JPH11301857A - 給紙装置及び画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場通紙チェックが短時間で行える給紙装置
を得る。 【解決手段】 シートはリフタ１５上に積載されてい
る。リフタ１５はリフトアップモータＭ１の駆動によっ
てリフトアップする。モータＭ１はリフトアップ検知セ
ンサ１７がシートを検知するまでリフタ１５をリフトア
ップする。ＣＰＵ７は、操作部１６にて工場通紙モード
が設定された場合、モータＭ１を通常速度よりも高速に
駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の画像記録装置に備えられる給紙装
置において、特に積載されているシートをリフトアップ
して１枚ずつ給送する給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像記録装置に給紙を行う給紙装置にお
いては、工場での組立時に給紙装置が決められた給紙ス
ピード（設計スピード）で給紙を行うか否かのチェック
（通紙チェック）を行っている。これらは数枚の通紙を
行ってチェックしている。給紙装置が多種の給紙スピー
ドに対応している場合には、所定枚数毎にスピードを変
えてチェックしている。

【０００３】従来、給紙カセット内に積載されているシ
ートをリフトアップして１枚ずつ給送する給紙装置の場
合、リフトアップスピードは一定とされている。このリ
フトアップスピードは、給紙カセット内に積載される数
百枚ないし数千枚のシートの重量を考慮（トルク不足が
生じないようにする）して低速に設定されている。

【０００４】また、従来、多種の給紙スピードをチェッ
クする場合、スピードを変えてチェックする度にオペレ
ータがスイッチ等でそのスピードを設定している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
リフトアップスピードが一定の場合、通紙チェック時に
は数枚のシートを給紙カセットにセットしてリフトアッ
プするため、リフトアップに時間がかかってしまう。

【０００６】また、従来のように給紙スピード毎にオペ
レータがスイッチ等でそのスピードを設定していたので
は、時間及び手間がかかってしまう。

【０００７】これらはいずれも通紙チェック作業の問題
点になっている。

【０００８】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、工場での通紙チェック作業が短時間で
楽に行える給紙装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、積載されているシートをリフトアップして
１枚ずつ給送する給紙装置に係る。

【００１０】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、工場通紙チェックモ−ドを設定する工場通紙チェッ
クモード設定手段と、シートのリフトアップを行なうリ
フトアップ駆動手段と、前記リフトアップ駆動手段を制
御するリフトアップ制御手段と、を有すると共に、前記
工場通紙チェックモード設定手段により工場通紙チェッ
クモードが設定されると、前記リフトアップ制御手段が
前記リフトアップ駆動手段を通常速度よりも高速に駆動
制御する、ことを特徴とする。

【００１１】また、工場通紙チェックモードが設定され
た場合、リフトアップ動作後に所定枚数毎に給紙速度を
変えて通紙を行なう、ことを特徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００１３】〈第１の実施の形態〉図１及び図２は本発
明の給紙装置（給紙デッキ）の構成を示す。図１はプリ
ンタを含めた縦断側面図であり、図２は給紙装置のみの
外観斜視図である。

【００１４】図１において１は給紙デッキ、２はプリン
タ（画像記録装置）、３はホストコンピュータである。

【００１５】プリンタ２内にはホストコンピュータ３と
の通信を行うためのビデオコントローラ４と、プリンタ
内の制御を行うプリンタコントローラ５が備えられてい
る。

【００１６】ホストコンピュータ３はビデオコントロー
ラ４と接続されていて、ホストコンピュータ３からの指
示をビデオコントローラ４に送ったり、ビデオコントロ
ーラ４から、プリンタ２及び給紙デッキ１のステータス
を送ったりする。

【００１７】ビデオコントローラ４とプリンタコントロ
ーラ５は接続されていて、ホストコンピュータ３からの
指示でビデオコントローラ４を介してプリンタ２の制御
を行う。

【００１８】給紙デッキ１にはシートを積載するための
カセット（あるいは積載トレイ）２０が設けられていて
このカセット２０を開けてシートを積載してからカセッ
ト２０を押し込む。この時にカセット２０の開閉状態が
カセット開閉センサ２１によって検知される。

【００１９】給紙デッキ１にはビデオコントローラ４と
の通信を行うデッキコントローラ６があり、このデッキ
コントローラ６のＣＰＵ７の指示によって給紙デッキ１
の制御を行う。

【００２０】ＣＰＵ７内にはＲＯＭ７ａが内蔵されてお
り、後述するモータＭ１，Ｍ２，Ｍ３はこのＲＯＭ７ａ
内のテーブル（Ｔａ：リフトアップモータＭ１高速モー
ド、Ｔｂ：リフトアップモータＭ１通常モード、Ｔ１：
給紙／搬送モータＭ２，Ｍ３高速モード、Ｔ２：給紙／
搬送モータＭ２，Ｍ３中速モード、Ｔ３：給紙／搬送モ
ータＭ２，Ｍ３低速モード等）に基づいて制御される。

【００２１】ＣＰＵ７には、プリンタ２の操作部１６で
マニュアル設定された各種モード情報（工場通紙モード
等）が送られてくる。ＣＰＵ７は操作部１６から送られ
てきたモード情報に応じた制御モード（Ｔａ，Ｔｂ，Ｔ
１，Ｔ２，Ｔ３等）でモータＭ１，Ｍ２，Ｍ３を制御す
る。例えば、操作部１６で工場通紙モードが設定された
場合、ＣＰＵ７は、テーブルＴａスピードでリフトアッ
プモータＭ１を駆動制御する。

【００２２】カセット２０には積載されたシートを給紙
できる位置まで上昇させるためのリフタ１５と、同リフ
タ１５を駆動するためのリフトアップモータＭ１と、給
紙できる位置までシートが上昇したか否かを検知するた
めのリフトアップ検知センサ１７が設けられており、リ
フトアップモータＭ１を駆動することによってリフタ１
５を上げ、リフトアップ検知センサ１７がシートを検知
した時点でピックアップモータＭ１の駆動を停止する。

【００２３】シートのピックアップは給紙ローラ８によ
って行われる。同給紙ローラ８には給紙モータＭ２の駆
動がクラッチ１０を介して伝えられる。給紙ローラ８は
クラッチ１０をオンにすると回転してシートをピックア
ップする。

【００２４】ピックアップされたシートは搬送ローラ対
９によって搬送される。同搬送ローラ対９には給紙モー
タＭ２の駆動が直接伝えられる。

【００２５】搬送部２２に送られたシートは回転停止中
のレジストローラ対１１のニップに突き当たって所定量
のループが形成された時点で一旦移動停止する。レジス
トローラ対１１には搬送モータＭ３の駆動がクラッチ１
２を介して伝えられる。レジストローラ対１１はクラッ
チ１２をオンにすると回転してシートを搬送する。

【００２６】レジストローラ対１１を通過したシートは
搬送ローラ対１４によってプリンタ２内へ送り込まれ
る。搬送ローラ対１４には搬送モータＭ３の駆動が直接
伝えられる。

【００２７】なお、上記モータＭ１，Ｍ２，Ｍ３は上記
ＲＯＭ７ａに設定されたスピードで制御される。

【００２８】搬送部２２にはシートの到達及び通過を検
知するシート検知センサ１８，１９が設置されている。

【００２９】次に、図３のフローチャートを用いて給紙
動作について説明する。

【００３０】まず、カセット２０が閉められたか否かを
確認し（Ｓ１）、閉められていれば（センサ２１オン）
通紙チェックモードか否かを確認し（Ｓ２）、通紙チェ
ックモードであればリフトアップモータＭ１をテーブル
Ｔａスピードで駆動し（Ｓ３）、通紙チェックモードで
なければリフトアップモータＭ１をテーブルＴｂスピー
ドで駆動する（Ｓ４）。

【００３１】次に、リフトアップ検知センサ１７がオン
したか否かを確認し（Ｓ５）、オンしたならばリフトア
ップモータＭ１の駆動を停止し（Ｓ６）、給紙動作を行
う（Ｓ７）。

【００３２】このような制御を行うことでシートのリフ
トアップ時間を短縮することができ、工場での通紙チェ
ック作業を短時間で行うことができる。

【００３３】〈第２の実施の形態〉本実施の形態では、
リフトアップしたシートを自動的に所定数枚毎にスピー
ドを変えて給紙する構成としている。

【００３４】本実施の形態の動作を図４のフローチャー
トを用いて説明する。図５にタイミングチャートを示
す。

【００３５】本実施の形態のＳ１１ないしＳ１６までの
動作は、図３のＳ１ないしＳ６までの動作と同じであ
る。従って、ここでは、Ｓ１７からの動作について説明
する。

【００３６】Ｓ１６においてリフトアップモータＭ１の
駆動を停止したならば、最も速いテーブルＴ１スピード
にて給紙モータＭ２及び搬送モータＭ３を駆動して、給
紙／搬送を行う（Ｓ１７）。

【００３７】続いて、シート検知センサ１９がオンした
か否かを確認し（Ｓ１８）、オンしたならば搬送モータ
Ｍ３の駆動を停止する（Ｓ１９）。

【００３８】続いて、２番目に速いテーブルＴ２スピー
ドにて給紙モータＭ２及び搬送モータＭ３を駆動して、
給紙／搬送を行う（Ｓ２０）。

【００３９】なお、ここでは、１枚毎にシートの給紙ス
ピードを変えているが、所定数枚毎に（例えば２枚）給
紙スピードを変えることもある。また、ＲＯＭ７ａ内の
テーブル数を増やして、更に多種のスピードで給紙する
こともできる。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
工場通紙チェックモードが設定された場合にリフトアッ
プ駆動手段を通常速度よりも高速で駆動するようにした
ので、工場での通紙チェック作業を短時間で行うことが
できる。

【００４１】また、工場通紙チェックモードが設定され
た場合、リフトアップしたシートを所定枚数毎にスピー
ドを変えて給紙するようにしたので多種のスピードで行
う通紙チェック作業が短時間で行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給紙装置（プリンタを含む）の概略構
成を示す断面図。

【図２】同給紙装置の構成を示す外観斜視図。

【図３】第１の実施の形態の給紙動作を説明するフロー
チャート。

【図４】第２の実施の形態の給紙動作を説明するフロー
チャート。

【図５】第２の実施の形態におけるタイミングチャー
ト。

【符号の説明】

１ 給紙デッキ（給紙装置） ７ ＣＰＵ（リフトアップ制御手段） １６ 操作部（工場通紙チェックモード設定手段） Ｍ１ リフトアップモータ（リフトアップ駆動手
段）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 積載されているシートをリフトアップし
   て１枚ずつ給送する給紙装置において、 工場通紙チェックモ−ドを設定する工場通紙チェックモ
   ード設定手段と、 シートのリフトアップを行なうリフトアップ駆動手段
   と、 前記リフトアップ駆動手段を制御するリフトアップ制御
   手段と、 を有すると共に、前記工場通紙チェックモード設定手段
   により工場通紙チェックモードが設定されると、前記リ
   フトアップ制御手段が前記リフトアップ駆動手段を通常
   速度よりも高速に駆動制御する、 ことを特徴とする給紙装置。
2. 【請求項２】 工場通紙チェックモードが設定された場
   合、リフトアップ動作後に所定枚数毎に給紙速度を変え
   て通紙を行なう、 ことを特徴とする請求項１に記載の給紙装置。
3. 【請求項３】 １枚ずつ給送されたシートに対して画像
   の記録を行なう画像記録装置において、 シートを給送する手段として、請求項１又は２に記載の
   給紙装置を備えた、 ことを特徴とする画像記録装置。