JP4607505B2 - 油性毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、酸化染毛剤等の染毛処理剤で染毛処理された毛髪に対して適用され、特には適用後に水で洗い流さないで使用される油性毛髪化粧料に関するものである。
従来、口紅等に使用される油性化粧料としては、次のような組成のものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。すなわち、油性化粧料は、特定構造を有するポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン及びピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンから選択される1種又は2種を含有するものである。これらのポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン及びピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンは、油性化粧料全量に対して0.1〜10質量%配合して使用される。そして、この油性化粧料によれば、顔料分散性が良好で、経時で色移りし難く、化粧持ちに優れるという効果を得ることができる。
一方、染毛剤を用いて染色した髪に対して色落ち防止効果の高い毛髪化粧料が知られている(例えば、特許文献2を参照)。すなわち、毛髪化粧料は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)の単独重合体又はMPCと疎水性モノマーとの共重合体、カチオン性界面活性剤、水溶性高分子、更にシリコーン油等が含まれている。
特開2003−238334号公報(第2頁及び第4頁) 特開2004−143065号公報(第2頁及び第5頁)
前記特許文献1に記載の油性化粧料は、特に口紅、リップグロス、リップクリーム等の口唇用化粧料に用いた場合に効果が顕著に発現するため望ましいと記載され(同公報第5頁第8欄18〜20行)、具体的にはその実施例に記載されているように油性口紅及び油性ファンデーションとして用いられている。そして、顔料分散性を良好にすることにより、経時で色移りし難く、化粧持ちに優れたものとしている。しかし、係る油性化粧料をその他の用途、例えば毛髪に適用した場合にはどのような効果が得られるのか不明であり、更に染毛処理剤で染毛された毛髪に適用した場合には如何なる効果が発揮されるのか全く不明である。
これに対し、特許文献2に記載の毛髪化粧料は、主としてMPC等より得られるカチオン性重合体とカチオン性界面活性剤とにより、染色した髪に対する色落ち防止効果(退色抑制効果)が発揮される。しかしながら、水溶性高分子やシリコーン油は、前記カチオン性重合体やカチオン性界面活性剤と親和性がないことから、双方の成分間の相乗的な作用に基づいて退色抑制効果を発揮することができなかった。
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、配合される成分間の相乗的な作用に基づいて優れた退色抑制効果を発揮することができる油性毛髪化粧料を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の油性毛髪化粧料は、染毛処理剤で染毛処理された毛髪に対して適用される油性毛髪化粧料であって、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと、ヒドロキシ末端変性オルガノポリシロキサンとを必須成分として含有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明の油性毛髪化粧料は、請求項1に記載の発明において、更に、炭化水素を含有することを特徴とするものである
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の発明の油性毛髪化粧料には、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと、それ以外のシリコーン化合物とが必須成分として含まれている。このため、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンが染毛処理剤で染毛処理された毛髪の表面に被膜となって存在し、毛髪表面を保護すると考えられる。しかも、それ以外のシリコーン化合物がピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと同じシロキサン基を持ち、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと親和性を有することから、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの被膜をより強くし、毛髪表面に定着させることができると推測される。従って、油性毛髪化粧料中に配合される成分間の相乗的な作用に基づき、染毛処理された毛髪について優れた退色抑制効果を発揮することができる。また、ヒドロキシ末端変性オルガノポリシロキサンはヒドロキシル基を有していることから、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン、染毛処理剤等に対する親和性を高めることができる。
請求項2に記載の発明の油性毛髪化粧料には、更に炭化水素が含まれている。この炭化水素は、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン及びそれ以外のシリコーン化合物が有するメチル基等に親和性を有すると考えられ、請求項1に係る発明の効果を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の油性毛髪化粧料は、染毛処理剤で染毛処理された毛髪に対して適用され、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと、それ以外のシリコーン化合物とを必須成分として含有するものである。この油性毛髪化粧料には、必要により炭化水素、その他油性成分等が含まれる。油性毛髪化粧料は、毛髪を一旦染毛処理剤で染毛処理し、染毛処理された毛髪に対して適用され、染毛された色について退色抑制効果を図ると共に、毛髪の感触及び毛髪の艶等を向上させるものである。
まず、油性毛髪化粧料の必須成分であるピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンについて説明する。
オルガノポリシロキサンはシリコーンであり、そのシリコーンのうちのいずれかの水素がピロリドンカルボン酸で変性されたもの又は置換基を介してピロリドンカルボン酸で変性されたものがピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンである。ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンは弱カチオン性を示し、染毛処理剤で染毛処理された毛髪の表面に被膜となって存在し、毛髪表面を保護する機能を有している。また、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンは、毛髪補修効果、保湿効果等を有している。このピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンとしては、下記の化学式(1)で表される化合物が好ましい。
Figure 0004607505
但し、x+y=2〜20000である。
化学式(1)で表されるピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンとして、例えばユニケマ社のMonasil PCAが挙げられる。
ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの配合量は、油性毛髪化粧料中に0.01〜5質量%であることが好ましい。この配合量が0.01質量%未満の場合には、染毛処理剤で染毛処理された毛髪の表面に被膜がほとんど形成されなくなり、毛髪表面を十分に保護することができなくなる。一方、配合量が5質量%を越える場合には、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの更なる効果が期待できず、かえって製造コストが嵩む結果となりやすい。
続いて、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン以外のシリコーン化合物について説明する。
このシリコーン化合物は、前記ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの被膜をより強くし、毛髪表面に定着させる機能を有している。係るシリコーン化合物を前記ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと組合せて使用することにより、染色された毛髪の色について退色抑制効果が発現される。また、シリコーン化合物は、毛髪の滑り感を向上させる機能を有している。係るシリコーン化合物としては、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェン(水素)ポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ヒドロキシ末端変性ポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体及びジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体等が挙げられる。
これらの中でもヒドロキシ末端変性ポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、アミノ変性シリコーン(アモジメチコン)が好ましく、ヒドロキシ末端変性ポリシロキサン(ジメチコノール)がより好ましい。ヒドロキシ末端変性ポリシロキサンとしては、下記の化学式(2)で表されるジヒドロキシポリジメチルシロキサン(ジメチコノール)が挙げられる。
Figure 0004607505
但し、n=3〜2500である。すなわち、オクタメチルトリシロキサンから動粘度が100万cStくらいまでのポリシロキサンである。
アミノ変性シリコーンとしては、下記の化学式(3)で表される(アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン/ジメルシロキサン)コポリマー(INCI名:アモジメチコン)、(アミノプロピルメチルシロキサン/ジメチルシロキサン)コポリマー(INCI名:アミノプロピルジメチコン)が挙げられる。
Figure 0004607505
但し、アモジメチコンの重合度は合計3〜2500、好ましくは50〜500である。また、Rはヒドロキシル基(OH)又はメチル基(CH3)、Xはプロピル基、イソプロピル基又はイソブチル基である。
更に、下記の化学式(4)で表されるアミノプロピルジメチコンが挙げられる。
Figure 0004607505
但し、x+y=50〜20000、好ましくはx+y=3000〜20000である。
シリコーン化合物の配合量は、油性毛髪化粧料中に0.01〜99.99質量%であることが好ましい。この配合量が0.01質量%未満の場合には、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの被膜を毛髪表面に十分に定着させることができなくなる。一方、99.99質量%を越える場合には、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの配合量が相対的に少なくなり、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの機能が十分に発揮されなくなる。
次に、炭化水素について説明する。
この炭化水素は、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン及びそれ以外のシリコーン化合物に対する親和性に基づいてそれらの機能を補強するものである。炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。これらの中でも、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン及びそれ以外のシリコーン化合物の機能を補強する効果が高い点から、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン及び軽質流動イソパラフィンが好ましい。
炭化水素の配合量は、油性毛髪化粧料中に1〜99.99質量%であることが好ましい。この配合量が1質量%未満の場合には、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン及びそれ以外のシリコーン化合物の機能を補強する効果を十分に発揮することができなくなる。一方、99.99質量%を越える場合には、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン及びそれ以外のシリコーン化合物の配合量が相対的に少なくなり、それらの成分の機能が十分に発揮されなくなる。
次に、油性成分について説明する。
油性成分は、油性毛髪化粧料を毛髪に塗布しやすくすると共に、毛髪に軟らかさと潤いを与えるために配合されることが好ましい。油性成分としては、多価アルコール、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類等が用いられる。
多価アルコールとしては、グリコール類、グリセリン類等が挙げられる。グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリン類としては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10-30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
これらの油性成分は単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。油性成分の含有量は油性毛髪化粧料中に好ましくは0.01〜50.0質量%、より好ましくは0.1〜30.0質量%である。この配合量が0.01質量%未満の場合には、油性毛髪化粧料を毛髪に塗布しやすくし、毛髪に軟らかさと潤いを与える効果を十分に発揮することができなくなる。一方、50.0質量%を越える場合には、毛髪にべたつき感がでて感触が低下する傾向となる。
油性毛髪化粧料は油性であって水を含まないことが好ましく、水を含むとしてもその含有量は15質量%以下であることが好ましい。水の含有量が15質量%を越えると、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンとそれ以外のシリコーン化合物とが油性毛髪化粧料中で十分に分散されず、毛髪に均一に作用させることが難しく、退色抑制効果を十分に発揮することができない。
次に、前記染毛処理剤及びそれを用いた染毛処理について説明する。
染毛処理剤としては、酸化染毛剤、酸性染毛剤(ヘアマニキュア)等の液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状又はペースト状の処理剤が用いられる。酸化染毛剤は、一般に酸化染料、アルカリ剤等を含有する第1剤と、酸化剤等を含有する第2剤とにより構成されている。これらの第1剤及び第2剤は混合され、その混合物が毛髪に塗布されることにより、毛髪を所望とする色に染色することができる。
第1剤は、酸化染料、アルカリ剤等が含有されている。酸化染料としては、パラフェニレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン及びその塩等の成分が、常法に従って配合される。アルカリ剤としては、28%アンモニア水又はモノエタノールアミンが用いられる。一般的に酸化染料は主要中間体及びカプラーに分類されるが、上記のパラフェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン及びそれらの塩は主要中間体に該当し、染毛力に優れている。これらの成分はそれぞれ単独で又は混合して用いられる。
一方、カプラーとしては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−o−クレゾール、ジフェニルアミン、p−メチルアミノフェノール、フロログルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、それらの塩類等が挙げられる。これらのカプラーは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
酸化染料の含有量は、0.01〜15質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。この含有量が0.01質量%未満の場合には十分な染毛力が得られず、15質量%を越えてもそれ以上の染毛力の向上は認められず、かえって濃く染まりすぎて不自然な染毛状態になる。
アルカリ剤は、第2剤中に含有される酸化剤の作用を促進することにより、毛髪に明度を付与するために配合される。このアルカリ剤は、28%アンモニア水又はモノエタノールアミンである。これらのアルカリ剤は単独で配合してもよいし、2種を組み合わせて配合してもよい。
アルカリ剤の含有量は、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましい。この含有量が0.1質量%未満の場合には十分な染毛力が得られず、10質量%を越える場合にはブリーチ力が強すぎるため、濃く染めることが困難であり、特に白髪を十分に染毛することができず、また毛髪に損傷を与えるおそれもある。
次に、第1剤のpHは、好ましくは8〜12、より好ましくは9〜11である。第1剤のpHが8未満では、酸化剤の作用を十分に促進することができないおそれがある。一方、pHが12を越えると毛髪が染色される際、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
第1剤には、その他の成分として水、pH調整剤、界面活性剤、油性成分等を含有させることもできる。水は、各成分の溶媒又は分散媒として第1剤を溶液、分散液又は乳化物とするために適量配合される。混合物中における水の含有量は、好ましくは50〜95質量%、更に好ましくは70〜90質量%である。この含有量が50質量%未満では、水溶液、分散液又は乳化液を安定して形成することが困難となるおそれがある。一方、95質量%を越えて配合すると、混合物の均一性及び安定性を確保しにくくなる。
第1剤のpHを上記の範囲に設定するために、第1剤にpH調整剤を含有させることが好ましい。pH調整剤の具体例としては、リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等が挙げられる。第1剤中におけるpH調整剤の配合量は、第1剤のpHが上記の範囲となる量とするのが好ましい。
界面活性剤は、第1剤の安定性を保持するために配合される。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
油性成分としては、高級アルコール、油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。高級アルコールの具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
油脂類の具体例としては、オリーブ油のグリセライド等、ロウ類の具体例としては、ミツロウ、ラノリン、ホホバ油等、炭化水素類の具体例としては、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワラン等が挙げられる。エステル類の具体例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等、シリコーン類の具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン等が挙げられる。
更に、その他の成分としてラウリン酸、ミリスチン酸、リノレン酸等の脂肪酸、ソルビトール、マルトース等の糖類、多価アルコール、バチルアルコール、キミルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム等の水溶性高分子化合物、パラベン等の防腐剤、EDTA−2Na等のキレート剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤等が挙げられる。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
この第1剤の剤型としては、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。
次に、第2剤には前記のように酸化剤等が含有される。この酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色させると共に、毛髪に含まれるメラニンを脱色させるために配合される。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、メラニンの脱色力に優れることから、過酸化水素が好ましい。
混合物中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜9質量%、より好ましくは1〜6質量%である。この含有量が0.1質量%未満の場合、酸化染料を十分に酸化重合させることができない。一方、9質量%を越える場合、毛髪の損傷を低減させることができない。
第2剤にはその他の成分として第1剤に記載の水、油性成分、界面活性剤等が含有される。また、酸化剤として過酸化水素を含有させた場合には、過酸化水素の保存安定性を向上させるために安定化剤を含有させることが好ましい。過酸化水素の安定化剤としては、尿素、フェナセチン、スズ酸ナトリウム、エチレングリコールフェニルエーテル、8−オキシキノリン、リン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。この第2剤の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。
そして、前記第1剤及び第2剤を所定の割合で混合調製することによって混合物が得られる。第1剤と第2剤との混合割合は、好ましくは質量比で第1剤:第2剤=1:0.5〜1:5である。この混合割合よりも第1剤が多くなるか又は第2剤が多くなると、染毛力と毛髪への損傷の抑制の点から、第1剤中及び第2剤中における各成分の含有量を設定しにくくなる。
混合物の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。この混合物は毛髪に塗布され、混合物が塗布された毛髪は、一定時間放置されることにより徐々に染色される。
そして、酸化染毛剤を使用するには、第1剤及び第2剤を例えば質量比で1:1の混合割合で混合することによって混合物を調製し、この混合物の必要量をコーム(櫛)又は刷毛に付着させ、毛髪に塗布する。この混合物中では、酸化剤によって酸化染料が酸化重合されることにより、酸化染料が発色される。一定時間放置後の毛髪には、プレーンリンス(水、温水等による毛髪のすすぎ)が施され、毛髪の染毛処理が仕上げられる。
また、前記酸性染毛剤は、直接染料及び有機溶剤等が含有され、その他の成分として染毛料に通常用いられる成分が含有されているものである。直接染料は、毛髪を染色するために配合される。この直接染料は反応性がなく、それ自体で発色可能なものである。直接染料の具体例としては、ニトロ染料、酸性染料、塩基性染料(カチオン染料)、分散染料等が用いられる。
さて、油性毛髪化粧料を調製する場合には、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと、それ以外のシリコーン化合物と、必要により炭化水素と、油性成分とを所定量ずつ秤量して撹拌混合する。得られた油性毛髪化粧料を毛髪に適用する場合には、予め毛髪に対して染毛処理剤で染毛処理をしておく。毛髪に対する染毛処理は、例えば酸化染毛剤の第1剤と第2剤とを混合し、その混合物を櫛又は刷毛に付着させ、毛髪に塗布する。これにより、酸化剤によって酸化染料が酸化重合され、酸化染料が発色される。一定時間放置後の毛髪には、プレーンリンスを施こす。
このようにして得られた毛髪に対し、前記油性毛髪化粧料を櫛又は刷毛に付着させ、或は手に取って毛髪に塗布する。その後、油性毛髪化粧料を水で洗い流すことなく、そのまま風乾する。このように処理された毛髪は、油性毛髪化粧料中のピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンが弱カチオン性を示すと共に、カルボキシル基、カルボニル基等を有していることから、染毛処理剤で染毛処理された毛髪の表面に親和力を示して被膜が形成され、毛髪表面が保護される。特に、油性毛髪化粧料が水で洗い流すことなく使用されるため、上記の作用が有効に働く。
更に、シリコーン化合物がピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと同じシロキサン基を持ち、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと親和性を有し、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの被膜に密接される。加えて、炭化水素がピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンやシリコーンのメチル基等に親和性を示し、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの被膜やシリコーンに密接される。
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態の油性毛髪化粧料には、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと、それ以外のシリコーン化合物とが必須成分として含まれている。このため、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンが染毛処理剤で染毛処理された毛髪の表面に被膜となって存在し、毛髪表面を保護する。しかも、それ以外のシリコーン化合物がピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと同じシロキサン基を持ち、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと親和性を有することから、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの被膜をより強くし、毛髪表面に定着させることができる。従って、油性毛髪化粧料中に配合される成分間の相乗的な作用に基づき、染毛処理された毛髪について優れた退色抑制効果を発揮することができる。
更に、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンが保湿効果等を有し、シリコーン化合物が滑り感を向上させる機能を有しているため、毛髪の感触を向上させることができると共に、毛髪の艶を良くすることができる。
・ 油性毛髪化粧料には、上記の成分に加えて更に炭化水素が含有されている。この炭化水素は、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン及びそれ以外のシリコーン化合物が有するメチル基等に親和性を有することから、上記の効果を向上させることができる。
・ 前記シリコーン化合物としては、ヒドロキシ末端変性オルガノポリシロキサンが好ましい。このヒドロキシ末端変性オルガノポリシロキサンはヒドロキシル基を有していることから、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン、染毛処理剤等に対する親和性を高めることができる。従って、上記の効果を向上させることができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
実施例、各参考例及び比較例1〜4)
下記に示す酸化染毛剤の第1剤と第2剤とを1:1で混合し、ヒト黒毛束に適用後20分間放置し、洗い流して乾燥させた。そして、表1〜表4に示す実施例、参考例及び比較例の油性毛髪化粧料を毛束に均一に塗布し、そのまま風乾した。各実施例、参考例及び比較例において、退色抑制効果、毛髪の感触及び毛髪の艶を以下に示す方法で測定し、それらの結果を表1〜表4に記載した。
<酸化染毛剤>
(第1剤)
パラフェニレンジアミン 0.2質量%
レゾルシン 1.0質量%
パラアミノフェノール 0.5質量%
2,6−ジアミノピリジン 0.2質量%
セチルアルコール 5.0質量%
ポリエチレングリコール 5.0質量%
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 8.0質量%
ドデシル硫酸ナトリウム 1.2質量%
強アンモニア水 5.0質量%
アスコルビン酸 0.5質量%
精製水 残 量
(第2剤)
過酸化水素(35質量%水溶液) 17.0質量%
精製水 残 量
<退色抑制効果>
油性毛髪化粧料で処理した毛束を1日後に50℃の1質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に15分間浸漬し、毛束はその後十分に水洗し、風乾させた。このときの毛束の退色の程度を油性毛髪化粧料で処理する前の毛束と比較した。そして、退色がほとんどない場合を4点、退色が少ない場合を3点、退色がやや大きい場合を2点、退色が大きい場合を1点とする4段階で評価した。5名のパネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
<毛髪の感触>
5名のパネラーが手で毛髪に触れることにより得られる感触を、非常に良い(4点)、良い(3点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
<毛髪の艶>
5名のパネラーが目視により毛髪を観察し、非常に艶がある(4点)、やや艶がある(3点)、やや艶がない(2点)、艶がない(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
Figure 0004607505
Figure 0004607505
Figure 0004607505
Figure 0004607505
表1〜表3に示したように、実施例では退色抑制効果、毛髪の感触及び毛髪の艶ともに良好であった。これに対して、表4に示したように、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン以外のシリコーン化合物を用い、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンを用いなかった場合(比較例1)には、退色抑制効果が不十分で、毛髪の艶も十分ではなかった。ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンを用い、それ以外のシリコーン化合物を用いなかった場合(比較例2)には、退色抑制効果が不十分で、毛髪の感触が悪い結果となった。更に、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン及びそれ以外のシリコーン化合物を含んでいても、水を多量に含む場合(比較例3、4)には、油性毛髪化粧料中におけるピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン及びそれ以外のシリコーン化合物の分散性が悪く、退色抑制効果が不良で、毛髪の艶も不十分であった。
尚、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 油性毛髪化粧料中のピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンとそれ以外のシリコーン化合物との重合度(分子量)が近くなるように設定し、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンに対するそれ以外のシリコーン化合物の親和性を高めるように構成することもできる。
・ 染毛処理剤中にシリコーン化合物を配合し、油性毛髪化粧料中のピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンの被膜が染毛処理剤に対して密着性が向上するように構成することができる。
・ 油性毛髪化粧料中にシランカップリング剤を配合し、毛髪に対するピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンとシリコーン化合物との密着性を向上させるように構成することもできる。
更に、前記実施形態又は別例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンとしては、下記の化学式(1)で表される化合物であることを特徴とする前記油性毛髪化粧料。このように構成した場合、退色抑制効果を向上させることができる。
Figure 0004607505
但し、x+y=2〜20000である。
・ 水の含有量は15質量%以下であることを特徴とする前記油性毛髪化粧料。この構成によれば、前記発明の効果を向上させることができる。
・ 染毛処理剤で染毛処理された毛髪に対して適用された後に、洗い流すことなく、そのまま乾燥して使用されるものである前記油性毛髪化粧料。このように構成した場合、退色抑制効果を向上させることができる。

Claims (2)

  1. 染毛処理剤で染毛処理された毛髪に対して適用される油性毛髪化粧料であって、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサンと、ヒドロキシ末端変性オルガノポリシロキサンとを必須成分として含有することを特徴とする油性毛髪化粧料。
  2. 更に、炭化水素を含有することを特徴とする請求項1に記載の油性毛髪化粧料。
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