5 50 ○ ○ ○ ◎ 18 60 35 5 100 △ × × ◎
【0090】表4から解るように、モノマー(A)〜
(D)からなる共重合体は、毛髪に対してなめらかさと
ともにぬめり感を与え、しっとりとした感触を付与する
ことができる。なお、モノマー(D)の割合が高くなる
と架橋体被膜の親水性が高くなって、髪質矯正効果、耐
シャンプー性、染色持ち効果が低下する傾向にある。従
って、モノマー(D)の割合としては、共重合体中のモ
ノマー(A)〜(C)の総重量に対して1〜100重量
%、好ましくは5〜50重量%である。
【0091】本発明者等は、さらに、本発明にかかる共
重合体と他の被膜形成剤を併用した時の効果についても
検討を行った。なお、被膜形成剤としては、シリコーン
化多糖化合物の一つであるシリコーン化プルラン(置換
度1.7、原料のプルランの分子量約20万)を用い
た。試験例4 表5の処方で試料を調製し、下記の方法で試験を行っ
た。
【0092】(髪質矯正効果)専門パネル20名による
官能評価を行った。方法は、各パネルの毛髪に試料約2
gをスプレーし、その後水洗いを行った。自然乾燥後の
ハリ、コシについてアンケートを行い、下記の基準によ
り評価した(試験直後)。また、市販のシャンプー剤に
て洗髪、自然乾燥を5回繰り返した後のハリ、コシにつ
いても下記の基準により評価した。 ◎:16名以上がハリ、コシがあると回答した。 ○:12〜15名がハリ、コシがあると回答した。 △:6〜11名がハリ、コシがあると回答した。 ×:0〜5名がハリ、コシがあると回答した。
【0093】(損傷毛修復効果)ダメージヘアの専門パ
ネル20名による官能評価を行った。方法は、各パネル
の毛髪に試料約2gをスプレーし、その後水洗いを行っ
た。自然乾燥後の手触り(なめさかさ)についてアンケ
ートを行い、下記の基準により評価した(試験直後)。
また、市販のシャンプー剤にて洗髪、自然乾燥を5回繰
り返した後の手触りについても下記の基準により評価し
た。 ◎:16名以上が手触りがよく、損傷毛修復効果がある
と回答した。 ○:12〜15名が手触りがよく、損傷毛修復効果があ
ると回答した。 △:6〜11名が手触りがよく、損傷毛修復効果がある
と回答した。 ×:0〜5名が手触りがよく、損傷毛修復効果があると
回答した。
【0094】(染色持ち)前記試験例2の方法に準じて
行った。 (重ねづけ時のフレーキング)専門パネル20名の毛髪
に試料約2gをスプレーし、その後、水洗い、自然乾燥
を行った。試料のスプレー、洗髪、自然乾燥をさらに3
サイクル行った後のフレーキングの有無を目視ににより
判定した。評価基準は下記の通り。 ◎:全くフレーキングなし。 △:僅かにフレーキングが認められる。 ×:明らかなフレーキングが認められる。
【0095】
【表5】 成分* 配合量 共重合体19 5 - - - - - 5 - - - - 共重合体20 - 5 - - - - - 5 - - - 共重合体21 - - 5 - - - - - 5 - - 共重合体22 - - - 5 - - - - - 5 - 共重合体23 - - - - 5 - - - - - 5シリコーン 化フ゜ルラン - - - - - 5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 エタノール 35 35 35 35 35 40 35 35 35 35 35軽質イソハ゜ラフィン 60 60 60 60 60 55 59.5 59.5 59.5 59.5 59.5 髪質矯正効果 試験直後 ◎ ◎ ◎ ◎ △ △ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 5回シャンフ゜ー後 ○ ◎ ◎ ◎ △ △ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 損傷毛修復効果 試験直後 ○ ○ ○ △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 5回シャンフ゜ー後 △ ○ ○ △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 染色持ち ○ ◎ ◎ ◎ ◎ △ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 重ねづけ時の △ △ △ × △ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ フレーキンク゛ *各共重合体のモノマー組成[重量%]は次の通り。 共重合体19:A2-B1-C3-D1=60-35-5-20 共重合体20:A2-B1-C1=50-40-10 共重合体21:A2-B1-C2=50-25-25 共重合体22:A2-B1=67-33 共重合体23:A2-C3=50-50
【0096】表5のように、共重合体とシリコーン化プ
ルランを併用した場合には、髪質矯正効果や染色持ち効
果を共重合体単独の場合と同等もしくはそれ以上とする
ことができる。また、手触りも共重合体単独の場合に比
べてよりなめらかにすることができ、特に損傷毛に対し
て効果が顕著である。そして、これらの効果はシャンプ
ーを繰り返した後も持続した。さらに、共重合体単独の
場合には重ねづけした時にフレーキングを生じることが
あるが、シリコーン化プルランとの併用により抑制する
ことができた。
【0097】
【表6】 成分 配合量 共重合体19 5 5 5 2 2 1 0.1 −シリコーン 化フ゜ルラン − 0.1 0.5 0.5 2 5 5 5 エタノール 35 35 35 38 38 39 39.9 40軽質イソハ゜ラフィン 60 59.9 59.5 59.5 58 55 55 55 髪質矯正効果 試験直後 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 5回シャンフ゜ー後 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ △ 損傷毛修復効果 試験直後 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 5回シャンフ゜ー後 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 染色持ち ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ △ 重ねづけ時の △ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎フレーキンク゛
【0098】表6は共重合体とシリコーン化プルランと
の配合比を変えて、上記試験例4と同様に試験を行った
結果である。共重合体が少ないと髪質矯正効果や染色持
ちが低くなる傾向がある。一方、シリコーン化プルラン
が少ないと、髪質矯正効果や、損傷毛修復効果、染色持
ちが十分に向上せず、重ねづけ時にフレーキングを生じ
ることがある。従って、共重合体とシリコーン化プルラ
ンとの好ましい重量比は100:1〜1:100、さら
には50:1〜1:1である。
【0099】以上のように、反応性シリル基含有共重合
体と、シリコーン化多糖化合物を併用することにより、
髪質矯正効果、損傷毛修復効果、染色持ち効果が高く、
これら効果がシャンプーを繰り返した際にも持続し、さ
らに、重ね付けによるフレーキングの少ない組成物を得
ることができる。シリコーン化多糖化合物単独の場合に
は、共重合体単独に比べると、髪質矯正効果や染色持ち
効果が低いので、シリコーン化多糖化合物の併用により
これら効果が向上するのは、共重合体の架橋体被膜が形
成される際にシリコーン化多糖化合物が包埋されること
により、架橋体被膜とシリコーン化多糖化合物の被膜と
が相乗的に寄与するためと推察される。
【0100】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げるが、本発明は
これらに限定されるものではない。なお、配合量は全て
重量%である。
【0101】実施例1〜3 ヘアスプレー 表7のヘアスプレーを用いて前記試験例1〜2と同様に
試験したところ、実施例1〜3は何れも髪質矯正効果、
耐シャンプー性、フレーキング、染色持ちの何れにおい
ても比較例1より優れていた。
【0102】
【表7】 成分 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 (1)共重合体1 1 3 5 − (2)ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン/ 酢酸ヒ゛ニル共重合体 − − − 5 (3)エタノール 47 45 43 43 (4)POE(40)硬化ヒマシ油 1 1 1 1 (5)ハ゜ルミチン酸オクチル 1 1 1 1 (6)LPG(3.5kg/cm2 at 20℃) 50 50 50 50(7)香料 適量 適量 適量 適量 髪質矯正効果 ○ ◎ ◎ ○ 耐シャンプー性 △ △ △ × フレーキング ◎ ◎ ◎ × 染色
持ち △ △ △ × (製法)(1)又は(2)を(3)に溶解し、(4)、
(5)及び(7)を加えた。これをエアゾール容器に充
填し、(6)を充填してヘアスプレーを得た。
【0103】実施例4〜6 ヘアミスト 表8のヘアミストを用いて前記試験例1〜2と同様に試
験したところ、実施例4〜6は何れも髪質矯正効果、耐
シャンプー性、フレーキング、染色持ちの何れにおいて
も比較例2より優れていた。
【0104】
【表8】 成分 実施例4 実施例5 実施例6 比較例2 (1)共重合体2 1 3 5 − (2)ホ゜リヒ゛ニルアルコール/ 酢酸ヒ゛ニル共重合体 − − − 5 (3)エタノール 97 95 93 93 (4)POE(9)ラウリルエーテル 1 1 1 1 (5)シ゛メチルホ゜リシロキサン(5cps) 1 1 1 1(6)香料 適量 適量 適量 適量 髪質矯正効果 ◎ ◎ ◎ ○ 耐シャンプー性 ○ ○ ○ × フレーキング ◎ ◎ ◎ × 染色持ち ○ ○ ○ × (製法)(1)又は(2)を(3)に溶解し、(4)〜
(6)を加えて容器に充填し、ヘアミストを得た。
【0105】実施例7〜9 ヘアスプレー 表9のヘアスプレーを用いて前記試験例1〜2と同様に
試験したところ、実施例7〜9は何れも髪質矯正効果、
耐シャンプー性、フレーキング、染色持ちの何れにおい
ても比較例3より優れていた。
【0106】
【表9】 成分 実施例7 実施例8 実施例9 比較例3 (1)共重合体4 1 3 5 − (2)ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン/ 酢酸ヒ゛ニル共重合体 − − − 5 (3)エタノール 54.5 52.5 50.5 50.5 (4)POE(100)硬化ヒマシ油 1 1 1 1 (5)高分子シ゛メチルホ゜リシロキサン(500cps) 0.5 0.5 0.5 0.5 (6)シ゛メチルホ゜リシロキサン(5cps) 3 3 3 3 (7)LPG(3.5kg/cm2 at 20℃) 40 40 40 40(8)香料 適量 適量 適量 適量 髪質矯正効果 ○ ◎ ◎ △ 耐シャンプー性 ◎ ◎ ◎ × フレーキング ◎ ◎ ◎ △ 染色持ち ◎ ◎ ◎ × (製法)(1)又は(2)を(3)に溶解し、(4)、
(5)及び(7)を加えた。これをエアゾール容器に充
填し、(6)を充填してヘアスプレーを得た。
【0107】実施例10〜12 ヘアスプレー 表10のヘアスプレーを用いて前記試験例1〜2と同様
に試験したところ、実施例10〜12は何れも髪質矯正
効果、耐シャンプー性、フレーキング、染色持ち、なめ
らかさの何れにおいても比較例4より優れていた。
【0108】
【表10】 成分 実施例10 実施例11 実施例12 比較例4 (1)共重合体9 1 − − − (2)共重合体11 − 1 − − (3)共重合体14 − − 1 − (4)ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン/ 酢酸ヒ゛ニル共重合体 − − − 1 (5)エタノール 47.0 47.0 47.0 47.0 (6)POE(40)硬化ヒマシ油 1 1 1 1 (7)ハ゜ルミチン酸オクチル 1 1 1 1 (8)LPG 50 50 50 50(9)香料 適量 適量 適量 適量 髪質矯正効果 ◎ ◎ ◎ ○ 耐シャンプー性 ◎ ◎ ◎ × フレーキング ◎ ◎ ◎ × 染色持ち ○ ◎ ◎ × なめらかさ ◎ ◎ ◎ × (製法)(1)〜(4)を(5)に溶解し、(6)、
(7)及び(9)を加えた。これをエアゾール容器に充
填し、(8)を充填してヘアスプレーを得た。
【0109】実施例13〜15 ヘアミスト 表11のヘアミストを用いて前記試験例1〜2と同様に
試験したところ、実施例13〜15は何れも髪質矯正効
果、耐シャンプー性、フレーキング、染色持ち、なめら
かさの何れにおいても比較例5より優れていた。
【0110】
【表11】 成分 実施例13 実施例14 実施例15 比較例5 (1)共重合体8 1 − − − (2)共重合体10 − 1 − − (3)共重合体11 − − 1 − (4)ホ゜リヒ゛ニルアルコール/ 酢酸ヒ゛ニル共重合体 − − − 1 (5)エタノール 97.0 97.0 97.0 97.0 (6)POE(9)硬化ヒマシ油 1 1 1 1 (7)ジメチルポリシロキサン 1 1 1 1(8)香料 適量 適量 適量 適量 髪質矯正効果 ◎ ◎ ◎ ○ 耐シャンプー性 ◎ ◎ ◎ × フレーキング ◎ ◎ ◎ × 染色持ち ○ ◎ ◎ × なめらかさ ◎ ◎ ◎ × (製法)(1)〜(4)を(5)に溶解し、(6)〜
(8)を加えた。これを容器に充填し、ヘアミストを得
た。
【0111】実施例16 下記の方法で共重合体24〜26を合成し、前記試験例
1〜2と同様に試験を行った。その結果、表12に示す
ように、何れの共重合体も高い髪質矯正効果、耐シャン
プー性、染色持ち効果を有し、使用感も良好であった。
また、何れもフレーキングは認められなかった。
【0112】共重合体24 モノマーA2 12.0g及びモノマーB1 6.0g
をエタノール100mlに溶解し、窒素気流下、70℃
で1時間加熱攪拌した後、2,2'-アゾビス(イソ酪酸)
ジメチル0.05gを加え一晩反応させて、共重合反応
を完結した。反応液を室温まで冷却し、減圧濃縮した。
残渣をエタノール10mlに溶解し、n−ヘキサン50
0ml中に添加した。沈殿物を分取し、目的とする共重
合体を得た。
【0113】共重合体25 モノマーA2 10.0g、モノマーB1 2.0g、
モノマーD1 1.0gを用いた他は前記共重合体24
と同様にして目的とする共重合体を得た。共重合体26 モノマーA2 10.0g、モノマーC4 10.0
g、モノマーD1 0.5gを用いた他は前記共重合体
24と同様にして目的とする共重合体を得た。
【0114】
【表12】 共重合体 モノマー[重量%] 髪質矯正 耐シャン 染色 なめら ぬめり A2 B1 C4 D1 効果 フ゜ー性 持ち かさ 感 24 67 - - 33 ◎ ○ ○ ○ ◎ 25 77 15 - 8 ◎ ◎ ◎ ○ ◎ 26 49 - 49 2 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
【0115】実施例17 ヘアスプレー (1)共重合体22 5重量% (2)シリコーン化プルラン 1 (3)シ゛メチルホ゜リシロキサン(5mPa.s) 5 (4)エタノール 15 (5)軽質イソパラフィン 34 (6)LPG(3.5kg/cm2 at 20℃) 40 (7)香料 適量
【0116】(製法)シリコーン化プルランを軽質イソ
パラフィンに溶解し、これにジメチルポリシロキサン、
香料、共重合体のエタノール溶液を加えた。これをエア
ゾール容器に充填し、LPGを充填してヘアスプレーを
得た。本ヘアスプレーは、シリコーン化プルランを配合
しなかったものに比べて、髪質矯正効果、損傷毛修復効
果、耐シャンプー性が向上し、重ね付けした時のフレー
キングを抑制することができた。
【0117】実施例18 ヘアミスト (1)共重合体20 3 重量% (2)シリコーン化プルラン 0.1 (3)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリト゛ 0.5 (4)エタノール 37 (5)軽質イソパラフィン 49.4 (6)シ゛メチルホ゜リシロキサン(5mPa.s) 10 (7)香料 適量
【0118】(製法)シリコーン化プルランを軽質イソ
パラフィンに溶解し、これにジメチルポリシロキサン、
香料、共重合体とステアリルトリメチルアンモニウムク
ロリドのエタノール溶液を加えた。これをスプレー容器
に充填しヘアミストを得た。本ヘアミストは、シリコー
ン化プルランを配合しなかったものに比べて髪質矯正効
果、損傷毛修復効果、耐シャンプー性が向上し、重ね付
けした時のフレーキングも抑制することができた。
【0119】実施例19 ヘアコート (1)共重合体19 3 重量% (2)シリコーン化プルラン 0.5 (3)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリト゛ 0.5 (4)エタノール 37 (5)軽質イソパラフィン 19 (6)LPG(3.5kg/cm2 at 20℃) 40 (7)香料 適量
【0120】(製法)シリコーン化プルランを軽質イソ
パラフィンに溶解し、これにジメチルポリシロキサン、
香料、共重合体とステアリルトリメチルアンモニウムク
ロリドのエタノール溶液を加えた。これをエアゾール容
器に充填し、LPGを充填してヘアコートを得た。本ヘ
アコートは、シリコーン化プルランを配合しなかったも
のに比べて、一時染毛料や酸性染毛料で染色した毛髪の
色持ちが向上した。
【0121】
【発明の効果】本発明にかかる毛髪処理用組成物は、特
定の共重合体を配合し、毛髪上にて該共重合体を架橋す
ることにより、強固な被膜を形成して毛髪にハリとコシ
を与え、一方、カラーリングした毛髪に対してはその染
色持ちを向上し、しかも使用感が良好でシャンプー後も
これらの効果が持続するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる共重合体の架橋反応の一例を示
す図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの反応性官能基が結合し
    たシリル基を有する共重合体を配合したことを特徴とす
    る毛髪処理用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物において、共重合
    体が下記一般式(I)で示されるモノマー(A)を構成モ
    ノマーの一つとして有する共重合体であることを特徴と
    する毛髪処理用組成物。 一般式(I): 【化1】 (一般式(I)中、Rは水素原子あるいはメチル基、R
    は炭素数1〜6のアルキレン基、R、R、R
    それぞれ加水分解せしめることにより該共重合体分子間
    を架橋し得る反応性官能基を意味する。)
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の組成物において、
    共重合体がさらに下記一般式(II)で示されるモノマー
    (B)を構成モノマーとして有することを特徴とする毛
    髪処理用組成物。 一般式(II): 【化2】 (一般式(II)中、Rは水素原子あるいはメチル基、R
    は炭素数1〜18のアルキル基を意味する。)
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の組成物に
    おいて、共重合体がさらに下記一般式(III)で示され
    るモノマー(C)を構成モノマーとして有することを特
    徴とする毛髪処理用組成物。 一般式(III): 【化3】 (一般式(III)中、Rは水素原子あるいはメチル基、
    は炭素数1〜6のアルキレン基を意味する。Xは下
    記一般式(IV)〜(VI)の何れかで表される基を意味す
    る。) 一般式(IV): 【化4】 (一般式(IV)中、R10は炭素数1〜6のアルキル基を
    意味する。) 一般式(V): 【化5】 (一般式(V)中、R11、R11’はそれぞれ炭素数1
    〜6のアルキル基、xは正の整数を意味する。) 一般式(VI): 【化6】 (一般式(VI)中、R、Rは前記定義の通りである。
    12は炭素数1〜6のアルキル基、xは正の整数を
    意味する。)
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れかに記載の組成物に
    おいて、モノマー(A)の割合が、共重合体中25〜9
    9重量%であることを特徴とする毛髪処理用組成物。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5の何れかに記載の組成物に
    おいて、モノマー(B)の割合が共重合体中1重量%以
    上であることを特徴とする毛髪処理用組成物。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6の何れかに記載の組成物に
    おいて、モノマー(C)の割合が共重合体中1重量%以
    上であることを特徴とする毛髪処理用組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の組成物に
    おいて、共重合体がさらに下記一般式(VII)で示され
    るモノマー(D)を構成モノマーとして有することを特
    徴とする毛髪処理用組成物。 一般式(VII): 【化7】 (一般式(VII)中、R13は水素原子あるいはメチル
    基、R14は炭素数1〜6のアルキレン基を意味する。
    Yは−N(R15又は−N(R15で示され
    る基であり、R15は炭素数1〜6のアルキル基を意味
    する。)
  9. 【請求項9】 請求項8記載の組成物において、モノマ
    ー(D)の割合が、共重合体中のモノマー(A)、モノ
    マー(B)、モノマー(C)の総重量に対して1〜10
    0重量%の範囲であることを特徴とする毛髪処理用組成
    物。
  10. 【請求項10】 請求項2〜9の何れかに記載の組成物
    において、R、R 及びRが炭素数1〜6のアルコ
    キシ基であることを特徴とする毛髪処理用組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかに記載の組成
    物において、さらにシリコーン化多糖化合物を配合した
    ことを特徴とする毛髪処理用組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れかに記載の組成
    物からなる髪質矯正剤。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11の何れかに記載の組成
    物からなる毛髪コート剤。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11の何れかに記載の毛髪
    処理用組成物を毛髪上にて加水分解せしめ、該共重合体
    分子間を架橋することを特徴とする毛髪処理方法。
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