JPH0630323Y2 - 工作機械のクイルクランプ装置 - Google Patents

工作機械のクイルクランプ装置

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JPH0630323Y2
JPH0630323Y2 JP18371387U JP18371387U JPH0630323Y2 JP H0630323 Y2 JPH0630323 Y2 JP H0630323Y2 JP 18371387 U JP18371387 U JP 18371387U JP 18371387 U JP18371387 U JP 18371387U JP H0630323 Y2 JPH0630323 Y2 JP H0630323Y2
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JP
Japan
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quill
leaf spring
spindle head
clamp device
head housing
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JP18371387U
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信吾 鈴木
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は工作機械の主軸頭ハウジング内をスラスト方向
に移動可能なクイルのクランプ装置に関する。
〔従来の技術〕
工作機械の主軸は、それ自体回転するのみならず、場合
によってはその中心軸線にそってスラスト方向に移動
し、主軸を収容している主軸頭に対して相対位置を移動
させる必要が生じる。この場合にクイルという要素がそ
の作用を果たす。上記中心軸線に直交する平面で切断し
た断面を示す第4図を参照すると、主軸頭ハウジング1
4に設けた孔16には回転主軸10を収容したクイル1
2がスラスト方向(紙面に垂直方向)に摺動可能に配設
されている。従来、このクイル12を主軸頭ハウジング
14に対してクランプするには、図示の如く第一クラン
プシュー22と第二クランプシュー24とをクイル12
の円筒外表面に押圧させる方法が採られてきた。軸部材
20の左端部に形成した雄ねじとクランプシュー22の
雌ねじとが螺合しており、クランプレバー18を旋回さ
せることによって、二つのクランプシュー22と24と
が互いに接近させられ、結局一方向から(第4図では下
から上へ)クイル12を主軸頭ハウジング14の孔16
の内壁に押圧している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然しながら、上記の如く一方向からクイルを主軸頭ハウ
ジングの孔壁に押圧すると、そのクランプ部分が孔の中
心軸線に対して偏心し、このためクイルは長さ方向に傾
きを生ずる。こうした状態で回転主軸を回転作動させる
と、その作動精度に誤差を生じ、ワークの加工精度が低
下する。更には、回転主軸とクイルとの間には軸受が存
在するが、上述の如くクイルは主軸頭ハウジングの孔壁
とのクランプシューとの間で押圧されるため軸受が変形
し、回転主軸の回転精度が悪化すると共に、クランプ力
の大きさによって軸受の変形量が変わり、そのため回転
精度にばらつきを生じる。延いてはワーク加工精度に悪
影響を及ぼす。
依って本考案は、クイルの偏心、傾き、変形、及び軸受
の変形を無くし、回転主軸の精度を高め、延いてはワー
クの加工精度を高めることの可能なクイルクランプ装置
の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的に鑑みて本考案は、工作機械における主軸頭ハ
ウジング内をスラスト方向に移動可能なクイルのクラン
プ装置であって、前記クイルの移動ストロークに応じた
長さを有し、前記クイルの移動方向と略平行でかつ該ク
イル中心軸線に面した姿勢で配設された板ばねと、前記
クイルのスラスト方向の任意場所において前記板ばねを
押圧挾持して前記クイルを前記主軸頭ハウジングに対し
てスラスト方向にクランプする板ばね挾持手段とを具備
したことを特徴とする工作機械のクイルクランプ装置を
提供する。
〔作用〕
上記板ばねと、該板ばねを挾持する板ばね挾持手段との
相対位置関係がクイルの移動方向(長手方向)に沿って
厳密に平行でなく若干変化していても、板ばねの変形に
よって前記相対位置関係の変化分を吸収することが可能
であり、依ってクイルをラジアル方向に押圧させること
なく、板ばねを板ばね挾持手段によって挾持することに
よりハウジングに対するスラスト方向のクイルのクラン
プが可能となる。
〔実施例〕
以下本考案を添付図面に示す実施例に基づいて更に詳細
に説明する。第1図は本考案に係るクイルクランプ装置
を有した立形スライス盤の主軸頭の部分縦断面図、第2
図は第1図の矢視線II−IIによる横断面図、第3図は本
考案に係るクイルクランプ装置に板ばねを用いた理由の
説明図、第5図は他の実施例の第2図に対応する横断面
図である。
第1図と第2図とを参照すると、立形スライス盤のコラ
ム(図示せず)の上部に配設された水平なラム50の前
端には、主軸頭52が取り付けられている。ラム50は
主軸頭と共に前後方向Yに摺動可能に構成されている。
該主軸頭52の上部には主軸回転駆動用のモータMが鉛
直に取り付けられており、その出力軸54にはプーリ5
6が固定されている。一方、立設された主軸30の上部
には他のプーリ58が固定されており、前述のプーリ5
6との間にはベルト60が巻架されている。
上記主軸30の中にはドローバー32が挿通されてお
り、工具Tを保持する工具ホルダ34のテーパシャンク
部36を引き込むことにより、主軸30のテーパ孔37
に収容締結させる役割を果たす。この主軸30は後方軸
受38と前方軸受40とを介して回転可能にクイル42
に軸承されている。これら各軸受38,40はカラー44と
カラー締結用ナット46及び軸受押え66によってスラ
スト方向に位置が固定されている。軸受38と40はス
ラスト力をも支持可能なものである。主軸30はクイル
42の上下動に伴い上下に移動することになる。主軸頭
ハウジング49にはその中心軸線が鉛直方向Zである孔
94が設けられており、この孔94の中にクイル42が
ほとんどガタなく挿入されて摺動可能となっている。
上記クイル42を孔94に対して上下移動させる機構
は、まずハンドル70の回転をウォーム68に伝達し、
図示してないウォームホイールや他の中間歯車を介して
ピニオン64へ伝達し、クイル42の表面に刻設された
ラック62によって上下動させる。
上記クイル42にはブロック72をボルト76によって
固定し、更にこのブロック72の外側には該ブロック7
2との間に凹所を形成すべく他のブロック74がボルト
78によって固定されている。この凹所内には、ボルト
86によって主軸頭ハウジング49に固定されて上下方
向に細長い帯状板ばね84が位置している。更に該凹所
内には、上記他のブロック74に固定されてクイル42
のラジアル方向に立設した2本のピン92に挿通保持さ
れたクランプシュー88が配設されている。一方、上記
他のブロック74に対して螺合関係にあり、クイル42
のラジアル方向に立設されたねじ部材80が上記クラン
プシュー88の背面に位置している。このねじ部材80
の頭部にはセレーションが形成されており、クランプレ
バー82を前記セレーションを介してねじ部材80の頭
部に係合させて締め込むと、結局上記帯状板ばね84を
ブロック72とクランプシュー88との間に押圧挾持す
ることになる。そしてクイル42の上下ストロークに対
応して、帯状板ばね84の長さが決定される。この帯状
板ばね84はクイル42の中心軸線に面して主軸頭ハウ
ジング49にボルト86によって固定されているので、
スラスト方向には高い剛性を有し、ラジアル方向にはた
わみ易い。結局クイル42は、帯状板ばね84を介して
主軸頭ハウジング49に対しスラスト方向にクランプさ
れることとなる。
この場合に、もし上記帯状板ばね84が剛性の高い鉄板
であれば、如何なる不都合が生ずるかを第3図を参照し
て考察する。主軸頭ハウジング49(第2図)に設けら
れた孔94(第2図)とクイル42との間には、潤滑用
の油膜厚さ分の間隙が存在する。上記鉄板84を主軸頭
ハウジング49に固定する場合、孔94の中心軸線96
に対して厳密に平行にならない。そうすると、クイル4
2が上方位置にある場合のクイル42と一体であるブロ
ック72と鉄板84との成す間隙1と、クイル42が
下方位置にある場合の同間隙2とは大きさが異なる。
第3図において、間隙1と2は誇張して示してあ
る。この状態の鉄板84に対してクイル42を固定しよ
うとすると、上方位置と下方位置とでは孔94(第2
図)の中心軸線96に対するクイル42の偏心状態が異
なる。つまり主軸中心がクイル位置によってずれるとい
う不都合が発生する。この鉄板84を板ばね84で置き
換えると、クイル42のラジアル方向における板ばね8
4の剛性は小さいので上記間隙1,2の大きさに関
係なく、板ばね84の方が変形してクイル42と一体の
ブロック72に対して当接する。即ち、上述した孔94
とクイル42との間の油膜をクイル42が押しつぶし、
クイル42がラジアル方向に移動するために必要な力は
相当大きく、板ばね84の変形力の方が小さいために、
板ばね84の方が変形してクイル42(又はブロック7
2)の方へ寄って行くのである。
ブロック72は主軸頭ハウジング49の孔98(第2
図)に摺動可能に挿通されており、該ブロック72はク
イル42が回転しない様にする回転止めの作用も果た
す。このブロック72に螺合されて上下方向に取り付け
られているねじ90は、クイル42の上下方向移動の下
降端におけるストッパの役割を果たす。また蓋部材100
には、クイル42の上下動に伴ってねじ部材80が移動
可能な様に長孔102が設けられている。
以上の実施例では板ばねの挾持手段としては、クイル4
2に固定されたブロック72と、該ブロック72に(即
ちクイル42に対して)固定された他のブロック74
と、該他のブロック74に取り付けられた締結用のねじ
部材80とを備えている。この実施例と異なる実施例の
横断面を第5図に示す(縦断面は省略)。クイル42に
固定されたL形ブロック110に板ばね84を、クイル4
2の上下動方向と略平行にかつクイル42の中心軸線に
面するようにねじ止めする。板ばね84の一面を主軸頭
ハウジング49に接しさせ、他の面からクランプシュー
88をねじ部材80で押圧して、板ばね84を主軸頭ハ
ウジング49に押圧することができる。このときねじ部
材80は主軸頭ハウジング49に固定したブロック112
に螺合している。この場合にも板ばね84の変形作用に
よって、クイル42を主軸頭ハウジング49に設けられ
た孔94に対して偏心させることなく固定することが可
能である。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかな様に本考案によれば、板ばねを
介してクイルを主軸頭ハウジングにクランプするので、
クイルが偏心することなく、スラスト方向に確実にクラ
ンプされ得る。従って従来技術に記載したようにクイル
が傾斜することは無く、更には主軸とクイルとの間に設
けた軸受が変形することも無い。よって主軸の回転精度
が劣化したり、クランプ力の大きさによって回転精度が
ばらついたりすることが無くなり、延いてはワークの加
工精度の向上する工作機械のクイルクランプ装置が提供
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るクイルクランプ装置を有した立形
フライス盤の主軸頭の部分縦断面図、第2図は第1図の
矢視線II−IIによる横断面図、第3図は本考案に係るク
イルクランプ装置に板ばねを用いた理由の説明図、第4
図は従来のクイルクランプ装置の横断面図、第5図は他
の実施例の第2図に対応する横断面図。 30……主軸、38,40……軸受、 42……クイル、49……主軸頭ハウジング、 50……ラム、52……主軸頭、 72,74……ブロック、80……ねじ部材、 84……帯状板ばね、88……クランプシュー、 94……主軸頭ハウジングに設けたクイル移動用孔。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械における主軸頭ハウジング内をス
    ラスト方向に移動可能なクイルのクランプ装置であっ
    て、前記クイルの移動ストロークに応じた長さを有し、
    前記クイルの移動方向と略平行でかつ該クイル中心軸線
    に面した姿勢で配設された板ばねと、前記クイルのスラ
    スト方向の任意場所において前記板ばねを押圧挾持して
    前記クイルを前記主軸頭ハウジングに対してスラスト方
    向にクランプする板ばね挾持手段とを具備したことを特
    徴とする工作機械のクイルクランプ装置。
  2. 【請求項2】前記板ばねが前記主軸頭ハウジングに固定
    され、前記板ばね挾持手段がラジアル方向に相対移動可
    能な押圧部材を有して前記クイルに設けられ、該押圧部
    材をねじで移動させて前記板ばねを押圧挾持するように
    構成した実用新案登録請求の範囲第1項記載の工作機械
    のクイルクランプ装置。
  3. 【請求項3】前記板ばねが前記クイルに固定され、前記
    板ばね挾持手段がラジアル方向に相対移動可能な押圧部
    材を有して前記主軸頭ハウジングに設けられ、該押圧部
    材をねじで移動させて前記板ばねを押圧挾持するように
    構成した実用新案登録請求の範囲第1項記載の工作機械
    のクイルクランプ装置。
JP18371387U 1987-12-03 1987-12-03 工作機械のクイルクランプ装置 Expired - Lifetime JPH0630323Y2 (ja)

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JPH0187803U JPH0187803U (ja) 1989-06-09
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JP4719596B2 (ja) * 2006-03-14 2011-07-06 西部電機株式会社 工作機械の主軸台装置
JP7294202B2 (ja) * 2020-03-19 2023-06-20 ブラザー工業株式会社 工作機械

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