JP2019093475A - クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管材を適正に固定化保持し得るクランプ装置を提供する。【解決手段】進退移動手段によって管材13に対して近接・離間移動する保持部材27に、管材13の延在方向に沿う軸を中心として揺動可能にホルダ30が支持される。ホルダ30に、V字形状の対向面48aが形成されたチャック31が配設される。保持部材27に対してホルダ30は、該ホルダ30の弧状面30aが、該保持部材27の受け面38aに摺動可能に支持される。ホルダ30は、弧状面30aが、予圧縮された弾性部材40によって受け面38aに向けて付勢される。そして、保持部材27を管材13に近接移動して該管材13の外周面にチャック31の対向面48aが当接した際に、該チャック31の対向面48aが管材13の外周面に倣うように、ホルダ30が弾性部材40の付勢力を受けた状態で揺動する。【選択図】図6

Description

本発明は、鋼管等の管材を固定化保持するクランプ装置に関するものである。
例えば、鋼管等の管材の端面加工機であるパイプフェーサでは、回転刃具の回転軸の軸心と平行な方向から給材された円筒状の管材を、該回転刃具の正面でかつ管材の給材ラインに配設したクランプ装置で径方向および軸方向へのスライド移動と周方向への回動を不能に保持し、この状態において該管材に所定の端面加工を施すようになっている。前記クランプ装置として、特許文献1には、管材の給材ラインを挟んで互いに近接・離間が可能に配設した一対のクランプピースを、該給材ラインを挟む上下および左右に夫々配設した装置が提案されている。また、各クランプピースの対向面には、V字形の凹部が形成されている。そして、当該クランプ装置では、4つのクランプピースを管材の半径外方向から互いに近接させて、各クランプピースの凹部が管材の外周面に当接することで、当該管材は、径方向および軸方向へのスライド移動と周方向への回動が規制された状態で固定化保持されるようになっている。
特開平7−164237号公報
対向面にV字形の凹部が形成されたクランプピースでは、該クランプピースの対向面が管材の外周面に2点で当接することで適正な固定化保持がなされる。しかしながら、前記パイプフェーサで加工される管材は、曲りや歪み等によって真円でない場合が多く、各クランプピースの夫々が管材に2点で当接せずに、1点のみで当接する場合があり、クランプ装置での管材の保持力が不十分となって、該管材の加工面にビビリ等の加工不良が発生する問題があった。
また、前記パイプフェーサでは、外径(直径)が異なる複数種類の管材を加工対象とすることから、オーダ変更等により外径の異なる管材を加工する際には、周方向に隣り合うクランプピースが相互に干渉することなく変更後の管材を適正に固定化保持し得るサイズのクランプピースに交換する必要がある。しかしながら、従来のクランプ装置では、クランプピースの交換作業に際しては複数のボルトの着脱作業が必要となって時間が掛かっていたため、オーダ変更に伴う段取り替え中の加工停止に伴う稼働率の低下が問題となっている。
すなわち本発明は、前記従来の技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、管材を適正に固定化保持し得るクランプ装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係るクランプ装置は、
管材を、固定解除可能に固定化保持するクランプ装置であって、
前記管材が挿通されるベース部材と、
前記ベース部材に挿通された管材の周囲に位置するように該ベース部材に周方向に所定間隔で配置されると共に、径方向に移動自在に支持された保持部材と、
前記保持部材を径方向に移動させる移動手段と、
前記保持部材に、前記管材の延在方向に沿う軸を中心として揺動可能に支持されたホルダと、
前記ホルダに着脱自在に配設され、前記管材の外周面に対向する対向面がV字形に形成されたチャックとを備え、
前記保持部材に対して前記ホルダは、該ホルダに形成されて前記管材の延在方向に沿う軸を中心とする弧状面が、該保持部材において前記弧状面に対応する弧状に形成された受け面に摺動可能に支持されると共に、該ホルダの弧状面が保持部材の受け面に、予圧縮された弾性部材によって付勢されるよう構成され、
前記各保持部材を前記管材に近接移動して該管材の外周面に前記チャックの対向面が当接した際に、該チャックの対向面が管材の外周面に倣うように、前記ホルダが前記弾性部材の付勢力を受けた状態で揺動するよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、チャックを揺動可能に構成したので、曲りや歪み等によって真円でない管材であっても、該管材の外形形状に倣うようにチャックが揺動するので、管材を適正に固定化保持することができる。また、保持部材に対してホルダは、予圧縮された弾性部材によって弧状面が受け面に常に付勢されているので、チャックがぐらつくことなく管材を適正に固定化保持し得る。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項2の発明に係るクランプ装置は、
管材を、固定解除可能に固定化保持するクランプ装置であって、
前記管材が挿通されるベース部材と、
前記ベース部材に挿通された管材を挟んで径方向に対向すると共に相互に近接・離間移動自在に前記ベース部材に支持された一対の保持部材を備え、周方向に離間する2つの保持部材組と、
前記保持部材組の各保持部材を径方向に移動させる移動手段と、
前記保持部材に支持されたホルダと、
前記ホルダに着脱自在に配設され、前記管材の外周面に対向する対向面がV字形に形成されたチャックとを備え、
前記2つの保持部材組の夫々は、前記一対の保持部材の一方に配設したホルダのチャックが管材の下側に当接すると共に、該一対の保持部材の他方に配設したホルダのチャックが管材の上側に当接するように配置され、
前記保持部材組における少なくとも前記管材の上側に当接する他方のチャックが配設された他方のホルダは、対応する他方の保持部材に対して前記管材の延在方向に沿う軸を中心として揺動可能に支持され、
前記他方の保持部材に対して前記他方のホルダは、該他方のホルダに形成されて前記管材の延在方向に沿う軸を中心とする弧状面が、該他方の保持部材において前記弧状面に対応する弧状に形成された受け面に摺動可能に支持されると共に、該他方のホルダの弧状面が他方の保持部材の受け面に、予圧縮された弾性部材によって付勢されるよう構成され、
前記他方の保持部材を前記管材に近接移動して該管材の外周面に前記他方のチャックの対向面が当接した際に、該他方のチャックの対向面が管材の外周面に倣うように、前記他方のホルダが前記弾性部材の付勢力を受けた状態で揺動するよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、対向する一対のチャックにおける少なくとも管材の上側に当接するチャックを揺動可能に構成したので、曲りや歪み等によって真円でない管材であっても、該管材の外形形状に倣うようにチャックが揺動するので、管材を適正に固定化保持することができる。また、保持部材に対して揺動可能に支持されたホルダは、予圧縮された弾性部材によって弧状面が受け面に常に付勢されているので、チャックがぐらつくことなく管材を適正に固定化保持し得る。
請求項3に係る発明では、
前記弾性部材は、前記保持部材に対する前記ホルダの揺動方向の両側に配設され、該弾性部材は、前記弧状面を前記受け面に向けて付勢する方向および前記ホルダを基準位置に向けて付勢する方向に予圧縮されていることを要旨とする。
この構成によれば、基準位置から揺動したホルダに、弾性部材によって基準位置に向けた付勢力が作用しているので、チャックがぐらつくことなく管材を適正に固定化保持し得る。また、チャックを管材から離間した場合は、弾性部材の付勢力によってホルダは基準位置に戻るので、次の管材の固定化保持に際して該管材にチャックを適正に当接させることができる。
請求項4に係る発明では、
前記ホルダに設けられた係合部と、
前記チャックに設けられ、前記ホルダの係合部に係合して該チャックを該ホルダに位置決めする被係合部と、
前記ホルダに設けられて非ロック位置とロック位置とに変位可能なロック部材とを備え、
前記ロック部材の非ロック位置では、前記係合部に対する前記被係合部の係合および係合解除を許容し、該ロック部材のロック位置では、前記係合部に係合した前記被係合部の係合解除を規制するよう構成したことを要旨とする。
この構成によれば、ロック部材を非ロック位置とロック位置との間で変位するだけで、ホルダに対するチャックの着脱交換を行い得るので、作業が容易で交換に要する時間を短縮し得る。
請求項5に係る発明では、
前記ロック部材にボールプランジャが設けられると共に、該ボールプランジャが係脱可能な溝が前記チャックに設けられ、
前記ロック部材を前記ロック位置に変位した状態で、前記チャックの溝に前記ボールプランジャが係合して該ロック部材の変位が規制されるよう構成したことを要旨とする。
この構成によれば、ロック位置に変位したロック部材が非ロック位置に変位するのは規制されるので、ホルダからチャックが不用意に脱落するのを防止することができる。
本発明に係るクランプ装置によれば、管材を適正に固定化保持することができる。
実施例に係るクランプ装置を備えるパイプフェーサの概略構成図である。 実施例に係るクランプ装置の正面図である。 実施例に係るクランプ機構のホルダにチャックを装着した状態を示す要部正面図である。 実施例に係るクランプ機構のホルダにチャックを装着した状態を示す要部側面図である。 図3のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 実施例のチャックを示す正面図である。 実施例のチャックを示す側面図である。
次に、本発明に係るクランプ装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。実施例では、クランプ装置を、鋼管等の管材の端面加工機であるパイプフェーサにおける管材を固定化保持するための装置として用いた場合で説明する。なお、実施例の説明において「軸方向、延在方向」および「径方向」とは、特に断りのない限り、クランプ装置により管材をクランプする状態での管材との関係で指称する。
本実施例のクランプ装置の説明に先立ち、図1を基にして、実施例のパイプフェーサの構成につき要約説明する。なお説明の便宜上、図1における右側をパイプフェーサの前、左側をパイプフェーサの後とする。このパイプフェーサ10は、基本的な主要構成として、基台11に設けた第1設置台12に、径方向の断面が円形の管材13の端面加工を施す加工ユニット14が配設されると共に、該第1設置台12から後方に離間して基台11に設けられた第2設置台15に、本実施例に係るクランプ装置16が設置されている。加工ユニット14は、主軸(図示せず)を回転自在に支持する主軸台17を備え、該主軸台17は、第1設置台12において前後方向に延在するように敷設されたレール18上を摺動可能に配設されている。前記主軸台17は、第1設置台12に配設したサーボモータに直結したボールネジと適宜螺合し、該サーボモータの回転駆動下に前記レール18に沿って前後にスライド移動するようになっている。また、主軸台17の後方へ延出した主軸の後端部に面盤19が一体回転可能に配設されると共に、この面盤19に回転刃具20が着脱交換自在に取り付けられている。そして、主軸台17に配設した駆動モータを回転駆動することで、前記面盤19および回転刃具20が回転するよう構成してある。
図1に示す如く、前述の如く構成されたパイプフェーサ10に実施される本実施例のクランプ装置16は、管材13の挿通を許容する挿通口(図示せず)が形成されて前記第2設置台15に設置された支持フレーム21と、該支持フレーム21の前側および後側に配設されたクランプユニット22,23とを備える。そして、前記支持フレーム21に挿通された管材13を、該支持フレーム21を挟む前後2箇所において各クランプユニット22,23によって固定化保持するよう構成される。
(クランプユニット22,23について)
前記支持フレーム21の前後に配設される両クランプユニット22,23の構成は、前後方向で対称であるので、前側(加工ユニット側)の前クランプユニット22の構成を説明し、後側の後クランプユニット23については、前クランプユニット22と同一部材に同じ符号を付して詳細説明は省略する。
前記前クランプユニット22は、図2に示す如く、前記支持フレーム21に配設されたベース部材24と、該ベース部材24に配設された4基のクランプ機構25,26とを備える。ベース部材24は、十字形に形成された部材であって、該ベース部材24の中央に、前記管材13が挿通される通孔24aが形成されており、当該ベース部材24は、該通孔24aから放射状に延在する4つの腕部24bが、実施例では通孔24aの中心を通る鉛直線に対して45度傾いた姿勢となるように支持フレーム21に配設されている。そして、ベース部材24の各腕部24bにクランプ機構25,26が夫々配設されている。
(クランプ機構25,26について)
前記各クランプ機構25,26は、保持部材27と、前記通孔24aに挿通された管材13(クランプ装置16の機械軸心(面盤19の回転中心))に対して保持部材27を直線的に近接・離間移動する進退移動手段(移動手段)28,29とを備える。また、保持部材27には、ホルダ30が配設されると共に、該ホルダ30における管材13を向く前端に、チャック31が着脱交換可能に配設されている。そして、当該前クランプユニット22では、周方向に離間する4つのチャック31,31,31,31の夫々を、管材13の外周面に当接することで、該管材13を固定化保持するよう構成される。実施例では、図2において、左下のクランプ機構25のチャック31と、右上のクランプ機構26のチャック31とが、通孔24aに挿通された管材13を挟んで該管材13の径方向に対向すると共に、右下のクランプ機構25のチャック31と、左上のクランプ機構26のチャック31とが、通孔24aに挿通された管材13を挟んで該管材13の径方向に対向するよう構成される。すなわち、実施例の前クランプユニット22では、通孔24aの中心を通る鉛直線に対して傾斜する線上に位置する一対のクランプ機構25,26の一対の保持部材27,27を1つの保持部材組として、ベース部材24には2つの保持部材組が周方向に離間して配置されている。そして、各保持部材組において、一対の保持部材27,27の一方の保持部材27に配設したホルダ(一方のホルダ)30のチャック(一方のチャック)31が管材13の下側(中心より下側)に当接すると共に、該一対の保持部材27,27の他方の保持部材27に配設したホルダ(他方のホルダ)30のチャック(他方のチャック)31が管材13の上側(中心より上側)に当接するよう構成される。
ここで、前記管材13を挟んで径方向に対向する一対のクランプ機構25,26について区別する場合は、図2に示す如く、管材13の下側に位置するものを第1クランプ機構25と指称し、管材13の上側に位置するものを第2クランプ機構26と指称する。また、実施例では、第1クランプ機構25が備える進退移動手段28と、第2クランプ機構26が備える進退移動手段29との構成が異なるので、第1クランプ機構25が備える進退移動手段28を第1進退移動手段28と指称すると共に、第2クランプ機構26が備える進退移動手段29を第2進退移動手段29と指称して区別する場合がある。
図2に示す如く、前記第1クランプ機構25の前記第1進退移動手段28は、機械式や流体圧(油圧や圧縮空気)を用いた流体作動式のジャッキ32と、該ジャッキ32の作動によって進退移動する第1油圧シリンダ33とを備え、前記腕部24bに対して管材13に近接・離間移動可能に支持された前記保持部材27を、該第1油圧シリンダ33の作動によって進退移動するよう構成される。また、前記第2クランプ機構26の前記第2進退移動手段29は、第2油圧シリンダ34を備え、前記腕部24bに対して管材13に近接・離間移動可能に支持された前記保持部材27を、該第2油圧シリンダ34の作動によって進退移動するよう構成される。
前記第1油圧シリンダ33は、前記保持部材27(チャック31)を、クランプ位置とアンクランプ位置との間で移動するよう設定される。また、前記ジャッキ32は、固定化保持の対象となる管材13の直径に応じた設定位置に、第1油圧シリンダ33を位置決めするべく機能する。具体的に、設定位置は、該設定位置に位置決めされた第1油圧シリンダ33によってチャック31がクランプ位置まで移動した際に、該チャック31によって管材13を固定化保持可能で、かつ該第1油圧シリンダ33によってチャック31をアンクランプ位置まで移動した際に、該チャック31による管材13の固定化保持が解除される位置として設定される。すなわち、オーダ変更によって管材13の直径が変更された場合は、該管材13の直径に応じた設定位置まで第1油圧シリンダ33をジャッキ32によって移動させておき、該設定位置において第1油圧シリンダ33を作動することで管材13に対してチャック31が近接・離間移動して固定化保持および固定化保持の解除がなされるよう構成されている。また、前記第2油圧シリンダ34は、保持部材27(チャック31)を、クランプ位置とアンクランプ位置との間で移動するよう設定されているが、該第2油圧シリンダ34は、クランプ位置では常にチャック31が所定圧で管材13に当接するよう構成されている。すなわち、第2油圧シリンダ34は、当該クランプ装置16で固定化保持可能な最大径の管材13からチャック31が離間するアンクランプ位置と、最小径の管材13に対してチャック31を所定圧で当接可能なクランプ位置との間で、該チャック31を移動するよう構成される。
ここで、実施例のクランプ装置16では、前記設定位置に移動させた2基の第1油圧シリンダ33,33を作動してチャック31,31をクランプ位置に移動した際に、管材13の下側の2箇所にチャック31,31が当接して該管材13を支持することで、クランプ装置16の機械軸心に対して管材13の軸心を揃えるよう構成される。
前記ジャッキ32、第1油圧シリンダ33、第2油圧シリンダ34の夫々は、図示しない制御手段によって作動制御されるよう構成される。なお、制御手段には、予め固定化保持する対象となる管材13に関する直径等の各種データが入力設定されており、該データに基づいてジャッキ32、第1油圧シリンダ33および第2油圧シリンダ34を作動制御することで、管材13に対する適正な位置にチャック31を移動するよう構成される。
(保持部材27に対するホルダ30の支持構成について)
次に、前記各クランプ機構25,26における保持部材27に対するホルダ30の支持構造について説明する。
前記保持部材27には、図6に示す如く、前記管材13を向く側および該管材13の延在方向(軸方向)の前後に開放して前記ホルダ30の一部が収容される収容溝35が形成されており、該収容溝35の前後の開口は、保持部材27にネジ止め固定される前固定部材36aおよび後固定部材36bによって塞がれて(図4参照)、該収容溝35に一部が収容されたホルダ30の前後方向の移動を規制するよう構成される。また、前記保持部材27には、管材13を向く側に蓋部材37,37がネジ止め固定されて、該蓋部材37,37によって収容溝35における管材13を向く側の開口の一部が覆われるよう構成される。実施例では、幅方向に離間して一対の蓋部材37,37が保持部材27に配設されて、両蓋部材37,37の間をホルダ30の後述する本体部39が内外方向に延在するよう構成される。また、前記収容溝35の底側(管材13を向く側の開口と対向する側)に、前記管材13の延在方向に沿う軸を中心とする弧状(実施例では管材13から離間する方向に凹となる弧状)の受け面38aが形成された受け部材38が配設されている。
前記ホルダ30は、図6に示す如く、前記保持部材27の収容溝35の前後長さと略同一寸法に設定された本体部39の底面(収容溝35の底を向く側)が、前記管材13の延在方向に沿う軸を中心とする弧状面30aとして形成されている。すなわち、ホルダ30の弧状面30aと、受け部材38(保持部材27)の受け面38aとは対応する弧状に形成されており、ホルダ30は、本体部39の底部側を前記収容溝35に収容した状態で、前記弧状面30aが受け面38aに沿って摺動可能に支持されるよう構成される。また、本体部39の底部側には、図6において左右両側に張り出すフランジ部39a,39aが、該本体部39の全長に亘って設けられている。そして、該フランジ部39a,39aと前記蓋部材37,37との間に、前記弧状面30aを受け面38aに向けて付勢する方向(図6の上下方向)に予圧縮された弾性部材40,40が配設されており、該弾性部材40,40によってホルダ30は、弧状面30aが受け面38aに常に所定圧力で当接するように付勢される。また、本体部39を挟んで位置する一対の弾性部材40,40の夫々は、保持部材27の各側壁27aと本体部39との間において、本体部39(ホルダ30)を基準位置に向けて付勢する方向(図6の左右方向であってホルダ30の揺動方向)に予圧縮された状態で配設されている。ここで、実施例においてホルダ30の基準位置とは、該ホルダ30の幅方向の中央を通る線が、保持部材27の進退移動方向に対して傾いていない、図6に示す状態である。具体的に、基準位置のホルダ30の幅方向の中央を通る線が、クランプ装置16の機械軸心を通る位置が基準位置として設定される。
なお、図6に示す如く、前記ホルダ30の本体部39を挟んで左右に位置する前記蓋部材37,37と該本体部39との間には隙間が形成されており、前記保持部材27に対するホルダ30の左右方向の揺動を許容するよう構成される。また、ホルダ30の本体部39の前後長さは、前記保持部材27の収容溝35の前後長さより僅かに短い長さに設定されており、本体部39の底部側を収容溝35に収容した状態で、前記前後の固定部材36a,36bを保持部材27に固定した際に、該固定部材36a,36bによってホルダ30の揺動が阻害されないようになっている。なお、前記弾性部材40として、実施例ではウレタンゴムを用いているが、その他の材質のゴムを採用可能である。また、弾性部材40は、フランジ部39aの前後方向の全長に亘って当接する長さに限らず、複数個の弾性部材40を前後方向に離間して配設する構成を採用し得る。
図4〜図6に示す如く、前記ホルダ30における前記保持部材27の収容溝35から突出する突出部39bの開放端面(管材13を向く面)に、前後方向に延在する係合部としてのキー部材41が配設されると共に、該突出部39bの後面に、該突出部39bの開放端面から突出する後規制壁42が配設されている。また、突出部39bの前面に、前規制壁43が、前記キー部材41から外方に突出しない状態で配設されると共に、該前規制壁43の前側にロック部材44が回動可能に支持されている。このロック部材44は、ホルダ30に対して回動することで非ロック位置とロック位置(図3,図5参照)とに変位可能に構成されている。そして、ロック部材44の非ロック位置では、当該ホルダ30に対して前記チャック31の着脱(取り付けおよび取り外し)を許容し、該ロック部材44のロック位置では、ホルダ30に取り付けたチャック31の取り外しを規制するよう構成される。実施例のロック部材44は、その長手方向が上下方向を向く姿勢が非ロック位置とされ、該長手方向が左右方向を向く姿勢がロック位置とされる。
前記ロック部材44には、図5に示す如く、該ロック部材44の長手方向において回動中心を挟む両側にボールプランジャ45が夫々配設されている。このボールプランジャ45は、ケース46内にバネ等の弾性部材とボール47とが収容されて、該ボール47が弾性部材によって常にケース外に突出する方向に付勢されるよう構成されたものであって、実施例ではボール47が突出部39b側に突出するように付勢されている。なお、前記前規制壁43には、ロック部材44を非ロック位置に変位させた状態で、一方のボールプランジャ45のボール47が係合する非ロック用溝43aが形成されている。すなわち、非ロック位置に変位されたロック部材44は、ボールプランジャ45のボール47が非ロック用溝43aに係合することで、該非ロック位置からの変位が規制されるようになっている。
(チャック31について)
前記チャック31は、図3、図6〜図8に示す如く、前記管材13と対向する対向面48aが、該管材13の外周面に2点で当接可能なV字状に形成されたチャック部48と、該チャック部48の前面に配設されて、該チャック部48の対向面48aとは反対の底面側から外方に延出する取付部材49とを備える。なお、チャック部48の対向面48aは、該チャック部48の幅方向の中央から左右両端に向けて拡開するV字状に形成される。また実施例のチャック31は、チャック部48に対して取付部材49がボルト等の固定手段によって着脱可能に構成されている。
前記チャック部48の底部に、前記ホルダ30のキー部材41に対応する形状に形成された被係合部としてのキー溝48bが前後方向の全長に亘って形成されており、該キー溝48bの後側の開口は開放すると共に、前側の開口は前記取付部材49により一部が塞がれている。そして、ホルダ30に対してチャック31は、キー溝48bの後側の開口からキー部材41を挿通して、該キー溝48bとキー部材41とを係合することで装着されるよう構成される。なお、キー部材41およびキー溝48bは、該キー部材41における突出部39bからの突出端部側の幅寸法が、該突出部39bの開放端面側の幅寸法より大きな略逆台形状に形成されており、キー部材41とキー溝48bとを係合することで、チャック31は、ホルダ30から離間する方向への移動が規制されるようになっている。
前記取付部材49には、前後方向および前記チャック部48の対向面48aとは反対側に開放する開口部49aが形成されており、該開口部49aは、前記ホルダ30の前規制壁43が通過可能な寸法および形状に形成されている。また、取付部材49の前後方向の厚みは、該前規制壁43の厚みと略同一に設定されており、前記キー溝48bにキー部材41を挿通するようにホルダ30に対してチャック31を前側から押し込んだ際に、該取付部材49の後面が前記突出部39bの前面に当接して位置規制された状態で、開口部49aの内部に前規制壁43が収容されるよう構成される。
前記開口部49aは、前記ホルダ30のロック部材44を非ロック位置にした状態での、該ロック部材44の通過が可能で、かつロック位置にした状態でのロック部材44の通過は規制する寸法および形状に形成されている。具体的に、開口部49aの幅寸法は、図7に示す如く、ロック部材44の短手方向の長さより長く、かつ該ロック部材44の長手方向の長さより短かく設定される。すなわち、取付部材49の後面が前記突出部39bの前面に当接して位置規制された状態で、ロック部材44が取付部材49の前面より前側に位置し、該ロック部材44を非ロック位置からロック位置に変位(回動)することで、図3、図5に示す如く、該ロック部材44の長手方向の両端部が取付部材49の前側に重なって、チャック31のホルダ30に対する前側への移動を規制するよう構成される。
前記取付部材49の前面には、前記開口部49aを挟む左右両側に、左右方向に延在するロック用溝(溝)49b,49bが形成されており、両ロック用溝49b,49bには、非ロック位置からロック位置に変位(回動)させたロック部材44の前記ボールプランジャ45,45のボール47,47が係合するよう構成される(図5参照)。
ここで、前記ロック部材44のボールプランジャ45における弾性部材によるボール47の付勢力は、ホルダ30に対するチャック31の交換時において、作業者がロック部材44を回動して非ロック用溝43aやロック用溝49bに対するボール47の係合状態を解除可能であるが、当該クランプ装置16の作動時に発生する振動等によって非ロック用溝43aやロック用溝49bに対するボール47の係合状態は維持可能に設定される。すなわち、ホルダ30に対してチャック31を交換する際には、作業者が手指でロック部材44をロック位置から非ロック位置に変位(回動)するだけで、該チャック31の交換を行い得るようになっている。
前記支持フレーム21には、図2に示す如く、圧接用油圧シリンダ50が倒立姿勢で配設されると共に、該圧接用油圧シリンダ50のピストンロッドに、前記前後のクランプユニット22,23の間の管材13に対して上側から当接可能な圧接部材51が配設されている。圧接用油圧シリンダ50は、圧接部材51を、支持フレーム21に挿通された管材13から上方に離間する待機位置と、該管材13に当接可能な作動位置との間を昇降移動するよう構成される。前記圧接用油圧シリンダ50は、前記制御手段によって作動制御されるよう構成される。実施例では、管材13の固定化保持工程において、先ず前記第1クランプ機構25の第1進退移動手段28によって対応するチャック31がクランプ位置に移動され、次いで圧接用油圧シリンダ50を作動して圧接部材51が作動位置に移動され、最後に前記第2クランプ機構26の第2進退移動手段29によって対応するチャック31がクランプ位置に移動されるようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例のクランプ装置16を備えるパイプフェーサ10の作用について説明する。なお、前記各クランプユニット22,23において、各クランプ機構25,26におけるチャック31は、前記ベース部材24の通孔24aに対する管材13の挿通を許容する位置に位置している。
前記クランプユニット22,23での管材13の固定化保持工程では、先ず、各クランプユニット22,23において、前記第1クランプ機構25,25のジャッキ32,32を作動制御して、対応する第1油圧シリンダ33,33を、前記クランプ装置16に挿通される管材13の挿通ラインに向けて前進させて、該第1油圧シリンダ33,33を設定位置に位置決めする。第1油圧シリンダ33,33を設定位置に位置決めした状態で、管材13を、クランプ装置16に挿通して前端部を前クランプユニット22から所定長さ突出させる。次に、各第1油圧シリンダ33を作動制御して、対応するチャック31をクランプ位置に移動する。このとき、管材13より下側の2つのチャック31,31が、該管材13の下側の2箇所に当接して該管材13を支持することで、該管材13の軸心は機械軸心に略一致される。なお、管材13が、曲りや歪み等によって真円でない場合は、下側の各チャック31の対向面48aは、該管材13に2点で当接することなく1点で当接して支持される場合がある。
次に、前記圧接用油圧シリンダ50を作動して、下側の2つのチャック31,31で支持された管材13に上側から圧接部材51が圧接されることで、管材13がチャック31,31に押し付けられる。この状態で、前記第2クランプ機構26,26の第2油圧シリンダ34,34を作動制御して、対応する上側のチャック31,31をクランプ位置に移動する。上側の各チャック31は、下側がチャック31で支持されている管材13の上側に当接し、該管材13を対をなすチャック31に向けて押し付けることで、当該管材13は4箇所にチャック31が当接した状態で固定化保持される。
ここで、前記各クランプ機構25,26の保持部材27に対してホルダ30は揺動可能に支持されているので、第2クランプ機構26によって対応するチャック31が管材13に当接して更に対をなすチャック31に押し付けることで、管材13が真円でない場合であっても、各チャック31はホルダ30と共に管材13の外周面に倣うようにして揺動し、各チャック31は対向面48aが管材13に対して2点で当接する。すなわち、管材13は、周方向の4箇所において、各チャック31の対向面48aが2点で当接して安定的に固定化保持される。
前記クランプ装置16によって固定化保持された管材13に対し、前記面盤19および回転刃具20を回転駆動した前記加工ユニット14を近接することで、該管材13の端面が加工される。管材13は、クランプユニット22,23によって延在方向の2箇所で固定化保持されると共に、各クランプユニット22,23の4つのチャック31の夫々が、管材13に対して2点で当接して安定的に固定化保持されているので、該管材13の加工面にビビリ等の加工不良が発生することはない。
実施例のクランプ装置16では、各クランプ機構25,26の保持部材27に対してチャック31を備えるホルダ30を揺動可能に支持し、管材13にチャック31を押し付けることで該チャック31が管材13の外周面に倣うように揺動するよう構成したので、該チャック31によって管材13を安定的に固定化保持できる。また、保持部材27に対してホルダ30は、予圧縮された弾性部材40によって弧状面30aが受け面38aに常に付勢されているので、チャック31がぐらつくことなく管材13を適正に固定化保持することができる。更に、保持部材27に対してホルダ30は、該ホルダ30の揺動方向の両側から基準位置に向けて常に付勢されているので、チャック31およびホルダ30が管材13の外周面に倣って揺動した場合において、当該揺動した姿勢を弾性部材40,40の付勢力を受けた状態で維持でき、該チャック31がぐらつくことはない。そして、チャック31を管材13から離間した場合は、弾性部材40,40の付勢力によってホルダ30は基準位置に戻るので、次の管材13の固定化保持に際して該管材13に対してチャック31を適正に当接させることができる。
次に、オーダー変更によって、周方向に隣り合うチャック31,31が相互に干渉して管材13の固定化保持ができない場合は、前記ホルダ30に対してチャック31を交換することで対応する(図7参照)。すなわち、ロック位置の前記ロック部材44を非ロック位置に変位することで、ホルダ30に対するチャック31の取り外しが許容される。ホルダ30からチャック31を取り外した後、新たなチャック31を、前記キー溝48bにキー部材41を後側の開口から挿通するように押し込み、前記取付部材49をホルダ30の突出部39bに当接して位置決めする。この状態で、ロック部材44を非ロック位置からロック位置に変位することで、該ロック部材44の長手方向の両端部が取付部材49の前側に重なることで、当該ホルダ30からのチャック31の取り外しが規制される。すなわち、ロック部材44を変位するだけの簡単な作業でチャック31を交換することができるので、該チャック31の交換に際して工具が必要となるボルトの着脱作業をなくして、作業時間を短縮して稼働率の低下を抑制し得る。
前記ロック部材44は、ロック位置において前記ロック用溝49bにボールプランジャ45が係合して、該ロック部材44が非ロック位置に変位するのは規制されるので、ホルダ30からチャック31が不用意に脱落するのを防止することができる。また、ロック部材44は、非ロック位置において前記非ロック用溝43aにボールプランジャ45が係合して、該ロック部材44が非ロック位置から変位するのは規制されているので、チャック31を着脱交換する間、該ロック部材44を作業者が非ロック位置に保持する必要はなく、容易に交換作業を行うことができる。
〔変更例〕
本願は、前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、全てのクランプ機構における保持部材に対してホルダを揺動可能に支持する構成を採用したが、少なくとも管材の上側に当接するチャックを備えるホルダを、対応する保持部材に対して揺動可能に支持する構成を採用することができる。すなわち、対をなす保持部材の一方の保持部材に対してホルダ(チャック)を揺動不能に固定するのに対し、他方の保持部材に対してホルダ(チャック)を揺動可能に支持するよう構成することで、一方のチャックの対向面が管材に2点で当接している状態で、他方のチャックが管材の外周面に対して揺動することで、対をなす一対のチャックの夫々において管材の外周面に2点で当接させることができる。従って、保持部材に対してホルダ(チャック)を揺動可能に支持する構成は、チャックによって管材の下側を支持するクランプ機構(第2クランプ機構)にのみ採用するものであってもよい。
(2) 実施例では、2つのクランプユニットの間に圧接用油圧シリンダを配置し、該圧接用油圧シリンダによって作動する圧接部材によって管材を上側から押圧するよう構成したが、該圧接用油圧シリンダや圧接部材は必要に応じて採用すればよい。
(3) 実施例では、管材に対してチャックを斜め方向から当接するよう構成したが、特許文献1のように、管材に対してチャックを上下方向および左右方向から当接する構成を採用できる。
(4) 実施例では、ホルダにキー部材を配設すると共に、チャックにキー溝を形成したが、ホルダにキー溝(係合部)を形成すると共に、チャックにキー部材(被係合部)を設ける構成を採用し得る。
(5) 実施例では、ボールプランジャのボールが係合する溝を前規制壁や取付部材に設けるようにしたが、該溝に代えて、ボールが嵌まり込む凹部を前規制壁や取付部材に設けるようにしてもよい。
(6) 実施例では、ボールプランジャによってロック部材を非ロック位置やロック位置に位置決めするよう構成したが、例えば、前規制壁や取付部材に凹部を設けると共に、該凹部に挿脱可能な凸部をロック部材に設け、更に前記規制壁(突出部)に対してロック部材を常には凸部が凹部に挿入される方向に弾性部材によって付勢されるよう構成し、該弾性部材の付勢力に抗して凹部から凸部を抜いた状態でロック部材を変位させて該凸部を凹部に挿入することで、該ロック部材を非ロック位置やロック位置に位置決めする構成を採用できる。
13 管材
24 ベース部材
27 保持部材
28 第1進退移動手段(移動手段)
29 第2進退移動手段(移動手段)
30 ホルダ
30a 弧状面
31 チャック
38a 受け面
40 弾性部材
41 キー部材(係合部)
44 ロック部材
45 ボールプランジャ
48a 対向面
48b キー溝(被係合部)
49b ロック用溝(溝)

Claims (5)

  1. 管材(13)を、固定解除可能に固定化保持するクランプ装置であって、
    前記管材(13)が挿通されるベース部材(24)と、
    前記ベース部材(24)に挿通された管材(13)の周囲に位置するように該ベース部材(24)に周方向に所定間隔で配置されると共に、径方向に移動自在に支持された保持部材(27)と、
    前記保持部材(27)を径方向に移動させる移動手段(28,29)と、
    前記保持部材(27)に、前記管材(13)の延在方向に沿う軸を中心として揺動可能に支持されたホルダ(30)と、
    前記ホルダ(30)に着脱自在に配設され、前記管材(13)の外周面に対向する対向面(48a)がV字形に形成されたチャック(31)とを備え、
    前記保持部材(27)に対して前記ホルダ(30)は、該ホルダ(30)に形成されて前記管材(13)の延在方向に沿う軸を中心とする弧状面(30a)が、該保持部材(27)において前記弧状面(30a)に対応する弧状に形成された受け面(38a)に摺動可能に支持されると共に、該ホルダ(30)の弧状面(30a)が保持部材(27)の受け面(38a)に、予圧縮された弾性部材(40)によって付勢されるよう構成され、
    前記各保持部材(27)を前記管材(13)に近接移動して該管材(13)の外周面に前記チャック(31)の対向面(48a)が当接した際に、該チャック(31)の対向面(48a)が管材(13)の外周面に倣うように、前記ホルダ(30)が前記弾性部材(40)の付勢力を受けた状態で揺動するよう構成された
    ことを特徴とするクランプ装置。
  2. 管材(13)を、固定解除可能に固定化保持するクランプ装置であって、
    前記管材(13)が挿通されるベース部材(24)と、
    前記ベース部材(24)に挿通された管材(13)を挟んで径方向に対向すると共に相互に近接・離間移動自在に前記ベース部材(24)に支持された一対の保持部材(27,27)を備え、周方向に離間する2つの保持部材組と、
    前記保持部材組の各保持部材(27)を径方向に移動させる移動手段(28,29)と、
    前記保持部材(27)に支持されたホルダ(30)と、
    前記ホルダ(30)に着脱自在に配設され、前記管材(13)の外周面に対向する対向面(48a)がV字形に形成されたチャック(31)とを備え、
    前記2つの保持部材組の夫々は、前記一対の保持部材(27,27)の一方に配設したホルダ(30)のチャック(31)が管材(13)の下側に当接すると共に、該一対の保持部材(27,27)の他方に配設したホルダ(30)のチャック(31)が管材(13)の上側に当接するように配置され、
    前記保持部材組における少なくとも前記管材(13)の上側に当接する他方のチャック(31)が配設された他方のホルダ(30)は、対応する他方の保持部材(27)に対して前記管材(13)の延在方向に沿う軸を中心として揺動可能に支持され、
    前記他方の保持部材(27)に対して前記他方のホルダ(30)は、該他方のホルダ(30)に形成されて前記管材(13)の延在方向に沿う軸を中心とする弧状面(30a)が、該他方の保持部材(27)において前記弧状面(30a)に対応する弧状に形成された受け面(38a)に摺動可能に支持されると共に、該他方のホルダ(30)の弧状面(30a)が他方の保持部材(27)の受け面(38a)に、予圧縮された弾性部材(40)によって付勢されるよう構成され、
    前記他方の保持部材(27)を前記管材(13)に近接移動して該管材(13)の外周面に前記他方のチャック(31)の対向面(48a)が当接した際に、該他方のチャック(31)の対向面(48a)が管材(13)の外周面に倣うように、前記他方のホルダ(30)が前記弾性部材(40)の付勢力を受けた状態で揺動するよう構成された
    ことを特徴とするクランプ装置。
  3. 前記弾性部材(40)は、前記保持部材(27)に対する前記ホルダ(30)の揺動方向の両側に配設され、該弾性部材(40)は、前記弧状面(30a)を前記受け面(38a)に向けて付勢する方向および前記ホルダ(30)を基準位置に向けて付勢する方向に予圧縮されている請求項1または2記載のクランプ装置。
  4. 前記ホルダ(30)に設けられた係合部(41)と、
    前記チャック(31)に設けられ、前記ホルダ(30)の係合部(41)に係合して該チャック(31)を該ホルダ(30)に位置決めする被係合部(48b)と、
    前記ホルダ(30)に設けられて非ロック位置とロック位置とに変位可能なロック部材(44)とを備え、
    前記ロック部材(44)の非ロック位置では、前記係合部(41)に対する前記被係合部(48b)の係合および係合解除を許容し、該ロック部材(44)のロック位置では、前記係合部(41)に係合した前記被係合部(48b)の係合解除を規制するよう構成した請求項1〜3の何れか一項に記載のクランプ装置。
  5. 前記ロック部材(44)にボールプランジャ(45)が設けられると共に、該ボールプランジャ(45)が係脱可能な溝(49b)が前記チャック(31)に設けられ、
    前記ロック部材(44)を前記ロック位置に変位した状態で、前記チャック(31)の溝(49b)に前記ボールプランジャ(45)が係合して該ロック部材(44)の変位が規制されるよう構成した請求項4記載のクランプ装置。
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