JPH11300679A - 加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置 - Google Patents

加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置

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JPH11300679A
JPH11300679A JP11057798A JP11057798A JPH11300679A JP H11300679 A JPH11300679 A JP H11300679A JP 11057798 A JP11057798 A JP 11057798A JP 11057798 A JP11057798 A JP 11057798A JP H11300679 A JPH11300679 A JP H11300679A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ロボット・アーム型加工装置にお
いて、大きな推力荷重、例えば、20kN以上の推力加重
を必要とする作業を可能とする加工推力付与機構付ロボ
ット・アーム型加工装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ロボット・アームと、ロボット・アーム
の先端部に取り付けた推力型加工機と、ロボット・アー
ムあるいは推力型加工機に設置された可動反推力受け手
段と、推力型加工機が加工作業を行う際に可動推力受け
手段と係合して加工機の反推力を受け止め加工機に推力
を付与する、加工装置本体側に設置された固定反推力受
け手段とからなる加工推力付与機構付ロボット・アーム
型加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、推進型加工機をロ
ボット・アームの先端に取り付けたロボット・アーム型
加工装置に関し、より詳しく述べると推進型加工機をロ
ボット・アームの先端に取り付けた加工推力付与機構付
ロボット・アーム型加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボット装置には、大別して
(1)部品を機械の中に挿入したり、また機械から加工
品を取り出して保管庫に並べるような作業等を行うため
の製品搬送を目的とした搬送用ロボット装置と、(2)
作業目的に見合った加工機をロボット・アーム先端部に
固定し各種の加工作業をそれぞれ所定の位置で直接行う
作業用ロボット加工装置とがある。
【0003】一般には、どちらの形式のロボット装置
も、同じような駆動機構を有し、多次元の動きをコンピ
ュータおよびサーボモータによって制御してロボット・
アームを任意の位置で停止し所望の作業を自動的に行わ
せている。
【0004】また、現在ロボット装置の多くの駆動機構
は、(1)1個のロボット・アームを複数のアーム片で
多関節化して形成し、隣接するアーム片同士を互いに回
動可能に連結し端部アーム片に加工機を取付けた多関節
旋回型ロボット・アーム駆動機構と、(2)直交する直
線ガイドレールに加工機を取り付けロボット・アームを
任意の座標点に移動することを可能とする直交移動型ロ
ボット・アーム駆動機構とに分かれる。これらのロボッ
ト・アーム駆動機構には、大別してロボット・アームを
水平方向に動かす水平移動形式とロボット・アームを垂
直方向に動かす垂直移動形式の2種類がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】多関節旋回ロボットで
は、1本のロボット・アームを分離した複数のアーム片
を隣接するアーム片が互いに旋回可能となるように結合
して一体的に形成しているため、ロボット・アームの強
度が低く、ロボット・アーム先端において大きな垂直荷
重を付与する必要がある作業には適さなかった。
【0006】直線ガイドレールを交差して組み合わせロ
ボット・アームをガイドレールに沿って移動可能とする
直交移動型ロボット機構においては、ガイド・レールの
交差移動部にベアリングガイドレールを固定しており、
旋回移動方式よりはロボット・アーム先端部までのアー
ム距離が少ないため、より大きな垂直荷重を付与するこ
とができる。しかしながら、現在では最大3kN程度の
耐垂直荷重程度のロボット・アーム駆動機構が使用され
ているに過ぎなかった。
【0007】一方、現在産業用ロボットとしては、多関
節旋回ロボット装置が部品の組み立て、スポット溶接、
ハンダ付け、吹き付け塗装、バリ取り等に用いられ、ま
た直交移動型ロボットは上記以外の目的、例えば、小径
ドリルの穴明け、小径のリベットかしめ、ねじ締め、小
径のプレス圧入等の作業に使用されているに過ぎず、例
えば20kN以上の高推力を直接ロボット・アーム先端
にかけロボット・アーム長さで倍加されるモーメントに
耐えうるロボット・アーム型加工装置は従来なかった。
【0008】本発明は、大きな推力荷重、例えば、20
kN以上の推力加重を必要とする作業を可能とする加工
推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置を提供する
ことを目的とする。なお、本発明の加工推力付与機構付
ロボット・アーム型加工装置は、多関節旋回型ロボット
装置および直交移動型ロボット装置の両方に対して適用
でき、多関節旋回型ロボット・アーム機構および直交移
動型ロボット・アーム機構の基本構造は従来のものと同
一あるいは類似の構造とすることができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る加工推力付与機構付ロボット・アーム
型加工装置は、ロボット・アームと、ロボット・アーム
の先端部に取り付けた推力型加工機と、ロボット・アー
ムあるいは推力型加工機に設置された可動反推力受け手
段と、推力型加工機が加工作業を行う際に可動推力受け
手段と係合して加工機の反推力を受け止め加工機に推力
を付与する、加工装置本体側に設置された固定反推力受
け手段とからなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の加工推力付与機構付ロボット・アーム
型加工装置によれば、ロボット装置のロボット・アーム
の端部に取り付けた加工機が、被加工物を加工する際に
高い推力を必要とする場合にあっても、ロボット・アー
ムあるいは推力型加工機に設置された可動反推力受け手
段と加工装置本体側に設置された固定反推力受け手段と
が係合することによって反推力を受け止めるので、ロボ
ット・アームあるいは直交ガイドレールに対し実質的に
負荷をかけることなく加工処理をすることが可能とな
る。なお、本明細書にいう「反推力」とは、加工具を被
工作物に対して押圧加工する際に反力として推力作用方
向とは反対方向に働く力をいう。
【0011】推力型加工機とは、被加工品に対し加工機
の加工具を押し当て加工具に推力を与えつつ加工する加
工機をいい、例えば曲げ加工機、かしめ加工機、刻印
機、圧入機等のプレス加工機、ボルト・ナット締め機、
刃物を回転させながら加工するドリル穴あけ機、エンド
ミル切削機等をあげることができる。
【0012】可動反推力受け手段は、ロボット・アーム
あるいは推力型加工機側に設置され、推力型加工機が被
加工物を加工する際に加工具の推力方向と反対方向ある
いは同方向に移動し、加工機本体側に設置された固定反
推力受け手段と係合し、それによって加工具の推力の反
力を可動反推力受け手段と固定反推力受け手段とで受け
止め、加工機の加工具が被加工物を加工する際に必要な
推力を加工具に付与する。
【0013】可動反推力受け手段と固定反推力受け手段
は、互いに一対となっておりかつ加工具からの反推力を
受け止める作用をする。固定反推力受け手段は、加工装
置本体側に固定されている。加工装置本体にはロボット
・アームが取り付けられているが、加工機本体側とは例
えば、加工装置の天井板、機台上面、機台に取り付けた
下板、側壁等をいう。可動反推力受け手段と固定反推力
受け手段としては、以下の態様が好ましい例として例示
される。
【0014】(1)固定反推力受け手段が加工装置本体
の天井板であり、可動反推力受け手段が加工機の天井板
との対向面に配置されたシリンダ機構であり、シリンダ
機構はシリンダとシリンダに対し軸方向に移動可能にシ
リンダ内部に挿入され軸方向外側に押し出されて外側端
部が固定反推力受け手段に当接するピストン軸とからな
っている。この場合、推進型加工機はロボット・アーム
の先端部に加工方向の微小距離の摺動自在でかつ加工具
が被工作物に当たった場合衝撃を和らげる作用を行うス
ライド・テーブルを介して取り付けられる。
【0015】加工装置の天井板は、高い反推力荷重に耐
えることができるように頑丈に、例えば20kN以上の
反推力荷重に耐えるように形成されている。また、この
場合天井板を電磁石あるいは真空吸着パッドが吸着可能
な材料で形成し、一方ピストン軸の外側端部には天井板
に対し吸着可能な電磁石あるいは真空吸着パッドを取り
付ることが好ましい。例えば、強力に固定する場合の電
磁石としては、300kgf(3kN)の吸着力を有す
るものを使用する。本例の場合には、天井板の対向面は
面の平行度および面粗度がでるように仕上げることが好
ましい。可動反推力受け手段と固定反推力受け手段とを
係合させることにより加工具からの反推力を確実に受け
止めるとともに加工具が横方向にぶれを防止することが
できる。また、ピストン軸の上端面は天井板の下面に対
し推力/反推力方向に対し垂直面方向で当接することが
好ましい。
【0016】(2)固定反推力受け手段が加工装置本体
の天井板であり、前記可動反推力受け手段がロボット・
アームの天井板との対向面に配置されたシリンダ機構で
あり、該シリンダ機構はシリンダとピストン軸とからな
る。この場合にも、上述の理由から、この場合天井板が
電磁石あるいは真空吸着パッドが吸着可能な材料で形成
し、一方ピストン軸には天井板に吸着できる電磁石ある
いは真空吸着パッドを取りつけることが好ましい。シリ
ンダ機構は、(1)と同様の構成、機能を有する。ま
た、シリンダ機構は複数設けてもよい。
【0017】(3)前記固定反推力受け手段が加工装置
本体の機台の上面あるいは機台に取り付けた下板であ
り、前記可動反推力受け手段がロボット・アームの該機
台上面あるいは下板との対向面に配置されたシリンダ機
構であり、該シリンダ機構はシリンダとピストン軸とか
らなり、該ピストン軸の下板側端部にはピストン軸を下
板に吸着させるための吸着手段が設けられている。
【0018】(4)前記固定反推力受け手段が前記加工
装置本体の機台に立設した側板に対し固定した天井板部
であり、可動反推力受け手段が加工機の天井板との対向
面に配置されたシリンダ機構であり、シリンダ機構は、
シリンダとシリンダに対し軸方向に移動可能にシリンダ
内部に挿入され軸方向外側に押し出されて外側端部が固
定反推力受け手段に当接するピストン軸とからなってお
り、前記推力型加工機はロボット・アームの先端部に加
工方向に微小距離摺動自在としたスライド・テーブルを
介して取り付けられている。
【0019】(5)前記固定反推力受け手段が前記加工
装置本体の機台に立設した側板に対し固定した天井板部
であり、前記可動反推力受け手段がロボット・アームの
天井板部との対向面に配置されたシリンダ機構であり、
該シリンダ機構はシリンダとピストン軸とからなる。
【0020】なお、本発明の加工推力付与機構付ロボッ
ト・アーム型加工装置は、従来と同様のロボット・アー
ム駆動機構を有し、該ロボット・アーム駆動機構はCP
Uと、CPUからの簡単な電気プログラム指令によって
主軸を回転移動させるためのサーボモータあるいはステ
ッピングモータと、主軸の回転角度の位置検出を行うロ
ータリーエンコーダとの組み合わせからなり、それによ
ってロボット・アームが移動可能とされる空間内の任意
の座標位置にロボット・アームを移動可能としている。
このようなロボット・アーム駆動機構は従来技術に属す
るので、その図示及び説明は省略する。
【0021】ロボット・アーム型加工装置としては、ロ
ボット・アームの先端に自動着脱交換が可能なチャック
装置を取り付け、パレットの任意の位置から多品種の部
品をプログラム指令によってつかんで取り出す作業や、
その逆に任意のパレット位置に部品を積載配置する搬送
作業を中心として行うロボット・アーム型加工装置や、
ロボット・アームの先端に軽量な加工機を取り付けプロ
グラム指令によって任意の位置に順次繰り返し移動・停
止をさせて同一の加工作業を行うロボット・アーム型加
工装置も含まれる。
【0022】さらに、本発明の加工推力付与機構付ロボ
ット・アーム型加工装置は、アーム先端にプレス加工装
置等の加工機を取り付け、加工機をプログラム指令に従
ってロボット・アームを介して任意の位置に移動させ
る。加工機の先端には自動交換可能なチャック装置が取
り付けられている。チャック装置に圧入具を取り付ける
ことによって、部品をつかんだまま直接任意の位置にあ
る相手被加工部材に部品を圧入したり、またチャック装
置によって加工具を刻印加工具につかみ変えることによ
って任意の被加工部材にプログラム指令により異なる刻
印を打つことができる。
【0023】例えば、通常ベアリングを圧入する場合に
は加工推力を必要とするが、本発明の加工推力付与機構
付ロボット・アーム型加工装置によればベアリングを直
接つかんで相手部品のベアリングケース内に直接圧入す
ることができる。また、加圧力を測定できるロードセル
センサを組み込むことによってベアリングを圧入する場
合の推力をベアリングケース毎に表示し所定の推力とな
るように加工管理することが可能となる高機能ロボット
・アーム型加工装置を提供することができる。
【0024】本発明は、産業用ロボット装置として適用
できる他、歩行用ロボット装置および自動走行用ロボッ
ト装置にも適用できる。歩行用ロボット装置および自動
走行用ロボット装置の場合には、作業用空間において天
井板、底板、底板に取り付けた下板、あるいは側面板等
を加工機本体側として利用し、加工機本体側の固定型反
推力受け手段と加工機あるいはロボット・アーム側に取
り付けた可動反推力受け手段とを係合させた状態で加工
機が加工を行うようにすることもできる。本発明にいう
固定型反推力受け手段を取り付ける加工装置本体側とは
上記作業空間の天井板、底板、底板に取り付けた下板、
あるいは側面板等を含むものとする。歩行用ロボット装
置および自動走行用ロボット装置の場合には、任意の作
業空間で本発明が意図する加工作業をすることが可能と
なる。
【0025】
【実施の態様】以下に、本発明を図示する実施態様に基
づいて具体的に詳細に説明する。図1は、本発明の第一
の実施態様である水平多間接形の加工推力付与機構付ロ
ボット・アーム型加工装置の正面図であり、図2は図1
の加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置全体
の縦断面図であり、加工機を加工位置に移動、位置させ
た状態を示す。図3は、可動反推力受け手段を固定反推
力受け手段に係合させる工程を説明する図1の加工推力
付与機構付ロボット・アーム型加工装置の縦断面図であ
り、図4は可動反推力受け手段を固定反推力受け手段に
係合させた状態で被加工物を加工する状態を示す図1の
加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置の縦断
面図である。
【0026】図1において、加工装置機台B上には、複
数の支柱Pが立てられ、支柱Pの上部には天井板Cが取
り付け固定されている。また、天井板Cの下方外側には
アーム支柱Sが立設され、アーム支柱Sには旋回可能に
ロボット・アームAが取りつけられている。ロボット・
アームAは、アーム片A1とA2とを互いに旋回可能と
なるように連結している。アーム支柱Sの上端部と連結
部のアーム片A1の上端部とにはそれぞれアーム片A1
とアーム片A2とを旋回させるためのサーボモータSM
1とSM2とが取りつけられている。ロボット・アーム
Aの先端部には加工機Mが取り付られ、加工機Mの上端
部にはシリンダ機構CYが取り付けられている。図1で
は、加工機Mは天井板Cの下方に位置し、加工機Mの下
方には被加工物Xが機台B上の加工台Tに置かれてい
る。
【0027】本実施態様の加工推力付与機構付ロボット
・アーム型加工装置について、図2乃至図4を参照して
さらに詳細に説明する。本加工推力付与機構付ロボット
・アーム型加工装置において、ロボット・アームAの先
端部には軸受台1が固定され、スライドガイド軸2によ
ってスライド・テーブル3が上下に微小距離摺動自在に
取りつけられている。スライド・テーブル3には加工機
Mがブランケット(取りつけ板)4,4を介して固定ね
じ棒5により固定されている。スライド・テーブル3の
取りつけ位置は、スライド・テーブルに取り付けた後述
のシリンダ機構の電磁石が天井板の下面との間で微小距
離だけ上下に移動することによって天井板に吸着、離間
可能とする位置とし、スライド・テーブルの移動距離は
ピストン軸の移動距離と同一あるいは多少余分に移動で
きるよう設定してある。加工機M等をスライド・テーブ
ルに取り付け時には、加工機M等の自重で通常時は最下
点に位置している。
【0028】加工機Mの頭上には加工装置本体の天井板
Cが位置している。天井板Cは、電磁石が吸着可能な材
料から形成され、多関節旋回型ロボットまたは直交移動
型ロボットの移動エリア内に、たとえば20kN以上の高
い反推力荷重に耐えることができるように装置の機台に
立設した支柱Pの上部に支持され門型状に形成されてい
る。天井板Cは、吸着面が所定の平行度および面粗度に
加工されている。また、加工機Mの下方には加工機の機
台上の被加工物搭載板Tに被加工板Xが置かれている。
【0029】加工機Mは、シリンダ6とシリンダ6の上
下端部にそれぞれ取りつけたプレスヘッド7とプレスボ
トム8とシリンダ6の内周面を流体密状態で摺動するピ
ストン9を備えプレスボトムを貫通して下方に延びるプ
レスラム軸10と、ラム軸10の下端部に取りつけた加
工具(本実施例では刻印パンチ)11とからなり、後述
するシリンダ機構CYが加工機Mの上部に取り付けられ
加工機Mとシリンダ機構CYとがブランケット4,4と
の間に固定ねじ棒5によって固定されている。加工具
(刻印パンチ)11は、たとえば20kNの高推力負荷下
に刻印加工をするようになっている。プレスヘッド7お
よびプレスボトム8とにはそれぞれ空気等の流体通路1
2,13が設けられ流体源(図示せず)からシリンダ6
内部のピストン9の上下の空間に流体の出し入れが可能
となっている。
【0030】シリンダ機構CYは、加工機Mのプレスヘ
ッド7と、プレスヘッド7とブランケット4との間に固
定配置した円筒状ケース14と、内周面を流体密状態で
摺動するピストン15を備えケース14を貫通して上方
に延びるピストン軸16とからなり、ケース14とプレ
スヘッド7とにはそれぞれ空気等の流体通路17,18
が設けられ流体源(図示せず)からケース14内部のピス
トン15の上下の空間に流体の出し入れが可能となって
いる。ピストン軸16の上端部内部には電磁石19が取
り付けられ、わずかの移動距離で天井板Cに吸着固定可
能となっている。また、加工機を取りつけたロボット・
アームは電磁石19と天井板Cの下面との間に微小距離
だけ隔てて天井板下のの空間内の任意の位置に移動可能
となっている。
【0031】本実施態様の作動についてについて以下に
図2ないし図4を参照して説明する。まず、ロボット・
アームを旋回移動して、ロボット・アームの端部の加工
機Mおよびシリンダ機構CY天井板の下方の所定の加工
位置に位置させる(図2)。この際、シリンダ機構CY
に取りつけた電磁石19と天井板Cとの間の微小距離
が、例えば5mmとなるように設定されている。
【0032】次に、流体通路18からケース14の下方
空間に流体を供給し、ケース14の上方空間から流体通
路17を通して流体を排出することによってピストン軸
16の上端部の電磁石19を天井板Cに当接させ、所定
の信号(例えば、接触を感知して出される信号)に基づ
き電磁石19に電流を通すことによって電磁石19を天
井板Cに強固に吸着させる。これによって、加工機は水
平方向のぶれが防止される。本実施例では、電磁石Cを
ピストン軸16の上端部内部に取り付けたが、加工機の
水平方向のぶれが大きくない場合には、電磁石は取り付
けずに直接ピストン軸16の上端面を天井板Cの下面に
当接し、摩擦固定してもよい。
【0033】この状態で、流体通路12から円筒状シリ
ンダ6内部の上方空間に流体を供給し、円筒状シリンダ
6の下方空間から流体通路13を通して流体を排出する
(図2)。これによって、プレスラム軸10は下方に移
動し、刻印パンチ11が被加工板Xに当接する。被加工
板Xに対して刻印パンチ11が刻印作業に必要な推力、
たとえば20 kNで下方に押圧される前に、反力で加工
機Mがスライド・テーブル3を上方に押し上げる。
【0034】スライド・テーブル3が上方に移動すると
天井板Cに吸着固定されているピストン軸16に対して
シリンダ機構のケース14が上方に移動し、天井板と密
着しているピストン軸16の下端部が加工機Mのプレス
ヘッド7の上面に押圧され、天井板C、ピストン軸16
および加工機Mのプレスヘッド7とが互いに上下方向に
当接固定される。この状態で、さらに流体通路12から
円筒状シリンダ6内部の上方空間に流体を供給し、円筒
状シリンダ6の下方空間から流体通路13を通して流体
を排出することによって所定の推力でプレスラム軸10
を介して刻印パンチ11が被加工板Xに所定の刻印圧力
で押圧され被加工板Xに刻印を押す。
【0035】本実施態様では、加工機Mの推力の反力で
ある反推力はピストン軸16を介して天井板Cによって
受け止められ、また加工機Mのぶれはピストン軸が天井
板Cに吸収固定されていることによって防止される。
【0036】刻印作業が終了したら、流体の流れを切り
替えて加工機Mのプレスラム軸10を上昇させ、電磁石
19をオフとしシリンダ機構CYのピストン軸16を下
降させる。スライド・テーブル3は加工機の重さで下降
する。これによって、天井板Cからシリンダ機構CYが
離間し、ロボット・アームによって加工機は所望の位置
に移動させることができる。
【0037】本実施態様の加工推力付与機構付ロボット
・アーム型加工装置においては、ロボット・アームの先
端部にスライド・テーブルを介して取り付けられた刻印
パンチ付加工機は、天井板Cと加工機Mの天井板Cの対
向する端面に取り付けたピストン軸との間を所定の空間
距離だけ離間した状態を保ちながら天井板の下方空間を
任意に水平移動可能であり、ロボッド・アームの移動を
停止した停止位置で天井板を反推力発生の始点として利
用することができる。加工機Mの高い推力は天井板で受
け止めることができるので、垂直方向に高い推力で加工
具を被工作物に押圧しつつ刻印打ちをすることが可能と
なる。
【0038】図5は、本発明の加工推力付与機構付ロボ
ット・アーム型加工装置の第二の実施態様示す。本実施
態様は、図1乃至図4に示した第一の実施態様における
加工機Mの上端部に取り付けたシリンダ機構CYの代わ
りにロボット・アームAの端部に取り付けた加工機Mの
近傍のアーム片A2にシリンダ機構CY2を取り付けて
いる。図示は略すが、第一の実施態様とは異なり、加工
機Mはロボット・アームの端部にスライド・テーブルを
介することなくブランケットを介して直接取り付けてい
る。加工機自体の構造、作動は第一の実施態様のものと
同一であるので図示および説明は省略する。
【0039】シリンダ機構CY2は、アーム片A2の端
部に形成した凹部に着座したボトムプレート31と、ボ
トムプレート31の上に流体密に配置しボルトでボトム
プレート31とともにロボット・アームに固定した円筒
状ケース32と、流体密に円筒状ケース32の内周面を
摺動するピストン33を備えかつ上端部でケース32を
流体密に貫通し、下端部でアーム片A2の貫通口を流体
密に貫通するピストン軸34と、ピストン軸34の上端
部の凹部に取り付けた電磁石35からなっている。ピス
トン軸34の外周面とアーム片A2の貫通口の内周面と
はピストン軸が該貫通口を緊密かつ摺動可能になる寸法
になっている。
【0040】ケース36およびボトムプレート31には
それぞれ流体通路36と37とが設けられ、流体通路3
6と37とはケース32内のピストン33の上下空間お
よび流体源に連結されている。ピストン33の下方向の
移動はボトムプレート31の上面で規制され、また上方
向の移動はケースの上端部の内端面で規制されている。
また、ピストン軸34はキー38およびキー溝39の係
合によって回り止めされる。このようにキー38及びキー
溝を設けることは横ねじれ強度を上げることができるの
で好ましいが、設けなくともよい。キーおよびキー溝の
代わりに、スプライン構造としてもよい。この際、シリ
ンダ機構CY2に取りつけた電磁石23と天井板との微
小距離が、たとえば5mmとなるように設定されてい
る。なお、30はピストン軸34の軸受を示す。
【0041】次に、本第二の実施態様の作動について、
簡単に説明する。まず、ロボット・アームA(アーム片
A2)を移動させ天井板Cの下方の加工機Mを天井板C
の下方の所定の加工位置に位置させる。その後、流体通
路37からケース32の下方空間に流体を供給し、ケー
ス32の上方空間から流体通路36を通して流体を排出
することによってピストン軸34の上端部の電磁石35
を天井板Cに当接させ、所定の信号(例えば、接触を感
知して出力される信号)に基づき電磁石35に電流を通
すことによって電磁石35を天井板Cに強固に吸着させ
る。
【0042】上述したように、ピストン軸34の外周面
とアーム片A2の貫通口の内周面とはピストン軸が貫通
口を緊密かつ摺動可能になる寸法になっており、また加
工の際に加工反力として働く反推力方向とピストン軸の
軸心とは平行となっていて一致していない。従って、加
工の際の反推力はピストン軸34の外周面とアーム片A
2の貫通口の内周面との間でのこじれ力によって受け止
められる。その結果、ロボット・アームAのアーム片A
2の水平方向のぶれは電磁石35が天井板Cに強固に吸
着されることによって制止され、また反推力はピストン
軸34の外周面とアーム片A2の貫通口の内周面との間
でのこじれ力によって制止され、ロボット・アーム1に
固定してある加工機Mが所定の加工動作する際に反推力
が受け止められかつ水平方向のぶれを防止することがで
きる。
【0043】また、回り止めキー38およびキー溝39
とを係合させることによって、あるいはスプラインギア
を入れてピストン軸を補強することによってねじれ強度
を上げることができる。従って、ロボット・アームの先
端部に穴明け機、切削機を取り付けた場合に、上記実施
態様のように垂直のみならず傾斜した状態でも安定して
穴明け作業、切削作業が可能となる。
【0044】本実施例では、電磁石をピストン軸20の
上端部内部に取り付けたが、加工機の水平方向のぶれが
大きくない場合には、電磁石は取り付けずに直接ピスト
ン軸20の上端面を天井板の下面に当接し、摩擦固定して
もよいことは第一の実施態様と同じである。刻印作業が
終了したら、流体の流れを電磁石をオフとし、シリンダ
機構CY2のピストン軸34を下降させる。これによっ
て、天井板Cからシリンダ機構CYが離間し、ロボット
・アームによって加工機は所望の位置に移動させること
ができる。
【0045】図6は、図5に示す加工推力付与機構付ロ
ボット・アーム型加工装置をさらに変形させた第四の実
施態様である。本実施例では、加工機Mとして穴あけ機
(エアドリルユニット)がロボット・アームAの端部に
取り付られている。ロボット・アームAは、アーム片A
1、A2とからなり、アーム片A1とA2とは回動可能
に結合されている。アーム片連結部の下方にはアーム片
A2をアーム片A1に対して相対的に回転させる駆動手
段SM2が連結され、またアーム片A1の他端部は支柱
Sに回動可能に取りつけられ、支柱Sにはアーム片A1
を回動させる駆動手段SM1が連結されている。
【0046】本実施例では上記連結部の上部に第二のシ
リンダ機構CY3が取り付けられている。第二のシリン
ダ機構は、アーム片A2の先端側に位置する第一のシリ
ンダ機構とほぼ同一の構造および機能を有する。本実施
態様の場合は、図5あるいは図6に示す加工推力付与機
構付ロボット・アーム型加工装置に比べてシリンダ機構
を複数としたことによってさらに強力かつ安定して加工
機の反推力を受け止め、かつ加工機のぶれを防止するこ
とができる。
【0047】第7図は、機台Bに上面に下板51を取り
付け固定反推力受け手段とした第四の実施態様の正面図
である。固定反推力受け手段としての下板51に対して
はアーム片A2の下面には可動反推力受け手段としての
電磁石52を備えたシリンダ機構53が設けられてい
る。図7の実施態様では、さらに一組の可動反推力受け
手段および固定反推力受け手段が天井板Cとアーム片A
2の上面に設けたシリンダ機構54とによって形成され
ている。下板51とシリンダ機構53とで反推力受け手
段として十分であれば、シリンダ機構54を省略するこ
ともできる。本実施例では、被加工物Xを置く加工台T
は、レール上をモータSM3によって横方向に移動可能
となっている。
【0048】図8および図9は、本発明を直交水平移動
型ロボット・アーム型加工装置に適用した本発明の第五
の実施態様の一部切断した斜視図および右側面図であ
る。図中、機台Bの上面の両側で支柱Pの内側に一対の
X軸レール61−1,61−2とが敷設され、それぞれ
のX軸61−1,61−2の上面にはX軸に沿って移動
可能とした一対のガイド支柱62−1,62−2とが取
りつけられ、ガイド支柱62−1,62−2の上端部に
はY軸レール63が貫通している。Y軸レール63には
Y軸に沿って移動可能に取りつけたロボット・アーム6
4、アームの端部に取り付けた軸受台65、軸受台65
にスライド用ガイド軸66によって取りつけたスライド
・テーブル67、スライド・テーブル66に固定したブ
ランケット(取りつけ板)68−1,68−2を介して加
工機Mが取り付けられている。図中SMは、加工機Mを
Y軸に沿って移動させるサブモータである。
【0049】加工機Mの上端部には電磁石を備えたシリ
ンダ機構CYが取り付けられている。本実施態様の加工
機、電磁石並びにシリンダ機構、加工機をロボット・ア
ーム端部に取り付ける構造および機能は、第一の実施態
様の構造および機能とほぼ同一であるので、説明を省略
する。加工機のX軸に沿った移動およびY軸に沿った移
動は、図示せぬコンピュータによって制御され加工機は
所望の座標点に移動可能となっている。
【0050】図10は、本発明の第六の実施態様である
垂直移動型多関節ロボット・アーム加工装置の正面図で
ある。本実施例では、アームAは垂直方向に互いに旋回
可能としたアーム片A11とA22とからなり、アーム
片A22の機端部は水平、垂直方向に旋回可能に支柱S
に取り付けられている。サーボ・モータSMによってロ
ボット・アームを旋回し、加工機を所定の位置に移動固
定可能となっている。
【0051】第二の実施態様で説明した電磁石付シリン
ダ機構CYがアーム片A22の先端部に取り付けられて
いる。また、機台には加工位置に対応した位置に側板7
1が立設され、側板71の上端部には天井板が固定さ
れ、天井板72の下面には固定反推力受け手段としての
突起73が設けられている。突起73の下面73aは、
加工機が加工する状態に保持された場合に電磁石の上面
が突起73の下面73と密着するような傾斜が与えられ
ている。
【0052】図11は、第七の実施態様の縦断面図であ
り、図10に示す第六の実施態様の変形例である。シリ
ンダ機構CYは図5に示す実施態様のシリンダ機構と類
似のものを使用しているので図5の実施態様と同一ある
いは類似の部材には同一の符号を付して、その説明を省
略する。本実施例では、ピストン33の下面とボトムプ
レート31との間でピストン軸34の外周にはばね40が
配置されピストン軸を上方に常時付勢しており、ピスト
ン軸は流体シリンダあるいはソレノイド等で上下に移動
する構造とはなっていない。加工作業にあたっては、ロ
ボット・アームAを水平、垂直方向に移動させてピスト
ン軸34の端部の凹部に固定した電磁石35を突き当て
直接天井板Cに吸着固定させる。この場合、ばね40が
電磁石35を天井板Cに突き当てる際の緩衝作用をし、
ばねの沈み距離によって電磁石35が天井板Cに当接す
る際の衝撃を吸収している。ピストン軸34は電磁石3
5によって天井板Cから吊り下げられるとともに、ピス
トン軸34とアーム片A2の軸受部との間で反推力を受
け止める。
【0053】図12は、図11の第七の実施態様の変形
例である第八実施態様の一部を示す横断面である。本実
施態様では、ピストン軸133の下端部はロボット・ア
ームのアーム片A2に設けた凹部にボルトで固定されて
いる。ピストン軸133の上端部側にはシリンダ134
が緊密かつ摺動可能に挿入され、かつスプリング135
を介してアーム片A2の上面に固定されスプリング13
5によってシリンダ134は常時上方に付勢されてい
る。シリンダ134の上端部の凹部には電磁石136が
取り付けられている。この場合、ばね135が電磁石1
36を天井板Cに突き当てる際の緩衝作用をし、ばねの
沈み距離によって電磁石136が天井板Cに当接する際
の衝撃を吸収している。シリンダ134は電磁石135
によって天井板Cから吊り下げられるとともに、シリン
ダ134とピストン軸133との間のこじれ力によって
制止され反推力を受け止める。
【0054】なお、本発明を加工推力付与機構付ロボッ
ト・アーム型加工装置について説明してきたが、本発明
を加工機の代わりに積み込みクレーン装置に適用するこ
とができる。ロボット・アーム先端に昇降用クレーン装
置をつけて、ロボット・アームに上述の1個または複数
個の電磁石を取り付けたシリンダを固定して、ロボット
・アームが所定の位置に移動停止するとロボット・アー
ムの先端部の昇降クレーン装置で荷物の積み込みまたは
積み降ろしなどの搬送作業を行うことができる・この場
合の荷物の積み込み時のロボット・アームはシリンダの
こじれ力にて反推力を制止しているため、積み荷の降ろ
し置き場所の変更はあらかじめ置き台を移動させるか、
ロボット・アーム内をクレーン走行させることで移動さ
せることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明の加工推力付与機構付ロボット・
アーム型加工装置は、ロボット・アームと、ロボット・
アームの先端部に取り付けた推力型加工機と、ロボット
・アームあるいは推力型加工機に設置された可動反推力
受け手段と、推力型加工機が加工作業を行う際に可動推
力受け手段と係合して加工機の反推力を受け止め加工機
に推力を付与する、加工装置本体側に設置された固定反
推力受け手段とからなるので、ロボット・アームに実質
的に負荷をかけることなく加工時に必要とされる推力を
加工機の加工具に付与することができる。従って、従来
必要とされた加工時の位置固定用モータトルクを軽減す
ることができるとともに、ロボット本体の必要強度を低
減でき加工装置の製造コストを下げることができる。従
って、本発明は、省電力、省エネルギーに寄与し、かつ
小型化、軽量化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施態様である水平多間接形の
加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置の正面
図である。
【図2】図1の加工推力付与機構付ロボット・アーム型
加工装置全体の縦断面図であり、加工機を加工位置に移
動、位置させた状態を示す。
【図3】可動反推力受け手段を固定反推力受け手段に係
合させる工程を説明する図1の加工推力付与機構付ロボ
ット・アーム型加工装置の縦断面図である。
【図4】可動反推力受け手段を固定反推力受け手段に係
合させた状態で被加工物を加工する状態を示す図1の加
工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置の縦断面
図である。
【図5】本発明の加工推力付与機構付ロボット・アーム
型加工装置の第二の実施態様示す。
【図6】第三の実施態様の縦断面図であり、図5に示す
第二の実施態様の変形例である。
【図7】機台Bに上面に下板51を取り付け固定反推力
受け手段とした第四の実施態様の正面図である。
【図8】本発明を直交水平移動型ロボット・アーム型加
工装置に適用した本発明の第五の実施態様の一部切断し
た斜視図および右側面図である。
【図9】本発明を直交水平移動型ロボット・アーム型加
工装置に適用した本発明の第五の実施態様の一部切断し
た斜視図および右側面図である。
【図10】本発明の第六の実施態様である垂直移動型多
関節ロボット・アーム加工装置の正面図である。
【図11】本発明の第七の実施態様である垂直移動型多
関節ロボット・アーム加工装置のシリンダ機構を示す縦
断面図である。
【図12】本発明の第八の実施態様である垂直移動型多
関節ロボット・アーム加工装置のシリンダ機構を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
B 加工装置機台B P 支柱 C 天井板 S アーム支柱S A ロボット・アーム A1,A2,A11,A22 アーム片 M1,M2 サーボモータ M 加工機 CY シリンダ機構 X 被加工物 T 加工台 1 軸受台 2 スライドガイド軸 3 スライド・テーブル 3、4 ブランケット(取りつけ板) 5 固定ねじ棒 8 被加工物搭載板 6 シリンダ 7 プレスヘッド 8 プレスボトム 9 ピストン 10 プレスラム軸 11 加工具 12,13 流体通路 14 ケース 15 ピストン 16 ピストン軸 17,18 流体通路 19 電磁石 30 軸受 31 ボトムプレート31 32 円筒状ケース32 33 ピストン 34 ピストン軸 35 電磁石 36 ケース 36,37 流体通路 38 キー 39 キー溝39 40 ばね 51 下板 61−1,61−2 X軸レール 62−1,62−2 ガイド支柱 63 Y軸レール 64 ロボット・アーム 65 軸受台 66 スライド用ガイド軸66 67 スライド・テーブル 68−1,68−2 ブランケット(取りつけ板) 71 側板 72 天井板 73 突起 73a 突起の下面 133 ピストン軸 134 シリンダ 135 スプリング 136 電磁石
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の第一の発明は、ロボット・アームと、ロボッ
ト・アームの先端部にスライド・テーブルを介して取り
付けられ加工具を備えた推力型加工機と、推力型加工機
に設置された可動反推力受け手段と、推力型加工機が加
工作業を行う際に可動推力受け手段と係合して推力型加
工機の反推力を受け止め加工機に推力を付与する、加工
装置本体側に設置された固定反推力受け手段とからな
り、可動反推力受け手段が推力型加工機の固定反推力受
け手段との対向面に配置されたシリンダ機構であり、シ
リンダ機構は、シリンダとシリンダに対し軸方向に移動
可能にシリンダ内部に挿入され軸方向外側に押し出され
て外側端部が固定反推力受け手段に当接するして係合す
るピストン軸とからなり、該スライド・テーブルは推進
型加工機の加工具が被工作物に当たった場合反推力作用
方向に移動して加工具による被加工物に対する衝撃を和
らげる加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置
に関する。また、本願の第2の発明は、ロボット・アー
ムと、ロボット・アームの先端部に取り付けられ推力型
加工機と、ロボット・アームに設置された可動反推力受
け手段と、推力型加工機が加工作業を行う際に可動推力
受け手段と係合して加工機の反推力を受け止め推力型加
工機に推力を付与する、加工装置本体側に設置された固
定反推力受け手段とからなり、可動反推力受け手段がロ
ボット・アームの固定反推力受け手段との対向面に配置
されたシリンダ機構であり、シリンダ機構は、シリンダ
とシリンダに対し軸方向に移動可能にシリンダ内部に挿
入され軸方向外側に押し出されて外側端部が固定反推力
受け手段に当接するして係合するピストン軸とからなる
加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置に関す
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】(1)固定反推力受け手段が加工装置本体
の天井板である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】加工装置の天井板は、高い反推力荷重に耐
えることができるように頑丈に、例えば20kN以上の
反推力荷重に耐えるように形成されている。また、この
場合天井板を電磁石あるいは真空吸着パッドが吸着可能
な材料で形成し、一方ピストン軸の外側端部には天井板
に対し吸着可能な電磁石あるいは真空吸着パッドを取り
付ることが好ましい。例えば、強力に固定する場合の電
磁石としては、300kgf(3kN)の吸着力を有す
るものを使用する。本例の場合には、天井板の対向面は
面の平行度および面粗度がでるように仕上げることが好
ましい。可動反推力受け手段と固定反推力受け手段とを
係合させることにより加工具からの反推力を確実に受け
止めるとともに加工具が横方向のぶれを防止することが
できる。また、ピストン軸の上端面は天井板の下面に対
し推力/反推力方向に対し垂直面方向で当接することが
好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】なお、固定反推力受け手段が加工装置本体
の天井板であり、前記可動反推力受け手段がロボット・
アームの天井板との対向面に配置されたシリンダ機構で
あり、該シリンダ機構はシリンダとピストン軸とからな
る。この場合にも、上述の理由から、この場合天井板が
電磁石あるいは真空吸着パッドが吸着可能な材料で形成
し、一方ピストン軸には天井板に吸着できる電磁石ある
いは真空吸着パッドを取りつけることが好ましい。シリ
ンダ機構は、(1)と同様の構成、機能を有する。ま
た、シリンダ機構は複数設けてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(2)前記固定反推力受け手段が加工装置
本体の機台の上面あるいは機台に取り付けた下板であ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(3)前記固定反推力受け手段が前記加工
装置本体の機台に立設した側板に対し固定した天井板部
である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】(4)前記固定反推力受け手段が前記加工
装置本体の機台に立設した側板に対し固定した天井板部
である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【発明の効果】本願発明の加工推力付与機構付ロボット
・アーム型加工装置によれば、ロボット・アームに実質
的に負荷をかけることなく加工時に必要とされる推力を
加工機の加工具に付与することができる。従って、従来
必要とされた加工時の位置固定用モータトルクを軽減す
ることができるとともに、ロボット本体の必要強度を低
減でき加工装置の製造コストを下げることができる。従
って、本発明は、省電力、省エネルギーに寄与し、かつ
小型化、軽量化が可能となる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の第一の発明は、ロボット・アームと、ロボッ
ト・アームの先端部にスライド・テーブルを介して取り
付けられ加工具を備えた推力型加工機と、推力型加工機
に設置された可動反推力受け手段と、推力型加工機が加
工作業を行う際に可動推力受け手段と係合して推力型加
工機の反推力を受け止め加工機に推力を付与する、加工
装置本体側に設置された固定反推力受け手段とからな
り、可動反推力受け手段が推力型加工機の固定反推力受
け手段との対向面に配置されたシリンダ機構であり、シ
リンダ機構は、シリンダとシリンダに対し軸方向に移動
可能にシリンダ内部に挿入され軸方向外側に押し出され
て外側端部が固定反推力受け手段に当接するピストン軸
とからなり、該スライド・テーブルは推進型加工機の加
工具が被工作物に当たった場合反推力作用方向に移動し
て加工具による被加工物に対する衝撃を和らげる加工推
力付与機構付ロボット・アーム型加工装置に関する。ま
た、本願の第2の発明は、ロボット・アームと、ロボッ
ト・アームの先端部に取り付けられ推力型加工機と、ロ
ボット・アームに設置された可動反推力受け手段と、推
力型加工機が加工作業を行う際に可動推力受け手段と係
合して加工機の反推力を受け止め推力型加工機に推力を
付与する、加工装置本体側に設置された固定反推力受け
手段とからなり、可動反推力受け手段がロボット・アー
ムの固定反推力受け手段との対向面に配置されたシリン
ダ機構であり、シリンダ機構は、シリンダとシリンダに
対し軸方向に移動可能にシリンダ内部に挿入され軸方向
外側に押し出されて外側端部が固定反推力受け手段に当
接するピストン軸とからなる加工推力付与機構付ロボッ
ト・アーム型加工装置に関する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット・アームと、ロボット・アーム
    の先端部に取り付けた推力型加工機と、ロボット・アー
    ムあるいは推力型加工機に設置された可動反推力受け手
    段と、推力型加工機が加工作業を行う際に可動推力受け
    手段と係合して加工機の反推力を受け止め加工機に推力
    を付与する、加工装置本体側に設置された固定反推力受
    け手段とからなる加工推力付与機構付ロボット・アーム
    型加工装置。
  2. 【請求項2】 前記固定反推力受け手段が前記加工装置
    本体の天井板であり、可動反推力受け手段が加工機の天
    井板との対向面に配置されたシリンダ機構であり、シリ
    ンダ機構は、シリンダとシリンダに対し軸方向に移動可
    能にシリンダ内部に挿入され軸方向外側に押し出されて
    外側端部が固定反推力受け手段に当接するピストン軸と
    からなっており、前記推力型加工機はロボット・アーム
    の先端部に加工方向に摺動自在としたスライド・テーブ
    ルを介して取り付けられていることを特徴とする請求項
    1に記載した加工推力付与機構付ロボット・アーム型加
    工装置。
  3. 【請求項3】 前記固定反推力受け手段が加工装置本体
    の天井板であり、前記可動反推力受け手段がロボット・
    アームの天井板との対向面に配置されたシリンダ機構で
    あり、該シリンダ機構はシリンダとピストン軸とからな
    ることを特徴とする請求項1に記載した加工推力付与機
    構付ロボット・アーム型加工装置。
  4. 【請求項4】 前記固定反推力受け手段が加工装置本体
    の機台あるいは機台に取り付けた下板であり、前記可動
    反推力受け手段がロボット・アームの該下板との対向面
    に配置されたシリンダ機構であり、該シリンダ機構はシ
    リンダとピストン軸とからなり、該ピストン軸の下板側
    端部にはピストン軸を下板に吸着させるための吸着手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載した
    加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置。
  5. 【請求項5】 前記固定反推力受け手段が前記加工装置
    本体の機台に立設した側板に対し固定した天井板部であ
    り、可動反推力受け手段が加工機の天井板との対向面に
    配置されたシリンダ機構であり、シリンダ機構は、シリ
    ンダとシリンダに対し軸方向に移動可能にシリンダ内部
    に挿入され軸方向外側に押し出されて外側端部が固定反
    推力受け手段に当接するピストン軸とからなっており、
    前記推力型加工機はロボット・アームの先端部に加工方
    向の微小距離の調整を行うスライド・テーブルを介して
    取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載し
    た加工推力付与機構付ロボット・アーム型加工装置。
  6. 【請求項6】 前記固定反推力受け手段が前記加工装置
    本体の機台に立設した側板に対し固定した天井板部であ
    り、前記可動反推力受け手段がロボット・アームの天井
    板部との対向面に配置されたシリンダ機構であり、該シ
    リンダ機構はシリンダとピストン軸とからなることを特
    徴とする請求項1に記載した加工推力付与機構付ロボッ
    ト・アーム型加工装置。
  7. 【請求項7】 前記加工推力付与機構付ロボット・アー
    ム型加工装置が多関節水平旋回移動形式、多関節垂直旋
    回移動形式、直交移動形式のいずれかである請求項1乃
    至6のいずれかに記載した加工推力付与機構付ロボット
    ・アーム型加工装置。
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