JP3773930B2 - 負角成形型の回転カム駆動装置 - Google Patents
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Description
本発明は、負角成形型の回転カム駆動装置に関する。ここで、負角成形型とは上型の直線方向の下降軌跡より下型内に入り込んだ成形をいう。
金属製薄板のワークを上型の直線方向の下降軌跡より下型内に入り込んだ負角成形は、通常スライドカムを用いて行われている。
従来の金属製薄板のワークの入り込み成形は、下型上にワークを載置し、上型を垂直下方に下降させて下型の受動カムを上型の作動カムにて駆動し、ワークを横方向から加工し、加工が完了し上型が上昇すると、作動カムをスプリングにより後退させていた。
この場合、ワークの外方横方向から摺動してワークを成形する受動カムの成形部は、ワークの成形部形状と同一の一体形状に形成してあるが、ワークが載置される下型の成形部は、加工完了後ワークを下型から取り出さねばならないので、下型の入り込み部分を分割し後退させるか、あるいは入り込み部分の後部を削除しておきワークを前方へ移動させてワークの取り出しを可能としなければならない。入り込みの程度が僅かである場合はあまり問題にならないが、入り込み程度が大きい場合やワークが細長い枠状の断面が溝状で、たとえば、自動車の金属製薄板のフロントピラーアウターのような部品では、そのワークの溝幅が狭いため、入り込んだ下型の部分を分割したり削除したりすると、受動カムの成形部で形状がくっきり形成できないのみならず、下型の強度も不足し入り込み成形加工が不可能であった。
また、製品に捩れや歪が生じ、製品を修正する必要が生じる場合もあるが、サイドパネル、フェンダー、ルーフ、ボンネット、トランクリッド、ドアパネルやフロントピラーアウターのような自動車の外板部分を構成する部品は三次元の曲面・曲線を有し、製品の修正は実際上不可能に近い。自動車の金属製薄板組立の場合、製品に捩れや歪が生じていると、他の部品と結合させにくく、高品質の自動車用金属製薄板構造の提供ができなくなり、金属製薄板成形品の所定の製品精度を維持することができなかった。
上記の問題を解決するため、上型の直線方向の下降軌跡より下型内に入り込んだ成形部分を成形させ、成形後、成形したワークが下型より取り出せる状態まで回転カムを回動後退させるべく、次の構成が提案された。
すなわち、図4〜図9に示すように、金属製薄板のワークWを支持部101に載置する下型102と、前記下型102に対し直線方向に下降してワークWに衝合してワークWを成形する上型103とで構成し、外周面に開口し、軸方向に刻設した溝104を有し、溝104の支持部101寄りの縁部に上型103の軌跡より入り込んだ入り込み成形部105を形成し、下型102に回動自在に設けた回転カム106と、入り込み成形部107を有し、前記回転カム106に対向させて上型103に摺動自在に設けたスライドカム108と、成形後、ワークWを下型102から取り出せる状態まで回転カム106を回動後退させる、下型102に設けたエアシリンダ109とよりなり、下型102の支持部101に載置されたワークWを、回転カム106の入り込み成形部105とスライドカム108の入り込み成形部107で、スライドカム108は摺動してワークWを成形し、成形後、エアシリンダ109により回転カム106を回動後退させ、成形したワークWを下型102より取り出せるようにした負角成形型とした。
この負角成形型の作動について述べる。
まず、図4に示すように、上型103は上死点に位置させてあり、その時下型102の支持部101にワークWを載置する。この時は、回転カム106はエアシリンダ109により後退姿勢になっている。
次に、図5に示すように、回転カム106はエアシリンダ109により成形姿勢になっている。上型103が下降し始め、下型102の支持部101に載置したワークWをパッド110が押圧する。
続いて、上型103が下降し、図6に示すように、スライドカム108が回転カム106の入り込み成形部105に干渉することなく、スライドカム108の下面が回動プレート111に当接する。
上型103がなお下降し続けると、型の外側方向に付勢されているスライドカム108は、コイルスプリング112の付勢力に抗して、カムの作用によって横方向で左方へ移動し、図7に示す状態となり、回転カム106の入り込み成形部105とスライドカム108の入り込み成形部107とでワークWの入り込み成形を行う。この図7は下死点の状態である。
入り込み成形後は、図8に示すように、上型103が上昇し始める。
スライドカム108はコイルスプリング112により型の外方向に付勢されており、図9において右方に移動し入り込み成形されたワークWと干渉することなく上昇する。
一方、スライドカム108が上昇し、回転カム106はエアシリンダ109により図9において左方へ回動させ、入り込み成形したワークWの下型102よりの取り出しの際、ワークWが回転カム106の入り込み成形部105と干渉することなく取り出せる。
エアシリンダは、上述のように、入り込み成形後、成形されたワークを下型から取り出すのに回転カムを回動復帰させるため、必要なものである。
第一例(特願2001−60174、特開2002−263754)の負角成形型の回転カム駆動装置を、図10、図11、図12および図13により説明する。
下型1に回転カム5を回転自在に配置し、回転カム5を復帰させるシリンダ51を下型1に配置し、回転カム5にはカムフォロアアーム52を取付け、上型3にはカムフォロアアーム52を制御する板状のドライバー53を設ける。
軸状の回転カム5の両端には、それぞれ支持軸11を突設させ、円筒状のメタル12を固着した軸受13のメタル12に支持軸11を回転自在に内嵌めして回転カム5を回動可能とする。支持軸11の基板14を回転カム5の軸端にボルトにより固定し、支持軸11を嵌合させる軸受13はボルト16により下型1に固定する。
支持軸11の先端部11aは四角柱状に形成し、エアシリンダ51の出力を回転カム5に確実に伝達できるようにする。
カムフォロアアーム52は円盤部から両側に突出し、2部材よりなり、中央で前記支持軸11の先端部11aを挟持させ、ボルト54により結合する。カムフォロアアーム52の一方の先端にカムフォロア55を回転自在に設け、ナット56を螺着して脱落を防止する。カムフォロアアーム52の他方の先端には、シリンダ51のピストンロッド57の先端に連結部材58を介してピン59により連結する。ピストンロッド57の先端のネジ棒部分67は、連結部材58に挿入し、ネジ棒部分67に螺着したナット68を締め込んで連結部材58とピストンロッド57先端とを連結している。このナット68の締め込み量の多少によりカムフォロアアームの回動始端位置、回動終端位置が正確に定まらず、回転カム5を精度よく配置できずに入り込み成形を行うことになって、高品質のワークの加工ができないこととなる。シリンダ51はブラケット60を介して下型1にボルト61により取付ける。
通常、シリンダ51のピストンロッド57が伸長作動して回転カム5が成形姿勢を保持し、上型3が下降して入り込み成形が完了後に、シリンダ51のピストンロッド57が収縮作動して回転カム5は回動後退してワークの上方への取り出しが可能となる。
万一、シリンダ51が故障の場合は、上型3のドライバー53と下型1のカムフォロアアーム52とにより回転カム5を成形姿勢としたり、回動後退したワークの上方への取り出しが可能な姿勢とする。
すなわち、上型3のカムフォロアアーム52の対向する箇所に、板状のドライバー53を設ける。ドライバー53のカム面62にカムフォロアアーム52のカムフォロア55を当接させて回転カム5の回動を制御させる。カム面62はプレス機械の下降ストローク中のどの位置で回転カム5を回動させ、どの程度回動してから所定の成形姿勢に保持するかを考慮して決定する。カム面62の傾斜部分62aで回転カム5を回動させ、カム面62の垂直部分62bで成形姿勢を保持させる。
このドライバー53はボルト63により上型3に固定する。
シリンダ51は、上型3が上昇してカムフォロアアーム52のカムフォロア55がドライバー53のカム面62に接触しないようになった時、回転カム5を復帰させる。
図11が上型3が上死点の状態であり、図12が下死点の状態である。
上死点の状態から上型3が下降すると、やがて上型3のドライバー53のカム面62の傾斜面62aが下型1のカムフォロアアーム52のカムフォロア55に当接し、回転カム5が回動してカムフォロア55がカム面62の垂直部分62bに至ると、回転カム5は成形姿勢を保持する。ワークの入り込み成形加工が完了すると、上型3が上昇する。カムフォロアアーム52を拘束するものがなくなり、シリンダ51により回転カム5は復帰する。
図13は、図12の平面図である。
回転体カムをシリンダのピストンロッドの伸長・収縮により回動させる回転カムの回動装置において、回転カムの両端からそれぞれ支持軸を突出させ、支持軸を保持させて回転カムを回動自在に設け、支持軸にカムフォロアアームの中心部を固着し、カムフォロアアームの一端とシリンダのピストンロッドとをピストンロッドの先端のネジ棒部分は、カムフォロアアームの一端に連結した連結部材に挿入し、ネジ棒部分に螺着したナットを締め込んで連結部材とピストンロッド先端とを連結していた。
しかし、このナットの締め込み量の多少によりカムフォロアアームの回動始端位置、回動終端位置が正確に定まらず、回転カムを精度よく位置させることができず、その状態で入り込み成形を行うことになって、高品質のワークの加工が出来ないことがあった。
また、カムフォロアアームがシリンダに直接連結されているため、カムフォロアアームの故障と同時にシリンダが作動しないようになり、回転カムが停止状態となり、そこに上型が下降して回転カムやその近傍の部品を破損するおそれがあった。
第二例は、回転カムをシリンダのピストンロッドの伸長・収縮により回動させる回転カムの回動装置において、カムフォロアアームの回動始端位置、回動終端位置を正確に定め、回転カムを精度よく位置させて入り込み成形を行い、高品質のワークの加工ができ、また、カムフォロアアームがシリンダに直接連結されているため、カムフォロアアームの故障と同時にシリンダが作動しないようになり、回転カムが停止状態となり、そこに上型が下降して回転カムやその近傍の部品を破損しないようにした。
図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20、図21、図22および図23に第二従来例を示し、図10〜13と同じ部品には同一の符号を付する。
シリンダ51のピストンロッド69とカムフォロアアーム70との間には、ガイド板71を介在させる。ガイド板71のガイド溝72にはカムフォロアアーム70のカムフォロア73を嵌める。
カムフォロアアーム70は中央の円盤部から直角状に突出させ、2部材よりなり、一方の先端にカムフォロア55を回転自在に設け、他方の先端のカムフォロア73をガイド溝72に嵌める。
ガイド板71には、ピストンロッド69のストローク方向と直交する方向に隔ってカムフォロアアーム73を回動させるように刻設したガイド溝72を設ける。ガイド溝72がピストンロッド69のストローク方向と直交する方向に隔てているのは(図においてガイド溝72は上方に隔てて刻設してある)、カムフォロアアーム73延いては回転カム5を回動させるためである。ガイド溝72はカムフォロア73が円滑に移動でき、ピストンロッド69のストロークより若干長めに設定しておく。このガイド溝72は水平溝72aと斜状溝72bとよりなる。 シリンダ51のピストンロッド69とガイド板71との連結は、ピストンロッド69先端ネジ部をガイド板71にねじ込んで行い、図17・図18に示す固定板74にてピストンロッド69の回り止めを行う。図15および図17に示すように、ピストンロッド69の細径の先端部69aと大径の基端部69bとの間に両側を削除した両平面76aを設け、この両平面76aに固定板74の溝76を外嵌めし、固定板74をボルト78によりガイド板71を螺締する。
ガイド板71は、図19・図20に示すように、図14、図15の裏面側に前述のガイド溝72を刻設してカムフォロアアーム70のカムフォロア73を嵌めているが、正面側にはシリンダ51のピストンロッド69の伸長・収縮を水平方向に伝達させるため、水平案内溝75・76を刻設し、図21、図22、図23に示すガイド板サポート77のローラ78・ローラ79・80をそれぞれ水平案内溝75、水平案内溝76に嵌合させる。このガイド板サポート77はボルト81により下型1に固定する。
図14が上型3が上死点の状態で、図15は下死点の状態である。図16は図15の上型3を除いた状態の平面図である。
上死点の状態から上型3が下降すると、やがて上型3のドライバー53のカム面62の傾斜面62aの下型1のカムフォロアアーム70のカムフォロア55に当接し、回転カム5が回動してカムフォロア55がカム面62の垂直部分62bに至ると、回転カムは成形姿勢を保持する。ワークの入り込み成形加工が完了すると、上型3が上昇する。カムフォロアアーム70を拘束するものがなくなり、シリンダ51により回転カム5は復帰する。
ガイド板71のガイド溝72内のカムフォロアアーム70のカムフォロア73は、図14の上死点の状態では斜状溝72b内に位置する。上型3が下降するに従ってカムフォロア73は斜状溝72bから直線溝72aに移動する。カムフォロア73が直線溝72a内に位置する時は、カムフォロア55はドライバー53垂直部分62bに位置して回転カム5を成形姿勢としている。
シリンダのピストンロッドをネジ部分の締め込みにより連結すると、ネジ部分の締め込み量の多少により、回動カムの回動始端、回動終端位置が正確に定まらず、回動カムを精度よく位置させることができず、その状態で入り込み成形を行うことになって、高品質なワークの入り込み成形が出来なかった。本発明では、シリンダ51のピストンストロークはカムフォロア73とガイド溝72の嵌合により行わせ、回動カムの回動始端、回動終端には影響させないようにし、高品質のワークの入り込み成形加工ができ、また、カムフォロアアームがシリンダに直接連結されているため、カムフォロアアームの故障と同時にシリンダが作動しないようになり、回転カムが停止状態となり、そこに上型が下降して回転カムやその近傍の部品を破損しないようにした。
第二従来例は、回転カムとエアシリンダとの間にアーム状のカムフォロアアームが介在するために故障する場合が多く、カムフォロアアームに対して片持ち状に支持されているため、僅かな作動回数でその中心軸が斜状となりカムフォロアが破損している。
特開2002−263754
回転カムの回動始端位置、回動終端位置が正確に定まらず、回転カムを精度よく位置させることができないままで入り込み成形を行うので、高品質のワークの加工ができず、また、回転カムとエアシリンダとの間にアーム状のカムフォロアアームが介在するために故障する場合が多く、カムフォロアがカムフォロアアームに対して片持ち状に支持されているため、僅かな作動回数でその中心軸が斜状となり、カムフォロアが破損していた。
そこで、本発明は、金属製薄板のワークを支持部に載置する下型と、前記下型に対し直線方向に下降してワークに衝合してワークを成形する上型とで構成し、支持部寄りの縁部に上型の軌跡より入り込んだ入り込み成形部を形成し、下型に回動自在に設けた回転カムと、入り込み成形部を有し、前記回転カムに対向させて摺動自在に設けたスライドカムと、成形後、ワークを下型から取り出せる状態まで回転カムを回動後退させる、下型に設けた自動復帰具とよりなり、下型の支持部に載置されたワークを回転カムの入り込み成形部とスライドカムの入り込み成形部で、スライドカムは摺動してワークを成形し、成形後、自動復帰具により回転カムを回動後退させ、成形したワークを下型より取り出せるようにした負角成形型において、回転カムの両端からそれぞれ支持軸を突出させ、支持軸を下型に保持させて回転カムを回動自在に設け、支持軸にアームの中心部を固着し、アームの先端と下型に設けたシリンダのピストンロッドとの間にガイド板を介在させて連結し、ガイド板に両持ち状に支持したローラを上型に設けたドライバーに当接させるようにしてなる負角成形型の回転カム駆動装置とした。
また、本発明は、具体的には、金属製薄板のワークを支持部に載置する下型と、前記下型に対し直線方向に下降してワークに衝合してワークを成形する上型とで構成し、支持部寄りの縁部に上型の軌跡より入り込んだ入り込み成形部を形成し、下型に回動自在に設けた回転カムと、入り込み成形部を有し、前記回転カムに対向させて摺動自在に設けたスライドカムと、成形後、ワークを下型から取り出せる状態まで回転カムを回動後退させる、下型に設けた自動復帰具とよりなり、下型の支持部に載置されたワークを回転カムの入り込み成形部とスライドカムの入り込み成形部で、スライドカムは摺動してワークを成形し、成形後、自動復帰具により回転カムを回動後退させ、成形したワークを下型より取り出せるようにした負角成形型において、回転カムの両端からそれぞれ支持軸を突出させ、支持軸を下型に保持させて回転カムを回動自在に設け、支持軸にアームの中心部を固着し、アームの先端と下型に設けたシリンダのピストンロッドとの間にガイド板を介在させて連結し、ガイド板にはピストンロッドのストローク方向と直交する方向に隔ててアームを回動させるようにしたガイド溝を刻設し、ガイド溝にアーム先端のカムフォロアを嵌め、ガイド板に両持ち状に支持したローラを上型に設けたドライバーに当接させるようにしてなる負角成形型の回転カム駆動装置とした。
本発明は、上述のように、金属製薄板のワークを支持部に載置する下型と、前記下型に対し直線方向に下降してワークに衝合してワークを成形する上型とで構成し、支持部寄りの縁部に上型の軌跡より入り込んだ入り込み成形部を形成し、下型に回動自在に設けた回転カムと、入り込み成形部を有し、前記回転カムに対向させて摺動自在に設けたスライドカムと、成形後、ワークを下型から取り出せる状態まで回転カムを回動後退させる、下型に設けた自動復帰具とよりなり、下型の支持部に載置されたワークを回転カムの入り込み成形部とスライドカムの入り込み成形部で、スライドカムは摺動してワークを成形し、成形後、自動復帰具により回転カムを回動後退させ、成形したワークを下型より取り出せるようにした負角成形型において、回転カムの両端からそれぞれ支持軸を突出させ、支持軸を下型に保持させて回転カムを回動自在に設け、支持軸にアームの中心部を固着し、アームの先端と下型に設けたシリンダのピストンロッドとの間にガイド板を介在させて連結し、ガイド板に両持ち状に支持したローラを上型に設けたドライバーに当接させるようにしてなる負角成形型の回転カム駆動装置であるので、カムフォロアが破損することはなくなった。
また、本発明は、金属製の薄板のワークを支持部に載置する下型と、前記下型に対し直線方向に下降してワークに衝合してワークを成形する上型とで構成し、支持部寄りの縁部に上型の軌跡より入り込んだ入り込み成形部を形成し、下型に回動自在に設けた回転カムと、入り込み成形部を有し、前記回転カムに対向させて摺動自在に設けたスライドカムと、成形後、ワークを下型から取り出せる状態まで回転カムを回動後退させる、下型に設けた自動復帰具とよりなり、下型の支持部に載置されたワークを回転カムの入り込み成形部とスライドカムの入り込み成形部で、スライドカムは摺動してワークを成形し、成形後、自動復帰具により回転カムを回動後退させ、成形したワークを下型より取り出せるようにした負角成形型において、回転カムの両端からそれぞれ支持軸を突出させ、支持軸を下型に保持させて回転カムを回動自在に設け、支持軸にアームの中心部を固着し、アームの先端と下型に設けたシリンダのピストンロッドとの間にガイド板を介在させて連結し、ガイド板にはピストンロッドのストローク方向と直交する方向に隔ててアームを回動させるようにしたガイド溝を刻設し、ガイド溝にアーム先端のカムフォロアを嵌め、ガイド板に両持ち状に支持したローラを上型に設けたドライバーに当接させるようにしてなる負角成形型の回転カム駆動装置としたので、カムフォロアの破損を十分に防止できる。
本発明を添付する図面の図1〜図3に示す具体的な実施例に基づいて、以下詳細に説明する。
シリンダ51のピストンロッド69とアーム82との間には、ガイド板85を介在させる。ガイド板85のガイド溝72にはアーム82先端のカムフォロア83を嵌める。
ガイド板85には、ピストンロッド69のストローク方向と直交する方向に隔ててアーム82を回動させるように刻設したガイド溝72を設ける。ガイド溝72がピストンロッド69のストローク方向と直交する方向に隔てているのは(図においてガイド溝72は上方に隔てて刻設してある)、アーム82延いては回転カム5を回動させるためである。ガイド溝72はカムフォロア83が円滑に移動でき、ピストンロッド69のストロークより若干長めに設定しておく。このガイド溝72は水平溝72aと斜状溝72bとよりなる。
シリンダ51のピストンロッド69とガイド板85との連結は、ピストンロッド69先端ネジ部をガイド板85にねじ込んで行い、図17・図18に示すように、ピストンロッド69の細径の先端部69aと大径の基端部69bとの間に両側を削除した両平面76aを設け、この両平面76aに固定板74の溝76を外嵌めし、固定板74をボルト78によりガイド板85を螺締する。
丸棒で一側を平面に形成した係合棒91をガイド板85の貫通孔92に遊び嵌めし、係合棒91にロッド69の細径部69aネジ部分を螺締する。係合棒91はガイド板85に遊び嵌めされているので、ガイド板85はピストンロッド69と一体として移動するのでなく、若干の余裕を持って移動することになり、衝撃が吸収できる。
ガイド板85は、裏面側に前述のガイド溝72を刻設してアーム82のカムフォロア83を嵌めているが、シンリダ51のピストンロッド69の伸長・収縮を水平方向に伝達させるため、ガイド板サポート84によりガイド板85を水平に案内させ、このガイド板サポート84はボルト89により下型1に固定する。
上型3のカムドライバー53に対向する下型1のガイド板85の前端上部にローラ86を片持ち状でなく両持ち状に支持させる。ローラ86の両側に支持板87・87を起立固着させ、支持板87・87間に中心軸88を架設して中心軸88にローラ86を回転自在に設ける。
図3が上型3が上死点の状態で、図1は下死点の状態である。図2は図1の平面図である。
上死点の状態から上型3が下降すると、やがて上型3のドライバー53のカム面62の傾斜面62aが下型1のガイド板85のローラ86に当接し、回転カム5が回動してローラ86がカム面62の垂直部分62bに至ると、回転カム5は成形姿勢を保持する。ワークの入り込み成形加工が完了すると、上型3が上昇する。アーム82を拘束するものがなくなり、シリンダ51により回転カム5は復帰する。
ガイド板85のガイド溝72内のアーム82のカムフォロア83は、図3の上死点の状態では斜状溝72b内に位置する。上型3が下降するに従ってカムフォロア83は斜状溝72bから直線溝72aに移動する。カムフォロア83が直線溝72a内に位置する時は、ローラ86はドライバー53垂直部分62bに位置して回転カム5を成形姿勢としている。
シリンダのピストンロッドをネジ部分の締め込みにより連結すると、ネジ部分の締め込み量の多少により、回転カムの回動始端、回動終端位置が正確に定まらず、回動カムを精度よく位置させることができず、その状態で入り込み成形を行うことになって、高品質なワークの入り込み成形が出来なかった。本発明では、シリンダのピストンストロークはカムフォロアとガイド溝の嵌合により行わせ、回動カムの回動始端、回動終端には影響させないようにし、高品質のワークの入り込み成形加工ができるようにした。
また、従来は、回転カムとエアシリンダとの間にアーム状のカムフォロアアームが介在するために故障する場合が多く、カムフォロアがカムフォロアアームに対して片持ち状に支持されているため僅かな作動回数でその中心軸が斜状となり破損していたが、ローラをガイド板に設けると共に、ローラを両持ち状に支持させるようにしたので、ローラが破損するようなことはなくなった。
本発明は、金属製薄板の負角成形型の回転カム駆動装置に利用できる他、樹脂製薄板の負角成形型の回転カム駆動装置にも利用できる。
W…ワーク
1…下型
3…上型
5…回転カム
11…支持軸
11a…先端部
82…カムフォロアアーム
51…シリンダ
69…ピストンロッド
53…ドライバー
85…ガイド板
72…ガイド溝
86…ローラ
83…カムフォロア
1…下型
3…上型
5…回転カム
11…支持軸
11a…先端部
82…カムフォロアアーム
51…シリンダ
69…ピストンロッド
53…ドライバー
85…ガイド板
72…ガイド溝
86…ローラ
83…カムフォロア
Claims (2)
- 金属製薄板のワークを支持部に載置する下型と、前記下型に対し直線方向に下降してワークに衝合してワークを成形する上型とで構成し、支持部寄りの縁部に上型の軌跡より入り込んだ入り込み成形部を形成し、下型に回動自在に設けた回転カムと、入り込み成形部を有し、前記回転カムに対向させて摺動自在に設けたスライドカムと、成形後、ワークを下型から取り出せる状態まで回転カムを回動後退させる、下型に設けた自動復帰具とよりなり、下型の支持部に載置されたワークを回転カムの入り込み成形部とスライドカムの入り込み成形部で、スライドカムは摺動してワークを成形し、成形後、自動復帰具により回転カムを回動後退させ、成形したワークを下型より取り出せるようにした負角成形型において、回転カムの両端からそれぞれ支持軸を突出させ、支持軸を下型に保持させて回転カムを回動自在に設け、支持軸にアームの中心部を固着し、アームの先端と下型に設けたシリンダのピストンロッドとの間にガイド板を介在させて連結し、ガイド板に両持ち状に支持したローラを上型に設けたドライバーに当接させるようにしてなる負角成形型の回転カム駆動装置。
- 金属製薄板のワークを支持部に載置する下型と、前記下型に対し直線方向に下降してワークに衝合してワークを成形する上型とで構成し、支持部寄りの縁部に上型の軌跡より入り込んだ入り込み成形部を形成し、下型に回動自在に設けた回転カムと、入り込み成形部を有し、前記回転カムに対向させて摺動自在に設けたスライドカムと、成形後、ワークを下型から取り出せる状態まで回転カムを回動後退させる、下型に設けた自動復帰具とよりなり、下型の支持部に載置されたワークを回転カムの入り込み成形部とスライドカムの入り込み成形部で、スライドカムは摺動してワークを成形し、成形後、自動復帰具により回転カムを回動後退させ、成形したワークを下型より取り出せるようにした負角成形型において、回転カムの両端からそれぞれ支持軸を突出させ、支持軸を下型に保持させて回転カムを回動自在に設け、支持軸にアームの中心部を固着し、アームの先端と下型に設けたシリンダのピストンロッドとの間にガイド板を介在させて連結し、ガイド板にはピストンロッドのストローク方向と直交する方向に隔ててアームを回動させるようにしたガイド溝を刻設し、ガイド溝にアーム先端のカムフォロアを嵌め、ガイド板に両持ち状に支持したローラを上型に設けたドライバーに当接させるようにしてなる負角成形型の回転カム駆動装置。
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