JP3500532B2 - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JP3500532B2
JP3500532B2 JP36559399A JP36559399A JP3500532B2 JP 3500532 B2 JP3500532 B2 JP 3500532B2 JP 36559399 A JP36559399 A JP 36559399A JP 36559399 A JP36559399 A JP 36559399A JP 3500532 B2 JP3500532 B2 JP 3500532B2
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Niigata Machine Techno Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主軸ユニットやテ
ーブル等を支持するのに適したリンク機構を有する工作
機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでの一般的な工作機械の主軸ユニ
ットの支持装置は、コラムやサドル、クイル等の3個の
可動体を備え、それらの可動体を互いに直交する3方向
に個々に移動させることにより、主軸ユニットを目的位
置に動かす基本構造となっている。
【0003】上記の支持装置の他に、最近、主軸ユニッ
トをV状配置の2本のボールねじ軸の交差部に支持し、
2本のボールねじ軸の繰出し量を変えることにより、主
軸ユニットの位置を一平面内で変化させることができる
ようにした支持装置が提案されている(特開平10−2
63965号公報)。なお、この支持装置では、主軸は
上記平面に直交する方向にクイルの出入りで移動するよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の一般的な支
持装置は、特にコラムの質量と体積が大きいので、全体
的に大形になり、また大きな動力が必要で、製造コスト
と運転コストが高くなる他、高速かつ高加減速で主軸ユ
ニットを移動させることが難しいという問題点がある。
【0005】後者の新しい支持装置は上記のような問題
点はない。しかし、主軸ユニットを2本のボールねじ軸
のアキシャル剛性によって支持する構造のため、支持剛
性に劣る問題点がある。またクイル方式のため、主軸が
出たときの剛性が不足する。また、真直を保つために2
本のボールネジの繰り出し量を刻々と計算してやる必要
があるので、制御装置の高速処理性能により、精度が決
定されるという問題がある。
【0006】本発明の課題は上記の問題点を解消するこ
とであり、小形、軽量にすることが容易なリンク機構を
有する工作機械を提供することを目的とする。本発明の
他の目的は、主軸ユニットを高速かつ高加減速で円滑に
移動させることができるリンク機構を有する工作機械を
提供することである。本発明の別の目的は、支持剛性の
大きいリンク機構を有する工作機械を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の少なくとも1つの
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、固定部
材と、該固定部材に、固定部材の長手方向であるZ軸方
向に移動自在に取り付けられた第1移動部材と、該第1
移動部材をZ軸方向に移動させる第1駆動装置と、上記
固定部材及び第1移動部材に対してZ軸方向に移動自在
に設けられた第2移動部材と、該第2移動部材をZ軸方
向に移動させる第2駆動装置と、上記第1移動部材に、
互いにZ軸方向に離間されて根端を根端用枢軸で枢支さ
れ該根端用枢軸を支点にZ軸方向と該Z軸方向に直交す
るY軸方向の(Z−Y)平面内で回動自在とされた互い
に平行な一対の第1平行リンクと、上記第2移動部材
に、互いにZ軸方向に離間されて基端を基端用枢軸で枢
支され該基端用枢軸を支点に(Z−Y)平面内で回動自
在とされるとともに、ほぼ中間部に上記各第1平行リン
クの各支端を支端用枢軸でそれぞれ枢支して互いに平行
に設けられた一対の第2平行リンクと、該一対の第2平
行リンクの自由端に自由端用枢軸で上記固定部材と平行
に枢支された支持部材とを具備した構成とした。
【0008】この手段では、第2移動部材と第1移動部
材とをそれらの駆動装置で固定部材に対して同一Z軸方
向に同一距離移動させると、支持部材は、固定部材に対
して両移動部材と同一方向に同一距離移動する。第1移
動部材を移動させることなく、第2移動部材のみを第2
駆動装置で固定部材に対してZ軸方向に移動させると、
支持部材は支端用枢軸を支点とする第2平行リンクの回
動と、根端用枢軸を支点とする第1平行リンクの回動と
によって(Z−Y)平面内でZ軸方向とY軸方向の合成
方向に移動する。
【0009】上記の構成において、第1平行リンクの支
端を延長させて第1平行リンクを第2平行リンクと同一
長さとし、その支端を支持部材にZ軸方向に移動自在に
連結することもできる。第2駆動装置を第2移動部材と
固定部材の間に、また第1駆動装置を第1移動部材と固
定部材の間にそれぞれ設けることができる他、両駆動装
置のいずれか一方を両移動部材の間に設けることができ
る。
【0010】請求項1記載の工作機械において、支端用
枢軸を基端用枢軸と自由端用枢軸の1/2の位置に配し
て支端用枢軸と根端用枢軸間の距離を、支端用枢軸と基
端用枢軸間の距離及び支端用枢軸と自由端用枢軸間の距
離と同一とし、また根端用枢軸と基端用枢軸を同一のY
軸位置に配設した構成とすることが好ましい(請求項
2)。この構成では、第2移動部材のみのZ軸方向移動
によって支持部材は正確にY軸方向だけに移動する。
【0011】請求項3記載の発明は、固定部材と、該固
定部材に、固定部材の長手方向であるZ軸方向に移動自
在に取り付けられた第1移動部材と、該第1移動部材を
Z軸方向に移動させる第1駆動装置と、上記固定部材及
び第1移動部材に対してZ軸方向に移動自在に設けられ
た第2移動部材と、該第2移動部材をZ軸方向に移動さ
せる第2駆動装置と、上記第1移動部材に、互いにZ軸
方向に離間されて根端を根端用枢軸で枢支され該根端用
枢軸を支点にZ軸方向と該Z軸方向に直交するY軸方向
の(Z−Y)平面内で回動自在とされた互いに平行な一
対の第1平行リンクと、上記第2移動部材に、互いにZ
軸方向に離間されて基端を基端用枢軸で枢支され該基端
用枢軸を支点に(Z−Y)平面内で回動自在とされた互
いに平行な一対の第2平行リンクと、上記各第1平行リ
ンクの支端と各第2平行リンクの自由端とに支端用枢軸
と自由端用枢軸とで枢支された上記固定部材と平行な支
持部材とを具備した構成とした。
【0012】この手段では、第2移動部材と第1移動部
材とをそれらの駆動装置で固定部材に対して同一Z軸方
向に同一距離移動させると、支持部材は、固定部材に対
して両移動部材と同一方向に同一距離移動する。第1移
動部材と第2移動部材のいずれか一方又は両方を固定部
材に対してZ軸方向に移動させて両移動部材の離間間隔
を変化させると、支持部材は(Z−Y)平面内でZ軸方
向とY軸方向の合成方向に移動する。請求項4記載の工
作機械は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の工
作機械において、第1移動部材あるいは第2移動部材の
いずれか1方の移動部材が固定部材の長手方向であるZ
軸に移動自在に取り付けられた構成とした。この構成で
は、いずれか一方の移動部材を移動させることでも他の
移動部材との離間距離を変化させることができ、支持部
材は(Z−Y)平面内で回動する。
【0013】請求項1ないし3のいずれか1つに記載の
工作機械において、第2移動部材を2つの半体に分割
し、一方の半体に一方の第2平行リンクを、また他方の
半体に他方の第2平行リンクをそれぞれ枢支し、第2駆
動装置を、分割された2つの半体にそれぞれ設け、上記
2つの半体をZ軸方向に個々及び互いに同期して移動さ
せ得る構成とすることができる(請求項5)。この構成
では、2つの半体の離間距離を変化させると、支持部材
は(Z−Y)平面内で回動する。
【0014】請求項1ないし3のいずれか1つに記載の
工作機械において、第1移動部材と第2移動部材をそれ
ぞれ2つの半体に分割し、第1移動部材の一方の半体に
一方の第1平行リンクを、また他方の半体に他方の第1
平行リンクをそれぞれ枢支するとともに、第2移動部材
の一方の半体に一方の第2平行リンクを、また他方の半
体に他方の第2平行リンクをそれぞれ枢支し、第1駆動
装置を、分割された2つの半体にそれぞれ設けられ上記
第1移動部材の2つの半体をZ軸方向に個々及び互いに
同期して移動させ得る構成とし、第2駆動装置を、分割
された2つの半体にそれぞれ設けられ上記第2移動部材
の2つの半体をZ軸方向に個々及び互いに同期して移動
させ得る構成とすることができる(請求項6)。この構
成においても、第1移動部材と第2移動部材の少なくと
も一方の半体の離間距離を変化させると、支持部材は
(Z−Y)平面内で回動する。
【0015】請求項5又は6記載の工作機械の一対の第
1平行リンクの長さと、一対の第2平行リンクの長さの
いずれか一方又は両方を互いに異なる長さとすることが
できる(請求項7)。この構成では、支持部材を(Z−
Y)平面内において望む範囲で回動させることができる
ようになる。
【0016】請求項6又は7記載の工作機械から、第1
移動部材の1つの半体と該半体に枢支されたリンク、又
は第1移動部材に枢支された1つのリンクを省くことが
できる(請求項8)。この構成では、請求項6又は7記
載の工作機械よりも簡単な構造で同等の機能が得られ
る。
【0017】請求項1ないし8のいずれか1つに記載の
工作機械において、支持部材に、主軸ユニットあるい
は、テーブルとこれらのZ軸方向とY軸方向とに直交し
たX軸方向に移動させる主軸ユニット用あるいは、テー
ブル用駆動装置とを備えることができる(請求項9)。
この構成では、主軸ユニットあるいはテーブルを、支持
部材のZ軸方向とY軸方向の移動、及び主軸ユニット用
あるいは、テーブル用駆動装置によるX軸方向の移動に
よって、3次元空間の任意の位置に移動させることがで
きる。
【0018】請求項1ないし9のいずれか1つに記載の
工作機械において、駆動装置の少なくとも1つを、リニ
アモータとしたり(請求項10)、サーボモータと該サ
ーボモータの回転運動を直線運動に変換するねじ機構と
によって構成することができる(請求項11)。前者の
場合は構造が単純になるほか、Z軸駆動の2つの駆動装
置をリニアモータとした場合、1個の固定子を両リニア
モータに共用させることができる。後者の構成では、多
量生産されている市販のサーボモータとねじ機構を用い
ることができ、コストの点で有利となる。ねじ機構は、
通常のねじ構造の他にボールねじ構造とすることができ
る。
【0019】上記において、ねじ機構を構成するナット
部材をサーボモータで回転させて、ねじ機構を構成する
ねじ軸を移動部材又は主軸ユニットあるいは、テーブル
と一緒にZ軸方向又はX軸方向に移動させることも、ね
じ軸をサーボモータで回転させてナット部材を移動部材
又は主軸ユニットあるいは、テーブルと一緒に移動させ
ることもできる。サーボモータは固定部材と移動部材又
は主軸ユニットあるいは、テーブルのどちらに設置して
もよい。サーボモータとナット部材をZ軸方向に移動す
る2つの移動部材に設置し、ねじ軸を固定部材に固定し
た構造では、1本のねじ軸を両移動部材のナット部材に
共用させることができる。
【0020】請求項1ないし11のいずれか1つに記載
の工作機械において、支持部材を固定部材の上方にほぼ
水平に配設し、該支持部材に支持部材を上に付勢する付
勢機構を付設することが好ましい(請求項12)。この
構成では、付勢機構の付勢力によって、支持部材のY軸
方向の上昇移動、特に、リンクの傾斜角度が小さくなっ
ている支持部材の最下降位置からの上昇移動が少ない動
力で円滑になる。付勢機構には、コイルばね、油圧シリ
ンダ、エアシリンダ、カウンタウエイト等を用いること
ができる。
【0021】請求項12記載の工作機械において、付勢
機構を、コイル径の互いに異なる複数のコイルばねを、
それらの少なくとも一部分をコイル径方向に重ねた状態
で相互間に介在部材を装入してほぼ同心円状に直列に設
けた構成とすることが好ましい(請求項13)。この構
成では、小設置スペースで付勢ストロークを長くするこ
とができ、付勢機構の付勢特性を、支持部材の昇降距離
(Y軸方向移動距離)と支持部材にかかる荷重とに適合
させることが容易になる。油圧源や空圧源が必要な油圧
シリンダやエアシリンダ、重量が大でガイドが必要なカ
ウンタウエイトを利用した付勢機構に比べて、性能コス
トが良好になる。複数のコイルばねは、通常コイル径の
大きさ順に連結するが、コイル径の順に連結しなくとも
よい。
【0022】請求項1ないし13のいずれか1つに記載
の工作機械において、移動部材又は半体の少なくとも1
つに、固定部材に設けられたリニアスケールに対して各
々の位置を検出するセンサ部を設けることができる(請
求項14)。この構成では、固定部材に対する移動部材
又は半体の移動距離、及び移動部材どうし、移動部材と
半体、半体どうしの相対移動距離を正確に検出すること
ができる。
【0023】請求項1ないし14のいずれか1つに記載
の工作機械において、枢軸の少なくとも1つを、予圧を
与えられて剛性を高められたベアリングを介して枢支す
ることができる(請求項15)。この構成では、リンク
が緩みなく枢支されるので、作動精度が向上する。
【0024】請求項1ないし14のいずれか1つに記載
の工作機械において、少なくとも1つの枢軸の外周面の
一面を平面として枢支することができる。この構成で
は、接合面を面接合したことにより、剛性を高くするこ
とができ、また接合面に必要によりスペーサを挿入して
相互の取り付け位置の調整を容易にすることができるよ
うになる。
【0025】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を添付図面を参
照して説明する。図1ないし図3は本発明に係る工作機
械の第1の実施の形態を示す。本工作機械は、固定部材
1と、第1移動部材2と、第1駆動装置3と、第2移動
部材4と、第2駆動装置6と、一対の第2平行リンク7
と、支持部材8と、一対の第1平行リンク9と、付勢機
構11と、主軸ユニット用駆動装置12とを具備してい
る。
【0026】固定部材1は、ベースとして床の上に水平
に置かれており、3本のガイドレール14を有する。各
ガイドレール14は、図6に示すように、複数の位置決
め固定機構15(図6では1個しか示されていない。)
によって固定部材1に水平かつ互いに平行に固定されて
いる。
【0027】位置決め固定機構15は、位置決め部材1
6と締付ボルト17及び固定ボルト18とから成り、一
側の円弧部の2点(実際には線)16a,16bを固定
部材1の互いに直角とされた固定面mと固定座nに当接
させるとともに、他側の押圧部16cをガイドレール1
4に触れさせてセットされた位置決め部材16を、該位
置決め部材16の透孔16dから固定部材1に螺着され
た締付ボルト17で締め付けることによって、押圧部1
6cでガイドレール18を基準面sに押し付け、固定ボ
ルト18を固定部材1に螺着して固定部材1の取付座t
に固定することができるようになっている。
【0028】第1移動部材2と第2移動部材4とは、複
数の案内部2a,4aをガイドレール14に案内されて
固定部材1に該固定部材1(ガイドレール14)の長手
方向であるZ軸方向に移動自在にそれぞれ取り付けられ
ている。そして、両移動部材2,4は、第1駆動装置3
と第2駆動装置6によりガイドレール14に沿ってZ軸
方向に移動させられるようになっている。第1駆動装置
3は、固定部材1の側面に取り付けられた固定子(磁
石)3aと第1移動部材2の側部に取り付けられた可動
子(コイル)3bとから成るリニアモータによって構成
され、また第2駆動装置6は、上記の固定子3aと第2
移動部材4の側部に取り付けられた可動子(コイル)6
bとから成るリニアモータによって構成されている。
【0029】各第2平行リンク7は、互いにZ軸方向に
離間されて基端7aを第2移動部材4に基端用枢軸20
で枢支され、自由端7bに支持部材3を自由端用枢軸2
1で水平に枢支している。第2平行リンク7,7は互い
に平行とされ、基端用枢軸20を支点にZ軸方向と該Z
軸方向に直交するY軸方向の(Z−Y)平面内で回動自
在である。
【0030】基端用枢軸20は、図7に示すように、位
置決め固定機構15で第2移動部材4に固定され、第2
平行リンク7の基端7aをテーパーローラベアリング2
2,22を介して枢支している。自由端用枢軸21は、
第2平行リンク7の自由端7bのテーパーローラベアリ
ング22,22に嵌め入れられて支持部材8に位置決め
固定機構15で固定されている。
【0031】また、各第1平行リンク9は、根端9aを
第1移動部材2に根端用枢軸24で枢支され、支端9b
に第2平行リンク7を支端用枢軸25で枢支している。
第1平行リンク9,9は互いに平行とされ、根端用枢軸
24を支点に(Z−Y)平面内で回動自在である。
【0032】根端用枢軸24は、位置決め固定機構15
で第1移動部材2に固定され、第1平行リンク9の根端
9aをテーパーローラベアリング22,22を介して枢
支している。支端用枢軸25は、第2平行リンク7のテ
ーパーローラベアリング22,22に嵌め入れられて第
1平行リンク9の支端9bに位置決め固定機構15で固
定されている。なお、いずれの部分のテーパーローラベ
アリング22,22にも、通常、剛性を高める予圧が与
えられる。
【0033】ここで、各枢軸20,21,24,25の
位置関係等について説明すると、支端用枢軸25は、基
端用枢軸20と自由端用枢軸21の1/2の位置にあ
り、根端用枢軸24と支端用枢軸25間の距離は、支端
用枢軸25と基端用枢軸20の間の距離及び支端用枢軸
25と自由端用枢軸21間の距離と等しくされ、また、
基端用枢軸20,20と根端用枢軸24,24は同一水
平面(Y軸が同一位置)に配設され、第2移動部材4と
第1移動部材2によってZ軸方向に移動させられるよう
になっている。したがって、第1移動部材2を固定した
状態で第2移動部材4をZ軸方向に移動させると、支持
部材8が正確にY軸方向(図では上下方向)だけに上下
する。
【0034】付勢機構11は、支持部材8を上に付勢す
るもので、図のように一般にコイルばねが単独で用いら
れるが、油圧シリンダやエアシリンダ、カウンタウエイ
トを使用したもの、或いは図4と図5に示すような構造
のものであってもよい。
【0035】図4と図5と示す付勢機構11は、コイル
径の互いに異なる複数(図のものは3本)のコイルばね
27,28,29をそれらの少なくとも一部分をコイル
径方向に重ねた状態で相互間に介在部材30,31を装
入してほぼ同心円状に直列に設けた構成とされている。
したがって、この付勢機構11の場合は、付勢特性を、
支持部材8の昇降距離と支持部材8にかかる荷重とに容
易に適合されることができる。
【0036】ところで、一般に、コイルばねの撓みは、
巻数と応力の関係から、自由長の50%以下に設定さ
れ、また座屈防止から、自由長はコイル平均径の4倍以
下にとられる。中形マシニングセンタのY軸などでは、
ストロークが500〜700mmで許容されるスペース
として畳んだとき300mm、径でφ150mm位であ
るから、1個のコイルばねでは十分な付勢性能を得にく
いが、図4と図5の構造では満足すべき付勢性能が得ら
れる。なお、付勢機構11は、支持部材8が下降してい
て第2平行リンク7の傾斜角度が小さくなっている状態
からの支持部材8の上昇を円滑にするが、場合によって
は省くこともあり得る。
【0037】支持部材8には、主軸ユニット33がガイ
ドレール32を介して支持されている。主軸ユニット用
駆動装置12は、主軸ユニット33を、Z軸方向とY軸
方向とにそれぞれ直交するX軸方向に移動させるもので
あり、支持部材8に設けられた固定子(磁石)12aと
主軸ユニット33に設けられた可動子(コイル)12b
とから成るリニアモータによって構成されている。主軸
ユニット用駆動装置12による主軸ユニット33のX軸
方向の移動範囲は、少なくともパレット34から工具マ
ガジン35の範囲とされる。ガイドレール32は前述の
位置決め固定機構等によって支持部材8に水平に固定さ
れている。
【0038】主軸ユニット33は、主軸37と該主軸3
7を回転させるモータ38とを有する。主軸37の先端
には、工具39を把持する周知のチャック40が設けら
れている。また固定部材1には、リニアスケール42が
固定され、第1移動部材2と第2移動部材4には、リニ
アスケール42に対して各々の位置を検出するセンサ部
(検出部)43,44がそれぞれ設けられている。
【0039】次に上記の構成とされた工作機械の作用を
説明する。両駆動装置3,6で両移動部材2,4を同一
Z軸方向に同一距離移動させると、主軸ユニット33は
支持部材8と一緒にZ軸方向に移動し、また第2移動部
材4だけをZ軸方向に移動させると、主軸ユニット33
はY軸方向に移動する。また主軸ユニット用駆動装置1
2を作動させると、主軸ユニット33はガイドレール3
2に沿ってX軸方向に移動する。
【0040】このように、主軸ユニット33を、X軸、
Y軸、Z軸の立体空間の任意の位置に移動させることが
でき、主軸ユニット33を一対の第2平行リンク7によ
って支持する構造のため、十分な支持剛性が得られる。
したがって、移動精度が向上し、良好な加工を行うこと
ができる。また、従来のコラムが不要で全体的に小形、
軽量となるため、製造コストと運転コストの低減が可能
となる。
【0041】また、主軸ユニット用駆動装置12により
主軸ユニット33を工具マガジン35の直前に移動させ
てから、駆動装置3,6の作動で主軸ユニット33をZ
軸方向に移動させて工具マガジン35から工具39をチ
ャック40で抜き取り、またチャック40の工具39を
工具マガジン35に戻すことができる。このため、自動
工具交換装置は不要である。
【0042】図の第2移動部材4は、複数の案内部4a
をガイドレール14に案内されて固定部材1に取り付け
られているが、第1移動部材2にZ軸方向に移動自在に
取り付けて、図の装置と同一の作用効果を得ることがで
きる。このようにした場合、第2移動部材を(Z−Y)
平面内で直線或いは曲線移動させて支持部材8をY軸方
向に移動させるようにすることが可能である。
【0043】枢軸25を、枢軸20,21のほぼ中間に
設けたり、枢軸24,25間の距離が、枢軸20,25
間の距離及び/又は枢軸21,25間の距離と同一にな
っていない構成では、第2移動部材4のみをZ軸方向に
移動させると、主軸ユニット33はY軸方向だけに移動
せずに(Z−Y)平面内でZ軸方向とY軸方向の合成方
向に移動することになり、主軸37を傾斜させることが
できる。
【0044】位置決め固定機構は図の位置決め固定機構
15以外の、例えば、楔状の位置決め部材を用いたもの
などを使用することができる。なお、楔状の位置決め部
材の場合は、図の固定面mを図6の2点鎖線のように、
その上面を高くして傾斜させなければならず、加工に特
別注文の専用工具が必要となるため、加工コストが高く
つくが、図の位置決め固定機構15の場合はそのような
ことはなく、しかも強い押付力を得ることができる。位
置決め固定機構15は、ガイドレールや枢軸以外の他の
部材の固定にも使用することができる。
【0045】また、図の工作機械は、支持対象物が主軸
ユニット33となっているが、他の部材、例えばパレッ
ト34などを支持することができる。X軸,Y軸,Z軸
は、いずれも他の軸に読み替えることができる。また、
図の固定部材1は水平に設けられているが、垂直、或い
は傾斜状態で設けることもあり得る。この場合は、他の
支持部材8等の位置や姿勢は、固定部材1に合わせて変
更させることは言うまでもない。
【0046】また、図の駆動装置3,6,12は、いず
れもリニアモータとなっているが、サーボモータと該サ
ーボモータの回転運動を直線運動に変換する、互いに螺
着されたナット部材とねじ軸とから成るねじ機構とによ
って構成することができる。この場合、ねじ機構のナッ
ト部材とねじ軸をボールねじ構造とすることが好まし
い。図4と図5に示した付勢機構11は、テーブルリフ
タ等の他の装置にも用いることができる。
【0047】図8は、本発明に係る工作機械の第2の実
施の形態を示す。この工作機械においては、第1平行リ
ンク9,9の支端9b,9bが支持部材8に支端用枢軸
25でそれぞれ枢支されている。第1平行リンク9の長
さは第2平行リンク7の長さと同一とされ、また基端用
枢軸20,20と根端用枢軸24,24は同一のY軸位
置に配設され、自由端用枢軸21,21と支端用枢軸2
5,25も同一のY軸位置に配設されている。他の構造
は図1ないし図7の工作機械(前記の変更例も含む)と
同じである。
【0048】この工作機械の場合は、第1移動部材2と
第2移動部材4とを同一Z軸方向に同一距離移動させる
と、支持部材8が両移動部材2,4と同一方向に同一距
離移動し、両移動部材2,4をZ軸方向に互いに逆方向
に同一距離移動させると、支持部材8はY軸方向だけに
移動する。両移動部材2,4のいずれか一方、或いは両
方の移動によりそれらの離間距離を変化させると、支持
部材8は(Z−Y)平面内で移動する。
【0049】図9は、本発明に係る工作機械の第3の実
施の形態を示す。この工作機械においては、自由端用枢
軸21と支端用枢軸25のY軸位置とZ軸位置が同一と
なっている。したがって、両枢軸21,25を1本に纏
めることが可能となる。この工作機械の他の構造は図1
ないし図7の工作機械(変更例も含む)と同じであり、
また作用は図8の工作機械と同じである。
【0050】以上は、両駆動装置3,6で両移動部材
2,4をZ軸方向に移動させることができる場合につい
て、述べたが、いずれか一方の移動部材をZ軸方向に移
動自在とさせ、他方の移動部材を固定部材に固定させて
も、それらの離間距離を変化させると、支持部材8は
(Z−Y)平面内で指導する。この場合は、固定部材に
固定された他方の移動部材の駆動装置を省くことがで
き、構造が簡単になりコストも低減できる。
【0051】図10は、本発明に係る工作機械の第4の
実施の形態を示す。この工作機械は、第1移動部材と第
2移動部材が、それぞれ2つの半体2E,2F、4E,
4Fに分割され、それぞれ2つの半体に駆動源を持つ第
1駆動装置と第2駆動装置によってそれぞれ個々及び互
いに同期してZ軸方向に移動させられる構成とされる一
方、第1平行リンク9,9と第2平行リンク7,7の根
端9aと基端7aが半体2E,2F,4E,4Fにそれ
ぞれ枢軸24,20で枢支されている。
【0052】この工作機械の場合は、例えば、半体2E
と4E,2Fと4Fの距離を変えることにより、支持部
材8は、(Z−Y)平面内で回動して傾斜角度を変化さ
せる。この工作機械において、半体2E,2Fどうし、
又は半体4E,4Fどうしを互いに同期してZ軸方向に
移動させた場合の作用と他の構造は、図1ないし図7の
工作機械(変更例も含む)と同じである。なお、図10
の工作機械において、第1平行リンク9,9の各支端9
bを図8又は図9の工作機械のように支持部材8に枢支
することができる(図10の2点鎖線参照)。各半体2
E,2F,4E,4Fには、リニアスケールに対して各
々の位置を検出するセンサ部が設けれれている。
【0053】図11は、本発明に係る工作機械の第5の
実施の形態を示す。この工作機械は、図10の第1平行
リンク9,9と第2平行リンク7,7を、互いに長さの
異なるリンク9E,9F、7E,7Fとしたものであ
る。この工作機械においても、図10の工作機械と同等
の作用効果が得られるが、リンク9E,9Fどうし又は
リンク7E,7Fどうしの長短差を適当にすることによ
って、支持部材8の傾斜回動範囲をより大きい範囲に設
定することが可能となる。リンク9E,9Fの各支端9
bを図8又は図9の工作機械のように支持部材8に枢支
できることは、図10の工作機械と同じである。
【0054】図12は、本発明に係る工作機械の第6の
実施の形態を示す。この工作機械は、第2移動部材が2
つの半体4E,4Fに分割され、2つの駆動源を持つ第
2駆動装置によって個々及び互いに同期してZ軸方向に
移動させられる構成とされるとともに、第1〜第4実施
形態で同長であったリンク9,9とリンク7,7が図1
1の工作機械のように互いに長さの異なるリンク9E,
9F、7E,7Fとされ、互いの根端9aと基端7aを
第1移動部材2と半体4E,4Fにそれぞれ枢軸24,
20で枢支されている。この工作機械においては、半体
4E,4Fの離間距離を変えると、支持部材8が(Z−
Y)平面内で回動する。この工作機械の場合も、半体4
E,4Fどうしを互いに同期してZ軸方向に移動させた
場合の作用と他の構造は、図1ないし図7の工作機械
(変更例も含む)と同じである。また、リンク9E,9
Fの各支端9bを図8又は図9の工作機械のように支持
部材8に枢支することができる。またリンク9E,9F
とリンク7E,7Fのいずれか一方又は両方を同長とす
ることができる。各半体2E,2F,4E,4Fには、
リニアスケールに対して各々の位置を検出するセンサ部
が設けれれている。
【0055】図13は、本発明に係る工作機械の第7の
実施の形態を示す。この工作機械は、図10の工作機械
から第1移動部材の半体2Fと、該半体2Fに枢支され
た第1平行リンク9が省かれた構造となっている。この
工作機械の場合は、半体4FをZ軸方向に移動させた
り、半体2Eと半体4Eの離間距離を変えると、支持部
材8が(Z−Y)平面内で回動する。リンク9は、図1
3の2点鎖線に示すようにその支端9bを枢軸21の位
置に枢支しても同一の作用効果が得られる。なお、図1
1の工作機械から半体2Fとリンク9Fを省いても、図
1ないし図7又は図12の工作機械から1本のリンク9
又はリンク9Fを省いても実質的に同一の構成となる。
【0056】図14は、本発明に係る工作機械の第8の
実施の形態を示す。この工作機械は、図1ないし図7の
工作機械の第1平行リンク9,9の長さを長くしてその
支端9bを第2平行リンク7,7の上部に枢支したもの
である。このように構成すると、図1ないし図7の工作
機械と同一の作用効果が得られる上、第1平行リンク
9,9の根端9a,9aと第2平行リンク7,7の基端
7a,7aとがZ軸方向に2分されることとなって、全
体構造が単純になる。
【0057】この場合も、いずれか一方の移動部材をZ
軸方向に移動自在とさせ、他方の移動部材を固定部材に
固定させることにより、支持部材8が(Z−Y)平面内
で回動するので、他方の移動部材の駆動装置を省くこと
ができる。
【0058】図15は、本発明に係る工作機械の第9の
実施の形態を示す。この工作機械は、図1ないし図7の
工作機械の第1平行リンク9と第2平行リンク7の数を
3本にしたものであり、図1ないし図7の工作機械と同
一の作用効果が得られる上、リンクの数が増した分、支
持剛性が大きくなる。なお、図8ないし図14の工作機
械においても必要があればリンク数、又はリンク数と半
体数を増すことができる。
【0059】この場合も、いずれか一方の移動部材をZ
軸方向に移動自在とさせ、他方の移動部材を固定部材に
固定させることにより、支持部材8が(Z−Y)平面内
で回動するので、他方の移動部材の駆動装置を省くこと
ができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし4
記載の発明によれば次の効果が得られる。 (1) コラムとサドルなどと違って、支持部材を平行
リンクで支える構造のため、高剛性が得られ、しかも比
較的軽量にできるから、少ない動力で高速かつ高加減速
にできる。 (2) コラムに比べて製作しやすい平行リンクによっ
て2軸方向の運動機構が得られる。 (3) 平行リンクで駆動される2軸相互の直角度は制
御で補正できるので、機械的精度以上の精度を実現でき
る。
【0061】請求項1記載の工作機械において、支端用
枢軸を基端用枢軸と自由端用枢軸の1/2の位置に配し
て支端用枢軸と根端用枢軸間の距離を、支端用枢軸と根
端用枢軸間の距離及び支端用枢軸と自由端用枢軸間の距
離と同一とし、また根端用枢軸と基端用枢軸を同一のY
軸位置に配設した構成とした場合、第2移動部材をZ軸
方向に移動させると、支持部材はY軸方向に移動するよ
うになり、位置を正確かつ単純に制御することが可能と
なる。
【0062】請求項4記載の工作機械において、1方の
移動部材がZ軸方向に移動自在とされ、他方の移動部材
が固定部材に固定されているので、他方の移動部材をZ
軸方向に移動させる駆動装置を省くことができるので構
造が簡単になり、しかもコストを低減することができ
る。
【0063】請求項5ないし8のいずれか1つに記載の
工作機械によれば、請求項1ないし4記載の工作機械と
同等の効果が期待できるほか、支持部材を回動させてそ
の傾斜角度を自由に変化させることができる。
【0064】請求項1ないし8のいずれか1つに記載の
工作機械において、支持部材に、主軸ユニットあるい
は、テーブルとこれらのZ軸方向とY軸方向とに直交し
たX軸方向に移動させる主軸ユニット用あるいは、テー
ブル用駆動装置とを備えた構成とすると、主軸ユニット
は、専用の駆動装置でX軸方向に移動させられるので、
最小の動力で高速かつ高加減速を実現できる。また工具
マガジンを定置式とすることができるので、寿命工具置
場を設定するなどの応用が自由にできる。
【0065】請求項1ないし9のいずれか1つに記載の
工作機械において、駆動装置の少なくとも1つがリニア
モータとすると、構造が単純になるほか、第1駆動装置
と第2駆動装置の両方をリニアモータとした場合、1個
の固定子を両リニアモータに共用させることができる効
果がある。
【0066】請求項1ないし9のいずれか1つに記載の
工作機械において、駆動装置の少なくとも1つを、サー
ボモータと該サーボモータの回転運動を直線運動に変換
するねじ機構とによって構成すると、多量生産されてい
る市販のサーボモータとねじ機構を用いることができ、
コストの点で有利となる効果がある。
【0067】請求項1ないし11のいずれか1つに記載
の工作機械において、支持部材を固定部材の上方にほぼ
水平に配設し、該支持部材に支持部材を上に付勢する付
勢機構を付設した構成とすると、付勢機構により動力補
償を行って、支持部材のY軸方向の上昇移動、特に、平
行リンクの傾斜角度が小さくなっている支持部材の最下
降位置からの上昇移動が円滑になる効果がある。
【0068】請求項12記載の工作機械において、付勢
機構を、コイル径の互いに異なる複数のコイルばねを、
それらの少なくとも一部分をコイル径方向に重ねた状態
で相互間に介在部材を装入してほぼ同心円状に直列に設
けた構成とすると、小設置スペースで付勢ストロークを
長くすることができ、付勢機構の付勢特性を、支持部材
の昇降距離(Y軸方向移動距離)と支持部材にかかる荷
重とに適合させることが容易になり、また性能コストが
良好になる効果がある。
【0069】請求項1ないし13のいずれか1つに記載
の工作機械において、移動部材又は半体の少なくとも1
つに、リニアスケールの位置を検出するセンサ部を設け
た構成では、固定部材に対する移動部材又は半体の移動
距離、両移動部材の相対移動距離、移動部材と半体の相
対移動距離、両半体の相対移動距離を正確に検出するこ
とができる効果がある。
【0070】請求項1ないし14のいずれか1つに記載
の工作機械において、枢軸の少なくとも1つを、予圧を
与えられて剛性を高められたベアリングを介して枢支し
た構成とすると、リンクが緩みなく枢支されるので、作
動精度が向上する効果がある。
【0071】請求項1ないし15のいずれか1つに記載
の工作機械において、少なくとも1つの枢軸の外周面の
一面を平面として枢支しているので、接合面の剛性を高
くすることができる。また、接合面にスペーサを挿入す
ることにより、高さ位置の調整を容易に行うことができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る工作機械の第1の実施の形態を
示す側面図である。
【図2】 固定部材と第1移動部材等の関係を示す平面
図である。
【図3】 同じく、断面図である。
【図4】 付勢機構の他の例を示す伸張状態の図であ
る。
【図5】 図4の付勢機構の縮小状態の図である。
【図6】 位置決め固定機構によるガイドレールの固定
状態を示す断面図である。
【図7】 位置決め固定機構による枢軸の固定状態を示
す断面図である。
【図8】 本発明に係る工作機械の第2の実施の形態を
示す主要部の略図である。
【図9】 本発明に係る工作機械の第3の実施の形態を
示す主要部の略図である。
【図10】 本発明に係る工作機械の第4の実施の形態
を示す主要部の略図である。
【図11】 本発明に係る工作機械の第5の実施の形態
を示す主要部の略図である。
【図12】 本発明に係る工作機械の第6の実施の形態
を示す主要部の略図である。
【図13】 本発明に係る工作機械の第7の実施の形態
を示す主要部の略図である。
【図14】 本発明に係る工作機械の第8の実施の形態
を示す主要部の略図である。
【図15】 本発明に係る工作機械の第9の実施の形態
を示す主要部の略図である。
【符号の説明】
1 固定部材 2 第1移動部材 2E,2F,4E,4F 半体 3 第1駆動装置 4 第2移動部材 6 第2駆動装置 7 第2平行リンク 7E,7F,9E,
9F リンク 7a 基端 7b 自由端 8 支持部材 9 第1平行リンク 9a 根端 9b 支端 11 付勢機構 12 主軸ユニット
用駆動装置 20 基端用枢軸 21 自由端用枢軸 24 根端用枢軸 25 支端用枢軸 27,28,29 コイルばね 30,31 介在部
材 33 主軸ユニット 42 リニアスケー
ル 43,44 センサ部

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、 該固定部材に、固定部材の長手方向であるZ軸方向に移
    動自在に取り付けられた第1移動部材と、 該第1移動部材をZ軸方向に移動させる第1駆動装置
    と、 上記固定部材及び第1移動部材に対してZ軸方向に移動
    自在に設けられた第2移動部材と、 該第2移動部材をZ軸方向に移動させる第2駆動装置
    と、 上記第1移動部材に、互いにZ軸方向に離間されて根端
    を根端用枢軸で枢支され該根端用枢軸を支点にZ軸方向
    と該Z軸方向に直交するY軸方向の(Z−Y)平面内で
    回動自在とされた互いに平行な一対の第1平行リンク
    と、 上記第2移動部材に、互いにZ軸方向に離間されて基端
    を基端用枢軸で枢支され該基端用枢軸を支点に(Z−
    Y)平面内で回動自在とされるとともに、ほぼ中間部に
    上記各第1平行リンクの各支端を支端用枢軸でそれぞれ
    枢支して互いに平行に設けられた一対の第2平行リンク
    と、 該一対の第2平行リンクの自由端に自由端用枢軸で上記
    固定部材と平行に枢支された支持部材とを具備したこと
    を特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 支端用枢軸が基端用枢軸と自由端用枢軸
    の1/2の位置にあって支端用枢軸と根端用枢軸間の距
    離が、支端用枢軸と基端用枢軸間の距離及び支端用枢軸
    と自由端用枢軸間の距離と同一とされ、また根端用枢軸
    と基端用枢軸が同一のY軸位置に配設されたことを特徴
    とする請求項1記載の工作機械。
  3. 【請求項3】 固定部材と、 該固定部材に、固定部材の長手方向であるZ軸方向に移
    動自在に取り付けられた第1移動部材と、 該第1移動部材をZ軸方向に移動させる第1駆動装置
    と、 上記固定部材及び第1移動部材に対してZ軸方向に移動
    自在に設けられた第2移動部材と、 該第2移動部材をZ軸方向に移動させる第2駆動装置
    と、 上記第1移動部材に、互いにZ軸方向に離間されて根端
    を根端用枢軸で枢支され該根端用枢軸を支点にZ軸方向
    と該Z軸方向に直交するY軸方向の(Z−Y)平面内で
    回動自在とされた互いに平行な一対の第1平行リンク
    と、 上記第2移動部材に、互いにZ軸方向に離間されて基端
    を基端用枢軸で枢支され該基端用枢軸を支点に(Z−
    Y)平面内で回動自在とされた互いに平行な一対の第2
    平行リンクと、 上記各第1平行リンクの支端と各第2平行リンクの自由
    端とに支端用枢軸と自由端用枢軸とで枢支された上記固
    定部材と平行な支持部材とを具備したことを特徴とする
    工作機械。
  4. 【請求項4】 第1移動部材あるいは第2移動部材のい
    ずれか1方の移動部材が固定部材の長手方向であるZ軸
    方向に移動自在に取り付けられことをことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の工作機械。
  5. 【請求項5】 第2移動部材が2つの半体に分割され、 一方の半体に一方の第2平行リンクが、また他方の半体
    に他方の第2平行リンクがそれぞれ枢支され、 第2駆動装置は、分割された2つの半体にそれぞれ設け
    られ上記2つの半体をZ軸方向に個々及び互いに同期し
    て移動させ得る構成とされたことを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか1つに記載の工作機械。
  6. 【請求項6】 第1移動部材と第2移動部材がそれぞれ
    2つの半体に分割され、 第1移動部材の一方の半体に一方の第1平行リンクが、
    また他方の半体に他方の第1平行リンクがそれぞれ枢支
    されるとともに、 第2移動部材の一方の半体に一方の第2平行リンクが、
    また他方の半体に他方の第2平行リンクがそれぞれ枢支
    され、 第1駆動装置は、分割された2つの半体にそれぞれ設け
    られ上記第1移動部材の2つの半体をZ軸方向に個々及
    び互いに同期して移動させ得る構成とされ、 第2駆動装置は、分割された2つの半体にそれぞれ設け
    られ上記第2移動部材の2つの半体をZ軸方向に個々及
    び互いに同期して移動させ得る構成とされたことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の工作機
    械。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の工作機械の一対の
    第1平行リンクの長さと、一対の第2平行リンクの長さ
    のいずれか一方又は両方が互いに異なる長さとされたこ
    とを特徴とする工作機械。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の工作機械から、第
    1移動部材の1つの半体と該半体に枢支されたリンク、
    又は第1移動部材に枢支された1つのリンクが省かれた
    ことを特徴とする工作機械。
  9. 【請求項9】 支持部材は、主軸ユニットあるいは、テ
    ーブルとこれらのZ軸方向とY軸方向とに直交したX軸
    方向に移動させる主軸ユニット用あるいは、テーブル用
    駆動装置とを備えたことを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれか1つに記載の工作機械。
  10. 【請求項10】 駆動装置の少なくとも1つがリニアモ
    ータとされたことを特徴とする請求項1ないし9のいず
    れか1つに記載の工作機械。
  11. 【請求項11】 駆動装置の少なくとも1つが、サーボ
    モータと該サーボモータの回転運動を直線運動に変換す
    るねじ機構とによって構成されたことを特徴とする請求
    項1ないし9のいずれか1つに記載の工作機械。
  12. 【請求項12】 支持部材は固定部材の上方にほぼ水平
    に配設され、該支持部材に支持部材を上に付勢する付勢
    機構が付設されたことを特徴とする請求項1ないし11
    のいずれか1つに記載の工作機械。
  13. 【請求項13】 付勢機構は、コイル径の互いに異なる
    複数のコイルばねを、それらの少なくとも一部分をコイ
    ル径方向に重ねた状態で相互間に介在部材を装入してほ
    ぼ同心円状に直列に設けた構成とされたことを特徴とす
    る請求項12記載の工作機械。
  14. 【請求項14】 移動部材又は半体の少なくとも1つ
    に、上記固定部材に設けられたリニアスケールに対して
    各々の位置を検出するセンサ部が設けられたことを特徴
    とする請求項1ないし13のいずれか1つに記載の工作
    機械。
  15. 【請求項15】 枢軸の少なくとも1つが、予圧を与え
    られて剛性を高められたベアリングを介して枢支された
    ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1つに
    記載の工作機械。
  16. 【請求項16】 少なくとも1つの枢軸の外周面の一面
    を平面として枢支されたことを特徴とする請求項1ない
    し15のいずれか1つに記載の工作機械。
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