JPH1129799A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JPH1129799A
JPH1129799A JP9182682A JP18268297A JPH1129799A JP H1129799 A JPH1129799 A JP H1129799A JP 9182682 A JP9182682 A JP 9182682A JP 18268297 A JP18268297 A JP 18268297A JP H1129799 A JPH1129799 A JP H1129799A
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雅人 小野
Takao Osugi
孝夫 尾杉
Mihoko Inaba
美穂子 稲葉
Mari Tanomura
真里 田能村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム等の硬質表面やフッ素コート剤
などで表面加工されている硬質表面に対する腐食または
変色等の影響の極めて少なく、また、プラスチック素材
に対しても安心して使用でき、しかも変性油汚れ等に対
して優れた洗浄力を有する液体洗浄剤組成物を提供する
こと。 【解決手段】 pHが8.0〜11.0の液体洗浄剤で
あって、(A)アルカリ性物質を0.5〜10重量%、
(B)酸性物質を、アルカリ性物質のモル数に対する酸
性物質のモル数の割合が0.5〜40%となる範囲で含
むことを特徴とする液体洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体洗浄剤組成物に
関する。更に詳しくは、アルミニウム等の腐食され易い
金属材質を含む硬質表面やフッ素コート剤などで表面加
工されている硬質表面に対する腐食または変色等の影響
の極めて少ない、また、プラスチック素材に対しても安
心して使用できる、特に一般家庭の台所や業務用厨房の
レンジ台、換気扇等に生じる変性油汚れの除去に好適に
使用される液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般家庭のレンジ台などに生じる
変性油などの油汚れや浴室の湯垢汚れ等の除去用とし
て、水酸化ナトリウムなどの苛性アルカリやモノエタノ
ールアミン等の有機アルカリ剤と、界面活性剤及びグリ
コールエーテル系溶剤等を使用することが特公平4-7347
8号に記載されている。また、特開平7-224299号には、
油汚れ除去用として、界面活性剤と、アルコール系溶剤
の組み合わせ及びアルカリ剤等を使用することが記載さ
れている。しかし、これらの技術に用いられるアルカリ
剤は、塩基性の強いものであったり、洗浄剤への添加量
を多くして用いられるため、洗浄剤のpHが高くなり、
アルミニウム等の腐食されやすい金属材質を含む硬質表
面やフッ素コート剤などで表面加工されている硬質表面
に対して腐食または変色等の悪影響を与えてしまう。
【0003】一方、被洗浄物に対する腐食等の影響を抑
制できる洗浄剤組成物として、特開平8-73893号には、
グリコールエーテル系化合物、ノニオン性界面活性剤、
ポリオキシアルキレンリン酸エステル系界面活性剤及び
ポリオキシアルキレンアミン系界面活性剤を使用するこ
とが示されている。しかし、一般家庭や業務用のレンジ
台、換気扇等に生じる難洗浄性の変性油汚れは、食品の
調理の際に用いた油や食品中に含まれる油が飛び散った
り、湯煙になって付着し、さらに長時間放置される間に
空気中の酸素や熱、光の作用を受け酸化されたり、重合
したりして樹脂状に変性したものであり、アルカリ性物
質の配合されていない上記洗浄剤では洗浄力が不足す
る。
【0004】また、特開平8-20794号には、(a)アル
キレングリコール系溶剤の2種以上の混合物、(b)陰
イオン性界面活性剤、(c)アルカリ剤及び/又は金属
イオン封鎖剤、(d)水からなるpH6.1〜12.5
の範囲を含む洗浄剤組成物が示されている。しかしこの
組成物では、手垢汚れや未変成又は変性油脂汚れ除去用
として使用する場合は、アルカリ剤のみを用いてpH
9.5〜12.5の範囲にpH調整することが推奨され
ており、アルミニウム等の金属材質やフッ素コート剤な
どで表面加工されている硬質表面に対する腐食や変色の
影響や変性油汚れに対する洗浄力の両方を満足させるこ
とができない。
【0005】更に特開平4-173900号、特開平7-292390号
にもpH8〜11の範囲を含む洗浄剤組成物が示されて
いるが、いずれもD−リモネンに代表される様なターペ
ンティン系香料(溶剤)、イソプレン系テルペノイドが
含まれている。これらの物質はプラスチック素材の1種
であるポリスチレン樹脂に対して溶解力を有しており、
変性油汚れに対して十分な洗浄力を得ることが可能な範
囲まで添加量を増やすと、洗浄時に被洗物であるプラス
チックを溶解することがあり安心して使用できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの事
情に鑑みてなされたものであって、アルミニウム等の腐
食され易い金属材質を含む硬質表面やフッ素コート剤な
どで表面加工されている硬質表面に対する腐食または変
色等の影響の極めて少なく、また、プラスチック素材に
対しても安心して使用でき、しかも特に変性油汚れに対
して優れた洗浄力を有する液体洗浄剤組成物を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、pHが8.0
〜11.0の液体洗浄剤において、アルカリ性物質と酸
性物質を特定の割合で含有させたものは、硬質表面に対
する腐食または変色等の影響が極めて少なく、しかも、
変性油汚れに対して優れた洗浄力を有することを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、pH
が8.0〜11.0の液体洗浄剤であって、(A)アル
カリ性物質を0.5〜10重量%、(B)酸性物質を、
アルカリ性物質のモル数に対する酸性物質のモル数の割
合が0.5〜40%となる範囲で含むことを特徴とする
変性油汚れ除去に適した液体洗浄剤組成物に関する。ま
た、上記本発明において1種類以上の金属イオン封鎖剤
をさらに含有してなる変性油汚れ除去に適した液体洗浄
剤組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。本発明による液体洗浄剤組成物のpHは8.
0〜11.0に調整されるが、好ましくは9.5〜1
0.5である。本洗浄剤組成物のpHは、アルカリ性物
質及び酸性物質の添加量により調整されるが、pHが
8.0未満では変性油汚れに対する洗浄力が不十分であ
り、pHが11.0を越える場合には、アルミニウム等
の腐食され易い金属材質を含む硬質表面やフッ素コート
剤などで表面加工されている硬質表面に対して腐食また
は変色等の悪影響を与えてしまう。
【0009】本発明に用いられるアルカリ性物質は特に
限定されるものではないが、好ましくはアルカノールア
ミン類、モルホリン類を挙げることができる。アルカノ
ールアミン類の具体例としては下記一般式(1)で表さ
れるものが挙げられる。 (式中、R1は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、
2、R3は水素、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基
または炭素数1〜4のアルキル基を示す)
【0010】このようなアルカノールアミン類の例とし
ては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロ
パノールアミン、トリプロパノールアミン、N−メチル
エタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−
ブチルモノエタノールアミン、N−ブチルジエタノール
アミン、N−メチルプロパノールアミンなどが挙げられ
る。これらの中で好ましいアルカノールアミンとして
は、変性油汚れに対する洗浄力、及び、金属表面やフッ
素コート剤などで表面加工されている硬質表面への影響
かの点から、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、N−ブチルモノエタノール
アミンが挙げられるが、特に好ましいのは、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミンである。
【0011】これらのアルカリ性物質は、1種または2
種以上を混合して使用することができる。また、他のア
ルカリ性物質の例としてのモルホリン類は、モルホリ
ン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリンなど
を挙げることができる。アルカリ性物質の添加量は、
0.5〜10重量%であるが、好ましくは1〜7重量
%、さらに好ましくは1.5〜5重量%である。アルカ
リ性物質の添加量が、0.5重量%未満では変性油汚れ
に対する洗浄力が不十分であり、10重量%より多く添
加しても変性油汚れに対する洗浄力の格別の向上は認め
られず経済的に好ましくない。
【0012】本発明で用いられる酸性物質は特に限定さ
れるものではないが、具体例として、塩酸、硫酸、硝
酸、りん酸等の無機酸類の他に、下記に説明する金属イ
オン封鎖剤として使用される有機酸類が挙げられる。こ
れらの酸性物質は、1種または2種以上を混合して使用
することができる。本発明ではかかる酸性物質は、アル
カリ性物質のモル数に対する酸性物質のモル数の割合が
0.5〜40%となる範囲で添加されるが、好ましくは
2〜30%である。上記の値が0.5%未満の場合、所
定のpH範囲に洗浄剤組成物を調整するとアルカリ性物
質の添加量が少なくなり、変性油汚れに対する洗浄力が
低下する。また、40%を越えると塩濃度の増加により
変性油汚れに対する洗浄力が低下する。
【0013】本発明の液体洗浄剤組成物は、更に金属イ
オン封鎖剤を配合することにより、組成物原料及び洗浄
剤組成物製造時に由来する微量の金属の混入による性能
の低下を防ぐことができ好ましい。金属イオン封鎖剤
は、酸として添加することも可能であるし、ナトリウ
ム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、アルカノー
ルアミン等との塩として添加することも可能である。金
属イオン封鎖剤を酸として添加する場合は、本発明にお
けるpH調製剤としての酸性物質の目的を兼ねて使用す
ることも可能である。この場合には、他の酸性物質を減
らせるか添加する必要がなくなるため経済的に有利であ
る。
【0014】本発明に用いられる金属イオン封鎖剤は特
に限定されるものではないが、その具体例としては、以
下に示す有機ホスホン酸類、アミノカルボン酸類、低級
カルボン酸類及びこれらの塩が挙げられ、これらの1種
または2種以上を混合して使用することができる。 (1)有機ホスホン酸類としては、下記一般式(II)
で表される、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホ
ン酸、1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸
等の酸及びその塩が挙げられるが、好ましいものとして
は、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及び
その塩が挙げられる。 (式中のR1、R2は水素原子、ヒドロキシル基、ベンジ
ル基、炭素数1〜21のアルキル基、アルケニル基、ア
ルキルアリール基またはアリール基、M1、M2、M3
びM4はそれぞれ水素原子または塩を形成する対イオン
である。)
【0015】(2)アミノカルボン酸類としては、エチ
レンジアミンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジ
アミントリ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、ニト
リロトリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、プロ
ピレンジアミンテトラ酢酸、トリエチレンテトラアミン
ヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミンテ
トラ酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酸、シク
ロヘキサン−1,2−ジアミンテトラ酢酸等の酸及びそ
の塩が挙げられるが、好ましいものとしては、ジエチレ
ントリアミンペンタ酢酸及びその塩が挙げられる。
【0016】(3)低級カルボン酸類としてとして、酢
酸、アジピン酸、グリコール酸、シグリコール酸、モノ
クロル酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシ
コハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ
酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキ
シメチル酒石酸等の酸及びその塩が挙げられる。
【0017】金属イオン封鎖剤を塩として添加する場
合、性能低下防止剤として十分な効果を発揮する0.0
1重量%以上添加される。しかし、前述した様に塩の濃
度が増加すると変性油汚れに対する洗浄力が低下するた
め、アルカリ性物質のモル数に対する金属イオン封鎖剤
のモル数と酸性物質のモル数の和が40%以下の割合と
なる範囲で添加するのが好ましい。また、金属イオン封
鎖剤を酸として添加する場合には、性能低下防止剤とし
て十分な効果を発揮する0.01重量%以上で且つ前記
した酸性物質の添加量の範囲で添加される。
【0018】本発明の液状洗浄剤組成物は、水分を主成
分とし、上記したアルカリ性物質と酸性物質及び金属イ
オン封鎖剤等の他に、変性油汚れに対する洗浄力向上の
ために界面活性剤及び溶剤、さらに必要に応じて他の任
意成分を適宜配合し調製することができる。任意成分と
しては、特に限定されるものではないが、低温下または
高温下での液性を保持するために配合される低級アルコ
ール、低級アルキルベンゼンスルホン酸またはその塩、
エチレングリコールなどのハイドロトロープ剤、殺菌
剤、防腐剤及び防カビ剤、香料、色素、酸化防止剤、増
粘剤、消泡剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0019】上記界面活性剤は、特に限定されるもので
はなく、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性
剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤のいずれも
使用可能である。その具体例としては、以下のものが挙
げられ、これらの1種または2種以上を混合して使用す
ることができる。 (1)陰イオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸エ
ステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エ
ステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルス
ルホン酸塩、α−オレフインスルホン酸塩、脂肪酸塩、
α−スルホ脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、アルキル
リン酸エステル塩等が挙げられ、これら陰イオン性界面
活性剤の対イオンとしての陽イオンとしては、アルカリ
金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アルカノールア
ミンイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
【0020】(2)陽イオン性界面活性剤としては、ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチル
アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウ
ム塩等が挙げられ、これら陽イオン性界面活性剤の対イ
オンとしての陰イオンは、ハロゲンイオン等が挙げられ
る。 (3)両性界面活性剤としては、アルキルカルボキシベ
タイン、アルキルスルホベタイン等が挙げられる。 (4)非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキル
ジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
【0021】これら界面活性剤の洗浄剤組成物への配合
量は、油汚れに対する洗浄力の観点から10重量%以
下、好ましくは0.5〜5重量%である。界面活性剤を
10重量%を越えて添加しても油汚れに対する洗浄力の
格別の向上は認められず経済的に好ましくない。
【0022】本発明の溶剤としては、D−リモネンに代
表される様なポリスチレン系樹脂に対して大きな溶解力
を有するもの以外であれば特に限定されるものではな
い。その具体例として下記一般式(III)で表される
化合物が挙げられる。 RO{(C24O)m(C36O)n}H (III) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基またはベンゼン
環を示す。m及びnは各々0〜3の整数であって、同時
に0になることはない。{ }内はm及びnが1より大
きいとき、オキシエチレン基とオキシプロピレン基がラ
ンダム状及び/またはブロック状に結合してなるポリオ
キシアルキレン鎖である)。上記式(III)により表
される溶剤としては、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノブチルエーテル等を挙げることが
できる。
【0023】これらの溶剤は1種または2種以上を混合
して使用することができる。溶剤の洗浄剤組成物への配
合量は、20重量%以下が好ましい。溶剤を20重量%
を越えて添加しても油汚れに対する洗浄力の格別の向上
は認められず、また洗浄後の洗浄剤の拭き取り等の問題
で好ましくない。
【0024】本発明の洗浄剤組成物は、上記したアルカ
リ性物質と酸性物質の必須成分及び金属イオン封鎖剤等
に加え、変性油汚れに対する洗浄力向上のために界面活
性剤及び溶剤、さらに必要に応じて他の任意成分を水と
ともに常法に従い配合し調製することにより液状洗浄剤
組成物とすることができる。なお本発明の液状洗浄剤組
成物に占める水分としては、上記した各成分配合率を除
いた残りバランス相当であるが、通常55〜95重量%
の範囲で配合するのが好ましい。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお
下記実施例における、変成油汚れに対する洗浄力試験、
金属表面に対する影響試験、及びフッ素コート表面に対
する影響試験、プラスチック素材に対する影響試験につ
いての具体的な操作を示す。
【0026】(1)変性油汚れに対する洗浄力試験 天ぷら油をステンレス板に均一に塗布し、150℃の温
度で60分焼き、室温に戻してから油が十分に乾燥され
ていることを確認した後、これを油汚れ洗浄試験用のモ
デル汚垢板として洗浄力試験を行った。洗浄力の判定
は、上記モデル汚垢板を水平に置き、洗浄剤組成物を滴
下した1分後、スポンジで軽く5回拭き取った後の汚れ
の落ち具合を目視にて判断した。判定基準は次のとおり
である。 ○:汚れ落ちが良好である。 ×:除去されない汚れが残っている。
【0027】(2)金属表面(アルミニウム)に対する
影響試験 洗浄剤組成物中にアルミニウム製の板を1時間浸漬し、
表面の状態を下記の基準で目視判定した。判定基準は次
のとおりである。 ○:変化が認められない。 ×:明らかに変化が認められる。
【0028】(3)フッ素コート表面に対する影響試験 洗浄剤組成物をフッ素コート表面に滴下し、1時間放置
した後の表面の状態を下記の基準で目視判定した。判定
基準は次のとおりである。 ○:変化が認められない。 ×:明らかに変化が認められる。
【0029】(4)プラスチック素材に対する影響試験 洗浄剤組成物をプラスチック板(ポリスチレン樹脂製)
に滴下し、1時間放置した後の表面の状態を下記の基準
で目視判定した。判定基準は次のとおりである。 ○:変化が認められない。 ×:明らかに変化が認められる。
【0030】実施例1〜10、比較例1〜7 表1及び表2に示す各実施例及び比較例毎の成分組成
(組成比単位は重量%である)の各種液体洗浄剤組成物
を調製し、それぞれの変性油汚れに対する洗浄力試験、
金属表面(アルミニウム)に対する影響試験、フッ素コ
ート表面に対する影響試験、及びプラスチック素材(ポ
リスチレン樹脂)に対する影響試験を行った。試験の結
果についても表1及び表2に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】上記表1から明らかなように、所定pH範
囲内において、アルカリ性物質と酸性物質が所定量添加
されている液体洗浄剤組成物は、いずれも優れた性能を
示していることがわかる(実施例1〜10)。これに対
し、表2の結果が示すように、pHが11を越える場合
にはアルミニウム及びフッ素コート表面に対する影響を
改善することはできない(比較例1)。また、所定pH
範囲内においても、アルカリ性物質の添加量が0.5%
未満の場合は、変成油汚れに対する洗浄力の点で満足で
きない(比較例2,3)。更に、所定pH範囲内におい
て、アルカリ性物質が所定量添加されていても、アルカ
リ性物質に対する酸性物質の割合が所定の範囲より大き
い場合には、油汚れに対する洗浄力の点で満足できない
(比較例4,5,6)。また、所定pH範囲内において
D−リモネンを用いて変性油汚れに対する洗浄力向上を
図るとプラスチックに対する影響がでてくる(比較例
7)。
【0034】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、アルミニ
ウム等の腐食されやすい金属材質を含む硬質表面やフッ
素コート剤などで表面加工されている硬質表面に対する
腐食または変色等の影響が極めて少なく、また、プラス
チック素材に対しても影響がなく、しかも、変性油汚れ
に対しても優れた洗浄力を有するという優れた性能を示
す。従って、かかる本発明の液状洗浄剤組成物は、特に
一般家庭の台所や業務用厨房のレンジ台、換気扇等に生
じる変性油汚れ等の除去に好適に使用される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、特開平8-20794号には、(a)アル
キレングリコール系溶剤の2種以上の混合物、(b)陰
イオン性界面活性剤、(c)アルカリ剤及び/又は金属
イオン封鎖剤、(d)水からなるpH6.1〜12.5
の範囲を含む洗浄剤組成物が示されている。しかしこの
組成物では、手垢汚れや未変成又は変性油脂汚れ除去用
として使用する場合は、アルカリ剤のみを用いてpH
9.5〜12.5の範囲にpH調整することが推奨され
ており、アルミニウム等の金属材質やフッ素コート剤な
どで表面加工されている硬質表面に対する腐食や変色の
影響と変性油汚れに対する洗浄力の両方を同時に満足さ
せることができない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】このようなアルカノールアミン類の例とし
ては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロ
パノールアミン、トリプロパノールアミン、N−メチル
エタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−
ブチルモノエタノールアミン、N−ブチルジエタノール
アミン、N−メチルプロパノールアミンなどが挙げられ
る。これらの中で好ましいアルカノールアミンとして
は、変性油汚れに対する洗浄力、及び、金属表面やフッ
素コート剤などで表面加工されている硬質表面への影響
の点から、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、N−ブチルモノエタノール
アミンが挙げられるが、特に好ましいのは、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミンである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】(3)低級カルボン酸類として、酢酸、ア
ジピン酸、ジグリコール酸、シグリコール酸、モノクロ
ル酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハ
ク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、
グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメ
チル酒石酸等の酸及びその塩が挙げられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお
下記実施例における、変成油汚れに対する洗浄力試験、
金属表面に対する影響試験、フッ素コート表面に対する
影響試験、及びプラスチック素材に対する影響試験につ
いての具体的な操作を示す。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】(3)低級カルボン酸類として、酢酸、ア
ジピン酸、グリコール酸、ジグリコール酸、モノクロル
酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク
酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、グ
ルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチ
ル酒石酸等の酸及びその塩が挙げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田能村 真里 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pHが8.0〜11.0の液体洗浄剤で
    あって、(A)アルカリ性物質を0.5〜10重量%、
    (B)酸性物質を、アルカリ性物質のモル数に対する酸
    性物質のモル数の割合が0.5〜40%となる範囲で含
    むことを特徴とする液体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 1種類以上の金属イオン封鎖剤をさらに
    含有してなることを特徴とする請求項1に記載の液体洗
    浄剤組成物。
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