JP2009233826A - テーパ調整機能付き心押台 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒研削加工されるワーク寸法の対象を広げ、かつ、寸法精度が良好な円筒研削加工されたワークを提供できる心押台の提供。
【解決手段】案内テーブル30面上を移動し得ると共に適宜の位置に固締9され得る心押台本体1と、センタ5を内挿する第一心押軸3aと、この第一心押軸の外側を僅かな隙間を持って囲繞する第二心押軸3bと、前記第一心押軸と第二心押軸を同時に主軸台方向に前退進させる第一センタ前退進機構70と、前記第二心押軸3bは前退進させないが前記第一心押軸3aのみを前退進させる第二センタ前退進機構と、前記第一心押軸の軸芯Oと前記第一心押軸の軸芯Oとの前後方向偏りを補償する前後テーパ調整機構とを備えた心押台。
【選択図】図6

Description

本発明は、円筒研削装置や旋盤などの工作機械に備えられるテーパ調整機能付き心押台(Taper adjustable tailstock)に関する。この心押台は、寸法が異なったワークを先の機械加工されたワークと取り替えて機械加工する際に生じるセンタ軸芯と心押軸芯の前後方向のテーパの偏りを心押軸の回動により修正可能である。
円筒研削装置の心押台においては、ワーク(被研削加工物)の長さが変わる都度、心押台はワークの長さに応じて主軸に対する位置を変えるために案内テーブル面上でスライド(滑動)して移動される。よって、案内テーブル面をスライドする心押台本体の下面は磨耗する。その結果、心押台におけるセンタの高さ位置が変化してワーク軸線が傾き、加工精度に悪い影響を及ぼす。
このセンタ軸芯と心押軸芯の高さ方向のテーパの偏りを心押軸の回動により調整する心押台として、ワークの長さに応じて、心押台本体を工作機械の案内テーブル面上を移動して適宜の位置に固締し、該心押台本体に滑動駒と回動腕とで軸線回りに回転自在且つ軸線方向に滑動自在に嵌合されると共に適宜の位置に固締され得る心押軸の先端のセンタと主軸との間で工作物を保持し、心押台本体の案内テーブル上移動により生じた摩耗に基づき低下したセンタの高さ位置の補償調節は同一水平面上にある位置関係で心押軸の回転軸線に対し中心軸線を偏心してセンタを装着した心押軸に基端が固着され、半径方向に伸びる揺動腕の揺動端部をねじ機構で揺動方向に変位させることにより心押軸を回転させる心押台が提案され、実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、寸法が異なったワークを先の機械加工されたワークと取り替えて機械加工する際に生じるセンタ軸芯と心押軸芯の前後方向テーパの偏りを心押軸の回動により修正可能とした心押台も提案されている。例えば、心押台の内部で心押軸に一体的にアームが半径方向に突設されており、この心押軸の先端にセンタを心押軸の中心に対して偏心して嵌着するとともに、前記アームの先端は一対の揺動リンクに軸支した押付ローラと支持ローラとにより把持されている。前記一対の揺動リンクは押圧ローラと支持ローラとで心押台に軸支されている。押付ローラが軸支された揺動リンクはスプリングによりアーム側に付勢され、他方の揺動リンクはL形をし、屈曲点が心押台に軸支され他端が調整軸とピンにより係合連結されている。よって、調整軸の進退により屈曲点を支点にして揺動リンクが作動することで、支持ローラを介してアームが動かされ、心押軸が軸線回りに回転してテーパ調整が可能な心押台である(例えば、特許文献2参照。)。
この特許文献2に記載の心押台は組み立てが困難であるので、心押台本体に進退ならびに回転自在に支持された心押軸と、この心押軸の先端に心押軸の中心軸に対し偏心して嵌着されたセンタと、前記心押台外部に突出した前記心押軸の後端に取り付けられたウォームホイールと、前記ウォームホイールと噛合するウォームを持った調整軸と、前記心押軸に心押軸の回転のみ許容して支持され前記調整軸を支持する連結ブロックと、前記連結ブロックと前記ウォームホイールとの間に介挿されてそれぞれに端部が固定され前記ウォームホイールに回転力を付与するトーションバネと、前記心押台に設置され前記連結ブロックを心押台に対して進退させるシリンダを備えたことを特徴とするテーパ調整機能付き心押台も提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
また、心押軸にその軸線に対し偏心するセンタ孔を形成し、心押軸を軸線周りで正逆回動する軸線周り駆動手段(ステップモータ)と、心押軸を軸線方向に前後進する軸線方向駆動手段(油圧シリンダ)と、心押軸の前後進ストロークよりも長いラックを心押軸に設け、前記軸船周り駆動手段の回転軸船上にウォームを偏心支持し、そのウォームをリード角だけ傾けて前記ラックに噛み合わせ、心押軸の前後進を拘束しないようにしたテーパ補正心押台も知られている(例えば、特許文献4参照。)。
更に、心押台本体と、心押台本体に回動可能に支持されたスリーブと、スリーブを駆動する手段と、スリーブの回動中心に対し偏心して設けられた偏心孔と、偏心孔にサーボモータで回動及び油圧シリンダで摺動可能に嵌挿された心押軸と、心押台本体に心押軸と平行に延びるように設けられた断面略楕円形のガイド孔と、ガイド孔に遊挿され心押軸に対し接近離間する方向に平行移動可能なガイド軸と、ガイド軸及び心押軸の前端を連結するフランジと、心押軸の中心から反ガイド軸側に偏倚した位置でフランジに突設されたセンタとからなるオフセット心押台も提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
また更に、ベッドの案内に沿って移動されるベースと、センタを装着する本体とによって構成される心押台であって、センタ装填孔を偏心位置に形成した偏心ラム軸を前記本体のハウジングに回転自在に配設した芯高調整手段と、前記本体と前記ベースとの間に弾性体を介在させて前記本体を水平かつ前記センタの軸芯に対して直角方向へ付勢するとともに、前記ベースおよび前記本体のうちの一方に調整ボルトを螺合させ、前記ベースおよび前記本体のうちの他方に前記調整ボルトを当接させた前後調整手段を備える工作機械の心押台も知られている(例えば、特許文献6参照。)。
心押台本体の下部のタブテーブル溝を案内テーブル上に左滑走(スライド)させて心押台のセンタ軸を主軸台側に近づけてワークをワーク軸芯方向に回動可能に固定し、右滑走させてワークを主軸台より取り外すセンタ軸の左右方向移動させる心押軸の移動機構として、前記特許文献1は、心押台本体の頭上に設けた締付けハンドルを時計回りに回転させ、押付け支持杆を介して回動腕を時計回りに旋回させることにより、滑動駒の前進と接触部の滑動駒の勾配面部への乗り上げを行い、滑動駒と回動腕とをロックした状態にして心押軸を後退端位置に固定して主軸とセンタとの間から工作物を取り出すことを提案する。
また、前記特許文献3はセンタを内挿する心押軸を心押軸下方に設けた油圧シリンダの駆動により前進後退させる心押軸の移動機構を開示する。また、前記特許文献4はセンタを内挿する心押軸を心押軸後方に設けた油圧シリンダの駆動により前進後退させる心押軸の移動機構を開示する。
さらに、センタを内挿する心押軸を心押軸後方に設けたサーボモータ駆動ボールネジの駆動により前進後退させる心押台も提案されている(例えば、特許文献7参照。)。
特開平11−19806号公報 実開昭56−121501号公報 特開平6−47604号公報 特開平4−269102号公報 特開平10−34403号公報 特開2001−170803号公報 特開2002−66805号公報
円筒研削装置や旋盤の主軸台の主軸と心押台のセンタ間にワークを支持し、ワークを機械加工する際、先の機械加工されたワークの寸法(長さや太さ)とこのワークと取り替えられた新しく機械加工するワークの寸法が異なる場合、センタの左右方向の移動およびツール(砥石)台の前後移動が行われる。この新しいワークの取り換えにより前述したセンタ軸芯と心押軸芯との間に前後方向のズレが生じるので、この心押軸を回動させて心押軸芯をセンタ軸芯に合わせる前後テーパ調整が必要とされる。
円筒研削装置や旋盤のワークテーブルの長さは、機械加工されるワークの寸法によりその長さを制限されている。また、従来の心押台の心押軸固定手段においては、心押台のセンタ突出のストロークが長くなると異形のワークを加工する際、ワークの重心のずれによる回転振れでワークの加工精度が悪くなる。よって、心押軸頭部から突出しているセンタ長さは短い方がよい。
また、ワークを心押台センタと主軸台主軸間から取り外す際、特許文献1に記載の心押台では、締め付けレバーハンドルを右手で回動させてセンタを10〜50mm後退させ、拘束が解かれつつあるワークを左手で支える操作が作業者行うことができるので便利である。しかし、長さ寸法の異なる長いワークに交換するとき、センタを前退進させるには、センタを内挿する心押軸を心押軸後方にセンタ前退進機構を設けた心押台の方が特許文献1に記載の締め付けレバーハンドルで行う心押台よりも素早くワークの交換ができる利点がある。
前記特許文献3の心押軸下方にセンタ前退進機構を設け、ウォームとウォームホイールよりなる前後テーパ調整機構を設ける心押台に、前記特許文献4のセンタを内挿する心押軸を心押軸後方に設けた心押軸の移動機構を設けようとすると、ウォームとウォームホイールの存在が邪魔となる。
本発明は、2つのセンタ前退進機構を設けてワークの取り外しおよび寸法の異なったワークの取り付けを容易とし、太さ寸法の異なったワークの交換時の前記センタ軸芯と心押軸芯の前後テーパの調整は、前記特許文献1に記載のセンタの高さ位置補償調節装置を前後テーパ調整機構に改造して備えた心押台を提供するものである。
請求項1の発明は、工作機械案内テーブル面上を移動し得ると共に適宜の位置に固締され得る心押台本体と、該心押台本体に軸線回りに回転自在且つ軸線方向に滑動自在に嵌合されると共に適宜の位置で押付け支持され得る第一心押軸と、該第一心押軸の外側を僅かな隙間を持って囲繞する第二心押軸と、前記第一心押軸の先端に、大略同一鉛直平面上にある位置関係で前記第一心押軸の回転軸芯に対しセンタ中心軸芯が偏心して装着されたセンタと、前記第二心押軸の軸芯後方部に設けられたセンタ前退進機構であってこのセンタ前退進機構は前記第一心押軸と第二心押軸を同時に主軸台方向に前退進させることが可能な第一センタ前退進機構と、前記第二心押軸は前退進させないが前記第一心押軸のみを前退進させる第二センタ前退進機構と、前記第一心押軸に基端が固着され、上下方向に伸びる揺動杆及び該揺動杆の揺動下端部を揺動方向に変位させるシャフトを回動目盛ダイヤルの後部に設けた前記第一心押軸を回転させる前後テーパ調整機構、とを備えたテーパ調整機構付き心押台を提供するものである。
本発明の心押台は、センタ軸を内挿する第一心押軸を工作機械の主軸台方向に前退進できる2つの異なったセンタ前退進機構を心押台に設けることによりワークの取り外しを容易とし、および、寸法の異なったワークに交替するときのワークの取り付けを迅速に行うことができる。
太さが異なったワークに取り替え、これを機械加工させる際に生じるセンタ軸芯と第一心押軸芯との前後変位は、前後テーパ調整機構により第一心押軸を回動することによりセンタ軸芯の鉛直方向変位成分を補償することができる。
以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明する。図1は心押台の一部を切り欠いた正面図、図2はその心押台の左側面図、図3は心押台の平面断面図で、図2においてA−A線方向から見た図である。図4は心押台の平面図、図5は心押台の背面図で図4においてB−B線方向から見た図である。図6は心押台のセンタ傾斜調整(前後テーパ調整)機構の断面図で図4においてC−C切断線から見た図である。図7は心押台本体の案内テーブル上スライド機構の要部を示す図で、図4においてD矢の方向から見た一部を切り欠いた心押台右側面図である。
図2および図5に示すように、例えば円筒研削装置の心押台本体1の下面には案内テーブル30面をスライド(滑動)するダブテール溝面2が形成され、上部片側には心押軸3が心押軸芯O回りに回転自在且つ心押軸芯O方向に滑動自在に嵌合している貫通孔4が形成されている。図1および図3に示すように、心押軸3は前記心押台本体1に第一心押軸芯O回りに回転自在且つ軸芯方向に滑動自在に嵌合されると共に適宜の位置で押付け支持され得る第一心押軸3aと、該第一心押軸3aの外側を8〜12μmと僅かな隙間を持って囲繞する内壁面に冷却油流通孔40を有する第二心押軸3bとで構成され、前記第一心押軸3aの先端に、大略同一鉛直平面上にある位置関係で前記第一心押軸3aの回転軸芯O(第一心押軸芯)に対しセンタ中心軸芯Oが偏心して装着されたセンタが第一心押軸3aの先端に偏心して装着されている。通常位置において、センタ5の中心軸芯O1 と第一心押軸3aの回転軸芯O2 とは、第一心押軸3aの回転によるセンタ5の中心軸芯O1 の上向き変位成分が大きいような大略同一水平面上にある位置関係が好ましい。41はスクレーバである。
図1、図3および図4に示すようにセンタ5の左端突出部は、前記第二心押軸3bの左にボルト3cで固定された中央が円筒空洞のキャップ3dにより被覆されている。図中、42はオイルプラグ、43はフックボルトである。センタ5の右後端にはドローバー5aが軸方向に延びている。90はO型蛇腹である。
図2に示すようにダブテール溝面2を形成する一側部は、フランジ9を介して袋ナット9aにより案内テーブル30側面のアリ溝に締め付けられ、案内テーブルの左右移動を可能としている。
図6および図7に示すように心押台本体1の外側ハウジング前側には、前後テーパ調整機構50の回動目盛ダイヤル11が設けられている。回動目盛ダイヤル11の裏面には前後方向に伸びるシャフト21が設けられている。このシャフト21の先方側にはシャフト21aとシャフト21b間のシャフト円筒状凹陥部21cが形成され、さらに、シャフト21bの軸線延長右方向に滑りキィ10が心押台機枠に設けられている。前記シャフト円筒状凹陥部21cの凹部上方に揺動杆18下部にピン18cで固定されたカムロッド18aが嵌め込まれ、前記揺動杆18の上端側に設けられたリンク(基端)18bはその側端に設けられたスモールプランジャ22によりバックフラッシュが防止されている。前記リンク18bは第一心押軸3aの外周にボルト18d,18d締めされている。
前記回動目盛ダイヤル11を時計廻り方向に1目盛させるとシャフト21はスラストローラ軸受10aとニードル軸受10bに支持されて回動して心押台本体1後側に後退し、その回動力を前記カムロッド18aが受けて揺動杆18を回動させ、第一心押軸3aを回動させて第一心押軸3aの回転軸芯O2 がセンタ5の中心軸芯O1 に1.0μm近づくように設定してある。よって、新しいワークの取り替え、第一心押軸3aを150mm前進させてワークを主軸と心押台のセンタ5とで回転自在に固定したときの第一心押軸3aの回転軸芯O2 とセンタ5の中心軸芯O1 の前後テーパ変位が3.0μmのときは、前記回動目盛ダイヤル11を時計廻り方向に三目盛回転させることにより3.0μmの前後テーパ偏心が補償される。
次に、第二心押軸3bは前退進させないが第一心押軸3aのみを前退進させる第二センタ前退進機構について説明する。図3および図4に示すように、心押台本体1の上側中央部には、軸線方向に第一心押軸3aのみを主軸台方向(左方向)に前退進させる第二センタ前退進機構60が設けられている。この第二センタ前退進機構60は、軸線方向のばね孔12が貫通し、ばね孔12の前端(心押台本体の左側面)はノブ13で閉塞され、このノブ栓13の裏面側にはスプライン15aが左右方向に六角ボルト13aで固定されている。13bはアイボルトである。スプライン15aの右側端には圧縮スプリング15がナット15bを介して連結され、圧縮スプリング後端には滑動駒14が軸線方向滑動自在に嵌合しており、ノブ13と滑動駒14とに挟まれてばね孔12には圧縮コイルばね15が嵌装されている。従って、滑動駒14は圧縮コイルばね15のばね力により後退方向に付勢されている。そして、滑動駒14の後端部の外周面には、軸線方向の勾配面部14aが形成されている。
心押台本体1の後壁部(心押台本体の右側面)から後方に突出し、後方開口の中空筒部6が形成されており、中空筒部6を上下方向に貫通する押付け支持杆7の両端が中空筒部6に回転自在に支持され、中空筒部6の上方に突出した押付け支持杆7の突出端には締付けハンドル8が取り付けられている。そして、中空筒部6内において押付け支持杆7には回動腕16の中央部が固着され、回動腕16の一端は、滑動駒14の後端の勾配面部14aに接触し得る滑らかな円弧面が形成された接触部16aとなり、他端のボールジョイント16bは、中空筒部6内に突出した第一心押軸3aの後端部の外周面に開口した係合孔3eに第一心押軸3aの多少の回転を許すように係合されている。
図2、図3および図4より理解されるように、前記押付け支持杆7の上端部はハンドルベース8cに回転可能に固定され、ハンドルベース8cには握り球8aを頭部に有する締付けレバーハンドル8のアーム8bがHトガリ8dにより固定される。第一心押軸3aの後端部には、既述した揺動杆18のリンク(基端)18bが固着されている。
第一心押軸3aの自由解放状態では、回動腕16は、接触部16aが滑動駒14の後端面に接触した状態にあるので、圧縮コイルばね15のばね力により後退方向に付勢された滑動駒14により、回動腕16の図4における反時計回りの回動を介して、回動腕16の端部に係合する第一心押軸3aは突出前進するように弾性的に付勢されている。締付けハンドル8の反時計回りの回動(図4では、仮想線で示される締付けレバーハンドル8の位置から実線で示される締付けレバーハンドル8の位置への回動)により図3に示すようにセンタ5は右側から左側へと移動する。
そして、心押軸3を後退させるべく締付けレバーハンドル8を図4において時計回りに回転させることにより押付け支持杆7を回転させて回動腕16を時計回りに旋回させると、第一心押軸3aの後端部の外周面に開口した係合孔3eに嵌まっているボールジョイント16bが後退し、回動腕16の接触部16aは、滑動駒14を圧縮コイルばね15のばね力に抗して前進させ、やがて滑動駒14の勾配面部14aに乗り上げて、回動腕16の図3における時計回りの旋回が規制される。それにより滑動駒14と回動腕16とはロックされた状態となり,その結果、心押軸3が後退端位置(図3において右側に示されるセンタ5の位置)に固定される。
第一心押軸3aの後退端位置の固定状態において、締付けハンドル8を図4において反時計回りに旋回させると、第一心押軸3aの後端部の外周面に開口した係合孔3eに嵌まっているボールジョイント16bが前進し、回動腕16の図3における反時計回りに旋回し、回動腕16の接触部16aは、滑動駒14の勾配面部14aから離れ、それにより滑動駒14と回動腕16とはロックが解除され、滑動駒14の後端面16bに接触した状態になり、後退方向に付勢された滑動駒14により回動腕16の図3における反時計回りの回動を介して回動腕16の端部に係合する第一心押軸3aは前進するように弾性的に付勢される。
次に、第二心押軸3bとともに第一心押軸3aを同時に前退進させる第一センタ前退進機構70について説明する。図1、図4および図7において、71は平型回転ハンドル、72は取手、73はハンドルカラー、74は心押軸を左右に移動させるネジを回すクランプ、75は後フランジ、76はハンドルベース、77は転送ボールネジ、78はネジベース、79は前フランジである。前記クランプ74を時計方向に回すとネジがボールネジ77を締め付ける、クランプ74を反時計方向に回すとネジがボールネジ77との係合を解消する。
平型回転ハンドル71の取手72を時計回りに回転させるとボールネジ77が軸芯周りに回転し、心押軸3を前進させ、センタ5は図3の左端側に示されるセンタ5へと移動する。逆に、平型回転ハンドル71の取手72を反時計回りに回転させるとボールネジ77が軸芯周りに回転し、心押軸3を後進させ、センタ5は図3の右端側に示されるセンタ5へと移動する。
第一センタ前退進機構70は、前述の平型回転ハンドル71とボールネジ77の組み合わせの他に、油圧シリンダとソレノイドバルブの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせであってもよい。
次に主軸とセンタ間に取り付けられるワークの取り外しおよびワークの交換について説明する。主軸とセンタ間に取り付けられたワークを取り外すには、ワーク下端を左手で支持し、右手で第二センタ前退進機構60の締付けレバーハンドル8を時計回りに回転させることによりセンタ5を15〜40mm軸芯方向後退させてワークの両端の拘束を開放し、次いで、ワークに右手を添えてワークを主軸とセンタ5間から取り外す。新しいワークに交換するには、ワークを両手で持ち、ワーク左端を主軸に嵌め、ついで、左手でワークを支持し、空いた右手で締付けレバーハンドル8を反時計回りに回転させることによりセンタ5を主軸方向に前進させてワークの右端をセンタ5で拘束する。
寸法が異なるワークに交換するときは、先ず、第一センタ前退進機構70クランプ74を反時計方向に回して心押軸3bの前退進を可能とし、ついで、平型回転ハンドル71を回転して長さ寸法の変わったワークの寸法増減分に見合う距離心押軸3bを前退進させた後、ワーク左端を両手で主軸に押し当てその後、右手で平型回転ハンドル71を時計方向に回転させることによりセンタ5を前進させてワーク右端をセンタ先で拘束する。
寸法の異なるワーク取り替えによることによるセンタ軸芯Oと第一心押軸芯Oの前後のテーパ調整は、回動目盛ダイヤル11を操作してシャフト21を所要量回転してシャフト円筒状凹陥部21cを前後方向に移動させることにより揺動杆18下端に設けられたカムロッド18aを回転させて揺動杆18の上端側リンク(基端)18bに伝え、第一心押軸3aを回動目盛ダイヤル11の目盛回転量に応じた量回転させる。
ワークの太さが変わる都度、ワークの太さに応じて砥石台位置が変えられ、その太さ変化により生じたセンタ軸芯と心押軸芯の心押台前後方向のテーパ偏心を、第一心押軸に基端が固着され、半径方向に伸びる揺動杆及び該揺動杆の揺動端部を揺動方向に変位させるネジ機構を備えた心押軸を回転させる前後テーパ調整機構の回動目盛ダイヤル11の回動で行うことが可能となった。それゆえ、心押軸のセンタ後方に延びるセンタロッドの後方にセンタを内挿する第一センタ前退進機構を設けることが可能となった。
同一寸法のワークの交換時は、センタの前退進を第二センタ前退進機構で行う。ワーク長さが異なる新しいワークの取り付けのときは、センタの前退進を第二センタ前退進機構で行うことができるので、センタの心押軸左端からの突出距離を変えることなく第一心押軸と第二心押軸の組み合わせの心押軸の剛性が高い機能を利用できる。
心押台の一部を切り欠いた正面図である。 心押台の左側面図である。 心押台の平面断面図である。 心押台の平面図である。 心押台の背面図である。 心押台の前後テーパ調整機構の断面図である。 心押台本体の案内テーブル上スライド機構の要部を示す右側面図である。
符号の説明
1 心押台本体
2 ダブテール溝面
3 心押軸
3a 第一心押軸
3b 第二心押軸
センタ軸芯
第一心押軸芯
5 センタ
8 締付けレバーハンドル
9 締付けフランジ
11 回動目盛ダイヤル
14 滑動駒
18 揺動杆
18aカムロッド
18b基端
30 案内テーブル
50 前後テーパ調整機構
60 第一センタ前退進機構
70 第二センタ前退進機構
71 平型回転ハンドル
74 クランプ

Claims (1)

  1. 工作機械案内テーブル面上を移動し得ると共に適宜の位置に固締され得る心押台本体と、該心押台本体に軸線回りに回転自在且つ軸線方向に滑動自在に嵌合されると共に適宜の位置で押付け支持され得る第一心押軸と、該第一心押軸の外側を僅かな隙間を持って囲繞する第二心押軸と、前記第一心押軸の先端に、大略同一鉛直平面上にある位置関係で前記第一心押軸の回転軸芯に対しセンタ中心軸芯が偏心して装着されたセンタと、前記第二心押軸の軸芯後方部に設けられたセンタ前退進機構であってこのセンタ前退進機構は前記第一心押軸と第二心押軸を同時に主軸台方向に前退進させることが可能な第一センタ前退進機構と、前記第二心押軸は前退進させないが前記第一心押軸のみを前退進させる第二センタ前退進機構と、前記第一心押軸に基端が固着され、上下方向に伸びる揺動杆及び該揺動杆の揺動下端部を揺動方向に変位させるシャフトを回動目盛ダイヤルの後部に設けた前記第一心押軸を回転させる前後テーパ調整機構、とを備えたテーパ調整機構付き心押台。
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