JPH1130043A - 傾斜した親綱支柱と支柱に設けた掛着装置 - Google Patents
傾斜した親綱支柱と支柱に設けた掛着装置Info
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- JPH1130043A JPH1130043A JP21887497A JP21887497A JPH1130043A JP H1130043 A JPH1130043 A JP H1130043A JP 21887497 A JP21887497 A JP 21887497A JP 21887497 A JP21887497 A JP 21887497A JP H1130043 A JPH1130043 A JP H1130043A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄骨フランジの歩行巾を広くし作業者の歩行
を妨げず、親綱を張った後からも中間支柱として立設す
ることができる親綱支柱を提供する。 【解決手段】 工事現場の鉄骨に取り付ける親綱の支柱
であって、垂直方向から5゜〜20゜鉄骨のフランジ部
より外側に傾斜した支柱本体と、支柱本体の下端側面部
に設けた鉄骨のフランジ部に取り付けるコの字形の挾着
部と挾着部に配置した着脱自在に圧着する固着ネジとか
らなる連結部と、支柱本体の上端に設けた親綱の掛着装
置とからなることを特徴とする、傾斜した親綱支柱であ
る。
を妨げず、親綱を張った後からも中間支柱として立設す
ることができる親綱支柱を提供する。 【解決手段】 工事現場の鉄骨に取り付ける親綱の支柱
であって、垂直方向から5゜〜20゜鉄骨のフランジ部
より外側に傾斜した支柱本体と、支柱本体の下端側面部
に設けた鉄骨のフランジ部に取り付けるコの字形の挾着
部と挾着部に配置した着脱自在に圧着する固着ネジとか
らなる連結部と、支柱本体の上端に設けた親綱の掛着装
置とからなることを特徴とする、傾斜した親綱支柱であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工事現場の安全用仮
設具として、親綱を掛け渡すために使用する親綱支柱と
該支柱に設けた掛着装置に関する。
設具として、親綱を掛け渡すために使用する親綱支柱と
該支柱に設けた掛着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】親綱支柱には、枠組足場に取り付けるも
のなどもあるが、梁鉄骨にとり付けるものとして、例え
ば実開平7−10256号公報に記載された図4に示す
ようなものがある。これは支柱本体1を矩形の金属製パ
イプで形成し、上端に環体で構成した親綱の環状掛着部
2を形成し、鉄骨フランジを挾み込むための横向き開口
4と、この開口4内に貫通突出して上下に移動する圧着
ネジ5からなるコ字形の挾着部3を前記支柱本体1の下
端に設けている。開口4に梁鉄骨の上フランジを差し入
れ、圧着ネジ5端をこの上フランジに押圧して支柱全体
を梁鉄骨に固定する。このようにして親綱支柱は梁鉄骨
から垂直に立設するので、カラビナ等の金具を介して親
綱の端を掛着部2に固定し、親綱支柱間に親綱を掛け渡
す。ところで、親綱支柱間のピッチが長いときは、この
間に中間親綱支柱を立てる必要があるが、支柱の構造が
同一である場合は、中間親綱支柱の上端に形成してある
フックを組み合わせた掛着部や環状の掛着部2に親綱を
挿入して親綱の途中を中間親綱支柱に掛着してから、カ
ラビナ等の金具を親綱の端部に取り付けて端部の親綱支
柱に固定し、また、緊張器を親綱の端に取り付けて親綱
をたるみが生じないように張るのである。作業者は腰の
ベルトに取り付けた救命ロープの先端に設置したフック
を親綱に掛けて移動自在に親綱と連結して落下事故を防
止する。
のなどもあるが、梁鉄骨にとり付けるものとして、例え
ば実開平7−10256号公報に記載された図4に示す
ようなものがある。これは支柱本体1を矩形の金属製パ
イプで形成し、上端に環体で構成した親綱の環状掛着部
2を形成し、鉄骨フランジを挾み込むための横向き開口
4と、この開口4内に貫通突出して上下に移動する圧着
ネジ5からなるコ字形の挾着部3を前記支柱本体1の下
端に設けている。開口4に梁鉄骨の上フランジを差し入
れ、圧着ネジ5端をこの上フランジに押圧して支柱全体
を梁鉄骨に固定する。このようにして親綱支柱は梁鉄骨
から垂直に立設するので、カラビナ等の金具を介して親
綱の端を掛着部2に固定し、親綱支柱間に親綱を掛け渡
す。ところで、親綱支柱間のピッチが長いときは、この
間に中間親綱支柱を立てる必要があるが、支柱の構造が
同一である場合は、中間親綱支柱の上端に形成してある
フックを組み合わせた掛着部や環状の掛着部2に親綱を
挿入して親綱の途中を中間親綱支柱に掛着してから、カ
ラビナ等の金具を親綱の端部に取り付けて端部の親綱支
柱に固定し、また、緊張器を親綱の端に取り付けて親綱
をたるみが生じないように張るのである。作業者は腰の
ベルトに取り付けた救命ロープの先端に設置したフック
を親綱に掛けて移動自在に親綱と連結して落下事故を防
止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の親綱支柱は鉄骨
のフランジ部に下端のコの字状挾着部により固定され、
垂直に立設されていた。このため作業者が歩行するフラ
ンジ部は支柱設置部では巾がフランジの巾に限定される
ので狭くなり、材料をフランジによりはみ出して運搬す
ることができない問題があった。また親綱支柱が鉄骨の
フランジ部に垂直に立設されており、歩行者の腰の高さ
が支柱の親綱掛着部と同一であるため歩行者の腰が該掛
着部に当たる事故が発生し、はなはだしい場合は親綱が
はずれることもある。さらに中間支柱は上端に形成した
現在普通に用いられている環状の掛着部に親綱を通すも
のは親綱のたるみを解消するため後から立設することが
できない。またフックを組み合わせた掛着部に親綱を通
すものは後で立設することはできるが親綱がはね上ると
はずれる危険がある。本発明はこのような問題を解決し
た親綱支柱を提供する。
のフランジ部に下端のコの字状挾着部により固定され、
垂直に立設されていた。このため作業者が歩行するフラ
ンジ部は支柱設置部では巾がフランジの巾に限定される
ので狭くなり、材料をフランジによりはみ出して運搬す
ることができない問題があった。また親綱支柱が鉄骨の
フランジ部に垂直に立設されており、歩行者の腰の高さ
が支柱の親綱掛着部と同一であるため歩行者の腰が該掛
着部に当たる事故が発生し、はなはだしい場合は親綱が
はずれることもある。さらに中間支柱は上端に形成した
現在普通に用いられている環状の掛着部に親綱を通すも
のは親綱のたるみを解消するため後から立設することが
できない。またフックを組み合わせた掛着部に親綱を通
すものは後で立設することはできるが親綱がはね上ると
はずれる危険がある。本発明はこのような問題を解決し
た親綱支柱を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. 工事現場の鉄骨に取り付ける親綱の支柱であっ
て、垂直方向から5゜〜20゜鉄骨のフランジ部より外
側に傾斜した支柱本体と、支柱本体の下端側面部に設け
た鉄骨のフランジ部に取り付けるコの字形の挾着部と挾
着部に配置した着脱自在に圧着する固着ネジとからなる
連結部と、支柱本体の上端に設けた親綱の掛着装置とか
らなることを特徴とする、傾斜した親綱支柱。 2. 親綱の掛着装置が2個の鈎形部材を間隔をおいて
上辺を対向させて突設し、一方の上辺の端部には弾性的
に上方向に付勢された外れ止め材が回動自在に設置され
ており、他方の鉤形部剤の上辺の端部下面には上方に付
勢された外れ止め材が嵌合する凹所が設けられている掛
着装置である、1項に記載された傾斜した親綱支柱。 3. 親綱の掛着装置が2個の逆L字形部材を鉤状辺を
相互に逆向きとし且つ対向させ、間隔をおいて垂直辺を
支柱上端に結合してなる掛着装置である、1項に記載さ
れた傾斜した親綱支柱。 4. 掛着装置が2個の逆L字形部材の垂直辺とを連結
杆で連結した掛着装置である、2項に記載された傾斜し
た親綱支柱。 5. 親綱の掛着部が支柱と一体に成形された、1項な
いし4項のいずれか1項に記載された傾斜した親綱支
柱。 6. 親綱の掛着装置が支柱とは別体に成形されたもの
であり、支柱上部に着脱自在に固着された掛着装置であ
る、1項ないし4項のいずれか1項に記載された傾斜し
た親綱支柱。 7. 親綱の掛着装置が支柱本体の上端面内に納まり側
面にはみ出さない掛着装置である、1項ないし6項のい
ずれか1項に記載された傾斜した親綱支柱。 8. 2個の鈎形部材を間隔をおいて上辺を対向させて
突設し一個の部材の上辺の端部には弾性的に上方向に付
勢された外れ止め材を回動自在に設置し、他方の鉤形部
材の上辺の端部下面には上方に付勢された外れ止め材が
嵌合する凹所を設置してなる、傾斜した親綱支柱の親綱
掛着装置。 9. 2個の逆L字形部材を鉤状辺を相互に逆向きとし
且つ間隔をおいて垂直部を支柱上端に結合してなる、傾
斜した親綱支柱の親綱掛着装置。 10. 2個の逆L字形部材の垂直部とを連結杆で連結
した、9項に記載された傾斜した親綱支柱の親綱掛着装
置。」に関する。
て、垂直方向から5゜〜20゜鉄骨のフランジ部より外
側に傾斜した支柱本体と、支柱本体の下端側面部に設け
た鉄骨のフランジ部に取り付けるコの字形の挾着部と挾
着部に配置した着脱自在に圧着する固着ネジとからなる
連結部と、支柱本体の上端に設けた親綱の掛着装置とか
らなることを特徴とする、傾斜した親綱支柱。 2. 親綱の掛着装置が2個の鈎形部材を間隔をおいて
上辺を対向させて突設し、一方の上辺の端部には弾性的
に上方向に付勢された外れ止め材が回動自在に設置され
ており、他方の鉤形部剤の上辺の端部下面には上方に付
勢された外れ止め材が嵌合する凹所が設けられている掛
着装置である、1項に記載された傾斜した親綱支柱。 3. 親綱の掛着装置が2個の逆L字形部材を鉤状辺を
相互に逆向きとし且つ対向させ、間隔をおいて垂直辺を
支柱上端に結合してなる掛着装置である、1項に記載さ
れた傾斜した親綱支柱。 4. 掛着装置が2個の逆L字形部材の垂直辺とを連結
杆で連結した掛着装置である、2項に記載された傾斜し
た親綱支柱。 5. 親綱の掛着部が支柱と一体に成形された、1項な
いし4項のいずれか1項に記載された傾斜した親綱支
柱。 6. 親綱の掛着装置が支柱とは別体に成形されたもの
であり、支柱上部に着脱自在に固着された掛着装置であ
る、1項ないし4項のいずれか1項に記載された傾斜し
た親綱支柱。 7. 親綱の掛着装置が支柱本体の上端面内に納まり側
面にはみ出さない掛着装置である、1項ないし6項のい
ずれか1項に記載された傾斜した親綱支柱。 8. 2個の鈎形部材を間隔をおいて上辺を対向させて
突設し一個の部材の上辺の端部には弾性的に上方向に付
勢された外れ止め材を回動自在に設置し、他方の鉤形部
材の上辺の端部下面には上方に付勢された外れ止め材が
嵌合する凹所を設置してなる、傾斜した親綱支柱の親綱
掛着装置。 9. 2個の逆L字形部材を鉤状辺を相互に逆向きとし
且つ間隔をおいて垂直部を支柱上端に結合してなる、傾
斜した親綱支柱の親綱掛着装置。 10. 2個の逆L字形部材の垂直部とを連結杆で連結
した、9項に記載された傾斜した親綱支柱の親綱掛着装
置。」に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において支柱本体を垂直方
向から5゜〜20゜鉄骨フランジ部より外側に傾斜させ
たのは、このように傾斜させることにより鉄骨フランジ
の上を歩行する作業者が安全に工具等を所持すると平均
で腰巾450mm〜750mm、腰高さ800mm〜1
000mmであるので歩行を妨げないようにするために
は5゜〜20゜傾斜する必要があり、傾斜が5゜以下で
は垂直立設に近くなり歩行を妨げる。また20゜以上で
は支柱が傾きすぎるので親綱がフランジから離れすぎる
からである。支柱を鉄骨フランジに取り付けるのに、支
柱本体の下端側面部にコの字状の挾着部を設けこの挾着
部に配置した着脱自在に圧着する固着ネジによりフラン
ジに取り付けるのは、傾斜した支柱の重量や支柱にかか
る力は支柱本体の下端側面部と挾着部の接合部をずらす
せん断力として作用するが、支柱本体の下端側面と挾着
部は面で固着しているので耐せん断性は非常に大きいた
め支柱本体下端面を鉄骨フランジに結合させる固着より
支柱は安全に固定される。固着ネジとしてはボトル等が
好適である。
向から5゜〜20゜鉄骨フランジ部より外側に傾斜させ
たのは、このように傾斜させることにより鉄骨フランジ
の上を歩行する作業者が安全に工具等を所持すると平均
で腰巾450mm〜750mm、腰高さ800mm〜1
000mmであるので歩行を妨げないようにするために
は5゜〜20゜傾斜する必要があり、傾斜が5゜以下で
は垂直立設に近くなり歩行を妨げる。また20゜以上で
は支柱が傾きすぎるので親綱がフランジから離れすぎる
からである。支柱を鉄骨フランジに取り付けるのに、支
柱本体の下端側面部にコの字状の挾着部を設けこの挾着
部に配置した着脱自在に圧着する固着ネジによりフラン
ジに取り付けるのは、傾斜した支柱の重量や支柱にかか
る力は支柱本体の下端側面部と挾着部の接合部をずらす
せん断力として作用するが、支柱本体の下端側面と挾着
部は面で固着しているので耐せん断性は非常に大きいた
め支柱本体下端面を鉄骨フランジに結合させる固着より
支柱は安全に固定される。固着ネジとしてはボトル等が
好適である。
【0006】親綱を支柱に連結する掛着装置が支柱本体
の上端部に設置される。親綱の掛着装置は2個の逆L字
形部材を鉤状辺を相互に逆向として対向させ、間隔をお
いて垂直辺を支柱上端に結合した構造とすることもでき
る。また、この逆L字形部の垂直辺を連結杵で結合した
掛着装置は親綱の離脱が少ない効果がある。最も好まし
い掛着装置は2個の鈎形部材を間隔をおいて上辺を対向
させて突設し一方の上辺の端部には弾性的に上方向に付
勢された外れ止め材を設置し他方の鉤形部剤の上辺の端
部下面には上方に付勢された外れ止め材が嵌合する凹所
を設けた掛着装置である。この掛着装置は支柱に用いた
とき、上から親綱を押し込むと外れ止め材が下方に押さ
れて開口し親綱が納められると外れ止め材が上方に移動
し嵌合凹所に嵌合する。外れ止め材は下方に移動して掛
着装置を開口するが上方には移動できないので親綱がは
ね上っても脱出することはなく、支柱から外れる危険は
全くない。このような構造であるので中間支柱を後から
立設することができる。またカラビナ等は鉤形部材に掛
ければよくカラビナの鉤形部材からの脱出もはずれ止め
材で完全に防止される。これ等の掛着装置材は支柱本体
と一体に形成されてもよく、また別体に製造して支柱本
体に着脱自在に取り付けてもよい。この掛着装置は2個
の鉤形部材を対向して配置してもよく、また鉤形部材の
下部を一体とした台形状の形状としてもよい。掛着装置
材は支柱本体の上端面内に納まり側面にはみ出さないこ
とが親綱支柱の輸送、保管時のスペースを小さくできる
利点があり、また取扱い時の損傷も少ない効果がある。
支柱が傾斜して挾着部に取り付けられているので、同一
断面性能材料において材料が少なくなり、軽量化できる
利点もある。
の上端部に設置される。親綱の掛着装置は2個の逆L字
形部材を鉤状辺を相互に逆向として対向させ、間隔をお
いて垂直辺を支柱上端に結合した構造とすることもでき
る。また、この逆L字形部の垂直辺を連結杵で結合した
掛着装置は親綱の離脱が少ない効果がある。最も好まし
い掛着装置は2個の鈎形部材を間隔をおいて上辺を対向
させて突設し一方の上辺の端部には弾性的に上方向に付
勢された外れ止め材を設置し他方の鉤形部剤の上辺の端
部下面には上方に付勢された外れ止め材が嵌合する凹所
を設けた掛着装置である。この掛着装置は支柱に用いた
とき、上から親綱を押し込むと外れ止め材が下方に押さ
れて開口し親綱が納められると外れ止め材が上方に移動
し嵌合凹所に嵌合する。外れ止め材は下方に移動して掛
着装置を開口するが上方には移動できないので親綱がは
ね上っても脱出することはなく、支柱から外れる危険は
全くない。このような構造であるので中間支柱を後から
立設することができる。またカラビナ等は鉤形部材に掛
ければよくカラビナの鉤形部材からの脱出もはずれ止め
材で完全に防止される。これ等の掛着装置材は支柱本体
と一体に形成されてもよく、また別体に製造して支柱本
体に着脱自在に取り付けてもよい。この掛着装置は2個
の鉤形部材を対向して配置してもよく、また鉤形部材の
下部を一体とした台形状の形状としてもよい。掛着装置
材は支柱本体の上端面内に納まり側面にはみ出さないこ
とが親綱支柱の輸送、保管時のスペースを小さくできる
利点があり、また取扱い時の損傷も少ない効果がある。
支柱が傾斜して挾着部に取り付けられているので、同一
断面性能材料において材料が少なくなり、軽量化できる
利点もある。
【0007】
【実施例】本発明を実施例について具体的に説明する。
【0008】図1は本発明の傾斜した親綱支柱の正面を
示す説明図である。1は支柱本体であってアルミ合金や
鉄のパイプで形成されている。勿論断面L字形やI字形
のアングルで形成することもできる。2は支柱本体の側
面の下端部に設置された工事現場の鉄骨のフランジに取
り付ける連結部であって、断面のコの字形状の挾着部3
と、これに配置した固着ネジ4とからなっている。この
実施例では連結部は支柱本体に溶接されている。5は支
柱本体の上方端部に設置された掛着装置で親綱6が挿通
されている。7は取り扱い時に手をかける把手である。
示す説明図である。1は支柱本体であってアルミ合金や
鉄のパイプで形成されている。勿論断面L字形やI字形
のアングルで形成することもできる。2は支柱本体の側
面の下端部に設置された工事現場の鉄骨のフランジに取
り付ける連結部であって、断面のコの字形状の挾着部3
と、これに配置した固着ネジ4とからなっている。この
実施例では連結部は支柱本体に溶接されている。5は支
柱本体の上方端部に設置された掛着装置で親綱6が挿通
されている。7は取り扱い時に手をかける把手である。
【0009】図2は本発明の親綱支柱の側面を示し、1
は支柱本体であって、この例では垂直方向から20゜外
側に傾斜している。2は支柱本体の下端側面に設置され
た鉄骨のフランジに取り付ける断面コの字形の挾着部3
と挾着部に配置した固着ネジ4とからなる支柱本体の連
結部であって、支柱本体と溶接されている。この実施例
では固着ネジとして着脱自在のボトルが用いられてい
る。支柱本体の上方端部には親綱を掛着する掛着装置5
が設置されており親綱6が通されている。
は支柱本体であって、この例では垂直方向から20゜外
側に傾斜している。2は支柱本体の下端側面に設置され
た鉄骨のフランジに取り付ける断面コの字形の挾着部3
と挾着部に配置した固着ネジ4とからなる支柱本体の連
結部であって、支柱本体と溶接されている。この実施例
では固着ネジとして着脱自在のボトルが用いられてい
る。支柱本体の上方端部には親綱を掛着する掛着装置5
が設置されており親綱6が通されている。
【0010】図3は本発明の親綱掛着装置の実施例であ
る。8と9は相互に逆向きで間隔をおいて突設した2個
の逆L字形部材であり、基板10に端部が結合されてい
る。この基板を支柱本体の上端部に接合することにより
掛着装置が形成される。このように掛着装置は支柱本体
とは別に製造して支柱本体の上端部に配設してもよく、
また支柱本体の上端部を加工して形成してもよく、一体
成形してもよい。
る。8と9は相互に逆向きで間隔をおいて突設した2個
の逆L字形部材であり、基板10に端部が結合されてい
る。この基板を支柱本体の上端部に接合することにより
掛着装置が形成される。このように掛着装置は支柱本体
とは別に製造して支柱本体の上端部に配設してもよく、
また支柱本体の上端部を加工して形成してもよく、一体
成形してもよい。
【0011】図4は図3の掛着装置を結合した親綱支柱
を上方より俯瞰した説明図であって、基板10は支柱本
体11に嵌合しており、掛着装置は支柱本体より上部1
1からはみだしていない。またL字形部材8、9は斜め
に平行して設置されているので親綱は外れ難い。親綱6
は逆L字形部材8、9を通って保持されている。図5は
他の実施例で図3の掛着装置のL字形部材の垂直部を連
結杵12で連結した掛着装置である。この連結杵12を
配置すると親綱は連結杵により支えられ下方に脱出しな
いので逆L字形部材の鉤状辺8、9を図4のように斜め
にして配置する必要はなく、図6のように親綱に対して
直角とすることもでき、また鉤状辺先端を垂直にしても
よい。
を上方より俯瞰した説明図であって、基板10は支柱本
体11に嵌合しており、掛着装置は支柱本体より上部1
1からはみだしていない。またL字形部材8、9は斜め
に平行して設置されているので親綱は外れ難い。親綱6
は逆L字形部材8、9を通って保持されている。図5は
他の実施例で図3の掛着装置のL字形部材の垂直部を連
結杵12で連結した掛着装置である。この連結杵12を
配置すると親綱は連結杵により支えられ下方に脱出しな
いので逆L字形部材の鉤状辺8、9を図4のように斜め
にして配置する必要はなく、図6のように親綱に対して
直角とすることもでき、また鉤状辺先端を垂直にしても
よい。
【0012】図7は最も好ましい他の掛着装置の実施例
であって、8と9は間隔をおいて上辺を対向させて突設
した2個の鉤形部材であって、この実施例のように下辺
が連結材13で連結した形状で、この連結材13を基板
10に結合したものでもよく、図3のように別々の鉤形
部材8、9を基板10に突設してもよい。14は外れ止
め材であって一方の鉤形部材9の上辺に端部を回動自在
に設置されている。外れ止め材は長コの字状の部材が好
ましく端部開口2辺を鉤形部材9の上辺の端部を挾んで
回動自在に結合させると作動が良好となる。この外れ止
め材は上方に弾性的に付勢されており、通常は上方には
ね上っている。他方の鉤形部材8の上辺には上方にはね
上った外れ止め材の嵌合する凹部15が設けられてお
り、外れ止め材がこの凹部で保持されている。この掛止
部も基板10に固着されており、支柱本体上端に接合さ
れる。外れ止め材14は鉤形部材の上辺より上方にはあ
がらないので親綱がはね上っても外れることはない。図
8は図7の掛着装置を上方より俯瞰した図で掛着装置は
基板の対角線上に配設されている。6は親綱であって外
れ止め材を下方に押して掛着装置に挿入される。本発明
の掛着装置を設けた支柱を端部支柱として配置した場合
は親綱はその端部に設けたカラビナ等によって掛着装置
にかけて連結し、中間支柱として用いた場合親綱は掛着
装置に押し込まれて保持される。したがって中間支柱を
必要に応じて後から必要個数立設することができる。
であって、8と9は間隔をおいて上辺を対向させて突設
した2個の鉤形部材であって、この実施例のように下辺
が連結材13で連結した形状で、この連結材13を基板
10に結合したものでもよく、図3のように別々の鉤形
部材8、9を基板10に突設してもよい。14は外れ止
め材であって一方の鉤形部材9の上辺に端部を回動自在
に設置されている。外れ止め材は長コの字状の部材が好
ましく端部開口2辺を鉤形部材9の上辺の端部を挾んで
回動自在に結合させると作動が良好となる。この外れ止
め材は上方に弾性的に付勢されており、通常は上方には
ね上っている。他方の鉤形部材8の上辺には上方にはね
上った外れ止め材の嵌合する凹部15が設けられてお
り、外れ止め材がこの凹部で保持されている。この掛止
部も基板10に固着されており、支柱本体上端に接合さ
れる。外れ止め材14は鉤形部材の上辺より上方にはあ
がらないので親綱がはね上っても外れることはない。図
8は図7の掛着装置を上方より俯瞰した図で掛着装置は
基板の対角線上に配設されている。6は親綱であって外
れ止め材を下方に押して掛着装置に挿入される。本発明
の掛着装置を設けた支柱を端部支柱として配置した場合
は親綱はその端部に設けたカラビナ等によって掛着装置
にかけて連結し、中間支柱として用いた場合親綱は掛着
装置に押し込まれて保持される。したがって中間支柱を
必要に応じて後から必要個数立設することができる。
【0013】図9は従来の親綱支柱を示す。支柱本体1
は垂直に立設されるので鉄骨フランジの歩行巾を小さく
し歩行を妨げることがわかる。また掛着装置5はリング
状であるので後から親綱を通すことができないので中間
支柱として必要が生じたとき立設することができない。
は垂直に立設されるので鉄骨フランジの歩行巾を小さく
し歩行を妨げることがわかる。また掛着装置5はリング
状であるので後から親綱を通すことができないので中間
支柱として必要が生じたとき立設することができない。
【0014】
【発明の効果】本発明は親綱支柱を外側に傾斜させたの
で、鉄骨フランジの歩行巾を広くすることができ、作業
者の歩行を妨げない効果と、中間支柱として親綱を張っ
た後からも立設することができる効果を奏する。
で、鉄骨フランジの歩行巾を広くすることができ、作業
者の歩行を妨げない効果と、中間支柱として親綱を張っ
た後からも立設することができる効果を奏する。
【図1】本発明の支柱の説明図である。
【図2】本発明の支柱の側面図である。
【図3】本発明の掛着装置の実施例の説明図である。
【図4】本発明の図3の掛着装置を俯瞰した説明図であ
る。
る。
【図5】本発明の掛着装置の他の実施例の説明図であ
る。
る。
【図6】本発明の図5の掛着装置を俯瞰した説明図であ
る。
る。
【図7】本発明の掛着装置の他の実施例の説明図であ
る。
る。
【図8】本発明の図7の掛着装置を俯瞰した説明図であ
る。
る。
【図9】従来の親綱支柱の説明図である。
1 支柱本体 2 連結部 3 挾着部 4 固着ネジ 5 掛着装置 6 親綱 7 把手 8 一方の逆L字形部材 9 他方の逆L字形部材 10 基板 11 支柱上端 12 連結杵 13 連結材 14 外れ止め材 15 外れ止め材の開口端部
Claims (10)
- 【請求項1】 工事現場の鉄骨に取り付ける親綱の支柱
であって、 垂直方向から5゜〜20゜鉄骨のフランジ部より外側に
傾斜した支柱本体と、支柱本体の下端側面部に設けた鉄
骨のフランジ部に取り付けるコの字形の挾着部と挾着部
に配置した着脱自在に圧着する固着ネジとからなる連結
部と、支柱本体の上端に設けた親綱の掛着装置とからな
ることを特徴とする、傾斜した親綱支柱。 - 【請求項2】 親綱の掛着装置が2個の鈎形部材を間隔
をおいて上辺を対向させて突設し、一方の上辺の端部に
は弾性的に上方向に付勢された外れ止め材が回動自在に
設置されており、他方の鉤形部剤の上辺の端部下面には
上方に付勢された外れ止め材が嵌合する凹所が設けられ
ている掛着装置である、請求項1に記載された傾斜した
親綱支柱。 - 【請求項3】 親綱の掛着装置が2個の逆L字形部材を
鉤状辺を相互に逆向きとし且つ対向させ、間隔をおいて
垂直辺を支柱上端に結合してなる掛着装置である、請求
項1に記載された傾斜した親綱支柱。 - 【請求項4】 掛着装置が2個の逆L字形部材の垂直辺
とを連結杆で連結した掛着装置である、請求項2に記載
された傾斜した親綱支柱。 - 【請求項5】 親綱の掛着部が支柱と一体に成形され
た、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された傾斜
した親綱支柱。 - 【請求項6】 親綱の掛着装置が支柱とは別体に成形さ
れたものであり、支柱上部に着脱自在に固着された掛着
装置である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載さ
れた傾斜した親綱支柱。 - 【請求項7】 親綱の掛着装置が支柱本体の上端面内に
納まり側面にはみ出さない掛着装置である、請求項1な
いし6のいずれか1項に記載された傾斜した親綱支柱。 - 【請求項8】 2個の鈎形部材を間隔をおいて上辺を対
向させて突設し一個の部材の上辺の端部には弾性的に上
方向に付勢された外れ止め材を回動自在に設置し、他方
の鉤形部材の上辺の端部下面には上方に付勢された外れ
止め材が嵌合する凹所を設置してなる、傾斜した親綱支
柱の親綱掛着装置。 - 【請求項9】 2個の逆L字形部材を鉤状辺を相互に逆
向きとし且つ間隔をおいて垂直部を支柱上端に結合して
なる、傾斜した親綱支柱の親綱掛着装置。 - 【請求項10】 2個の逆L字形部材の垂直部とを連結
杆で連結した、請求項9に記載された傾斜した親綱支柱
の親綱掛着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21887497A JPH1130043A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 傾斜した親綱支柱と支柱に設けた掛着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21887497A JPH1130043A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 傾斜した親綱支柱と支柱に設けた掛着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1130043A true JPH1130043A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16726667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21887497A Pending JPH1130043A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 傾斜した親綱支柱と支柱に設けた掛着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1130043A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002159583A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-04 | Kunimoto Co Ltd | 鉄筋用安全帯係止金具 |
JP2013236651A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Chubu Electric Power Co Inc | 安全帯フック取付金具 |
CN114856216A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-08-05 | 中建八局装饰工程有限公司 | 开闭式单元板块捕捉器 |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP21887497A patent/JPH1130043A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002159583A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-04 | Kunimoto Co Ltd | 鉄筋用安全帯係止金具 |
JP4688280B2 (ja) * | 2000-11-24 | 2011-05-25 | 株式会社国元商会 | 鉄筋用安全帯係止金具 |
JP2013236651A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Chubu Electric Power Co Inc | 安全帯フック取付金具 |
CN114856216A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-08-05 | 中建八局装饰工程有限公司 | 开闭式单元板块捕捉器 |
CN114856216B (zh) * | 2022-05-17 | 2023-12-01 | 中建八局装饰工程有限公司 | 开闭式单元板块捕捉器 |
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